JPH0688843B2 - 炭化けい素多孔質セラミックス - Google Patents

炭化けい素多孔質セラミックス

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JPH0688843B2
JPH0688843B2 JP62149809A JP14980987A JPH0688843B2 JP H0688843 B2 JPH0688843 B2 JP H0688843B2 JP 62149809 A JP62149809 A JP 62149809A JP 14980987 A JP14980987 A JP 14980987A JP H0688843 B2 JPH0688843 B2 JP H0688843B2
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boron
powder
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明宏 栗田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はとくに耐熱性、耐食性および強度を必要とする
たとえばフイルタや触媒担体等に適した炭化けい素多孔
質セラミックスに関する。
従来の技術 一般に、セメント質、アルミナ、ジルコニア等からなる
無機材質の多孔質セラミックスは、有機材質あるいは金
属の多孔体と比べて耐久性、耐熱性(数百℃の範囲)、
耐食性に優れているが、1000℃以上の高温ではやはり強
度が著しく低下する。
一方、非酸化物系セラミックス、特に炭化けい素は1000
℃以上の高温でも強度が低下しないため、種々の方法で
得る炭化硅素多孔質セラミックスが提案されている。た
とえば、3次元網目構造を持つ高分子材料に炭化けい素
スラリーを含浸させた後、この高分子材料を熱処理によ
り消失させた成形体を焼成させて得た炭化けい素セラミ
ックスや、また1μm以下の炭化けい素粉末に適当な焼
結助剤を添加して成形焼成し、この焼成により炭化けい
素粒子を高アスペクト比になるように成長させて板状結
晶が絡み合った構造とした炭化けい素セラミックス等が
ある。
発明が解決しようとする問題点 しかし前者のセラミックスは、3次元網目構造の高分子
材料を原形としているので、数10μm以下の微細な細孔
を持つ多孔体は得られない。また、後者のものは全細孔
容積は大きいものが得られるが、任意の細孔径を得るの
が難しい。
本発明は上記問題点を解決して、操作圧力等の荷重がか
かる過酷な条件でも使用可能な強度とくに高温特性に優
れ、かつ用途に応じて任意の全細孔容積を得ることがで
きる炭化けい素多孔質セラミックスを提供することを目
的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、平均粒径が5〜
60μmで、JIS規格JISR6001・R6002に従って分級された
炭化けい素粉末を64.6〜98.9重量%と、平均粒径2.5μ
m以下の炭化けい素微粉末を1.0〜20.0重量%と、炭化
ほう素0.05〜4.0重量%または酸化ほう素0.13〜10.4重
量%あるいは窒化ほう素0.09〜7.4重量%のいづれか一
種類と炭素0.05〜5重量%からなる焼結助剤とを混合し
て焼結したものである。
作用 上記構成において、骨材となる炭化けい素粉末は、JIS
規格に従って分級されて粒度分布範囲が狭いため、焼結
して得られるセラミックスの細孔径の分布も狭く、任意
に細孔径を選択でき、また炭化けい素微粉末は骨材粒子
間の結合を強固にし、焼結助剤であるほう素化合物と炭
素のうち、ほう素化合物のほう素は、炭化けい素結晶に
固溶して粒界エネルギーを下げ焼結を促進し、炭素は炭
化けい素表面の二酸化けい素を還元除去し体積拡散をお
こしやすくして焼結を促進させ、ほう素と炭素が共に作
用して炭化けい素微粉末を緻密化し、骨材粒子間の結合
をさらに強固にする。
実施例 多孔質セラミックスにおいて、たとえばフィルタに使用
する場合、全細孔面積が0.1cm3/g以上で流体の透過流速
が大きく、また曲げ強さが500kgf/cm2以上で操作圧力に
耐えるだけの強度を有するという条件を満す必要があ
る。
上記の条件を満たすため、多孔体を形成する骨材には、
α型−炭化けい素粉末を、図に示すJIS規格JISR6001.R6
002によって研磨材用に分級された粒度分布範囲の狭い
もので、かつ平均粒径5〜60μmのものを使用した。多
孔体は骨材粒子径の1/4〜1/5の細孔径を有するものが焼
結される。したがって、骨材粒子の粒度分布範囲が狭い
ほど細孔径の分布も狭くなる。逆に骨材粒子の粒度分布
範囲が広いと細孔径の分布範囲も広くなり、フィルタと
して必要な任意の細孔径を得ることができない。また、
この骨材粒子の平均粒径を5〜60μmにしたのは、平均
粒径が5μm未満であると、緻密化が起こりよい多孔体
が得られず、平均粒径が60μm以上では、粒子間の接触
面積が少なく強度が得られないためである。
そして、上記骨材粒子間の結合を強固にするために、α
型またはβ型の炭化けい素の微粉末で平均粒径が2.5μ
m以下のものを1重量%〜10重量%添加する。平均粒径
が2.5μmを越えると、焼結助剤が添加されても骨材結
合部分の焼結が完全に進まないため強度が発現せず、ま
たこの微粉粒子間の間隙もそのまま残存して小さな細孔
も存在することになる。また、その添加量が1重量%未
満であると骨材粒子間の結合が充分に補強されず、20重
量%を越えると、全細孔面積が減少し、任意の細孔径が
得られない。
さらに骨材粒子間の結合を強固にするために、炭化けい
素微粉末を緻密化する焼結助剤が添加される。この焼結
助剤は、炭化ほう素B4C0.05〜4.0重量%、酸化ほう素B2
O30.13〜10.4重量%、窒化ほう素BN0.09〜7.4重量%の
ほう素化合物のうち1種類と、炭素0.05〜5重量%から
なる。ほう素は炭化けい素結晶に固溶して粒界エネルギ
ーを下げ焼結を促進する効果があり、また炭素は炭化け
い素表面の二酸化けい素を還元除去して体積拡散をおこ
しやすくし、焼結を促進する効果がある。そして、ほう
素または炭素単独では焼結の進行が不充分で焼結助剤と
しての充分な効果が得られない。また、炭化ほう素0.05
重量%未満、酸化ほう素0.13重量%未満、窒化ほう素0.
09重量%未満では焼結助剤として充分な効果が得られ
ず、炭化ほう素4.0重量%、酸化ほう素10.4重量%、窒
化ほう素7.4重量%をそれぞれ越えると、過剰残留成分
その他の影響により焼結体特性を悪化させる。
つぎに、本発明の炭化けい素多孔質セラミックスを焼結
した実験例について説明する。比較のため比較例1〜5
を同時に焼成し、嵩密度、平均細孔径、全細孔容積、常
温3点曲げ強さ、1200℃3点曲げ強さについて測定し
た。なお各テストピースは金型プレスにより直径60mm×
高さ5mmに成形し、アルゴンガスAr雰囲気中2150℃で2
時間保持し焼結させたものである。
実験例1 平均粒径20μmで、図中Aで示す粒度分布を有するα型
−炭化けい素粉末90重量%と、平均粒径0.3μmのβ型
−炭化けい素粉末4重量%と、焼結助剤として炭化ほう
素粉末(1200メッシュアンダー)3重量%および炭化粉
末(2300メッシュアンダー)3重量%とを混合したもの
を成形焼結した。
実験例2 平均粒径50μmで、図中Bで示す粒度分布を有するα型
−炭化けい素粉末86重量%と、平均粒径0.3μmのβ型
−炭化けい素粉末8重量%と、焼結助剤として炭化ほう
素粉末(1200メッシュアンダー)3重量%および炭素粉
末(2300メッシュアンダー)3重量%とを混合したもの
を成形焼結した。
比較例1 平均粒径20μmで、図中Aで示す粒度分布を有するα型
−炭化けい素粉末94重量%と、焼結助剤として、炭化ほ
う素粉末(1200メッシュアンダー)3重量%および炭素
粉末(2300メッシュアンダー)3重量%とを混合したも
のを成形焼結した。(本発明に比較して炭化けい素の微
粉末を含有しない。) 比較例2 平均粒径20μmで、図中Aで示す粒度分布を有するα型
−炭化けい素粉末64重量%と、平均粒径0.3μmのβ型
−炭化けい素粉末30重量%と、焼結助剤として炭化けい
素粉末(1200メッシュアンダー)3重量%および炭化粉
末(2300メッシュアンダー)3重量%とを混合したもの
を成形焼成した。(本発明に比較して炭化けい素微粉末
を多く含有する。) 比較例3 平均粒径20μmで、図中Aで示す粒度分布を有するα型
−炭化けい素粉末95.96重量%と、平均粒径0.3μmのβ
型−炭化けい素粉末4重量%と、焼結助剤として炭化ほ
う素粉末(1200メッシュアンダー)0.02重量%および炭
素粉末(2300メッシュアンダー)0.02重量%とを混合し
たものを成形焼結した。(本発明に比較して焼結助剤の
炭化ほう素および炭素の含有量が少ない。) 比較例4 平均粒径20μmで、図中Aで示す粒度分布を有するα型
−炭化けい素粉末84重量%と、平均粒径0.3μmのβ型
−炭化けい素粉末4重量%と、焼結助剤として炭化ほう
素粉末(1200メッシュアンダー)5重量%および炭素粉
末(2300メッシュアンダー)7重量%とを混合したもの
を成形焼結した。(本発明に比較して焼結助剤である炭
化ほう素および炭素の含有量が多い。) 比較例5 平均粒径20μmで、図中Aで示す粒度分布を有するα型
−炭化けい素粉末93重量%と、平均粒径0.3μmのβ型
−炭化けい素粉末4重量%と、焼結助剤として炭化ほう
素粉末(1200メッシュアンダー)4重量%とを混合した
ものを成形焼結した。(本発明と比較して焼結助剤とし
て炭素が含有されていない。) その結果を第1表に示す。
第1表に示すように、比較例1は炭化けい素微粉末を含
有しないため、曲げ強度が著しく低い。比較例2は炭化
けい素微粉末が多過ぎるため、嵩密度が高く平均細孔径
が小さく全細孔容積が著しく少ない。また比較例3〜5
は焼結助剤の混合割合により曲げ強さが小さい。
本発明の実験例1および2は、常温および1200℃の3点
曲げ強さが大きく、他の比較例をはるかに優れた常温お
よび高温の強度特性を有し、全細孔面積も0.1cm3/g以上
を有し、操作圧力に耐える耐熱性耐食性のフィルターと
して充分使用でき、また過酷な条件で使用される触媒担
体、断熱材吸音材としても充分適したものが得られた。
発明の効果 以上に述べたごとく本発明によれば、骨材をJIS規格(J
ISR6001,R6002)に示された狭い粒度分布を有する炭化
けい素粉末とし、この炭化けい素粉末に、この炭化けい
素粒子間の結合を強固にする炭化けい素微粉末と、この
炭化けい素微粉末を緻密化して骨材間をより強固に結合
させる焼結助剤である炭化ほう素または酸化ほう素ある
いは窒化ほう素のうちの一種類および炭素とを所定量混
合して焼結したので、たとえばフィルタに使用した場合
に加わる操作圧力にも耐える強度でとくに優れた高温強
度特性を有し、任意の全細孔容積を有する炭化けい素多
孔質セラミックスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図はJIS規格JISR6001,R6002の粒度分布を示すグラフで
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径が5〜60μmで、JIS規格JISR600
    1・R6002に従って分級された炭化けい素粉末を64.6〜9
    8.9重量%と、平均粒径2.5μm以下の炭化けい素微粉末
    を1.0〜20.0重量%と、炭化ほう素0.05〜4.0重量%また
    は酸化ほう素0.13〜10.4重量%あるいは窒化ほう素0.09
    〜7.4重量%のいづれか一種類と炭素0.05〜5重量%か
    らなる焼結助剤とを混合して焼結したことを特徴とする
    炭化けい素多孔質セラミックス。
JP62149809A 1987-06-16 1987-06-16 炭化けい素多孔質セラミックス Expired - Lifetime JPH0688843B2 (ja)

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EP4574248A1 (en) * 2023-12-18 2025-06-25 LiqTech Holding A/S Filtration membranes prepared from nanopowders
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