JPH0687300U - ペルチェ効果を利用した冷液器 - Google Patents

ペルチェ効果を利用した冷液器

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JPH0687300U
JPH0687300U JP2937193U JP2937193U JPH0687300U JP H0687300 U JPH0687300 U JP H0687300U JP 2937193 U JP2937193 U JP 2937193U JP 2937193 U JP2937193 U JP 2937193U JP H0687300 U JPH0687300 U JP H0687300U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 飲料液体の冷却を極めて簡単な構造によって
行なうことができて、その冷却をエネルギー損失を非常
に小さくしながら確実に行うことができ、しかも飲料液
体の内部での凍結を防止してその流れを常に確保するこ
とのできる冷液器を提供すること。 【構成】 電流を流すことにより熱の移動を行う平板状
のペルチェ素子10と、その一方の面に密着した状態で
一体化したフィン部材11と、ペルチェ素子10の他方
の側に配置した蓄冷部材13と、この蓄冷部材13のペ
ルチェ素子10とは反対側に配置されて飲料液体が流れ
る液通路30とを備えた冷液器100において、液通路
30と蓄冷部材13との間に、不凍液21を封入した熱
交換器20を配置したこと。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水やジュース等の飲料液体の冷却を行う冷液器に関し、特に電流を 流すことによって熱の移動を行うペルチェ素子を利用した冷液器に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
ペルチェ効果を発揮するペルチェ素子としては、近年改良が相当進んできてお り、非常に効率良くペルチェ効果を発揮するものも市販されるようになってきて いる。このようなペルチェ素子は、例えば室温に対して±30℃以上の冷却また は加熱を行うものもあり、このようなペルチェ素子の具体的利用の要求も高まっ てきているものである。
【0003】 一方、ジュースや飲料水等のように、その冷却を積極的に行って、その味等を 向上させる必要のある飲料液体がある。この飲料液体として、例えば水道水を例 にとってみると、その味を向上させようとすれば、その温度を室温より低くする 必要がある。また、この飲料液体の冷却をコンパクトな形態のもので行うように することは、各種の冷液器を改良する上で非常に有利なものとなる。
【0004】 そして、種々なものの冷却を行う一般的な手段としては、所謂フロン等の冷媒 を使用するものが多く提案されてきている。これらの従来方法においては、環境 に悪影響を及ぼすフロンの使用が禁止されつつある現状ではその利用ができない ものであるし、また他の冷媒を使用するにしても、そのための構造が非常に複雑 化してコンパクトな製品ができないという問題があるものである。また、例えば 、飲料水の冷却についての従来例においては、一度に大量の消費にも対処できる ようにするために、冷却しておいた水を大きなタンク内に一旦ためておき、これ を必要に応じて供給するようにすることが一般になされている。しかしながら、 このような方式であると、その冷却水が暖まってしまえば当面必要でない水も再 度冷却し直しをしなければならないことになって、電力等の相当なエネルギー消 費が行われていたのである。
【0005】 以上のことから、種々な飲料液体の冷却を、前述したペルチェ素子を利用する ことにより行うことが当然考えられる。しかしながら、前述したように、効率の 良いペルチェ素子を有効に利用してその熱交換率を十分に生かすようにするには 何等かの工夫をしなければならないはずである。特に、この種のペルチェ素子を 利用しながら、冷却した水等の飲料液体を大きなタンク内に一旦ためておくこと は、タンク内で暖まってしまった水等の冷却を常に行わなければならないことに なって、ペルチェ素子が電力を使用するものであることからしても、電力エネル ギ−の無駄使い以外の何物でもないことになるのである。さらに重要なことは、 ペルチェ素子の機能は、上述した通り、室温に対して±30℃以上の冷却または 加熱を行うものものであるから、これを例えば飲料水に適用したとすると、冷却 され過ぎて装置内で凍結してしまうことがあり得る。そうなると、飲料液体の装 置内での流れが止まってしまうから、そのままでは折角の冷却器も作動しなくな ってペルチェ素子の有効利用ができなくなってしまうのである。
【0006】 そこで、本考案者は、ペルチェ素子を有効に利用して熱交換を効率良く行える ようにするには、具体的にどうしたらよいかについて種々研究を重ねてきた結果 、本考案を完成したのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上の経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題 は、ペルチェ素子の有効利用である。 そして、本考案の目的とするところは、飲料液体の冷却を極めて簡単な構造に よって行なうことができて、その冷却をエネルギー損失を非常に小さくしながら 確実に行うことができ、しかも飲料液体の内部での凍結を防止してその流れを常 に確保することのできる冷液器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本考案の採った手段は、実施例において使用す る符号を付して説明すると、 「電流を流すことにより熱の移動を行う平板状のペルチェ素子10と、その一 方の面に密着した状態で一体化したフィン部材11と、ペルチェ素子10の他方 の側に配置した蓄冷部材13と、この蓄冷部材13のペルチェ素子10とは反対 側に配置されて飲料液体が流れる液通路30とを備えた冷液器100において、 液通路30と蓄冷部材13との間に、不凍液21を封入した熱交換器20を配 置したことを特徴とする冷液器100」 である。
【0009】
【作用】
以上のように構成した冷液器100の作用について以下に説明すると、この冷 液器100はケース本体40内に組み込まれて、例えば図1に示すような冷水装 置200を構成するものであるが、この冷水装置200においては、貯水タンク 44内に貯めておいた水やジュース等の飲料液体を、ポンプ45によって冷液器 100に強制的に送り込んで、ケース本体40の外側に露出させてある吐水口4 3から吐出させるのである。勿論、貯水タンク44内へは水道水等の飲料液体が 常に一定量供給されるものであり、ペルチェ素子10、ファン42あるいはポン プ45等に対しては必要な電力が供給されるものである。
【0010】 ここで、当該冷水装置200においても、一時的な大量消費に対処すべく貯水 タンク44内に水やジュースを一旦貯めておくものではあるが、この貯水タンク 44内の水等は必要な温度に冷却されてはいないことである。換言すれば、冷水 装置200の吐水口43から取り出される分の水等が、その都度冷液器100に おいて冷却されるのであり、そのための電力は吐出された量の水に対してのみ使 用されることである。従って、この冷液器100における電力消費は非常に少な いものとなっており、経済的な冷水装置200となっているのである。
【0011】 以上のように、冷水装置200が経済的なものになっているのは、冷液器10 0の作用によるのである。すなわち、この冷液器100のペルチェ素子10に通 電されると、このペルチェ素子10のペルチェ効果によって、熱伝導部材12側 の熱がフィン部材11側に強制的に移動される。このとき、ペルチェ素子10は 熱伝導部材12の一部にしか接触していないけれども、熱伝導部材12は例えば 銅や真ちゅう等の熱の良導体材料によって形成してあるから、上記の熱の移動は 効率良く行われる。また、この熱伝導部材12に対しては、そのペルチェ素子1 0とは反対側面の全面に蓄冷部材13が一体化してあるから、この蓄冷部材13 からの熱は熱伝導部材12を介してペルチェ素子10によってフィン部材11側 に速やかに移動されるのである。
【0012】 この蓄冷部材13には、不凍液21を封入した熱交換器20が接触しているか ら、熱交換器20の熱が蓄冷部材13側に移動するのである。換言すれば、この 蓄冷部材13に接触している熱交換器20及びその中に封入してある不凍液21 は、蓄冷部材13によって冷却されるのであり、蓄冷部材13とともに蓄冷作用 を果たしてペルチェ素子10による急激な冷却をいわば緩和するのである。また 、この熱交換器20内に封入してあるのが不凍液21であるから、蓄冷部材13 による冷却が急激であっても、この不凍液21が熱交換器20内で凍結してしま うことはなく、当該不凍液21は熱交換器20内にて常に循環可能な状態となっ ているのである。そして、この熱交換器20においては、その内部に区画板22 が配置してあり、また不凍液21と後述する液通路30とを隔離する隔壁板24 を有しているから、これらの区画板22及び隔壁板24によって不凍液21の循 環通路が当該熱交換器20内に形成されている。これにより、熱交換器20内の 不凍液21は、蓄冷部材13側と液通路30側との間で、自然対流等の作用によ って循環するのである。なお、不凍液21の熱交換器20内での循環は、実施例 において例示するような形状記憶合金からなる開閉弁23や、外部のポンプ等に よって適宜制御するようにすれば、より一層効果的になされるのである。
【0013】 以上のような熱交換器20に対しては、図2及び図3に示したように、入口3 1及び出口32を有した液通路30が、熱交換器20側の隔壁板24を介して接 触している。この液通路30内に対しては、ポンプ45が作動することによって 、ジュースや水等の飲料液体が供給されるのであるが、供給された飲料液体は、 熱交換器20側の冷却されている隔壁板24に接触しながら当該液通路30内を 流れるのである。すなわち、図3に示すように、入口31から液通路30内に流 れ込んだ飲料液体は、液通路30内に露出している隔壁板24に接触しながら図 示上方に流れ、出口32から冷水装置200の吐水口43に向けて送られるので ある。このとき、隔壁板24を有した熱交換器20は蓄冷部材13に接触してお り、蓄冷部材13は熱伝導部材12を介してペルチェ素子10による吸熱が行わ れているのであるから、熱交換器20は上述したように既に冷却されている。従 って、この冷却されている熱交換器20の隔壁板24に接触しながら流れる飲料 液体は十分冷却されながら吐水口43に向けて送られることになるのである。
【0014】 ここで重要なことは、飲料液体が流れる液通路30と、ペルチェ素子10によ る吸熱が直接的に行われている蓄冷部材13との間に、不凍液21を封入した熱 交換器20が配置されていて、この熱交換器20によってペルチェ素子10の飲 料液体に対する冷却が緩和されていることである。これにより、液通路30内を 流れる飲料液体は、ペルチェ素子10による冷却が強力かつ急激であっても、液 通路30内にて凍結することがないのであり、その液通路30内にての流れが停 止することがないのである。換言すれば、蓄冷部材13と液通路30との間に不 凍液21を封入した熱交換器20を介在させたことによって、当該冷液器100 は、ペルチェ素子10として熱移動機能の十分なものを採用することが可能とな っているのであり、蓄冷部材13、熱交換器20及びこの中に封入した不凍液2 1の熱容量を十分利用して冷却機能が非常に高いものとなっているのである。ま た、このとき、蓄冷部材13、熱交換器20及び液通路30は、断熱部材14に よって囲まれた状態にあるため、この液通路30等に対して外側から熱が移動し てくることはない。
【0015】 ここで、吐水口43からの冷却水等の吐出が停止されると、ペルチェ素子10 及びポンプ45への通電も停止されるが、蓄冷部材13及び熱交換器20は、そ れまでに入口31から液通路30内に供給されてきていた水等の温度よりも未だ 低い温度になったままである。何故なら、熱の移動は瞬間的に行われるのではな く、ある一定の時間を要するものであるから、ペルチェ素子10への通電が停止 された時点においては、蓄冷部材13、熱交換器20及びこの中に封入してある 不凍液21は冷却されたままの状態にあるからである。従って、当該液通路30 内にて停留した飲料液体は、その時点において冷却された状態にある熱交換器2 0によって冷却されることになるのである。そして、本考案に係る冷水装置20 0においては、冷液器100の液通路30が十分な容積のものとして形成してあ るから、次に使用される飲料液体として必要な量(例えばコップ一杯分)を十分 賄えるものになっているのである。
【0016】 勿論、当該冷水装置200が連続して使用されることもあるが、その場合には ペルチェ素子10に対する通電も連続してなされるのであるから、ペルチェ素子 10による各部の冷却は十分なされるのであるため、全く問題とはならない。そ して、以上のように、当該冷水装置200においては、一時的な大量消費に対処 すべく貯水タンク44内に水やジュースを一旦貯めておくものではあっても、こ の貯水タンク44内における水等を必要な温度に冷却しておく必要がないのであ るから、非常に効率のよいものとなっているのである。つまり、冷水装置200 の吐水口43から取り出される分の水等が、その都度冷液器100において冷却 されるのであり、そのための電力は吐出された量の水に対してのみ使用されるの である。従って、この冷液器100における電力消費は非常に少ないものとなっ ており、経済的な冷水装置200となっているのである。
【0017】 なお、前述したとおり、蓄冷部材13、熱交換器20及び液通路30の全体が 断熱部材14によって包み込まれているのであるから、これらの液通路30等に 対して、ペルチェ素子10以外の部分から熱が移動することは殆どないのである 。特に、この冷液器100において、ペルチェ素子10と蓄冷部材13間に熱伝 導部材12を介在させたこと、及び蓄冷部材13と液通路30との間に熱交換器 20を配置したことは、当該冷液器100の能力を、頭初に述べたような機能を 有するペルチェ素子10の作用を有効に利用しながら向上させているのであり、 これにより、必要最小限の電力消費によって、水等の飲料液体の冷却・加熱を良 好に行うのである。
【0018】 一方、フィン部材11においても、これを一般的な熱良導体によって形成する とともに、その裏面側にペルチェ素子10を密着した状態で一体化してあるから 、ペルチェ素子10によって蓄冷部材13側から移動させられてきた熱がこのフ ィン部材11によって良好に放散されるのである。本実施例では、所謂空冷式の ものとしてあって、図2に示したように、このフィン部材11に向けてファン4 2によって空気を強制的に送るようにしているので、その熱の放散または吸収を 良好に行えるようになっている。この場合、冷水装置200のケース本体40に は、図1に示すように、空気の流れを良好にするための通気窓41が形成してあ るから、ファン42による空気の流れは淀みなく行われるものである。
【0019】 ここで、冷液器100の冷水を作り出すものとした場合の水の流れを、図4を 参照して説明すると、次の通りである。まず、この冷水装置200においては、 水道水等が貯水タンク44内に供給されるのであるが、このときにはチャッキ弁 54が閉じてポンプ45は停止しており、第1電磁弁51は開かれている。従っ て、所定の圧力で供給された水は、第1電磁弁51及びポンプ45内を通して、 貯水タンク44内の濾過器55内に送られ、この濾過器55内で所定の濾過がな された水は、貯水タンク44の上端に設けた押圧弁56を押し広げて貯水タンク 44内に貯溜されるのである。以上のことは、貯水タンク44内に配置した水量 センサー57によって貯水タンク44内の水量が設定量以下になったことが検知 されれば、同様に行われるものである。なお、貯水タンク44内の水については 、第2電磁弁52及び第3電磁弁53を閉じてチャッキ弁54を開きかつポンプ 45を作動させることにより、貯水タンク44内を循環させながら濾過器55に よる濾過が適宜なされるものである。
【0020】 また、冷水装置200の吐水口43から冷水を得たい場合には、ケース本体4 0の表面側に設けたスイッチによる操作を行うことにより、ペルチェ素子10及 びポンプ45に通電されるとともに、チャッキ弁54が開かれる。そうすると、 貯水タンク44内の水はポンプ45によって冷液器100側に送られるとともに 、この冷液器100内の液通路30にて冷却されながら吐水口43から吐出され るのである。つまり、吐水口43から吐出される分の水のみに対して、冷液器1 00による冷却がなされるのであり、貯水タンク44内の水に対しての冷却ある いは保温を冷液器100によって行うことは全くないのである。これにより、当 該冷液器100における電力消費が抑えられているのである。
【0021】
【実施例】
次に、本考案に係る冷液器100及びこれを使用して構成した冷水装置200 を、図面に示した実施例に基づいて詳細に説明すると、図1には本考案に係る冷 液器100を使用した冷水装置200の正面図が示してあり、この冷水装置20 0の冷液器100は、電流を流すことにより熱の移動を行う平板状のペルチェ素 子10と、その一方の面に密着した状態で一体化したフィン部材11と、ペルチ ェ素子10の他方の面に一体化されて熱良導体材料によって形成した熱伝導部材 12と、この熱伝導部材12のペルチェ素子10とは反対側面に一体化した蓄冷 部材13と、この蓄冷部材13のペルチェ素子10とは反対側に配置されて飲料 液体が流れる液通路30と、この液通路30と蓄冷部材13との間に配置されて 不凍液21を封入した熱交換器20と、この熱交換器20や液通路30及び断熱 部材14の断熱を行う断熱部材14とによって構成したものである。なお、熱伝 導部材12は、他の構造等によって蓄冷部材13からの熱をペルチェ素子10が 十分吸収できる状態であれば、全く不要となるものである。
【0022】 ペルチェ素子10は、市販されているものであるが、直流電流を流すことによ り熱の移動をペルチェ効果を利用して行うものであり、その電流の流れ方向を変 えることにより、このペルチェ素子10に対する熱の移動方向をも変えられるよ うにしてあるものである。つまり、このペルチェ素子10を使用することによっ て、ジュースや水等の飲料液体の冷却または加熱を選択的に行うことができるの である。このペルチェ素子10の一方の面に密着させたフィン部材11は、例え ば金属等の熱の良導体材料によって一体的に形成したものであり、熱の移動量に 応じた種々な形態・大きさのものが適用されるものである。一方、ペルチェ素子 10の他方の面に一体化される熱伝導部材12も、熱の良導体材料、例えば銅や 真ちゅうによって板状に形成したものであり、ペルチェ素子10に対するあるい はペルチェ素子10からの熱の移動を速やかにかつ面積を広げて行うものである 。そして、この熱伝導部材12のペルチェ素子10とは反対面には、熱容量の比 較的大きい材料、例えばステンレスあるいは鉄等の金属を材料として形成した蓄 冷部材13が一体化されるのである。
【0023】 この蓄冷部材13のペルチェ素子10と反対側に配置した熱交換器20は、そ の略中央に不凍液21のための収納空間を有したものとして合成樹脂により形成 したものであり、そのペルチェ素子10側の面には蓄冷部材13が配置され、ま た蓄冷部材13と反対側には、例えばステンレス製の隔壁板24が配置されるも のである。勿論、この熱交換器20と、蓄冷部材13及び隔壁板24との間には 、当該熱交換器20内を液密的にするために、それぞれパッキング25が配置さ れるものである。そして、この熱交換器20に形成された収納空間内には、不凍 液21が封入してあるものである。この不凍液21は、特に隔壁板24によって 液通路30側に対して隔離されているために、液通路30内の飲料液体と混合す ることがないことは当然として、隔壁板24を耐久性に優れたステンレス製のも のとしたから、液通路30内の飲料液体に侵入して混合することがないものであ る。また、熱交換器20内には、これと同じ材料からなる区画板22が一体的に 形成してあり、図3にも示したように、この区画板22の所定位置には収納空間 内での不凍液21の循環を許容する開口が形成してある。これにより、当該熱交 換器20内の収納空間内に封入された不凍液21は、蓄冷部材13からの冷却等 につれて自由に対流できるものとなっているのである。
【0024】 本実施例に係る熱交換器20においては、図3に示したように、不凍液21が 封入されている収納空間内に、形状記憶合金からなる開閉弁23が配置してあっ て、この開閉弁23により熱交換器20内での不凍液21の対流現象を制御する ようにしている。この開閉弁23は、当該熱交換器20内の温度が0〜5℃より 低い場合には、熱交換器20内での不凍液21の循環・対流を阻止すべく閉じる ものであり、また熱交換器20内の温度が0〜5℃より高い場合には開いて、熱 交換器20内での不凍液21の循環・対流を許容させるように働くものである。 勿論、本考案の実施に当たっては、この開閉弁23を必ずしも採用しなければな らないものではなく、不凍液21の性質や全体の熱容量によって不凍液21の対 流が十分行われるようであれば、この開閉弁23は不要となるものである。
【0025】 以上のような熱交換器20のペルチェ素子10とは反対側には、図2及び図3 に示したように、飲料液体が供給される液通路30が接触状態で配置してある。 つまり、この液通路30の一方側は開放されたものであるが、その開放部分を熱 交換器20側の隔壁板24によって覆蓋した状態で熱交換器20と一体化したも のである。勿論、この液通路30内には、冷却すべき飲料液体が供給されるので あり、そのために、この液通路30には入口31及び出口32が一体的に形成し てある。これらの入口31及び出口32は、図示しない配管によって、後述する 貯水タンク44やポンプ45に接続されているものである。そして、本実施例に おいては、発泡スチロール等の断熱性に優れた材料によって形成した断熱部材1 4によって、上述した熱伝導部材12、蓄冷部材13、熱交換器20及び液通路 30の全体を覆うようにしている。これにより、熱交換器20と液通路30間に おける熱交換等は、外気温に全く影響を受けることなく行われるのである。
【0026】 また、冷水装置200は、そのケース本体40内に冷液器100を収納配置す るとともに、このケース本体40内のフィン部材11に対向する部分に設けたフ ァン42と、このファン42の近傍のケース本体40に形成した通気窓41と、 一定量の水を貯える貯水タンク44と、ケース本体40の外側に露出する吐水口 43と、この吐水口43から冷水または温湯を積極的に吐出させるために冷液器 100と貯水タンク44間に接続したポンプ45とを備えたものである。ケース 本体40内には、前述した冷液器100が、例えば図2に示したように収納配置 されるものであり、その周囲にファン42や貯水タンク44が配置されるのであ る。また、この冷水装置200は、スイッチボタンを押すことにより冷却水等の 吐出を行うために各種スイッチが設けてあるのであり、図1に示すように、冷却 水等を吐出させるための吐水口43がケース本体40の前方上部にケース本体4 0外に露出するように設けてある。なお、この吐水口43の直下には、コップ等 の載置部が形成してあり、この載置部にはこぼれた水を排出するための排出口が 形成してある。
【0027】 この冷水装置200は、使用される水等の飲料液体の管路及び電気回路も備え ているのであるが、これらは図4に示したような関係のものとなっている。つま り、水道等に対しては、第1電磁弁51及びポンプ45を介して貯水タンク44 が接続されるのであり、この貯水タンク44内の水等はチャッキ弁54を介して ポンプ45に送られるようになっている。貯水タンク44内に水が供給される際 、または貯水タンク44内での循環を行う場合には、濾過器55を介して行うよ うにしてあり、濾過された水等は濾過器55の上端に設けた押圧弁56から貯水 タンク44内に出るようにしてある。また、ポンプ45には、第2電磁弁52を 介して冷液器100が接続してあるものであり、この冷液器100と並列的に接 続した管路中には第3電磁弁53が介装してある。この第3電磁弁53は、冷液 器100による冷水または温水ではなくて、単なる水道水を使用したい場合に開 放されるものであり、この第3電磁弁53を開放することによって、貯水タンク 44内の濾過された水を吐水口43から出すようにしているものである。なお、 ポンプ45を作動させて水等を送る場合には、チャッキ弁54が開かれるもので あり、貯水タンク44内の水量は水量センサー57によって常に検知されている ものである。これにより、貯水タンク44内への水道から水等の供給は自動的に なされるようになっている。
【0028】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案においては、上記実施例にて例示した如く、 「電流を流すことにより熱の移動を行う平板状のペルチェ素子10と、その一 方の面に密着した状態で一体化したフィン部材11と、ペルチェ素子10の他方 の側に配置した蓄冷部材13と、この蓄冷部材13のペルチェ素子10とは反対 側に配置されて飲料液体が流れる液通路30とを備えた冷液器100において、 液通路30と蓄冷部材13との間に、不凍液21を封入した熱交換器20を配置 したこと」 にその特徴があり、これにより、飲料液体の冷却を極めて簡単な構造によって行 なうことができて、その冷却をエネルギー損失を非常に小さくしながら確実に行 うことができ、しかも飲料液体の内部での凍結を防止してその流れを常に確保す ることのできる冷液器100を提供することができるのである。
【0029】 すなわち、本考案に係る冷液器100によれば、ペルチェ素子10による冷却 が急激なものであっても、液通路30内の飲料液体が凍結してしまうことを防止 することができて、常に安定した状態で冷たい水やジュース等の飲料液体を供給 することができるのである。また、本考案に係る冷液器100によれば、次に使 用されるであろう飲料液体の言わば予備冷却をその蓄冷部材13や熱交換器20 内で行っておくものであり、しかもその予備冷却をペルチェ素子10に電力を積 極的に供給して行うのではなくペルチェ素子10の言わば冷却余力を、当該冷液 器100そのものの構造によって積極的に利用することができるのである。これ によって、エネルギー効率の非常のよい冷液器100とすることができるのであ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る冷液器を使用して構成した冷水装
置の斜視図である。
【図2】同横断面図である。
【図3】冷液器の拡大横断面図である。
【図4】冷水装置内の配管状態を示した概略回路図であ
る。
【符号の説明】
100 冷液器 10 ペルチェ素子 11 フィン部材 12 熱伝導部材 13 蓄冷部材 14 断熱部材 20 冷暖水器 21 不凍液 22 区画板 23 開閉弁 24 隔壁板 30 液通路 31 入口 32 出口 40 ケース本体 41 通気窓 42 ファン 43 吐水口 44 貯水タンク 45 ポンプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流を流すことにより熱の移動を行う平
    板状のペルチェ素子と、その一方の面に密着した状態で
    一体化したフィン部材と、前記ペルチェ素子の他方の側
    に配置した蓄冷部材と、この蓄冷部材の前記ペルチェ素
    子とは反対側に配置されて飲料液体が流れる液通路とを
    備えた冷液器において、 前記液通路と蓄冷部材との間に、不凍液を封入した熱交
    換器を配置したことを特徴とする冷液器。
JP1993029371U 1993-06-02 1993-06-02 ペルチェ効果を利用した冷液器 Expired - Lifetime JP2508933Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017036863A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 サントリーホールディングス株式会社 液体の温調装置およびそれを備えたディスペンサ

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JPH0669665U (ja) * 1993-02-25 1994-09-30 滝本技研工業株式会社 ペルチェ効果を利用した冷暖液器及びこれを使用した冷暖水器

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