JPH0688949A - 透明な含水ゲル材料 - Google Patents

透明な含水ゲル材料

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JPH0688949A
JPH0688949A JP24035492A JP24035492A JPH0688949A JP H0688949 A JPH0688949 A JP H0688949A JP 24035492 A JP24035492 A JP 24035492A JP 24035492 A JP24035492 A JP 24035492A JP H0688949 A JPH0688949 A JP H0688949A
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JP
Japan
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water
lens
weight
microvoids
polymerization
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JP24035492A
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Tsuneo Hogi
恒夫 保木
Nobuyuki Osawa
信行 大沢
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学的に透明性が優れ、蛋白質、脂質などの
汚れがレンズ内部に浸透固着しにくい、コンタクトレン
ズや眼内レンズなど医療材料として有用な含水ゲルを提
供する。 【構成】 250Åより大きいミクロボイドを含まず、
10〜250Åのミクロボイドが、断面1μm2 当たり
1000個以下で有ることを特徴とする含水ゲル材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明な含水ゲル材料に
関するもので、医療材料、特にコンタクトレンズ、眼内
レンズなど眼科用材料として有用な含水ゲルを提供す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、N−ビニルピロリドンから選ばれた1種以上のモノ
マーを主成分とする樹脂からなり、含水率が30〜90
重量%である含水ゲル材料は種々知られており、主に含
水ソフトコンタクトレンズとして利用されている。これ
らの材料からのコンタクトレンズは柔らかい為装用感が
良いが涙液中の蛋白質、脂質等がレンズ内部に浸透しや
すく、汚れとなったり、細菌が繁殖したりする欠点があ
った。これを改良するために例えば特開昭58−912
1号公報には2,3ージヒドロキシプロピルメタクリレ
ートを共重合させた含水ソフトコンタクトレンズ用材料
が、特公昭62−62323号公報には含フッ素モノマ
ーを共重合させた含水ソフトコンタクトレンズが記載さ
れている。
【0003】従来知られている含水ゲル材料、特に含水
ソフトコンタクトレンズは装用中に涙液中のタンパク質
や脂質、取扱い中に混入する異物がレンズ内部に浸透し
てしまいこれが原因で眼疾患をおこし易かったり、細菌
類が繁殖してレンズに曇りなどの異常をおこし易かっ
た。これら異物の浸透の原因は、含水ゲルのゲル網目の
大きさが蛋白質や脂質の分子の大きさより大きい為と考
えられて、上記のようにゲル網目構造を変えるモノマー
を共重合させたり、汚れを取り易くする目的でフッ素含
有モノマーを共重合させたりしているが、いまだ十分で
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光学的に透
明性が優れ、蛋白質、脂質などの汚れがレンズ内部に浸
透固着しにくい、コンタクトレンズや眼内レンズなど医
療材料として有用な含水ゲル材料を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するため、含水ゲルの構造、その合成方法を種々
検討し、含水ゲルのミクロ構造を特定の構造にする事で
タンパク質、脂質、その他異物の浸透が少なく出来るこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、最大径が10〜250Åのミクロボイドが、
断面1μm 2 当たり平均1000個以下で有り、かつ最
大径が250Åより大きいミクロボイドを含まないこと
を特徴とする含水ゲル材料である。
【0006】本発明でいうミクロボイドとは水素結合で
吸着された水を含有する親水性樹脂の中に存在する、ほ
とんどが自由水として存在する水を含有する空洞であ
る。本発明はこのミクロボイドの大きさを小さくし、か
つその数を少なくした構造をもつ含水ゲルである。従
来、含水ゲルはその構造が均一であり、含水することに
より広がった樹脂の分子間に蛋白質や脂質が分子拡散し
て浸透するため、これら異物がゲル中に取り込まれると
考えられていたが、本発明者はゲル構造が均一でなく、
250Å程度のミクロボイドが1μm2 あたり1500
個以上存在することを初めて見いだし、このミクロボイ
ドを減少させることで、蛋白質や脂質の浸透を極めて少
なくできる事に成功した。
【0007】本発明におけるミクロボイドは、含水ゲル
を順次高濃度のアルコール水溶液で置換し最後に100
%アルコールに浸漬後、ブチルメタクリレートとメチル
メタクリレートとの混合モノマーに浸漬し包埋して重合
した後、切片を透過型電子顕微鏡で観察して見られるも
ので、約10〜250Åの大きさである。本発明におい
てミクロボイドの大きさとはミクロボイドの最大径をい
う。
【0008】このミクロボイドの数が多いと蛋白質、脂
質、その他異物がこのボイドの中に浸透するためコンタ
クトレンズとして使用する場合に汚れ付着となって、こ
れが原因で細菌類が繁殖しやすくなるため好ましくな
い。さらに、このミクロボイドが存在するとコンタクト
レンズが白濁して見えるため、レンズの外観検査で汚れ
の有無を判断する事が難しくなるため好ましくない。ミ
クロボイドの大きさが250Å以下で、1μm2 当たり
1000個以下である含水ゲルは、蛋白質や脂質の吸着
量が少なく、白濁もほとんど無いため好ましい。250
Å以下のミクロボイドが500個以下で、かつ100Å
以上250Å以下のものが30個以下の含水ゲルが、こ
れらの性能がさらに良くなるためより好ましい。また、
250Åより大きいミクロボイが存在するとコンタクト
レンズを作製すると白濁して見えることから、250Å
より大きいミクロボイドが存在しないことが必要であ
る。
【0009】本発明において含水ゲルは、ヒドロキシエ
チルメタクリレート、グリセリルメタクリレートまたは
N−ビニルピロリドンを主成分とする混合モノマーを共
重合して得られる樹脂を水で膨潤処理して得られるもの
で、含水率が20〜85重量%のものが好ましい。一般
には、これら親水性のモノマーに共重合が可能なモノマ
ーとの共重合体が使用され、例えばヒドロキシエチルメ
タクリレート60〜85重量%、グリセリルメタクリレ
ート3〜30重量%、シクロヘキシルメタクリレート1
〜15重量%、フッ素含有不飽和有機酸エステル1〜1
5重量%、エチレングリコールジメタクリレート0.1
〜10重量%の混合モノマーを共重合したもの、ヒドロ
キシエチルメタクリレート50〜95重量%、フッ素含
有不飽和有機酸エステル5〜25重量%、及び分子中に
1以上のカルボキシル基を有する不飽和脂肪酸、3価以
上の多価アルコールのモノメタクリレート、アルキルメ
タクリレートから選ばれた1種以上のモノマー1〜40
重量%、エチレングリコールジメタクリレート0.1〜
10重量%を共重合したもの、ヒドロキシエチルメタク
リレート60〜95重量%、プロピレングリコールモノ
メタクリレート5〜30重量%、エチレングリコールジ
メタクリレート0.1〜10重量%を共重合したもの、
N−ビニルピロリドン50〜70重量%、ヒドロキシエ
チルメタクリレート5〜20重量%、メチルメタクリレ
ート20〜40重量%、テトラエチレングリコールジメ
タクリレート0.1〜10重量%を共重合したものなど
が使用できる。
【0010】これら共重合体は、上記モノマーの混合物
にアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレ
ロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイドなどのアゾ化合物や有機過酸化物を加え熱
重合させる方法、ベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンジ
ルジメチルケタールなどの光重合開始剤を混合し紫外線
を照射して重合させる方法等により製造される。コンタ
クトレンズを製造する場合には、棒状に重合してこれか
ら切削・研磨加工する方法、レンズ形状の鋳型にモノマ
ー混合物を入れて重合する方法などによりレンズを製造
出来る。本発明の含水ゲルは、このように重合された共
重合体を、水に浸漬して室温ないし100℃で膨潤させ
て得られる。
【0011】本発明のミクロボイドが1000個以下で
有る含水ゲルは、上記樹脂の重合時の重合速度を厳密に
制御し、ミクロボイドが生成しない条件下で重合する事
により製造される。この条件は、製造する樹脂の共重合
組成により異なるが、通常はその重合速度を毎時15〜
40%の重合率にする事で達成される。さらに、重合率
60%までの重合初期の速度が毎時15から40%の重
合率で有る事が好ましい。重合速度を上記範囲に制御す
るには、重合モノマー組成に応じて重合開始剤の量と重
合開始温度を変えたり、モノマー中の重合遅延剤及び重
合禁止剤の種類と量を変える事で実施される。
【0012】コンタクトレンズの製造では試験管の中に
モノマーを入れて塊状重合させており、この時の重合速
度の制御は重合開始温度が2、3℃違っても、重合禁止
剤及び遅延剤の量が数ppm違っても重合速度が大きく
変化することから、重合速度を上記範囲に制御するには
重合開始温度を1℃の範囲で、重合禁止剤、遅延剤およ
び重合開始剤の量を1ppmの範囲で制御する事で初め
て達成される。この重合速度が毎時15%未満になると
ミクロボイドの数が1000個を越えてしまい、その大
きさもほとんどが100Å以上の大きなボイドの比率が
増えて、蛋白質、脂質等の吸着が多くなり、白濁もひど
くなる。
【0013】また、重合速度が毎時40%を超えて速く
なると重合時に起きる体積収縮により樹脂に歪みが残り
易くなり、特にコンタクトレンズの製造では試験管の中
で重合するために、この歪みが大きく、レンズに加工し
た後水で膨潤して含水コンタクトレンズとした時にレン
ズが歪んだり、形状が変わったりするため好ましくな
い。
【0014】
【実施例】次に、実施例および参考例によって本発明を
さらに詳細に説明する。なお、実施例における特性値は
以下の方法で測定した。 1.ミクロボイド 含水ゲルのサンプルを1mmの厚みにスライスし、50
重量%エタノール水に30分間、70重量%エタノール
水に30分間、90重量%エタノール水に30分間、9
9.5重量%エタノールに30分間浸漬2回、無水硫酸
銅で乾燥させた100重量%エタノールに30分間、1
00重量%エタノール50重量部ブチルメタクリレート
20重量部メチルメタクリレート30重量部の混合液に
30分間、ブチルメタクリレート40重量部メチルメタ
クリレート60重量部の混合液に30分間、それぞれ浸
漬し最後に過酸化ベンゾイル2重量%を含有するブチル
メタクリレート40重量部メチルメタクリレート60重
量部の混合液で包埋し40℃で加熱して重合させた。得
られた包埋試料をミクロトーム(ライヒエルト社製 ウ
ルトラカットN/FC−4)でガラスナイフを用いて切
片を作成し、透過型電子顕微鏡〔日本電子(株)製 2
000FX〕で120KVで観察した。試料の2箇所に
ついて3万倍で写真撮影し、写真1枚ごとにランダムに
3箇所選んだ1μm2 の正方形内に有るボイド状の黒点
の大きさとその数をそれぞれ計測した。なお、ボイドの
うち微少なものは10倍ルーぺを使用して観察と計測を
行った。 2.含水率 乾燥時の寸法が、直径11.4mm、厚さ0.5mmの
円盤状試料を作成し、その水和膨潤後の重量(W1)及
び再乾燥後の重量(W2)を精秤し、次式から含水率
(Wg)を計算した。
【0015】Wg=(W1−W2)×100/W1 3.透明度・白濁度 含水率を測定した試料を水中に置き、試料の側面から集
光レンズを接続したスポット光束を照射して、背景を黒
色にして目視観察した。 4.蛋白質の吸着性 ベースカーブ7.80mm、中心厚み0.09mm、サ
イズ13.5mm、パワー−3.00のレンズ形状物を
製作し、1重量%卵白リゾチームあるいは1重量%牛血
清アルブミンの生理食塩水溶液(pH7.31燐酸バッ
ファー)に24℃で24時間浸漬した後、生理食塩水に
10分間浸漬して軽く水切りした。その後、1重量%ド
デシル硫酸ナトリウム、1重量%炭酸ナトリウム水溶液
1mlに24℃で24時間浸漬し蛋白質を抽出した。こ
の抽出液0.2mlにBCA試薬(PIERCE社製蛋
白定量試薬)2mlを加え60℃で1時間恒温振盪さ
せ、直ちに562nmの波長の吸光度を測定した。あら
かじめ求めたリゾチーム及びアルブミンの検量線からそ
れぞれの蛋白量を求めた。 5.重合速度 重合速度は、モノマー混合物の体積収縮率の測定、ある
いは屈折率の測定で求められる。本発明においては体積
収縮率で求めた。試験管で塊状重合する時にモノマー混
合物を入れた液面の位置を基点として2mm間隔で目盛り
を付し、重合過程でその液面の位置の変化を記録し、下
記の式で重合率を求めて、重合率の単位時間当たりの変
化量を重合速度とした。
【0016】重合率={液面変化量(mm)/重合終了時
の液面変化量(mm)}×100
【0017】
【実施例1】ヒドロキシエチルメタクリレート(重合禁
止剤としてメトキシハイドロキノン50ppm含有)7
9.8重量%、プロピレングリコールモノメタクリレー
ト(重合禁止剤としてメトキシハイドロキノン250p
pm含有)20重量%、エチレングリコールジメタクリ
レート0.2重量%を混合し、アゾイソブチロニトリル
1000ppmを溶解させ内径16mmのポリプロピレ
ン製試験管に充填して40℃16時間、60℃24時
間、90℃72時間重合させた後(重合は、毎時20〜
38%の重合速度で開始し、この速度で重合率60%ま
で達し、それ以後はゆっくりと重合が進行した。)、試
験管から棒状の重合物を抜き取りさらに90℃で48時
間重合させた。得られた共重合体を公知の切削研磨加工
法により中心厚み0.075mm、直径11.34mm
のレンズ形状にした。また、厚み0.5mm直径11.
4mmの円盤状試料を作成した。この試料とレンズ形状
物を70℃の生理食塩水中に16時間浸漬する事により
水和膨潤させたところ、含水率38重量%のソフトコン
タクトレンズとディスクが得られた。このレンズ及びデ
ィスクの透明度は良好で白濁度も目視で白濁が認められ
ず良好であった。ディスクで測定したミクロボイドの大
きさは200Å以下でその数は平均270個/1μm2
であった。また、100Å以上200Å以下のボイドは
平均で13個/1μm2 と非常に少なかった。レンズで
蛋白質の吸着を測定した結果、レンズ1枚あたりアルブ
ミン0.4μg、リゾチーム0.2μgであり、従来の
含水ソフトコンタクトレンズ(含水率38重量%)の約
半分の吸着量であった。
【0018】
【実施例2】ヒドロキシエチルメタクリレート(重合禁
止剤としてメトキシハイドロキノンを50ppm含有)
68重量%、グリセリルメタクリレート21重量%、シ
クロヘキシルメタクリレート4.8重量%、2,2,2
−トリフルオロエチルメタクリレート5重量%、エチレ
ングリコールジメタクリレート1.2重量%の混合モノ
マーにアゾビスイソブチロニトリル900ppmを混合
溶解しポリプロピレン製試験管に入れ、40℃16時
間、60℃24時間、90℃72時間重合させた後(重
合は、毎時22%の重合速度で開始し、この速度で重合
率60%まで達し、それ以後はゆっくりと重合が進行し
た。)、試験管から棒状の重合物を抜き取りさらに90
℃で48時間重合させた。得られた共重合体を公知の切
削研磨加工法により中心厚み0.075mm、直径1
1.34mmのレンズ形状にした。また、厚み0.5m
m直径11.4mmの円盤状試料を作成した。この試料
とレンズ形状物を70℃の生理食塩水中に16時間浸漬
する事により水和膨潤させたところ、含水率39重量%
のソフトコンタクトレンズとディスクが得られた。この
レンズ及びディスクの透明度は良好で白濁度も目視で白
濁が認められず良好であった。ディスクで測定したミク
ロボイドの大きさは200Å以下でその数は平均250
個/1μm2 であった。また、100Å以上200Å以
下のボイドは平均で11個/1μm2 と非常に少なかっ
た。レンズで蛋白質の吸着を測定した結果、レンズ1枚
あたりアルブミン0.4μg、リゾチーム0.4μgで
あり、従来の含水ソフトコンタクトレンズ(含水率38
重量%)の約半分の吸着量であった。
【0019】
【実施例3】ヒドロキシエチルメタクリレート(重合禁
止剤としてメトキシハイドロキノンを50ppm含有)
70重量%、グリセリルメタクリレート19重量%、シ
クロヘキシルメタクリレート4.5重量%、1,1,
2,2,−テトラフルオロエトキシ−2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート5重量%、エチレングリコールジ
メタクリレート1.5重量%の混合モノマーにアゾビス
イソブチロニトリル700ppmとアゾビスジメチルバ
レロニトリル300ppmを混合溶解し、ベースカーブ
6.7mmサイズ11.7mmのポリプロピレン製キャ
スト重合鋳型に入れ、90℃8時間重合させた後、鋳型
を開放しこれを精製水を入れたバットの中に浸漬して鋳
型からレンズ形状物を剥離した。また、厚み0.5mm
直径11.4mmの円盤状試料を同様にして鋳型の中で
作成し、精製水中に浸漬してディスク状の試料を得た。
この試料とレンズ形状物を70℃の生理食塩水中に16
時間浸漬する事により水和膨潤させたところ、含水率4
0重量%のソフトコンタクトレンズとディスクが得られ
た。このレンズ及びディスクの透明度は良好で白濁度も
目視で白濁が認められず良好であった。ディスクで測定
したミクロボイドの大きさは200Å以下でその数は平
均235個/1μm2 であった。また、100Å以上2
00Å以下のボイドは平均で12個/1μm2 と非常に
少なかった。レンズで蛋白質の吸着を測定した結果、レ
ンズ1枚あたりアルブミン0.3μg、リゾチーム0.
3μgであり、従来の含水ソフトコンタクトレンズ(含
水率38重量%)の半分以下の吸着量であった。
【0020】
【比較例1】ヒドロキシエチルメタクリレート〔三菱ガ
ス(株)製 HEMA、重合禁止剤としてメトキシハイ
ドロキノンを2150ppm含有〕79.8重量%、プ
ロピレングリコールモノメタクリレート(重合禁止剤と
してメトキシハイドロキノン250ppm含有)20重
量%、エチレングリコールジメタクリレート0.2重量
%を混合し、アゾイソブチロニトリル1000ppmを
溶解させ内径16mmのポリプロピレン製試験管に充填
して40℃16時間、60℃24時間、90℃72時間
重合させた後(重合は、毎時6〜10%の重合速度で開
始し、この速度で重合率90%まで進行した。)、試験
管から棒状の重合物を抜き取りさらに90℃で48時間
重合させた。得られた共重合体を公知の切削研磨加工法
により中心厚み0.075mm、直径11.34mmの
レンズ形状にした。また、厚み0.5mm直径11.4
mmの円盤状試料を作成した。この試料とレンズ形状物
を70℃の生理食塩水中に16時間浸漬する事により水
和膨潤させたところ、含水率38重量%のソフトコンタ
クトレンズとディスクが得られた。このレンズ及びディ
スクの透明度はやや劣っており白濁度は目視で白濁が認
められ不良であった。ディスクで測定したミクロボイド
の大きさは250Å以下であるがその数は平均1800
個/1μm2 であった。また、100Å以上250Å以
下のボイドは平均で1300個/1μm2 と非常に多か
った。レンズで蛋白質の吸着を測定した結果、レンズ1
枚あたりアルブミン1.5μg、リゾチーム1.3μg
であり非常に多い吸着量であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の含水ゲルは、医療材料、特にコ
ンタクトレンズ、眼内レンズなど眼科用材料として有用
な透明性に優れ、白濁が無く、蛋白質の吸着が少ない含
水ゲルを提供する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大径が10〜250Åのミクロボイド
    が、断面1μm2 当たり1000個以下で有り、かつ最
    大径が250Åより大きいミクトボイドを含まないこと
    を特徴とする含水ゲル材料。
JP24035492A 1992-09-09 1992-09-09 透明な含水ゲル材料 Withdrawn JPH0688949A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5532289A (en) * 1995-04-14 1996-07-02 Benz Research And Development Corp. Contact lens having improved dimensional stability
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