JPH0690994B2 - 電解コンデンサ用電解液 - Google Patents
電解コンデンサ用電解液Info
- Publication number
- JPH0690994B2 JPH0690994B2 JP29029088A JP29029088A JPH0690994B2 JP H0690994 B2 JPH0690994 B2 JP H0690994B2 JP 29029088 A JP29029088 A JP 29029088A JP 29029088 A JP29029088 A JP 29029088A JP H0690994 B2 JPH0690994 B2 JP H0690994B2
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- JP
- Japan
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- electrolytic
- electrolytic solution
- ethylene glycol
- capacitor
- solvent
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電解コンデンサ用電解液の改良に関し、更に
詳しくは、独特の構造の化合物を電解液に添加すること
により、広い使用温度範囲で総合的に安定した特性を示
す電解コンデンサを与える電解コンデンサ用電解液の改
良に関する。
詳しくは、独特の構造の化合物を電解液に添加すること
により、広い使用温度範囲で総合的に安定した特性を示
す電解コンデンサを与える電解コンデンサ用電解液の改
良に関する。
[従来の技術] 電解コンデンサは、小形、大容量、安価で、整流出力の
平滑化等に優れた特性を示し各種電気・電子機器の重要
な構成要素の一つであり、一般に表面を電解酸化によっ
て酸化被膜に変えたアルミニウムフィルムを陽極とし、
この酸化被膜を誘電体とし集電陰極との間に電解液を介
在させて作成される。
平滑化等に優れた特性を示し各種電気・電子機器の重要
な構成要素の一つであり、一般に表面を電解酸化によっ
て酸化被膜に変えたアルミニウムフィルムを陽極とし、
この酸化被膜を誘電体とし集電陰極との間に電解液を介
在させて作成される。
電解コンデンサは、使用中に化学反応を行わせながら常
に誘導体酸化被膜を再生しつつ使用するものであるた
め、表面を酸化被膜としたアルミニウム電極と電解液と
の間で起こる化学反応の定常状態を維持し、誘導体とす
るアルミニウム酸化被膜を良好に保持することが性能の
安定化に重要である。
に誘導体酸化被膜を再生しつつ使用するものであるた
め、表面を酸化被膜としたアルミニウム電極と電解液と
の間で起こる化学反応の定常状態を維持し、誘導体とす
るアルミニウム酸化被膜を良好に保持することが性能の
安定化に重要である。
電解コンデンサの使用中に進行する化学反応において、
電解液はイオンの移動の媒体たるイオン伝導体を形成す
る。電解液と電極との界面では電極反応の進行によって
電荷が移動し、陽極面では酸化反応が、陰極面では還元
反応が進行し、それと共にイオン伝導体たる電解液の中
をイオンが移動して電流が流れる。したがって、電解液
の電気伝導度の逆数である比抵抗は、電解コンデンサの
使用中に進行する化学反応におけるイオン伝導体たる電
解液の特性を反映する。コンデンサの負荷電圧が上昇し
高電圧負荷による誘導体の物性変化が進行し時間的な誘
電率の変化が生じる結果電気化学的状態が動揺する現象
をシンチレーションというが、このような現象が認めら
れる電圧をシンチレーション電圧(火花電圧)としてコ
ンデンサの耐電圧性の尺度とすることができ、シンチレ
ーション電圧(火花電圧)が高い程コンデンサの耐電圧
性が大きいことを示す。火花電圧は、簡便には、適当な
大きさの未化成アルミニウム箔を測定しようとする電解
液に浸した状態で、最終コンデンサ製品まで組み上げる
ことなく測定することができる。
電解液はイオンの移動の媒体たるイオン伝導体を形成す
る。電解液と電極との界面では電極反応の進行によって
電荷が移動し、陽極面では酸化反応が、陰極面では還元
反応が進行し、それと共にイオン伝導体たる電解液の中
をイオンが移動して電流が流れる。したがって、電解液
の電気伝導度の逆数である比抵抗は、電解コンデンサの
使用中に進行する化学反応におけるイオン伝導体たる電
解液の特性を反映する。コンデンサの負荷電圧が上昇し
高電圧負荷による誘導体の物性変化が進行し時間的な誘
電率の変化が生じる結果電気化学的状態が動揺する現象
をシンチレーションというが、このような現象が認めら
れる電圧をシンチレーション電圧(火花電圧)としてコ
ンデンサの耐電圧性の尺度とすることができ、シンチレ
ーション電圧(火花電圧)が高い程コンデンサの耐電圧
性が大きいことを示す。火花電圧は、簡便には、適当な
大きさの未化成アルミニウム箔を測定しようとする電解
液に浸した状態で、最終コンデンサ製品まで組み上げる
ことなく測定することができる。
コンデンサの静電容量(Cap)は誘電体の誘電率に比例
するため、高い誘電率の誘電体を用い使用中は誘電体の
物理化学的変化を避け誘電率を高く維持すべきである。
充電電流の位相と外部電界の位相との差である損失角の
正接すなわち誘電正接(tan δ)はコンデンサの消費電
力の目安として用いられ、その値が小さければ消費電力
が少ないことを示すが、一般に、温度および周波数の変
化に高く依存し、一定周波数の場合、高温側では常温の
値と比較して例えば100℃前後でもそれほど変化しない
にも拘らず、低温側では温度低下と共に幾何級数的に増
大し、例えば、−20℃前後では常温の4〜5倍、−50℃
前後では常温の約100倍になる。充電開始後一定値に達
した時に流れる電流である漏れ電流(LC)は誘電体の荷
電担体の定常的な移動によるもので、誘電体中の不純物
の解離等によって生じたイオンが荷電担体の主体をなす
と考えられており、漏れ電流の変化の大小は誘電体の電
気化学的状態の安定性を反映する。電解コンデンサの外
観不良或いは防爆弁の作動による開弁は所定の化学反応
以外の不都合な化学反応の進行によるガス発生が主たる
原因であり、化学反応速度は温度に依存するため低温側
ではそれほど問題にならないことが多いが高温側では急
速に進行し爆発の危険を伴うこともあるためコンデンサ
の総合性能を評価する重要な指標の1つである。
するため、高い誘電率の誘電体を用い使用中は誘電体の
物理化学的変化を避け誘電率を高く維持すべきである。
充電電流の位相と外部電界の位相との差である損失角の
正接すなわち誘電正接(tan δ)はコンデンサの消費電
力の目安として用いられ、その値が小さければ消費電力
が少ないことを示すが、一般に、温度および周波数の変
化に高く依存し、一定周波数の場合、高温側では常温の
値と比較して例えば100℃前後でもそれほど変化しない
にも拘らず、低温側では温度低下と共に幾何級数的に増
大し、例えば、−20℃前後では常温の4〜5倍、−50℃
前後では常温の約100倍になる。充電開始後一定値に達
した時に流れる電流である漏れ電流(LC)は誘電体の荷
電担体の定常的な移動によるもので、誘電体中の不純物
の解離等によって生じたイオンが荷電担体の主体をなす
と考えられており、漏れ電流の変化の大小は誘電体の電
気化学的状態の安定性を反映する。電解コンデンサの外
観不良或いは防爆弁の作動による開弁は所定の化学反応
以外の不都合な化学反応の進行によるガス発生が主たる
原因であり、化学反応速度は温度に依存するため低温側
ではそれほど問題にならないことが多いが高温側では急
速に進行し爆発の危険を伴うこともあるためコンデンサ
の総合性能を評価する重要な指標の1つである。
従来の電解コンデンサには、エチレングリコール(EG)
にホウ酸アンモニウムを溶解したものが広く使用されて
いたが、この種の電解コンデンサは、静電容量、誘電正
接、インピーダンス等に反映されるコンデンサの特性が
特に低温側で著しく低下するという欠点があった。エチ
レングリコール(EG)を溶媒とするアルミニウム電解コ
ンデンサ駆動用電解液の低温特性を改良するためには、
エチレングリコールモノメチルエーテル(MC)或いはエ
チレングリコールモノエチルエーテル(EC)等のグリコ
ールエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート等のエーテル類、またはγ−ブチロラクト
ン或いはジメチルホルムアミド等のアミド類等をEGに加
えることにより目的達成を図ることが知られている。MC
或いはEC等のグリコールエーテル類をEGとの混合溶媒と
して使用すると、EG単独溶媒で使用する場合と比較して
確かに低温特性は改善される。しかしながら、MC、EC等
はEGに比べて沸点が120〜140℃と低いため、130℃のよ
うな高温での使用は困難となり、更にMC、γ−ブチロラ
クトン、ジメチルホルムアミド等は高温で使用するに際
し耐電圧の減少、tan δの急激な変化等を引き起こして
しまうという欠点があった。このように従来の技術によ
る電解コンデンサの温度特性の改良には一長一短があ
り、高温(130℃)での特性を良好に維持しつつ低温特
性を改善することは困難であり、コンデンサの特性を広
い温度範囲で一定に維持できずこれらの解決が望まれて
いた。
にホウ酸アンモニウムを溶解したものが広く使用されて
いたが、この種の電解コンデンサは、静電容量、誘電正
接、インピーダンス等に反映されるコンデンサの特性が
特に低温側で著しく低下するという欠点があった。エチ
レングリコール(EG)を溶媒とするアルミニウム電解コ
ンデンサ駆動用電解液の低温特性を改良するためには、
エチレングリコールモノメチルエーテル(MC)或いはエ
チレングリコールモノエチルエーテル(EC)等のグリコ
ールエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート等のエーテル類、またはγ−ブチロラクト
ン或いはジメチルホルムアミド等のアミド類等をEGに加
えることにより目的達成を図ることが知られている。MC
或いはEC等のグリコールエーテル類をEGとの混合溶媒と
して使用すると、EG単独溶媒で使用する場合と比較して
確かに低温特性は改善される。しかしながら、MC、EC等
はEGに比べて沸点が120〜140℃と低いため、130℃のよ
うな高温での使用は困難となり、更にMC、γ−ブチロラ
クトン、ジメチルホルムアミド等は高温で使用するに際
し耐電圧の減少、tan δの急激な変化等を引き起こして
しまうという欠点があった。このように従来の技術によ
る電解コンデンサの温度特性の改良には一長一短があ
り、高温(130℃)での特性を良好に維持しつつ低温特
性を改善することは困難であり、コンデンサの特性を広
い温度範囲で一定に維持できずこれらの解決が望まれて
いた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、独特の化合物を電解コンデンサ用電解液に用
いることにより、長時間に渡って広い使用温度範囲で総
合的に安定した特性を示す電解コンデンサ用電解液を提
供することを目的とする。
いることにより、長時間に渡って広い使用温度範囲で総
合的に安定した特性を示す電解コンデンサ用電解液を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、アルミニウム電解コンデンサ駆動用の
電解液において、テトラヒドロフルフリルアルコールを
溶媒として含有することを特徴とする電解コンデンサ用
電解液が提供される。テトラヒドロフルフリルアルコー
ルは次の式の構造を有し、 常温では無色透明、吸湿性のある液体であり、水、アル
コール、エーテル、アセトン、クロロホルム。ベンゼン
等の多くの溶剤と自由に混合する。
電解液において、テトラヒドロフルフリルアルコールを
溶媒として含有することを特徴とする電解コンデンサ用
電解液が提供される。テトラヒドロフルフリルアルコー
ルは次の式の構造を有し、 常温では無色透明、吸湿性のある液体であり、水、アル
コール、エーテル、アセトン、クロロホルム。ベンゼン
等の多くの溶剤と自由に混合する。
溶媒がテトラヒドロフルフリルアルコールとエチレング
リコールとの混合溶媒であれば好適な電解コンデンサ用
電解液を得ることができる。この態様では、エチレング
リコールを主溶媒とし、テトラヒドロフルフリルアルコ
ールを副溶媒として、エチレングリコールを45〜85重量
%で使用し、テトラヒドロフルフリルアルコールを5〜
45重量%で使用すれば好適である。また、本発明の電解
コンデンサ用電解液は、必要に応じて2〜15重量%程度
の少量の水を含有し得る。
リコールとの混合溶媒であれば好適な電解コンデンサ用
電解液を得ることができる。この態様では、エチレング
リコールを主溶媒とし、テトラヒドロフルフリルアルコ
ールを副溶媒として、エチレングリコールを45〜85重量
%で使用し、テトラヒドロフルフリルアルコールを5〜
45重量%で使用すれば好適である。また、本発明の電解
コンデンサ用電解液は、必要に応じて2〜15重量%程度
の少量の水を含有し得る。
溶質が安息香酸アンモニウムであれば好適な電解コンデ
ンサ用電解液を得ることができる。安息香酸アンモニウ
ム以外にも、アジピン酸アンモニウム、アゼライン酸ア
ンモニウム、セバシン酸アンモニウムのようなアンモニ
ウム塩、ホウ酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸のようなその他の塩も使用することができる。これら
の塩を4〜15重量%で使用すれば好適である。
ンサ用電解液を得ることができる。安息香酸アンモニウ
ム以外にも、アジピン酸アンモニウム、アゼライン酸ア
ンモニウム、セバシン酸アンモニウムのようなアンモニ
ウム塩、ホウ酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸のようなその他の塩も使用することができる。これら
の塩を4〜15重量%で使用すれば好適である。
[作用] エチレングリコール(EG)を単独溶媒とするアルミニウ
ム電解コンデンサ駆動用電解液の低温特性は、現在に至
って高容量の箔が開発されるにつれ相対的に悪化してい
る。低温特性を改善すべく、EGにエチレングリコールモ
ノメチルエーテル(MC)等のグリコールエーテル類、エ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエ
ーテル類、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド
等のアミド類等をEGに添加して混合溶媒にすることによ
り低温特性の改善が図られている。確かに、MCやエチレ
ングリコールモノエチルエーテル(EC)等のグリコール
エーテル類を用いてEGとの混合溶媒とすると、EG単独溶
媒の場合に比較して低温特性は改善される。しかしなが
ら、MC、EC、の沸点は、それぞれ124.4℃(760mmHg)134.
8℃(760mmHg)と低く、130℃近傍での特性改善は困難で
ある。また、エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート類のアミド類、γ−ブチロラクトン、ジメチル
ホルムアミド等は高温で使用するうちに耐電圧の減少、
tan δの急激な変化等を引き起こすという問題がある。
ム電解コンデンサ駆動用電解液の低温特性は、現在に至
って高容量の箔が開発されるにつれ相対的に悪化してい
る。低温特性を改善すべく、EGにエチレングリコールモ
ノメチルエーテル(MC)等のグリコールエーテル類、エ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエ
ーテル類、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド
等のアミド類等をEGに添加して混合溶媒にすることによ
り低温特性の改善が図られている。確かに、MCやエチレ
ングリコールモノエチルエーテル(EC)等のグリコール
エーテル類を用いてEGとの混合溶媒とすると、EG単独溶
媒の場合に比較して低温特性は改善される。しかしなが
ら、MC、EC、の沸点は、それぞれ124.4℃(760mmHg)134.
8℃(760mmHg)と低く、130℃近傍での特性改善は困難で
ある。また、エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート類のアミド類、γ−ブチロラクトン、ジメチル
ホルムアミド等は高温で使用するうちに耐電圧の減少、
tan δの急激な変化等を引き起こすという問題がある。
本発明は、特にアルミニウム電解コンデンサ駆動用電解
液の溶媒とするEGにテトラヒドロフルフリルアルコール
を加えて混合溶媒とすることにより、高温での特性を維
持しつつ長時間使用してもその特性を維持すると共に低
温での特性を併せて改善するものである。
液の溶媒とするEGにテトラヒドロフルフリルアルコール
を加えて混合溶媒とすることにより、高温での特性を維
持しつつ長時間使用してもその特性を維持すると共に低
温での特性を併せて改善するものである。
アルミニウム電解コンデンサ駆動用電解液の溶媒として
使用される従来の代表的な化合物および本発明で用いる
テトラヒドロフルフリルアルコールの沸点(760mmHg)お
よび融点を次に示す: 本発明で用いるテトラヒドロフルフリルアルコールは沸
点が178℃と高く、融点が−80℃と低いため液体として
存在する温度範囲が広く、高温では外観不良或いは防爆
弁の作動を招くガス化が抑制され、低温では溶媒の凝固
に起因する特性悪化が低減される結果、長時間に渡って
広い使用温度範囲で安定した特性を与える電解コンデン
サ駆動用電解液が実現されるものと推定される。
使用される従来の代表的な化合物および本発明で用いる
テトラヒドロフルフリルアルコールの沸点(760mmHg)お
よび融点を次に示す: 本発明で用いるテトラヒドロフルフリルアルコールは沸
点が178℃と高く、融点が−80℃と低いため液体として
存在する温度範囲が広く、高温では外観不良或いは防爆
弁の作動を招くガス化が抑制され、低温では溶媒の凝固
に起因する特性悪化が低減される結果、長時間に渡って
広い使用温度範囲で安定した特性を与える電解コンデン
サ駆動用電解液が実現されるものと推定される。
[発明の効果] 本発明の電解コンデンサ用電解液を用いた電解コンデン
サは広い使用温度範囲で総合的に安定した特性を示し、
低温側では静電容量の減少の抑制に特に大きな効果を示
し、高温側では静電容量はほとんど変化せず誘電正接す
なわち消費電力や漏れ電流の変化は小さく、高温で長時
間使用しても外観不良は発生しない。
サは広い使用温度範囲で総合的に安定した特性を示し、
低温側では静電容量の減少の抑制に特に大きな効果を示
し、高温側では静電容量はほとんど変化せず誘電正接す
なわち消費電力や漏れ電流の変化は小さく、高温で長時
間使用しても外観不良は発生しない。
[実施例] 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
電解液の組成 本発明により調製した電解コンデンサ用電解液の組成お
よび比較のために組成を変えて特性の変化を検討した本
発明によらない電解コンデンサ用電解液の組成を次に示
す。
よび比較のために組成を変えて特性の変化を検討した本
発明によらない電解コンデンサ用電解液の組成を次に示
す。
実施例1 成分 重量% エチレングリコール 61.4 テトラヒドロフルフリルアルコール 26.3 安息香酸アンモニウム 10.5 純水 1.8 比較例1 成分 重量% エチレングリコール 87.7 安息香酸アンモニウム 10.5 純水 1.8 比較例2 成分 重量% エチレングリコール 61.4 エチレングリコールモノメチルエーテル 26.3 安息香酸アンモニウム 10.5 純水 1.8 比較例3 成分 重量% エチレングリコール 61.4 エチレングリコールモノエチルエーテル 26.3 安息香酸アンモニウム 10.5 純水 1.8 比較例4 成分 重量% エチレングリコール 61.4エチレンク゛リコ -ルモノメチルエ-テルアセテ-ト26.3 安息香酸アンモニウム 10.5 純水 1.8 比較例5 成分 重量% エチレングリコール 61.4 γ−ブチロラクトン 26.3 安息香酸アンモニウム 10.5 純水 1.8 比較例6 成分 重量% エチレングリコール 61.4 ジメチルホルムアミド 26.3 安息香酸アンモニウム 10.5 純水 1.8 ペースト特性 常法により測定した電解液の比抵抗、pH、火花電圧の値
を初期ペースト特性として第1表に示す。なお、火花電
圧は、20mm×260mmのエッチド箔をホウ酸溶液中430Vで
化成し、この陽極箔と紙と陰極箔とを巻回して定格250
V、22μF、サイズ16φ×31.5lの素子を作成し、この素
子をそれぞれの電解液に含浸して10mAに設定した定電流
電源を用いて測定した。
を初期ペースト特性として第1表に示す。なお、火花電
圧は、20mm×260mmのエッチド箔をホウ酸溶液中430Vで
化成し、この陽極箔と紙と陰極箔とを巻回して定格250
V、22μF、サイズ16φ×31.5lの素子を作成し、この素
子をそれぞれの電解液に含浸して10mAに設定した定電流
電源を用いて測定した。
温度特性試験結果 実施例1の本発明の電解液を用いて作成した電解コンデ
ンサおよび比較例1〜6の電解液を用いて作成した電解
コンデンサの低温特性に関する試験結果を、−40℃と20
℃とにおける特性を比較することにより第2表に示す。
本発明の電解液を用いる電解コンデンサは、低温(−40
℃)でも静電容量の損失は小さく、消費電力の目安とな
る誘電正接(tan δ)の増大は許容し得る程度であり、
従来の電解コンデンサ用電解液に少くとも劣らない特性
を示す。比較例1および4は−40℃での静電容量に関
し、他の例が30%程度の変動を基準とするとこの範囲内
に収まるのに対し、極めて変動が大きい。MCを用いた比
較例2の低温特性改善効果が大きい。
ンサおよび比較例1〜6の電解液を用いて作成した電解
コンデンサの低温特性に関する試験結果を、−40℃と20
℃とにおける特性を比較することにより第2表に示す。
本発明の電解液を用いる電解コンデンサは、低温(−40
℃)でも静電容量の損失は小さく、消費電力の目安とな
る誘電正接(tan δ)の増大は許容し得る程度であり、
従来の電解コンデンサ用電解液に少くとも劣らない特性
を示す。比較例1および4は−40℃での静電容量に関
し、他の例が30%程度の変動を基準とするとこの範囲内
に収まるのに対し、極めて変動が大きい。MCを用いた比
較例2の低温特性改善効果が大きい。
実施例1の本発明の電解液を用いて作成した電解コンデ
ンサおよび比較例1〜6の電解液を用いて作成した電解
コンデンサの高温(130℃)での使用試験によるライフ
評価結果を第3表に示す。それぞれの素子に対し、130
℃の恒温槽にて250Vの負荷をかけ、500時間後の特性と
初期の特性とを比較した。本発明の電解液を用いるコン
デンサは、130℃で500時間使用しても静電容量の変化は
ほとんどなく、誘電正接(tan δ)の変化は僅かであ
り、誘電体の電気化学的状態を反映する漏れ電流値の変
化も少なく、外観不良は全く発生しない(実施例1)。
高温特性試験では、比較例1および4は比較的良好な結
果を与えるが、前記したようにこの両者は低温特性が著
しく劣るため好適ではない。比較例2、3並びに6は50
0時間経過する前に防爆弁が作動し、内圧上昇、ガス発
生等の面から好適ではない。また、比較例5は、tan δ
が初期値である0.062から500時間後には0.120になり変
化率が大きく、消費電力変動の面から好適ではない。
ンサおよび比較例1〜6の電解液を用いて作成した電解
コンデンサの高温(130℃)での使用試験によるライフ
評価結果を第3表に示す。それぞれの素子に対し、130
℃の恒温槽にて250Vの負荷をかけ、500時間後の特性と
初期の特性とを比較した。本発明の電解液を用いるコン
デンサは、130℃で500時間使用しても静電容量の変化は
ほとんどなく、誘電正接(tan δ)の変化は僅かであ
り、誘電体の電気化学的状態を反映する漏れ電流値の変
化も少なく、外観不良は全く発生しない(実施例1)。
高温特性試験では、比較例1および4は比較的良好な結
果を与えるが、前記したようにこの両者は低温特性が著
しく劣るため好適ではない。比較例2、3並びに6は50
0時間経過する前に防爆弁が作動し、内圧上昇、ガス発
生等の面から好適ではない。また、比較例5は、tan δ
が初期値である0.062から500時間後には0.120になり変
化率が大きく、消費電力変動の面から好適ではない。
以上から総合的に評価すると、本発明の電解コンデンサ
用電解液によるものが最も優れていることが分る。
用電解液によるものが最も優れていることが分る。
Claims (3)
- 【請求項1】アルミニウム電解コンデンサ駆動用の電解
液において、テトラヒドロフルフリルアルコールを溶媒
として含有することを特徴とする電解コンデンサ用電解
液。 - 【請求項2】溶媒がテトラヒドロフルフリルアルコール
とエチレングリコールとの混合溶媒である請求項1記載
の電解コンデンサ用電解液。 - 【請求項3】溶質が安息香酸アンモニウムである請求項
1記載の電解コンデンサ用電解液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29029088A JPH0690994B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 電解コンデンサ用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29029088A JPH0690994B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 電解コンデンサ用電解液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02137308A JPH02137308A (ja) | 1990-05-25 |
| JPH0690994B2 true JPH0690994B2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=17754226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29029088A Expired - Lifetime JPH0690994B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 電解コンデンサ用電解液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0690994B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104309973B (zh) * | 2014-10-09 | 2016-03-09 | 毕玉玲 | 一种带输送立体仓库 |
-
1988
- 1988-11-18 JP JP29029088A patent/JPH0690994B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02137308A (ja) | 1990-05-25 |
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