JPH0689375A - 潜像マークを有する情報記録媒体とその読取システム - Google Patents

潜像マークを有する情報記録媒体とその読取システム

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JPH0689375A
JPH0689375A JP4239629A JP23962992A JPH0689375A JP H0689375 A JPH0689375 A JP H0689375A JP 4239629 A JP4239629 A JP 4239629A JP 23962992 A JP23962992 A JP 23962992A JP H0689375 A JPH0689375 A JP H0689375A
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light
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JP4239629A
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English (en)
Inventor
Yoji Takeuchi
要二 竹内
Toshio Oshima
敏夫 大嶋
Masahito Nishida
雅人 西田
Tsunemi Oiwa
恒美 大岩
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複雑な変換回路を用いず潜像マークを適正に
読み取り、コストの低減が図れるシステムの提供。 【構成】 潜像マーク2の読み取り方向の幅寸法aに対
する潜像マーク2どうしの読み取り方向の間隔fの比率
(f/a)を1.4以上に、潜像マーク2の幅寸法aに
対する光透過部3の読み取り方向の幅寸法eの比率(e
/a)を0.6〜1.4の範囲に、スリツト板4と潜像
マーク2との間隔bと、光源5ならびに受光素子のうち
のいずれか潜像マーク2と近い方の素子と潜像マーク2
との間隔dとの比率(b/d)を0.03〜0.3の範
囲に規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潜像マークを有する情
報記録媒体ならびにそれの読取システムに係り、特にそ
れの潜像マークと読取装置の光学系の構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】バーコードは、POS(point o
f sale)を中心に物流管理などに多く使用されて
いる。しかし、通常のバーコードは目で見える可視形反
射タイプであるためデザイン面で見苦しいなどの問題が
ある。そのため、例えば特開平1−211089号公報
あるいは特開昭53−9600号公報に記載されている
ように、蛍光体よりなるインクでバーコードなどを印刷
することにより、目に見えない潜像マークを形成するこ
とが提案されている。
【0003】図14は、通常の潜像マーク読取装置の概
略構成図である。同図に示すように用紙100上にはバ
ー状の蛍光体を含む潜像マーク101が印刷され、その
用紙100は搬送路Aを通過する間に前記潜像マーク1
01が順次光学的に読み取られる。
【0004】すなわち、前記潜像マーク101を励起発
光させるための光源102が投光路B上に配置され、こ
の光源102の前方にはそれから放射される可視成分を
カツトするためのフイルタ103が設けられている。
【0005】また、潜像マーク101からの励起光路C
上には受光素子104が配置され、その受光素子104
の前方には潜像マーク101からの励起光のみを受光す
るようにバンドパスフイルタ105が設けられている。
【0006】図中の106は、フイルタ103ならびに
バンドパスフイルタ105と用紙搬送路Aとの間に配置
されたスリツト板である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図15に示すように用
紙100上にバー状の潜像マーク101が多数本印刷さ
れており、所定のエリアでのマーク101の数やマーク
101どうしの間隔の組合せにより所望の情報が構成さ
れている。
【0008】潜像マーク101を有する用紙100を用
紙搬送路Aに通した場合、前記受光素子104の出力波
形は図16の(a)のようになる。しかし、光源側スリ
ツト端により励起光が遮られ、潜像マーク101からの
励起光を十分に活用できない。そのため、潜像マーク1
01の幅を狭くすると受光素子104の出力が小さくな
り、それに応じてS/Nが低く、動作信頼性に問題があ
る。
【0009】これを改善するため、スリツト106を潜
像マーク101側に近ずけたり、あるいは受光素子10
4を近ずけることが考えられる。スリツト106を潜像
マーク101側に近ずけると、潜像マーク101どうし
が近接している個所では、図16の(b)の部分Xのよ
うにベースの出力に戻りきらないうちに出力が増加す
る。そのためスライスレベルでパルス変換すると、図1
6の(c)に示すようにパルス幅P100 とパルス幅P
101 が異なり、情報の正確な読み取りができなくなる。
所定のエリアに多くの情報をもたせるために潜像マーク
101間の間隔を接近させるとこの傾向はさらに強くな
り、場合によつては1つの長いパルスとなり誤検出する
ことがある。
【0010】このような問題は、受光素子104を潜像
マーク101側に近ずけた場合も同様に起こる現象であ
る。
【0011】一方、反射型ではスリツト幅がマーク間隔
よりも狭い場合、スリツト106を潜像マーク101側
に近ずけても図16の(d)に示すようにベースレベル
に受光素子104の出力が戻る。但し、反射型は発光型
と逆の出力波形となるので、逆転させてある。
【0012】蛍光体を用いた場合、反射型と異なる波形
となる原因は、図17に示すように、励起光は面発光で
スリツトよりも広い面積を照射し、蛍光体はどの方向に
も均一に発光する。一方、受光素子104もある程度の
受光面積を有しているため、同図の破線で示す位置から
も受光できる。さらに場合によつてはスリツト板106
や用紙100の面で反射した光が受光素子104に到達
する。このようなことが、図16の(b)となる原因で
ある。
【0013】本発明の目的は、このような蛍光体を用い
た潜像の読み取りにおいて、従来技術の欠点を解消し、
簡単な信号処理回路で潜像マークが正確に読み取れる情
報記録媒体ならびにそれの読取システムを提供するもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成するため、蛍光体を含む潜像マークを多数基体上に
形成し、その潜像マークに所定の波長を有する光を照射
することにより前記潜像マークから発せられる励起光の
うち前記照射光を遮断した直後の励起光を受光して、そ
の潜像マークの間隔や個数が検知できる潜像マークを有
する情報記録媒体を対象とするものである。
【0015】そして前記潜像マークの読み取り方向での
潜像マークの幅寸法(a)と、当該潜像マークどうしの
読み取り方向の間隔(f)との比率(f/a)が1.4
以上であることを特徴とするものである。
【0016】さらに本発明は、前述の目的を達成するた
め、蛍光体を含み、読み取り方向と直交する方向に長手
方向を有するバー状の潜像マークを多数基体上に形成
し、その潜像マークの間隔や個数によつて情報を構成す
る潜像マークを有する情報記録媒体と、前記潜像マーク
に対して所定の波長を有する光を照射する光源と、前記
光の照射により潜像マークから発せられる励起光を受光
するとともに光源との並び方向が前記潜像マークの長手
方向とほぼ平行な受光素子と、光源ならびに受光素子と
情報記録媒体との間に配置されて前記潜像マークの長手
方向とほぼ平行に延びた光透過部を形成したスリツト板
とを有する潜像マーク読取装置とを備え、前記光源から
の光によつて潜像マークを照射し、当該潜像マークから
発せられる励起光のうち前記照射光を遮断した直後の励
起光を前記受光素子で受光して、その潜像マークの間隔
や個数を検知する読取システムにおいて、前記潜像マー
クの読み取り方向での潜像マークの幅寸法(a)に対す
る潜像マークどうしの読み取り方向の間隔(f)の比率
(f/a)が1.4以上に規制され、かつ、前記潜像マ
ークの読み取り方向での蛍光体マークの幅寸法(a)に
対する前記光透過部の読み取り方向の幅寸法(e)の比
率(e/a)が0.6〜1.4の範囲に規制されている
ことを特徴とするものである。
【0017】さらに本発明は、前述の目的を達成するた
め、蛍光体を含み、読み取り方向と直交する方向に長手
方向を有するバー状の潜像マークを多数基体上に形成
し、その潜像マークの間隔や個数によつて情報を構成す
る潜像マークを有する情報記録媒体と、前記潜像マーク
に対して所定の波長を有する光を照射する光源と、前記
光の照射により潜像マークから発せられる励起光を受光
するとともに光源との並び方向が前記潜像マークの長手
方向とほぼ平行な受光素子と、光源ならびに受光素子と
情報記録媒体との間に配置されて前記潜像マークの長手
方向とほぼ平行に延びた光透過部を形成したスリツト板
とを有する潜像マーク読取装置とを備え、前記光源から
の光によつて潜像マークを照射し、当該潜像マークから
発せられる励起光のうち前記照射光を遮断した直後の励
起光を前記受光素子で受光して、その潜像マークの間隔
や個数を検知する読取システムにおいて、前記潜像マー
クの読み取り方向での潜像マークの幅寸法(a)に対す
る潜像マークどうしの読み取り方向の間隔(f)の比率
(f/a)が1.4以上に規制され、前記潜像マークの
幅寸法(a)に対する前記光透過部の読み取り方向の幅
寸法(e)の比率(e/a)が0.6〜1.4の範囲に
規制され、かつ、前記スリツト板と潜像マークとの間隔
(b)と、前記光源ならびに受光素子のうちのいずれか
潜像マークと近い方の素子と潜像マークとの間隔(d)
との比率(b/d)が0.03〜0.3の範囲に規制さ
れていることを特徴とするものである。
【0018】
【作用】本発明は前述のように、潜像マークの読み取り
方向での潜像マークの幅寸法(a)に対する潜像マーク
どうしの読み取り方向の間隔(f)の比率(f/a)、
潜像マークの幅寸法(a)に対する前記光透過部の読み
取り方向の幅寸法(e)の比率(e/a)、ならびにス
リツト板と潜像マークとの間隔(b)と、前記光源なら
びに受光素子のうちのいずれか潜像マークと近い方の素
子と潜像マークとの間隔(d)との比率(b/d)を規
制することにより、良好なS/Nが得られるとともに、
パルス幅の変化がない信号が得られる。そのため、複雑
な変換回路を用いなくても潜像マークを適正に読み取る
ことがてき、コストの低減が図れる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例の説明に入る前に、本発明者
が先に検討した読取装置について図18を用いて説明す
る。用紙1の所定のエリアには、それの読み取り方向と
直交する方向に幅が一定のバー状の潜像マーク2が多数
印刷されている。この潜像マーク2は、赤外線の照射に
よつて励起光を発する蛍光体微粒子と、それを分散保持
する透明なバインダーとから構成されている。
【0020】前記用紙1の上方には潜像マーク2の長手
方向に沿つて1つのスリツト3を形成したスリツト板4
が配置されている。さらにこのスリツト板4の上方に
は、フイルタ6が付設された光源5と受光素子7とがス
リツト3の長手方向に平行に並ぶように配置されてい
る。
【0021】このように光源5と受光素子7とを配置す
れば、前述のようなスリツト3による光の遮蔽がなく、
受光素子7の出力が増加するという特長を有している。
【0022】しかし、この構成においても難点がない訳
ではない。すなわち、図19に示すようにスリツト幅よ
り広い範囲まで光が照射されることになる。そのため、
潜像マーク2の読み取り時のパルス幅変化が大きくなり
易く、それを修正するために複雑な変換回路が必要とな
り、コスト高を招くという難点を有している。
【0023】次に本発明の実施例を図とともに説明す
る。この実施例ではカード状の情報媒体を使用し、それ
の読取装置としてカードリーダライタを用いた例を示し
ている。
【0024】まずカードリーダライタ10の構成につい
て図5とともに説明する。このカードリーダライタ10
は、カードリーダライタ本体11と、そのカードリーダ
ライタ本体11に対して必要なデータを送信する携帯用
のパソコン12と、カード13の書込状態を表示するプ
リンタ14とから主に構成されている。
【0025】前記パソコン12側では、処理されるカー
ド13の発行枚数、発行店コード、金種あるいは発行時
期などの情報を予めキーボードから入力して記憶してお
く。そのパソコン12とカードリーダライタ本体11と
はRS−232C規格のシリアルライン15で接続され
ており、前述の記憶データをカードリーダライタ本体1
1側に送り込むと、カードリーダライタ本体11側では
受け取つた情報に基づいてカード13への主情報の書込
処理を自動的に行うようになつている。カードリーダラ
イタ本体11は、制御用の1チツプマイコンを備え、受
け取つた情報に基づいてそれ単独で動作するものであつ
て、図に示すように積層された多数のカード13、1
3、……から1枚ずつカード13を取り出すカード供給
部16と、そのカード供給部16から取り出されたカー
ド13の副情報を読み出して良否を判定するマーク検出
部17と、そのマーク検出部17で不良と判断されたカ
ード13を排出する不良カード排出部18と、カード1
3の主情報を読み書きするカードデータ処理部19と、
主情報が書き込まれたカード13を排出するカード収納
部20と、前述の各部に制御信号を送信する制御部21
とから主に構成されている。
【0026】前記カード供給部16は図6に示すよう
に、各カード13がその潜像マーク2の形成面を下にし
て水平状態に積層された状態で案内枠22内に収納され
ている。積層されたカード13の上方には、垂直方向に
所定の押圧力を加えるカウンタウエイト23が配置され
ている。前記案内枠22の底壁24から若干突出するよ
うにカード排出ローラ25、26が配置され、案内枠2
2の前壁27側で底壁24と同一面上に、カード13が
1枚のみ通過できる隙間を形成するための板28が微調
整可能に取り付けられている。前側のカード排出ローラ
25はモータ29に連結されており、前記制御部21
(図5参照)からの駆動信号によつてモータ29を回転
することにより、カード排出ローラ25、26に接する
最下層のカード13を前方に移動させ、潜像マーク2の
形成面を下にしたままの状態で、カード13を1枚ずつ
マーク検出部17に向けて送り出す。
【0027】このマーク検出部17は図6ならびに図7
に示すように、カード13を水平移行させる走行部30
と、カード走行面の下方に配置され、カード13の潜像
マーク2に対して赤外線を間欠的に照射する光源5と、
その光源5が消灯中に潜像マーク2から発する励起光を
検出する受光素子7とを一体に収納した検出ヘツド31
と、受光素子7から出力される信号の処理を行う検出回
路32とを備えている。
【0028】前記走行部30は、カード13の両側縁を
水平に支持するガイドレール33、33が走行路の両側
に沿つて平行に固定されている。モータ34で回転され
る駆動ローラ35、36と、その駆動ローラ35、36
の上方からカード13を押圧する押圧ローラ37、38
とが対になつて、マーク検出部17の入口側と出口側と
に設けられている。
【0029】マーク検出部17の入口にインタラプタ3
9が設けられ、カード供給部16からカード13が送ら
れたことを検知するとモータ34を正転し、カード13
を毎秒200〜400mm程度の一定速度で移行させ、
カード13の下面側に形成された潜像マーク2が順次光
源5と受光素子7の上方を通過するようになつている。
【0030】光源5は発光中心波長が970nm付近の
近赤外線を発する発光ダイオードからなり、図7ならび
に図10に示すようにそれの光放出部にフイルタ6が取
り付けられている。制御部21からの信号S1により、
図11(a)に示すように点灯時間T1および消灯時間
T2がともに500μsecのほぼ等しい時間間隔で光
源5がオン−オフ動作し、潜像マーク2を間欠的に照射
するようになつている。
【0031】受光素子7は赤外域に受光感度を有するフ
オトセルからなり、それの受光面上に潜像マーク2から
の励起光を選択的に通すフイルタ40が取り付けられて
いる。なお、光源5と受光素子7の並び方向はカード1
3の読み取り方向とほぼ直交する方向であるから、図7
において光源5と受光素子7は紙面に向かつて上下方向
に配置されていることになる。
【0032】図10に示されているように、光源5はカ
ード13の下面(水平面)に対して45〜60°の範囲
の傾斜角αをもつて、また受光素子7はカード13の下
面(水平面)に対して105〜115°の範囲の傾斜角
βをもつて、それぞれ設置されている。このように傾斜
角α、βをもたせることにより、潜像マーク2に対する
励起効率ならびに潜像マーク2からの励起光の受光効率
を高めることができる。
【0033】図10に示すように光源5ならびに受光素
子7とカード13との間には、カード13の読み取り方
向と直交する方向、すなわち潜像マーク2の長手方向に
沿つて延びたスリツト3を形成したスリツト板4が配置
されている。このスリツト板4、光源5ならびに受光素
子7などは基台41に取り付けられている。
【0034】受光素子7から検出回路32に入力される
電気信号S2の強度は、光源5からの照射を開始すると
図11(b)に示すように、潜像マーク2からの励起光
にフイルタ40でカツトできなかつた光源5の反射光が
重畳して増加するが、光源5からの照射を停止すると潜
像マーク2からの励起光のみとなり指数関数的に低下す
る。そこで電気信号S2は、光源5の消灯期間に対応し
て作動する比較回路42に入力して設定値Vsと比較す
ることにより、図11(c)に示すように光源5がオフ
した直後における潜像マーク2の形成位置に対応して矩
形波形S3を形成し、判定回路44に入力する。
【0035】この判定回路44では、光源5の各オフ直
後における矩形波形S3の有無ならびに矩形波形S3の
数を積算することにより、カード13上に形成された潜
像マーク2のパターンを判定するとともに、予め記憶さ
れているバーコードのパターンと比較して検出データを
解読し、その解読結果を表示部44に表示する。
【0036】また検出されたデータが適正であればその
ままモータ34の正転動作を継続して、カードデータ処
理部19(図5参照)に送る。しかし、データが適正で
ないと判断したもの、あるいはデータの検出自体が行わ
れなかつた場合は、前記モータ34を逆転してカード1
3を不良カード排出部18に送る。図6に示すように下
側のガイドレール33の一端33aが不良カード排出部
18に延びて、不良カードの排出ガイド部を兼ねてい
る。
【0037】カードデータ処理部19に送られたカード
13は、磁気ヘツド45(図5参照)によつてカード1
3の磁性層46((図7参照)に対してデータの書込み
が行われ、その後にカード収納部20に排出される。ま
た、パソコン12側に処理動作に対応した情報を戻し、
処理結果をデイスプレイ47に表示するとともに、プリ
ンタ14で印刷を行う。
【0038】カード13は図7に示すように、白色顔料
を含有したポリエステルからなる基板48と、その片面
に任意の意匠などを印刷した印刷層49と、基板48の
他面に形成された磁性層46と、その磁性層46の上に
形成された下地層50と、その下地層50の上に形成さ
れたバーコード状の潜像マーク2とから構成されてい
る。
【0039】前記下地層50は、例えばアルミニウム粉
末50重量部と、ポリエステル樹脂(東洋紡社製 バイ
ロン280)50重量部と、メチルエチルケトン200
重量部とボールミルで48時間混練して下地層用塗料を
調整し、前記磁性層46上に全面にわたつて塗布し、乾
燥して約4μm厚の下地層50を形成した。
【0040】前記蛍光体マーク2は、ネオジウム(N
d)、イツテルビウム(Yb)、ユーロビウム(E
u)、ツリウム(Tm)、プラセオジウム(Pr)、ジ
スプロシウム(Dy)などの希土類元素、またはそれら
の混合物を発光中心とし、それらの発光中心がフッ化物
や燐酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩などの酸
化物が母体に含まれている蛍光体粉末を、紫外線硬化型
樹脂と混合するか、あるいは塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキ
ツド樹脂などの結合剤樹脂、ならびにメチルエチルケト
ン、テトラヒドロフラン、酢酸エチルセロソルブなどの
有機溶剤とともに混合分散して蛍光塗料を調整し、これ
を前記下地層50の上に塗布、乾燥して潜像マーク2を
形成する。
【0041】具体的には、NaY0.69Yb0.3 Er0.01
4 の蛍光微粉末を含む蛍光塗料をスクリーン印刷して
潜像マーク2を形成したものであつて、波長970nm
付近の近赤外領域の光を照射したとき、540nm付近
に波長のピーク値を有する赤外光を発する。
【0042】このような読取装置では、光源5から出た
光はスリツト3を通過して潜像マーク2を照射し、その
照射に基づいて潜像マーク2は励起光を発して、それが
再びスリツト3を通過して受光素子7に入光するという
光学系を構成する訳であるが、この光学系における潜像
マーク2の幅、潜像マーク2間どうしの間隔、スリツト
3の幅などの寸法関係について本発明者らは種々検討し
た結果、特に潜像マーク2の搬送方向の幅に対する潜像
マーク2どうしの搬送方向の間隔、潜像マーク2の搬送
方向の幅に対する潜像マーク2とスリツト板4との間
隔、ならびに光源5(受光素子7)と潜像マーク2との
間隔に対するスリツト板4と潜像マーク2との間隔など
が、受光素子7の出力特性に大きな影響を与えることを
見出した。次にこれらの寸法関係について図1ないし図
4を用いて説明する。
【0043】前述のように潜像マーク2の長手方向がマ
ークの読み取り方向と直交するようにバー状の潜像マー
ク2を印刷し、またスリツト板4のスリツト3の長手方
向が潜像マーク2の長手方向とほぼ平行になるように配
置し、さらに光源5と受光素子7との並ぶ方向が潜像マ
ーク2の長手方向とほぼ平行になるように配置する(と
もに図1参照)。そして図2に示すa,b,d,e,f
を次のように定義して、 a:潜像マーク2の読み取り方向における幅寸法、 b:潜像マーク2とスリツト4との間隔、 d:光源5または受光素子7のうち潜像マーク2に近い
方の素子(本実施例の場合は光源5)と潜像マーク2と
の間隔、 e:スリツトの読み取り方向における幅寸法、 f:潜像マーク2どうしの読み取り方向の間隔、 潜像マーク2の読み取り方向の幅(a)に対する潜像マ
ーク2どうしの読み取り方向の間隔(F)の比率(a/
f)、潜像マーク2の読み取り方向の幅(a)に対する
潜像マーク2とスリツト板4との間隔(e)の比率(e
/a)、ならびに光源5(受光素子7)のうちの潜像マ
ーク2に近い方の素子と潜像マーク2との間隔(d)に
対するスリツト板4と潜像マーク2との間隔(b)の比
率(b/d)について検討した。
【0044】(実施例1)潜像マーク2の読み取り方向
における幅寸法(a)が1mmで、長手方向の寸法が5
mmになるように(1×5mm)バー状の潜像マーク2
を、読み取り方向の間隔(f)が2mmになるようにス
クリーン印刷した。また、スリツト板4として透明フイ
ルム上にカーボンインクをスクリーン印刷し、光透過部
(スリツトとなる部分)3の読み取り方向における幅寸
法(e)を1mm、長手方向の寸法を6mmとした(1
×6mm)。
【0045】さらに潜像マーク2とスリツト板4の間隔
(b)を0.5mm、潜像マーク2と光源5との間隔
(d)を5mm、潜像マーク2と受光素子7との間隔を
7mmとした。
【0046】すなわちこの実施例1では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=1mm、f=2mm
であるから、f/a=2、e/a=1、b/d=0.1
となる。
【0047】(実施例2)前記実施例1において潜像マ
ーク2の読み取り方向の間隔(f)を1.4mmにした
以外は、実施例1と同様にした。
【0048】すなわちこの実施例2では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=1mm、f=1.4
mmであるから、f/a=1.4、e/a=1、b/d
=0.1となる。
【0049】(実施例3)前記実施例1において潜像マ
ーク2の読み取り方向の間隔(f)を3mmにした以外
は、実施例1と同様にした。
【0050】すなわちこの実施例3では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=1mm、f=3mm
であるから、f/a=3、e/a=1、b/d=0.1
となる。
【0051】(実施例4)前記実施例1においてスリツ
ト3の読み取り方向における幅寸法(e)を0.6mm
にした以外は、実施例1と同様にした。
【0052】すなわちこの実施例4では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=0.6mm、f=2
mmであるから、f/a=2、e/a=0.6、b/d
=0.1となる。
【0053】(実施例5)前記実施例1においてスリツ
ト3の読み取り方向における幅寸法(e)を0.7mm
にした以外は、実施例1と同様にした。
【0054】すなわちこの実施例5では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=0.7mm、f=2
mmであるから、f/a=2、e/a=0.7、b/d
=0.1となる。
【0055】(実施例6)前記実施例1においてスリツ
ト3の読み取り方向における幅寸法(e)を1.2mm
にした以外は、実施例1と同様にした。
【0056】すなわちこの実施例6では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=1.2mm、f=2
mmであるから、f/a=2、e/a=1.2、b/d
=0.1となる。
【0057】(実施例7)前記実施例1においてスリツ
ト3の読み取り方向における幅寸法(e)を1.4mm
にした以外は、実施例1と同様にした。
【0058】すなわちこの実施例7では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=1.4mm、f=2
mmであるから、f/a=2、e/a=1.4、b/d
=0.1となる。
【0059】(実施例8)前記実施例1において潜像マ
ーク2とスリツト板4の間隔(b)を0.2mm、潜像
マーク2と光源5との間隔(d)を6.7mmにした以
外は、実施例1と同様にした。
【0060】すなわちこの実施例8では、a=1mm、
b=0.2mm、d=6.7mm、e=1mm、f=2
mmであるから、f/a=2、e/a=1、b/d=
0.03となる。
【0061】(実施例9)前記実施例1において潜像マ
ーク2とスリツト板4の間隔(b)を0.2mm、潜像
マーク2と光源5との間隔(d)を4mmにした以外
は、実施例1と同様にした。
【0062】すなわちこの実施例9では、a=1mm、
b=0.2mm、d=4mm、e=1mm、f=2mm
であるから、f/a=2、e/a=1、b/d=0.0
5となる。
【0063】(実施例10)前記実施例1において潜像
マーク2とスリツト板4の間隔(b)を1mmにした以
外は、実施例1と同様にした。
【0064】すなわちこの実施例10では、a=1m
m、b=1mm、d=5mm、e=1mm、f=2mm
であるから、f/a=2、e/a=1、b/d=0.2
となる。
【0065】(実施例11)前記実施例1において潜像
マーク2とスリツト板4の間隔(b)を1.5mmにし
た以外は、実施例1と同様にした。
【0066】すなわちこの実施例11では、a=1m
m、b=1.5mm、d=5mm、e=1mm、f=2
mmであるから、f/a=2、e/a=1、b/d=
0.3となる。
【0067】(比較例1)前記実施例1において潜像マ
ーク2どうしの読み取り方向の間隔(f)を1mmにし
た以外は、実施例1と同様にした。
【0068】すなわちこの比較例1では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=1mm、f=1mm
であるから、f/a=1、e/a=1、b/d=0.1
となる。
【0069】(比較例2)前記実施例1においてスリツ
ト3の読み取り方向の寸法(e)を0.5mmにした以
外は、実施例1と同様にした。
【0070】すなわちこの比較例2では、a=1mm、
b=0.4mm、d=5mm、e=0.5mm、f=2
mmであるから、f/a=2、e/a=0.4、b/d
=0.1となる。
【0071】(比較例3)前記実施例1においてスリツ
ト3の読み取り方向の寸法(e)を1.5mmにした以
外は、実施例1と同様にした。
【0072】すなわちこの比較例3では、a=1mm、
b=0.5mm、d=5mm、e=0.5mm、f=2
mmであるから、f/a=2、e/a=1.5、b/d
=0.1となる。
【0073】(比較例4)前記実施例1において潜像マ
ーク2とスリツト板4の間隔(b)を2mmにした以外
は、実施例1と同様にした。
【0074】すなわちこの比較例4では、a=1mm、
b=2mm、d=5mm、e=5mm、f=2mmであ
るから、f/a=2、e/a=5、b/d=0.4とな
る。これらの実施例ならびに比較例に従つて製作した各
試料カードを50cm/secの速度で搬送させ、受光
素子の出力を増幅したのち、その出力電圧(信号レベル
+ノイズ)の2/3の電圧をスライスレベルとしてパル
ス化した。
【0075】そのときの出力状態を、潜像マーク2の位
置(図3参照)と対応して図4に示した。同図において
(a)は受光素子の出力を増幅したのちの波形、(b)
はパルス化後の波形である。
【0076】また各試料カードのS/Nならびに図4
(b)に示すパルス幅比(P1/P3)ならびに(P2
/P3)を図12ならびに図13に示す。図12で明ら
かなように実施例1〜3は、e/aならびにb/dの値
を一定としてf/aの値を変化させた実施例である。ま
た実施例4〜7は、f/aならびにb/dの値を一定と
してe/aの値を変化させた実施例である。さらに実施
例8〜11は、f/aならびにeadの値を一定として
b/dの値を変化させた実施例である。
【0077】これら図12(本発明の実施例)と図13
(比較例)の対比から明らかなように、f/aの値が
1.4以上、好ましくは2以上ないとパルス幅の変化が
起きる。
【0078】また、e/aの値が0.6未満であると十
分なS/Nが得られず、一方、e/aの値が1.4を超
えるとパルス幅の変化が起きる。そのためe/aの値は
0.6〜1.4、好ましくは0.7〜1.2の範囲に規
制するとよい。
【0079】さらに、b/dの値が0.03未満になる
と、実際的にはスリツト板が蛍光体マークに接近しすぎ
てマークを傷つけることになる。一方、b/dの値が
0.3を超えるとパルス幅の変化が起きる。そのためb
/dの値は、0.03〜0.3、好ましくは0.05〜
0.2の範囲に規制するとよい。
【0080】前述のようにパルス幅の変化が起こるとい
うことは、それを修正するために複雑な信号処理回路が
必要で、その分、読取装置の構成が複雑になり、コスト
が高く付くことになる。
【0081】
【発明の効果】本発明は前述のように、潜像マークの読
み取り方向での潜像マークの幅寸法(a)に対する潜像
マークどうしの読み取り方向の間隔(f)の比率(f/
a)、潜像マークの幅寸法(a)に対する前記光透過部
の読み取り方向の幅寸法(e)の比率(e/a)、なら
びにスリツト板と潜像マークとの間隔(b)と、前記光
源ならびに受光素子のうちのいずれか潜像マークと近い
方の素子と潜像マークとの間隔(d)との比率(b/
d)を規制することにより、良好なS/Nが得られると
ともに、パルス幅の変化が極めて少ない信号が得られ
る。そのため、複雑な変換回路を用いなくても潜像マー
クを適正に読み取ることがてき、コストの低減が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る読取装置の概略側面図で
ある。
【図2】本発明の実施例に係る読取装置の概略正面図で
ある。
【図3】潜像マークの形成状態を示す図である。
【図4】受光素子の出力波形図である。
【図5】本発明の実施例に係るカードリーダライタの概
略構成図である。
【図6】そのカードリーダライタのカード供給部の断面
図である。
【図7】そのカードリーダライタのマーク検出部の概略
構成図である。
【図8】そのカードリーダライタのマーク検出部の分解
斜視図である。
【図9】そのカードリーダライタのマーク検出部の平面
図である。
【図10】そのカードリーダライタのマーク検出部の断
面図である。
【図11】本発明の実施例における潜像マークの検出手
順を説明するための波形図である。
【図12】本発明の実施例における特性図である。
【図13】比較例の特性図である。
【図14】従来の潜像マーク読取装置の概略構成図であ
る。
【図15】潜像マークの形成状態を示す図である。
【図16】従来の読取装置の出力波形図である。
【図17】光源からの照射光ならびに潜像マークからの
励起光の進路を示す図である。
【図18】先に検討した潜像マーク読取装置の概略構成
図である。
【図19】光源からの照射光の拡がりを示す図である。
【符号の説明】
1 用紙 2 潜像マーク 3 光透過部(スリツト) 4 スリツト板 5 光源 7 受光素子 10 カードリーダライタ 11 カードリーダライタ本体 13 カード 17 マーク検出部 31 検出ヘツド 32 検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大岩 恒美 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体を含む潜像マークを多数基体上に
    形成し、その潜像マークに所定の波長を有する光を照射
    することにより前記潜像マークから発せられる励起光の
    うち前記照射光を遮断した直後の励起光を受光して、そ
    の潜像マークの間隔や個数が検知できる潜像マークを有
    する情報記録媒体において、 その潜像マークの読み取り方向での潜像マークの幅寸法
    (a)と、当該潜像マークどうしの読み取り方向の間隔
    (f)との比率(f/a)が1.4以上であることを特
    徴とする潜像マークを有する情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記潜像マーク
    が、当該潜像マークの読み取り方向と直交する方向に長
    手方向を有するバー状のマークであることを特徴とする
    潜像マークを有する情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 蛍光体を含み、読み取り方向と直交する
    方向に長手方向を有するバー状の潜像マークを多数基体
    上に形成し、その潜像マークの間隔や個数によつて情報
    を構成する潜像マークを有する情報記録媒体と、 前記潜像マークに対して所定の波長を有する光を照射す
    る光源と、前記光の照射により潜像マークから発せられ
    る励起光を受光するとともに光源との並び方向が前記潜
    像マークの長手方向とほぼ平行な受光素子と、光源なら
    びに受光素子と情報記録媒体との間に配置されて前記潜
    像マークの長手方向とほぼ平行に延びた光透過部を形成
    したスリツト板とを有する潜像マーク読取装置とを備
    え、 前記光源からの光によつて潜像マークを照射し、当該潜
    像マークから発せられる励起光のうち前記照射光を遮断
    した直後の励起光を前記受光素子で受光して、その潜像
    マークの間隔や個数を検知する読取システムにおいて、 前記潜像マークの読み取り方向での潜像マークの幅寸法
    (a)に対する潜像マークどうしの読み取り方向の間隔
    (f)の比率(f/a)が1.4以上に規制され、 かつ、前記潜像マークの読み取り方向での蛍光体マーク
    の幅寸法(a)に対する前記光透過部の読み取り方向の
    幅寸法(e)の比率(e/a)が0.6〜1.4の範囲
    に規制されていることを特徴とする潜像マークを有する
    情報記録媒体の読取システム。
  4. 【請求項4】 蛍光体を含み、読み取り方向と直交する
    方向に長手方向を有するバー状の潜像マークを多数基体
    上に形成し、その潜像マークの間隔や個数によつて情報
    を構成する潜像マークを有する情報記録媒体と、 前記潜像マークに対して所定の波長を有する光を照射す
    る光源と、前記光の照射により潜像マークから発せられ
    る励起光を受光するとともに光源との並び方向が前記潜
    像マークの長手方向とほぼ平行な受光素子と、光源なら
    びに受光素子と情報記録媒体との間に配置されて前記潜
    像マークの長手方向とほぼ平行に延びた光透過部を形成
    したスリツト板とを有する潜像マーク読取装置とを備
    え、 前記光源からの光によつて潜像マークを照射し、当該潜
    像マークから発せられる励起光のうち前記照射光を遮断
    した直後の励起光を前記受光素子で受光して、その潜像
    マークの間隔や個数を検知する読取システムにおいて、 前記潜像マークの読み取り方向での潜像マークの幅寸法
    (a)に対する潜像マークどうしの読み取り方向の間隔
    (f)の比率(f/a)が1.4以上に規制され、 前記潜像マークの幅寸法(a)に対する前記光透過部の
    読み取り方向の幅寸法(e)の比率(e/a)が0.6
    〜1.4の範囲に規制され、 かつ、前記スリツト板と潜像マークとの間隔(b)と、
    前記光源ならびに受光素子のうちのいずれか潜像マーク
    と近い方の素子と潜像マークとの間隔(d)との比率
    (b/d)が0.03〜0.3の範囲に規制されている
    ことを特徴とする潜像マークを有する情報記録媒体の読
    取システム。
JP4239629A 1992-05-07 1992-09-08 潜像マークを有する情報記録媒体とその読取システム Withdrawn JPH0689375A (ja)

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