JPH068765B2 - 静圧軸受を用いた竪形つりあい試験機 - Google Patents

静圧軸受を用いた竪形つりあい試験機

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JPH068765B2
JPH068765B2 JP29206686A JP29206686A JPH068765B2 JP H068765 B2 JPH068765 B2 JP H068765B2 JP 29206686 A JP29206686 A JP 29206686A JP 29206686 A JP29206686 A JP 29206686A JP H068765 B2 JPH068765 B2 JP H068765B2
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信平 福尾
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静圧軸受を用いた堅形つりあい試験機に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、部品の2次加工を減らしてコストダウンを図る
ために、鋳造品に一部のみ加工して使用したいという要
求がある。
しかし、回転体において、加工後に不つりあい量が残る
と、高速回転でその回転体を使用する場合には、装置の
破壊を招くことになる。
そこで、つりあい試験機を用いて、回転体のつりあわせ
を行なうべく、第12,13図に示すような堅形動つり
あい試験機が、特公昭58-23882号(特開昭55-138631
号)公報において提案されている。
この従来の堅形動つりあい試験機は、被試験体(回転
体)1′を堅形に取り付けて支持しうる取付座2′と、
被試験体1′とともに取付座2′を回転させるべく取付
座2′をラジアル軸受3′およびスラスト軸受4′を介
し回転可能に支承する軸受取付台5′と、この軸受取付
台5′をその周辺部で上下方向に対し拘束しながら支承
すべく平面状に配設された複数の静圧受部6′と、軸受
取付台5′をその中央部で水平方向に対し拘束しながら
支承すべく筒状に配設された静圧受部7′とをそなえる
とともに、静圧受部6′,7′の少なくとも1つについ
て、そのポケット内圧を測定する圧力計8′が接続さ
れ、取付座2′が、軸受取付台5′の中央部から上部へ
突設された上部軸5′aに、ラジアル軸受3′およびス
ラスト軸受4′を介して回転可能に支承された円筒体と
して形成されるとともに、筒状に配設された静圧受部
7′が、軸受取付台5′の中央部から下方へ突設された
下部軸5′bを支承する静圧軸受として形成されたもの
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の堅形動つりあい試験機
では被試験体の自重に耐えうるように構成しなければな
らず、さらに、不つりあいが一定しない場合には、最大
不つりあい量の動荷重に耐えうる剛性をもった軸受部に
しなければならず、さらに、バネ定数を大きくしなけれ
ばならず、これにより微小な不つりあい量の測定が困難
となる。さらに装置全体の剛性も必要となりコスト高と
なるという問題点がある。
特に、第12,13図に示すような静圧軸受6′,7′を用
いた堅形のつりあい試験機にあっては、回転体1′を載
置する取付台5′の周辺部を複数の静圧受部6′で上下
方向に拘束されているが、静圧受部6′は取付台5′等
の荷重を平均して受けるようになっているから、その中
の1つの静圧受部6′のポケット圧を測定する場合に
は、被試験体1′および取付台5′等の荷重による圧力
分を除外して不つりあい量を求めなければならず、計算
が複雑でめんどうであり、また、荷重に耐える圧油を供
給するめ、わずかの不つりあい量は測定できないという
問題点がある。
これに対して、動つりあい試験を行なう前に、精度の高
い静つりあい試験機において、静不つりあいを測定し、
この静不つりあいを補正した後、動つりあい試験機にお
いて動不つりあいを測定することも考えられるが、別々
のつりあい試験機を設けることはコスト高となり、スペ
ースが2倍必要となり、作業手順も繁雑となるという問
題点がある。
また、このような精度の高い静つりあい試験機として種
々のものが提案されているが、球面座を用いたもので
は、摩擦が大きく、ビボットを用いたものでは、耐荷重
が小さく、ジンバル(ばね接手)を用いたものでも、や
はり耐荷重が小さいという問題点がある。
そして、特公昭58-23882号で示される従来例を、さらに
3つの静圧受部6′で圧力検出するように構成して、静
つりあいを測定することも考えられるが、各静圧受部
6′が被試験体1′の全荷重を受けなければならず、精
度の高い静つりあいの測定を行なえないという問題点が
ある。
本発明はこれらの問題を解決しようとするもので、剛性
の高い装置でありながら精度の高い静不つりあいの測定
を行なうことができるようにするとともに、不つりあい
量の大小に拘わらず、装置全体の剛性を必要最小限に小
さくできるようにした、静圧軸受を用いた堅形つりあい
試験機を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、特許請求の範囲第1項に記載の発明(以下
「第1番目の発明」と略称する)は、被試験体を取付座
を介して取り付けるための回転軸と、同回転軸を予め決
められた所定角度だけ回動し得る駆動機構と、上記回転
軸をラジアル軸受およびスラスト軸受を介して支持する
ための取付台と、同取付台を支持部を介して支持するた
めの架台とをそなえ、上記支持部が上記の被試験体およ
び取付台の前自重を支持すべく上記取付台の重心を含む
鉛直内面における水平軸線上に配設されて、上記取付台
を挟持する一対の支持用静圧受部と、上記取付台の重心
および上記水平軸を含む鉛直面の外に配設されて上記水
平軸線を回転中心軸線とする上記取付台からの傾動力の
みを受ける不つりあい測定用静圧受部とをそなえて構成
されるとともに、同不つりあい測定用静圧部11が、上記
取付台4の外周における半径方向に中心線を整合するよ
うに円柱状空間を形成された凹所12と同凹所12に先端部
13aを嵌入されるとともに基端部を上記架台8に取り付
けられたアーム13とをそなえるほか、上記凹所12の上部
側面12bおよび下部側面12cとこれらに対向する上記先端
部13aの対向面との間に油路16を通じて供給される圧油
を絞り17b,17cを介して受けるべく上記先端部に形成さ
れたポケット18bおよび18cと同各ポケットの両側に突設
されたランド20bおよびランド20cとからそれぞれ構成さ
れる上部スラスト軸受20および下部スラスト軸受21とを
そなえ、上記のポケット18bにおけるポケット圧P1とポ
ケット18cにおけるポケット圧P2との差圧を検出して上
記不つりあい測定用静圧受部に加わる上記取付台からの
傾動力を測定する不つりあい測定用圧力検出装置が設け
られたことを特徴としている。
また、特許請求の範囲第2項に記載の発明(以下、「第
2番目の発明」と略称する)は、被試験体を取付座を介
して取り付けるための回転軸と、同回転軸を回転させる
ための駆動機構と、上記回転軸をラジアル軸受およびス
ラスト軸受を介して支持するための取付台と、同取付台
を支持部を介して支持するための架台とをそなえ、上記
支持部が上記の被試験体および取付台の全自重を支持す
べく上記取付台の重心を含む鉛直面内における水平軸線
上に配設されて、上記取付台を挟持する一対の支持用静
圧受部と、上記取付台の重心および上記水平軸等を含む
鉛直面の外に配設されて上記水平軸線を回転中心軸線と
する上記取付台からの傾動力のみを受ける不つりあい測
定用スラスト静圧受部と、上記取付台からの水平方向の
力を受ける不つりあい測定用ラジアル静圧受部とをそな
えて構成され、上記不つりあい測定用スラスト静圧受部
が、上記取付台4の外周における半径方向に中心線を整
合するように円柱状空間を形成された凹所12と同凹所12
に先端部13aを嵌入されるとともに基端部を上記架台8
に取り付けられたアーム13とをそなえるほか、上記凹所
12の上部側面12bおよび下部側面12cとこれらに対向する
上記先端部13aの対向面との間に油路16を通じて供給さ
れる圧油を絞り17b,17cを介して受けるべく上記先端部
に形成されたポケット18bおよび18cと同各ポケットの両
側に突設されたランド20bおよびランド20cとからそれぞ
れ構成される上部スラスト軸受20および下部スラスト軸
受21とをそなえ、上記不つりあい測定用ラジアル静圧受
部が、上記取付台4の外周における半径方向に中心線を
整合するように互いに対向して形成された一対の円柱状
空間の凹所12と、同各凹所12に先端部13aを嵌入される
とともに基端部を上記架台8上の互いに対向する位置に
取り付けられた一対のアーム13とをそなえるほか、上記
凹所12の底面12aとこれに対向する上記各アームの端面
との間に油路16を通じて供給される圧油を絞り17aを介
して受けるべく上記アームの端面に形成された一対のポ
ケット18a,18aと各ポケットの両側にそれぞれ突設され
たランド20a,20aとから構成され、上記のポケット18b
の上記被試験体の回転時におけるポケット圧P1とポケ
ット18cの上記被試験体の回転時におけるポケット圧P2
との差圧を検出して上記被試験体の回転に伴う偶不つり
あいにより上記不つりあい測定用スラスト静圧受部に加
わる偶力を測定する偶不つりあい測定用圧力検出装置
と、上記の両ポケット18a,18aの上記被試験体の回転時
におけるポケット圧P3,P4の差圧を検出して上記被試
験体の回転に伴う静不つりあいにより上記不つりあい測
定用ラジアル静圧受部に加わる力を測定する回転時静不
つりあい測定用圧力検出装置とが設けられていることを
特徴としている。
〔作用〕
上述の第1番目の発明では、被試験体に静不つりあいが
ないときに、取付座に被試験体を取り付けられて一体と
なった被試験体および取付台が一対の支持用静圧受部に
よりバランスよく挟持されるように各部を予め設定す
る。このとき、全自重はこの支持用静圧受部が負担し、
静不つりあい測定用静圧受部は取付台からの傾動力を受
けず、全く力がかからない。
つぎに、被試験体に静不つりあいがあるときには、被試
験体および取付台が一対の支持用静圧受部により挟持さ
れるが、静不つりあい測定用静圧受部は取付台からの傾
動力のみを受け(被試験体の自重はかからない)、一方
向における不つりあい量が、上部スラスト軸受のポケッ
トにおけるポケット圧P2との差圧を検出することによ
り、測定される。
ついで、被試験体の取付座への取付状態を変えずに、回
転軸を駆動機構により所定角度回転させてから静止さ
せ、他方向における不つりあい量が上記と同様に測定さ
れ、これらの一方向および他方向における不つりあい量
から、静つりあい試験における不つりあいの大きさおよ
び方向が測定される。
また、上述の第2番目の発明では、第1番目の発明にお
ける測定と同様に、一方向および他方向における不つり
あい量が測定され、これらの一方向および他方向におけ
る不つりあい量から、静つりあい試験なおける不つりあ
いの大きさおよび方向が測定される。静つりあわせのみ
を行なえばよいひ被試験体はこれでつりあわせが完了す
る。
動つりあわせを行なう必要のある被試験体に対しては、
必要ならばまず静不つりあいを修正し、その後、回転軸
を駆動機構により定回転させて、被試験体の回転に伴っ
て発生する静不つりあい測定用静圧受部の各ポケット圧
P1,P2の差圧を検出して上下方向の力すなわち被試験
体の偶不つりあいを検出する。さらに、静不つりあいに
より遠心力(水平方向に働く)を、一対のポケットの各
ポケット圧P3,P4の差圧を検出することにより、偶不
つりあいによるモーメントを検出する。こうして被試験
体の静不つりあいと偶不つりあいとを含む動不つりあい
の測定ができる。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
第1〜9図は本発明の一実施例としての静圧軸受を用い
た堅形つりあい試験機を示すものであり、第10,11
図は本発明の変形例を示すものであり、第1〜11図
中、第12,13図と同じ符号はほぼ同様のものを示
す。
第1〜7図に示すように、本実施例の堅形つりあい試験
機は、非回転による静つりあい試験機としての機能と回
転による動つりあい試験機としての機能とを合わせてそ
なえている。
この堅形つりあい試験機は、第1図(a),(b)および第3
図に示すように、被試験体(回転体)1を取り付けるた
めの取付座2と、取付座2を上端部3aに取り付けた回
転軸3と、回転軸3を中央貫通孔4aに嵌入させた筒状
の取付台4と、回転軸3と取付台4との間に配設された
ラジアル軸受5およびスラスト軸受6と、取付台4を支
持部7を介して支持するための架台8とをそなえてい
て、この架台8は基盤上に載置されたり、重量物で構成
されたりする。
このように、回転軸3と取付台4とは相対的回転を許容
しうるようになっていて、回転軸3の下端部3bには、
ウォームギア機構32のギア32aが取り付けられてい
て、このギア32aに噛合するウォーム32bがモータ
等の駆動装置31に取り付けられている。
そして、駆動装置31は、後述する制御装置22の角位
置制御部22aおよび回転制御部22bからの制御信号
を受けて、所定回転数で回転する定回転状態(これが第
2番目の発明の実施例に相当する)と、所定角度(例え
ば90°)だけ回転する所定角度回転状態(これが第1
番目の発明の実施例に相当する)と、定回転や所定角度
の回転を禁止する停止状態とをとりうるようになってい
る。
支持部7は、第2図に示すように、取付台4の重心を含
む鉛直面内における水平軸線X−X′上に配設されて、
中心に対して相互に対向する向きに配置された取付台4
を挟持する一対の支持用静圧受部9,10と、上記鉛直面と
直交する鉛直面内における水平軸線(すなわち、水平軸
線X−X′と直交する水平軸線)Y−Y′上の一方に配
設されて水平軸線X−X′を回転中心軸線とする取付台
4の傾動力(不つりあいから生じる不安定な偏荷重の圧
力)を受ける不つりあい測定用静圧受部11,11′と
をそなえて構成されている。
そして、上述の一対の支持用静圧受部9,10および不つり
あい測定用静圧受部11は、第4,5図に示すように同
一に構成されており、取付台4の外周における半径方向
に中心線を整合するように円柱状空間を形成された凹所
12と、同凹所12に先端部13aを嵌入されたアーム1
3とをそなえている。
そして、凹所12の底面12aと、油圧供給源14から油路
16を通じて供給される圧油を絞り17aを介して受ける
ポケット18aとランド20aから、ラジアル軸受19が構成
され、凹所12の上部側面12bおよび下部側面12cと、油
路16を通じて供給される圧油を絞り17b,17cを介して
受けるポケット18bおよびポケット18cとランド20bおよ
びランド20cとから、それぞれ上部スラスト軸受20お
よび下部スラスト軸受21が構成される。
静圧受部11′は、第1図(b)に示したように、ラジア
ル軸受19のみで構成され、スラスト軸受20,21は配設
されていない。
各静圧受部9〜11において、油圧供給源14からの圧
油は絞り17a〜17cを通ってポケット18a〜18cに入り、ラ
ンド20a〜20cのすきまを通ってドレインに戻る。この絞
り17a〜17cとランド20a〜20cのすきまとにより、剛性の
高い軸受が構成されると同時に、ポケット油圧は、軸受
に加わる力の変化に比例して変化する。
これらの各静圧受部9〜11,11′と油圧供給源14
とを接続する油圧回路は、例えば、第7図(b)のように
構成される。
従って、不つりあい測定用静圧受部11において、第4
図に示すように、ポケット18bにおけるポケット圧P1と
ポケット18cにおけるポケット圧P2との差圧は、軸受に
加わる上下方向の力に比例する。つまり、P1とP2との
差圧を検出すれば、上下方向に加わる力が測定される。
このように、各不つりあい測定用静圧受部11における
スラスト軸受20,21に接続する圧力検出装置27
は、回転軸3の静止時には静不つりあい測定用圧力検出
装置として機能する(これが第1番目の発明の実施例に
相当する)とともに、回転軸3の定回転時には偶不つり
あい測定用圧力検出装置として機能する(これが第2番
目の発明の実施例に相当する)。
同様に、第1図(b)に示すように、不つりあい測定用静
圧受部11におけるラジアル軸受19のポケット油圧P
3と、不つりあい測定用静圧受部11′におけるラジア
ル軸受19のポケット油圧P4との差圧を検出すれば水
平方向(Y−Y′方向)に加わる力が測定される。この
ように、各不つりあい測定用静圧受部11,11′における
ラジアル軸受19に接続する圧力検出装置27は回転時
静不つりあい測定用圧力検出装置27として機能する
(これが第2番目の発明の実施例に相当する)。
このようにして、被試験体1の回転に伴う不つりあい測
定用静圧受部11,11′の上下方向の力と水平方向の力と
を検出することにより、それぞれ被試験体1の偶不つり
あいと静不つりあいとが検出され、被試験体1の動不つ
りあいの測定ができる。
そして、ポケット圧P1(P3)とP2(P4)との差圧を測定する
不つりあい測定用圧力検出装置としての油圧計27は、
例えば第6図に示すように構成され、ポケット圧P1(P3)
とP2(P4)との圧力差によって、中央のブロック27aと、
ブロック27aが左右に変位するのを電気量に変換して出
力するコンデンサ27bあるいは差動トランスなどと、電
圧計27cと、交流電源27dと、ポケット油圧P1(P3)とP2(P
4)とをブロック27aに導くベローズ27eと、板ばねガイド
27fとから構成されている。
また、この圧力検出装置としては、公知の抵抗線歪計や
渦電流、圧電効果等による適当な感度および周波数特性
をもったものを用いることも可能である。
制御装置22内には、第7図(a)に示すように、上述の
角位置制御部22aおよび回転制御部22bが設けられるとと
もに、静不つりあい測定用圧力検出装置と偶不つりあい
測定用圧力検出装置27からの圧力検出信号を受ける演
算回路22eやメモリ22fが設けられており、この演算回路
22eは、不つりあい指示装置29に接続している。
なお、図中の符号30はオイルタンク、Lは回転軸の回
転中心軸線を示している。
次に、上述の静圧軸受を用いたつりあい試験機によるつ
りあい試験の手順について説明する。
なお、上述の試験機は、使用態様によりその構成部材の
いくつかが、第1番目の発明に対応した機能をしたり、
第2番目の発明に対応した機能をしたりする。
そこで、まず、第1番目の発明の試験機としてのつりあ
い試験の手順について説明すると、被試験体1を積載後
直ちに動不つりあいの測定を行なうこともできるが、第
8図に示すように、被試験体1の動不つりあいを測定す
る前に、被試験体1を回転させることなく静不つりあい
の測定を行なうこともできる。
まず、被試験体1の静不つりあいを測定すべく、図示し
ないまわり止めを作動させた状態で、被試験体1を取付
座2に取り付ける(ステップa1,a2)。
このように、準備が整うと、被試験体1に静不つりあい
があるときには、被試験体1の非回転の状態で不つりあ
い量FのY方向成分により、水平軸線X−X′まわりに
取付台4の傾動力FYが働く、この傾動力FYは静圧軸受11
に加わるので、この静圧軸受11からの傾動力FYを静不つ
りあい測定用検出装置27により検出する(ステップa
3)。
次に、回転軸3は摩擦抵抗なく回転可能となり、この状
態で被試験体1を一方向に所定角度θだけ(ここでは、
90°)回転させる(ステップa4)。
そして、上述のステップa3と同様に、不つりあい量Fの
X方向成分FXにより、水平軸線X−X′(90°回転す
る前のY−Y′軸)まわりに取付台4の傾動力FXが働
く、この傾動力FXは静圧軸受11に加わるので、この静
圧軸受11でこの傾動力FXを検出する(ステップa5)。
これらの傾動力FX,FYから、第9図aに示すように、例え
ば次式を用いて、不つりあい量(F,φ)が求まる(ス
テップa6)。
なお、θ≠90°においては、上述のステップa1〜a6と
同様にして傾動力F1,F2を測定し、これらの傾動力
F1,F2から、第9図(b)に示すように、次式が成立す
る。
次に、静不つりあい量Fが所定範囲内かどうか判定する
(ステップa7)。すなわち、F≦F0であれば、YES
ルートを経て、次のステップa8はスキップする。
F>F0であれば、静つりあいの修正を行なう(ステッ
プa)。この静つりあいの修正として、被試験体1に不
つりあい量Fに見合った不つりあい修正用の重錘を所定
位置に付加したり、被試験体1の所定位置を所定量切削
したりすることが行なわれる。
次に、第2番目の発明の試験機としてのつりあい試験の
手順について説明すると、駆動装置31により、被試験
体1を回転軸3とともに回転させる。
この回転数が所定回転数になって安定した状態において
は、被試験体1の残存する静不つりあいにより発生する
遠心力FRは、ラジアル軸受19に水平方向に加わる動
的な力となるから、各静圧受部11,11′におけるラジア
ル軸受19のポケット圧P3,P4として圧力検出装置2
7により検出される(ステップa9)。
また、このステップa9において、被試験体1の偶不つり
あいにより発生する慣性相乗モーメントは静圧受部11
の上部および下部の各スラスト軸受20,21りポケッ
ト圧P1,P2を検出することにより、上下方向に加わる
動的な力として検出される。
このように、被試験体1の回転に伴って発生する静不つ
りあいと偶不つりあいによる力がそれぞれ検出できるの
で、この出力を演算回路22eを通すことによって被試
験体の動不つりあいが見出だされ、こうして剛体の重心
を通る慣性主軸の1つが回転中心軸線と一致するよう
に、適宜修正できるのである(ステップa10)。
本実施例によれば、次のような効果ないし利点を得るこ
とができる。
(1)1台のつりあい試験機を用いて、被試験体1を回転
させない状態で静不つりあいの測定ができ、被試験体1
を回転させることによって動不つりあいの測定ができ
る。
(2)支持はすべて静圧軸受5,6,9〜11,11′を使用してい
るので、摩擦の発生するところがない。
(3)静圧軸受5,6,9〜11,11′であるために負荷容量が大
きく、大重量に耐えうる。
(4)不つりあいの測定は、不つりあいによる系の変位
(傾きや移動)ではなくて、静圧軸受9〜11,11′にお
ける油圧を検出するものである。そのため、剛性の高い
支持でありながら、小さい不つりあいが十分大きな出力
として得られる。
(5)取付台4を、一対の静圧軸受9,10を対向する向きに
設けて支承させ、不つりあい測定(圧力検出)用静圧軸
受11,11′は荷重を支えることを目的としないようにし
てあるので、不つりあい測定用静圧軸受11,11′には、
自重による荷重が加わらず、不つりあいによる力のみが
かかり、これにより、測定静度が高くなる。つまり、大
重量のロータでも高精度の測定が可能である。
(6)圧力検出器27は互いに対向するポケットの油圧の
の差を検出するので、油圧供給源14から発生する圧力
変動や圧力ノイズは打ち消されて、正確な圧力測定がで
きる。
(7)被試験体1を回転させて動不つりあいを測定する場
合も圧力測定用の静圧受部に非回転の部分であるから精
度の高い安定な測定ができる。
(8)一般に、静不つりあいは、偶不つりあいに比べて大
きいから非回転で静不つりあいを測定し、静つりあわせ
(不つりあいの修正)を行なってから回転するので、動
つりあわせのための回転に際して非常に安全である。
次に、本実施例の変形例について説明すると、各静圧受
部9〜11,11′における取付台4の凹所12およびアー
ム13の形状を、第10図(a)に示すように角形状にし
たもの12′,13′を用いたり、第10図(b)に示すよう
に弯曲側面を有する柱状にしたもの12″,13″を用いた
りしてもよい。
また、静つりあい試験時にゆっくり回転軸3を180°回
転させて、その回転の間の静圧受部11における圧力を
検出して、圧力の最大値およびそのときの角度から静不
つりあい量と位置を求めてもよい。
また、第11図(a)に示すように、取付台4の水平軸線
X−X′上に円柱状の突起13Aを設けたり、第11図
(b)に示すように、取付台4にフランジ13Bを設けたり、
第11図(c)に示すように、取付台4に円環状溝12Aを設
けたり、第11図(d)に示すように、突起13A(ないし
フランジ13B)に本実施例のようにラジアル軸受19や
スラスト軸受20,21を介して支持される取付台4と
架台8とに相当するラジアル軸受19やスラスト軸受2
0,21を介して支持される取付軸33と突起13A(な
いしフランジ13B)とを設けてもよい。
また、第11図(e)に示すように、静圧受部9〜11の
ラジアル軸受19およびスラスト軸受20,21の配設
位置を分離してもよい。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、第1番目の発明の静圧軸受を用い
た竪形つりあい試験機によれば、簡素な構造で構成で
き、不つりあい測定用静圧受部には、被試験体および取
付台による荷重が加わらず、不つりあいによる力のみが
加わるので、静つりあいにおける測定精度の向上を図る
ことができる利点があるほか、被試験体を取付座に取り
付けた状態で、静つりあいを測定でき、被試験体の取付
座への取り付けを変える必要がなく、測定が行ないやす
くなる利点がある。
さらに、第2番目の発明の静圧軸受を用いた竪形つりあ
い試験機によれば、第1番目の発明の上記の効果に加え
て、被試験体を取付座に取り付けた状態で、静つりあい
および動つりあいを測定でき、測定の手間を大幅に省く
ことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜9図は本発明の一実施例としての静圧軸受を用い
た竪形つりあい試験機を示すもので、第1図(a),(b)は
それぞれの縦断面図、第2図はその模式的平面図、第3
図はその斜視図、第4,5図はそれぞれの静圧受部の縦
断面図および要部斜視図、第6図はその圧力検出装置を
示す模式的側面図、第7図(a),(b)はそれぞれの制御装
置を示すブロック図およびその油圧系を示す油圧回路
図、第8図はその作用を説明するためのフローチヤー
ト、第9図(a),(b)はいずれもその作用を説明するため
のグラフであり、第10,11図は本発明の変形例を示
すものであり、第10図(a),(b)はいずれもその静圧受
部の変形例を示す要部縦斜視図、第11図(a)〜(e)はそ
れぞれの静圧受部の変形例を示す要部縦断面図であり、
第12,13図は従来の静圧軸受を用いた竪形つりあい
試験機を示すもので、第12図はその縦断面において示
す立面図、第13図は第12図のXIII−XIII矢視線に沿
って示す平面断面図である。 1……被試験体(回転体)、2……取付座、3……回転
軸、3a……上端部、3b……下端部、4……取付台、4a…
…中央貫通孔、5……ラジアル軸受、6……スラスト軸
受、7……支持部、8……架台、9,10……支持用静圧受
部、11,11′……不つりあい測定用静圧受部(圧力検出
器)、12,12′,12″……凹所、12a,12a′……底面、12
b……上部側面、12c……下部側面、12A……円環状溝、1
3,13′,13″……アーム、13a……先端部、13A……突
起、13B……フランジ、14……圧力制御弁、16……油
路、17a〜17c……絞り、18a〜18c,18d……ポケット、19
……ラジアル軸受、20,20′,21……スラスト軸受、20
a,20b,20c……ランド、22……制御装置、22a……角位置
制御部、22b……回転制御部、22e……演算回路、22f…
…メモリ、27……不つりあい測定用圧力検出装置として
の油圧計、27a……ブロック、27b……コンデンサ、27c
……電圧計、27d……交流電源、27e……ベローズ、27f
……板ばねガイド、29……不つりあい指示装置、30……
オイルタンク、31……駆動装置、32……ウォームギア機
構、32a……ギア、32b……ウォーム、33……取付軸、L
……回転軸の回転中心軸線、X−X′,Y−Y′……水
平軸線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被試験体を取付座を介して取り付けるため
    の回転軸と、同回転軸を予め決められた所定角度だけ回
    動し得る駆動機構と、上記回転軸をラジアル軸受および
    スラスト軸受を介して支持するための取付台と、同取付
    台を支持部を介して支持するための架台とをそなえ、上
    記支持部が上記の被試験体および取付台の全自重を支持
    すべく上記取付台の重心を含む鉛直面内における水平軸
    線上に配設されて、上記取付台を挟持する一対の支持用
    静圧受部と、上記取付台の重心および上記水平軸線を含
    む鉛直面の外に配設されて上記水平軸線を回転中心軸線
    とする上記取付台からの傾動力のみを受ける不つりあい
    測定用静圧受部とをそなえて構成されるとともに、 同不つりあい測定用静圧部11が、上記取付台4の外周に
    おける半径方向に中心線を整合するように円柱状空間を
    形成された凹所12と同凹所12に先端部13aを嵌入される
    とともに基端部を上記架台8に取り付けられたアーム13
    とをそなえるほか、上記凹所12の上部側面12bおよび下
    部側面12cとこれらに対向する上記先端部13aの対向面と
    の間に油路16を通じて供給される圧油を絞り17b,17cを
    介して受けるべく上記先端部に形成されたポケット18b
    および18cと同各ポケットの両側に突設されたランド20b
    およびランド20cとからそれぞれ構成される上部スラス
    ト軸受20および下部スラスト軸受21とをそなえ、 上記のポケット18bにおけるポケット圧P1とポケット18
    cにおけるポケット圧P2との差圧を検出して上記不つり
    あい測定用静圧受部に加わる上記取付台からの傾動力を
    測定する不つりあい測定用圧力検出装置が設けられたこ
    とを特徴とする、静圧軸受を用いた竪形つりあい試験
    機。
  2. 【請求項2】被試験体を取付座を介して取り付けるため
    の回転軸と、同回転軸を回転させるための駆動機構と、
    上記回転軸をラジアル軸受およびスラスト軸受を介して
    支持するための取付台と、同取付台を支持部を介して支
    持するための架台とをそなえ、上記支持部が上記の被試
    験体および取付台の全自重を支持すべく上記取付台の重
    心を含む鉛直面内における水平軸線上に配設されて、上
    記取付台を挟持する一対の支持用静圧受部と、上記取付
    台の重心および上記水平軸等を含む鉛直面の外に配設さ
    れて上記水平軸線を回転中心軸線とする上記取付台から
    の傾動力のみを受ける不つりあい測定用スラスト静圧受
    部と、上記取付台からの水平方向の力を受ける不つりあ
    い測定用ラジアル静圧受部とをそなえて構成され、 上記不つりあい測定用スラスト静圧受部が、上記取付台
    4の外周における半径方向に中心線を整合するように円
    柱状空間を形成された凹所12と同凹所12に先端部13aを
    嵌入されるとともに基端部を上記架台8に取り付けられ
    たアーム13とをそなえるほか、上記凹所12の上部側面12
    bおよび下部側面12cとこれらに対向する上記先端部13a
    の対向面との間に油路16を通じて供給される圧油を絞り
    17b,17cを介して受けるべく上記先端部に形成されたポ
    ケット18bおよび18cと同各ポケットの両側に突設された
    ランド20bおよびランド20cとからそれぞれ構成される上
    部スラスト軸受20および下部スラスト軸受21とをそな
    え、 上記不つりあい測定用ラジアル静圧受部が、上記取付台
    4の外周における半径方向に中心線を整合するように互
    いに対向して形成された一対の円柱状空間の凹所12と、
    同各凹所12に先端部13aを嵌入されるとともに基端部を
    上記架台8上の互いに対向する位置に取り付けられた一
    対のアーム13とをそなえるほか、上記各凹所12の底面12
    aとこれに対向する上記各アームの端面との間に油路16
    を通じて供給される圧油を絞り17aを介して受けるべく
    上記アームの端面に形成された一対のポケット18a,18a
    と各ポケットの両側にそれぞれ突設されたランド20a,2
    0aとから構成され、 上記のポケット18bの上記被試験体の回転時におけるポ
    ケット圧P1とポケット18cの上記被試験体の回転時にお
    けるポケット圧P2との差圧を検出して上記被試験体の
    回転に伴う偶不つりあいにより上記不つりあい測定用ス
    ラスト静圧受部に加わる偶力を測定する偶不つりあい測
    定用圧力検出装置と、 上記の両ポケット18a,18aの上記被試験体の回転時にお
    けるポケット圧P3,P4の差圧を検出して上記被試験体
    の回転に伴う静不つりあいにより上記不つりあい測定用
    ラジアル静圧受部に加わる力を測定する回転時静不つり
    あい測定用圧力検出装置と が設けられていることを特徴とする、静圧軸受を用いた
    竪形つりあい試験機。
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