JPH0688214A - 蒸着めっき方法 - Google Patents

蒸着めっき方法

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JPH0688214A
JPH0688214A JP24062392A JP24062392A JPH0688214A JP H0688214 A JPH0688214 A JP H0688214A JP 24062392 A JP24062392 A JP 24062392A JP 24062392 A JP24062392 A JP 24062392A JP H0688214 A JPH0688214 A JP H0688214A
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JP
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vapor deposition
evaporation
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materials
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JP24062392A
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Masatoshi Iwai
正敏 岩井
Jiyunji Kawafuku
純司 川福
Koji Irie
広司 入江
Haruta Ayabe
東太 綾部
Atsushi Kato
淳 加藤
Shoji Miyake
昭二 三宅
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電子ビーム加熱方式により少なくとも1種類
の難加工性材料を含む蒸着原料を用いて連続的に蒸着め
っきを施すにあたり、該蒸着原料の溶融浴に補給される
該難加工性材料を粉状、粒状若しくは塊状体とし、且つ
粒径1mm未満のものを5重量%以下として操業する。 【効果】 難加工性材料を蒸着原料として用いた場合で
も安定した連続操業が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Cr,Mg,Mn若し
くはそれらの合金等の塑性変形能に劣る難加工性材料を
用いてイオンプレーティングや真空蒸着の様に電子ビー
ム加熱方式による蒸着めっきを行う際、安定して連続的
に操業を行うことのできる蒸着めっき方法に関するもの
である。尚、本発明における難加工性材料とは、塑性変
形能に劣り通常の伸線加工や圧延加工によっては、供給
が容易な線状材、棒状材、板材等の形に加工することが
困難であるものを広く包含する。
【0002】
【従来の技術】真空蒸着めっきを実施するに際しては、
蒸着すべき金属材料を適当な加熱手段を用いて加熱・蒸
発させ、生成した金属蒸気を基材上に凝着させることに
よって蒸着皮膜を形成している。上記加熱手段として
は、電子ビーム加熱,レーザービーム加熱,抵抗加熱,
高周波誘導加熱等様々なものが用いられているが、高い
蒸発速度が得られることや高融点の金属の蒸発が可能で
ある利点を有することから、高出力,高エネルギー密度
を有する電子ビームによる加熱が多用されている。
【0003】ところで真空中で上記の加熱手段によって
金属材料を加熱・蒸発させる場合、純Al,純Zn等の
金属材料の融点は、蒸気圧が十分に高められる温度より
もかなり低いので、通常の実施手段としては、るつぼ等
の原料槽内でまず金属材料を溶融し、更に昇温すること
によって当該溶融金属浴の表面から金属原子を蒸発させ
ていく。従って蒸発有効面積は溶融金属浴の表面積で決
まり、高真空下における蒸発量は熱エネルギーによって
一義的にコントロールすることができる。
【0004】このように蒸着法は幅広い分野で応用され
ている技術であり、純Al、純Zn等の材料では既に連
続生産が実用化されている。言うまでもなく、このよう
な連続生産においては、長期にわたって安定した蒸発量
を確保するために蒸発によって減少する蒸着原料の補給
が必要であるが、これらの金属は加工が容易で且つ電子
ビーム加熱により容易に溶融浴を形成するので、蒸着原
料をワイヤー状に加工する等の方法によって蒸発槽への
原料供給が比較的容易に行なえる。また補給速度の調整
も、蒸着原料の減少速度を計測し、ワイヤーを送給する
ピンチローラー等の回転速度にフィードバックさせる方
法などにより容易に行なえる。
【0005】しかし、塑性加工が難しい難加工性材料を
溶融浴に供給する場合には、原料補給が容易な形状に蒸
着原料を加工することが困難であり、蒸着原料の供給機
構の上で大きな制約を受ける。また特殊なプロセスを用
いて蒸着原料の加工を行なう場合にはそのためのコスト
上昇が問題となってくる。
【0006】一方、難加工性材料のなかでも、CrやM
g等の昇華性金属は、安定した原料供給を行なった場合
においても、その蒸発量の安定性が問題となる。即ちこ
れら昇華性金属は、高真空条件の下では当該金属の融点
未満の温度でも高い蒸気圧を示すので、熱エネルギーを
加えた場合、溶融の始まっていない蒸着原料表面からの
蒸発が進行する。このときは蒸着原料表面全体が蒸発有
効面積となり、該蒸発有効面積は金属材料の比表面積に
よって著しく変わってくるばかりでなく、蒸発の進行に
伴って蒸着原料が小さくなるにつれて該蒸発有効面積は
経時的に変化する。従って加える熱エネルギーを一定に
保っても、単位面積当たりの投入エネルギー量、即ちパ
ワー密度が変化するため、総金属材料表面からの総蒸発
量を一定に維持することは困難である。また加熱源であ
る電子ビームの入射角度が蒸着原料形状の変化と共に変
動するために、電子ビームの吸収効率が変化して蒸着原
料表面温度も変動するという問題点を抱えている。
【0007】上記の様な昇華性材料蒸着の問題点を解決
する方法として、合金化することによってより低い温度
で溶融浴化するようになる元素を昇華性材料に添加して
合金浴状態からの蒸着を可能にする技術(特開昭62-208
65号公報)等が提唱されている。例えば、昇華性材料で
あるCrを蒸着する場合、Zrと合金させることによっ
て溶融Zr−Cr合金浴の状態からのCr蒸着が可能と
なる。この方法によれば、蒸発面は常にフラットな溶融
面となり、蒸着原料形状の変化の問題を解決することが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、塑性変形
能に劣る難加工性材料のうち、昇華性材料に固有の、電
子ビームによって加熱される蒸発面形状が変化するとい
う問題に関しては種々の技術開発が行なわれているが、
原料供給を安定化するという問題は未解決であった。
【0009】本発明は以上の様な状況に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、難加工性材料を蒸着原料と
して用いた場合に、安定して原料を供給し操業しうるよ
うな蒸着めっき方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明の蒸着めっき方法は、電子ビーム加熱方
式により、少なくとも1種類の難加工性材料を含む蒸着
原料を用いて連続的に蒸着めっきを施すにあたり、該蒸
着原料の溶融浴に補給される該難加工性材料を、粉状、
粒状若しくは塊状体とし、且つ粒径1mm未満のものを5
重量%以下として操業することに要旨を有する。
【0011】
【作用】本発明において蒸着される対象となる被処理材
は特に限定されず、金属の他プラスチック、紙等の非金
属等いずれにも適用される。またその形状も限定される
ものではなく、板状、波板状、棒状管状、線状等いずれ
であってもよい。
【0012】尚、本発明における塑性変形能に劣る難加
工性材料とは、ワイヤ状等への加工の困難な材料を広く
包含し、例えばCr,Mg等の昇華性金属もしくはそれ
らの合金の他、SiO2 ,A23 などの酸化物系のセ
ラミックス等が挙げられる。
【0013】以下発明の経緯に沿って本発明を詳述す
る。まず本発明においては、蒸着原料を溶融浴化する必
要がある。これは上記で述べた通り、蒸発面を常に一定
のフラットな溶融面とすることによって昇華性材料にお
ける蒸発量変動の問題を回避して安定した蒸発量を確保
し、高精度の付着量制御を行なうためである。以下、溶
融浴状態の蒸着原料への原料補給を前提として説明す
る。
【0014】原料補給の方法を検討するにあたり、本発
明者らはまず、図1に示す装置を用いて粉末状材料の補
給を試みた。粉末状を選んだ理由は、特に活性な金属で
酸化による自己発熱を起こす恐れのある材料以外は、塑
性変形能に劣る材料であっても適当な粒度の粉末にして
使用することは可能であり、また材料の入手も容易に行
なえるためである。
【0015】その結果、以下のような問題点が判明し
た。即ち溶融浴表面は電子ビームにより高温に加熱され
ているが、その状態で粉末状の材料を供給したところ溶
融浴表面に粉末状材料が浮遊して流れ、粉末が溶融する
までの間溶融浴表面を覆う現象が観察された。また、電
子ビームを照射している場所に浮遊粉末材料が流れる
と、粉末状材料が急激に過度に加熱されて飛散する、ス
プラッシュと呼ばれる現象が激しく発生した。これらの
現象のメカニズムは明らかではないが、供給直後の粉末
状材料が溶融浴と濡れるまでにある程度の時間を要する
ためではないかと考えている。
【0016】粉末状材料が溶融浴表面を覆うと実蒸発面
積が減少するために、蒸発量の減少をもたらす。またス
プラッシュの発生は製品表面に付着した場合に重大な品
質上の欠陥をもたらす。従って、溶融浴に供給する材料
は供給される溶融浴表面に浮遊して広がらないだけの十
分な大きさを必要とすることが明らかとなった。
【0017】次に本発明者らは、供給材料の粒径に着目
して材料供給実験を行い、粒径が1mm未満の粉状もしく
は粒状材料がこのような浮遊現象を起こしやすいことを
見いだした。しかし、粉状、粒状もしくは塊状の材料か
ら、粒径が1mm未満のものを完全に除去することは困難
であり、供給材料の取扱い時に新たに発生することも考
えられる。そこで、本発明者らは、粒径が1mm未満の粉
状、粒状もしくは塊状の材料をどの程度まで供給される
原料中に含有することができるのかという観点から鋭意
研究開発を行い、粒径が1mm未満の粉状、粒状もしくは
塊状材の割合を5重量%未満、より望ましくは3重量%
未満とすることにより、このような供給材料の浮遊現象
を実用上問題とならないレベルに抑制できることを見い
だし、本発明を完成させた。ここで述べた粒径とは、例
えばJIS Z8801において規定されるような標準ふる
いにて分別されるものを意味している。
【0018】理想的には、粒径が1mm未満の粉状、粒状
もしくは塊状材を含有しない材料を供給原料として用い
るべきであるが、工程上及びコスト上の困難が伴う。そ
こでその割合を上述のように制限することにより、スプ
ラッシュ発生及び蒸発量の変動ともに無視できる量に減
少させることが可能であることを見出したものである。
また、粒径1mm未満の粉状もしくは粒状材の減少させた
ことにより、比較的活性な金属を供給する場合において
も取扱いが容易になり、保管中の自然発火の危険性が減
少するなどの複次的な効果も期待できる。
【0019】尚蒸着原料が複数の元素からなる合金浴で
ある場合には、供給原料の比重が合金浴の比重以上であ
ることが必須条件であり、合金浴の比重を下回る場合に
は、供給された材料が本発明で規定する条件を満たすも
のであっても供給された原料が溶融するまでの間に浮遊
する現象が生じる。その結果蒸発量の変動やスプラッシ
ュの発生を来す恐れがある。
【0020】ところで粒径は、特に供給装置から生じる
問題がない限り上述の規定を満たす範囲内で小さい方が
好ましいと考えることができる。即ち、溶融浴量と比較
して過大な原料を一度に供給する場合には、供給サイク
ルを長くする必要があるために、蒸発による溶融浴量の
減少及び原料供給による溶融浴量の増加によって起こる
溶融浴面高さや浴組成の変動が増加し、それに伴って蒸
発量や蒸気組成の変動も増加する傾向が見られる。ま
た、溶融浴が合金浴である場合には、合金浴表面の合金
組成が変動して各合金元素の蒸発量が変動する結果得ら
れる皮膜の組成が安定しないという影響が現れる。逆
に、粒径が上述の規定を満たす範囲内で小さい場合に
は、単位時間当たりの供給量を細かく制御することが可
能であり、その結果単位時間当たりの溶湯浴面高さの変
動量、合金浴表面の合金組成の変動量を抑えることが比
較的容易となる。
【0021】蒸発量の変動が無視できない量になる供給
原料の大きさの上限は、溶融浴を保持する蒸発槽の構
造、溶融浴の加熱に用いる電子ビームの出力、蒸発槽内
における原料の供給位置と電子ビーム加熱を行なってい
る領域の関係等供給原料以外の要因が複雑に影響してい
るために供給原料に関することだけで一義的に規定する
ことはできない。しかし本発明者らの供給実験結果か
ら、溶融浴量との比較において1回に供給される供給原
料の重量を溶湯量の3重量%以内、より望ましくは1重
量%以内に抑えることが好ましいと考えられる。
【0022】本発明で用いる難加工性材料の製法は、ア
トマイズ法、焼結法、溶解材あるいは焼結材の粉砕等、
様々な方法が考えられるが、特にその製法により蒸着原
料表面に厚い酸化皮膜が形成されたり、不純物元素や固
溶ガスが大量に混入する等の劣悪な材料になるものでな
い限り制限されない。
【0023】また、本発明において規定した以外の蒸着
条件も特に制限されるものではなく、原料の溶融浴への
供給方法も溶融浴面上の電子ビームが照射されている領
域に直接原料を供給する等の本発明の趣旨に明らかに反
する方法を採用しない限り、特に制限されない。
【0024】本発明における蒸着原料としては、難加工
性材料を少なくとも1種類以上含むものであればよく、
他の成分は特に限定されない。例えば難加工性材料以外
にAl,Zn,Cr,Ti等の金属もしくはそれらの合
金を含むものであっても勿論構わない。また難加工性材
料以外の蒸着原料の供給方法も特に限定されないが、ワ
イヤー状等に加工して供給する方法が供給量のコントロ
ールの点から好ましい。
【0025】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明するが、下記実施例は本発明を制限するものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施するこ
とは全て本発明の技術的範囲に包含される。
【0026】
【実施例】図1に示す装置を用いて各種蒸着原料を供給
し、蒸着めっきを行った。なお、合金浴の場合には本発
明で規定する難加工性の蒸着原料以外の合金元素はワイ
ヤーの状態で供給した。また、難加工性の蒸着原料は、
JIS Z8801に規定される標準ふるいにより選別し
た。 <実験条件> 被処理材 :Alキルド鋼帯 蒸着室真空度 :10-2 Pa以下 蒸着材料の加熱源:電子ビーム 電子線出力 :10〜70 KW 蒸発槽 :セラミックス製るつぼ
【0027】<評価項目> (1) スプラッシュ発生量 目視観察による ◎ 発生無し ○ 極少量の発生 × 発生 (2) 付着量の変動量 1供給サイクル間の付着量変動量を測定 ○ 1g/m2未満 △ 1〜2g/m2 × 2g/m2
【0028】
【表1】
【0029】表1のNo.1〜18に示すように、本発明の
方法により、連続した材料供給を行うとともにスプラッ
シュの発生を抑制し安定した蒸発量を確保することが可
能となる。なお、No.6、18に示すように過大な供給材
料を用いた場合には、スプラッシュの発生には影響しな
いものの付着量の変動を起こす。一方、No.19〜23に示
すように本発明の請求範囲を超える割合で粒径1mm未満
の材料を含有している場合には、溶湯表面に浮遊する粉
状もしくは粒状材料の影響が無視できないものとなり、
スプラッシュの発生、付着量の変動等の悪影響が顕著に
なる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されてお
り、難加工性材料を蒸着原料として用いた場合、蒸発速
度の安定化を図り安定した連続蒸着が可能となる蒸着め
っき方法が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸着めっき方法で用いる装置の一例を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 被処理材 2 電子銃 3 電子ビーム 4 蒸着原料溶融域 5 蒸発槽 6 蒸着原料 7 バイブレーター 8 ガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綾部 東太 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 加藤 淳 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 三宅 昭二 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビーム加熱方式により、少なくとも
    1種類の難加工性材料を含む蒸着原料を用いて連続的に
    蒸着めっきを施すにあたり、該蒸着原料の溶融浴に補給
    される該難加工性材料を、粉状、粒状若しくは塊状体と
    し、且つ粒径1mm未満のものを5重量%以下として操業
    することを特徴とする蒸着めっき方法。
JP24062392A 1992-09-09 1992-09-09 蒸着めっき方法 Withdrawn JPH0688214A (ja)

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JP24062392A JPH0688214A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 蒸着めっき方法

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Cited By (3)

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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 19991130