JPH0687697A - ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法 - Google Patents
ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄膜光導波路型素子に好適な光伝搬損失を低
減したニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法の開発 【構成】 液相エピタキシャル成長法によりニオブ酸リ
チウム単結晶薄膜を形成させる方法において、Li
2O、Nb2O5、B2O3、およびMoO3を原料成分とし
た溶融液にMgOをドープしたニオブ酸リチウム単結晶
基板を浸漬させて、該基板上に薄膜を育成させることを
特徴とするニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法。前
記溶融液の組成は、Li2Oが40モル%〜56.3モ
ル%、Nb2O5が6.7モル%〜13モル%、B2O3が
26.3モル%〜50モル%、およびMoO3が0モル
%〜20モル%の範囲であることを特徴とする請求項1
に記載のニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法
減したニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法の開発 【構成】 液相エピタキシャル成長法によりニオブ酸リ
チウム単結晶薄膜を形成させる方法において、Li
2O、Nb2O5、B2O3、およびMoO3を原料成分とし
た溶融液にMgOをドープしたニオブ酸リチウム単結晶
基板を浸漬させて、該基板上に薄膜を育成させることを
特徴とするニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法。前
記溶融液の組成は、Li2Oが40モル%〜56.3モ
ル%、Nb2O5が6.7モル%〜13モル%、B2O3が
26.3モル%〜50モル%、およびMoO3が0モル
%〜20モル%の範囲であることを特徴とする請求項1
に記載のニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜光導波路型素子に
好適な光伝搬損失を低減したニオブ酸リチウム単結晶薄
膜の製造方法に関するものである。
好適な光伝搬損失を低減したニオブ酸リチウム単結晶薄
膜の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液相エピタキシャル(以後LPEと略
す)法を用いた単結晶薄膜の育成は、酸化物結晶あるい
は化合物結晶の育成法として広く用いられている。中で
も等温回転ディッピングLPE法は、結晶性及び均一性
の面で優れており、大面積の結晶育成にも有利であるこ
とが知られている。LPE法は、溶質成分と溶媒(フラ
ックス)成分を混合した原料を液相温度以上に加熱・融
解して育成用溶融液とするが、溶融液成分としてフラッ
クスを用いることから原理的にはフラックス法とほぼ同
様である。LPE法がフラックス法と異なる点は、LP
E法が過冷却状態に保持した溶融液中に種結晶となる基
板を浸漬させ、その基板上に結晶を析出成長させるのに
対し、フラックス法は溶融液を徐冷しながら核の自由生
成により結晶を成長させる。このためフラックス法は育
成時間が長い、成分偏析による濃度バラツキが生じ易い
等の欠点があるが、LPE法は基板を回転させながら基
板上にエピタキシャル成長させることから上記問題は生
じ難い。しかし、フラックス法と同様に溶媒となるフラ
ックス成分を溶融液中に含むことから、このフラックス
成分が結晶中に混入し易いことがLPE法の欠点であ
る。フラックス成分として必要な条件は、液相温度を
実用温度域まで低下させる、溶質成分を固溶する、
結晶成長を妨げない、あるいは溶質成分を置換しな
い、等が上げられるが、これらはLPE法の根本的な要
因でもある。したがって、フラックス成分の良否でLP
E法の成否が左右されると言っても過言ではない。
す)法を用いた単結晶薄膜の育成は、酸化物結晶あるい
は化合物結晶の育成法として広く用いられている。中で
も等温回転ディッピングLPE法は、結晶性及び均一性
の面で優れており、大面積の結晶育成にも有利であるこ
とが知られている。LPE法は、溶質成分と溶媒(フラ
ックス)成分を混合した原料を液相温度以上に加熱・融
解して育成用溶融液とするが、溶融液成分としてフラッ
クスを用いることから原理的にはフラックス法とほぼ同
様である。LPE法がフラックス法と異なる点は、LP
E法が過冷却状態に保持した溶融液中に種結晶となる基
板を浸漬させ、その基板上に結晶を析出成長させるのに
対し、フラックス法は溶融液を徐冷しながら核の自由生
成により結晶を成長させる。このためフラックス法は育
成時間が長い、成分偏析による濃度バラツキが生じ易い
等の欠点があるが、LPE法は基板を回転させながら基
板上にエピタキシャル成長させることから上記問題は生
じ難い。しかし、フラックス法と同様に溶媒となるフラ
ックス成分を溶融液中に含むことから、このフラックス
成分が結晶中に混入し易いことがLPE法の欠点であ
る。フラックス成分として必要な条件は、液相温度を
実用温度域まで低下させる、溶質成分を固溶する、
結晶成長を妨げない、あるいは溶質成分を置換しな
い、等が上げられるが、これらはLPE法の根本的な要
因でもある。したがって、フラックス成分の良否でLP
E法の成否が左右されると言っても過言ではない。
【0003】本提案のニオブ酸リチウム単結晶薄膜をL
PE法により形成した例は、(1)Applied P
hysics Letters,Vol.26,No.
1,1January 1975(P8)、あるいは
(2)J.Appl.phys,Vol.70,No.
5,1September 1991(P2536)等
に開示されているが、用いたフラックス成分はいずれも
Li2O−V2O5である。また、(3)特公平3−69
586号公報にはK2O−V2O5をフラックス成分とし
て用いることが記載されている。
PE法により形成した例は、(1)Applied P
hysics Letters,Vol.26,No.
1,1January 1975(P8)、あるいは
(2)J.Appl.phys,Vol.70,No.
5,1September 1991(P2536)等
に開示されているが、用いたフラックス成分はいずれも
Li2O−V2O5である。また、(3)特公平3−69
586号公報にはK2O−V2O5をフラックス成分とし
て用いることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の(1)〜(3)
で示した技術のフラックス成分の中には、いずれもV2
O5が共通して用いられているが、V元素と溶質成分の
Nb元素は同じVA族に位置している。したがって、V
2O5成分を混合した溶融液からニオブ酸リチウム単結晶
薄膜を形成した場合、V元素が膜中に混入し上記薄膜の
構成元素であるNb元素を置換する可能性が非常に大き
い。このV元素が混入した膜中に光を導波した場合、そ
の膜中において光の吸収が生じ光伝搬損失が数10(d
B/cm)に大きくなることが指摘されている。(例え
ば、(1)Journal ofCrystal Gr
owth,46,(1979)P314,(2)J.A
ppl.phys,Vol.70,No.5,1Sep
tember 1991(P2536)等参照)本発明
は、上記の問題点を解消したニオブ酸リチウム単結晶薄
膜の製造方法を提供することを目的とするものである。
で示した技術のフラックス成分の中には、いずれもV2
O5が共通して用いられているが、V元素と溶質成分の
Nb元素は同じVA族に位置している。したがって、V
2O5成分を混合した溶融液からニオブ酸リチウム単結晶
薄膜を形成した場合、V元素が膜中に混入し上記薄膜の
構成元素であるNb元素を置換する可能性が非常に大き
い。このV元素が混入した膜中に光を導波した場合、そ
の膜中において光の吸収が生じ光伝搬損失が数10(d
B/cm)に大きくなることが指摘されている。(例え
ば、(1)Journal ofCrystal Gr
owth,46,(1979)P314,(2)J.A
ppl.phys,Vol.70,No.5,1Sep
tember 1991(P2536)等参照)本発明
は、上記の問題点を解消したニオブ酸リチウム単結晶薄
膜の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、液相エピタキ
シャル成長法によりニオブ酸リチウム単結晶薄膜を形成
させる方法において、Li2O、Nb2O5、B2O3、お
よびMoO3を原料成分とした溶融液にMgOをドープ
したニオブ酸リチウム単結晶基板を浸漬させて、該基板
上に薄膜を育成させることを特徴とするニオブ酸リチウ
ム単結晶薄膜の製造方法を提供するものであり、上記溶
融液の組成は、Li2Oが40モル%〜56.3モル
%、Nb2O5が6.7モル%〜13モル%、B2O3が2
6.3モル%〜50モル%、およびMoO3が0モル%
〜20モル%の範囲であることを特徴としている。
シャル成長法によりニオブ酸リチウム単結晶薄膜を形成
させる方法において、Li2O、Nb2O5、B2O3、お
よびMoO3を原料成分とした溶融液にMgOをドープ
したニオブ酸リチウム単結晶基板を浸漬させて、該基板
上に薄膜を育成させることを特徴とするニオブ酸リチウ
ム単結晶薄膜の製造方法を提供するものであり、上記溶
融液の組成は、Li2Oが40モル%〜56.3モル
%、Nb2O5が6.7モル%〜13モル%、B2O3が2
6.3モル%〜50モル%、およびMoO3が0モル%
〜20モル%の範囲であることを特徴としている。
【0006】以下、本発明の溶融液組成の限定理由を述
べる。Li2OならびにNb2O5は、各々40モル%〜
56.3モル%、ならびに6.7モル%〜13モル%以
外ではLiNb3O6、あるいはLi3NbO4等の結晶が
析出しLiNbO3結晶と混在することから光学用単結
晶薄膜として使用できない。Li2OならびにNb2O5
の範囲として望ましくは、44モル%〜52モル%、な
らびに7.3モル%〜12モル%が好適である。なお、
Li2O/Nb2O5の比は、4.0〜6.5が好適であ
る。B2O3は、26.3モル%以下では液相温度が10
00℃を越える高温になることから基板が割れ易くな
り、また成長速度が数μm/min以上に増大すること
から薄膜の結晶性が低下する。一方、50モル%以上で
は溶融液の粘性が増加し、溶融液中の組成が均一化しな
い。望ましくは、30モル%〜45モル%が好適であ
る。
べる。Li2OならびにNb2O5は、各々40モル%〜
56.3モル%、ならびに6.7モル%〜13モル%以
外ではLiNb3O6、あるいはLi3NbO4等の結晶が
析出しLiNbO3結晶と混在することから光学用単結
晶薄膜として使用できない。Li2OならびにNb2O5
の範囲として望ましくは、44モル%〜52モル%、な
らびに7.3モル%〜12モル%が好適である。なお、
Li2O/Nb2O5の比は、4.0〜6.5が好適であ
る。B2O3は、26.3モル%以下では液相温度が10
00℃を越える高温になることから基板が割れ易くな
り、また成長速度が数μm/min以上に増大すること
から薄膜の結晶性が低下する。一方、50モル%以上で
は溶融液の粘性が増加し、溶融液中の組成が均一化しな
い。望ましくは、30モル%〜45モル%が好適であ
る。
【0007】MoO3は、20モル%以上では基板引き
上げ後の膜表面にMoO3が残存する。望ましくは、0
モル%〜15モル%が好適である。本発明において用い
る基板は、MgOをドープした光学用のニオブ酸リチウ
ム単結晶が好ましい。この理由は、形成する薄膜と結
晶系が同じであるため、エピタキシャル成長が容易であ
る、基板の主成分は薄膜と同じであるため格子整合が
容易に図れる、MgOをドープすることにより屈折率
が薄膜よりも小さくなるため、導波した光を薄膜中に閉
じこめることが可能になる、等である。上記基板の成長
面は、(0001)面が好ましく、かつ光学研磨を施す
必要がある。
上げ後の膜表面にMoO3が残存する。望ましくは、0
モル%〜15モル%が好適である。本発明において用い
る基板は、MgOをドープした光学用のニオブ酸リチウ
ム単結晶が好ましい。この理由は、形成する薄膜と結
晶系が同じであるため、エピタキシャル成長が容易であ
る、基板の主成分は薄膜と同じであるため格子整合が
容易に図れる、MgOをドープすることにより屈折率
が薄膜よりも小さくなるため、導波した光を薄膜中に閉
じこめることが可能になる、等である。上記基板の成長
面は、(0001)面が好ましく、かつ光学研磨を施す
必要がある。
【0008】ところで、LPE法によるニオブ酸リチウ
ム単結晶薄膜の形成において、B2O3、及びMoO3を
フラックスとして検討された例として、(1)Jour
nal of Crystal Growth,46,
(1979)P314,ならびに(2)Applied
Physics Letters,Vol.26,N
o.9,1May 1975が開示されているが、いず
れの場合も味見をした程度の記述であり、詳細に進めた
フラックス系はLi2O−V2O5系であった。また、
(3)Journal of Crystal Gro
wth,43,(1978)P197には、LiB
O2、及びLi2MoO4系を検討した報告があるが、上
記(1)〜(2)と同様に味見に終わっている。
ム単結晶薄膜の形成において、B2O3、及びMoO3を
フラックスとして検討された例として、(1)Jour
nal of Crystal Growth,46,
(1979)P314,ならびに(2)Applied
Physics Letters,Vol.26,N
o.9,1May 1975が開示されているが、いず
れの場合も味見をした程度の記述であり、詳細に進めた
フラックス系はLi2O−V2O5系であった。また、
(3)Journal of Crystal Gro
wth,43,(1978)P197には、LiB
O2、及びLi2MoO4系を検討した報告があるが、上
記(1)〜(2)と同様に味見に終わっている。
【0009】また、(4)Journal of Cr
ystal Growth,29,(1975)P28
9には、Li2B2O4系を検討した報告があるが、その
内容は LiNbO3との疑二元系の相図を作成した結果
を主に述べており、本発明の意 図とする技術とは根本
的に異なっている。
ystal Growth,29,(1975)P28
9には、Li2B2O4系を検討した報告があるが、その
内容は LiNbO3との疑二元系の相図を作成した結果
を主に述べており、本発明の意 図とする技術とは根本
的に異なっている。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に従い説明する。 (実施例)Li2CO3、Nb2O5、B2O3、または/お
よびMoO3を表1に示す組成で混合し、その混合物を
白金ルツボに充填した後、約1100〜1200℃に加
熱して均質化した。その後、溶融液を過冷却状態に保持
し、その液中にMgOをドープしたニオブ酸リチウム単
結晶基板を浸漬させ、静止状態あるいは約30〜100
rpmで回転させながら、約1〜10分間LPEを行っ
た。回転時は約5〜10秒間隔で回転方向を反転させ
た。LPE後、膜表面を洗浄し、プリズム移動法(西
原、他:光集積回路(オーム社)P251参照)により波
長0.83μm半導体レーザ光に対する光伝搬損失を測
定した。結果を表1に示した。なお、プリズム移動法の
模式図を図1に示す。
よびMoO3を表1に示す組成で混合し、その混合物を
白金ルツボに充填した後、約1100〜1200℃に加
熱して均質化した。その後、溶融液を過冷却状態に保持
し、その液中にMgOをドープしたニオブ酸リチウム単
結晶基板を浸漬させ、静止状態あるいは約30〜100
rpmで回転させながら、約1〜10分間LPEを行っ
た。回転時は約5〜10秒間隔で回転方向を反転させ
た。LPE後、膜表面を洗浄し、プリズム移動法(西
原、他:光集積回路(オーム社)P251参照)により波
長0.83μm半導体レーザ光に対する光伝搬損失を測
定した。結果を表1に示した。なお、プリズム移動法の
模式図を図1に示す。
【表1】
【0011】
【発明の効果】本発明により、光伝搬損失が非常に小さ
いニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造が可能であること
から、光導波路型素子等の光デバイス材料として好適で
ある。
いニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造が可能であること
から、光導波路型素子等の光デバイス材料として好適で
ある。
【図1】本発明に係わるニオブ酸リチウム単結晶薄膜の
評価に用いたプリズム移動法の測定装置を示す図であ
る。
評価に用いたプリズム移動法の測定装置を示す図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 液相エピタキシャル成長法によりニオブ
酸リチウム単結晶薄膜を形成させるニオブ酸リチウム単
結晶薄膜の製造方法において、Li2O、Nb2O5、B2
O3、及びMoO3を原料成分とした溶融液にMgOをド
ープしたニオブ酸リチウム単結晶基板を浸漬させて、該
基板上に薄膜を育成させることを特徴とするニオブ酸リ
チウム単結晶薄膜の製造方法 - 【請求項2】 前記溶融液の組成は、Li2Oが40モ
ル%〜56.3モル%、Nb2O5が6.7モル%〜13
モル%、B2O3が26.3モル%〜50モル%、および
MoO3が0モル%〜20モル%の範囲であることを特
徴とする請求項1に記載のニオブ酸リチウム単結晶薄膜
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23547092A JPH0687697A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23547092A JPH0687697A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0687697A true JPH0687697A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=16986562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23547092A Pending JPH0687697A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0687697A (ja) |
-
1992
- 1992-09-03 JP JP23547092A patent/JPH0687697A/ja active Pending
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