JPH0689309B2 - 隠蔽性粘着テープ又はシート - Google Patents

隠蔽性粘着テープ又はシート

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JPH0689309B2
JPH0689309B2 JP62266485A JP26648587A JPH0689309B2 JP H0689309 B2 JPH0689309 B2 JP H0689309B2 JP 62266485 A JP62266485 A JP 62266485A JP 26648587 A JP26648587 A JP 26648587A JP H0689309 B2 JPH0689309 B2 JP H0689309B2
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裕次 木村
英昭 勝又
馨 井上
康宏 望月
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は隠蔽性粘着テープ又はシートに関する。さらに
詳しくは商品に表示された定価、複写原稿などの文字、
画像を訂正する場合に、その上に貼ってこれらを隠蔽
し、新たな定価等を表示できる隠蔽性粘着テープ又は隠
蔽性粘着シートに関する。
〔従来技術及び問題点〕
粘着テープ又は粘着シートは広範囲の用途にラベル、シ
ール、ステッカー等として使用されている。特に商品の
値付けラベル等は全国のスーパーマーケット、チェーン
ストア、デパート、小売店、薬局等で使用されている。
商品の定価を改訂する場合には一般に修正隠蔽粘着テー
プ又はシートを重ね貼りすることにより行われる。修正
粘着テープの基材、粘着シートの表面基材としては、従
来上質紙、上質紙系軽量コート紙、中質紙、中質紙系軽
量コート紙などが用いられているが隠蔽性に問題があ
る。
隠蔽性にすぐれたものでは紙とアルミ箔との複合シート
やアルミ蒸着紙を用いたものがあるが価格の点から用途
が制限されている。その他、粘着材に多量の着色顔料を
配合して不透明性を付与した着色粘着テープ又はシート
が知られているが、粘着強度をコントロールしにくいと
いう欠点があった(特公昭47−8720号)。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は上質紙系軽量コート紙と同程度の坪量で達成
し得る不透明度の限界と隠蔽性との関係について鋭意研
究を重ねた結果、前記軽量コート紙の裏面のクレーコー
ト層を、着色層に置き換えた裏面着色紙の不透明度を95
%以上にすることにより十分な隠蔽性が得られることを
見出した。
さらに表裏の両塗被層を塗設する方法としては、ゲート
ロールコーターのようなオンマシンコーターを用い、原
紙の表裏に色相の異る塗液を同時に塗工して隠蔽性粘着
テープ又はシートの紙基材(表面基材)として用いうる
裏面着色紙の製造をインライン化できることを見出し本
発明に到達した。
〔発明の構成及び作用〕
本発明は、紙基材、粘着剤層及び背面処理剤層から構成
される粘着テープ又は表面紙基材、粘着剤層及び剥離紙
から構成される粘着シートにおいて、前記紙基材又は表
面紙基材が、原紙の表面に白色顔料及び被膜形成性高分
子物質を主体とする白色隠蔽性の表面塗被層を有し、裏
面に青、茶、紫、黒の中から選ばれた一つの色相に着色
されてなる着色隠蔽層を有する坪量70g/m2以下の裏面着
色紙であって、前記表面塗被層面を光源に対向させて測
定した不透明度が97%以上で、かつ表面の白色度が82%
以上であり、前記紙基材又は表面紙基材の裏面側に粘着
材層が形成されていることを特徴とする隠蔽性粘着テー
プ又はシートに関する。
以下、本発明の構成を図面を参照しつゝ詳細に説明す
る。
第1図は隠蔽性粘着テープの構造例の断面図、第2図は
隠蔽性粘着シートの構造例の断面図、第3図はゲートロ
ールコーターの配列状態を示す説明図である。
隠蔽性粘着テープは紙基材1、粘着剤層6、背面処理剤
層7から構成されている。また隠蔽性粘着シートは表面
紙基材2、粘着剤層6、剥離紙8から構成されている。
紙基材1と表面紙基材2とは、断面構造が異る実質上同
一の作用効果を示すものである。
第1図において原紙3の表面には、クレー、カオリン、
二酸化チタンなどの白色顔料とバインダーを主体とする
塗液を固形分として2〜6g/m2塗工し表面塗被層4が形
成されている。バインダーとしてはでんぷん、ポリビニ
ルアルコール等天然もしくは合成の被膜形成性高分子物
質が用いられる。着色層5aは、前記表面塗被層用塗液に
着色料を混合して塗工形成される。本発明が必要とする
高隠蔽性は、これら3層構成成分である繊維、白色顔料
等の不透明性と着色料の光吸収性の和として把握され
る。本発明者は後に述べる実施例1において、表面塗被
層を3.5g/m2の塗被量とし、着色料として紫色系の染料
を用いて着色層の塗被量を3.5g/m2とした裏面着色紙
は、坪量69.0g/m2、不透明度98.7%、白色度86%であっ
た。このものについて着色層を漂白、脱色した後、不透
明度を測定したところ92%に低下した。原紙の不透明度
は87.1%であったから上記の事実は白色顔料が原紙の表
裏に計7g/m2塗工されたことによる不透明度の上昇は約
5%であるのに対し、同例に述べたように0.02g/m2とい
う微量の染料を用いることにより、さらに6%以上の不
透明度の上昇という効果が得られたものである。不透明
度は、表面塗被層面を光源に対向させて、JISP8138に準
拠して測定した値が95%以上であることを必要とし97%
以上が好ましい。本発明ではフォトボルト光電反射計67
0型を用いた。因みに着色層面を光源に対向させて測定
すると光の吸収が不均一に行われるため誤差が大きくな
る。着色層の色相の選択により、アルミ箔を用いた従来
品に匹適する100%のものが得られるが98%以上のもの
が多用される。着色層の色相には制限はないが、本発明
者が各種の染料を用い一定の条件で裏面着色紙を調製し
不透明度を測定したところ、赤、緑、青、茶、紫、黒の
各系統色が95%以上であり、特に青、茶、紫、黒の各系
統色は99ないし100%であった。着色料としては染料、
顔料の別を問わないが、製紙工程で発生する損紙を漂
白、脱色して回収使用できる点から染料を用いる方が望
ましい。着色層中の着色料の量は0.01g/m2〜1.0g/m2
範囲で実施されるが、特に染料の場合には0.01g/m2〜0.
05g/m2の範囲で足る。
表面塗被層の白色度は印刷適性上80%以上、特に82%以
上が要請される。白色度の測定はJISP8123に準拠しフォ
トボルト光電反射計670型を用いた。着色層を塗設する
と、原紙の状態によっては着色層の裏うつり(show thr
ough)や、滲み出しのため白色度を著しく低下しやす
い。この白色度の低下を防ぐ手段としては、原紙の内添
填料を増加すること、サイズ度を高めること、透気度を
高めること等が考えられるが、本発明ではさらに塗液を
高固形分、高粘度で塗工できるゲートロール型コーター
を使用することにより、表面塗被層の白色度の低下を実
質的に抑制することができる。ゲートロールコーターは
第3図に例示したように6本のロールで構成され、正転
するアウターロール13、16、インナーロール12、15を使
用して、ニップ圧を加えながら塗液をロール間で転移
し、最終ロールのアップリケーターロール11、14で原紙
の両面に同時に塗工するタイプのコーターで通常、抄紙
機の乾燥部に設置される。
本発明の実施においてはロール12と13のニップ間に表面
塗被層用の塗液が、ロール15と16のニップ間に着色層用
の塗液が加えられる。
なお、第2図5bは天然もしくは合成の被膜形成性高分子
物質を主体とし、白色顔料が実質上混在しないクリアー
塗液に着色料を加えた組成の着色層であるが、これを第
1図5aに置きかえることができ、またその逆も任意に行
うことができる。塗被量は0.2〜4g/m2の範囲で実施され
る。たゞし5aの方が着色料が白色顔料中に分散ないし吸
着されているので裏うつり、滲み出し等の抑制作用が大
きく一層好ましい。
抄紙された裏面着色紙はスーパーカレンダーなどにより
平滑仕上げをした後、隠蔽性粘着テープの紙基材1、隠
蔽性粘着シートの表面基材2として用いる。紙基材1に
は剥離性をもたせるために背面処理剤層7を塗設する。
背面処理剤としてはたとえば印刷性が改善された市販の
シリコーン離型剤を用いることができる。
次いで、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系などの
溶液型ないしエマルジョン型の各種公知の粘着剤を用い
て紙基材1の裏面側に粘着剤層6を塗設した後、テープ
状の巻取りに仕上げられる。隠蔽性粘着シートは裏面着
色紙2を表面基材とし裏面側に粘着剤層6を介して剥離
紙が貼り付けられている。なお、紙基材や表面紙基材に
公知技術により目止めを施したり、フィルムを接着補強
することなどは任意である。
〔実施例1〕 第1図の隠蔽性粘着テープを製造するために、裏面が紫
色の裏面着色紙を次の手順で抄紙した。
LBK90部、NBK10部の混合パルプを叩解度60゜SRに叩解し
た紙料に、常法により炭酸カルシウム填料、サイズ剤、
紙力増強剤などを加えて完成紙料を調製した。抄紙機を
所定の条件に調整して抄き出して得た原紙の坪量は61.9
5g/m2、厚さ94.1μm、不透明度87.1%、白色度85.5%
であった。抄紙機の乾燥部内に設置されたゲートロール
コーターにより原紙の両面塗工を行うこととし、以下に
示す塗液を調整した。
表裏塗液とも固形分濃度58%に稀釈しゲートロールコー
タで表裏同時に塗工した。塗被量はいずれも約3.5g/m2
であった。着色層中の染料量は0.02g/m2と計算される。
スーパーカレンダー掛けして得た裏面着色紙の坪量69.0
g/m2、厚さ80.0μm、不透明度98.7%、白色度86%、表
面平滑度80秒/10mlであった。このものゝ着色面を黒色
インキによるベタ印刷面に重ねて肉眼観察したところベ
タ印刷面は完全に隠蔽された。なお、白色度の低下は生
ぜず原紙と同一水準にあった。
これを紙基材とし表面に印刷性が改善された市販のシリ
コーン離型剤を5g/m2塗工した背面処理剤層を設け、裏
面にアクリル系の粘着剤を25μmの厚さに塗工して得た
隠蔽性粘着テープは商品の定価の修正隠蔽用に使用する
ことができた。
〔実施例2〕 第2図の隠蔽性粘着シートを製造するために、裏面に紫
色の染料を加えたクリアー塗液が塗工された裏面着色紙
を次の順で抄紙した。
実施例1と同様にして完成紙料を調製した。設定された
原紙の坪量は60.38g/m2、厚さ91.7μm、不透明度85.4
%、白色度85.5%であった。表面塗被層用塗液は第1表
と同じものを用いた。表面着色層用塗液の組成は第3表
のとおりである。
表面塗被層用塗液は固形分濃度58%に稀釈し、また裏面
着色層用塗液は20%濃度に調整して表裏同時に塗工し
た。
表面塗被量は3.68g/m2、裏面塗被量は0.34g/m2であっ
た。次いでスーパーカレンダーで平滑化処理して坪量6
4.4g/m2、厚さ78.4μm、不透明度98.4%、白色度85.0
%、表面平滑度83秒/10mlの裏面着色紙を製造した。着
色層中の染料量は約0.02g/m2と計算される。白色度の低
下は生ぜず原紙と同一水準であった。市販の剥離紙に実
施例1にて用いた粘着剤を塗工し、これを裏面着色紙の
着色面と貼り合せて隠蔽性にすぐれた粘着シートを得
た。
〔発明の効果〕
(1) 本発明の隠蔽効果は白色顔料の不透明性と着色
料の光吸収性が結合した作用によるものであり、不透明
度が95%以上であれば文字、画像等の修正隠蔽に用いう
る。
(2) 着色層の塗設は、原紙の白色度を低下しやすい
が、原料の調整とゲートロール塗工によりその実質的低
下を防ぎ所望の白色度のものが得られるので印刷適性が
すぐれている。
(3) 製紙の工程で紙基材または表面紙基材が完成す
るから工程がインライン化できる。
(4) 粘着剤に着色顔料を配合した従来の着色粘着テ
ープに比し粘着強度に悪影響を与えない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の隠蔽性粘着テープの構造例を示す断面
図、第2図は本発明の隠蔽性粘着シートの構造例を示す
断面図、第3図はゲートロールコーターの配列状態を示
す説明図である。 1……隠蔽性粘着テープの紙基材、2……隠蔽性粘着シ
ートの表面基材、3……原紙、4……表面塗被層、5a…
…白色顔料に着色料を加えて形成された着色層、5b……
クリアー塗液に着色料を加えて形成された着色層、6…
…粘着剤層、7……背面処理剤層、8……離型紙、11、
14……アップリケーターロール、 12、15……インナーロール、 13、16……アウターロール。
フロントページの続き 審査官 石井 あき子 (56)参考文献 特開 昭62−141087(JP,A) 実開 昭60−19074(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙基材、粘着剤層及び背面処理剤層から構
    成される粘着テープ又は表面紙基材、粘着剤層及び剥離
    紙から構成される粘着シートにおいて、前記紙基材又は
    表面紙基材が、原紙の表面に白色顔料及び被膜形成性高
    分子物質を主体とする白色隠蔽性の表面塗被層を有し、
    裏面に青、茶、紫、黒の中から選ばれた一つの色相に着
    色されてなる着色隠蔽層を有する坪量70g/m2以下の裏面
    着色紙であって、前記表面塗被層面を光源に対向させて
    測定した不透明度が97%以上で、かつ表面の白色度が82
    %以上であり、前記紙基材又は表面紙基材の裏面側に粘
    着材層が形成されていることを特徴とする隠蔽性粘着テ
    ープ又はシート。
  2. 【請求項2】着色隠蔽層が白色顔料及び被膜形成性高分
    子物質を主体とする塗料に着色料を加えて形成されたも
    のである特許請求第1項記載の隠蔽性粘着テープ又はシ
    ート。
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