JPH0688509A - 4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置

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JPH0688509A
JPH0688509A JP23852092A JP23852092A JPH0688509A JP H0688509 A JPH0688509 A JP H0688509A JP 23852092 A JP23852092 A JP 23852092A JP 23852092 A JP23852092 A JP 23852092A JP H0688509 A JPH0688509 A JP H0688509A
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JP
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cam
speed
slider
medium
valve
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JP23852092A
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English (en)
Inventor
Yonosuke Yokoki
要之助 横木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】エンジンの回転数に応じてバルブリフトやバル
ブタイミングを変更する直打式DOHC4サイクルエン
ジンの可変バルブタイミングリフト装置の提供。 【構成】吸・排気バルブ11,12の直上に配設され、
中低速用カム20および高速用カム21,22が隣接配
置されたカムシャフト23と、中低速用カムに当接し、
吸・排気バルブの頭部のリフトプレート42に当接可能
なプッシュプレート25を備えた中低速用スライダ24
と、高速用カムに当接し、正逆方向にスライド可能なス
ライドカムリフタ27のカム面に当接したプッシュピー
ス28がカム面によって吸・排気バルブに向って進退し
てリフトプレート42に当接可能な高速用スライダ26
と、エンジン回転数に応じてスライドカムリフタを正逆
方向にスライドさせ、中低速用スライダのプッシュプレ
ートおよび高速用スライダのプッシュピースのいずれか
一方をリフトプレート42に当接させる作動切換回路と
から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直打式DOHC(ダ
ブルオーバーヘッドカムシャフト)4サイクルエンジン
において、エンジン回転数に応じバルブリフトやバルブ
タイミングを変更する4サイクルエンジンの可変バルブ
タイミングリフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンにおいて、吸・排気
バルブのバルブリフトやバルブリフトタイミングをエン
ジン回転数に応じて変化させて、エンジン出力特性を向
上させることができる動弁装置として、実開平3−11
8205号公報等に記載の考案等が提案されている。
【0003】このような動弁装置は、可変バルブタイミ
ングリフト装置と称されており、ロッカシャフトに直接
嵌装されて中低速用カムにより作動される中低速用ロッ
カアームと、上記ロッカシャフトのエキセントリック大
径部に嵌装されて高速用カムにより作動される高速用ロ
ッカアームと、上記ロッカシャフトに連結されてこのロ
ッカシャフトを回動させ、上記中低速用カムによる中低
速用ロッカアームの作動と上記高速用カムによる上記高
速用ロッカアームの作動とをエンジン回転数に応じて択
一的に切り換えるロッカシャフト回動駆動源と、を有し
て構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の可変
バルブタイミングリフト装置は、ロッカアーム式のDO
HC4サイクルエンジンに適用されたものであり、ロッ
カシャフトおよびロッカアームがカムの切換に必須の構
成要素となっている。したがって、ロッカアームおよび
ロッカシャフトを有しない直打式のDOHC4サイクル
エンジンに、上記従来の可変バルブタイミングリフト装
置を適用することはできない。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、直打式DOHC4サイクルエンジンにお
いて、吸・排気バルブのバルブリフトやバルブタイミン
グをエンジン回転数に応じて変化させて、エンジン出力
特性を向上させることができる4サイクルエンジンの可
変バルブタイミングリフト装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、吸・排気バ
ルブの直上に配設され、異なったカムプロフィールを備
えた中低速用カムおよび高速用カムが隣接配置されたカ
ムシャフトと、上記中低速用カムおよび上記吸・排気バ
ルブ間に配置されて上記中低速用カムに当接し、上記吸
・排気バルブ側にこのバルブの頭部に当接可能なプッシ
ュプレートを備えた中低速用スライダと、上記高速用カ
ムおよび上記吸・排気バルブ間に配置されて上記高速用
カムに当接し、正逆方向にスライド可能に収容されたス
ライドカムリフタのカム面にプッシュピースが当接し、
このプッシュピースが上記カム面によって上記吸・排気
バルブに向って進退してこのバルブの頭部に当接可能に
設けられた高速用スライダと、エンジン回転数に応じて
上記スライドカムリフタを正逆方向にスライドさせ、上
記中低速用スライダのプッシュプレートおよび上記高速
用スライダのプッシュピースのいずれか一方を上記吸・
排気バルブの頭部に当接させる作動切換回路と、を有す
ることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】したがって、この発明に係る4サイクルエンジ
ンの可変バルブタイミングリフト装置では、エンジン高
回転時に、作動切換回路は、高速用スライダのスライド
カムリフトを正方向にスライドさせて、高速用スライダ
のプッシュピースを進出させ、このプッシュピースを吸
・排気バルブの頭部に当接させるので、この吸・排気バ
ルブは、高速用スライダを介し高速用カムによって作動
する。また、エンジン中低速回転時には、作動回路は、
高速用スライダのスライドカムリフタを逆方向にスライ
ドさせて、高速用スライダのプッシュピースを後退さ
せ、中低速用スライダのプッシュプレートを吸・排気バ
ルブの頭部に当接させるので、吸・排気バルブは中低速
用スライダを介し中低速用カムによって作動する。この
ように、直打式のDOHC4サイクルエンジンであって
も、吸・排気バルブのバルブリフトおよびバルブタイミ
ングをエンジン回転数に応じて変化させることができ、
エンジンの出力特性を向上させることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】図1は、この発明に係る4サイクルエンジ
ンの可変バルブタイミングリフト装置の一実施例を示す
断面図である。図2および図3は、図1のII−II線およ
びIII −III 線にそれぞれ沿う断面図である。
【0010】図2に一部を示す4サイクルエンジン1
は、図示しないクランクケースにシリンダブロック2お
よびシリンダヘッド3およびヘッドカバー(図示せず)
が順次組み付けられて構成されたものである。シリンダ
ブロック2に1または複数のシリンダ4が形成され、各
シリンダ4内にピストン5が往復移動可能に収容され
る。
【0011】上記シリンダヘッド3には、シリンダ4に
対応して燃焼室6が1または複数形成され、各燃焼室6
に吸気ポート7および排気ポート8が2つずつ開設され
る。シリンダヘッド3には、2つの吸気ポート7に連な
る吸気通路9が燃焼室6毎に1本形成される。この吸気
通路9から燃焼室6内へ、混合気が供給される。また、
シリンダヘッド3には、2つの排気ポート8に連なる排
気通路10が各燃焼室6毎に1本形成され、この排気通
路10から燃焼室6内の燃焼排気がエンジン1外へ排出
される。
【0012】各吸気ポート7、排気ポート8は、それぞ
れ吸気バルブ11、排気バルブ12により開閉される。
これらの吸気バルブ11および排気バルブ12は、シリ
ンダヘッド3に設置されたバルブガイド13に摺動自在
に挿通される。吸気バルブ11および排気バルブ12の
頭部(ステムヘッド)には、コッタ14によってスプリ
ングリテーナ15が取り付けられ、このスプリングリテ
ーナ15とシリンダヘッド3との間にバルブスプリング
16が介装される。このバルブスプリング16により、
吸気バルブ11および排気バルブ12は、常時吸気ポー
ト7および排気ポート8を閉じる方向に付勢される。こ
れらの吸気バルブ11および排気バルブ12の開閉を制
御するのが、可変バルブタイミングリフト装置17であ
る。
【0013】この可変バルブタイミングリフト装置17
は、図1に示すように、吸気バルブ11および排気バル
ブ12の直上に位置したシリンダヘッド3のカムシャフ
トジャーナル部18およびカムシャフトジャーナルハウ
ジング19間に回転可能に支持されて、中低速用カム2
0並びに高速用カム21および22を備えたカムシャフ
ト23と、中低速用カム20並びに吸気バルブ11およ
び排気バルブ12間に配置されて、プッシュプレート2
5を備えた中低速用スライダ24と、高速用カム21お
よび22並びに吸気バルブ11および排気バルブ12間
に配置されて、スライドカムリフタ27およびプッシュ
ピース28を内蔵した高速用スライダ26と、スライド
カムリフタ27およびプッシュピース28を移動させ
て、中低速用カム20と高速用カム21および22との
作動を切り換える作動切換回路29と、を有して構成さ
れる。
【0014】カムシャフト23は、図2に示すように、
シリンダヘッド3の車両前後に1本ずつ計2本が、車両
幅方向に延びて配置され、前方のカムシャフト23が排
気バルブ12の駆動用、後方のカムシャフト23が吸気
バルブ11の駆動用である。各カムシャフト23には、
図1に示すように、中低速用カム23を挟んでその両側
に高速用カム21および22が隣接配置された1組のカ
ムユニットが、シリンダ4の数、つまり燃焼室6の数だ
け形成されている。各カムシャフト23は、4サイクル
エンジン1のクランクケース内に収容されたクランクシ
ャフト(図示せず)により、図示しないカムチェーンを
介して回転駆動される。
【0015】高速用カム21および22は同一のカムプ
ロフィールに形成される。また、中低速用カム20は、
高速用カム21および22のカムプロフィールと異なっ
たカムプロフィールに形成される。つまり、中低速用カ
ム20は、エンジンが中低速回転域で運転されていると
きに適したバルブリフトおよびバルブタイミングが得ら
れるよう、そのカムプロフィールが形成される。また、
高速用カム21および22は、エンジンが高速回転域で
運転されているときに適したバルブリフトおよびバルブ
タイミングが得られるよう、そのカムプロフィールが形
成される。
【0016】さて、中低速用スライダ24は、図4に示
すように、長手方向両側部にガイド孔30が貫通して形
成され、このガイド孔30に図3に示すガイドシャフト
31が挿通される。このガイドシャフト31は、シリン
ダヘッド3に螺装して立設される。このガイドシャフト
31のフランジ32と中低速用スライダ24下面との間
に、ガイドシャフト31に挿通状態でスライダスプリン
グ33が介装される。また、高速用スライダ26は、図
6に示すように、長手方向両側部にガイド溝34が形成
され、このガイド溝34にガイドシャフト35が嵌装さ
れる。このガイドシャフト35は、図2に示すようにシ
リンダヘッド3に圧入して立設される。高速用スライダ
26の下面には、図2および図10に示すスプリング受
け凹部36が形成され、このスプリング受け凹部36と
シリンダヘッド3との間にスライダスプリング37が介
装される。
【0017】中低速用スライダ24は、図3に示すよう
に、スライダスプリング33により車両上方へ付勢さ
れ、後述のピストンシム45が中低速用カム20に当接
可能に設けられる。また、図2に示すように、高速用ス
ライダ26は、スライダスプリング37によって車両上
方へ付勢され、後述のシム57が高速用カム21および
22に当接可能に設けられる。これらのスライダスプリ
ング33および37による中低速用スライダ24および
高速用スライダ26の移動上端位置が、ストッパプレー
ト38によって規制される。
【0018】このストッパプレート38は、図14に示
すように略リング形状に形成されて、中低速用スライダ
24および高速用スライダ26の上面両側部に当接可能
に設けられる。このストッパプレート38は、図13に
示すシリンダヘッド3のボルト孔39に、図14に示す
ボルト40を用いて固定支持される。また、ストッパプ
レート38には、ボルト41を用いて高速用スライダ2
6のガイドシャフト35の上端部が固定されて、ガイド
シャフト35の上端部がストッパプレート38を介して
シリンダヘッド3に支持される。
【0019】図3〜図5に示す前記中低速用スライダ2
4の長手方向中央下部に、プッシュプレート25が圧入
固定される。このプッシュプレート25は、中低速用ス
ライダ24の長手方向に対し直角に延び、図1にも示す
ように、吸気バルブ11および排気バルブ12の頭部直
上位置に至る。ここで、これら吸気バルブ11および排
気バルブ12の頭部にはリフトプレート42が被冠され
ている。プッシュプレート25の両先端部の下部に、上
記リフトプレート42に当接可能なリフトプレート受部
43(図4、図5)が形成される。また、プッシュプレ
ート25の両先端部には、高速用スライダ26のプッシ
ュピース28との干渉を回避する切欠部25Aが形成さ
れる。
【0020】さらに、図3に示すように、中低速用スラ
イダ24の長手方向中央部に、上方に開口したシリンダ
孔44が形成される。このシリンダ孔44の開口に、中
低速用カム20に当接可能なピストンシム45がスライ
ド自在に嵌装される。これらのシリンダ孔44およびピ
ストンシム45に囲まれて高圧オイル室46が構成され
る。前記ガイドシャフト31の一方にガイドシャフト油
路47が形成され、このガイドシャフト油路47がスラ
イダ油路48およびピストンシム油路49を経て高圧オ
イル室46に連通される。ガイドシャフト油路47に
は、シリンダヘッド3に形成されたラッシュアジャスト
油路50を経て図2に示すメインギャラリ51からの高
圧油(2〜4kg/cm2 の油圧)が供給され、この高圧油
が、図3に示すスライダ油路48およびピストンシム油
路49を経て高圧オイル室46内へ導かれる。高圧オイ
ル室46内には、ピストンシム油路49からの高圧油の
供給のみを許容するよう逆止弁スプリング52により付
勢された逆止弁53が配設される。したがって、高圧オ
イル室46内の高圧油により上記ピストンシム45が中
低速用カム20に常に押し付けられ、これら中低速用カ
ム20とピストンシム45とがゼロラッシュに自動調整
される(ラッシュアジャスト)。
【0021】図2、図7および図8に示すように、前記
高速用スライダ26には、長手方向に延びたシリンダ孔
54が貫通される。このシリンダ孔54内に、前記スラ
イドカムリフタ27が正逆方向にスライド可能に収容さ
れる。スライド孔54内は、上記スライドカムリフタ2
7により高速側油室Aと低速用側油室Bとに区画され
る。高速側油室Aは、一方のガイドシャフト35に穿設
された高速側油路55Aを介して、シリンダヘッド3に
形成された高速側切換油路56Aに連通される。また、
低速側油室50Bは、他方のガイドシャフト35に穿設
された中低速側油路55Bを介して、シリンダヘッド3
に形成された中低速側切換油路56Bに連通される。
【0022】高速用スライダ26の中央上部に、高速用
カム21および22に当接可能なシム57が装着され
る。このシム57の下端部はシリンダ孔54内に至り、
スライドカムリフタ27のスライド溝58に嵌合され
る。このスライド溝58は、図11に示すように、スラ
イドカムリフタ27の軸に平行な平面に形成され、この
スライド溝58の両端部がストッパ59として機能す
る。これらシム57の下端部とスライド溝58との嵌合
により、スライドカムリフタ27のスライド時に、この
スライドカムリフタ27が軸周りに回転しないよう規制
されると共に、シム57の下端部がストッパ59に当た
ってスライドカムリフタ27のスライド位置が規制され
る。
【0023】スライドカムリフタ27には、図7および
図8に示すように、下部にカム面60が形成される。こ
のカム面60は、スライドカムリフタ27の長手方向に
沿い、高速側油室A側に高速側カム面61Aが浅く、中
低速側油室B側に中低速側カム面61Bが深くそれぞれ
形成され、これらの高速側カム面61Aおよび中低速側
カム面61B間を傾斜面62が連続して構成される。こ
れらの高速側カム面61Aおよび中低速側カム面61B
は、スライドカムリフタ27の軸線に平行で、図11に
示すように平面に形成される。
【0024】高速用スライダ26には、シム57に対向
する長手方向中央下部に段き穴63が、シリンダ孔54
に連通して穿設される。この段付き穴63内に前記プッ
シュピース28がスライド自在に収容される。このプッ
シュピース28は、大径の半球形状頭部64を有し、こ
のプッシュピース頭部64と段付き穴63の段部65と
の間にプッシュピーススプリング66が介装される。こ
のプッシュピーススプリング64の付勢力により、プッ
シュピース頭部64がスライドカムリフタ27のカム面
60に常時当接する。この結果、スライドカムリフタ2
7のスライドに応じて、プッシュピース28がカム面6
0に対応して進退可能に構成され、プッシュピース28
の進出時にこのプッシュピース28の先端部が、図2に
示すようにリフトプレート42に当接可能に設けられ
る。
【0025】前記作動切換回路29は、上記高速側切換
油路56Aおよび中低速側切換油路56B、切換弁67
並びに切換油路68を有して構成される。切換油路68
は、メインギャラリ51に接続されると共に、切換弁6
7の導入口69にも接続される。高速側切換油路56A
は切換弁67の高速側吐出口70Aに、中低速側切換油
路56Bは切換弁67の中低速側吐出口70Bにそれぞ
れ接続される。切換弁67は、図示しない制御回路によ
って、電磁ソレノイド71がON・OFF操作され、ス
プール72を進退作動させるものである。つまり、電磁
ソレノイド71のON操作により、スプール72が後退
して、導入口69と高速側吐出口70Aとが連通する。
また、電磁ソレノイド71のOFF操作によりスプール
72が進出して、導入口69と中低速側吐出口70Bと
が連通する。
【0026】なお、図7、図8、図12中の符号73A
は、高速用スライダ26のガイド溝34に形成されて、
高速側油室Aと高速側油路55Aとを連通させる高速側
油溝である。また、符号73Bは、同様に、高速用スラ
イダ26のガイド溝34に形成されて、中低速側油室B
と中低速側油路55Bとを連通させる中低速側油溝であ
る。さらに、前記高速用スライダ26のスライドカムリ
フタ27、プッシュピース28およびシム57、並びに
中低速用スライダ24のピストンシム45は、高硬度な
材質にて構成される。
【0027】次に、作用・効果を説明する。
【0028】エンジンの中低速回転時には、図示しない
制御回路が、図2に示す切換弁67の電磁ソレノイド7
1をOFF操作させる。すると、メインギャラリ51内
の高圧油が中低速側切換油路56Bへ導かれ、中低速側
油路55Bおよび中低速側油溝73Bを経て、高速用ス
ライダ26における低速側油室B内へ至る。したがっ
て、スライドカムリフタ27が図7に示す方向へスライ
ドし、プッシュピース28は、スライドカムリフタ27
の低速側カム面61Bに当接して高速用スライダ26内
に後退し、プッシュピース28の先端部がリフトプレー
ト42に接触しない。このときには、図1に示す中低速
用スライダ24のプッシュプレート25がリフトプレー
ト42に当接する。この結果、中低速用カム20が中低
速用スライダ24を介して、エンジンの中低速回転域に
適したバルブリフトおよびバルブタイミングで吸気バル
ブ11および排気バルブ12を作動させる。
【0029】エンジンの高速回転時には、上記制御回路
が図2に示す切換弁67の電磁ソレノイド71をON操
作させる。すると、メインギャラリ51内の高圧油が高
速側切換油路56Aへ導かれ、高速側油路55Aおよび
高速側油溝73Aを経て、高速用スライダ26における
高速側油室A内へ至る。したがって、スライドカムリフ
タ27が図8に示す方向へスライドし、プッシュピース
28は、スライドカムリフタ27の高速側カム面61A
に当接して高速用スライダ26から進出し、プッシュピ
ース28の先端部がリフトプレート42に当接する。こ
の結果、図2に示す高速用カム21および22が高速用
スライダ26を介して、エンジンの高速回転域に適した
バルブリフトおよびバルブタイミングで、吸気バルブ1
1および排気バルブ12を作動させる。このときには、
図1に示す中低速用スライダ24のプッシュプレート2
5はリフトプレート42に当接せず、中低速用スライダ
24は空動作する。
【0030】上記実施例によれば、カムシャフト23に
中低速用カム20並びに高速用カム21および22を配
置し、この中低速用カム20の直下に中低速用スライダ
24を、高速用カム21および22の直下に高速用スラ
イダ26をそれぞれ配設し、高速用スライダ26内のプ
ッシュピース28の進退操作によって、中低速用スライ
ダ24と吸気バルブ11および排気バルブ12との当
接、あるいは高速用スライダ26と吸気バルブ11およ
び排気バルブ12との当接を択一的に切り換えて、中低
速用カム20と高速用カム21および22との作動を切
り換えるようにしたので、直打式DOHC4サイクルエ
ンジンにおいて、吸気バルブ11および排気バルブ12
のバルブリフトやバルブタイミングをエンジン回転数に
応じて変化させて、エンジンの出力特性を向上させるこ
とができる。
【0031】また、エンジン中低回転時には中低速用ス
ライダ24が、エンジン高回転時には高速用スライダ2
6がそれぞれ個別に動作し、しかも、中低速用スライダ
24のスライダスプリング33および高速用スライダ2
6のスライダスプリング37が、吸気バルブ11および
排気バルブ12のバルブスプリング16に対し補助スプ
リングとして機能する。これらのことから、高回転可能
な可変バルブタイミングリフト装置17を提供できる。
【0032】さらに、吸気バルブ11および排気バルブ
12と中低速用カム20並びに高速用カム21および2
2との間に中低速用スライダ24および高速用スライダ
26を配置しただけなので、可変バルブタイミングリフ
ト装置17のスペースをコンパクトにできる。このた
め、4サイクルエンジン1のシリンダヘッド3およびヘ
ッドカバーを大幅に設計変更する必要がなく、コストの
上昇を抑制できる。
【0033】また、高速用スライダ26のスライドカム
リフタ27がスライドし、このスライドカムリフタ27
のカム面60とプッシュピース28との固体接触によっ
てプッシュピース28の進退状態を保持できるので、高
精度で信頼性の高い可変バルブタイミングリフト装置と
することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る4サイク
ルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置によれ
ば、吸・排気バルブの直上に配設され、異なったカムプ
ロフィールを備えた中低速用カムおよび高速用カムが隣
接配置されたカムシャフトと、上記中低速用カムおよび
上記吸・排気バルブ間に配置されて上記中低速用カムに
当接し、上記吸・排気バルブ側にこのバルブの頭部に当
接可能なプッシュプレートを備えた中低速用スライダ
と、上記高速用カムおよび上記吸・排気バルブ間に配置
されて上記高速用カムに当接し、正逆方向にスライド可
能に収容されたスライドカムリフタのカム面にプッシュ
ピースが当接し、このプッシュピースが上記カム面によ
って上記吸・排気バルブに向って進退してこのバルブの
頭部に当接可能に設けられた高速用スライダと、エンジ
ン回転数に応じて上記スライドカムリフタを正逆方向に
スライドさせ、上記中低速用スライダのプッシュプレー
トおよび上記高速用スライダのプッシュピースのいずれ
か一方を上記吸・排気バルブの頭部に当接させる作動切
換回路と、を有したことから、直打式DOHC4サイク
ルエンジンにおいて、吸・排バルブのバルブリフトやバ
ルブリフトタイミングをエンジン回転数に応じて変化さ
せて、エンジンの出力特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る4サイクルエンジンの可変バル
ブタイミングリフト装置の一実施例を示す断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1のIII −III 線に沿う断面図。
【図4】図3の中低速用スライダを示す斜視図。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図。
【図6】図2の高速用スライダを示す斜視図。
【図7】エンジン中低速回転域における高速用スライダ
のスライドカムリフタの作動状態を示す高速用スライダ
の拡大断面図。
【図8】エンジン高速回転時における高速用スライダの
スライドカムリフタの作動状態を示す高速用スライダの
拡大断面図。
【図9】図7のIX矢視図。
【図10】図7のX矢視図。
【図11】図7のXI−XI線に沿う断面図。
【図12】図8のXII 矢視図。
【図13】図1においてストッパプレートを省略して示
すXIII矢視図。
【図14】図1のXIV 矢視図。
【符号の説明】
1 4サイクルエンジン 11 吸気バルブ 12 排気バルブ 17 可変バルブタイミングリフト装置 20 低速用カム 21,22 高速用カム 23 カムシャフト 24 中低速用スライダ 25 プッシュプレート 26 高速用スライダ 27 スライドカムリフタ 28 プッシュピース 29 作動切換回路 42 リフトプレート 56A 高速側切換油路 56B 中低速側切換油路 60 カム面 67 切換弁 68 切換油路 A 高速側油室 B 中低速側油室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】さらに、図3に示すように、中低速用スラ
イダ24の長手方向中央部に、上方に開口したシリンダ
孔44が形成される。このシリンダ孔44の開口に、中
低速用カム20に当接可能なピストンシム45がスライ
ド自在に嵌装される。これらのシリンダ孔44およびピ
ストンシム45に囲まれて高圧オイル室46が構成され
る。前記ガイドシャフト31の一方にガイドシャフト油
路47が形成され、このガイドシャフト油路47がスラ
イダ油路48およびピストンシム油路49を経て高圧オ
イル室46に連通される。ガイドシャフト油路47に
は、シリンダヘッド3に形成されたラッシュアジャスト
油路50を経て図2に示すメインギャラリ51からの圧
油(2〜4kg/cm2 の油圧)が供給され、この圧油が、
図3に示すスライダ油路48およびピストンシム油路4
9を経て高圧オイル室46内へ導かれる。高圧オイル室
46内には、ピストンシム油路49からの圧油の供給の
みを許容するよう逆止弁スプリング52により付勢され
た逆止弁53が配設される。したがって、高圧オイル室
46内に導かれた圧油により上記ピストンシム45が中
低速用カム20に常に押し付けられ、これら中低速用カ
ム20とピストンシム45とがゼロラッシュに自動調整
される(ラッシュアジャスト)。そして、中低速用カム
20が作動し、バルブスプリング16の反発力が中低速
スライダ24を押し戻そうとすると、高圧オイル室46
に閉じ込められた圧油が高圧(50〜100kg/cm2
を発生し、吸,排気バルブ11,12を押し下げる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図7および図8に示すように、前記高速用
スライダ26には、長手方向に延びたシリンダ孔54が
貫通される。このシリンダ孔54内に、前記スライドカ
ムリフタ27が正逆方向にスライド可能に収容される。
スライド孔54内は、上記スライドカムリフタ27によ
り高速側油室Aと低速用側油室Bとに区画される。高速
側油室Aは、一方のガイドシャフト35に穿設された高
速側油路55Aを介して、シリンダヘッド3に形成され
た高速側切換油路56Aに連通される。また、低速側油
室Bは、他方のガイドシャフト35に穿設された中低速
側油路55Bを介して、シリンダヘッド3に形成された
中低速側切換油路56Bに連通される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】エンジンの中低速回転時には、図示しない
制御回路が、図2に示す切換弁67の電磁ソレノイド7
1をOFF操作させる。すると、メインギャラリ51内
の圧油が中低速側切換油路56Bへ導かれ、中低速側油
路55Bおよび中低速側油溝73Bを経て、高速用スラ
イダ26における低速側油室B内へ至る。したがって、
スライドカムリフタ27が図7に示す方向へスライド
し、プッシュピース28は、スライドカムリフタ27の
低速側カム面61Bに当接して高速用スライダ26内に
後退し、プッシュピース28の先端部がリフトプレート
42に接触しない。このときには、図1に示す中低速用
スライダ24のプッシュプレート25がリフトプレート
42に当接する。この結果、中低速用カム20が中低速
用スライダ24を介して、エンジンの中低速回転域に適
したバルブリフトおよびバルブタイミングで吸気バルブ
11および排気バルブ12を作動させる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】エンジンの高速回転時には、上記制御回路
が図2に示す切換弁67の電磁ソレノイド71をON操
作させる。すると、メインギャラリ51内の圧油が高速
側切換油路56Aへ導かれ、高速側油路55Aおよび高
速側油溝73Aを経て、高速用スライダ26における高
速側油室A内へ至る。したがって、スライドカムリフタ
27が図8に示す方向へスライドし、プッシュピース2
8は、スライドカムリフタ27の高速側カム面61Aに
当接して高速用スライダ26から進出し、プッシュピー
ス28の先端部がリフトプレート42に当接する。この
結果、図2に示す高速用カム21および22が高速用ス
ライダ26を介して、エンジンの高速回転域に適したバ
ルブリフトおよびバルブタイミングで、吸気バルブ11
および排気バルブ12を作動させる。このときには、図
1に示す中低速用スライダ24のプッシュプレート25
はリフトプレート42に当接せず、中低速用スライダ2
4は空動作する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸・排気バルブの直上に配設され、異な
    ったカムプロフィールを備えた中低速用カムおよび高速
    用カムが隣接配置されたカムシャフトと、上記中低速用
    カムおよび上記吸・排気バルブ間に配置されて上記中低
    速用カムに当接し、上記吸・排気バルブ側にこのバルブ
    の頭部に当接可能なプッシュプレートを備えた中低速用
    スライダと、上記高速用カムおよび上記吸・排気バルブ
    間に配置されて上記高速用カムに当接し、正逆方向にス
    ライド可能に収容されたスライドカムリフタのカム面に
    プッシュピースが当接し、このプッシュピースが上記カ
    ム面によって上記吸・排気バルブに向って進退してこの
    バルブの頭部に当接可能に設けられた高速用スライダ
    と、エンジン回転数に応じて上記スライドカムリフタを
    正逆方向にスライドさせ、上記中低速用スライダのプッ
    シュプレートおよび上記高速用スライダのプッシュピー
    スのいずれか一方を上記吸・排気バルブの頭部に当接さ
    せる作動切換回路と、を有することを特徴とする4サイ
    クルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置。
JP23852092A 1992-09-07 1992-09-07 4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置 Pending JPH0688509A (ja)

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