JPH0690322B2 - プライマ−層の形成方法 - Google Patents

プライマ−層の形成方法

Info

Publication number
JPH0690322B2
JPH0690322B2 JP60150513A JP15051385A JPH0690322B2 JP H0690322 B2 JPH0690322 B2 JP H0690322B2 JP 60150513 A JP60150513 A JP 60150513A JP 15051385 A JP15051385 A JP 15051385A JP H0690322 B2 JPH0690322 B2 JP H0690322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primer layer
forming
primer
silicon
cured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60150513A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6210601A (ja
Inventor
淳史 川嶋
隆夫 最上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP60150513A priority Critical patent/JPH0690322B2/ja
Publication of JPS6210601A publication Critical patent/JPS6210601A/ja
Publication of JPH0690322B2 publication Critical patent/JPH0690322B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐摩耗性の向上したプラスチツクレンズある
いは光学用パネル板またはフイルムに関する。
〔発明の概要〕
本発明は、耐摩耗性の向上したプラスチツクレンズある
いは光学用パネル板またはフイルムにおいて、基材の上
にアクリル−スチレン系エマルジヨン樹脂よりなるプラ
イマー層を施し、該層が完全に乾燥または硬化する前
に、シリコン系コーテイング塗液を塗布することにより
シリコン成分を含浸させたのち完全硬化させることによ
り、プライマーと硬化膜の密着性を向上させると同時
に、プライマー成分中にシリコン成分を含ませることに
よる耐薬品性、耐久性の向上を果したものである。
〔従来の技術〕
従来、耐摩耗性の付与の為には、例えば、特公昭52−39
691号、特公昭55−8548号、特公昭57−2735号等のシリ
コン系硬化膜を施す方法、或いは、特公昭57−15608
号、特開昭48−43018号、特公昭57−43578号等のアクリ
ル系硬化膜を施す方法等が開示されている。
また、生地となる合成樹脂と硬化被膜との密着性を得る
方法の一つとして、プライマーを使用する例が、特開昭
57−140162号等に開示されている。
また、我々は先に、高屈折率プラスチツク基材に、アク
リル−スチレン系エマルジヨンからなるプライマーを施
し、その表層にシリコン系硬化層をもうけ、更にその表
層に無機物よりなる反射防止膜を積層したプラスチツク
レンズを製造する方法において、該プライマーが、合成
樹脂基材とシリコン系硬化層との強い密着性を発現する
事実を見出し、特許出願を行つた。(特願昭59−72092
号) 〔発明が解決しようとする問題点及び目的〕 しかし、前述の従来技術では、まず、特公昭52−39691
号、同55−8548号、同57−2735号に開示されたシリコン
系硬化膜は、本発明で述べた基材との密着性が不充分で
熱的、或いは機械的シヨツクで剥れが発生する。
また、特公昭57−15608号、同48−43018号、同57−4357
8号に開示されたアクリル系硬化膜においても、密着
性、硬さが充分ではない。
また、特開昭57−140162号に開示されたプライマー処理
の方法は、上層のシリコン系硬化層との密着性が充分で
はなく、例えば、60℃の温水に1時間浸漬することによ
り簡単にテープで剥れる程度に、硬化塗膜の密着性が低
下する。
また、我々が先に出願した特願昭59−72092号記載の方
法では、充分な密着性が得られるものの、温水浸漬や、
アセトン浸漬で塗膜の白化をひきおこすことがわかつ
た。
そこで本発明はこのような問題点を解決するもので、そ
の目的とするところは、耐摩耗性、更に無機物による反
射防止膜形成等が可能な加工性に富んだシリコン系硬化
層を施した透明光学基材を得るにあたり、該基材と硬化
層の密着性を改善し優れた耐久性、耐水性を得る為のプ
ライマー組成物およびその形成方法を提供するところに
ある。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明のプライマー層の形成方法は、透明な合成樹脂製
光学基材の表層にプライマー層をもうけ、更にその表層
にシリコン系硬化膜層をもうける方法において、プライ
マー樹脂が半乾きの状態、或いは、溶剤で膨潤した状態
のままシリコン系コーテイング塗液を塗布し、硬化被膜
形成用組成物を一部、含浸させたのち、充分加熱を行
い、溶剤を除去し、硬化反応を完遂させることを特徴と
する。
更に詳しく説明する。
ここで、プライマー層の形成方法は、 a)プライマーとして、理論的ガラス転移点が0℃〜60
℃の主としてアクリルとスチレンよりなる共重合体エマ
ルジヨン系樹脂溶液を用い、 b)透明基材に塗布し、乾燥・加熱硬化させる過程にお
いて完全な均質な塗膜層を形成する前に加熱を中断し、
冷却し c)粒径1〜100ミリミクロンのコロイダルシリカ、お
よび、一般式 (但し、式中、R1はエポキシ基を含む有機基、R2は、水
素、メチル、エチル、プロピル、ビニル基、R3は、炭素
数1〜4の炭化水素基、アルコキシアルキル基、または
炭素数1〜4のアシル基を表わし、aは0ないし2であ
る)で示される有機ケイ素化合物の1種または2種以上
の化合物および/または、その加水分解物および部分縮
合物。
を主成分とし、溶剤に希釈したのち加水分解を行い、一
部脱水縮合物を含むシリコン系コーテイング塗液を塗布
し、乾燥・加熱を行い、完全に硬化させるものである。
ここで、プライマー層の乾燥・加熱硬化は、環境温度5
℃から40℃の範囲で、相対湿度35%以上の雰囲気中で行
い、硬化温度は、プライマー成分のガラス転移温度か
ら、50℃を越えない温度で予備硬化することが必要であ
る。湿度が35%以下であると、プライマー塗布後の乾燥
時に溶剤及び水分の蒸発が激しく適度な膨潤状態が維持
出来なくなる。また、環境温度が5℃以下では、プライ
マーの塗布面にタレやユズ膚が発生し好ましくない。ま
た、環境温度40℃以上では、塗液からの溶剤の蒸発が激
しく、塗液のハンドリングに不都合である。
また、プライマーの硬化温度は、最も重要な因子であ
る。この温度は、プライマー組成物樹脂のガラス転移後
(Tg℃)およびTg+50(℃)の範囲から選び、硬化時間
として5分〜120分で乾燥硬化させることが望ましい。
硬化温度がTg以下では、形成されたプライマー層がもろ
くなり、またTg+50(℃)を越えると、次に塗布するシ
リコン樹脂のしみこみがなくなり効果が半減される。
ここで、本発明に用いるアクリル−スチレン系プライマ
ー組成物は、アクリル系およびメタクリル系モノマーの
例としては、アクリル酸およびメタクリル酸と、メタノ
ール、エタノール、i−プロパノール、n−ブタノール
等の低級アルコールとのエステル、または、ベンジルア
ルコール等、アルコール性水酸基をもつ芳香族化合物の
エステル等を挙げることができる。また、残る成分であ
る芳香族ビニル化合物として、スチレン、クロルスチレ
ン、プロモスチレン等が挙げられる。これらのモノマー
はノニオン系、或いは、アニオン系界面活性剤を用いた
分散体中でラジカル重合させ、水性エマルジヨンとした
ものが好適である。また、この時の数平均分子量は1万
以上であり、粒子径は、10〜500mμであることが必要で
ある。即ち、溶液重合では、分子量1万以下の共重合物
が得られるが、これらは、密着性が充分ではなくまた最
終製品の耐水性,耐候性に劣る。また、エマルジヨン
は、セロソルブやアルコール等に希釈し、必要に応じ
て、シリコン系或いはフッ素系界面活性剤を加えてプラ
イマー塗液とする。
また、塗布は、デイッピング,スピンナー,スプレー,
フローコート等の方法で行い、乾燥重量として0.1〜2
μの厚さに塗布を行う。
次にシリコン系コーテイング塗液の成分の、粒子1〜10
0ミリミクロンのコロイダルシリカは、粒径1〜100ミリ
ミクロンの二酸化ケイ素微粒子を水または有機溶媒に均
一に分散させたものである。
また、一般式 (R1,R2,R3,aは先に記載したとおりである)で示される
エポキシ基を有機鎖として有するシラン化合物は、その
有機基残基が (但し、P,qは1ないし6、rは0ないし2である。) で示される基を有するケイ素化合物である。かかる化合
物の具体例としては、r−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン,r−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン,r−グリシドキシプロピル(メチル)トリメトキシ
シラン,β3,4−エポキシキシロヘキシル)エチルト
リエトキシシラン等が挙げられる。また、このアルコキ
シル基は、使用時、一部または全部を加水分解し、その
一部は脱水縮合したものとする為、アルコキシル基のか
わりに加水分解可能な基であるアルコキシアルキル,ア
シル,水素クロル,アセトキシ基等を用いてもよい。こ
の成分は、そのまま、或いは、水,アルコールやセロソ
ルブ,ケトン等の溶媒中で鉱酸,有機酸を触媒として加
水分解して用いる。
また、この巾に先に述べた界面活性剤を加えて塗布性を
向上させることが有用である。
この二成分を主成分とし、硬化したのち、更に表層に、
真空蒸着法,イオンスパツタリング法により、SiO,Si
O2,Si3N4,TiO2,TiO3,ZrO2,Al2O3,MgF2,Ta2O5等の誘電体
よりなる単層あるいは多層の薄膜を積層することによ
り、大気とレンズ界面の反射を低く抑える層を形成させ
ることも有用である。
また、該シリコン系コーテイング塗液に、エポキシ化合
物や、過塩素酸,過塩素酸塩,紫外線吸収剤,酸化防止
剤,チタン系化合物等を加え、硬化膜の可撓性を向上さ
せたり、屈折率を高くしたり、或いはまた、分散染料に
よる被染色性を付与する等の多機能化をはかることがで
きる。
用いる透明な合成樹脂製光学基材の材料は、芳香族を含
有する透明樹脂或いは、ポリメチルメタクリレート,ポ
リジエチレングリコールビスアリルカーボネート等、現
在、光学用途に用いられている透明材料が好適である。
また、製品としては、プラスチツクレンズ,プラスチツ
クパネル,プラスチツクフイルム等の光学用途に有用で
ある。とりわけ、プラスチツクレンズとしては、次に述
べるプラスチツク基材に、特に有用である。
すなわち、下記およびを主要成分とし、が20〜80
重量部、が80〜20重量部からなるコモノマーを、ラジ
カル重合した共重合体からなるプラスチツクレンズに適
用 (式中、R1は水素又はメチル基を表わし、X1,X2はフツ
素を除くハロゲン、m+nは0〜8の整数で表わす) することにより、外観のすぐれた傷つきにくい高屈折率
プラスチツクレンズが得られる。
〔作用〕
本発明は、上記の構成によれば、プライマー層へ、耐薬
品性の優れたシリコン系組成物が入りこむ為、シリコン
系硬化層のアンカー効果および、親和力の作用により、
プライマーとシリコン系硬化層の密着力の増加と耐薬品
性、耐水性が向上したものと考えられる。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて、本発明を更に詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、実施例中の部は、重量部を表わす。
実施例1 (1)高屈折率プラスチツクレンズの製造 スチレン50部、2,2−ビス(3,5−ジブロム−4−メタク
リロイルオキシエトキシフェニル)プロパン48.5部、ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネート2.8部、t
−ブチルバーオキシネオデカネート1.5部、2−(2′
−ヒドロオキシ−3′−メチルフエニル)ベンゾトリア
ゾール12部を混合撹拌する。次にこの混合液の不溶物を
フイルターで除去し、ロ液を軟質ポリ塩化ビニルで成形
されたガスケツトと二枚のガラスモールドで乍られる空
間内に注入した。次に30℃で4時間、30℃から50℃まで
直線的に10時間、50℃から70℃まで直線的に2時間、70
℃で1時間、80℃で2時間加熱を行つた後ガスケツト
と、ガラスモールドを分離した。更に得られたレンズを
110℃で2時間アニーリングを行いレンズ内部の歪をと
つた。このようにして得られたレンズは、屈折率が1,59
5、アツベ数は33で光学用の高屈折率プラスチツクレン
ズとして良好なものであつた。
(2)プライマー塗液の調整および塗布硬化 撹拌機のついた3のSUS製のオートクレープに、蒸留
水800部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(日本油
脂(株)製,商品名“ニユーレツクスR")4部を加え、
この混合物を30〜35℃に保ち、毎分40〜60回転で撹拌し
て、内容物を溶解させた。次に、蒸留して重合禁止剤を
除いたメタクリル酸メチル300部、アクリル酸−n−ブ
チル20部、スチレン200部に、n−ドデシルメルカプタ
ン5部を溶かし、先のオートクレープ中に加えた。容器
内の雰囲気を充分な量の窒素を用いて置換した後、毎分
500回転で撹拌を始めた。
続いて、過硫酸カリウム4部を蒸留水36部に溶解させ、
1時間かけて滴下した。
続いて、毎分50回転におとし、内温を80℃に加熱し約3
時間反応させた。
反応終了後、停止液として、ジメチルジチオカルバミン
酸ナトリウム3部を蒸留水100部に溶解させたものを注
入し、反応を停止させた。
このようにして得られたエマルジヨン溶液の固形分濃度
は37パーセントであり、粒径は、500mμ以下であつた。
また、Tgは45℃であり粘度法から近似されるこのポリマ
ーの分子量は約10万であつた。
次に、このエマルジヨン溶液30部に、撹拌下ゆつくり、
60部のメタノールを加え、続いて、メチルセロソルブ50
部、ジメチルホルムアミド10部、シリコン系界面活性剤
(日本ユニカー(株)製,商品名“Y−7002")を0.05
部を加えてプライマー溶液とした。
このプライマー溶液を、1μの孔のメンプランフイルタ
ーで充分過を行つた後、(1)で得られた基材レンズ
にデイツピング法で塗布した。尚、この時の引き上げ速
度を毎分10cmとすることにより、硬化後のプライマー膜
厚が0.5μのものが得られた。また、このとき、環境湿
度は、55%また室温は20℃を保つた。
このレンズは、60℃で、30分間、乾燥硬化させたのち、
室温に冷却した。
(3)シリコン系コーテイング塗液の調整および塗布硬
化 撹拌装置を備えたフラスコ中に、窒素雰囲気下イソプロ
パノール分散コロイダルシリカ(触媒化成工業(株)
“OSCAL−1432"固形分濃度30%)330部およびイソプロ
パノール220部、r−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン108部を、撹拌しつつ順に加え、0.05規定塩酸5
2部を30分間かけて滴下した。つづいて前述のシリコン
系界面活性剤0.1部を添加し、コーテイング液を得た。
この溶液を0℃で24時間放置し熱成を行い、シリコン系
コーテイング塗液とした。
続いて、(2)で得られたレンズに、該塗液をテイツピ
ング法により塗布を行つた。この時の引き上げ速度は、
毎分20cmで行つた。このレンズを熱風乾燥炉にて、100
℃2時間保ち加熱硬化させた。このようにして得られた
硬化層は、硬く透明で、密着性良好のものであつた。ま
た、この硬化層の膜厚は、先にプライマー層とあわせて
2.6μであつた。
(4)反射防止層の形成 (3)で得られたレンズは、真空中、200Wの出力でArガ
スプラズマ中に30秒間暴露させた後真空蒸着法にて第1
図に示すような膜構成の反射防止層をもうけた。即ち、
レンズ側から大気側へ向かつて、ZrO2,Al2O3,ZrO2,SiO2
の四層の薄膜を形成し、その光学的膜厚は、順に、ZrO2
とAl2O3の合計膜厚が、λ0/4,次のZrO2がλ0/4,最上層
のSiO2がλ0/4である。なお、λ0は510nmである。
このようにして得られたレンズは、表面反射が低く、耐
衝撃性にすぐれたものであつた。
(5)試験および評価結果 得られたレンズの塗膜の断面の電子顕微鏡による拡大写
真では、プライマー中へのシリコン成分のしみこみが確
認された。また特性の評価は、次に述べる方法で行つ
た。その結果を第1表に示す。
a)耐摩耗性:市販のスチールウール(#0000番)を用
い、1cm×3cmの長方形のテスト表面を1Kgの荷重をか
け、10往復、摩擦し、その表面の傷の状態を次のランク
に分け評価した。
A:1cm×3cmの範囲に全く傷がつかない。
B:上記範囲内に1〜10本の傷がつく。
C:上記範囲内に10〜100本の傷がつく。
D:無数の傷がついているが、平滑な表面が残つている。
E:表面の傷のため平滑面が残つていない。
b)耐薬品性:アルコール,アセトン,灯油に48時間浸
漬後表面状態を調べ、異常のないものを良とした。
c)耐温水性:60℃温水に1時間浸漬後、乾燥させ、外
観の異常の有無のチエツクおよびd)に述べる密着性の
評価を行つた。
d)密着性:JISD−0202の塗膜の付着性評価法に準じて
行つた。すなわちナイフを用い、試験片表面に1mm間隔
に傷を入れ、1mm2のマス目を100個形成させた。次に、
その上面へセロフアン粘着テープ(商品名“セロテー
プ”ニチバン(株)製)を強くおしつけた後、表面から
90゜の方向へ一気に引つぱり、テープを剥離したのち、
塗膜が完全に残つているマス目が95個以上のものを良と
した。
実施例2 実施例1において、高屈折率プラスチツクレンズのかわ
りに、ポリエチレンテレフタレートフイルム(二軸延伸
フイルム,厚さ188μ)を用いた。
プライマー及びハードコートは次に述べるものを使用し
た。
(1)プライマー塗液の調整および塗布硬化 市販されているアクリル−スチレン系水性エマルジヨン
として、F430(昭和高分子(株)製品,Tg=32℃固分濃
度45%)を用いた。即ち、該水性エマルジヨン20部に、
強撹拌下、純水20部、メタノール20部をゆつくり加え、
続いて、エチルセロソルブ80部、プロピレングリコール
モノメチルエーテル10部を加えた。続いて、パラ−t−
ブチルフエニルサリシレート2.5部および高分子用安定
剤(三共(株)製,商品名“サノールLS−770")0.5部
を加え、更に紫外線吸収剤2−(2′−ヒドロキシ−
3′−メチルフエニル)ベンゾトリアゾール0.2部を加
え、充分溶解させたのち、不溶分をロ過によつて除きプ
ライマー塗液とした。
この塗液を実施例1と同様に塗布を行い、60℃で30分間
乾燥させてプライマー塗膜を得た。この時の膜厚は、0.
5μであつた。
(2)シリコン系コーテイング塗液の調整および塗布硬
化 実施例1の(3)で得られたコーテイング溶液100部
に、アセチルアセトン20部、テトラオクチレングリコー
ルチタネート(日本曹達(株),商品名“TNi−33")10
部、テトラブトキシチタンポリマー(同商品名“TBT−1
0")20部を添加し均一な溶液とした。このものを、実施
例1と同様の方法で、先に述べたフイルム(10cm平方)
に塗布硬化した。このようにして得られた硬化膜の膜厚
はプライマーとあわせて3.5μであつた。また、レンズ
基材とハードコートの間の干渉もなく良好なフイルムが
得られた。
(3)試験と評価結果 このようにして得られたレンズの評価は実施例1と同様
に行つた。その結果を第1表に示す。
実施例3〜7 (1)プライマー塗液の調整と塗布・硬化 市販のアクリル−スチレン系水性エマルジヨンとして、
セビアンA4719(ダイセル化学工業(株)製,Tg=30℃,
固形分濃度50%)を20部、水30部、メチルセロソルブ10
0部、ジメチルホルムアミド20部およびシリコン系界面
活性剤少量を加え、プライマー塗液(P−3)とした。
このプライマー塗液に、次に述べる基材を浸漬し、10cm
/minで引き上げ、1分間風乾したのち、50℃で30分間加
熱し、半硬化させた。この時の膜厚は約0.6μ、環境湿
度は55%(20℃)に設定して実施を行つた。
(2)ハードコート加工及び反射防止加工 このようにして得られた基材は、実施例1と同様にし
て、ハードコート及び反射防止膜を形成させた。
(3)試験と評価結果 試験評価は実施例1と同様に行つた。この結果を第1表
に示す。
尚、パネル板は、厚さ1mm,10cm平方のものを用いた。
実施例8 実施例1で得られた高屈折率プラスチツクレンズを用
い、実施例3と同様にして、反射防止膜を有する高屈折
率プラスチツクレンズを得た。この評価結果を第1表に
示す。
実施例9 実施例8において、シリコン系コーテイング塗液として
次に述べるシリコン系コーテイング塗液とし、反射防止
膜を施さないこと以外は実施例1と同様に行つた。
即ち、シリコン系コーテイング液の調合は次の通り行つ
た。
まず、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン11
8部、イソプロパノール分散コロイダルシリカ(固形分
濃度30%)271部、イソプロパノール395部からなる溶液
に、0.05N塩酸53部を加え加水分解を行つた。この溶液
を0℃で24時間熟成を行つた後、グリセリンジグリシジ
ルエーテル164部、過塩素酸マグネシウム5部を加え撹
拌し塗液とした。
このようにして得られたシリコン系コーテイング塗液
を、先に述べた方法で塗布,硬化させ、ハードコートを
有する高屈折率プラスチツクレンズが得た。また、この
レンズは、分散染料による染色も容易であつた。評価結
果を第1表に示す。
比較例1 実施例1において、プライマーの加熱温度を100℃とす
る以外は実施例1と同様にして外観の良好なプラスチツ
クレンズを得た。このレンズの塗膜の断面の電子顕微鏡
による拡大写真ではプライマー層へのシリコン成分のし
みこみが殆んどないことが観察された。
この評価結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1において、環境湿度が20%(20℃)とする以外
は実施例1と同様にして外観の良好なプラスチツクレン
ズを得た。
この評価結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明の構成によれば、耐摩耗性に
すぐれたシリコン系硬化膜をプラスチツク基材に強固に
密着させるプライマー組成物の層を基材と硬化層の間に
積層し強い密着力を得るにあたり、プライマー層の一部
へシリコン系硬化層成分が含浸した状態で硬化を完結さ
せることにより、密着性の長期耐久性が増した効果と更
に、耐薬品性の優れたシリコン樹脂成分を含んだために
プライマー層の耐薬品性、耐水性が向上したという二つ
の重要な効果をひき出したものである。
従つてこれらの技術を用いて、耐摩耗性のプラスチツク
レンズ、プラスチツクパネル、プラスチツクフイルム等
の商品化が可能となりその技術的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1のレンズの塗膜断面を電子顕微鏡に
よつて観察した積層状態を示すもので、エマルジヨン粒
子が半硬化状態であるプライマー層中にシリコン成分が
含浸した状態を示す模式図である。 第2図は、比較例1のレンズの塗膜断面を電子顕微鏡に
よつて観察した積層状態を示すもので、エマルジヨン粒
子が溶融し完全硬化し均一なプライマー層を形成した状
態を示す模式図である。 11……高屈折率プラスチツクレンズ 12……プライマー層 13……硬化層 14……反射防止層 20……シリコン系成分 21……エマルジヨン粒子 23……シリコン系成分 24……完全硬化したエマルジヨン粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 1/04 8807−2K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明な合成樹脂性光学基材の表層にプライ
    マー層をもうけ、更にその表層にシリコン系硬化膜層を
    もうける方法において、プライマー樹脂が半乾きの状
    態、或いは、溶剤で膨潤した状態のままシリコン系コー
    ティング塗液を塗布し、硬化被膜形成用組成物を一部、
    含浸させたのち、充分加熱を行い、溶剤を除去し、硬化
    反応を完遂させることを特徴とするプライマー層の形成
    方法。
  2. 【請求項2】前記プライマー層の形成方法は a)プライマーとして、ガラス転移点が0℃〜60℃の主
    としてアクリルとスチレンよりなる共重合体エマルジョ
    ン系樹脂溶液を用い、 b)基材に塗布後、乾燥・加熱硬化させる過程において
    完全な均質な塗布膜を形成する前に加熱を中断し、冷却
    し、 c)粒径1〜100ミリミクロンのコロイダルシリカ、お
    よび、一般式、 (但し、式中、R1はエポキシ基を含む有機基、R2は、水
    素、メチル、エチル、プロピル、ビニル基、R3は、炭素
    数1〜4の炭化水素基、アルコキシアルキル基、または
    炭素数1〜4のアシル基を表わし、aは0ないし2であ
    る)で示される有機ケイ素化合物の1種または2種以上
    の化合物および/または、その加水分解物および部分縮
    合物。 を主成分とし、溶剤に希釈したのち加水分解をおこな
    い、一部脱水縮合物を含むシリコン系コーティング溶液
    を塗布し、乾燥・加熱を行い、完全に硬化させることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のプライマー層の
    形成方法。
  3. 【請求項3】前記プライマー層の乾燥・加熱硬化は、環
    境温度5℃から40℃の範囲で、相対湿度35%以上の雰囲
    気中で行い、硬化温度は、プライマー成分のガラス転移
    温度から、50℃を超えない範囲で予備硬化することを特
    徴とする特許請求の範囲第2項記載のプライマー層の形
    成方法。
  4. 【請求項4】前記シリコン系コーティング塗液は、前記
    主成分のみ、或いはそれ以外に、過塩素酸または過塩素
    酸塩類、紫外線吸収剤、酸化防止剤、チタン系化合物、
    エポキシ化合物から選ばれる1種またはそれ以上の成分
    を添加物として含むことを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載のプライマー層の形成方法。
  5. 【請求項5】前記シリコン系コーティング塗液を用いて
    形成された硬化膜は、そのまま或いは、更に、無機物質
    よりなる薄膜を積層してなる反射防止膜を形成したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第2項記載のプライマー層
    の形成方法。
  6. 【請求項6】前記透明な合成樹脂製光学基材の材料は、
    芳香族を含有する透明樹脂或いは、ポリメチルメタクリ
    レート、ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネ
    ートであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のプライマー層の形成方法。
  7. 【請求項7】前記透明な合成樹脂製光学基材は、プラス
    チックレンズであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のプライマー層の形成方法。
  8. 【請求項8】前記透明な合成樹脂製光学基材は、光学パ
    ネルカバーであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のプライマー層の形成方法。
JP60150513A 1985-07-09 1985-07-09 プライマ−層の形成方法 Expired - Lifetime JPH0690322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60150513A JPH0690322B2 (ja) 1985-07-09 1985-07-09 プライマ−層の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60150513A JPH0690322B2 (ja) 1985-07-09 1985-07-09 プライマ−層の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6210601A JPS6210601A (ja) 1987-01-19
JPH0690322B2 true JPH0690322B2 (ja) 1994-11-14

Family

ID=15498500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60150513A Expired - Lifetime JPH0690322B2 (ja) 1985-07-09 1985-07-09 プライマ−層の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0690322B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1549962A (zh) * 2001-08-30 2004-11-24 �ձ�д��ӡˢ��ʽ���� 可再剥离透明触摸板安装结构及其中所用的安装用片
JP4736395B2 (ja) * 2004-10-18 2011-07-27 東レフィルム加工株式会社 離型フィルム
JP5610536B2 (ja) * 2011-03-17 2014-10-22 麒麟麦酒株式会社 被覆プラスチック成形体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6210601A (ja) 1987-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60214297T2 (de) Antireflektierender, kratzfester Mehrschichtverbund
US5015523A (en) Coated synthetic resin lens
JPS6387223A (ja) プラスチックレンズ
GB2139115A (en) Article comprising silicone resin coated, methacrylate-primed substrate
JPS63141001A (ja) プラスチツクレンズの製造法
JP2005181543A (ja) 反射防止フィルム
JPS6337142B2 (ja)
CN1308661A (zh) 涂料组合物及其制备方法,和耐划痕塑料透镜
JPWO1999057212A1 (ja) コーティング組成物およびその製造方法ならびに耐擦傷性プラスチックレンズ
JPS60135465A (ja) コ−テイング用組成物
US4313979A (en) Method for improving adhesion of silicone resin coating composition
JPS5846301A (ja) 反射防止膜を有する透明材料
JPH011527A (ja) 反射防止性物品およびその製造方法
JPS60219234A (ja) 複合膜の製造方法
JPS63197635A (ja) 反射防止効果を有するプラスチツク光学物品
JPH01275130A (ja) 低反射透明成形体
JP2684364B2 (ja) 高屈折率コーティング膜
JP3334261B2 (ja) カラーフィルター
JPH0228267A (ja) コーティング用組成物
JPS6381033A (ja) 反射防止物品およびその製造方法
JPH01245062A (ja) コーテイング組成物およびその被膜の設けられたプラスチツク成形品
JPS63280790A (ja) 帯電防止物品
JPS6210601A (ja) プライマ−層の形成方法
JPS6197601A (ja) 高屈折率プラスチツクレンズ
JP2001059902A (ja) 反射防止積層体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term