JPH0690000A - 過電流保護回路と半導体装置 - Google Patents
過電流保護回路と半導体装置Info
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- JPH0690000A JPH0690000A JP10899491A JP10899491A JPH0690000A JP H0690000 A JPH0690000 A JP H0690000A JP 10899491 A JP10899491 A JP 10899491A JP 10899491 A JP10899491 A JP 10899491A JP H0690000 A JPH0690000 A JP H0690000A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 過電流が流れる度に交換する必要がなく、負
荷に直列に接続できるN型・P型接合形電界効果半導体
による直流形と交流形の過電流保護回路と半導体装置。 【構成】 N型接合形電界効果半導体における電位差
が、P型接合形電界効果半導体のゲート電圧になり、P
型接合形電界効果半導体における電位差が、N型接合形
電界効果半導体のゲート電圧になるように組み合わせる
ことにより、過電流が流れた時に、N型とP型の接合形
電界効果半導体が互いに作用し合って過電流を遮断す
る。
荷に直列に接続できるN型・P型接合形電界効果半導体
による直流形と交流形の過電流保護回路と半導体装置。 【構成】 N型接合形電界効果半導体における電位差
が、P型接合形電界効果半導体のゲート電圧になり、P
型接合形電界効果半導体における電位差が、N型接合形
電界効果半導体のゲート電圧になるように組み合わせる
ことにより、過電流が流れた時に、N型とP型の接合形
電界効果半導体が互いに作用し合って過電流を遮断す
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【1】産業上の利用分野
本発明は、負荷である回路を過電流から保護する過電流
保護回路とその半導体装置の製造方法に関するものであ
る。 【2】従来の技術 負荷に直列に接続して過電流から負荷を保護する装置と
して、ヒューズやブレーカー、また、トランジスターや
サイリスター等の保護回路が使用されている。ヒューズ
は、過電流が流れると溶断するため、その度に、交換し
なければならない。ブレーカーは、遮断速度が遅いため
に、速動性を必要とする回路には使用できない。トラン
ジスターやサイリスターの保護回路は、負荷に直列に接
続するだけでなく、この保護回路を動かす別電源が必要
である。このために、この保護回路は、ヒューズやブレ
ーカーのように、必要なところに簡単に、負荷に直列に
接続して使用することができない。 【3】発明の目的 本発明は、必要なところに簡単に負荷に直列に接続する
ことができ、過電流が流れるたびに交換する必要がな
く、そして、別電源を必要としない、接合形電界効果半
導体による直流形過電流保護回路と直流形過電流保護半
導体装置、そして、交流形過電流保護回路と交流形過電
流保護半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。 【4】発明の概要 本発明は、N型・P型の接合形電界効果半導体を組み合
わせて、N型接合形電界効果半導体とP型接合形電界効
果半導体が互いに作用し合うことによって、過電流を遮
断し、外部から強い電界や強い磁界がかかっても正確に
過電流を遮断することができる直流形過電流保護回路
と、その過電流保護回路を1つのシリコン基板上にまと
めて形成した直流形過電流保護半導体装置の製造方法
と、2個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続し
た交流形過電流保護回路と、2個の直流形過電流保護半
導体装置を1個の外囲器(パッケージ)の別々のリード
にマウントして逆向き直列に接続する方法により形成し
た交流形過電流保護半導体装置を提供するものである。 【5】発明の実施例 本発明を実施例により、詳細に説明する。第1図は直流
形過電流保護回路を示し、第2図は直流形過電流保護半
導体装置の断面図を示す。最初に直流形過電流保護回路
を第1図により説明する。N型接合形電界効果半導体
(以下N型FETと略す。)1のソースとP型接合形電
界効果半導体(以下P型FETと略す)2のソースとを
接続し、N型FET1のドレインとN型FET3のソー
スとを接続する。また、N型FET1とP型FET2の
ピンチオフ電圧とコンダクタンスは、絶対値において、
ほぼ同じ程度の大きさの特性であり、N型FET3のピ
ンチオフ電圧とコンダクタンスは、絶対値において、N
型FET1とP型FET2のピンチオフ電圧とコンダク
タンスより大きい特性である。そして、N型FET3の
ゲートはN型FET1のゲートと接続し、N型FET1
のゲートはP型FET4のソースに接続し、P型FET
4のドレインは抵抗5を通じて、P型FET4のゲート
は抵抗6を通じてP型FET2のドレインに接続する。
そして、また、N型FET1のゲートはコンデンサー1
0と抵抗11を通じてP型FET2のドレインに接続す
る。P型FET2のゲートは抵抗8を通じてP型FET
7のドレインに、抵抗9を通じてP型FET7のゲート
に接続し、P型FET7のソースはN型FET1のドレ
インに接続する。そして、第1図はN型FET3のドレ
インをプラス側の端子Aとし、P型FET2のドレイン
をマイナス側の端子Bとした直流形過電流保護回路であ
る。この接続により、端子Aにプラス、端子Bにマイナ
スの電圧VABがかかる時、P型FET2における電位
差は、N型FET1,3のゲート電圧になり、N型FE
T1における電位差は、P型FET2のゲート電圧にな
る。このために、端子AB間に電圧VABがかかり、電
流IABが流れてP型FET2における電位差が大きく
なると、N型FET1,3のゲート電圧が大きくなり、
同様に、N型FET1における電位差が大きくなると、
P型FET2のゲート電圧が大きくなる。電圧VABが
大きくなると、N型FET1とP型FET2のゲート電
圧が、ある程度の大きさになるまでは、電流IABは大
きくなるが、電圧VABがさらに大きくなって、N型F
ET1とP型FET2のゲート電圧がある程度の大きさ
に近づくと、N型FET1とP型FET2は電流IAB
が大きくなるのを抑る。電圧VABがもっと大きくなる
と、N型FET1とP型FET2のゲート電圧が大きく
なって、N型FET1とP型FET2は電流IABを減
らすようになり、そして、N型FET1とP型FET2
のゲート電圧がそれぞれのピンチオフ電圧に達して、電
流IABを遮断する。このように、電流IABはある値
の大きさまでは流れるが、ある値以上の大きな異常電流
が流れると、N型FET1とP型FET2のそれぞれに
おける電位差が大きくなり、それによりN型FET1と
P型FET2のゲート電圧が大きくなり、そして、ゲー
ト電圧が大きくなると、また、電位差が大きくなり、ま
た、ゲート電圧が大きくなることを、N型FET1とP
型FET2は互いに作用し合って繰り返し、そして、異
常電流を遮断する。これにより、この直流形過電流保護
回路は異常電流を遮断し、過電流保護のはたらきをす
る。この遮断の静特性を第3図に示す。そして、N型F
ET1とP型FET2が異常電流を遮断すると、電源電
圧がN型FET1とP型FET2にかかってくるが、N
型FET3のピンチオフ電圧より大きい電源電圧がかか
ると、N型FET3のゲート電圧がN型FET3のピン
チオフ電圧より大きくなってN型FET3が遮断し、N
型FET3のピンチオフ電圧より大きい電源電圧の部分
はN型FET3にかかり、N型FET1とP型FET2
には、大きな電源電圧はかからない。N型FET1,3
のゲートは、P型FET4のソースに接続され、P型F
ET4のドレインは抵抗5を通じて、ゲートは抵抗6を
通じて、P型FET2のドレインに接続されている。通
常、P型FETのゲートは、ソース側(プラス側)に接
続するが、このP型FET4のゲートは、抵抗6を通じ
てドレイン側(マイナス側)に接続しているので、P型
FET4の内部抵抗は通常より小さくなり、そして、N
型FET1,3のゲート電流あるP型FET4のソース
を流れる電流の1部は、P型FET4のゲートの順方向
のPN接合を通って流すことができるため、N型FET
1,3のゲートからP型FET2のドレインに向かって
見た場合は、P型FET4は抵抗値の小さい抵抗のよう
になり、逆に、P型FET2のドレインからN型FET
1,3に向かって見た場合は、抵抗値の大変大きい抵抗
のようになる。また、同様に、P型FET2のゲート
は、抵抗8を通じてP型FET7のドレインに、抵抗9
を通じてP型FET7のゲートに接続され、P型FET
7のソースはN型FET1のドレインに接続されている
ので、P型FET7の内部抵抗は通常より小さくなり、
そして、P型FET2のゲート電流であるP型FET7
のソースを流れる電流の1部は、P型FET7のゲート
の順方向のPN接合を通って流すことができるため、N
型FET1のドレインからP型FET2のゲートに向か
って見た場合は、P型FET7は抵抗値の小さい抵抗の
ようになり、逆に、P型FET2のゲートからN型FE
T1のドレインに向かって見た場合、抵抗値の大変大き
な抵抗のようになる。このために、大きな異常電流が流
れた時は速く遮断でき、そして、異常電流を遮断した時
にかかったN型FET1,3とP型FET2のそれぞれ
のゲート電圧は、高抵抗状態のP型FET4とP型FE
T7に阻まれて、なかなか放電されず、長く保持される
ため、長周期のパルス状の異常電流に対しても、遮断後
の周期ごとに尖頭状の異常電流が流れることなく、完全
に遮断することができる。また、過電流保護回路には、
保護する負荷回路に許容される範囲の短時間の異常電流
は流すことができる遅延時間、遮断特性が必要であるた
めに、N型FET1,3のゲートに接続するP型FET
4の内部抵抗と抵抗6,5の抵抗値を極端に小さくする
ことはできない。そのために、大きな異常電流が流れた
時、N型FET3のゲート電圧がP型FET2のドレイ
ンの電圧になって、N型FET3が遮断するまでの間、
P型FET2に大きな電圧がかかるが、N型FET1,
3のゲートはコンデンサー10と抵抗11を通じてP型
FET2のドレインに接続されているので、大きな異常
電流が流れても、N型FET3のゲート電圧はP型FE
T2のドレインの電圧に近い電圧に保持されるため、P
型FET2に大きな電圧がかかるのを防いで、必要な遅
延時間、遮断特性を出すことができる。次に、第1図の
直流形過電流保護回路を、1つのシリコン基板上にまと
めた直流形過電流保護半導体装置の製造方法を第2図に
より説明する。第2図は直流形過電流保護半導体装置の
断面図である。N−型シリコン基板31(1014cm
−3)の表面に熱拡散法を用いてP型領域32,33,
34,35,71,72(1015〜1016c
m−3)を形成し、続いて、熱拡散法を用いて、P型領
域32,33,34,35にN+型領域40,41,4
2,43(1017〜1018cm−3)を形成し、N
−型シリコン基板31の裏面にN+型領域44(10
17〜1018cm−3)を形成する。次に、熱拡散法
を用いて、N−型シリコン基板31の表面にP+型領域
36,37,38,39(1017〜1018c
m−3)を形成する。次に、エピタキシャル成長法を用
いて、P+型領域36,37の上にN−型エピタキシャ
ル層46(1015cm−3)を、N+型領域42の上
にN−型エピタキシャル層45(1015cm−3)
を、N+型領域40の上にN−型エピタキシャル層47
(1015cm−3)を、N+型領域41の上にN−型
エピタキシャル層48(1015cm−3)を、N+型
領域43の上にN−型エピタキシャル層49(1015
cm−3)を形成する。そして、イオン注入法を用い
て、N型不純物をN−型エピタキシャル層46に注入し
て、N型エピタキシャル層46(1015〜1016c
m−3)を、P型不純物をN−型エピタキシャル層4
7,48,49に注入して、P型エピタキシャル層4
7,48,49(1015〜1016cm−3)を形成
する。続いて、熱酸化法を用いて、N−型エピタキシャ
ル層45の表面に必要な厚さの酸化膜SiO250を形
成する。この熱酸化を行う時、エピタキシャル層の加熱
処理も兼ねて行う。次に、電界効果半導体、抵抗、コン
デンサーのそれぞれの電極となる領域を、ポリシリコン
を用いて形成する。N−型エピタキシャル層46の上
に、N+型ポリシリコン領域60,61,62(10
18〜1019cm−3)を形成し、酸化膜SiO25
0の上にポリシリコン層56を形成し、P型エピタキシ
ャル層47の上にP+型ポリシリコン領域51,52
(1018〜1019cm−3)を、P型エピタキシャ
ル層48の上にP+型ポリシリコン領域53,54,5
5(1018〜1019cm−3)を、P型エピタキシ
ャル層49の上にP+型ポリシリコン領域57,58,
59(1018〜1019cm−3)を形成する。第2
図の半導体装置の各部分のはたらきを、第1図の直流形
過電流保護回路との関係において説明する。P+型領域
36,37は、P+型領域36,37をゲートとし、P
+型領域36とP+型領域37の間をチャンネルとし
て、N−型シリコン基板31をドレイン、N+型ポリシ
リコン領域61をソースとする第1図のN型FET3に
あたるN型FETを形成し、その上にP+型領域36,
37を下部ゲートとし、N−型エピタキシャル層46を
チャンネルとして、N+型ポリシリコン領域61をドレ
イン、N+型ポリシリコン領域60,62をソースとす
る第1図のN型FET1にあたるN型FETを形成す
る。そして、P+型領域38,39は、P+型領域3
6,37のガードリングである。P型領域35は、N+
型領域43を下部ゲートとし、P型エピタキシャル層4
9をチャンネルとして、P+型ポリシリコン領域58を
ドレイン、P+型ポリシリコン領域57,59をソース
とする第1図のP型FET2にあたるP型FETを形成
する。P型領域34は、N+型領域42を下部電極と
し、酸化膜SiO250を挟んで、ポリシリコン層56
を上部電極とする第1図のコンデンサー10にあたるコ
ンデンサーを形成する。P型領域33は、N+型領域4
1を下部ゲートとし、P型エピタキシャル層48をチャ
ンネルとして、P+型ポリシリコン領域54をドレイ
ン、P+型ポリシリコン領域53,55をソースとする
第1図のP型FET4にあたるP型FETを形成する。
同様の方法で、P型FET7にあたるP型FETを別に
形成する。P型領域32は、P型エピタキシャル層47
を抵抗部とし、P+型ポリシリコン領域51,52を両
端の電極とする第1図の抵抗5にあたる抵抗を形成す
る。同様の方法で、抵抗6,8,9,11のそれぞれに
あたる抵抗を別々に形成する。P型領域71,72は、
P型領域32,33,34,35のガードリングであ
る。N−型シリコン基板31の裏面のN+型領域44は
第1図のプラス側端子Aにあたり、P型領域35に形成
したP型FETのドレインであるP+型ポリシリコン領
域58は、第1図のマイナス側端子Bにあたる。第2図
の半導体装置の断面図には、N型FETの下部ゲートの
P+型領域36,37、P型FETの下部ゲートのN+
型領域41,43、コンデンサーの下部電極のN+型領
域42のそれぞれが外部と接続するための電極部が示さ
れていないが、実際には、これらの各領域は外部と接続
するための電極部を設けている。最終工程において、第
1図の直流形過電流保護回路の配線どおりに、半導体装
置の上に形成したN型FET、P型FET、コンデンサ
ー、抵抗のそれぞれの素子をアルミニウム配線で結ぶ。
次に、交流形過電流保護回路を第4図により説明する。
第4図は、1部変更した第1図の直流形過電流保護回路
を2個、逆向き直列に接続した交流形過電流保護回路で
ある。第4図の破線の枠の中が第1図の直流形過電流保
護回路にあたるところである。破線の枠の中の直流形過
電流保護回路は、第1図の直流形過電流保護回路とほと
んど同じであるので、変更したところを説明する。第1
図では、N型FET3のゲートはN型FET1のゲート
と接続し、N型FET1のゲートはP型FET4のソー
スに接続し、P型FET4のドレインは抵抗5を通じ
て、P型FET4のゲートは抵抗6を通じてP型FET
2のドレインに接続し、また、N型FET1のゲートは
コンデンサー10と抵抗11を通じてP型FET2のド
レインに接続しているが、第4図の破線の枠中の直流形
過電流保護回路では、N型FET3のゲートはN型FE
T1のゲートと接続し、N型FET1のゲートは抵抗1
2を通じて外部端子Dに接続し、また、N型FET1の
ゲートはコンデンサー10と抵抗11を通じて外部端子
Dに接続し、そして、また、N型FET1のゲートは直
接外部端子Cに接続する。その他の部品や配線は、第1
図と同じである。今、破線の枠の中の直流形過電流保護
回路を回路1とする。回路1と同じ直流形過電流保護回
路を左右逆にしたものを回路2とする。回路2の各部品
の符号(番号)は、回路1の符号と同じ符号にダッシュ
[’]を付けたものとする。そして、外部端子Bと外部
端子B’を、外部端子Cと外部端子D’を、外部端子D
と外部端子C’を接続して、回路1と回路2を接続す
る。この接続により、2個の直流形過電流保護回路を逆
向き直列に接続して交流形過電流保護回路が形成でき
る。この交流形過電流保護回路のはたらきを説明する。
端子Aにプラス、端子A’にマイナスの電圧VAA’が
かかると、N型FET1,3とP型FET2とが互いに
作用し合って過電流を遮断し、端子A’にプラス、端子
Aにマイナスの電圧VAA’がかかると、N型FET
1’,3’とP型FET2’とが互いに作用し合って過
電流を遮断して、過電流保護のはたらきをする。外部端
子Cと外部端子D’を、外部端子Dと外部端子C’を接
続することにより、N型FET1のゲートに接続されて
いる抵抗11,12とコンデンサー10と、N型FET
1’のゲートに接続されている抵抗11’,12’とコ
ンデンサー10’とが、N型FET1のゲートとN型F
ET1’のゲートの間に並列に接続されたことになる。
この接続により、端子Aにプラス、端子A’にマイナス
の電圧VAA’がかかる時、N型FET1,3のゲート
電圧はP型FET2とP型FET2’とN型FET1’
における各電位差(電圧降下)の合計になる。つまり、
N型FET1の特性とN型FET1’の特性が僅かにズ
レていても、P型FET2の特性とP型FET2’の特
性が僅かにズレていても、その各FETの特性のズレを
も含んだ合計の電位差がN型FET1,3のゲート電圧
になり、また、同様に、端子A’にプラス、端子Aにマ
イナスの電圧VAA’がかかる時、N型FET1’,
3’のゲート電圧はP型FET2’とP型FET2とN
型FET1における各電位差の合計になり、そして、N
型FET1,3のゲートとN型FET1’,3’のゲー
トは抵抗12と抵抗12’との並列抵抗により接続され
ているので、電圧VAA’が端子Aにプラス、端子Bに
マイナスの方向と、端子A’にプラス、端子Aにマイナ
スの方向の両方向において、ほぼ同じ特性で過電流を遮
断することができる。また、N型FET1,3のゲート
とN型FET1’,3’のゲートは、コンデンサー10
と抵抗11により接続され、並列にコンデンサー10’
と抵抗11’により接続されているので、大きな異常電
流が流れても、端子Aにプラス、端子A’にマイナスの
電圧VAA’がかかる時、N型FET1’,3’のゲー
ト電圧はN型FET1,3のゲート電圧に近い電圧に保
持されるため、P型FET2,2’とN型FET1’,
3’に大きな電圧がかかるのを防いでN型FET3が遮
断することができ、同様に、端子A’にプラス、端子A
にマイナスの電圧VAA’がかかる時、P型FET
2’,2とN型FET1,3に大きな電圧がかかるのを
防いでN型FET3’が遮断することができる。この交
流形過電流保護回路の遮断の静特性を第11図に示す。
次に、交流形過電流保護半導体装置の製造方法を第5図
から第10図において説明する。第5図は、Siウエハ
に並ぶ各チップ(ペレット)と、そのチップ上の各デバ
イスの基本的な配置であるパターンを示している。Si
ウエハ上において隣合って並ぶ2個のチップ70,77
をペアーとし、チップ70にN型FETを形成するN領
域71とP型FETを形成するP領域72とコンデンサ
ーや抵抗を形成するCR領域73とワイヤー・ボンディ
ング行うB’g領域(第4図の破線の中の外部への端子
B、端子C、端子Dにあたる)のC領域74、D領域7
5、B領域76を形成する。第4図の端子BがB領域
に、端子CがC領域に、端子DがD領域にあたる。チッ
プ70の裏面は第4図の外部への端子Aにあたる。N領
域71は第4図のN型FET1,3を形成する領域にあ
たり、P領域72はP型FET2を形成する領域にあた
り、CR領域73はコンデンサー10や抵抗8,9,1
1,12を形成する領域にあたる。第4図のP型FET
2のゲートに接続されているP型FET7は、P領域7
2に含まれても、CR領域73に含まれてもよい。チッ
プ77にN領域78とP領域79とCR領域80とB’
g領域のD’領域81、C’領域82、B’領域83を
形成する。そして、チップ70とチップ77において、
N領域71とN領域78とは隣合うように位置し、P領
域72とP領域79とは隣合うように位置し、CR領域
73とCR領域80とは互いに離れたところに位置し、
C領域74、D領域75、B領域76は縦1列に並べて
チップ70の左端に位置し、D’領域81、C’領域8
2、B’領域8は縦1列に並べてチップ77の右端に位
置して、チップ70とチップ77の間を中心として左右
対称に、チップ70とチップ77の各デバイス領域を配
置する。次に、第6図のように、1個の外囲器のリード
85にチップ77をマウントし、別のリード86にチッ
プ70をマウントする。チップ77とチップ70をワイ
ヤー・ボンディングで結ぶために、チップ77のB’g
領域と、チップ70のB’g領域とが隣合って近くに位
置するようにマウントする。そして、D’領域81とC
領域74をワイヤー87で接続し、C’領域82とD領
域75をワイヤー88で接続し、B’領域83とB領域
76をワイヤー89で接続して、チップ77とチップ7
0を逆向き直列に接続する。このように、チップ70の
B’g領域のC領域74、D領域75、B領域76は縦
1列に並べてチップ70の左端に位置し、チップ77の
B’g領域のD’領域81、C’領域82,B’領域8
3は縦1列に並べてチップ77の右端に位置し、そし
て、チップ70のB’g領域とチップ77のB’g領域
が隣合って近くに位置するようにマウントすることによ
り、チップ70とチップ77を接続するワイヤー87,
88,89を短くすることができる。また、チップ70
のB’g領域はC領域74、D領域75、B領域76の
順に縦1列に並べ、チップ77のB’g領域はD’領域
81、C’領域82、B’領域83の順に縦1列に並べ
ることにより、D’領域81とC領域74を接続するワ
イヤー87と、C’領域82とD領域75を接続するワ
イヤー88とが交差することなくそれぞれ接続すること
ができる。別の実施例を第7図、第8図において説明す
る。第7図のチップ91とチップ101は、同じパター
ンである。チップ91にN型FETを形成するN領域9
2とP型FETを形成するP領域93とコンデンサーや
抵抗を形成するCR領域94を縦1列に配置し、チップ
91の左端にB’g領域のC領域95、D領域96、B
領域97をこの順に、右端にB’g領域のD領域98、
C領域99、B領域100をこの順に配置する。C領域
95とC領域99、D領域96とD領域98、B領域9
7とB領域100は、それぞれ接続され、電気的に同じ
ものである。第4図の端子BがB領域に、端子CがC領
域に、端子DがD領域にあたる。チップ91の裏面は第
4図の外部への端子Aにあたる。N領域92は第4図の
N型FET1,3を形成する領域にあたり、P領域93
はP型FET2を形成する領域にあたり、CR領域94
はコンデンサー10や抵抗8,9,11,12を形成す
る領域にあたる。同様に、チップ101にN領域とP領
域とCR領域を縦1列に配置し、チップ101の左端に
B’g領域をC’領域、D’領域、B’領域の順に、右
端にB’g領域をD’領域102、C’領域103、
B’領域104の順に配置する。次に、第8図のよう
に、1個の外囲器のリード105にチップ101をマウ
ントし、別のリード106にチップ91をマウントす
る。そして、D’領域102とC領域95をワイヤー1
07で接続し、C’領域103とD領域96をワイヤー
108で接続し、B’領域104とB領域97をワイヤ
ー109で接続し、チップ101とチップ91を逆向き
直列に接続する。このように、1個のチップに、互いに
接続され電気的に同じものである2つのB’g領域を、
左端に1つ、右端に1つ、形成することにより、外囲器
のリードにマウントしたチップ101とチップ91の互
いに隣合う近くのB’g領域とB’g領域をワイヤーで
接続することができ、この2個のチップを接続するワイ
ヤー107,108,109を短くすることができる。
また、チップ91のB’g領域は左端にC領域、D領
域、B領域の順に、右端にD領域、C領域、B領域の順
に縦1列に並べ、同様に、チップ101のB’g領域は
左端にC’領域、D’領域、B’領域の順に、右端に
D’領域、C’領域、B’領域の順に縦1列に並べるこ
とにより、D’領域102とC領域95を接続するワイ
ヤー107と,C’領域103とD領域96を接続する
ワイヤー108とが交差することなくそれぞれ接続する
ことができる。次に、定格電流値を正確に容易に定める
ことができる製造方法を第9図において説明する。ここ
で説明する定格電流値を定める方法は、直流形過電流保
護半導体装置をSiウエハ上のチップとして製造する
時、蒸着によってアルミ配線を行う工程の前の工程まで
は、どの定格電流値のチップも全く同じ製造条件、同じ
製造方法で製造され、アルミ配線を行う工程において、
ある定格電流値にするために必要である範囲のみにアル
ミ配線を行って、その定格電流値を定める方法である。
第9図の実施例を説明する。領域120は、第5図のN
領域71にあたるN型FETを形成するN領域である。
領域121,122,123,124,125,126
は、N型FETのソース領域であり、点線四角形の領域
は、N型FETのドレイン領域である。図面を分かり易
くするために、アルミ配線はソース領域のみ記入してい
るが、実際はソース領域とドレイン領域の両方にアルミ
配線を行う。そして、例えば、アルミ配線127は、あ
る定格電流値を出すために必要な範囲のソース領域12
3,124,125,126のみに行う。ドレイン領域
のアルミ配線は、全部の範囲に、または、必要な範囲の
みに行う。P型FETを形成するP領域においても、同
様に、アルミ配線は、ある定格電流値を出すために必要
な範囲のソース領域やドレイン領域のみに行う。このア
ルミ配線を行う範囲を変えて定格電流値を決める方法に
よれば、どの定格電流値のチップもアルミ配線工程を除
いて、全く同じ製造条件、同じ製造方法で製造できるの
で、いつも決まった特性のチップを得ることができ、そ
して、アルミ配線の範囲を変えて正確な定格電流値を得
ることができるので、特性が安定し定格電流値が揃った
直流形過電流保護半導体装置を製造することができる。
また、N領域をいくつかのブロックに分けて、いくつか
の中の必要なブロックのみにアルミ配線を行うことによ
って、定格電流値を定めることもできる。次に、定格電
流値を正確に容易に定めることができる別の製造方法を
第10図において説明する。ここで説明する定格電流値
を定める方法は、直流形過電流保護半導体装置をSiウ
エハ上のチップとして製造する時、最終工程の蒸着によ
ってアルミ配線を行う工程も含めた全製造工程を、どの
定格電流値のチップも全く同じ製造条件、同じ製造方法
で製造する。そして、ウエハ・ブローバを用いて、出来
上がった各チップをウエハのままでテストし、必要な定
格電流値になるようにアルミ配線の1部をレーザー等で
切断して切り離し、その定格電流値を定める方法であ
る。第10図の実施例を説明する。領域130は、第5
図のN領域71にあたるN型FETを形成するN領域で
ある。実線四角形の領域138は、N型FETのソース
領域であり、他の実線四角形の領域も同様にソース領域
である。点線四角形の領域139は、N型FETのドレ
イン領域であり、他の点線四角形も同様にドレイン領域
である。出来上がったチップには、全部のソース領域に
アルミ配線131が行われている。図面を分かり易くす
るために、アルミ配線はソース領域のみ記入している。
そして、ウエハ・ブローバを用いて、出来上がった各チ
ップをウエハのままでテストし、各チップの出来上がり
の特性を確認した上で、必要な定格電流値になるように
アルミ配線の1部をレーザー等で切断して切り離し、定
格電流値を定める。例えば、アルミ配線132を箇所1
35で、アルミ配線133を箇所136で、アルミ配線
134を箇所137で切断して、アルミ配線131から
切り離して、必要な定格電流値に合わせる。ドレイン領
域は、全部のドレイン領域にアルミ配線を行ったままで
も、また、ソース領域と同様に、アルミ配線の1部を切
り離してもよい。この方法によれば、ウエハ・ブローバ
を用いて、出来上がったチップの特性を確認した上で、
アルミ配線の1部を切断して切り離し、定格電流値を定
めることができる。P型FETを形成するP領域におい
ても、同様に、必要な定格電流値になるようにアルミ配
線の1部をレーザー等で切断して切り離し、定格電流値
を定める。また、この方法によれば、CR領域のコンデ
ンサーをいくつかのブロックに分けて並列に形成してお
き、並列に接続するブロック数を変えてコンデンサー容
量を調整し、また、抵抗も並列に形成しておき、並列に
接続する抵抗数を変えて抵抗値を調整して、遮断特性を
変えることができる。 【6】発明の効果 本発明の直流形過電流保護回路は、接合形電界効果半導
体と抵抗とコンデンサーで構成されているために、ピン
チオフ電圧の小さい電界効果半導体で回路を構成すれ
ば、正常電流が流れる時の過電流保護回路における電圧
降下を小さくでき、また、負荷回路の正常電流は接合形
電界効果半導体のみを流れ、1つのPN接合も横切らな
いために、正常電流はゼロから正常値までスムーズに立
ち上がることができる。また、本発明の直流形過電流保
護回路のN型FET1,3のゲートは、P型FET4の
ソースに接続され、P型FET4のドレインは抵抗5を
通じて、ゲートは抵抗6を通じて、P型FET2のドレ
インに接続されているため、N型FET1,3のゲート
は、抵抗値のあまり大きくない抵抗を通じて直接にP型
FET4のドレインに接続されているのとほぼ同じであ
る。また、同様に、P型FET2のゲートは、抵抗8を
通じてP型FET7のドレインに、抵抗9を通じてP型
FET7のゲートに接続され、P型FET7のソースは
N型FET1のドレインに接続されているため、P型F
ET2のゲートは、抵抗値のあまり大きくない抵抗を通
じて直接にN型FET1のドレインに接続されているの
とほぼ同じである。このために、正常電流が流れている
時は、常に、N型FET1,3のゲート電圧は、P型F
ET2のドレインの電圧になり、P型FET2のゲート
電圧は、N型FET1のドレインの電圧になる。このこ
とにより、本発明の直流形過電流保護回路に外部から強
い電界や強い磁界がかかっても、過電流保護回路を構成
する電界効果半導体のゲート電圧が不安定になることが
ないので、本発明の直流形過電流保護回路は強い電界や
強い磁界がかかる負荷回路に使用しても、正確に異常電
流を遮断し、負荷回路を保護することができる。そし
て、また、異常電流を遮断した時は、遮断時にかかった
N型FET1,3とP型FET2のゲート電圧は、高抵
抗状態のP型FET4とP型FET7に阻まれて、長く
保持されるため、長周期のパルス状の異常電流に対して
も、遮断後の周期ごとに尖頭状の異常電流が流れること
なく、完全に遮断することができる。また、本発明の直
流形過電流保護回路のN型FET1,3のゲートは、コ
ンデンサー10と抵抗11を通じてP型FET2のドレ
インに接続されているので、大きな異常電流が流れて
も、N型FET3のゲート電圧はP型FET2のドレイ
ンの電圧に近い電圧に保持さるため、P型FET2に大
きな電圧がかかるのを防いで、必要な遅延時間、遮断特
性を出すことができる。本発明の直流形過電流保護半導
体装置の製造方法によれば、接合形電界効果半導体を形
成する通常の工程に、コンデンサーの酸化膜SiO2を
形成するための熱酸化工程を加えるだけで、直流形過電
流保護半導体装置を製造することができる。本発明の直
流形過電流保護回路のP型FET4,7を、ソース・ド
レイン・ゲートの接続の方向を逆にしたN型FETに置
き換えて構成することもできる。また、本発明の直流形
過電流保護回路は接合形電界効果半導体で構成されてい
るが、N型FET1をデプレッション形MOS形電界効
果半導体に置き換えて構成することもできる。本発明の
直流形過電流保護半導体装置のP型領域32,33,3
4,35は、第2図においては別々に形成しているが、
これらのP型領域を1つに、または、いくつかにまとめ
て形成することもできる。本発明の交流形過電流保護回
路は、2個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続
し、端子Bと端子B’を接続するだけでなく、端子Cと
端子D’、端子Dと端子C’を接続して、N型FET
1,3のゲートとN型FET1’,3’のゲートを抵抗
12と抵抗12’との並列抵抗を通じて接続するので、
N型FET1の特性とN型FET1’の特性が僅かにズ
レていても、P型FET2の特性とP型FET2’の特
性が僅かにズレていても、また抵抗12の抵抗値と抵抗
12’の抵抗値が僅かにズレていても、交流の両方向の
過電流をほぼ同じ特性で遮断することができる。本発明
の交流形過電流保護半導体装置は、本発明の直流形過電
流保護半導体装置2個を1個の外囲器にマウントして、
逆向き直列に接続することにより、簡単に製造すること
ができる。Siウエハ上において隣合って並ぶ2個のチ
ップをペアーとし、ペアーである2個のチップの間を中
心として左右対称に、その2個のチップを構成する各デ
バイスの領域を配置することにより、特性の揃った2個
のチップ(直流形過電流保護半導体装置)を製造するこ
とができ、そして、外囲器にマウントした時、その2個
のチップのB’g領域を近くに隣合って配置することが
でき、その2個のチップを接続するワイヤーを短くする
ことができる。そして、ペアーの左側のチップのB’g
領域はC領域、D領域、B領域の順に並べ、右側のチッ
プのB’g領域はD’領域、C’領域、B’領域の順に
並べることにより、D’領域とC領域を接続するワイヤ
ーと、C’領域とD領域を接続するワイヤーとが、交差
することなくそれぞれ接続できる。チップを構成する各
デバイスの領域を縦方向に1列に配置し、そして、互い
に接続され電気的に同じものである2つのB’g領域
を、1個のチップの左端と右端に1組づつ配置すること
により、外囲器に2個のチップをマウントした時、各チ
ップは隣のチップに近い方のB’g領域どうしを接続す
ることができるので、その2個のチップを接続するワイ
ヤーを短くすることができる。そして、チップのB’g
領域は左端にC領域、D領域、B領域の順に並べ、右端
にD領域、C領域、B領域の順に並べることにより、D
領域と隣のチップのC領域を接続するワイヤーと、C領
域と隣のチップのD領域を接続するワイヤーとが、交差
することなくそれぞれ接続することができる。本発明の
定格電流値を定める方法によれば、アルミ配線工程の前
の工程までは、全く同じ製造条件、製造方法で製造でき
るので、いつも決まった特性のチップを得ることがで
き、そして、アルミ配線の範囲を変えて正確な定格電流
値を得ることができるので、特性が揃ったチップ(直流
形過電流保護半導体装置)を製造できる。また、アルミ
配線工程を含めた全製造工程を、全く同じ製造条件、製
造方法で製造し、そして、ウエハ・ブローバを用いて、
出来上がったチップの特性を確認した上で、アルミ配線
の1部を切断して切り離して、定格電流値、遮断特性を
定めることができる。
保護回路とその半導体装置の製造方法に関するものであ
る。 【2】従来の技術 負荷に直列に接続して過電流から負荷を保護する装置と
して、ヒューズやブレーカー、また、トランジスターや
サイリスター等の保護回路が使用されている。ヒューズ
は、過電流が流れると溶断するため、その度に、交換し
なければならない。ブレーカーは、遮断速度が遅いため
に、速動性を必要とする回路には使用できない。トラン
ジスターやサイリスターの保護回路は、負荷に直列に接
続するだけでなく、この保護回路を動かす別電源が必要
である。このために、この保護回路は、ヒューズやブレ
ーカーのように、必要なところに簡単に、負荷に直列に
接続して使用することができない。 【3】発明の目的 本発明は、必要なところに簡単に負荷に直列に接続する
ことができ、過電流が流れるたびに交換する必要がな
く、そして、別電源を必要としない、接合形電界効果半
導体による直流形過電流保護回路と直流形過電流保護半
導体装置、そして、交流形過電流保護回路と交流形過電
流保護半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。 【4】発明の概要 本発明は、N型・P型の接合形電界効果半導体を組み合
わせて、N型接合形電界効果半導体とP型接合形電界効
果半導体が互いに作用し合うことによって、過電流を遮
断し、外部から強い電界や強い磁界がかかっても正確に
過電流を遮断することができる直流形過電流保護回路
と、その過電流保護回路を1つのシリコン基板上にまと
めて形成した直流形過電流保護半導体装置の製造方法
と、2個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続し
た交流形過電流保護回路と、2個の直流形過電流保護半
導体装置を1個の外囲器(パッケージ)の別々のリード
にマウントして逆向き直列に接続する方法により形成し
た交流形過電流保護半導体装置を提供するものである。 【5】発明の実施例 本発明を実施例により、詳細に説明する。第1図は直流
形過電流保護回路を示し、第2図は直流形過電流保護半
導体装置の断面図を示す。最初に直流形過電流保護回路
を第1図により説明する。N型接合形電界効果半導体
(以下N型FETと略す。)1のソースとP型接合形電
界効果半導体(以下P型FETと略す)2のソースとを
接続し、N型FET1のドレインとN型FET3のソー
スとを接続する。また、N型FET1とP型FET2の
ピンチオフ電圧とコンダクタンスは、絶対値において、
ほぼ同じ程度の大きさの特性であり、N型FET3のピ
ンチオフ電圧とコンダクタンスは、絶対値において、N
型FET1とP型FET2のピンチオフ電圧とコンダク
タンスより大きい特性である。そして、N型FET3の
ゲートはN型FET1のゲートと接続し、N型FET1
のゲートはP型FET4のソースに接続し、P型FET
4のドレインは抵抗5を通じて、P型FET4のゲート
は抵抗6を通じてP型FET2のドレインに接続する。
そして、また、N型FET1のゲートはコンデンサー1
0と抵抗11を通じてP型FET2のドレインに接続す
る。P型FET2のゲートは抵抗8を通じてP型FET
7のドレインに、抵抗9を通じてP型FET7のゲート
に接続し、P型FET7のソースはN型FET1のドレ
インに接続する。そして、第1図はN型FET3のドレ
インをプラス側の端子Aとし、P型FET2のドレイン
をマイナス側の端子Bとした直流形過電流保護回路であ
る。この接続により、端子Aにプラス、端子Bにマイナ
スの電圧VABがかかる時、P型FET2における電位
差は、N型FET1,3のゲート電圧になり、N型FE
T1における電位差は、P型FET2のゲート電圧にな
る。このために、端子AB間に電圧VABがかかり、電
流IABが流れてP型FET2における電位差が大きく
なると、N型FET1,3のゲート電圧が大きくなり、
同様に、N型FET1における電位差が大きくなると、
P型FET2のゲート電圧が大きくなる。電圧VABが
大きくなると、N型FET1とP型FET2のゲート電
圧が、ある程度の大きさになるまでは、電流IABは大
きくなるが、電圧VABがさらに大きくなって、N型F
ET1とP型FET2のゲート電圧がある程度の大きさ
に近づくと、N型FET1とP型FET2は電流IAB
が大きくなるのを抑る。電圧VABがもっと大きくなる
と、N型FET1とP型FET2のゲート電圧が大きく
なって、N型FET1とP型FET2は電流IABを減
らすようになり、そして、N型FET1とP型FET2
のゲート電圧がそれぞれのピンチオフ電圧に達して、電
流IABを遮断する。このように、電流IABはある値
の大きさまでは流れるが、ある値以上の大きな異常電流
が流れると、N型FET1とP型FET2のそれぞれに
おける電位差が大きくなり、それによりN型FET1と
P型FET2のゲート電圧が大きくなり、そして、ゲー
ト電圧が大きくなると、また、電位差が大きくなり、ま
た、ゲート電圧が大きくなることを、N型FET1とP
型FET2は互いに作用し合って繰り返し、そして、異
常電流を遮断する。これにより、この直流形過電流保護
回路は異常電流を遮断し、過電流保護のはたらきをす
る。この遮断の静特性を第3図に示す。そして、N型F
ET1とP型FET2が異常電流を遮断すると、電源電
圧がN型FET1とP型FET2にかかってくるが、N
型FET3のピンチオフ電圧より大きい電源電圧がかか
ると、N型FET3のゲート電圧がN型FET3のピン
チオフ電圧より大きくなってN型FET3が遮断し、N
型FET3のピンチオフ電圧より大きい電源電圧の部分
はN型FET3にかかり、N型FET1とP型FET2
には、大きな電源電圧はかからない。N型FET1,3
のゲートは、P型FET4のソースに接続され、P型F
ET4のドレインは抵抗5を通じて、ゲートは抵抗6を
通じて、P型FET2のドレインに接続されている。通
常、P型FETのゲートは、ソース側(プラス側)に接
続するが、このP型FET4のゲートは、抵抗6を通じ
てドレイン側(マイナス側)に接続しているので、P型
FET4の内部抵抗は通常より小さくなり、そして、N
型FET1,3のゲート電流あるP型FET4のソース
を流れる電流の1部は、P型FET4のゲートの順方向
のPN接合を通って流すことができるため、N型FET
1,3のゲートからP型FET2のドレインに向かって
見た場合は、P型FET4は抵抗値の小さい抵抗のよう
になり、逆に、P型FET2のドレインからN型FET
1,3に向かって見た場合は、抵抗値の大変大きい抵抗
のようになる。また、同様に、P型FET2のゲート
は、抵抗8を通じてP型FET7のドレインに、抵抗9
を通じてP型FET7のゲートに接続され、P型FET
7のソースはN型FET1のドレインに接続されている
ので、P型FET7の内部抵抗は通常より小さくなり、
そして、P型FET2のゲート電流であるP型FET7
のソースを流れる電流の1部は、P型FET7のゲート
の順方向のPN接合を通って流すことができるため、N
型FET1のドレインからP型FET2のゲートに向か
って見た場合は、P型FET7は抵抗値の小さい抵抗の
ようになり、逆に、P型FET2のゲートからN型FE
T1のドレインに向かって見た場合、抵抗値の大変大き
な抵抗のようになる。このために、大きな異常電流が流
れた時は速く遮断でき、そして、異常電流を遮断した時
にかかったN型FET1,3とP型FET2のそれぞれ
のゲート電圧は、高抵抗状態のP型FET4とP型FE
T7に阻まれて、なかなか放電されず、長く保持される
ため、長周期のパルス状の異常電流に対しても、遮断後
の周期ごとに尖頭状の異常電流が流れることなく、完全
に遮断することができる。また、過電流保護回路には、
保護する負荷回路に許容される範囲の短時間の異常電流
は流すことができる遅延時間、遮断特性が必要であるた
めに、N型FET1,3のゲートに接続するP型FET
4の内部抵抗と抵抗6,5の抵抗値を極端に小さくする
ことはできない。そのために、大きな異常電流が流れた
時、N型FET3のゲート電圧がP型FET2のドレイ
ンの電圧になって、N型FET3が遮断するまでの間、
P型FET2に大きな電圧がかかるが、N型FET1,
3のゲートはコンデンサー10と抵抗11を通じてP型
FET2のドレインに接続されているので、大きな異常
電流が流れても、N型FET3のゲート電圧はP型FE
T2のドレインの電圧に近い電圧に保持されるため、P
型FET2に大きな電圧がかかるのを防いで、必要な遅
延時間、遮断特性を出すことができる。次に、第1図の
直流形過電流保護回路を、1つのシリコン基板上にまと
めた直流形過電流保護半導体装置の製造方法を第2図に
より説明する。第2図は直流形過電流保護半導体装置の
断面図である。N−型シリコン基板31(1014cm
−3)の表面に熱拡散法を用いてP型領域32,33,
34,35,71,72(1015〜1016c
m−3)を形成し、続いて、熱拡散法を用いて、P型領
域32,33,34,35にN+型領域40,41,4
2,43(1017〜1018cm−3)を形成し、N
−型シリコン基板31の裏面にN+型領域44(10
17〜1018cm−3)を形成する。次に、熱拡散法
を用いて、N−型シリコン基板31の表面にP+型領域
36,37,38,39(1017〜1018c
m−3)を形成する。次に、エピタキシャル成長法を用
いて、P+型領域36,37の上にN−型エピタキシャ
ル層46(1015cm−3)を、N+型領域42の上
にN−型エピタキシャル層45(1015cm−3)
を、N+型領域40の上にN−型エピタキシャル層47
(1015cm−3)を、N+型領域41の上にN−型
エピタキシャル層48(1015cm−3)を、N+型
領域43の上にN−型エピタキシャル層49(1015
cm−3)を形成する。そして、イオン注入法を用い
て、N型不純物をN−型エピタキシャル層46に注入し
て、N型エピタキシャル層46(1015〜1016c
m−3)を、P型不純物をN−型エピタキシャル層4
7,48,49に注入して、P型エピタキシャル層4
7,48,49(1015〜1016cm−3)を形成
する。続いて、熱酸化法を用いて、N−型エピタキシャ
ル層45の表面に必要な厚さの酸化膜SiO250を形
成する。この熱酸化を行う時、エピタキシャル層の加熱
処理も兼ねて行う。次に、電界効果半導体、抵抗、コン
デンサーのそれぞれの電極となる領域を、ポリシリコン
を用いて形成する。N−型エピタキシャル層46の上
に、N+型ポリシリコン領域60,61,62(10
18〜1019cm−3)を形成し、酸化膜SiO25
0の上にポリシリコン層56を形成し、P型エピタキシ
ャル層47の上にP+型ポリシリコン領域51,52
(1018〜1019cm−3)を、P型エピタキシャ
ル層48の上にP+型ポリシリコン領域53,54,5
5(1018〜1019cm−3)を、P型エピタキシ
ャル層49の上にP+型ポリシリコン領域57,58,
59(1018〜1019cm−3)を形成する。第2
図の半導体装置の各部分のはたらきを、第1図の直流形
過電流保護回路との関係において説明する。P+型領域
36,37は、P+型領域36,37をゲートとし、P
+型領域36とP+型領域37の間をチャンネルとし
て、N−型シリコン基板31をドレイン、N+型ポリシ
リコン領域61をソースとする第1図のN型FET3に
あたるN型FETを形成し、その上にP+型領域36,
37を下部ゲートとし、N−型エピタキシャル層46を
チャンネルとして、N+型ポリシリコン領域61をドレ
イン、N+型ポリシリコン領域60,62をソースとす
る第1図のN型FET1にあたるN型FETを形成す
る。そして、P+型領域38,39は、P+型領域3
6,37のガードリングである。P型領域35は、N+
型領域43を下部ゲートとし、P型エピタキシャル層4
9をチャンネルとして、P+型ポリシリコン領域58を
ドレイン、P+型ポリシリコン領域57,59をソース
とする第1図のP型FET2にあたるP型FETを形成
する。P型領域34は、N+型領域42を下部電極と
し、酸化膜SiO250を挟んで、ポリシリコン層56
を上部電極とする第1図のコンデンサー10にあたるコ
ンデンサーを形成する。P型領域33は、N+型領域4
1を下部ゲートとし、P型エピタキシャル層48をチャ
ンネルとして、P+型ポリシリコン領域54をドレイ
ン、P+型ポリシリコン領域53,55をソースとする
第1図のP型FET4にあたるP型FETを形成する。
同様の方法で、P型FET7にあたるP型FETを別に
形成する。P型領域32は、P型エピタキシャル層47
を抵抗部とし、P+型ポリシリコン領域51,52を両
端の電極とする第1図の抵抗5にあたる抵抗を形成す
る。同様の方法で、抵抗6,8,9,11のそれぞれに
あたる抵抗を別々に形成する。P型領域71,72は、
P型領域32,33,34,35のガードリングであ
る。N−型シリコン基板31の裏面のN+型領域44は
第1図のプラス側端子Aにあたり、P型領域35に形成
したP型FETのドレインであるP+型ポリシリコン領
域58は、第1図のマイナス側端子Bにあたる。第2図
の半導体装置の断面図には、N型FETの下部ゲートの
P+型領域36,37、P型FETの下部ゲートのN+
型領域41,43、コンデンサーの下部電極のN+型領
域42のそれぞれが外部と接続するための電極部が示さ
れていないが、実際には、これらの各領域は外部と接続
するための電極部を設けている。最終工程において、第
1図の直流形過電流保護回路の配線どおりに、半導体装
置の上に形成したN型FET、P型FET、コンデンサ
ー、抵抗のそれぞれの素子をアルミニウム配線で結ぶ。
次に、交流形過電流保護回路を第4図により説明する。
第4図は、1部変更した第1図の直流形過電流保護回路
を2個、逆向き直列に接続した交流形過電流保護回路で
ある。第4図の破線の枠の中が第1図の直流形過電流保
護回路にあたるところである。破線の枠の中の直流形過
電流保護回路は、第1図の直流形過電流保護回路とほと
んど同じであるので、変更したところを説明する。第1
図では、N型FET3のゲートはN型FET1のゲート
と接続し、N型FET1のゲートはP型FET4のソー
スに接続し、P型FET4のドレインは抵抗5を通じ
て、P型FET4のゲートは抵抗6を通じてP型FET
2のドレインに接続し、また、N型FET1のゲートは
コンデンサー10と抵抗11を通じてP型FET2のド
レインに接続しているが、第4図の破線の枠中の直流形
過電流保護回路では、N型FET3のゲートはN型FE
T1のゲートと接続し、N型FET1のゲートは抵抗1
2を通じて外部端子Dに接続し、また、N型FET1の
ゲートはコンデンサー10と抵抗11を通じて外部端子
Dに接続し、そして、また、N型FET1のゲートは直
接外部端子Cに接続する。その他の部品や配線は、第1
図と同じである。今、破線の枠の中の直流形過電流保護
回路を回路1とする。回路1と同じ直流形過電流保護回
路を左右逆にしたものを回路2とする。回路2の各部品
の符号(番号)は、回路1の符号と同じ符号にダッシュ
[’]を付けたものとする。そして、外部端子Bと外部
端子B’を、外部端子Cと外部端子D’を、外部端子D
と外部端子C’を接続して、回路1と回路2を接続す
る。この接続により、2個の直流形過電流保護回路を逆
向き直列に接続して交流形過電流保護回路が形成でき
る。この交流形過電流保護回路のはたらきを説明する。
端子Aにプラス、端子A’にマイナスの電圧VAA’が
かかると、N型FET1,3とP型FET2とが互いに
作用し合って過電流を遮断し、端子A’にプラス、端子
Aにマイナスの電圧VAA’がかかると、N型FET
1’,3’とP型FET2’とが互いに作用し合って過
電流を遮断して、過電流保護のはたらきをする。外部端
子Cと外部端子D’を、外部端子Dと外部端子C’を接
続することにより、N型FET1のゲートに接続されて
いる抵抗11,12とコンデンサー10と、N型FET
1’のゲートに接続されている抵抗11’,12’とコ
ンデンサー10’とが、N型FET1のゲートとN型F
ET1’のゲートの間に並列に接続されたことになる。
この接続により、端子Aにプラス、端子A’にマイナス
の電圧VAA’がかかる時、N型FET1,3のゲート
電圧はP型FET2とP型FET2’とN型FET1’
における各電位差(電圧降下)の合計になる。つまり、
N型FET1の特性とN型FET1’の特性が僅かにズ
レていても、P型FET2の特性とP型FET2’の特
性が僅かにズレていても、その各FETの特性のズレを
も含んだ合計の電位差がN型FET1,3のゲート電圧
になり、また、同様に、端子A’にプラス、端子Aにマ
イナスの電圧VAA’がかかる時、N型FET1’,
3’のゲート電圧はP型FET2’とP型FET2とN
型FET1における各電位差の合計になり、そして、N
型FET1,3のゲートとN型FET1’,3’のゲー
トは抵抗12と抵抗12’との並列抵抗により接続され
ているので、電圧VAA’が端子Aにプラス、端子Bに
マイナスの方向と、端子A’にプラス、端子Aにマイナ
スの方向の両方向において、ほぼ同じ特性で過電流を遮
断することができる。また、N型FET1,3のゲート
とN型FET1’,3’のゲートは、コンデンサー10
と抵抗11により接続され、並列にコンデンサー10’
と抵抗11’により接続されているので、大きな異常電
流が流れても、端子Aにプラス、端子A’にマイナスの
電圧VAA’がかかる時、N型FET1’,3’のゲー
ト電圧はN型FET1,3のゲート電圧に近い電圧に保
持されるため、P型FET2,2’とN型FET1’,
3’に大きな電圧がかかるのを防いでN型FET3が遮
断することができ、同様に、端子A’にプラス、端子A
にマイナスの電圧VAA’がかかる時、P型FET
2’,2とN型FET1,3に大きな電圧がかかるのを
防いでN型FET3’が遮断することができる。この交
流形過電流保護回路の遮断の静特性を第11図に示す。
次に、交流形過電流保護半導体装置の製造方法を第5図
から第10図において説明する。第5図は、Siウエハ
に並ぶ各チップ(ペレット)と、そのチップ上の各デバ
イスの基本的な配置であるパターンを示している。Si
ウエハ上において隣合って並ぶ2個のチップ70,77
をペアーとし、チップ70にN型FETを形成するN領
域71とP型FETを形成するP領域72とコンデンサ
ーや抵抗を形成するCR領域73とワイヤー・ボンディ
ング行うB’g領域(第4図の破線の中の外部への端子
B、端子C、端子Dにあたる)のC領域74、D領域7
5、B領域76を形成する。第4図の端子BがB領域
に、端子CがC領域に、端子DがD領域にあたる。チッ
プ70の裏面は第4図の外部への端子Aにあたる。N領
域71は第4図のN型FET1,3を形成する領域にあ
たり、P領域72はP型FET2を形成する領域にあた
り、CR領域73はコンデンサー10や抵抗8,9,1
1,12を形成する領域にあたる。第4図のP型FET
2のゲートに接続されているP型FET7は、P領域7
2に含まれても、CR領域73に含まれてもよい。チッ
プ77にN領域78とP領域79とCR領域80とB’
g領域のD’領域81、C’領域82、B’領域83を
形成する。そして、チップ70とチップ77において、
N領域71とN領域78とは隣合うように位置し、P領
域72とP領域79とは隣合うように位置し、CR領域
73とCR領域80とは互いに離れたところに位置し、
C領域74、D領域75、B領域76は縦1列に並べて
チップ70の左端に位置し、D’領域81、C’領域8
2、B’領域8は縦1列に並べてチップ77の右端に位
置して、チップ70とチップ77の間を中心として左右
対称に、チップ70とチップ77の各デバイス領域を配
置する。次に、第6図のように、1個の外囲器のリード
85にチップ77をマウントし、別のリード86にチッ
プ70をマウントする。チップ77とチップ70をワイ
ヤー・ボンディングで結ぶために、チップ77のB’g
領域と、チップ70のB’g領域とが隣合って近くに位
置するようにマウントする。そして、D’領域81とC
領域74をワイヤー87で接続し、C’領域82とD領
域75をワイヤー88で接続し、B’領域83とB領域
76をワイヤー89で接続して、チップ77とチップ7
0を逆向き直列に接続する。このように、チップ70の
B’g領域のC領域74、D領域75、B領域76は縦
1列に並べてチップ70の左端に位置し、チップ77の
B’g領域のD’領域81、C’領域82,B’領域8
3は縦1列に並べてチップ77の右端に位置し、そし
て、チップ70のB’g領域とチップ77のB’g領域
が隣合って近くに位置するようにマウントすることによ
り、チップ70とチップ77を接続するワイヤー87,
88,89を短くすることができる。また、チップ70
のB’g領域はC領域74、D領域75、B領域76の
順に縦1列に並べ、チップ77のB’g領域はD’領域
81、C’領域82、B’領域83の順に縦1列に並べ
ることにより、D’領域81とC領域74を接続するワ
イヤー87と、C’領域82とD領域75を接続するワ
イヤー88とが交差することなくそれぞれ接続すること
ができる。別の実施例を第7図、第8図において説明す
る。第7図のチップ91とチップ101は、同じパター
ンである。チップ91にN型FETを形成するN領域9
2とP型FETを形成するP領域93とコンデンサーや
抵抗を形成するCR領域94を縦1列に配置し、チップ
91の左端にB’g領域のC領域95、D領域96、B
領域97をこの順に、右端にB’g領域のD領域98、
C領域99、B領域100をこの順に配置する。C領域
95とC領域99、D領域96とD領域98、B領域9
7とB領域100は、それぞれ接続され、電気的に同じ
ものである。第4図の端子BがB領域に、端子CがC領
域に、端子DがD領域にあたる。チップ91の裏面は第
4図の外部への端子Aにあたる。N領域92は第4図の
N型FET1,3を形成する領域にあたり、P領域93
はP型FET2を形成する領域にあたり、CR領域94
はコンデンサー10や抵抗8,9,11,12を形成す
る領域にあたる。同様に、チップ101にN領域とP領
域とCR領域を縦1列に配置し、チップ101の左端に
B’g領域をC’領域、D’領域、B’領域の順に、右
端にB’g領域をD’領域102、C’領域103、
B’領域104の順に配置する。次に、第8図のよう
に、1個の外囲器のリード105にチップ101をマウ
ントし、別のリード106にチップ91をマウントす
る。そして、D’領域102とC領域95をワイヤー1
07で接続し、C’領域103とD領域96をワイヤー
108で接続し、B’領域104とB領域97をワイヤ
ー109で接続し、チップ101とチップ91を逆向き
直列に接続する。このように、1個のチップに、互いに
接続され電気的に同じものである2つのB’g領域を、
左端に1つ、右端に1つ、形成することにより、外囲器
のリードにマウントしたチップ101とチップ91の互
いに隣合う近くのB’g領域とB’g領域をワイヤーで
接続することができ、この2個のチップを接続するワイ
ヤー107,108,109を短くすることができる。
また、チップ91のB’g領域は左端にC領域、D領
域、B領域の順に、右端にD領域、C領域、B領域の順
に縦1列に並べ、同様に、チップ101のB’g領域は
左端にC’領域、D’領域、B’領域の順に、右端に
D’領域、C’領域、B’領域の順に縦1列に並べるこ
とにより、D’領域102とC領域95を接続するワイ
ヤー107と,C’領域103とD領域96を接続する
ワイヤー108とが交差することなくそれぞれ接続する
ことができる。次に、定格電流値を正確に容易に定める
ことができる製造方法を第9図において説明する。ここ
で説明する定格電流値を定める方法は、直流形過電流保
護半導体装置をSiウエハ上のチップとして製造する
時、蒸着によってアルミ配線を行う工程の前の工程まで
は、どの定格電流値のチップも全く同じ製造条件、同じ
製造方法で製造され、アルミ配線を行う工程において、
ある定格電流値にするために必要である範囲のみにアル
ミ配線を行って、その定格電流値を定める方法である。
第9図の実施例を説明する。領域120は、第5図のN
領域71にあたるN型FETを形成するN領域である。
領域121,122,123,124,125,126
は、N型FETのソース領域であり、点線四角形の領域
は、N型FETのドレイン領域である。図面を分かり易
くするために、アルミ配線はソース領域のみ記入してい
るが、実際はソース領域とドレイン領域の両方にアルミ
配線を行う。そして、例えば、アルミ配線127は、あ
る定格電流値を出すために必要な範囲のソース領域12
3,124,125,126のみに行う。ドレイン領域
のアルミ配線は、全部の範囲に、または、必要な範囲の
みに行う。P型FETを形成するP領域においても、同
様に、アルミ配線は、ある定格電流値を出すために必要
な範囲のソース領域やドレイン領域のみに行う。このア
ルミ配線を行う範囲を変えて定格電流値を決める方法に
よれば、どの定格電流値のチップもアルミ配線工程を除
いて、全く同じ製造条件、同じ製造方法で製造できるの
で、いつも決まった特性のチップを得ることができ、そ
して、アルミ配線の範囲を変えて正確な定格電流値を得
ることができるので、特性が安定し定格電流値が揃った
直流形過電流保護半導体装置を製造することができる。
また、N領域をいくつかのブロックに分けて、いくつか
の中の必要なブロックのみにアルミ配線を行うことによ
って、定格電流値を定めることもできる。次に、定格電
流値を正確に容易に定めることができる別の製造方法を
第10図において説明する。ここで説明する定格電流値
を定める方法は、直流形過電流保護半導体装置をSiウ
エハ上のチップとして製造する時、最終工程の蒸着によ
ってアルミ配線を行う工程も含めた全製造工程を、どの
定格電流値のチップも全く同じ製造条件、同じ製造方法
で製造する。そして、ウエハ・ブローバを用いて、出来
上がった各チップをウエハのままでテストし、必要な定
格電流値になるようにアルミ配線の1部をレーザー等で
切断して切り離し、その定格電流値を定める方法であ
る。第10図の実施例を説明する。領域130は、第5
図のN領域71にあたるN型FETを形成するN領域で
ある。実線四角形の領域138は、N型FETのソース
領域であり、他の実線四角形の領域も同様にソース領域
である。点線四角形の領域139は、N型FETのドレ
イン領域であり、他の点線四角形も同様にドレイン領域
である。出来上がったチップには、全部のソース領域に
アルミ配線131が行われている。図面を分かり易くす
るために、アルミ配線はソース領域のみ記入している。
そして、ウエハ・ブローバを用いて、出来上がった各チ
ップをウエハのままでテストし、各チップの出来上がり
の特性を確認した上で、必要な定格電流値になるように
アルミ配線の1部をレーザー等で切断して切り離し、定
格電流値を定める。例えば、アルミ配線132を箇所1
35で、アルミ配線133を箇所136で、アルミ配線
134を箇所137で切断して、アルミ配線131から
切り離して、必要な定格電流値に合わせる。ドレイン領
域は、全部のドレイン領域にアルミ配線を行ったままで
も、また、ソース領域と同様に、アルミ配線の1部を切
り離してもよい。この方法によれば、ウエハ・ブローバ
を用いて、出来上がったチップの特性を確認した上で、
アルミ配線の1部を切断して切り離し、定格電流値を定
めることができる。P型FETを形成するP領域におい
ても、同様に、必要な定格電流値になるようにアルミ配
線の1部をレーザー等で切断して切り離し、定格電流値
を定める。また、この方法によれば、CR領域のコンデ
ンサーをいくつかのブロックに分けて並列に形成してお
き、並列に接続するブロック数を変えてコンデンサー容
量を調整し、また、抵抗も並列に形成しておき、並列に
接続する抵抗数を変えて抵抗値を調整して、遮断特性を
変えることができる。 【6】発明の効果 本発明の直流形過電流保護回路は、接合形電界効果半導
体と抵抗とコンデンサーで構成されているために、ピン
チオフ電圧の小さい電界効果半導体で回路を構成すれ
ば、正常電流が流れる時の過電流保護回路における電圧
降下を小さくでき、また、負荷回路の正常電流は接合形
電界効果半導体のみを流れ、1つのPN接合も横切らな
いために、正常電流はゼロから正常値までスムーズに立
ち上がることができる。また、本発明の直流形過電流保
護回路のN型FET1,3のゲートは、P型FET4の
ソースに接続され、P型FET4のドレインは抵抗5を
通じて、ゲートは抵抗6を通じて、P型FET2のドレ
インに接続されているため、N型FET1,3のゲート
は、抵抗値のあまり大きくない抵抗を通じて直接にP型
FET4のドレインに接続されているのとほぼ同じであ
る。また、同様に、P型FET2のゲートは、抵抗8を
通じてP型FET7のドレインに、抵抗9を通じてP型
FET7のゲートに接続され、P型FET7のソースは
N型FET1のドレインに接続されているため、P型F
ET2のゲートは、抵抗値のあまり大きくない抵抗を通
じて直接にN型FET1のドレインに接続されているの
とほぼ同じである。このために、正常電流が流れている
時は、常に、N型FET1,3のゲート電圧は、P型F
ET2のドレインの電圧になり、P型FET2のゲート
電圧は、N型FET1のドレインの電圧になる。このこ
とにより、本発明の直流形過電流保護回路に外部から強
い電界や強い磁界がかかっても、過電流保護回路を構成
する電界効果半導体のゲート電圧が不安定になることが
ないので、本発明の直流形過電流保護回路は強い電界や
強い磁界がかかる負荷回路に使用しても、正確に異常電
流を遮断し、負荷回路を保護することができる。そし
て、また、異常電流を遮断した時は、遮断時にかかった
N型FET1,3とP型FET2のゲート電圧は、高抵
抗状態のP型FET4とP型FET7に阻まれて、長く
保持されるため、長周期のパルス状の異常電流に対して
も、遮断後の周期ごとに尖頭状の異常電流が流れること
なく、完全に遮断することができる。また、本発明の直
流形過電流保護回路のN型FET1,3のゲートは、コ
ンデンサー10と抵抗11を通じてP型FET2のドレ
インに接続されているので、大きな異常電流が流れて
も、N型FET3のゲート電圧はP型FET2のドレイ
ンの電圧に近い電圧に保持さるため、P型FET2に大
きな電圧がかかるのを防いで、必要な遅延時間、遮断特
性を出すことができる。本発明の直流形過電流保護半導
体装置の製造方法によれば、接合形電界効果半導体を形
成する通常の工程に、コンデンサーの酸化膜SiO2を
形成するための熱酸化工程を加えるだけで、直流形過電
流保護半導体装置を製造することができる。本発明の直
流形過電流保護回路のP型FET4,7を、ソース・ド
レイン・ゲートの接続の方向を逆にしたN型FETに置
き換えて構成することもできる。また、本発明の直流形
過電流保護回路は接合形電界効果半導体で構成されてい
るが、N型FET1をデプレッション形MOS形電界効
果半導体に置き換えて構成することもできる。本発明の
直流形過電流保護半導体装置のP型領域32,33,3
4,35は、第2図においては別々に形成しているが、
これらのP型領域を1つに、または、いくつかにまとめ
て形成することもできる。本発明の交流形過電流保護回
路は、2個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続
し、端子Bと端子B’を接続するだけでなく、端子Cと
端子D’、端子Dと端子C’を接続して、N型FET
1,3のゲートとN型FET1’,3’のゲートを抵抗
12と抵抗12’との並列抵抗を通じて接続するので、
N型FET1の特性とN型FET1’の特性が僅かにズ
レていても、P型FET2の特性とP型FET2’の特
性が僅かにズレていても、また抵抗12の抵抗値と抵抗
12’の抵抗値が僅かにズレていても、交流の両方向の
過電流をほぼ同じ特性で遮断することができる。本発明
の交流形過電流保護半導体装置は、本発明の直流形過電
流保護半導体装置2個を1個の外囲器にマウントして、
逆向き直列に接続することにより、簡単に製造すること
ができる。Siウエハ上において隣合って並ぶ2個のチ
ップをペアーとし、ペアーである2個のチップの間を中
心として左右対称に、その2個のチップを構成する各デ
バイスの領域を配置することにより、特性の揃った2個
のチップ(直流形過電流保護半導体装置)を製造するこ
とができ、そして、外囲器にマウントした時、その2個
のチップのB’g領域を近くに隣合って配置することが
でき、その2個のチップを接続するワイヤーを短くする
ことができる。そして、ペアーの左側のチップのB’g
領域はC領域、D領域、B領域の順に並べ、右側のチッ
プのB’g領域はD’領域、C’領域、B’領域の順に
並べることにより、D’領域とC領域を接続するワイヤ
ーと、C’領域とD領域を接続するワイヤーとが、交差
することなくそれぞれ接続できる。チップを構成する各
デバイスの領域を縦方向に1列に配置し、そして、互い
に接続され電気的に同じものである2つのB’g領域
を、1個のチップの左端と右端に1組づつ配置すること
により、外囲器に2個のチップをマウントした時、各チ
ップは隣のチップに近い方のB’g領域どうしを接続す
ることができるので、その2個のチップを接続するワイ
ヤーを短くすることができる。そして、チップのB’g
領域は左端にC領域、D領域、B領域の順に並べ、右端
にD領域、C領域、B領域の順に並べることにより、D
領域と隣のチップのC領域を接続するワイヤーと、C領
域と隣のチップのD領域を接続するワイヤーとが、交差
することなくそれぞれ接続することができる。本発明の
定格電流値を定める方法によれば、アルミ配線工程の前
の工程までは、全く同じ製造条件、製造方法で製造でき
るので、いつも決まった特性のチップを得ることがで
き、そして、アルミ配線の範囲を変えて正確な定格電流
値を得ることができるので、特性が揃ったチップ(直流
形過電流保護半導体装置)を製造できる。また、アルミ
配線工程を含めた全製造工程を、全く同じ製造条件、製
造方法で製造し、そして、ウエハ・ブローバを用いて、
出来上がったチップの特性を確認した上で、アルミ配線
の1部を切断して切り離して、定格電流値、遮断特性を
定めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は直流形過電流保護回路図、第2図は直流形過電
流保護半導体装置の断面図、第3図は直流形過電流保護
回路の遮断の静特性図、第4図は交流形過電流保護回路
図、第5図から第8図はチップのパターンの実施例とそ
のチップをマウントした図、第9図、第10図は定格電
流値を定める方法を示す図、第11図は交流形過電流保
護回路の遮断の静特性図である。 1,3・・・・N型FET、2,4,7・・・・P型F
ET、5,6,8,9,11・・・・抵抗、10・・・
・コンデンサー、31・・・・N−型シリコン基板、3
6,37,38,39・・・・P+型領域、32,3
3,34,35,71,72・・・・P型領域、40,
41,42,43・・・・N+型領域、45,46・・
・・N−エピタキシャル層、、47,48,49・・・
・P型エピタキシャル層、50・・・・酸化膜Si
O2、60,61,62・・・・N+型ポリシリコン
層、51,52,53,54,55,57,58,59
・・・・P+型ポリシリコン領域、56・・・・ポリシ
リコン層、70,77,91,101・・・・チップ、
85,86,105,106・・・・リード、87,8
8,89,107,108,109・・・・ワイヤー、
127,131,132,133,134・・・・アル
ミ配線
流保護半導体装置の断面図、第3図は直流形過電流保護
回路の遮断の静特性図、第4図は交流形過電流保護回路
図、第5図から第8図はチップのパターンの実施例とそ
のチップをマウントした図、第9図、第10図は定格電
流値を定める方法を示す図、第11図は交流形過電流保
護回路の遮断の静特性図である。 1,3・・・・N型FET、2,4,7・・・・P型F
ET、5,6,8,9,11・・・・抵抗、10・・・
・コンデンサー、31・・・・N−型シリコン基板、3
6,37,38,39・・・・P+型領域、32,3
3,34,35,71,72・・・・P型領域、40,
41,42,43・・・・N+型領域、45,46・・
・・N−エピタキシャル層、、47,48,49・・・
・P型エピタキシャル層、50・・・・酸化膜Si
O2、60,61,62・・・・N+型ポリシリコン
層、51,52,53,54,55,57,58,59
・・・・P+型ポリシリコン領域、56・・・・ポリシ
リコン層、70,77,91,101・・・・チップ、
85,86,105,106・・・・リード、87,8
8,89,107,108,109・・・・ワイヤー、
127,131,132,133,134・・・・アル
ミ配線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成3年5月25日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 過電流保護回路と半導体装置 【特許請求の範囲】 【1】N型接合形電界効果半導体(1)のソースとP型
接合形電界効果半導体(2)のソースとを接続し、N型
接合形電界効果半導体(1)のドレインとN型接合形電
界効果半導体(3)のソースとを接続し、N型接合形電
界効果半導体(3)のゲートはN型接合形電界効果半導
体(1)のゲートと接続し、N型接合形電界効果半導体
(1)のゲートはP型接合形電界効果半導体(4)のソ
ースに接続し、P型接合形電界効果半導体(4)のドレ
インは抵抗(5)を通じて、P型接合形電界効果半導体
(4)のゲートは抵抗(6)を通じてP型接合形電界効
果半導体(2)のドレインに接続し、同時に、N型接合
形電界効果半導体(1)のゲートはコンデンサー(1
0)と抵抗(11)を通じてP型接合形電界効果半導体
(2)のドレインに接続し、P型接合形電界効果半導体
(2)のゲートは、抵抗(8)を通じてP型接合形電界
効果半導体(7)のドレインに、抵抗(9)を通じてP
型接合形電界効果半導体(7)のゲートに接続し、P型
接合形電界効果半導体(7)のソースはN型接合形電界
効果半導体(1)のドレインに接続し、N型接合形電界
効果半導体(3)のドレインを外部へのプラス側の端子
とし、P型接合形電界効果半導体(2)のドレインを外
部へのマイナス側の端子とする直流形過電流保護回路 【2】N型接合形電界効果半導体(1)とP型接合形電
界効果半導体(2)のピンチオフ電圧とコンダクタンス
は、絶対値において、ほぼ同じ程度の大きさの特性であ
り、N型接合形電界効果半導体(3)のピンチオフ電圧
とコンダクタンスは、N型接合形電界効果半導体(1)
とP型接合形電界効果半導体(2)のピンチオフ電圧と
コンダクタンスより、絶対値において、大きい特性であ
る請求項1記載の直流形過電流保護回路 【3】N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲートは
P型接合形電界効果半導体(4)のソースに接続し、P
型接合形電界効果半導体(4)のドレインは抵抗(5)
を通じて、P型接合形電界効果半導体(4)のゲートは
抵抗(6)を通じてP型接合形電界効果半導体(2)の
ドレインに接続している請求項1記載の直流形過電流保
護回路 【4】P型接合形電界効果半導体(2)のゲートは、抵
抗(8)を通じてP型接合形電界効果半導体(7)のド
レインに、抵抗(9)を通じてP型接合形電界効果半導
体(7)のゲートに接続し、P型接合形電界効果半導体
(7)のソースはN型接合形電界効果半導体(1)のド
レインに接続している請求項1記載の直流形過電流保護
回路 【5】N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲート
が、コンデンサー(10)と抵抗(11)を通じてP型
接合形電界効果半導体(2)のドレインに接続されてい
る請求項1記載の直流形過電流保護回路 【6】N−型シリコン基板(31)の表面にP型領域
(32,33,34,35,65,66)とP+型領域
(36,37,38,39)を形成し、P+領域(3
6,37)の上にN型エピタキシャル層(46)を形成
し、N型エピタキシャル層(46)の上にN+型ポリシ
リコン領域(60,61,62)を形成し、P型領域
(35)にN+領域(43)を形成し、N+型領域(4
3)の上にP型エピタキシャル層(49)を形成し、P
型エピタキシャル層(49)の上にP+型ポリシリコン
領域(57,58,59)を形成し、P型領域(34)
にN+型領域(42)を形成し、N+型領域(42)の
上にN−型エピタキシャル層(45)を形成し、N−型
エピタキシャル層(45)の表面に必要な厚さの酸化膜
SiO2(50)を形成し、酸化膜SiO2(50)の
上にポリシリコン層(56)を形成し、P型領域(3
3)にN+型領域(41)を形成し、N+型領域(4
1)の上にP型エピタキシャル層(48)を形成し、P
型エピタキシャル層(48)の上にP+型ポリシリコン
領域(53,54,55)を形成し、P型領域(32)
にN+型領域(40)を形成し、N+型領域(40)の
上にP型エピタキシャル層(47)を形成し、P型エピ
タキシャル層47)の上にP+型ポリシリコン領域(5
1,52)を形成し、N−型シリコン基板(31)の裏
面にN+型領域(44)を形成し、P+型領域(38,
39)をP+型領域(36,37)のガードリングと
し、P型領域(65,66)をP型領域(32,33,
34,35)のガードリングとした直流形過電流保護半
導体装置 【7】P+型領域(36,37)をゲートとし、P+型
領域(36)とP+型領域(37)の間をチャンネルと
して、N−型シリコン基板(31)をドレイン、N+型
ポリシリコン領域(61)をソースとするN型接合形電
界効果半導体を形成し、そのN型接合形電界効果半導体
の上に、N型エピタキシャル層(46)をチャンネルと
して、N+型ポリシリコン領域(61)をドレイン、N
+ポリシリコン領域(60,62)をソースとするN型
接合形電界効果半導体を形成した請求項6記載の直流形
過電流保護半導体装置 【8】P型領域(35)にN+型領域(43)を下部ゲ
ートとし、P型エピタキシャル層(49)をチャンネル
として、P+型ポリシリコン領域(58)をドレイン、
P+型ポリシリコン領域(57,59)をソースとする
P型接合形電界効果半導体を形成し、P型領域(33)
にN+型領域(41)を下部ゲートとし、P型エピタキ
シャル層(48)をチャネルとして、P+型ポリシリコ
ン領域(54)をドレイン、P+型ポリシリコン領域
(53,55)をソースとするP型接合形電界効果半導
体を形成した請求項6記載の直流形過電流保護半導体装
置 【9】P型領域(34)にN+型領域(42)を下部電
極とし、N−型エピタキシャル層(45)を熱酸化して
形成した酸化膜SiO2(50)を挟んで、ポリシリコ
ン層(56)を上部電極とするコンデンサーを形成し、
P型領域(32)にP型エピタキシャル層(47)を抵
抗部とし、P+型ポリシリコン領域(51,52)を両
端の電極とする抵抗を形成した請求項6記載の直流形過
電流保護半導体装置 【10】直流形過電流保護回路2個を、端子(B)と端
子(B’)を接続して逆向き直列に接続し、端子(C)
と端子(D’)、端子(D)と端子(C’)を接続し
て、N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲートとN
型接合形電界効果半導体(1’,3’)のゲートを抵抗
(12)と抵抗(12’)との並列抵抗を通じて接続
し、また、コンデンサー(10)と抵抗(11)を直列
に接続した組と、コンデンサー(10’)と抵抗(1
1’)を直列に接続した組とを並列して接続し、端子
(A)と端子(A’)を外部への両端の端子とした交流
形過電流保護回路 【11】直流形過電流保護半導体装置2個を、1個の外
囲器にマウントし、逆向き直列に接続して形成した交流
形過電流保護半導体装置 【12】 Siウエハ上において隣合って並ぶ2個のチ
ップ(直流形過電流保護半導体装置)を交流形過電流保
護半導体装置を構成するペアーとし、ペアーである2個
のチップの間を中心として左右対称に、その2個のチッ
プを構成する各デバイスの領域を配置したペアーのチッ
プ(直流形過電流保護半導体装置) 【13】ペアーの左側のチップのB’g領域はチップの
左端にC領域、D領域、B領域の順に並べ、ペアーの右
側のチップのB’g領域はチップの右端にD’領域、
C’領域、B’領域の順に並べた請求項12記載のチッ
プ(直流形過電流保護半導体装置) 【14】ペアーの一方のチップのB’g領域と他方のチ
ップのB’g領域とが近くに隣合うように、ペアーのチ
ップを1個の外囲器にマウントして形成した請求項11
記載の交流形過電流保護半導体装置 【15】チップを構成する各デバイスの領域を縦方向1
列に配置し、互いに接続され電気的に同じものである2
つのB’g領域を、1個のチップの左端と右端に1組づ
つ配置したチップ(直流形過電流保護半導体装置) 【16】1個のチップの左端のB’g領域はC領域、D
領域、B領域の順に並べ、右端のB’g領域はD領域、
C領域、B領域の順に並べた請求項15記載のチップ
(直流形過電流保護半導体装置) 【17】互いに接続され電気的に同じものである2つの
B’g領域を、1個のチップの左端と右端に1組づつ配
置したチップを2個、1個の外囲器にマウントし、各チ
ップの隣のチップに近い方のB’g領域どうしを接続し
て形成した請求項11記載の交流形過電流保護半導体装
置 【18】チップを製造する工程のアルミ配線工程におい
て、アルミ配線を行う範囲を変えて定格電流値を定めた
チップ(直流形過電流保護半導体装置) 【19】チップを製造する工程のアルミ配線工程も含め
た全工程を同じ製造条件、製造方法で製造したチップ
を、ウエハ・ブローバを用いて、チップの特性を確認し
ながらアルミ配線の1部を切断して切り離して、定格電
流値や遮断特性を定めたチップ(直流形過電流保護半導
体装置) 【発明の詳細な説明】 【1】産業上の利用分野 本発明は、負荷である回路を過電流から保護する過電流
保護回路とその半導体装置の製造方法に関するものであ
る。 【2】従来の技術 負荷に直列に接続して過電流から負荷を保護する装置と
して、ヒューズやブレーカー、また、トランジスターや
サイリスター等の保護回路が使用されている。ヒューズ
は、過電流が流れると溶断するため、その度に、交換し
なければならない。ブレーカーは、遮断速度が遅いため
に、速動性を必要とする回路には使用できない。トラン
ジスターやサイリスターの保護回路は、負荷に直列に接
続するだけでなく、この保護回路を動かす別電源が必要
である。このために、この保護回路は、ヒューズやブレ
ーカーのように、必要なところに簡単に、負荷に直列に
接続して使用することができない。 【3】発明の目的 本発明は、必要なところに簡単に負荷に直列に接続する
ことができ、過電流が流れるたびに交換する必要がな
く、そして、別電源を必要としない、接合形電界効果半
導体による直流形過電流保護回路と直流形過電流保護半
導体装置、そして、交流形過電流保護回路と交流形過電
流保護半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。 【4】発明の概要 本発明は、N型・P型の接合形電界効果半導体を組み合
わせて、N型接合形電界効果半導体とP型接合形電界効
果半導体が互いに作用し合うことによって、過電流を遮
断し、外部から強い電界や強い磁界がかかっても正確に
過電流を遮断することができる直流形過電流保護回路
と、その過電流保護回路を1つのシリコン基板上にまと
めて形成した直流形過電流保護半導体装置の製造方法
と、2個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続し
た交流形過電流保護回路と、2個の直流形過電流保護半
導体装置を1個の外囲器(パッケージ)の別々のリード
にマウントして逆向き直列に接続する方法により形成し
た交流形過電流保護半導体装置を提供するものである。 【5】発明の実施例 本発明を実施例により、詳細に説明する。第1図は直流
形過電流保護回路を示し、第2図は直流形過電流保護半
導体装置の断面図を示す。最初に直流形過電流保護回路
を第1図により説明する。N型接合形電界効果半導体
(以下N型FETと略す)1のソースとP型接合形電界
効果半導体(以下P型FETと略す)2のソースとを接
続し、N型FET1のドレインとN型FET3のソース
とを接続する。また、N型FET1とP型FET2のピ
ンチオフ電圧とコンダクタンスは、絶対値において、ほ
ぼ同じ程度の大きさの特性であり、N型FET3のピン
チオフ電圧とコンダクタンスは、絶対値において、N型
FET1とP型FET2のピンチオフ電圧とコンダクタ
ンスより大きい特性である。そして、N型FET3のゲ
ートはN型FET1のゲートと接続し、N型FET1の
ゲートはP型FET4のソースに接続し、P型FET4
のドレインは抵抗5を通じて、P型FET4のゲートは
抵抗6を通じてP型FET2のドレインに接続する。そ
して、また、N型FET1のゲートはコンデンサー10
と抵抗11を通じてP型FET2のドレインに接続す
る。P型FET2のゲートは抵抗8を通じてP型FET
7のドレインに、抵抗9を通じてP型FET7のゲート
に接続し、P型FET7のソースはN型FET1のドレ
インに接続する。そして、第1図はN型FET3のドレ
インをプラス側の端子Aとし、P型FET2のドレイン
をマイナス側の端子Bとした直流形過電流保護回路であ
る。この接続により、端子Aにプラス、端子Bにマイナ
スの電圧VABがかかる時、P型FET2における電位
差は、N型FET1,3のゲート電圧になり、N型FE
T1における電位差は、P型FET2のゲート電圧にな
る。このために、端子AB間に電圧VABがかかり、電
流IABが流れてP型FET2における電位差が大きく
なると、N型FET1,3のゲート電圧が大きくなり、
同様に、N型FET1における電位差が大きくなると、
P型FET2のゲート電圧が大きくなる。電圧VABが
大きくなると、N型FET1とP型FET2のゲート電
圧が、ある程度の大きさになるまでは、電流IABは大
きくなるが、電圧VABがさらに大きくなって、N型F
ET1とP型FET2のゲート電圧がある程度の大きさ
に近づくと、N型FET1とP型FET2は電流IAB
が大きくなるのを抑える。電圧VABがもっと大きくな
ると、N型FET1とP型FET2のゲート電圧が大き
くなって、N型FET1とP型FET2は電流IABを
減らすようになり、そして、N型FET1とP型FET
2のゲート電圧がそれぞれのピンチオフ電圧に達して、
電流IABを遮断する。このように、電流IABはある
値の大きさまでは流れるが、ある値以上の大きな異常電
流が流れると、N型FET1とP型FET2のそれぞれ
における電位差が大きくなり、それによりN型FET1
とP型FET2のゲート電圧が大きくなり、そして、ゲ
ート電圧が大きくなると、また、電位差が大きくなり、
また、ゲート電圧が大きくなることを、N型FET1と
P型FET2は互いに作用し合って繰り返し、そして、
異常電流を遮断する。これにより、この直流形過電流保
護回路は異常電流を遮断し、過電流保護のはたらきをす
る。この遮断の静特性を第3図に示す。そして、N型F
ET1とP型FET2が異常電流を遮断すると、電源電
圧がN型FET1とP型FET2にかかってくるが、N
型FET3のピンチオフ電圧より大きい電源電圧がかか
ると、N型FET3のゲート電圧がN型FET3のピン
チオフ電圧より大きくなってN型FET3が遮断し、N
型FET3のピンチオフ電圧より大きい電源電圧の部分
はN型FET3にかかり、N型FET1とP型FET2
には、大きな電源電圧はかからない。N型FET1,3
のゲートは、P型FET4のソースに接続され、P型F
ET4のドレインは抵抗5を通じて、ゲートは抵抗6を
通じて、P型FET2のドレインに接続されている。通
常、P型FETのゲートは、ソース側(プラス側)に接
続するが、このP型FET4のゲートは、抵抗6を通じ
てドレイン側(マイナス側)に接続しているので、P型
FET4の内部抵抗は通常より小さくなり、そして、N
型FET1,3のゲート電流であるP型FET4のソー
スを流れる電流の1部は、P型FET4のゲートの順方
向のPN接合を通って流すことができるため、N型FE
T1,3のゲートからP型FET2のドレインに向かっ
て見た場合は、P型FET4は抵抗値の小さい抵抗のよ
うになり、逆に、P型FET2のドレインからN型FE
T1,3に向かって見た場合は、抵抗値の大変大きい抵
抗のようになる。また、同様に、P型FET2のゲート
は、抵抗8を通じてP型FET7のドレインに、抵抗9
を通じてP型FET7のゲートに接続され、P型FET
7のソースはN型FET1のドレインに接続されている
ので、P型FET7の内部抵抗は通常より小さくなり、
そして、P型FET2のゲート電流であるP型FET7
のソースを流れる電流の1部は、P型FET7のゲート
の順方向のPN接合を通って流すことができるため、N
型FET1のドレインからP型FET2のゲートに向か
って見た場合は、P型FET7は抵抗値の小さい抵抗の
ようになり、逆に、P型FET2のゲートからN型FE
T1のドレインに向かって見た場合、抵抗値の大変大き
な抵抗のようになる。このために、大きな異常電流が流
れた時は速く遮断でき、そして、異常電流を遮断した時
にかかったN型FET1,3とP型FET2のそれぞれ
のゲート電圧は、高抵抗状態のP型FET4とP型FE
T7に阻まれて、なかなか放電されず、長く保持される
ため、長周期のパルス状の異常電流に対しても、遮断後
の周期ごとに尖頭状の異常電流が流れることなく、完全
に遮断することができる。また、過電流保護回路には、
保護する負荷回路に許容される範囲の短時間の異常電流
は流すことができる遅延時間、遮断特性が必要であるた
めに、N型FET1,3のゲートに接続するP型FET
4の内部抵抗と抵抗6,5の抵抗値を極端に小さくする
ことはできない。そのために、大きな異常電流が流れた
時、N型FET3のゲート電圧がP型FET2のドレイ
ンの電圧になって、N型FET3が遮断するまでの間、
P型FET2に大きな電圧がかかるが、N型FET1,
3のゲートはコンデンサー10と抵抗11を通じてP型
FET2のドレインに接続されているので、大きな異常
電流が流れても、N型FET3のゲート電圧はP型FE
T2のドレインの電圧に近い電圧に保持されるため、P
型FET2に大きな電圧がかかるのを防いで、必要な遅
延時間、遮断特性を出すことができる。次に、第1図の
直流形過電流保護回路を、1つのシリコン基板上にまと
めた直流形過電流保護半導体装置の製造方法を第2図に
より説明する。第2図は直流形過電流保護半導体装置の
断面図である。N−型シリコン基板31(1014cm
−3)の表面に熱拡散法を用いてP型領域32,33,
34,35,65,66(1015〜1016c
m−3)を形成し、続いて、熱拡散法を用いて、P型領
域32,33,34,35にN+型領域40,41,4
2,43(1017〜1018cm−3)を形成し、N
−型シリコン基板31の裏面にN+型領域44(10
17〜1018cm−3)を形成する。次に、熱拡散法
を用いて、N−型シリコン基板31の表面にP+型領域
36,37,38,39(1017〜1018c
m−3)を形成する。次に、エピタキシャル成長法を用
いて、P+型領域36,37の上にN−型エピタキシャ
ル層46(1015cm−3)を、N+領域42の上に
N−型エピタキシャル層45(1015cm−3)を、
N+型領域40の上にN−型エピタキシャル層47(1
015cm−3)を、N+型領域41の上にN−型エピ
タキシャル層48(1015cm−3)を、N+型領域
43の上にN−エピキシャル層49(1015c
m−3)を形成する。そして、イオン注入法を用いて、
N型不純物をN−型エピタキシャル層46に注入して、
N型エピタキシャル層46(1015〜1016cm
−3)を、P型不純物をN−型エピタキシャル層47,
48,49に注入して、P型エピタキシャル層47,4
8,49(1015〜1016cm−3)を形成する。
続いて、熱酸化法を用いて、N−型エピタキシャル層4
5の表面に必要な厚さの酸化膜SiO250を形成す
る。この熱酸化を行う時、エピタキシャル層の加熱処理
も兼ねて行う。次に、電界効果半導体、抵抗、コンデン
サーのそれぞれの電極となる領域を、ポリシリコンを用
いて形成する。N型エピタキシャル層46の上に、N+
型ポリシリコン領域60,61,62(1018〜10
19cm−3)を形成し、酸化膜SiO250の上にポ
リシリコン層56を形成し、P型エピタキシャル層47
の上にP+型ポリシリコン領域51,52(1018〜
1019cm−3)を、P型エピタキシャル層48の上
にP+型ポリシリコン領域53,54,55(1018
〜1019cm−3)を、P型エピタキシャル層49の
上にP+型ポリシリコン領域57,58,59(10
18〜1019cm−3)を形成する。第2図の半導体
装置の各部分のはたらきを、第1図の直流形過電流保護
回路との関係において説明する。P+型領域36,37
は、P+型領36,37をゲートとし、P+型領域36
とP+領域37の間をチャンネルとして、N−型シリコ
ン基板31をドレイン、N+ポリシリコン領域61をソ
ースとする第1図のN型FET3にあたるN型FETを
形成し、その上にP+領域36,37を下部ゲートと
し、N型エピタキシャル層46をチャンネルとして、N
+型ポリシリコン領域61をドレイン、N+型ポリシリ
コン領域60,62をソースとする第1図のN型FET
1にあたるN型FETを形成する。そして、P+型領域
38,39はP+型領域36,37のガードリングであ
る。P型領域35は、N+型領域43を下部ゲートと
し、P型エピタキシャル層49をチャンネルとして、P
+型ポリシリコン領域58をドレイン、P+型ポリシリ
コン領域57,59をソースとする第1図のP型FET
2にあたるP型FETを形成する。P型領域34は、N
+型領域42を下部電極とし、酸化膜SiO250を挟
んで、ポリシリコン層56を上部電極とする第1図のコ
ンデンサー10にあたるコンデンサーを形成する。P型
領域33は、N+型領域41を下部ゲートとし、P型エ
ピタキシャル層48をチャンネルとして、P+型ポリシ
リコン領域54をドレイン、P+ポリシリコン領域5
3,55をソースとする第1図のP型FET4にあたる
P型FETを形成する。同様の方法で、P型FET7に
あたるP型FETを別に形成する。P型領域32は、P
型エピタキシャル層47を抵抗部とし、P+型ポリシリ
コン領域51,52を両端の電極とする第1図の抵抗5
にあたる抵抗を形成する。同様の方法で、抵抗6,8,
9,11のそれぞれにあたる抵抗を別々に形成する。P
型領域65,66は、P型領域32,33,34,35
のガードリングである。N−型シリコン基板31の裏面
のN+型領域44は、第1図のプラス側端子Aにあた
り、P型領域35に形成したP型FETのドレインであ
るP+型ポリシリコン領域58は、第1図のマイナス側
端子Bにあたる。第2図の半導体装置の断面図には、N
型FETの下部ゲートのP+型領域36,37、P型F
ETの下部ゲートのN+型領域41,43、コンデンサ
ーの下部電極のN+型領域42のそれぞれが外部と接続
するための電極部が示されていないが、実際には、これ
らの各領域は外部と接続するための電極部を設けてい
る。最終工程において、第1図の直流形過電流保護回路
の配線どおりに、半導体装置の上に形成したN型FE
T、P型FET、コンデンサー、抵抗のそれぞれの素子
をアルミニウム配線で結ぶ。次に、交流形過電流保護回
路を第4図により説明する。第4図は、1部変更した第
1図の直流形過電流保護回路を2個、逆向き直列に接続
した交流形過電流保護回路である。第4図の破線の枠の
中が第1図の直流形過電流保護回路にあたるところであ
る。破線の枠の中の直流形過電流保護回路は、第1図の
直流形過電流保護回路とほとんど同じであるので、変更
したところを説明する。第1図では、N型FET3のゲ
ートはN型FET1のゲートと接続し、N型FET1の
ゲートはP型FET4のソースに接続し、P型FET4
のドレインは抵抗5を通じて、P型FET4のゲートは
抵抗6を通じてP型FET2のドレインに接続し、ま
た、N型FET1のゲートはコンデンサー10と抵抗1
1を通じてP型FET2のドレインに接続しているが、
第4図の破線の枠中の直流形過電流保護回路では、N型
FET3のゲートはN型FET1のゲートと接続し、N
型FET1のゲートは抵抗12を通じて外部端子Dに接
続し、また、N型FET1のゲートはコンデンサー10
と抵抗11を通じて外部端子Dに接続し、そして、ま
た、N型FET1のゲートは直接外部端子Cに接続す
る。その他の部品や配線は、第1図と同じである。今、
破線の枠の中の直流形過電流保護回路を回路1とする。
回路1と同じ直流形過電流保護回路を左右逆にしたもの
を回路2とする。回路2の各部品の符号(番号)は、回
路1の符号と同じ符号にダッシュ[’]を付けたものと
する。そして、外部端子Bと外部端子B’を、外部端子
Cと外部端子D’を、外部端子Dと外部端子C’を接続
して、回路1と回路2を接続する。この接続により、2
個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続して交流
形過電流保護回路が形成できる。この交流形過電流保護
回路のはたらきを説明する。端子Aにプラス、端子A’
にマイナスの電圧VAA’がかかると、N型FET1,
3とP型FET2とが互いに作用し合って過電流を遮断
し、端子A’にプラス、端子Aにマイナスの電圧
VAA’がかかると、N型FET1’,3’とP型FE
T2’とが互いに作用し合って過電流を遮断して、過電
流保護のはたらきをする。外部端子Cと外部端子D’
を、外部端子Dと外部端子C’を接続することにより、
N型FET1のゲートに接続されている抵抗11,12
とコンデンサー10と、N型FET1’のゲートに接続
されている抵抗11’,12’とコンデンサー10’と
が、N型FET1のゲートとN型FET1’のゲートの
間に並列に接続されたことになる。この接続により、端
子Aにプラス、端子A’にマイナスの電圧VAA’がか
かる時、N型FET1,3のゲート電圧はP型FET2
とP型FET2’とN型FET1’における各電位差
(電圧降下)の合計になる。つまり、N型FET1の特
性とN型FET1’の特性が僅にズレていても、P型F
ET2の特性とP型FET2’の特性が僅かにズレてい
ても、その各FETの特性のズレをも含んだ合計の電位
差がN型FET1,3のゲート電圧になり、また、同様
に、端子A’にプラス、端子Aにマイナスの電圧
VAA’がかかる時、N型FET1’,3’のゲート電
圧はP型FET2’とP型FET2とN型FET1にお
ける各電位差の合計になり、そして、N型FET1,3
のゲートとN型FET1’,3’のゲートは抵抗12と
抵抗12’との並列抵抗により接続されているので、電
圧VAA’端子Aにプラス、端子Bにマイナスの方向
と、端子A’にプラス、端子Aにマイナスの方向の両方
向において、ほぼ同じ特性で過電流を遮断することがで
きる。また、N型FET1,3のゲートとN型FET
1’,3’のゲートは、コンデンサー10と抵抗11に
より接続され、並列にコンデンサー10,と抵抗11’
により接続されているので、大きな異常電流が流れて
も、端子Aにプラス、端子A’にマイナスの電圧
VAA’がかかる時、N型FET1’,3’のゲート電
圧はN型FET1,3のゲート電圧に近い電圧に保持さ
れるため、P型FET2,2’とN型FET1’,3’
に大きな電圧がかかるのを防いでN型FET3が遮断す
ることができ、同様に、端子A’にプラス、端子Aにマ
イナスの電圧VAA’がかかる時、P型FET2’,2
とN型FET1,3に大きな電圧がかかるのを防いでN
型FET3’が遮断することができる。この交流形過電
流保護回路の遮断の静特性を第11図に示す。次に、交
流形過電流保護半導体装置の製造方法を第5図から第1
0図において説明する。第5図は、Siウエハに並ぶ各
チップ(ペレット)と、そのチップ上の各デバイスの基
本的な配置であるパターンを示している。Siウエハ上
において隣合って並ぶ2個のチップ70,77をペアー
とし、チップ70にN型FETを形成するN領域71と
P型FETを形成するP領域72とコンデンサーや抵抗
を形成するCR領域73とワイヤー・ボンディングを行
うB’g領域(第4図の破線の中の外部への端子B、端
子C、端子Dにあたる)のC領域74、D領域75、B
領域76を形成する。第4図の端子BがB領域に、端子
CがC領域に、端子DがD領域にあたる。チップ70の
裏面は第4図の外部への端子Aにあたる。N領域71は
第4図のN型FET1,3を形成する領域にあたり、P
領域72はP型FET2を形成する領域にあたり、CR
領域73はコンデンサー10や抵抗8,9,11,12
を形成する領域にあたる。第4図のP型FET2のゲー
トに接続されているP型FET7は、P領域72に含ま
れても、CR領域73に含まれてもよい。チップ77に
N領域78とP領域79とCR領域80とB’g領域の
D’領域81、C’領域82、B’領域83を形成す
る。そして、チップ70とチップ77において、N領域
71とN領域78とは隣合うように位置し、P領域72
とP領域79とは隣合うように位置し、CR領域73と
CR領域80とは互いに離れたところに位置し、C領域
74、D領域75、B領域76は縦1列に並べてチップ
70の左端に位置し、D’領域81、C’領域82、
B’領域83は縦1列に並べてチップ77の右端に位置
して、チップ70とチップ77の間を中心として左右対
称に、チップ70とチップ77の各デバイス領域を配置
する。次に、第6図のように、1個の外囲器のリード8
5にチップ77をマウントし、別のリード86にチップ
70をマウントする。チップ77とチップ70をワイヤ
ー・ボンディングで結ぶために、チップ77のB’g領
域と、チップ70のB’g領域とが隣合って近くに位置
するようにマウントする。そして、D’領域81とC領
域74をワイヤー87で接続し、C’領域82とD領域
75をワイヤー88で接続し、B’領域83とB領域7
6をワイヤー89で接続して、チップ77とチップ70
を逆向き直列に接続する。このように、チップ70の
B’g領域のC領域74、D領域75、B領域76は縦
1列に並べてチップ70の左端に位置し、チップ77の
B’g領域のD’領域81、C’領域82、B’領域8
3は縦1列に並べてチップ77の右端に位置し、そし
て、チップ70のB’g領域とチップ77のB,g領域
が隣合って近くに位置するようにマウントすることによ
り、チップ70とチップ77を接続するワイヤー87,
88,89を短くすることができる。また、チップ70
のB’g領域はC領域74、D領域75、B領域76の
順に縦1列に並べ、チップ77のB’g領域はD’領域
81、C’領域82、B’領域83の順に縦1列に並べ
ることにより、D’領域81とC領域74を接続するワ
イヤー87と、C’領域82とD領域75を接続するワ
イヤー88とが交差することなくそれぞれ接続すること
ができる。別の実施例を第7図、第8図において説明す
る。第7図のチップ91とチップ101は、同じパター
ンである。チップ91にN型FETを形成するN領域9
2とP型FETを形成するP領域93とコンデンサーや
抵抗を形成するCR領域94を縦1列に配置し、チップ
91の左端にB’g領域のC領域95、D領域96、B
領域97をこの順に、右端にB’g領域のD領域98、
C領域99、B領域100をこの順に配置する。C領域
95とC領域99、D領域96とD領域98、B領域9
7とB領域100は、それぞれ接続され、電気的に同じ
ものである。第4図の端子BがB領域に、端子CがC領
域に、端子DがD領域にあたる。チップ91の裏面は第
4図の外部への端子Aにあたる。N領域92は第4図の
N型FET1,3を形成する領域にあたり、P領域93
はP型FET2を形成する領域にあたり、CR領域94
はコンデンサー10や抵抗8,9,11,12を形成す
る領域にあたる。同様に、チップ101にN領域とP領
域とCR領域を縦1列に配置し、チップ101の左端に
B’g領域をC’領域、D’領域、B’領域の順に、右
端にB’g領域をD’領域102、C’領域103、
B’領域104の順に配置する。次に、第8図のよう
に、1個の外囲器のリード105にチップ101をマウ
ントし、別のリード106にチップ91をマウントす
る。そして、D’領域102とC領域95をワイヤー1
07で接続し、C’領域103とD領域96をワイヤー
108で接続し、B’領域104とB領域97をワイヤ
ー109で接続し、チップ101とチップ91を逆向き
直列に接続する。このように、1個のチップに、互いに
接続され電気的に同じものである2つのB’g領域を、
左端に1つ、右端に1つ、形成することにより、外囲器
のリードにマウントしたチップ101とチップ91の互
いに隣合う近くのB’g領域とB’g領域をワイヤーで
接続することができ、この2個のチップを接続するワイ
ヤー107,108,109を短くすることができる。
また、チップ91のB’g領域は左端にC領域、D領
域、B領域の順に、右端にD領域、C領域、B領域の順
に縦1列に並べ、同様に、チップ101のB’g領域は
左端にC’領域、D’領域、B’領域の順に、右端に
D’領域、C’領域、B’領域の順に縦1列に並べるこ
とにより、D’領域102とC領域95を接続するワイ
ヤー107と、C’領域103とD領域96を接続する
ワイヤー108とが交差することなくそれぞれ接続する
ことができる。次に、定格電流値を正確に容易に定める
ことができる製造方法を第9図において説明する。ここ
で説明する定格電流値を定める方法は、直流形過電流保
護半導体装置をSiウエハ上のチップとして製造する
時、蒸着によってアルミ配線を行う工程の前の工程まで
は、どの定格電流値のチップも全く同じ製造条件、同じ
製造方法で製造され、アルミ配線を行う工程において、
ある定格電流値にするために必要である範囲のみにアル
ミ配線を行って、その定格電流値を定める方法である。
第9図の実施例を説明する。領域120は、今、第5図
のN領域71にあたるN型FETを形成するN領域と仮
定する。領域121,122,123,124,12
5,126は、N型FETのソース領域であり、点線四
角形の領域は、N型FETのドレイン領域である。図面
を分かり易くするために、アルミ配線はソース領域のみ
記入しているが、実際はソース領域とドレイン領域の両
方にアルミ配線を行う。そして、例えば、アルミ配線1
27は、ある定格電流値を出すために必要な範囲のソー
ス領域123,124,125,126のみに行う。
ドレイン領域のアルミ配線は、全部の範囲に、または、
必要な範囲のみに行う。P型FETを形成するP領域に
おいても、同様に、アルミ配線は、ある定格電流値を出
すために必要な範囲のソース領域やドレイン領域のみに
行う。このアルミ配線を行う範囲を変えて定格電流値を
決める方法によれば、どの定格電流値のチップもアルミ
配線工程を除いて、全く同じ製造条件、同じ製造方法で
製造できるので、いつも決まった特性のチップを得るこ
とができ、そして、アルミ配線の範囲を変えて正確な定
格電流値を得ることができるので、特性が安定し定格電
流値が揃った過電流保護半導体装置を製造することがで
きる。また、N領域をいくつかのブロックに分けて、い
くつかの中の必要なブロックのみにアルミ配線を行うこ
とによって、定格電流値を定めることもできる。次に、
定格電流値を正確に容易に定めることができる別の製造
方法を第10図において説明する。ここで説明する定格
電流値を定める方法は、直流形過電流保護半導体装置を
Siウエハ上のチップとして製造する時、最終工程の蒸
着によってアルミ配線を行う工程も含めた全製造工程
を、どの定格電流値のチップも全く同じ製造条件、同じ
製造方法で製造する。そして、ウエハ・ブローバを用い
て、出来上がった各チップをウエハのままでテストし、
必要な定格電流値になるようにアルミ配線の1部をレー
ザー等で切断して切り離し、その定格電流値を定める方
法である。第10図の実施例を説明する。領域130
は、今、第5図のN領域71にあたるN型FETを形成
するN領域と仮定する。実線四角形の領域138は、N
型FETのソース領域であり、他の実線四角形の領域も
同様にソース領域である。点線四角形の領域139は、
N型FETのドレイン領域であり、他の点線四角形も同
様にドレイン領域である。出来上がったチップには、全
部のソース領域にアルミ配線131が行われている。図
面を分かり易くするために、アルミ配線はソース領域の
み記入しているが、実際はソース領域とドレイン領域の
両方にアルミ配線を行う。そして、ウエハ・ブローバを
用いて、出来上がった各チップをウエハのままでテスト
し、各チップの出来上がりの特性を確認した上で、必要
な定格電流値になるようにアルミ配線の1部をレーザー
等で切断して切り離し、定格電流値を定める。例えば、
アルミ配線132を箇所135で、アルミ配線133を
箇所136で、アルミ配線134を箇所137で切断し
て、アルミ配線131から切り離して、必要な定格電流
値に合わせる。ドレイン領域は、全部のドレイン領域に
アルミ配線を行ったままでも、また、ソース領域と同様
に、アルミ配線の1部を切り離してもよい。この方法に
よれば、ウエハ・ブローバを用いて、出来上がったチッ
プの特性を確認した上で、アルミ配線の1部を切断して
切り離し、定格電流値を定めることができる。P型FE
Tを形成するP領域においても、同様に、必要な定格電
流値になるようにアルミ配線の1部をレーザー等で切断
して切り離し、定格電流値を定める。また、この方法に
よれば、CR領域のコンデンサーをいくつかのブロック
に分けて並列に形成しておき、並列に接続するブロック
数を変えてコンデンサー容量を調整し、また、抵抗も並
列に形成しておき、並列に接続する抵抗数を変えて抵抗
値を調整して、遮断特性を変えることができる。 【6】発明の効果 本発明の直流形過電流保護回路は、接合形電界効果半導
体と抵抗とコンデンサーで構成されているために、ピン
チオフ電圧の小さい電界効果半導体で回路を構成すれ
ば、正常電流が流れる時の過電流保護回路における電圧
降下を小さくでき、また、負荷回路の正常電流は接合形
電界効果半導体のみを流れ、1つのPN接合も横切らな
いために、正常電流はゼロから正常値までスムーズに立
ち上がることができる。また、本発明の直流形過電流保
護回路のN型FET1,3のゲートは、P型FET4の
ソースに接続され、P型FET4のドレインは抵抗5を
通じて、ゲートは抵抗6を通じて、P型FET2のドレ
インに接続されているため、N型FET1,3のゲート
は、抵抗値のあまり大きくない抵抗を通じて直接にP型
FET4のドレインに接続されているのとほぼ同じであ
る。また、同様に、P型FET2のゲートは、抵抗8を
通じてP型FET7のドレインに、抵抗9を通じてP型
FET7のゲートに接続され、P型FET7のソースは
N型FET1のドレインに接続されているため、P型F
ET2のゲートは、抵抗値のあまり大きくない抵抗を通
じて直接にN型FET1のドレインに接続されているの
とほぼ同じである。このために、正常電流が流れている
時は、常に、N型FET1,3のゲート電圧は、P型F
ET2のドレインの電圧になり、P型FET2のゲート
電圧は、N型FET1のドレインの電圧になる。このこ
とにより、本発明の直流形過電流保護回路に外部から強
い電界や強い磁界がかかっても、過電流保護回路を構成
する電界効果半導体のゲート電圧が不安定になることが
ないので、本発明の直流形過電流保護回路は強い電界や
強い磁界がかかる負荷回路に使用しても、正確に異常電
流を遮断し、負荷回路を保護することができる。そし
て、また、異常電流を遮断した時は、遮断時にかかった
N型FET1,3とP型FET2のゲート電圧は、高抵
抗状態のP型FET4とP型FET7に阻まれて、長く
保持されるため、長周期のパルス状の異常電流に対して
も、遮断後の周期ごとに尖頭状の異常電流が流れること
なく、完全に遮断することができる。また、本発明の直
流形過電流保護回路のN型FET1,3のゲートは、コ
ンデンサー10と抵抗11を通じてP型FET2のドレ
インに接続されているので、大きな異常電流が流れて
も、N型FET3のゲート電圧はP型FET2のドレイ
ンの電圧に近い電圧に保持さるため、P型FET2に大
きな電圧がかかるのを防いで、必要な遅延時間、遮断特
性を出すことができる。本発明の直流形過電流保護半導
体装置の製造方法によれば、接合形電界効果半導体を形
成する通常の工程に、コンデンサーの酸化膜SiO2を
形成するための熱酸化工程を加えるだけで、直流形過電
流保護半導体装置を製造することができる。本発明の直
流形過電流保護回路のP型FET4,7を、ソース・ド
レイン・ゲートの接続の方向を逆にしたN型FETに置
き換えて構成することもできる。また、本発明の直流形
過電流保護回路は接合形電界効果半導体で構成されてい
るが、N型FET1をデプレッション形MOS形電界効
果半導体に置き換えて構成することもできる。本発明の
第2図の直流形過電流保護半導体装置のP型領域32,
33,34,35は、別々に形成しているが、これらの
P型領域を1つに、または、いくつかにまとめて形成す
ることもできる。本発明の交流形過電流保護回路は、2
個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続し、端子
Bと端子B’を接続するだけでなく、端子Cと端子
D’、端子Dと端子C’を接続して、N型FET1,3
のゲートとN型FET1’,3’のゲートを抵抗12と
抵抗12’との並列抵抗を通じて接続するので、N型F
ET1の特性とN型FET1’の特性が僅かにズレてい
ても、P型FET2の特性とP型FET2’の特性が僅
かにズレていても、また抵抗12の抵抗値と抵抗12’
の抵抗値が僅かにズレていても、交流の両方向の過電流
をほぼ同じ特性で遮断することができる。本発明の交流
形過電流保護半導体装置は、本発明の直流形過電流保護
半導体装置2個を1個の外囲器にマウントして、逆向き
直列に接続することにより、簡単に製造することができ
る。Siウエハ上において隣合って並ぶ2個のチップを
ペアーとし、ペアーである2個のチップの間を中心とし
て左右対称に、その2個のチップを構成する各デバイス
の領域を配置することにより、特性の揃った2個のチッ
プ(直流形過電流保護導体装置)を製造することがで
き、そして、外囲器にマウントした時、その2個のチッ
プのB’g領域を近くに隣合って配置することができ、
その2個のチップを接続するワイヤーを短くすることが
できる。そして、ペアーの左側のチップのB’g領域は
C領域、D領域、B領域の順に並べ、右側のチップの
B’g領域はD’領域、C’領域、B’領域の順に並べ
ることにより、D’領域とC領域を接続するワイヤー
と、C’領域とD領域を接続するワイヤーとが、交差す
ることなくそれぞれ接続できる。チップを構成する各デ
バイスの領域を縦方向に1列に配置し、そして、互いに
接続され電気的に同じものである2つのB’g領域を、
1個のチップの左端と右端に1組づつ配置することによ
り、外囲器に2個のチップをマウントした時、各チップ
は隣のチップに近い方のB’g領域どうしを接続するこ
とができるので、その2個のチップを接続するワイヤー
を短くすることができる。そして、チップのB’g領域
は左端にC領域、D領域、B領域の順に並べ、右端にD
領域、C領域、B領域の順に並べることにより、D領域
と隣のチップのC領域を接続するワイヤーと、C領域と
隣のチップのD領域を接続するワイヤーとが、交差する
ことなくそれぞれ接続することができる。本発明の定格
電流値を定める方法によれば、アルミ配線工程の前の工
程までは、全く同じ製造条件、製造方法で製造できるの
で、いつも決まった特性のチップを得ることができ、そ
して、アルミ配線の範囲を変えて正確な定格電流値を得
ることができるので、特性が揃ったチップ(直流形過電
流保護半導体装置)を製造できる。また、アルミ配線工
程を含めた全製造工程を、全く同じ製造条件、製造方法
で製造し、そして、ウエハ・ブローバを用いて、出来上
がったチップの特性を確認した上で、アルミ配線の1部
を切断して切り離して、定格電流値、遮断特性を定める
ことができる。 【図面の簡単な説明】 第1図は直流形過電流保護回路図、第2図は直流形過電
流保護半導体装置の断面図、第3図は直流形過電流保護
回路の遮断の静特性図、第4図は交流形過電流保護回路
図、第5図から第8図はチップのパターンの実施例とそ
のチップをマウントした図、第9図、第10図は定格電
流値を定める方法を示す図、第11図は交流形過電流保
護回路の遮断の静特性図である。 1,3……N型FET、2,4,7……P型FET、
5,6,8,9,11……抵抗、10……コンデンサ
ー、31……N−型シリコン基板、36,37,38,
39……P+型領域、32,33,34,35,65,
66……P型領域、40,41,42,43……N+型
領域、45,46……N−型、N型エピタキシャル層、
47,48,49……P型エピタキシャル層、50……
酸化膜SiO2、60,61,62……N+型ポリシリ
コン層、51,52,53,54,55,57,58,
59……P+型ポリシリコン領域、56……ポリシリコ
ン層、70,77,91,101……チップ、85,8
6,105,106……リード、87,88,89,1
07,108,109……ワイヤー、127,131,
132,133,134……アルミ配線 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】第2図 【補正方法】変更 【補正内容】 【第2図】
【手続補正書】 【提出日】平成3年5月25日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 過電流保護回路と半導体装置 【特許請求の範囲】 【1】N型接合形電界効果半導体(1)のソースとP型
接合形電界効果半導体(2)のソースとを接続し、N型
接合形電界効果半導体(1)のドレインとN型接合形電
界効果半導体(3)のソースとを接続し、N型接合形電
界効果半導体(3)のゲートはN型接合形電界効果半導
体(1)のゲートと接続し、N型接合形電界効果半導体
(1)のゲートはP型接合形電界効果半導体(4)のソ
ースに接続し、P型接合形電界効果半導体(4)のドレ
インは抵抗(5)を通じて、P型接合形電界効果半導体
(4)のゲートは抵抗(6)を通じてP型接合形電界効
果半導体(2)のドレインに接続し、同時に、N型接合
形電界効果半導体(1)のゲートはコンデンサー(1
0)と抵抗(11)を通じてP型接合形電界効果半導体
(2)のドレインに接続し、P型接合形電界効果半導体
(2)のゲートは、抵抗(8)を通じてP型接合形電界
効果半導体(7)のドレインに、抵抗(9)を通じてP
型接合形電界効果半導体(7)のゲートに接続し、P型
接合形電界効果半導体(7)のソースはN型接合形電界
効果半導体(1)のドレインに接続し、N型接合形電界
効果半導体(3)のドレインを外部へのプラス側の端子
とし、P型接合形電界効果半導体(2)のドレインを外
部へのマイナス側の端子とする直流形過電流保護回路 【2】N型接合形電界効果半導体(1)とP型接合形電
界効果半導体(2)のピンチオフ電圧とコンダクタンス
は、絶対値において、ほぼ同じ程度の大きさの特性であ
り、N型接合形電界効果半導体(3)のピンチオフ電圧
とコンダクタンスは、N型接合形電界効果半導体(1)
とP型接合形電界効果半導体(2)のピンチオフ電圧と
コンダクタンスより、絶対値において、大きい特性であ
る請求項1記載の直流形過電流保護回路 【3】N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲートは
P型接合形電界効果半導体(4)のソースに接続し、P
型接合形電界効果半導体(4)のドレインは抵抗(5)
を通じて、P型接合形電界効果半導体(4)のゲートは
抵抗(6)を通じてP型接合形電界効果半導体(2)の
ドレインに接続している請求項1記載の直流形過電流保
護回路 【4】P型接合形電界効果半導体(2)のゲートは、抵
抗(8)を通じてP型接合形電界効果半導体(7)のド
レインに、抵抗(9)を通じてP型接合形電界効果半導
体(7)のゲートに接続し、P型接合形電界効果半導体
(7)のソースはN型接合形電界効果半導体(1)のド
レインに接続している請求項1記載の直流形過電流保護
回路 【5】N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲート
が、コンデンサー(10)と抵抗(11)を通じてP型
接合形電界効果半導体(2)のドレインに接続されてい
る請求項1記載の直流形過電流保護回路 【6】N−型シリコン基板(31)の表面にP型領域
(32,33,34,35,65,66)とP+型領域
(36,37,38,39)を形成し、P+領域(3
6,37)の上にN型エピタキシャル層(46)を形成
し、N型エピタキシャル層(46)の上にN+型ポリシ
リコン領域(60,61,62)を形成し、P型領域
(35)にN+領域(43)を形成し、N+型領域(4
3)の上にP型エピタキシャル層(49)を形成し、P
型エピタキシャル層(49)の上にP+型ポリシリコン
領域(57,58,59)を形成し、P型領域(34)
にN+型領域(42)を形成し、N+型領域(42)の
上にN−型エピタキシャル層(45)を形成し、N−型
エピタキシャル層(45)の表面に必要な厚さの酸化膜
SiO2(50)を形成し、酸化膜SiO2(50)の
上にポリシリコン層(56)を形成し、P型領域(3
3)にN+型領域(41)を形成し、N+型領域(4
1)の上にP型エピタキシャル層(48)を形成し、P
型エピタキシャル層(48)の上にP+型ポリシリコン
領域(53,54,55)を形成し、P型領域(32)
にN+型領域(40)を形成し、N+型領域(40)の
上にP型エピタキシャル層(47)を形成し、P型エピ
タキシャル層47)の上にP+型ポリシリコン領域(5
1,52)を形成し、N−型シリコン基板(31)の裏
面にN+型領域(44)を形成し、P+型領域(38,
39)をP+型領域(36,37)のガードリングと
し、P型領域(65,66)をP型領域(32,33,
34,35)のガードリングとした直流形過電流保護半
導体装置 【7】P+型領域(36,37)をゲートとし、P+型
領域(36)とP+型領域(37)の間をチャンネルと
して、N−型シリコン基板(31)をドレイン、N+型
ポリシリコン領域(61)をソースとするN型接合形電
界効果半導体を形成し、そのN型接合形電界効果半導体
の上に、N型エピタキシャル層(46)をチャンネルと
して、N+型ポリシリコン領域(61)をドレイン、N
+ポリシリコン領域(60,62)をソースとするN型
接合形電界効果半導体を形成した請求項6記載の直流形
過電流保護半導体装置 【8】P型領域(35)にN+型領域(43)を下部ゲ
ートとし、P型エピタキシャル層(49)をチャンネル
として、P+型ポリシリコン領域(58)をドレイン、
P+型ポリシリコン領域(57,59)をソースとする
P型接合形電界効果半導体を形成し、P型領域(33)
にN+型領域(41)を下部ゲートとし、P型エピタキ
シャル層(48)をチャネルとして、P+型ポリシリコ
ン領域(54)をドレイン、P+型ポリシリコン領域
(53,55)をソースとするP型接合形電界効果半導
体を形成した請求項6記載の直流形過電流保護半導体装
置 【9】P型領域(34)にN+型領域(42)を下部電
極とし、N−型エピタキシャル層(45)を熱酸化して
形成した酸化膜SiO2(50)を挟んで、ポリシリコ
ン層(56)を上部電極とするコンデンサーを形成し、
P型領域(32)にP型エピタキシャル層(47)を抵
抗部とし、P+型ポリシリコン領域(51,52)を両
端の電極とする抵抗を形成した請求項6記載の直流形過
電流保護半導体装置 【10】直流形過電流保護回路2個を、端子(B)と端
子(B’)を接続して逆向き直列に接続し、端子(C)
と端子(D’)、端子(D)と端子(C’)を接続し
て、N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲートとN
型接合形電界効果半導体(1’,3’)のゲートを抵抗
(12)と抵抗(12’)との並列抵抗を通じて接続
し、また、コンデンサー(10)と抵抗(11)を直列
に接続した組と、コンデンサー(10’)と抵抗(1
1’)を直列に接続した組とを並列して接続し、端子
(A)と端子(A’)を外部への両端の端子とした交流
形過電流保護回路 【11】直流形過電流保護半導体装置2個を、1個の外
囲器にマウントし、逆向き直列に接続して形成した交流
形過電流保護半導体装置 【12】 Siウエハ上において隣合って並ぶ2個のチ
ップ(直流形過電流保護半導体装置)を交流形過電流保
護半導体装置を構成するペアーとし、ペアーである2個
のチップの間を中心として左右対称に、その2個のチッ
プを構成する各デバイスの領域を配置したペアーのチッ
プ(直流形過電流保護半導体装置) 【13】ペアーの左側のチップのB’g領域はチップの
左端にC領域、D領域、B領域の順に並べ、ペアーの右
側のチップのB’g領域はチップの右端にD’領域、
C’領域、B’領域の順に並べた請求項12記載のチッ
プ(直流形過電流保護半導体装置) 【14】ペアーの一方のチップのB’g領域と他方のチ
ップのB’g領域とが近くに隣合うように、ペアーのチ
ップを1個の外囲器にマウントして形成した請求項11
記載の交流形過電流保護半導体装置 【15】チップを構成する各デバイスの領域を縦方向1
列に配置し、互いに接続され電気的に同じものである2
つのB’g領域を、1個のチップの左端と右端に1組づ
つ配置したチップ(直流形過電流保護半導体装置) 【16】1個のチップの左端のB’g領域はC領域、D
領域、B領域の順に並べ、右端のB’g領域はD領域、
C領域、B領域の順に並べた請求項15記載のチップ
(直流形過電流保護半導体装置) 【17】互いに接続され電気的に同じものである2つの
B’g領域を、1個のチップの左端と右端に1組づつ配
置したチップを2個、1個の外囲器にマウントし、各チ
ップの隣のチップに近い方のB’g領域どうしを接続し
て形成した請求項11記載の交流形過電流保護半導体装
置 【18】チップを製造する工程のアルミ配線工程におい
て、アルミ配線を行う範囲を変えて定格電流値を定めた
チップ(直流形過電流保護半導体装置) 【19】チップを製造する工程のアルミ配線工程も含め
た全工程を同じ製造条件、製造方法で製造したチップ
を、ウエハ・ブローバを用いて、チップの特性を確認し
ながらアルミ配線の1部を切断して切り離して、定格電
流値や遮断特性を定めたチップ(直流形過電流保護半導
体装置) 【発明の詳細な説明】 【1】産業上の利用分野 本発明は、負荷である回路を過電流から保護する過電流
保護回路とその半導体装置の製造方法に関するものであ
る。 【2】従来の技術 負荷に直列に接続して過電流から負荷を保護する装置と
して、ヒューズやブレーカー、また、トランジスターや
サイリスター等の保護回路が使用されている。ヒューズ
は、過電流が流れると溶断するため、その度に、交換し
なければならない。ブレーカーは、遮断速度が遅いため
に、速動性を必要とする回路には使用できない。トラン
ジスターやサイリスターの保護回路は、負荷に直列に接
続するだけでなく、この保護回路を動かす別電源が必要
である。このために、この保護回路は、ヒューズやブレ
ーカーのように、必要なところに簡単に、負荷に直列に
接続して使用することができない。 【3】発明の目的 本発明は、必要なところに簡単に負荷に直列に接続する
ことができ、過電流が流れるたびに交換する必要がな
く、そして、別電源を必要としない、接合形電界効果半
導体による直流形過電流保護回路と直流形過電流保護半
導体装置、そして、交流形過電流保護回路と交流形過電
流保護半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。 【4】発明の概要 本発明は、N型・P型の接合形電界効果半導体を組み合
わせて、N型接合形電界効果半導体とP型接合形電界効
果半導体が互いに作用し合うことによって、過電流を遮
断し、外部から強い電界や強い磁界がかかっても正確に
過電流を遮断することができる直流形過電流保護回路
と、その過電流保護回路を1つのシリコン基板上にまと
めて形成した直流形過電流保護半導体装置の製造方法
と、2個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続し
た交流形過電流保護回路と、2個の直流形過電流保護半
導体装置を1個の外囲器(パッケージ)の別々のリード
にマウントして逆向き直列に接続する方法により形成し
た交流形過電流保護半導体装置を提供するものである。 【5】発明の実施例 本発明を実施例により、詳細に説明する。第1図は直流
形過電流保護回路を示し、第2図は直流形過電流保護半
導体装置の断面図を示す。最初に直流形過電流保護回路
を第1図により説明する。N型接合形電界効果半導体
(以下N型FETと略す)1のソースとP型接合形電界
効果半導体(以下P型FETと略す)2のソースとを接
続し、N型FET1のドレインとN型FET3のソース
とを接続する。また、N型FET1とP型FET2のピ
ンチオフ電圧とコンダクタンスは、絶対値において、ほ
ぼ同じ程度の大きさの特性であり、N型FET3のピン
チオフ電圧とコンダクタンスは、絶対値において、N型
FET1とP型FET2のピンチオフ電圧とコンダクタ
ンスより大きい特性である。そして、N型FET3のゲ
ートはN型FET1のゲートと接続し、N型FET1の
ゲートはP型FET4のソースに接続し、P型FET4
のドレインは抵抗5を通じて、P型FET4のゲートは
抵抗6を通じてP型FET2のドレインに接続する。そ
して、また、N型FET1のゲートはコンデンサー10
と抵抗11を通じてP型FET2のドレインに接続す
る。P型FET2のゲートは抵抗8を通じてP型FET
7のドレインに、抵抗9を通じてP型FET7のゲート
に接続し、P型FET7のソースはN型FET1のドレ
インに接続する。そして、第1図はN型FET3のドレ
インをプラス側の端子Aとし、P型FET2のドレイン
をマイナス側の端子Bとした直流形過電流保護回路であ
る。この接続により、端子Aにプラス、端子Bにマイナ
スの電圧VABがかかる時、P型FET2における電位
差は、N型FET1,3のゲート電圧になり、N型FE
T1における電位差は、P型FET2のゲート電圧にな
る。このために、端子AB間に電圧VABがかかり、電
流IABが流れてP型FET2における電位差が大きく
なると、N型FET1,3のゲート電圧が大きくなり、
同様に、N型FET1における電位差が大きくなると、
P型FET2のゲート電圧が大きくなる。電圧VABが
大きくなると、N型FET1とP型FET2のゲート電
圧が、ある程度の大きさになるまでは、電流IABは大
きくなるが、電圧VABがさらに大きくなって、N型F
ET1とP型FET2のゲート電圧がある程度の大きさ
に近づくと、N型FET1とP型FET2は電流IAB
が大きくなるのを抑える。電圧VABがもっと大きくな
ると、N型FET1とP型FET2のゲート電圧が大き
くなって、N型FET1とP型FET2は電流IABを
減らすようになり、そして、N型FET1とP型FET
2のゲート電圧がそれぞれのピンチオフ電圧に達して、
電流IABを遮断する。このように、電流IABはある
値の大きさまでは流れるが、ある値以上の大きな異常電
流が流れると、N型FET1とP型FET2のそれぞれ
における電位差が大きくなり、それによりN型FET1
とP型FET2のゲート電圧が大きくなり、そして、ゲ
ート電圧が大きくなると、また、電位差が大きくなり、
また、ゲート電圧が大きくなることを、N型FET1と
P型FET2は互いに作用し合って繰り返し、そして、
異常電流を遮断する。これにより、この直流形過電流保
護回路は異常電流を遮断し、過電流保護のはたらきをす
る。この遮断の静特性を第3図に示す。そして、N型F
ET1とP型FET2が異常電流を遮断すると、電源電
圧がN型FET1とP型FET2にかかってくるが、N
型FET3のピンチオフ電圧より大きい電源電圧がかか
ると、N型FET3のゲート電圧がN型FET3のピン
チオフ電圧より大きくなってN型FET3が遮断し、N
型FET3のピンチオフ電圧より大きい電源電圧の部分
はN型FET3にかかり、N型FET1とP型FET2
には、大きな電源電圧はかからない。N型FET1,3
のゲートは、P型FET4のソースに接続され、P型F
ET4のドレインは抵抗5を通じて、ゲートは抵抗6を
通じて、P型FET2のドレインに接続されている。通
常、P型FETのゲートは、ソース側(プラス側)に接
続するが、このP型FET4のゲートは、抵抗6を通じ
てドレイン側(マイナス側)に接続しているので、P型
FET4の内部抵抗は通常より小さくなり、そして、N
型FET1,3のゲート電流であるP型FET4のソー
スを流れる電流の1部は、P型FET4のゲートの順方
向のPN接合を通って流すことができるため、N型FE
T1,3のゲートからP型FET2のドレインに向かっ
て見た場合は、P型FET4は抵抗値の小さい抵抗のよ
うになり、逆に、P型FET2のドレインからN型FE
T1,3に向かって見た場合は、抵抗値の大変大きい抵
抗のようになる。また、同様に、P型FET2のゲート
は、抵抗8を通じてP型FET7のドレインに、抵抗9
を通じてP型FET7のゲートに接続され、P型FET
7のソースはN型FET1のドレインに接続されている
ので、P型FET7の内部抵抗は通常より小さくなり、
そして、P型FET2のゲート電流であるP型FET7
のソースを流れる電流の1部は、P型FET7のゲート
の順方向のPN接合を通って流すことができるため、N
型FET1のドレインからP型FET2のゲートに向か
って見た場合は、P型FET7は抵抗値の小さい抵抗の
ようになり、逆に、P型FET2のゲートからN型FE
T1のドレインに向かって見た場合、抵抗値の大変大き
な抵抗のようになる。このために、大きな異常電流が流
れた時は速く遮断でき、そして、異常電流を遮断した時
にかかったN型FET1,3とP型FET2のそれぞれ
のゲート電圧は、高抵抗状態のP型FET4とP型FE
T7に阻まれて、なかなか放電されず、長く保持される
ため、長周期のパルス状の異常電流に対しても、遮断後
の周期ごとに尖頭状の異常電流が流れることなく、完全
に遮断することができる。また、過電流保護回路には、
保護する負荷回路に許容される範囲の短時間の異常電流
は流すことができる遅延時間、遮断特性が必要であるた
めに、N型FET1,3のゲートに接続するP型FET
4の内部抵抗と抵抗6,5の抵抗値を極端に小さくする
ことはできない。そのために、大きな異常電流が流れた
時、N型FET3のゲート電圧がP型FET2のドレイ
ンの電圧になって、N型FET3が遮断するまでの間、
P型FET2に大きな電圧がかかるが、N型FET1,
3のゲートはコンデンサー10と抵抗11を通じてP型
FET2のドレインに接続されているので、大きな異常
電流が流れても、N型FET3のゲート電圧はP型FE
T2のドレインの電圧に近い電圧に保持されるため、P
型FET2に大きな電圧がかかるのを防いで、必要な遅
延時間、遮断特性を出すことができる。次に、第1図の
直流形過電流保護回路を、1つのシリコン基板上にまと
めた直流形過電流保護半導体装置の製造方法を第2図に
より説明する。第2図は直流形過電流保護半導体装置の
断面図である。N−型シリコン基板31(1014cm
−3)の表面に熱拡散法を用いてP型領域32,33,
34,35,65,66(1015〜1016c
m−3)を形成し、続いて、熱拡散法を用いて、P型領
域32,33,34,35にN+型領域40,41,4
2,43(1017〜1018cm−3)を形成し、N
−型シリコン基板31の裏面にN+型領域44(10
17〜1018cm−3)を形成する。次に、熱拡散法
を用いて、N−型シリコン基板31の表面にP+型領域
36,37,38,39(1017〜1018c
m−3)を形成する。次に、エピタキシャル成長法を用
いて、P+型領域36,37の上にN−型エピタキシャ
ル層46(1015cm−3)を、N+領域42の上に
N−型エピタキシャル層45(1015cm−3)を、
N+型領域40の上にN−型エピタキシャル層47(1
015cm−3)を、N+型領域41の上にN−型エピ
タキシャル層48(1015cm−3)を、N+型領域
43の上にN−エピキシャル層49(1015c
m−3)を形成する。そして、イオン注入法を用いて、
N型不純物をN−型エピタキシャル層46に注入して、
N型エピタキシャル層46(1015〜1016cm
−3)を、P型不純物をN−型エピタキシャル層47,
48,49に注入して、P型エピタキシャル層47,4
8,49(1015〜1016cm−3)を形成する。
続いて、熱酸化法を用いて、N−型エピタキシャル層4
5の表面に必要な厚さの酸化膜SiO250を形成す
る。この熱酸化を行う時、エピタキシャル層の加熱処理
も兼ねて行う。次に、電界効果半導体、抵抗、コンデン
サーのそれぞれの電極となる領域を、ポリシリコンを用
いて形成する。N型エピタキシャル層46の上に、N+
型ポリシリコン領域60,61,62(1018〜10
19cm−3)を形成し、酸化膜SiO250の上にポ
リシリコン層56を形成し、P型エピタキシャル層47
の上にP+型ポリシリコン領域51,52(1018〜
1019cm−3)を、P型エピタキシャル層48の上
にP+型ポリシリコン領域53,54,55(1018
〜1019cm−3)を、P型エピタキシャル層49の
上にP+型ポリシリコン領域57,58,59(10
18〜1019cm−3)を形成する。第2図の半導体
装置の各部分のはたらきを、第1図の直流形過電流保護
回路との関係において説明する。P+型領域36,37
は、P+型領36,37をゲートとし、P+型領域36
とP+領域37の間をチャンネルとして、N−型シリコ
ン基板31をドレイン、N+ポリシリコン領域61をソ
ースとする第1図のN型FET3にあたるN型FETを
形成し、その上にP+領域36,37を下部ゲートと
し、N型エピタキシャル層46をチャンネルとして、N
+型ポリシリコン領域61をドレイン、N+型ポリシリ
コン領域60,62をソースとする第1図のN型FET
1にあたるN型FETを形成する。そして、P+型領域
38,39はP+型領域36,37のガードリングであ
る。P型領域35は、N+型領域43を下部ゲートと
し、P型エピタキシャル層49をチャンネルとして、P
+型ポリシリコン領域58をドレイン、P+型ポリシリ
コン領域57,59をソースとする第1図のP型FET
2にあたるP型FETを形成する。P型領域34は、N
+型領域42を下部電極とし、酸化膜SiO250を挟
んで、ポリシリコン層56を上部電極とする第1図のコ
ンデンサー10にあたるコンデンサーを形成する。P型
領域33は、N+型領域41を下部ゲートとし、P型エ
ピタキシャル層48をチャンネルとして、P+型ポリシ
リコン領域54をドレイン、P+ポリシリコン領域5
3,55をソースとする第1図のP型FET4にあたる
P型FETを形成する。同様の方法で、P型FET7に
あたるP型FETを別に形成する。P型領域32は、P
型エピタキシャル層47を抵抗部とし、P+型ポリシリ
コン領域51,52を両端の電極とする第1図の抵抗5
にあたる抵抗を形成する。同様の方法で、抵抗6,8,
9,11のそれぞれにあたる抵抗を別々に形成する。P
型領域65,66は、P型領域32,33,34,35
のガードリングである。N−型シリコン基板31の裏面
のN+型領域44は、第1図のプラス側端子Aにあた
り、P型領域35に形成したP型FETのドレインであ
るP+型ポリシリコン領域58は、第1図のマイナス側
端子Bにあたる。第2図の半導体装置の断面図には、N
型FETの下部ゲートのP+型領域36,37、P型F
ETの下部ゲートのN+型領域41,43、コンデンサ
ーの下部電極のN+型領域42のそれぞれが外部と接続
するための電極部が示されていないが、実際には、これ
らの各領域は外部と接続するための電極部を設けてい
る。最終工程において、第1図の直流形過電流保護回路
の配線どおりに、半導体装置の上に形成したN型FE
T、P型FET、コンデンサー、抵抗のそれぞれの素子
をアルミニウム配線で結ぶ。次に、交流形過電流保護回
路を第4図により説明する。第4図は、1部変更した第
1図の直流形過電流保護回路を2個、逆向き直列に接続
した交流形過電流保護回路である。第4図の破線の枠の
中が第1図の直流形過電流保護回路にあたるところであ
る。破線の枠の中の直流形過電流保護回路は、第1図の
直流形過電流保護回路とほとんど同じであるので、変更
したところを説明する。第1図では、N型FET3のゲ
ートはN型FET1のゲートと接続し、N型FET1の
ゲートはP型FET4のソースに接続し、P型FET4
のドレインは抵抗5を通じて、P型FET4のゲートは
抵抗6を通じてP型FET2のドレインに接続し、ま
た、N型FET1のゲートはコンデンサー10と抵抗1
1を通じてP型FET2のドレインに接続しているが、
第4図の破線の枠中の直流形過電流保護回路では、N型
FET3のゲートはN型FET1のゲートと接続し、N
型FET1のゲートは抵抗12を通じて外部端子Dに接
続し、また、N型FET1のゲートはコンデンサー10
と抵抗11を通じて外部端子Dに接続し、そして、ま
た、N型FET1のゲートは直接外部端子Cに接続す
る。その他の部品や配線は、第1図と同じである。今、
破線の枠の中の直流形過電流保護回路を回路1とする。
回路1と同じ直流形過電流保護回路を左右逆にしたもの
を回路2とする。回路2の各部品の符号(番号)は、回
路1の符号と同じ符号にダッシュ[’]を付けたものと
する。そして、外部端子Bと外部端子B’を、外部端子
Cと外部端子D’を、外部端子Dと外部端子C’を接続
して、回路1と回路2を接続する。この接続により、2
個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続して交流
形過電流保護回路が形成できる。この交流形過電流保護
回路のはたらきを説明する。端子Aにプラス、端子A’
にマイナスの電圧VAA’がかかると、N型FET1,
3とP型FET2とが互いに作用し合って過電流を遮断
し、端子A’にプラス、端子Aにマイナスの電圧
VAA’がかかると、N型FET1’,3’とP型FE
T2’とが互いに作用し合って過電流を遮断して、過電
流保護のはたらきをする。外部端子Cと外部端子D’
を、外部端子Dと外部端子C’を接続することにより、
N型FET1のゲートに接続されている抵抗11,12
とコンデンサー10と、N型FET1’のゲートに接続
されている抵抗11’,12’とコンデンサー10’と
が、N型FET1のゲートとN型FET1’のゲートの
間に並列に接続されたことになる。この接続により、端
子Aにプラス、端子A’にマイナスの電圧VAA’がか
かる時、N型FET1,3のゲート電圧はP型FET2
とP型FET2’とN型FET1’における各電位差
(電圧降下)の合計になる。つまり、N型FET1の特
性とN型FET1’の特性が僅にズレていても、P型F
ET2の特性とP型FET2’の特性が僅かにズレてい
ても、その各FETの特性のズレをも含んだ合計の電位
差がN型FET1,3のゲート電圧になり、また、同様
に、端子A’にプラス、端子Aにマイナスの電圧
VAA’がかかる時、N型FET1’,3’のゲート電
圧はP型FET2’とP型FET2とN型FET1にお
ける各電位差の合計になり、そして、N型FET1,3
のゲートとN型FET1’,3’のゲートは抵抗12と
抵抗12’との並列抵抗により接続されているので、電
圧VAA’端子Aにプラス、端子Bにマイナスの方向
と、端子A’にプラス、端子Aにマイナスの方向の両方
向において、ほぼ同じ特性で過電流を遮断することがで
きる。また、N型FET1,3のゲートとN型FET
1’,3’のゲートは、コンデンサー10と抵抗11に
より接続され、並列にコンデンサー10,と抵抗11’
により接続されているので、大きな異常電流が流れて
も、端子Aにプラス、端子A’にマイナスの電圧
VAA’がかかる時、N型FET1’,3’のゲート電
圧はN型FET1,3のゲート電圧に近い電圧に保持さ
れるため、P型FET2,2’とN型FET1’,3’
に大きな電圧がかかるのを防いでN型FET3が遮断す
ることができ、同様に、端子A’にプラス、端子Aにマ
イナスの電圧VAA’がかかる時、P型FET2’,2
とN型FET1,3に大きな電圧がかかるのを防いでN
型FET3’が遮断することができる。この交流形過電
流保護回路の遮断の静特性を第11図に示す。次に、交
流形過電流保護半導体装置の製造方法を第5図から第1
0図において説明する。第5図は、Siウエハに並ぶ各
チップ(ペレット)と、そのチップ上の各デバイスの基
本的な配置であるパターンを示している。Siウエハ上
において隣合って並ぶ2個のチップ70,77をペアー
とし、チップ70にN型FETを形成するN領域71と
P型FETを形成するP領域72とコンデンサーや抵抗
を形成するCR領域73とワイヤー・ボンディングを行
うB’g領域(第4図の破線の中の外部への端子B、端
子C、端子Dにあたる)のC領域74、D領域75、B
領域76を形成する。第4図の端子BがB領域に、端子
CがC領域に、端子DがD領域にあたる。チップ70の
裏面は第4図の外部への端子Aにあたる。N領域71は
第4図のN型FET1,3を形成する領域にあたり、P
領域72はP型FET2を形成する領域にあたり、CR
領域73はコンデンサー10や抵抗8,9,11,12
を形成する領域にあたる。第4図のP型FET2のゲー
トに接続されているP型FET7は、P領域72に含ま
れても、CR領域73に含まれてもよい。チップ77に
N領域78とP領域79とCR領域80とB’g領域の
D’領域81、C’領域82、B’領域83を形成す
る。そして、チップ70とチップ77において、N領域
71とN領域78とは隣合うように位置し、P領域72
とP領域79とは隣合うように位置し、CR領域73と
CR領域80とは互いに離れたところに位置し、C領域
74、D領域75、B領域76は縦1列に並べてチップ
70の左端に位置し、D’領域81、C’領域82、
B’領域83は縦1列に並べてチップ77の右端に位置
して、チップ70とチップ77の間を中心として左右対
称に、チップ70とチップ77の各デバイス領域を配置
する。次に、第6図のように、1個の外囲器のリード8
5にチップ77をマウントし、別のリード86にチップ
70をマウントする。チップ77とチップ70をワイヤ
ー・ボンディングで結ぶために、チップ77のB’g領
域と、チップ70のB’g領域とが隣合って近くに位置
するようにマウントする。そして、D’領域81とC領
域74をワイヤー87で接続し、C’領域82とD領域
75をワイヤー88で接続し、B’領域83とB領域7
6をワイヤー89で接続して、チップ77とチップ70
を逆向き直列に接続する。このように、チップ70の
B’g領域のC領域74、D領域75、B領域76は縦
1列に並べてチップ70の左端に位置し、チップ77の
B’g領域のD’領域81、C’領域82、B’領域8
3は縦1列に並べてチップ77の右端に位置し、そし
て、チップ70のB’g領域とチップ77のB,g領域
が隣合って近くに位置するようにマウントすることによ
り、チップ70とチップ77を接続するワイヤー87,
88,89を短くすることができる。また、チップ70
のB’g領域はC領域74、D領域75、B領域76の
順に縦1列に並べ、チップ77のB’g領域はD’領域
81、C’領域82、B’領域83の順に縦1列に並べ
ることにより、D’領域81とC領域74を接続するワ
イヤー87と、C’領域82とD領域75を接続するワ
イヤー88とが交差することなくそれぞれ接続すること
ができる。別の実施例を第7図、第8図において説明す
る。第7図のチップ91とチップ101は、同じパター
ンである。チップ91にN型FETを形成するN領域9
2とP型FETを形成するP領域93とコンデンサーや
抵抗を形成するCR領域94を縦1列に配置し、チップ
91の左端にB’g領域のC領域95、D領域96、B
領域97をこの順に、右端にB’g領域のD領域98、
C領域99、B領域100をこの順に配置する。C領域
95とC領域99、D領域96とD領域98、B領域9
7とB領域100は、それぞれ接続され、電気的に同じ
ものである。第4図の端子BがB領域に、端子CがC領
域に、端子DがD領域にあたる。チップ91の裏面は第
4図の外部への端子Aにあたる。N領域92は第4図の
N型FET1,3を形成する領域にあたり、P領域93
はP型FET2を形成する領域にあたり、CR領域94
はコンデンサー10や抵抗8,9,11,12を形成す
る領域にあたる。同様に、チップ101にN領域とP領
域とCR領域を縦1列に配置し、チップ101の左端に
B’g領域をC’領域、D’領域、B’領域の順に、右
端にB’g領域をD’領域102、C’領域103、
B’領域104の順に配置する。次に、第8図のよう
に、1個の外囲器のリード105にチップ101をマウ
ントし、別のリード106にチップ91をマウントす
る。そして、D’領域102とC領域95をワイヤー1
07で接続し、C’領域103とD領域96をワイヤー
108で接続し、B’領域104とB領域97をワイヤ
ー109で接続し、チップ101とチップ91を逆向き
直列に接続する。このように、1個のチップに、互いに
接続され電気的に同じものである2つのB’g領域を、
左端に1つ、右端に1つ、形成することにより、外囲器
のリードにマウントしたチップ101とチップ91の互
いに隣合う近くのB’g領域とB’g領域をワイヤーで
接続することができ、この2個のチップを接続するワイ
ヤー107,108,109を短くすることができる。
また、チップ91のB’g領域は左端にC領域、D領
域、B領域の順に、右端にD領域、C領域、B領域の順
に縦1列に並べ、同様に、チップ101のB’g領域は
左端にC’領域、D’領域、B’領域の順に、右端に
D’領域、C’領域、B’領域の順に縦1列に並べるこ
とにより、D’領域102とC領域95を接続するワイ
ヤー107と、C’領域103とD領域96を接続する
ワイヤー108とが交差することなくそれぞれ接続する
ことができる。次に、定格電流値を正確に容易に定める
ことができる製造方法を第9図において説明する。ここ
で説明する定格電流値を定める方法は、直流形過電流保
護半導体装置をSiウエハ上のチップとして製造する
時、蒸着によってアルミ配線を行う工程の前の工程まで
は、どの定格電流値のチップも全く同じ製造条件、同じ
製造方法で製造され、アルミ配線を行う工程において、
ある定格電流値にするために必要である範囲のみにアル
ミ配線を行って、その定格電流値を定める方法である。
第9図の実施例を説明する。領域120は、今、第5図
のN領域71にあたるN型FETを形成するN領域と仮
定する。領域121,122,123,124,12
5,126は、N型FETのソース領域であり、点線四
角形の領域は、N型FETのドレイン領域である。図面
を分かり易くするために、アルミ配線はソース領域のみ
記入しているが、実際はソース領域とドレイン領域の両
方にアルミ配線を行う。そして、例えば、アルミ配線1
27は、ある定格電流値を出すために必要な範囲のソー
ス領域123,124,125,126のみに行う。
ドレイン領域のアルミ配線は、全部の範囲に、または、
必要な範囲のみに行う。P型FETを形成するP領域に
おいても、同様に、アルミ配線は、ある定格電流値を出
すために必要な範囲のソース領域やドレイン領域のみに
行う。このアルミ配線を行う範囲を変えて定格電流値を
決める方法によれば、どの定格電流値のチップもアルミ
配線工程を除いて、全く同じ製造条件、同じ製造方法で
製造できるので、いつも決まった特性のチップを得るこ
とができ、そして、アルミ配線の範囲を変えて正確な定
格電流値を得ることができるので、特性が安定し定格電
流値が揃った過電流保護半導体装置を製造することがで
きる。また、N領域をいくつかのブロックに分けて、い
くつかの中の必要なブロックのみにアルミ配線を行うこ
とによって、定格電流値を定めることもできる。次に、
定格電流値を正確に容易に定めることができる別の製造
方法を第10図において説明する。ここで説明する定格
電流値を定める方法は、直流形過電流保護半導体装置を
Siウエハ上のチップとして製造する時、最終工程の蒸
着によってアルミ配線を行う工程も含めた全製造工程
を、どの定格電流値のチップも全く同じ製造条件、同じ
製造方法で製造する。そして、ウエハ・ブローバを用い
て、出来上がった各チップをウエハのままでテストし、
必要な定格電流値になるようにアルミ配線の1部をレー
ザー等で切断して切り離し、その定格電流値を定める方
法である。第10図の実施例を説明する。領域130
は、今、第5図のN領域71にあたるN型FETを形成
するN領域と仮定する。実線四角形の領域138は、N
型FETのソース領域であり、他の実線四角形の領域も
同様にソース領域である。点線四角形の領域139は、
N型FETのドレイン領域であり、他の点線四角形も同
様にドレイン領域である。出来上がったチップには、全
部のソース領域にアルミ配線131が行われている。図
面を分かり易くするために、アルミ配線はソース領域の
み記入しているが、実際はソース領域とドレイン領域の
両方にアルミ配線を行う。そして、ウエハ・ブローバを
用いて、出来上がった各チップをウエハのままでテスト
し、各チップの出来上がりの特性を確認した上で、必要
な定格電流値になるようにアルミ配線の1部をレーザー
等で切断して切り離し、定格電流値を定める。例えば、
アルミ配線132を箇所135で、アルミ配線133を
箇所136で、アルミ配線134を箇所137で切断し
て、アルミ配線131から切り離して、必要な定格電流
値に合わせる。ドレイン領域は、全部のドレイン領域に
アルミ配線を行ったままでも、また、ソース領域と同様
に、アルミ配線の1部を切り離してもよい。この方法に
よれば、ウエハ・ブローバを用いて、出来上がったチッ
プの特性を確認した上で、アルミ配線の1部を切断して
切り離し、定格電流値を定めることができる。P型FE
Tを形成するP領域においても、同様に、必要な定格電
流値になるようにアルミ配線の1部をレーザー等で切断
して切り離し、定格電流値を定める。また、この方法に
よれば、CR領域のコンデンサーをいくつかのブロック
に分けて並列に形成しておき、並列に接続するブロック
数を変えてコンデンサー容量を調整し、また、抵抗も並
列に形成しておき、並列に接続する抵抗数を変えて抵抗
値を調整して、遮断特性を変えることができる。 【6】発明の効果 本発明の直流形過電流保護回路は、接合形電界効果半導
体と抵抗とコンデンサーで構成されているために、ピン
チオフ電圧の小さい電界効果半導体で回路を構成すれ
ば、正常電流が流れる時の過電流保護回路における電圧
降下を小さくでき、また、負荷回路の正常電流は接合形
電界効果半導体のみを流れ、1つのPN接合も横切らな
いために、正常電流はゼロから正常値までスムーズに立
ち上がることができる。また、本発明の直流形過電流保
護回路のN型FET1,3のゲートは、P型FET4の
ソースに接続され、P型FET4のドレインは抵抗5を
通じて、ゲートは抵抗6を通じて、P型FET2のドレ
インに接続されているため、N型FET1,3のゲート
は、抵抗値のあまり大きくない抵抗を通じて直接にP型
FET4のドレインに接続されているのとほぼ同じであ
る。また、同様に、P型FET2のゲートは、抵抗8を
通じてP型FET7のドレインに、抵抗9を通じてP型
FET7のゲートに接続され、P型FET7のソースは
N型FET1のドレインに接続されているため、P型F
ET2のゲートは、抵抗値のあまり大きくない抵抗を通
じて直接にN型FET1のドレインに接続されているの
とほぼ同じである。このために、正常電流が流れている
時は、常に、N型FET1,3のゲート電圧は、P型F
ET2のドレインの電圧になり、P型FET2のゲート
電圧は、N型FET1のドレインの電圧になる。このこ
とにより、本発明の直流形過電流保護回路に外部から強
い電界や強い磁界がかかっても、過電流保護回路を構成
する電界効果半導体のゲート電圧が不安定になることが
ないので、本発明の直流形過電流保護回路は強い電界や
強い磁界がかかる負荷回路に使用しても、正確に異常電
流を遮断し、負荷回路を保護することができる。そし
て、また、異常電流を遮断した時は、遮断時にかかった
N型FET1,3とP型FET2のゲート電圧は、高抵
抗状態のP型FET4とP型FET7に阻まれて、長く
保持されるため、長周期のパルス状の異常電流に対して
も、遮断後の周期ごとに尖頭状の異常電流が流れること
なく、完全に遮断することができる。また、本発明の直
流形過電流保護回路のN型FET1,3のゲートは、コ
ンデンサー10と抵抗11を通じてP型FET2のドレ
インに接続されているので、大きな異常電流が流れて
も、N型FET3のゲート電圧はP型FET2のドレイ
ンの電圧に近い電圧に保持さるため、P型FET2に大
きな電圧がかかるのを防いで、必要な遅延時間、遮断特
性を出すことができる。本発明の直流形過電流保護半導
体装置の製造方法によれば、接合形電界効果半導体を形
成する通常の工程に、コンデンサーの酸化膜SiO2を
形成するための熱酸化工程を加えるだけで、直流形過電
流保護半導体装置を製造することができる。本発明の直
流形過電流保護回路のP型FET4,7を、ソース・ド
レイン・ゲートの接続の方向を逆にしたN型FETに置
き換えて構成することもできる。また、本発明の直流形
過電流保護回路は接合形電界効果半導体で構成されてい
るが、N型FET1をデプレッション形MOS形電界効
果半導体に置き換えて構成することもできる。本発明の
第2図の直流形過電流保護半導体装置のP型領域32,
33,34,35は、別々に形成しているが、これらの
P型領域を1つに、または、いくつかにまとめて形成す
ることもできる。本発明の交流形過電流保護回路は、2
個の直流形過電流保護回路を逆向き直列に接続し、端子
Bと端子B’を接続するだけでなく、端子Cと端子
D’、端子Dと端子C’を接続して、N型FET1,3
のゲートとN型FET1’,3’のゲートを抵抗12と
抵抗12’との並列抵抗を通じて接続するので、N型F
ET1の特性とN型FET1’の特性が僅かにズレてい
ても、P型FET2の特性とP型FET2’の特性が僅
かにズレていても、また抵抗12の抵抗値と抵抗12’
の抵抗値が僅かにズレていても、交流の両方向の過電流
をほぼ同じ特性で遮断することができる。本発明の交流
形過電流保護半導体装置は、本発明の直流形過電流保護
半導体装置2個を1個の外囲器にマウントして、逆向き
直列に接続することにより、簡単に製造することができ
る。Siウエハ上において隣合って並ぶ2個のチップを
ペアーとし、ペアーである2個のチップの間を中心とし
て左右対称に、その2個のチップを構成する各デバイス
の領域を配置することにより、特性の揃った2個のチッ
プ(直流形過電流保護導体装置)を製造することがで
き、そして、外囲器にマウントした時、その2個のチッ
プのB’g領域を近くに隣合って配置することができ、
その2個のチップを接続するワイヤーを短くすることが
できる。そして、ペアーの左側のチップのB’g領域は
C領域、D領域、B領域の順に並べ、右側のチップの
B’g領域はD’領域、C’領域、B’領域の順に並べ
ることにより、D’領域とC領域を接続するワイヤー
と、C’領域とD領域を接続するワイヤーとが、交差す
ることなくそれぞれ接続できる。チップを構成する各デ
バイスの領域を縦方向に1列に配置し、そして、互いに
接続され電気的に同じものである2つのB’g領域を、
1個のチップの左端と右端に1組づつ配置することによ
り、外囲器に2個のチップをマウントした時、各チップ
は隣のチップに近い方のB’g領域どうしを接続するこ
とができるので、その2個のチップを接続するワイヤー
を短くすることができる。そして、チップのB’g領域
は左端にC領域、D領域、B領域の順に並べ、右端にD
領域、C領域、B領域の順に並べることにより、D領域
と隣のチップのC領域を接続するワイヤーと、C領域と
隣のチップのD領域を接続するワイヤーとが、交差する
ことなくそれぞれ接続することができる。本発明の定格
電流値を定める方法によれば、アルミ配線工程の前の工
程までは、全く同じ製造条件、製造方法で製造できるの
で、いつも決まった特性のチップを得ることができ、そ
して、アルミ配線の範囲を変えて正確な定格電流値を得
ることができるので、特性が揃ったチップ(直流形過電
流保護半導体装置)を製造できる。また、アルミ配線工
程を含めた全製造工程を、全く同じ製造条件、製造方法
で製造し、そして、ウエハ・ブローバを用いて、出来上
がったチップの特性を確認した上で、アルミ配線の1部
を切断して切り離して、定格電流値、遮断特性を定める
ことができる。 【図面の簡単な説明】 第1図は直流形過電流保護回路図、第2図は直流形過電
流保護半導体装置の断面図、第3図は直流形過電流保護
回路の遮断の静特性図、第4図は交流形過電流保護回路
図、第5図から第8図はチップのパターンの実施例とそ
のチップをマウントした図、第9図、第10図は定格電
流値を定める方法を示す図、第11図は交流形過電流保
護回路の遮断の静特性図である。 1,3……N型FET、2,4,7……P型FET、
5,6,8,9,11……抵抗、10……コンデンサ
ー、31……N−型シリコン基板、36,37,38,
39……P+型領域、32,33,34,35,65,
66……P型領域、40,41,42,43……N+型
領域、45,46……N−型、N型エピタキシャル層、
47,48,49……P型エピタキシャル層、50……
酸化膜SiO2、60,61,62……N+型ポリシリ
コン層、51,52,53,54,55,57,58,
59……P+型ポリシリコン領域、56……ポリシリコ
ン層、70,77,91,101……チップ、85,8
6,105,106……リード、87,88,89,1
07,108,109……ワイヤー、127,131,
132,133,134……アルミ配線 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】第2図 【補正方法】変更 【補正内容】 【第2図】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
H01L 23/56 C
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【1】N型接合形電界効果半導体(1)のソースとP型
接合形電界効果半導体(2)のソースとを接続し、N型
接合形電界効果半導体(1)のドレインとN型接合形電
界効果半導体(3)のソースとを接続し、N型接合形電
界効果半導体(3)のゲートはN型接合形電界効果半導
体(1)のゲートと接続し、N型接合形電界効果半導体
(1)のゲートはP型接合形電界効果半導体(4)のソ
ースに接続し、P型接合形電界効果半導体(4)のドレ
インは抵抗(5)を通じて、P型接合形電界効果半導体
(4)のゲートは抵抗(6)を通じてP型接合形電界効
果半導体(2)のドレインに接続し、同時に、N型接合
形電界効果半導体(1)のゲートはコンデンサー(1
0)と抵抗(11)を通じてP型接合形電界効果半導体
(2)のドレインに接続し、P型接合形電界効果半導体
(2)のゲートは、抵抗(8)を通じてP型接合形電界
効果半導体(7)のドレインに、抵抗(9)を通じてP
型接合形電界効果半導体(7)のゲートに接続し、P型
接合形電界効果半導体(7)のソースはN型接合形電界
効果半導体(1)のドレインに接続し、N型接合形電界
効果半導体(3)のドレインを外部へのプラス側の端子
とし、P型接合形電界効果半導体(2)のドレインを外
部へのマイナス側の端子とする直流形過電流保護回路 【2】N型接合形電界効果半導体(1)とP型接合形電
界効果半導体(2)のピンチオフ電圧とコンダクタンス
は、絶対値において、ほぼ同じ程度の大きさの特性であ
り、N型接合形電界効果半導体(3)のピンチオフ電圧
とコンダクタンスは、N型接合形電界効果半導体(1)
とP型接合形電界効果半導体(2)のピンチオフ電圧と
コンダクタンスより、絶対値において、大きい特性であ
る請求項1記載の直流形過電流保護回路 【3】N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲートは
P型接合形電界効果半導体(4)のソースに接続し、P
型接合形電界効果半導体(4)のドレインは抵抗(5)
を通じて、P型接合形電界効果半導体(4)のゲートは
抵抗(6)を通じてP型接合形電界効果半導体(2)の
ドレインに接続している請求項1記載の直流形過電流保
護回路 【4】P型接合形電界効果半導体(2)のゲートは、抵
抗(8)を通じてP型接合形電界効果半導体(7)のド
レインに、抵抗(9)を通じてP型接合形電界効果半導
体(7)のゲートに接続し、P型接合形電界効果半導体
(7)のソースはN型接合形電界効果半導体(1)のド
レインに接続している請求項1記載の直流形過電流保護
回路 【5】N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲート
が、コンデンサー(10)と抵抗(11)を通じてP型
接合形電界効果半導体(2)のドレインに接続されてい
る請求項1記載の直流形過電流保護回路 【6】N−型シリコン基板(31)の表面にP型領域
(32,33,34,35,71,72)とP+領域
(36,37,38,39)を形成し、P+型領域(3
6,37)の上にN−型エピタキシャル層(46)を形
成し、N−型エピタキシャル層(46)の上にN+型ポ
リシリコン領域(60,61,62)を形成し、P型領
域(35)にN+型領域(43)を形成し、N+型領域
(43)の上にP型エピタキシャル層(49)を形成
し、P型エピタキシャル層(49)の上にP+型ポリシ
リコン領域(57,58,59)を形成し、P型領域
(34)にN+型領域(42)を形成し、N+型領域
(42)の上にN−型エピタキシャル層(45)を形成
し、N−型エピタキシャル層(45)の表面に必要な厚
さの酸化膜SiO2(50)を形成し、酸化膜SiO2
(50)の上にポリシリコン層)56)を形成し、P型
領域(33)にN+型領域(41)を形成し、N+型領
域(41)の上にP型エピタキシャル層(48)を形成
し、P型エピタキシャル層(48)の上にP+型ポリシ
リコン領域(53,54,55)を形成し、P型領域
(32)にN+型領域(40)を形成し、N+型領域
(40)の上にP型エピタキシャル層(47)を形成
し、P型エピタキシャル層(47)の上にP+型ポリシ
リコン領域(51,52)を形成し、N−型シリコン基
板(31)の裏面にN+型領域(44)を形成し、P+
型領域(38,39)をP+型領域(36,37)のガ
ードリングとし、P型領域(71,72)をP型領域
(32,33,34,35)のガードリングとした直流
形過電流保護半導体装置 【7】P+型領域(36,37)をゲートとし、P+型
領域(36)とP+型領域(37)の間をチャンネルと
して、N−型シリコン基板(31)をドレイン、N+型
ポリシリコン領域(61)をソースとするN型接合形電
界効果半導体を形成し、そのN型接合形電界効果半導体
の上に、N−型エピタキシャル層(46)をチャンネル
として、N+型ポリシリコン領域(61)をドレイン、
N+型ポリシリコン領域(60,62)をソースとする
N型接合形電界効果半導体を形成した請求項6記載の直
流形過電流保護半導体装置 【8】P型領域(35)にN+型領域(43)を下部ゲ
ートとし、P型エピタキシャル層(49)をチャンネル
として、P+型ポリシリコン領域(58)をドレイン、
P+型ポリシリコン領域(57,59)をソースとする
P型接合形電界効果半導体を形成し、P型領域(33)
にN+型領域(41)を下部ゲートとし、P型エピタキ
シャル層(48)をチャンネルとして、P+型ポリシリ
コン領域(54)をドレイン、P+型ポリシリコン領域
(53,55)をソースとするP型接合形電界効果半導
体を形成した請求項6記載の直流形過電流保護半導体装
置 【9】P型領域(34)にN+型領域(42)を下部電
極とし、N−型エピタキシャル層(45)を熱酸化して
形成した酸化膜SiO2(50)を挟んで、ポリシリコ
ン層(56)を上部電極とするコンデンサーを形成し、
P型領域(32)にP型エピタキシャル層(47)を抵
抗部とし、P+型ポリシリコン領域(51,52)を両
端の電極とする抵抗を形成した請求項6記載の直流形過
電流保護半導体装置 【10】直流形過電流保護回路2個を、端子(B)と端
子(B’)を接続して逆向き直列に接続し、端子(C)
と端子(D’)、端子(D)と端子(C’)を接続し
て、N型接合形電界効果半導体(1,3)のゲートとN
型接合形電界効果半導体(1’,3’)のゲートを抵抗
(12)と抵抗(12’)との並列抵抗を通じて接続
し、また、コンデンサー(10)と抵抗(11)を直列
に接続した組と、コンデンサー(10’)と抵抗(1
1’)を直列に接続した組とを並列して接続し、端子
(A)と端子(A’)を外部への両端の端子とした交流
形過電流保護回路 【11】直流形過電流保護半導体装置2個を、1個の外
囲器にマウントし、逆向き直列に接続して形成した交流
形過電流保護半導体装置 【12】 Siウエハ上において隣合って並ぶ2個のチ
ップ(直流形過電流保護半導体装置)を交流形過電流保
護半導体装置を構成するペアーとし、ぺアーである2個
のチップの間を中心として左右対称に、その2個のチッ
プを構成する各デバイスの領域を配置したペアーのチッ
プ(直流形過電流保護半導体装置) 【13】ペアーの左側のチップのB’g領域はチップの
左端にC領域、D領域、B領域の順に並ベ、ぺアーの右
側のチップのB’g領域はチップの右端にD’領域、
C’領域、B’領域の順に並べた請求項12記載)のチ
ップ(直流形過電流保護半導体装置) 【14】ペアーの一方のチップのB’g領域と他方のチ
ップのB’g領域とが近くに隣合うように、ペアーのチ
ップを1個の外囲器にマウントして形成した請求項11
記載の交流形過電流保護半導体装置 【15】チップを構成する各デバイスの領域を縦方向1
列に配置し、互いに接続され電気的に同じものである2
つのB’g領域を、1個のチップの左端と右端に1組づ
つ配置したチップ(直流形過電流保護半導体装置) 【16】1個のチップの左端のB’g領域はC領域、D
領域、B領域の順に並ベ、右端のB’g領域はD領域、
C領域、B領域の順に並べた請求項1記載のチップ(直
流形過電流保護半導体装置) 【17】互いに接続され電気的に同じものである2つの
B’g領域を、1個のチップの左端と右端に1組づつ配
置したチップを2個、1個の外囲器にマウントし、各チ
ップの隣のチップに近い方のB’g領域どうしを接続し
て形成した請求項11記載の交流形過電流保護半導体装
置 【18】チップを製造する工程のアルミ配線工程におい
て、アルミ配線の範囲を変えて定格電流値を定めた請求
項12,15記載のチップ(直流形過電流保護半導体装
置) 【19】チップを製造する工程のアルミ配線工程も含め
た全工程を同じ製造条件、製造方法で製造したチップ
を、ウエハ・ブローバを用いて、チップの特性を確認し
ながらアルミ配線の1部を切断して切り離して、定格電
流値や遮断特性を定めた請求項12,15記載のチップ
(直流形過電流保護半導体装置)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10899491A JPH0690000A (ja) | 1991-01-26 | 1991-02-16 | 過電流保護回路と半導体装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-87161 | 1991-01-26 | ||
| JP8716191 | 1991-01-26 | ||
| JP10899491A JPH0690000A (ja) | 1991-01-26 | 1991-02-16 | 過電流保護回路と半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0690000A true JPH0690000A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=26428466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10899491A Pending JPH0690000A (ja) | 1991-01-26 | 1991-02-16 | 過電流保護回路と半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0690000A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6002566A (en) * | 1997-07-22 | 1999-12-14 | Soc Corporation | Resettable overcurrent protective circuit |
-
1991
- 1991-02-16 JP JP10899491A patent/JPH0690000A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6002566A (en) * | 1997-07-22 | 1999-12-14 | Soc Corporation | Resettable overcurrent protective circuit |
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