JPH0691247B2 - 双方向性半導体装置 - Google Patents
双方向性半導体装置Info
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- JPH0691247B2 JPH0691247B2 JP59102624A JP10262484A JPH0691247B2 JP H0691247 B2 JPH0691247 B2 JP H0691247B2 JP 59102624 A JP59102624 A JP 59102624A JP 10262484 A JP10262484 A JP 10262484A JP H0691247 B2 JPH0691247 B2 JP H0691247B2
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- electrode
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-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D18/00—Thyristors
- H10D18/80—Bidirectional devices, e.g. triacs
Landscapes
- Thyristors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は双方向性半導体装置にうち導電形が交互に異な
る5層構造を持つ交流用スイッチング半導体装置(以
下、トライアックと略称する)に関するもので、特に点
弧特性の改善されたゲート構造に関するものである。
る5層構造を持つ交流用スイッチング半導体装置(以
下、トライアックと略称する)に関するもので、特に点
弧特性の改善されたゲート構造に関するものである。
[発明の技術的背景とその問題点] トライアックは正又は負のゲート信号により交流電流を
双方向とも制御できる半導体スイッチング素子である。
第4図は従来のトライアックの平面図で、同図の折れ線
分X−Xの断面図を第3図に示す。その断面はn−p−
n−p−nの5層構造からなる。1は第1主電極T1(T1
と略称、以下同じ)であり、2はT1と接続するnエミッ
タNE1、9は第2主電極T2、8はT2と接続するnエミッ
タNE2、3はゲート電極G、4はGと接続するnエミッ
タNEG、である。5,6,7はそれぞれpベースPB、nベース
NBおよびpエミッタPEである。このトライアックの点弧
モードはT1−T2間のバイアス方向(正負2方向)と、T1
−G間のバイアス方向(2方向)の組合せで4通りの型
が存在する。すなわちIモード(T1に対しT2に正のバ
イアスを印加し同時にT1に対しGに正のバイアスを印加
する場合)、Iモード(T1に対しT2正、G負)、III
モード(T1に対しT2負、G正)、IIIモード(T1に
対しT2負、G負)、の4つのモードが存在する。Iモー
ドは電極T2をアノード、電極T1をカソードとするPENBPB
NE1の四層構造のサイリスタ部分がターンオンする場合
であり、IIIモードは電極T1をアノード、電極T2をカソ
ードとするPBNBPENE2の四層構造のサイリスタ部分がタ
ーンオンする場合である。第5図(a)および(b)は
各モードにおいて初期の電子注入が発生する領域を説明
するための平面図であるが図面を見やすくするためNE2
の記載は省略されている。第5図(a)の場合、ゲート
GにT1に対し正電圧を印加すると同図中の矢印の向きに
(イ)から(ロ)にゲート電流が流れる。このゲート電
流路は2のNE1すなわちT1電極に接するnエミッタ側に
片寄っていて、NE1と4のNEGにはさまれたpベースPB領
域に電位降下が生じている。
双方向とも制御できる半導体スイッチング素子である。
第4図は従来のトライアックの平面図で、同図の折れ線
分X−Xの断面図を第3図に示す。その断面はn−p−
n−p−nの5層構造からなる。1は第1主電極T1(T1
と略称、以下同じ)であり、2はT1と接続するnエミッ
タNE1、9は第2主電極T2、8はT2と接続するnエミッ
タNE2、3はゲート電極G、4はGと接続するnエミッ
タNEG、である。5,6,7はそれぞれpベースPB、nベース
NBおよびpエミッタPEである。このトライアックの点弧
モードはT1−T2間のバイアス方向(正負2方向)と、T1
−G間のバイアス方向(2方向)の組合せで4通りの型
が存在する。すなわちIモード(T1に対しT2に正のバ
イアスを印加し同時にT1に対しGに正のバイアスを印加
する場合)、Iモード(T1に対しT2正、G負)、III
モード(T1に対しT2負、G正)、IIIモード(T1に
対しT2負、G負)、の4つのモードが存在する。Iモー
ドは電極T2をアノード、電極T1をカソードとするPENBPB
NE1の四層構造のサイリスタ部分がターンオンする場合
であり、IIIモードは電極T1をアノード、電極T2をカソ
ードとするPBNBPENE2の四層構造のサイリスタ部分がタ
ーンオンする場合である。第5図(a)および(b)は
各モードにおいて初期の電子注入が発生する領域を説明
するための平面図であるが図面を見やすくするためNE2
の記載は省略されている。第5図(a)の場合、ゲート
GにT1に対し正電圧を印加すると同図中の矢印の向きに
(イ)から(ロ)にゲート電流が流れる。このゲート電
流路は2のNE1すなわちT1電極に接するnエミッタ側に
片寄っていて、NE1と4のNEGにはさまれたpベースPB領
域に電位降下が生じている。
これによって同図に示される領域が最初に順バイアス
され、電子の初期注入を行なう部分である。この初期注
入領域はIモード、IIIモードにおいて寄与す
る。すなわちIモードにおいてはこれによりPENBNE1
のサイリスタ構造部がターンオンし、10で示す主電流通
電領域Iが形成される(斜線で示す領域)。IIIモー
ドの場合はこの電子の注入によってPBNBPENE2のサイリ
スタ構造部がターンオンし、11で示す主電流通電領域II
Iが形成される。Iモードの場合には初期注入領域
と主電流通電領域Iとが近接しターンオン過程も通常の
サイリスタと同様であるため容易にターンオンがおこな
われる。IIIモードの場合にはこの領域が主電流通
電領域IIIから隔たっているため点弧領域が移転するの
に時間を要し、その過程も複雑なため点弧特性が悪くな
る。
され、電子の初期注入を行なう部分である。この初期注
入領域はIモード、IIIモードにおいて寄与す
る。すなわちIモードにおいてはこれによりPENBNE1
のサイリスタ構造部がターンオンし、10で示す主電流通
電領域Iが形成される(斜線で示す領域)。IIIモー
ドの場合はこの電子の注入によってPBNBPENE2のサイリ
スタ構造部がターンオンし、11で示す主電流通電領域II
Iが形成される。Iモードの場合には初期注入領域
と主電流通電領域Iとが近接しターンオン過程も通常の
サイリスタと同様であるため容易にターンオンがおこな
われる。IIIモードの場合にはこの領域が主電流通
電領域IIIから隔たっているため点弧領域が移転するの
に時間を要し、その過程も複雑なため点弧特性が悪くな
る。
第5図(b)に示すゲート電極3に負電圧を印加した場
合を考えると同図に示す矢印の方向に(ロ)から(イ)
にゲート電流が流れる。この電流により生じた電位分布
が同図に示す領域に最初の電子注入領域を生じさせ
る。この初期注入領域はIモードとIIIモードに
おいて寄与する。この領域はIIIモードにとっては
主電流通電領域IIIに近い領域のため比較的容易にPBNBP
ENE2のサイリスタ構造部をターンオンさせることができ
る。またIモードの場合には初期注入領域が主電流通
電領域Iよりかなる隔たっているが、NBPB接合が逆バイ
アスされその点弧過程がIIIモードに比べてIモードは
単純なためほとんど影響を受けていない。
合を考えると同図に示す矢印の方向に(ロ)から(イ)
にゲート電流が流れる。この電流により生じた電位分布
が同図に示す領域に最初の電子注入領域を生じさせ
る。この初期注入領域はIモードとIIIモードに
おいて寄与する。この領域はIIIモードにとっては
主電流通電領域IIIに近い領域のため比較的容易にPBNBP
ENE2のサイリスタ構造部をターンオンさせることができ
る。またIモードの場合には初期注入領域が主電流通
電領域Iよりかなる隔たっているが、NBPB接合が逆バイ
アスされその点弧過程がIIIモードに比べてIモードは
単純なためほとんど影響を受けていない。
トライアックは交流スイッチング素子として用いられて
いるが、その場合に使われる点弧モードは先に述べた点
弧モードのうちIIIモードをのぞく3モードのうちの
2つを組合せている。IIIモードを使用しない理由は
前述のように点弧特性が悪く、点弧に必要なゲート電流
が他の3つのモードに比べ非常に大きいためである。そ
の点弧の様子を述べると、第5図においてゲート電極G
から主電極T1に流れるゲート電流によって順バイアスさ
れたNE1からPBに電子が注入される(第5図(a)の領
域)。
いるが、その場合に使われる点弧モードは先に述べた点
弧モードのうちIIIモードをのぞく3モードのうちの
2つを組合せている。IIIモードを使用しない理由は
前述のように点弧特性が悪く、点弧に必要なゲート電流
が他の3つのモードに比べ非常に大きいためである。そ
の点弧の様子を述べると、第5図においてゲート電極G
から主電極T1に流れるゲート電流によって順バイアスさ
れたNE1からPBに電子が注入される(第5図(a)の領
域)。
第3図においてこの電子が6のnベースNBに蓄積されNB
の電位を下げる結果PBよりNBへホールの注入が起きる。
このホールはNBを通り7のpエミッタPEから9のT2電極
へと流れるがこのときPE内で電位降下を生じ、これがN
E2からの電子の注入を促進し最終的に主電流通電領域II
Iが形成される。このような過程でIIIモードは点弧に
いたるのであるがゲートG部分のnエミッタNEGとPBと
のパターン配置及びNE1とNE2との部分的重なりがこの点
弧特性の優劣を左右する。このうちゲートのNEGのパタ
ーン配置によってゲート電流路を制限してNE1からの電
子注入が効率よく起きるようにすることがIIIモード
の特性改善に寄与すると考えられる。従来のゲートパタ
ーンにおいてはゲーGからT1電極へのゲート電流路は1
系統であり、点弧モードによっては初期の電子の注入が
起きる場所と最終的に導通する主電流通電領域とが隔っ
ている場合がある。IIIモードはまさにこの状態にな
っており、点弧特性が悪くなる一因と考えられる。
の電位を下げる結果PBよりNBへホールの注入が起きる。
このホールはNBを通り7のpエミッタPEから9のT2電極
へと流れるがこのときPE内で電位降下を生じ、これがN
E2からの電子の注入を促進し最終的に主電流通電領域II
Iが形成される。このような過程でIIIモードは点弧に
いたるのであるがゲートG部分のnエミッタNEGとPBと
のパターン配置及びNE1とNE2との部分的重なりがこの点
弧特性の優劣を左右する。このうちゲートのNEGのパタ
ーン配置によってゲート電流路を制限してNE1からの電
子注入が効率よく起きるようにすることがIIIモード
の特性改善に寄与すると考えられる。従来のゲートパタ
ーンにおいてはゲーGからT1電極へのゲート電流路は1
系統であり、点弧モードによっては初期の電子の注入が
起きる場所と最終的に導通する主電流通電領域とが隔っ
ている場合がある。IIIモードはまさにこの状態にな
っており、点弧特性が悪くなる一因と考えられる。
以上のごとく初期の電子の注入を起こす領域が点弧モー
ドによっては非常に不適当な位置にあることが、従来の
トライアックの欠点であり問題点である。
ドによっては非常に不適当な位置にあることが、従来の
トライアックの欠点であり問題点である。
[発明の目的] 本発明は、4つの点弧モードを持つトライアックのうち
従来はその点弧特性が他の3つのモードに比べ非常に悪
かったIIIモードを改善するとともに4つのモードす
べてを自由に使用できるようにすることを目的とする。
従来はその点弧特性が他の3つのモードに比べ非常に悪
かったIIIモードを改善するとともに4つのモードす
べてを自由に使用できるようにすることを目的とする。
[発明の概要] 本発明はトライアックの各モードに対し、初期の電子注
入の起きる領域を1箇所又は2箇所以上とし、この初期
注入領域を各モードの主電流通電領域に最も近い位置に
配置することにより問題点を解決しようとするものであ
る。
入の起きる領域を1箇所又は2箇所以上とし、この初期
注入領域を各モードの主電流通電領域に最も近い位置に
配置することにより問題点を解決しようとするものであ
る。
すなわち本発明は(イ)導電形が交互に異なるn−p−
n−p−nの5層構造を持つ半導体と基板、(ロ)該基
体の一方の表面側にあるn形のNEG(第1表面層)、NE3
(第2表面層)およびNEG(第3表面層)と、(ハ)
NE1、NE3およびNEGのそれぞれに隣接する第1中間層で
あってその一部が表面に露出して上記の3つのnエミッ
タを互いに分離するp形のベース層PBと、(ニ)NE1と
それに隣接するPBの表面露出面に接触して設けられる第
1主電極T1とNE3とそれに隣接するPBの表面露出面に接
触して設けられる第3電極T3と、NEGとそれに隣接するP
Bの表面露出面に接触して設けられるゲート電極Gと、
(ホ)該基体の他の表面側にあるn形のNE2(第4表面
層)と、(ヘ)NE2に隣接しその一部が表面に露出する
p形の体2中間層のPEと、(ト)NE2とPEの露出面とに
接触して設けられる第2主電極T2とを具備し、かつNE2
が平面からみてNE1、NE3およびNEGの各層に少なくとも
一部分において重なる構造のトライアックであって、 (a)NE3がNEGをとり囲んで配置され、(b)NE3とNEG
との各々には、初期のキャリア注入が起きる領域を主電
流通電領域にできるだけ近づけるように1又は複数の開
口部を設け、該開口部の位置が、NE1の第1主電流通電
領域Iと表面に露出するPBの第2主電流通電領域IIIと
にはさまれる細長い領域をほぼ2等分する等分直線に関
し、開口部の位置は、(b−1)開口部が1個のとき
は、等分直線上にあって上記第1および第2主電流通電
領域のいずれにも近い領域に配置し、(b−2)開口部
が複数個のときは、そのうちの少なくとも2個は該等分
直線に関し互に反対側にあって1個は第1主電流通電領
域に近い領域に他の1個は第2主電流通電領域に近い領
域に配置されていることを特徴とするトライアックであ
る。
n−p−nの5層構造を持つ半導体と基板、(ロ)該基
体の一方の表面側にあるn形のNEG(第1表面層)、NE3
(第2表面層)およびNEG(第3表面層)と、(ハ)
NE1、NE3およびNEGのそれぞれに隣接する第1中間層で
あってその一部が表面に露出して上記の3つのnエミッ
タを互いに分離するp形のベース層PBと、(ニ)NE1と
それに隣接するPBの表面露出面に接触して設けられる第
1主電極T1とNE3とそれに隣接するPBの表面露出面に接
触して設けられる第3電極T3と、NEGとそれに隣接するP
Bの表面露出面に接触して設けられるゲート電極Gと、
(ホ)該基体の他の表面側にあるn形のNE2(第4表面
層)と、(ヘ)NE2に隣接しその一部が表面に露出する
p形の体2中間層のPEと、(ト)NE2とPEの露出面とに
接触して設けられる第2主電極T2とを具備し、かつNE2
が平面からみてNE1、NE3およびNEGの各層に少なくとも
一部分において重なる構造のトライアックであって、 (a)NE3がNEGをとり囲んで配置され、(b)NE3とNEG
との各々には、初期のキャリア注入が起きる領域を主電
流通電領域にできるだけ近づけるように1又は複数の開
口部を設け、該開口部の位置が、NE1の第1主電流通電
領域Iと表面に露出するPBの第2主電流通電領域IIIと
にはさまれる細長い領域をほぼ2等分する等分直線に関
し、開口部の位置は、(b−1)開口部が1個のとき
は、等分直線上にあって上記第1および第2主電流通電
領域のいずれにも近い領域に配置し、(b−2)開口部
が複数個のときは、そのうちの少なくとも2個は該等分
直線に関し互に反対側にあって1個は第1主電流通電領
域に近い領域に他の1個は第2主電流通電領域に近い領
域に配置されていることを特徴とするトライアックであ
る。
初期の電子注入が起きる領域とは、NE3の開口部にあるT
3電極とPBとの接触部分に対向するPBNEG接合領域又はN
EGの開口部にあるゲート電極GとPBとの接触部分に対向
するPBNEG接合領域をいう。また主電流通電領域はT1,T
2両電極に挾まれたPENBPBNE1の四層でサイリスタ構造を
形成する第1主電流通電領域と、T1・T2両電極に挾まれ
たPBNBPENE2の四層でサイリスタ構造を形成する第2主
電流通電領域である。更に付言すれば第1主電流通電領
域とは表面からみてT1電極、NE1層、PB層、NB層、PE層
およびT2電極の6つが重なる幾何学的領域をいう。実際
最終的に主電流の通電する領域は、電極および各層の端
効果により上記幾何学的領域とは完全には一致しない。
3電極とPBとの接触部分に対向するPBNEG接合領域又はN
EGの開口部にあるゲート電極GとPBとの接触部分に対向
するPBNEG接合領域をいう。また主電流通電領域はT1,T
2両電極に挾まれたPENBPBNE1の四層でサイリスタ構造を
形成する第1主電流通電領域と、T1・T2両電極に挾まれ
たPBNBPENE2の四層でサイリスタ構造を形成する第2主
電流通電領域である。更に付言すれば第1主電流通電領
域とは表面からみてT1電極、NE1層、PB層、NB層、PE層
およびT2電極の6つが重なる幾何学的領域をいう。実際
最終的に主電流の通電する領域は、電極および各層の端
効果により上記幾何学的領域とは完全には一致しない。
各モードにおける点弧特性のバランス及び生産性を考慮
したときの好ましい実施態様として開口部の位置は、開
口部が1個の場合は、等分直線上にあってこの直線によ
って対称に等分されかつ第1,第2主電流通電領域のいず
れにも近い領域に、また開口部が複数個のときはそのう
ちの少なくとも2個は等分直線に対称な位置であって第
1および第2主電流通電領域のいずれかに近い領域に配
置される。
したときの好ましい実施態様として開口部の位置は、開
口部が1個の場合は、等分直線上にあってこの直線によ
って対称に等分されかつ第1,第2主電流通電領域のいず
れにも近い領域に、また開口部が複数個のときはそのう
ちの少なくとも2個は等分直線に対称な位置であって第
1および第2主電流通電領域のいずれかに近い領域に配
置される。
[発明の実施例] 第1図(a)および(b)は特許請求の範囲第3項に記
載される本発明によるトライアックの実施例の第1主面
側からみた平面図である。図面をみやすくするため、同
図(a)はNE2層8、また同図(b)は第1主電極1、
第3電極15およびゲート電極3の記載を省略してある。
同図(b)に示すようにNE2(第4表面層)8はNE1(第
1表面層)2の一部とNE3(第2表面層)16とNEG(第3
表面層)4に平面からみて重なっている。またNE3はNEG
をとり囲んで配置され、NE3は1つの開口部18およびNEG
は2つの開口部17を持っている。第2図(a)および
(b)は本発明のトライアックの初期の電子注入領域を
説明するための平面図である。同図(a)で斜線で示す
領域10は第1主電流通電領域(Iモードで動作)、領域
11は第2主電流通電領域(IIIモードで動作)を示す。
直線Y−Yは領域10と領域11とにはさまれる細長い部分
を二等分する等分直線である。同図(a)は第1主電極
(T1)1に対しゲート電極(G)3に正電圧を印加した
場合でも、2つのゲート開口部17のそれぞれから流出し
たゲート電流は同図に示す如くNEG4およびNE316によっ
て制限されるゲート電流路を流れ、NE3の開口部18に接
する第3電極15に集められる。この電流によりゲート電
流路の各部はゲート開口部17から18に沿って降下する電
位分布が生じ、これと接するNE3PB接合の各部を順バイ
アスする。そのうち最も大きく順バイアスされる領域
は、開口部17に対向するNE3PB接合部分である。したが
って同図に示す領域において最初の電子の注入が起き
る。また等分直線Y−Yに関し対称に配置された他の開
口部に対向するNE3PB接合領域′においても同様の電
子注入が起きる。Iモードを点弧させるためには主電
流通電領域Iに近い領域の注入電子により、またIII
モードを点弧させるためには主電流通電領域IIIに近
い領域′の注入電子を利用する。第2図(b)は第1
主電極(T1)1に対しゲート電極(G)3に負電圧を印
加した場合で、ゲート電流は同図に示す矢印の如くNE31
6の開口部18と接する第3電極15の部分から2方向に分
流してNEG4の2つの開口部17にそれぞれ流入する。こ
のゲート電流によりNEG4とNE316に囲まれたゲート電流
路のPB領域には開口部18より開口部17に向かう電位降下
が生じ、これと接するPBNEG接合の各部を順バリアスす
る。その中でも特にバイアスの強い領域は開口部18に対
向するPBNEG部分である。したがって同図に示す領域
から最初の電子の注入が起きる。この場合注入領域は等
分直線Y−Y上にあって2つの主電流通電領域のいずれ
にも近い位置にある。このためIモードとIIIモー
ドはこの領域の注入電子により対称的に点弧がはじま
る。
載される本発明によるトライアックの実施例の第1主面
側からみた平面図である。図面をみやすくするため、同
図(a)はNE2層8、また同図(b)は第1主電極1、
第3電極15およびゲート電極3の記載を省略してある。
同図(b)に示すようにNE2(第4表面層)8はNE1(第
1表面層)2の一部とNE3(第2表面層)16とNEG(第3
表面層)4に平面からみて重なっている。またNE3はNEG
をとり囲んで配置され、NE3は1つの開口部18およびNEG
は2つの開口部17を持っている。第2図(a)および
(b)は本発明のトライアックの初期の電子注入領域を
説明するための平面図である。同図(a)で斜線で示す
領域10は第1主電流通電領域(Iモードで動作)、領域
11は第2主電流通電領域(IIIモードで動作)を示す。
直線Y−Yは領域10と領域11とにはさまれる細長い部分
を二等分する等分直線である。同図(a)は第1主電極
(T1)1に対しゲート電極(G)3に正電圧を印加した
場合でも、2つのゲート開口部17のそれぞれから流出し
たゲート電流は同図に示す如くNEG4およびNE316によっ
て制限されるゲート電流路を流れ、NE3の開口部18に接
する第3電極15に集められる。この電流によりゲート電
流路の各部はゲート開口部17から18に沿って降下する電
位分布が生じ、これと接するNE3PB接合の各部を順バイ
アスする。そのうち最も大きく順バイアスされる領域
は、開口部17に対向するNE3PB接合部分である。したが
って同図に示す領域において最初の電子の注入が起き
る。また等分直線Y−Yに関し対称に配置された他の開
口部に対向するNE3PB接合領域′においても同様の電
子注入が起きる。Iモードを点弧させるためには主電
流通電領域Iに近い領域の注入電子により、またIII
モードを点弧させるためには主電流通電領域IIIに近
い領域′の注入電子を利用する。第2図(b)は第1
主電極(T1)1に対しゲート電極(G)3に負電圧を印
加した場合で、ゲート電流は同図に示す矢印の如くNE31
6の開口部18と接する第3電極15の部分から2方向に分
流してNEG4の2つの開口部17にそれぞれ流入する。こ
のゲート電流によりNEG4とNE316に囲まれたゲート電流
路のPB領域には開口部18より開口部17に向かう電位降下
が生じ、これと接するPBNEG接合の各部を順バリアスす
る。その中でも特にバイアスの強い領域は開口部18に対
向するPBNEG部分である。したがって同図に示す領域
から最初の電子の注入が起きる。この場合注入領域は等
分直線Y−Y上にあって2つの主電流通電領域のいずれ
にも近い位置にある。このためIモードとIIIモー
ドはこの領域の注入電子により対称的に点弧がはじま
る。
上記の実施例により明らかなように初期の電子注入の起
きる領域は、ゲート電位がモードの場合には電位の高
いNEGの開口部(ゲート電流の流出端)に対向するPBNE3
接合部であり、ゲート電位がモードの場合には電位の
高いNE3の開口部(ゲート電流の流出端)に対向するPBN
EG接合部である。NE316はNE12の一部であるが、PB5の
領域19により分離させた理由は主として主電流通電領域
IIIに近接するNE316の部分と主電流通電領域Iに近接す
るNE3部分とが各々P領域とシャントされる効果を同レ
ベルにして製造上の簡便性を増すことにある。NE3はPB
によりNE1と分離されているが、第1主電極1と第3電
極15とはPBの領域19を介して接続され近似的に同電位に
あると考えられる。
きる領域は、ゲート電位がモードの場合には電位の高
いNEGの開口部(ゲート電流の流出端)に対向するPBNE3
接合部であり、ゲート電位がモードの場合には電位の
高いNE3の開口部(ゲート電流の流出端)に対向するPBN
EG接合部である。NE316はNE12の一部であるが、PB5の
領域19により分離させた理由は主として主電流通電領域
IIIに近接するNE316の部分と主電流通電領域Iに近接す
るNE3部分とが各々P領域とシャントされる効果を同レ
ベルにして製造上の簡便性を増すことにある。NE3はPB
によりNE1と分離されているが、第1主電極1と第3電
極15とはPBの領域19を介して接続され近似的に同電位に
あると考えられる。
本実施例ではNE3とNEGの二重パターンを等分直線Y−Y
に関し対称に形成したが、本発明はこれに限定されな
い。主電流通電領域IおよびIIIの形状が異なり上記等
分直線をきめることができない場合には、例えばNEGに
2つの開口部を設けその1つは領域Iに他の1つは領域
IIIにそれぞれ最も近い位置に配置する(ゲート正の
モードで機能する)。NE3には1つの開口部を設け、領
域IおよびIIIのいずれにも近い位置に配置する。
に関し対称に形成したが、本発明はこれに限定されな
い。主電流通電領域IおよびIIIの形状が異なり上記等
分直線をきめることができない場合には、例えばNEGに
2つの開口部を設けその1つは領域Iに他の1つは領域
IIIにそれぞれ最も近い位置に配置する(ゲート正の
モードで機能する)。NE3には1つの開口部を設け、領
域IおよびIIIのいずれにも近い位置に配置する。
この場合2系統のゲート電流路が形成されるが、点弧電
流のバランスはNE3の開口部よりNEGの開口部にいたるゲ
ート電流路の抵抗が互に等しくなるようにし(例えば該
電流路の幅を調整して)、かつNEGの開口部にあるゲー
ト電極からこれに対向するNE3までのPBの拡がり抵抗が
互に等しくなるように(例えばこの部分を等しい形状と
する)すればよい。
流のバランスはNE3の開口部よりNEGの開口部にいたるゲ
ート電流路の抵抗が互に等しくなるようにし(例えば該
電流路の幅を調整して)、かつNEGの開口部にあるゲー
ト電極からこれに対向するNE3までのPBの拡がり抵抗が
互に等しくなるように(例えばこの部分を等しい形状と
する)すればよい。
[発明の効果] 本発明によりトライアックの初期の電子注入領域をNEG
とNE3の開口部の位置により意図的に変えることが可能
となる。従来のトライアックは、IIIモードにおける
初期電子注入領域と主電流通電領域IIIとが距たってお
り点弧特性を悪くしていたが、本発明により上記両領域
を接近して設けることが可能となり点弧特性も改善され
た。従来のトライアックでは3つのモードしか使用され
なかったものが4つのモードすべてを使用できるように
なった。
とNE3の開口部の位置により意図的に変えることが可能
となる。従来のトライアックは、IIIモードにおける
初期電子注入領域と主電流通電領域IIIとが距たってお
り点弧特性を悪くしていたが、本発明により上記両領域
を接近して設けることが可能となり点弧特性も改善され
た。従来のトライアックでは3つのモードしか使用され
なかったものが4つのモードすべてを使用できるように
なった。
またゲートのN領域のパターンを対称的に配置し、ゲー
ト電流路も対称に設定することでゲートパターンの非対
称性による注入領域の発生の非対称性が解消される。こ
のことは結果的に点弧特性におけるゲート電流のモード
別のアンバランスを低減し、トライアックを使用する電
気回路の設計自由度を増加する。
ト電流路も対称に設定することでゲートパターンの非対
称性による注入領域の発生の非対称性が解消される。こ
のことは結果的に点弧特性におけるゲート電流のモード
別のアンバランスを低減し、トライアックを使用する電
気回路の設計自由度を増加する。
第1図(a)および(b)は本発明によるトライアック
の平面部分図、第2図(a)および(b)は本発明によ
るトライアックの初期の電子注入領域を説明するための
平面図、第3および第4図は従来のトライアックのそれ
ぞれ断面図および平面図、第5図(a)および(b)は
従来のトライアックの初期の電子注入領域を説明するた
めの平面図である。 1…第1主電極(T1)、2…第1表面層(NE1)、3…
ゲート電極(G)、4…第3表面層(NEG)、5…第1
中間層(PB)、7…第2中間層(PE)、8…第4表面層
(NE2)、9…第2主電極(T2)、10…第1主電流通電
領域(I)、11…第2主電流通電領域(III)、15…第
3電極(T3)、16…第2表面層(NE3)、17,18…開口
部、Y−Y…等分直線。
の平面部分図、第2図(a)および(b)は本発明によ
るトライアックの初期の電子注入領域を説明するための
平面図、第3および第4図は従来のトライアックのそれ
ぞれ断面図および平面図、第5図(a)および(b)は
従来のトライアックの初期の電子注入領域を説明するた
めの平面図である。 1…第1主電極(T1)、2…第1表面層(NE1)、3…
ゲート電極(G)、4…第3表面層(NEG)、5…第1
中間層(PB)、7…第2中間層(PE)、8…第4表面層
(NE2)、9…第2主電極(T2)、10…第1主電流通電
領域(I)、11…第2主電流通電領域(III)、15…第
3電極(T3)、16…第2表面層(NE3)、17,18…開口
部、Y−Y…等分直線。
Claims (2)
- 【請求項1】導電形が交互に異なる5層構造を持つ半導
体基体と、該基体の第1主面側の第1導電形の第1表面
層、第2表面層および第3表面層と、上記第1、第2お
よび第3表面層のそれぞれに隣接する第1中間層であっ
てその一部が第1主面に露出して上記3つの表面層を互
に分離する第2導電形の第1中間層と、第1表面層およ
びそれに隣接する第1中間層露出面に接触して設けられ
る第1主電極と、第2表面層およびそれに隣接する第1
中間層露出面に接触して設けられる第3電極と、第3表
面層およびそれに隣接する第1中間層露出面に接触して
設けられるゲート電極と、該基体の第2主面側の第1導
電形の第4表面層と、第4表面層に隣接しその一部が第
2主面に露出する第2導電形の第2中間層と、第4表面
層と第2中間層露出面とに接触して設けられる第2主電
極とを具備し、かつ第4表面層が平面からみて第1、第
2および第3表面層の各々に少なくとも一部分において
重なる構造の双方向性半導体装置であって、 (a)第2表面層が第3表面層をとり囲んで配置され、 (b)第2表面層と第3表面層の各々には、初期のキャ
リア注入が起きる領域を主電流通電領域にできるだけ近
づけるように1又は複数の開口部を設け、該開口部の位
置が、第1表面層の第1主電流通電領域と第1中間層露
出面の第2主電流通電領域とにはさまれる領域をほぼ2
等分する等分直線に関し、 (b−1)開口部が1個のときは、等分直線上にあって
上記第1および第2主電流通電領域のいずれも近い領域
に、 (b−2)開口部が複数個のときは、そのうちの少なく
とも2個は該直線に関し互に反対側にあって上記第1お
よび第2主電流通電領域のいずれかに近い領域に配置さ
れていることを特徴とする双方向性半導体装置。 - 【請求項2】開口部の位置が等分直線に対し対称に配置
されている特許請求の範囲第1項記載の双方向性半導体
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59102624A JPH0691247B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 双方向性半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59102624A JPH0691247B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 双方向性半導体装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60247970A JPS60247970A (ja) | 1985-12-07 |
| JPH0691247B2 true JPH0691247B2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=14332392
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59102624A Expired - Lifetime JPH0691247B2 (ja) | 1984-05-23 | 1984-05-23 | 双方向性半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0691247B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009206193A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | トライアック |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2585882B1 (fr) * | 1985-07-30 | 1988-06-24 | Thomson Csf | Triac desensibilise vis-a-vis des risques de reamorcage a la commutation sur charge reactive |
| JPH0671080B2 (ja) * | 1988-07-01 | 1994-09-07 | サンケン電気株式会社 | 双方向サイリスタ |
| JPH0680822B2 (ja) * | 1989-08-22 | 1994-10-12 | サンケン電気株式会社 | 双方向サイリスタ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6043671B2 (ja) * | 1979-01-10 | 1985-09-30 | 株式会社日立製作所 | 双方向性半導体装置 |
-
1984
- 1984-05-23 JP JP59102624A patent/JPH0691247B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009206193A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | トライアック |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60247970A (ja) | 1985-12-07 |
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