JPH0686769A - 磁気共鳴映像装置 - Google Patents

磁気共鳴映像装置

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JPH0686769A
JPH0686769A JP4238650A JP23865092A JPH0686769A JP H0686769 A JPH0686769 A JP H0686769A JP 4238650 A JP4238650 A JP 4238650A JP 23865092 A JP23865092 A JP 23865092A JP H0686769 A JPH0686769 A JP H0686769A
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JP
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coil
subject
magnetic field
magnetic resonance
uniform
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JP4238650A
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English (en)
Inventor
Hideki Yoshioka
秀樹 吉岡
Kazuya Okamoto
和也 岡本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 被検体に静磁場を印加する手段と、前記被検
体に所定の勾配磁場を印加する手段と、前記被検体の外
側に配置され、前記被検体に高周波磁場を印加する一様
コイル10と、前記被検体を基準として前記一様コイル
の内側に配置され、直列接続された等しい静電容量の浮
遊容量対を有し、前記被検体から生ずる磁気共鳴信号を
検出する複数個の表面コイル11と、検出された磁気共
鳴信号に基づき画像化処理を行なう手段14とを備えた
磁気共鳴映像装置において、前記複数個の表面コイル1
1は前記浮遊容量対の接続中点を高周波的グラウンド点
とし、各々の高周波的グラウンド点を電気的あるいは高
周波的な遮断部分29を介して接続している。 【効果】 隣接表面コイル11,11間のデカップリン
グにブリッジ回路を使用し、各表面コイル11の電気的
中点を接続した場合に、接続によってできるループと一
様コイル・勾配磁場コイルとのカップリングを防ぐこと
ができる。従ってカップリングによる画質劣化のない再
構成画像が得られる磁気共鳴映像装置となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴映像装置に係
り、特に表面コイルを用いて高いS/N比の画像が得ら
れる磁気共鳴映像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴映像装置は、固有の磁気モーメ
ントを持つ核の集団が一様な静磁場中に置かれたとき
に、特定の周波数で回転する高周波磁場のエネルギーを
共鳴的に吸収する現象を利用して、物質の化学的及び物
理的な微視的情報を映像化する手法であり、 1Hに関し
ては、静止したあるいは遅い動きの部位の撮像に対し、
臨床的にも良質な画像を提供している。
【0003】しかし、近年動きの早い部位(心臓など)
に対して撮像を可能にする高速イメージング(映像化時
間〜50ms)や 1H以外の核種(31P,19F,13C,
23Nなど)のイメージングへの要求が高まっている。こ
れらのイメージング技術においてはS/N比の向上が重
要な課題となる。例えば、高速イメージングの場合、リ
アルタイムスキャン時のフリップ角低下にともなうS/
N比の低下及び勾配磁場の増加にともなうS/N比の劣
化が挙げられ、31Pのイメージングに関しては、体内の
存在量が 1Hの10-4程度ときわめて微量であるために
よるS/N比の低下が挙げられる。
【0004】S/N比を向上させる1つの手段として、
従来から受信用コイルに表面コイルを用いたイメージン
グが行なわれている。表面コイルは被検体の関心部位に
密着させて設置し、密着部位周辺の信号を高いS/N比
で検出するものである。しかし密着部位周辺の画像しか
得られず、被検体の所望領域全体にわたり高いS/N比
の画像を得ることができないといった欠点があった。ま
た、単一の表面コイルの配置を順次変化させ、得られた
各々の画像を合成することにより、被検体の所望領域全
体の画像を得るといった方法もあるが、表面コイルの配
置換えのたびに装置の調整が必要であり、作業が煩雑に
なると同時に時間もかかるという欠点があった。
【0005】そこで、例えば米国特許第4,825,162 号明
細書には、被検体の画像化すべき所望の領域に複数個の
表面コイルを配置し、これら複数個の表面コイルを介し
て被検体からの磁気共鳴信号をそれぞれ検出し、検出さ
れた磁気共鳴信号について各々の画像化処理を行なって
複数系列の画像データを生成した後、同じ空間位置に対
応する画素データどうしを、各々の表面コイルが発生す
る高周波磁場の分布に基づいてあらかじめ決定された重
み関数を乗じて加算することにより各画素のデータを作
成し、それらを合成することにより被検体の所望領域全
体の高いS/N比の画像を得る旨が開示されている。こ
れは互いに隣接する表面コイルのカップリングの影響を
避けるため、隣接する表面コイルを重ね合わせることに
より、両者のデカップリングを行なうものである。
【0006】しかしこのデカップリング方法において
は、重ね合わせないで被検体の所望領域の画像を得る場
合に比べて、コイル間の距離が近接しているためにノイ
ズの相関が大きくなり、合成された再構成画像において
ノイズが増加する。従って、このように隣接する表面コ
イル間のデカップリングに重ね合わせを用いるとS/N
比が劣化するといった難がある。さらに被検体の所望領
域をカバーするのに多数のコイルを必要とする。
【0007】このため、隣接する表面コイルを重ね合わ
せないでデカップリングする方法としては図10
(a)、(b)または図11(a)、(b)に示すよう
なブリッジ回路を用いる方法が知られている。この方法
を用いると前記の問題が解決されるが、表面コイル間の
正確なデカップリングおよび調整をするため、各表面コ
イルの直列に接続された静電容量の等しい浮遊容量対の
接続中点(以下、「電気的中点」という)を、表面コイ
ルの1点に設けられた高周波的グラウンド点とし各々を
銅板、導線等の導電体によって接続する必要がある。
【0008】図21は表面コイル111として微分型コ
イルを用い、信号をプリアンプ118へ導く同軸ケーブ
ル117の外導体117´の間を導電体119によって
接続し、各表面コイル111の電気的中点を接続した場
合である。なお、符号120は、デカップリング器を示
している。しかし、この場合には破線aで示すような、
電気的中点を結ぶ高周波的なループができることとな
り、被検体に対して表面コイルの外側にある一様コイル
とのカップリングを引き起こし再構成画像を劣化させ
る。
【0009】また、図22のように表面コイル111を
円周上に配置した場合には前記の高周波的なループの他
に、円周上に破線bで示すような直流的なループも形成
され、勾配磁場コイルとのカップリングを引き起こし、
前記破線bのループに渦電流を生じ再構成画像を劣化さ
せてしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、隣接
する表面コイル間のデカップリングにブリッジ回路を用
いた場合には正確にデカップリングおよびその調整をす
るために各表面コイルの電気的中点を接続する必要があ
り、この接続によって形成されるループが一様コイルや
勾配磁場コイルとカップリングを起こしてしまい、再構
成画像を劣化させていた。
【0011】本発明は以上の点に鑑み、隣接する表面コ
イル間のデカップリングにブリッジ回路を用いた場合
に、一様コイルや勾配磁場コイルとのカップリングを防
ぐことができ、画質劣化のない再構成画像が得られる磁
気共鳴映像装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、被検体に静磁場を印加する手段と、前記被
検体に勾配磁場パルスを印加する手段と、前記被検体の
画像化すべき所望領域でほぼ均一な高周波磁場を印加す
る一様コイルと、前記高周波磁場を発生する一様コイル
の内側に配置されるとともに前記静磁場を印加する手段
によって印加された静磁場内で前記勾配磁場パルスと前
記高周波磁場を印加することによって前記被検体から生
じる磁気共鳴信号を検出するとともに、直列接続された
等しい静電容量の浮遊容量対を有する複数個の表面コイ
ルと、前記浮遊容量素子対の接続中点を前記表面コイル
の高周波グラウンド点とし、前記各々の表面コイルの高
周波グラウンド点を電気的もしくは高周波的な遮断部分
を介して接続する手段と、前記表面コイルによって検出
された磁気共鳴信号に基づき画像化処理を行なう手段と
を備えた磁気共鳴映像装置を提供するものである。
【0013】
【作 用】上述のように隣接表面コイル間のデカップリ
ングにブリッジ回路を用いた場合、各コイルの電気的中
点を電気的もしくは高周波的な遮断回路を介して接続す
ることで、送信コイルや勾配磁場コイルとのカップリン
グを防止することができ、画質劣化のない再構成画像を
得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の磁気共鳴映
像装置の一実施例について説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例に係る磁気共鳴
映像装置の構成を示すブロック図である。
【0016】図1において、静磁場磁石1は励磁用電源
2により励磁され、被検体3に一様な静磁場を印加す
る。勾配磁場コイル4はシステムコントローラ5によっ
て制御される駆動回路6によって駆動され、寝台7上の
被検体3に対して、その磁場強度が、互いに直交する
X,Y,Z方向に直線的に変化する勾配磁場Gx,G
y,Gzを印加する。被検体3にはさらにシステムコン
トローラ5による制御下で、送信部8からの高周波信号
がデュプレクサ9を介して送受信兼用コイルである一様
コイル10に印加されることによって発生される高周波
磁場が印加される。
【0017】一様コイル10の内側には図2に示すよう
に被検体3に近接して信号検出用コイルである表面コイ
ル11が配置されている。そして一様コイル10と表面
コイル11によって被検体3からの磁気共鳴信号が受信
される。一様コイル10で受信された信号はデュプレク
サ9を介して受信部12へと導かれる。一方、表面コイ
ル11で受信された信号は直接受信部12へと導かれ
る。デュプレクサ9は、一様コイル10を送信と受信と
に切り替えるためのものであり、送信時には送信部8か
らの高周波信号を一様コイル10に伝達し、受信時には
一様コイル10からの受信信号を受信部12へと導く働
きをする。受信部12に導かれた磁気共鳴信号は、増幅
及び検波された後システムコントローラ5の制御の下、
データ収集部13へと送られる。データ収集部13では
システムコントローラ5の制御下で入力された磁気共鳴
信号を収集し、A/D変換した後、電子計算機14に送
る。電子計算機14はコンソール15により制御され、
データ収集部13から入力された磁気共鳴信号の画像再
構成処理を行ない、表面コイル11のそれぞれから得ら
れた画像データを重みづけ加算し、一枚の画像データを
合成する。また、一様コイル10の画像再構成、システ
ムコントローラ5の制御も行なう。電子計算機14によ
り得られた画像データは、ディスプレイ16に伝達され
画像が表示される。
【0018】図3に図1における受信部12及びデータ
収集部13の詳細を示す。
【0019】一様コイル10及び表面コイル11それぞ
れに対応してプリアンプ18、検波回路(DET)21
及びローパスフィルタ(LPF)22からなる信号検出
手段が設けられている。データ収集部13では受信部1
2から入力された磁気共鳴信号の検波信号をA/D変換
器23によってデジタル信号に変換した後、インターフ
ェイス24を介して電子計算機14に取り込まれる。
【0020】図4は表面コイル11の構成・配置を示す
概略図である。表面コイル11は同軸ケーブル等の信号
ケーブル17を介してプリアンプ18に各々接続され、
さらにこのプリアンプ18を介して受信部12に接続さ
れている。また各信号ケーブル17の外導体17′はト
ラップ回路29を介して銅板等の導電体19によって高
周波的に接続されている。トラップ回路29の詳細図を
図5に示す。
【0021】図5において、
【数1】 を満たすようにL,Cの値を決める。表面コイルの信号
受信時にはPINダイオード27をOFF状態にするこ
とで、各表面コイルの電気的中点が高周波的に接続され
る。信号を受信しない一様コイル10の同調・送信時に
はPINダイオード27をON状態にする。このときに
はL−Cの回路で共振するため、Cの両端は高インピー
ダンス状態となり、結果として図4の破線aのループに
は高周波電流は流れにくくなり、破線aで示したループ
と一様コイル10とのカップリングを防ぐことができ
る。図4は各表面コイルの電気的中点を信号ケーブルの
外導体で接続した場合であるが、プリアンプ18の導電
性フレームで接続した場合も同様に図5のトラップ回路
29を介して接続される。また各表面コイルの電気的中
点を図6のように導電体19で直接接続した場合には、
図4で示したような破線aのループに対して、一様コイ
ル10が発生する高周波磁場の鎖交数は殆ど無視できる
程度になる。但し、各表面コイル11を円周状に配置し
た場合のみ以下のような第2の実施例の接続方法を取る
必要がある。
【0022】次に本発明に関わる第2実施例について説
明する。本実施例は表面コイル11を円周状に配置した
場合の実施例である。
【0023】図7に表面コイル11を円周状に6個並べ
た場合の構成を示す。この場合には破線aのループの他
に、各表面コイル11の電気的中点を接続している導電
体19によって円周状の破線bのループができる。この
破線bのループは勾配磁場コイル4が発生する磁場に対
して垂直なため、勾配磁場コイル4とのカップリングを
引き起こす。しかし、この場合にも各表面コイル11の
電気的中点を図5に示すようなトラップ回路29を介し
て接続することによって、図4と同様の原理により破線
aのループと一様コイル10とのカップリングを防ぐこ
とができる。また破線bのループは常時直流的には遮断
された状態となるため、勾配磁場コイル4とはデカップ
リングされ渦電流は生じない。
【0024】各表面コイル11の電気的中点を直接接続
した場合には、一様コイルとのカップリングは殆ど無視
できるので、図5のようなトラップ回路29ではなく図
8に示すようにコンデンサを介して各表面コイル11の
電気的中点を接続し、破線bのループが直流的に遮断さ
れていればよい。
【0025】一様コイル10と表面コイル11とは近接
して配置されるため、両コイル間のデカップリングが必
要となる。図9は一様コイル10の送信時および表面コ
イル11の受信時の両方の場合において両者をデカップ
リングするための原理図である。表面コイル11は1組
の同型のコイル11a,11bが相対設され、互いに逆
向きの電流が流れるように電気的に接続されて設けられ
た微分型コイルからなっている。このため一様コイル1
0により発生する空間的に均一な高周波磁場Hが鎖交し
たとき、相対設するコイル11a,11bに等しい起電
力が生じようとするが、互いに打ち消し合って表面コイ
ル11には高周波電流が流れない。従って微分型コイル
からなる表面コイル11が配置された空間内に一様コイ
ル10が空間的に均一な高周波磁場Hを発生すれば、一
様コイル10と表面コイル11間のカップリングは起こ
らない。
【0026】隣接する表面コイル11各々間のデカップ
リングは前述したように、表面コイル11間に図10
(a),(b)または図11(a),(b)に示すよう
なデカップリング回路(ブリッジ回路)を付加すること
によって行なう。
【0027】次に隣接していない表面コイル間のデカッ
プリング法について説明する。隣接していない表面コイ
ル11,11間のカップリングは隣接した表面コイル1
1,11間のカップリングに比べて少ないので、精密な
デカップリング法を用いず見かけのQを低くすることに
よって、カップリングの影響を抑えられることに着目し
てデカップリングを行なえば十分である。具体的には表
面コイル11の各々に以下に述べるQダンプ回路を付加
すればよい。図12にQダンプ回路を用いたときの等価
回路を示す。図12において、表面コイル11はインダ
クタンスLとキャパシタンスCで特定の周波数f0 に共
振しているとする。並列抵抗Rpは共振状態における表
面コイル11のインピーダンスを示し、Q値を用いて次
のように表わされる。
【0028】
【数2】 この表面コイル11の両端にゲインK倍のアンプ25の
反転入力端子及び非反転入力端子を接続し、さらにアン
プ25の出力端子と反転入力端子との間に帰還抵抗26
(抵抗値Rf)を接続して、アンプ25の出力端子と非
反転入力端子を外部接続端子とする。アンプ25は例え
ば図3におけるプリアンプ18が用いられる。図12の
表面コイル11とアンプ25及び帰還抵抗(抵抗値=R
f)26からなるQダンプ回路は、図13に示す等価回
路で表わされる。
【0029】図13の抵抗Rdは、
【数3】 で与えられる。したがってアンプ25のゲインKを十分
大きくすればRp>>Rdとなり、両端のインピーダン
スが低くなる。このことにより、見かけのQが低下しデ
カップリングすることができる。
【0030】次に本実施例における画像化の手順を具体
的に説明する。表面コイルを用いた画像化法としては米
国特許第4,825,162 号明細書及び特開平2-47814 号公報
に開示されている。一例として2次元の画像を得る場合
の画像化シーケンスを図14に示す。この画像化シーケ
ンスは、高周波磁場(高周波パルス)として90°パル
ス−180°パルスを用いた公知のスピンエコー法によ
り2次元画像を得るためのパルスシーケンスであり、G
sはスライス方向の勾配磁場、Grはリード方向の勾配
磁場、Geはエンコード方向の勾配磁場の印加タイミン
グをそれぞれ示す。図14に示すようにエンコード用勾
配磁場Geの振幅を変えながら磁気共鳴信号を収集す
る。高周波パルスの印加には一様コイル10を用いて行
ない、磁気共鳴信号の受信は一様コイル10及び全ての
表面コイル11を用いて行なう。一様コイル10及び表
面コイル11を介して受信部12で検出された磁気共鳴
信号は、データ収集部13を介して画像再構成用データ
として電子計算機14に取り込まれ、電子計算機14内
で2次元フーリエ変換されることにより、画像再構成が
なされる。本実施例では、この画像再構成の過程におい
て表面コイル11は同時に磁気共鳴信号を検出し、画像
化処理される。本実施例とは異なり、受信部を構成する
回路数に制限があり表面コイルの個数に満たない場合に
は、表面コイルをシステムコントローラ5からの制御信
号によって切り替えることにより複数回画像化処理を行
なうといった方法を用いてもよい。この画像再構成によ
って、一様コイル10を介して得られた1チャンネルの
画像データと、各表面コイル11を介して得られた複数
チャンネルの画像データが得られる。そして表面コイル
11を介して得られた複数チャンネルの画像データが、
S/N比が最大となるように所定の重み関数により重み
付けされることによって、一枚の画像の画像データが合
成される。前述した公知技術にも示されているように重
み関数は各表面コイルの高周波磁場分布の関数で表わさ
れるため、各表面コイル11の高周波磁場分布を求める
必要がある。以下、その求め方について説明する。
【0031】まず、一様コイル10及び表面コイル11
を介してそれぞれ得られた画像データの位相補正を行な
う。ここで一様コイル10を用いて図15に示すような
画像が得られたとする。図15で太線は一様コイル10
の位置、破線は表面コイル11の位置をそれぞれ示す。
線Aにおける画像のヒストグラムを図16(a)に、ま
た表面コイル11aによって得られた画像の同じ位置に
相当するヒストグラムを図16(b)に示す。図16
(a),(b)において、横軸は位置を表わし、縦軸は
それぞれの画像における信号強度St,Ssを表わす。
図16(b)によれば、表面コイル11によって得られ
た画像は、表面コイル11から離れるにしたがって感度
が落ちていることがわかる。画像のS/N比が悪い場合
には、移動平均などの平滑化処理を適宜行なうことが望
ましい。
【0032】次に、被検体3の部位の信号強度比ha
(=Ss/St)を求める。図16(a),(b)に示
した線Aにおける画像のヒストグラムから、この信号強
度比haを計算した結果を図16(c)に示す。もとも
と信号源のない点や、緩和時間などの影響で信号が出て
こなかった点は、データが抜けてしまうので、補間等の
処理を行なう。表面コイル11が発生する高周波磁場分
布は直交関数で展開できるので、得られている画像デー
タを使って最小二乗法等により直交関数系の各項の係数
を決定するという方法を用いてもよい。これらの方法に
より、表面コイル11aの画像化領域全体にわたる、図
16(d)にヒストグラムとして示すような高周波磁場
分布を求めることができる。なお、高周波磁場分布とし
て単純に図16(c)のヒストグラムのように被検体3
の部位の信号強度比ha(=Ss/St)をとったもの
を用いてもよい。
【0033】一方、一様コイル10を介して得られた画
像において、被検体3の影響で一様コイル10の高周波
磁場分布か不均一になる場合は、前もって一様コイル1
0の高周波磁場分布を求めておく必要がある。
【0034】次に本実施例に係わる第3実施例について
説明する。本実施例は表面コイル11として図17のよ
うな1ターンコイルを用いた場合の実施例である。図1
7は表面コイル11として1ターンコイルを用いた場合
の表面コイル11の構成を示す図である。図17におい
て信号ケーブルのグラウンドに相当する外導体はプリア
ンプ18の導電性のフレームに接続されており、このフ
レームはトラップ回路29を介して導体19によって接
続されている。
【0035】本実施例における表面コイル11が1ター
ンコイルの場合には、微分型コイルのように構造的に一
様コイルとデカップリングすることは困難である。その
ため一様コイル10の送信時及び表面コイル11の受信
時の両方の場合において両者をデカップリングさせるた
めに、一様コイル10および表面コイル11にはそれぞ
れ以下に示すようなデカップリング回路が付加される。
【0036】表面コイル11には図18及び図19に示
すようなデカップリング回路を付加した同調・整合回路
が用いられる。図18および図19はトラップ回路を用
いた場合の同調・整合部分の等価回路である。
【0037】原理は図5と同じで、
【数4】 を満たすようにL2 ,C1 ,C2 の値を決める。L1 は
表面コイルのインダクタンスである。図18において信
号受信時にはPINダイオード27をOFF状態にして
L1 −C1 −C2 の回路で共振させる。信号を受信しな
い一様コイル10の送信時にはPINダイオード27を
ON状態にする。このときにはL2 −C2の回路でも共
振するためC2 の両端は高インピーダンス状態となり、
結果としてL1 −C1 −C2 の回路には高周波電流は流
れにくくなってデカップリングされた状態となる。図1
9は図18のPINダイオード27の代わりにクロスダ
イオード28を用いた例であり、一様コイル10の送信
時に大電流が流れるとクロスダイオード28がON状態
になり、図18と同様の原理によってデカップリングさ
れる。
【0038】一方、一様コイル10には図20(a)及
び図20(b)に示すデカップリング回路が付加され
る。図20(a)及び図20(b)は一様コイル10と
して鞍型コイルを用いた場合である。図20(a)にお
いて、一様コイル10の送信時にはPINダイオード2
7をON状態にし、表面コイル11a、11bの受信時
にはPINダイオード27をOFF状態にする。図20
(b)は図19と同様の原理でデカップリングを行なう
ものである。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、隣接表面コイル間のデ
カップリングにブリッジ回路を使用し、各表面コイルの
電気的中点を接続した場合に、接続によってできるルー
プと一様コイル・勾配磁場コイルとのカップリングを防
ぐことができる。従ってカップリングによる画質劣化の
ない再構成画像が得られる磁気共鳴映像装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気共鳴映像装置の構
成を示すブロック図。
【図2】同実施例における一様コイルおよび表面コイル
の配置を示す概略図。
【図3】同実施例における磁気共鳴映像装置の受信部の
詳細を示す図。
【図4】同実施例における表面コイルの配置・構成を示
す概略図。
【図5】同実施例における表面コイルと一様コイル・勾
配磁場コイルとのデカップリング回路の一例を示す図。
【図6】同実施例におけるその他の表面コイルの配置・
構成を示す図。
【図7】本発明の他の実施例に係わる表面コイルの配置
・構成を示す概略図。
【図8】同実施例におけるその他の表面コイルの配置・
構成を示す概略図。
【図9】微分型コイルの原理を示す図。
【図10】キャパシタ素子およびインダクタンス素子を
用いた1ターンコイル間のデカップリングの一例を示す
図。
【図11】キャパシタ素子およびインダクタンス素子を
用いた微分型コイル間のデカップリングの一例を示す
図。
【図12】デカップリングのためのQダンプ回路の一例
を示す図。
【図13】図12の等価回路を示す図。
【図14】画像化のためのパルスシーケンスの一例を示
す図。
【図15】一様コイルを介して得られた画像の一例を示
す図。
【図16】表面コイルが発生する高周波磁場分布の求め
方を説明するための図。
【図17】他の実施例を示す図。
【図18】一様コイルと表面コイル間のデカップリング
回路の一例を示す図。
【図19】一様コイルと表面コイル間のデカップリング
回路の他の例を示す図。
【図20】一様コイルと表面コイル間のデカップリング
回路のさらに他の例を示す図。
【図21】従来の表面コイルの配置・構成を示す概略
図。
【図22】従来の他の表面コイルの配置・構成を示す概
略図。
【符号の説明】
1……静磁場磁石 2……励磁用電源 3……被検体 4……勾配磁場発生コイル 5……システムコントローラ 6……駆動回路 7……寝台 8……送信部 9……デュプレクサ 10……一様コイル 11……表面コイル(1ターンコイル) 12……受信部 13……データ収集部 14……電子計算機 15……コンソール 16……画像ディスプレイ 17……信号ケーブル 17′……外導体 18……プリアンプ 19……導電体 20……デカップリング器 21……検波回路 22……ローパスフィルタ 23……A/D変換器 24……インターフェイス 25……アンプ 26……帰還抵抗 27……ピンダイオード 28……クロスダイオード 29……トラップ回路(デカップリング器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8203−2G G01R 33/22 Y

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体に静磁場を印加する手段と、 前記被検体に所定の勾配磁場を印加する手段と、 前記被検体の外側に配置され、前記被検体に高周波磁場
    を印加する一様コイルと、 前記被検体を基準として前記一様コイルの内側に配置さ
    れ、直列接続された等しい静電容量の浮遊容量対を有
    し、前記被検体から生ずる磁気共鳴信号を検出する複数
    個の表面コイルと、 検出された磁気共鳴信号に基づき画像化処理を行なう手
    段とを備えた磁気共鳴映像装置において、 前記複数個の表面コイルの前記浮遊容量対の接続中点を
    高周波的グラウンド点とし、各々の高周波的グラウンド
    点を電気的あるいは高周波的な遮断手段を介して接続し
    ていることを特徴とする磁気共鳴映像装置。
JP4238650A 1992-09-07 1992-09-07 磁気共鳴映像装置 Pending JPH0686769A (ja)

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