JPH0693024A - 反応性ケイ素基を有するイソブチレン系重合体及びその製造法 - Google Patents

反応性ケイ素基を有するイソブチレン系重合体及びその製造法

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JPH0693024A
JPH0693024A JP26783592A JP26783592A JPH0693024A JP H0693024 A JPH0693024 A JP H0693024A JP 26783592 A JP26783592 A JP 26783592A JP 26783592 A JP26783592 A JP 26783592A JP H0693024 A JPH0693024 A JP H0693024A
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JP
Japan
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group
isobutylene
carbon atoms
polymer
reactive silicon
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Application number
JP26783592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ando
寛 安藤
Hiroshi Fujisawa
博 藤沢
Koji Noda
浩二 野田
Kazuya Yonezawa
和弥 米沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分子鎖中に反応性ケイ素基を有する新規なイ
ソブチレン系重合体、及び該イソブチレン系重合体を簡
便に製造し得る方法を提供すること。 【構成】 1分子当り平均して1.0個を超える一般式
(1)で表される単位を有し、好ましくは数平均分子量
が500〜500,000であり、更に好ましくは主鎖
中に実質的に不飽和結合を有しないイソブチレン系重合
体。該イソブチレン系重合体は、側鎖に不飽和基を有す
るイソブチレン系重合体を反応性ケイ素化合物と反応さ
せることにより製造される。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応性ケイ素基を有す
るイソブチレン系重合体及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】1分子当り平均して1個を超える官能基
を有するイソブチレン系重合体は、そのまま又は更に各
種の官能基変換反応を行なうことにより、架橋硬化によ
りゴム状硬化物を生成させることができる。また、この
重合体はUSP 4,904,732、特開昭63−6041号公
報に開示されているように架橋性ケイ素基を導入し、湿
分硬化性の重合体にすることができる。1分子当り平均
して1個を超える官能基を有するイソブチレン系重合体
は、USP 3,644,315、USP 4,524,187に開示されて
いるが、この重合体はイソブチレンと共役二重結合を有
する化合物を共重合させて得られるものであり、主鎖中
に二重結合を有しており、耐候性や耐薬品性および反応
性に劣る重合体である。
【0003】また、USP 4,316,973、USP 4,758,6
31および特開昭63−105005号公報には分子鎖末
端に官能基を有する重合体が開示されている。USP
4,316,973等に開示されている重合体は1,4−ビス
(α−クロロイソプロピル)ベンゼン(以下「p−DC
C」と記す)を開始剤兼連鎖移動剤とし、且つBC13
を触媒としてイソブチレンをカチオン重合させるイニフ
ァー法によって得られる末端に塩素原子を有する重合体
をさらに反応させて得られる。特開昭63−10500
5号公報に開示されている重合体は、イニファー法で得
られる重合直後あるいは精製後の両末端に塩素原子を有
するイソブチレン系ポリマーをアリルトリメチルシラン
と反応させることにより両末端にアリル基を有するポリ
マーとして得られる。しかし、USP 4,316,973、特開
昭63−105005号公報に開示されている重合体は
高価な原料が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分子
鎖中に反応性ケイ素基を有する新規なイソブチレン系重
合体、及び該イソブチレン系重合体を簡便に製造し得る
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、 (1)1分子当り平均して1.0個を超える一般式
(1):
【0006】
【化6】
【0007】〔式中、R1 は水素原子、メチル基又はエ
チル基を示す。R2 は炭素数1〜20までの2価の有機
基、R3 は水素原子または炭素数1〜10の1価の有機
基を示す。Yは反応性ケイ素基を示す。〕で表される単
位を有することを特徴とする、反応性ケイ素基を有する
イソブチレン系重合体。 (2)1分子当り平均して1.0個を超える一般式
(2):
【0008】
【化7】
【0009】〔式中、R4 は水素原子、メチル基又はエ
チル基を示す。R5 は炭素数1〜20までの2価の有機
基、R6 は水素原子または炭素数1〜10の1価の有機
基を示す。〕で表される単位を有することを特徴とする
不飽和基を有するイソブチレン系重合体を一般式
(3):
【0010】
【化8】
【0011】〔式中、R7 およびR8 は、いずれも炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、炭素数7〜20のアラルキル基または(R′)3
iO−(R′は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であ
り、3個のR′は同一であってもよく、異なっていても
よい)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R7
またはR8 が2個以上存在するとき、それらは同一であ
ってもよく、異なっていてもよい。Xは水酸基または加
水分解性基を示し、Xが2個以上存在するとき、それら
は同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0,
1,2または3を、bは0,1または2をそれぞれ示
す。またm個の
【0012】
【化9】
【0013】におけるbは同一である必要はない。mは
0または1〜19の整数を示す。但し、a+(bの和)
≧1を満足するものとする。〕で表されることを特徴と
する反応性ケイ素化合物と反応させることを特徴とする
反応性ケイ素基を有するイソブチレン系重合体の製造
法、に関する。
【0014】一般式(1)および一般式(2)に関し
て、R1 、R4 としては水素原子、メチル基、エチル基
が好ましい。R2 、R5 は炭素数1〜20までの2価の
有機基であれば公知の構造でよく、また未知の構造であ
ってもよくその具体例としては
【0015】
【化10】
【0016】
【化11】
【0017】
【化12】
【0018】
【化13】
【0019】
【化14】
【0020】が挙げられる。また、R2 には炭素の他に
水素、酸素、窒素、ケイ素などが構成元素として存在し
ていても良く、その具体例としては
【0021】
【化15】
【0022】
【化16】
【0023】
【化17】
【0024】が挙げられる。R3 に於ける炭素数1〜1
0の1価の有機基の具体例としてはメチル基、エチル
基、プロピル基などが挙げられる。また、R3 としては
水素原子が最も好ましい。Yで表される反応性ケイ素基
としては、特に限定されるものではないが、代表的なも
のを示すと、例えば一般式(4):
【0025】
【化18】
【0026】〔式中、R9 およぴR10は、いずれも炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、炭素数7〜20のアラルキル基または(R′)3
iO−(R′は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であ
り、3個のR′は同一であってもよく、異なっていても
よい)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R9
またはR10が2個以上存在するとき、それらは同一であ
ってもよく、異なっていてもよい。Xは水酸基または加
水分解性基を示し、Xが2個以上存在するとき、それら
は同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0,
1,2または3を、bは0,1または2をそれぞれ示
す。またm個の
【0027】
【化19】
【0028】におけるbは同一である必要はない。mは
0または1〜19の整数を示す。但し、a+(bの和)
≧1を満足するものとする。〕で表される基が挙げられ
る。上記Xで示される加水分解性基としては、特に限定
されず、従来公知の加水分解性基が含有され、具体的に
は、例えば水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ア
シルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド
基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アル
ケニルオキシ基等が挙げられる。これらの内では、水素
原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート
基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト
基およびアルケニルオキシ基が好ましく、加水分解性が
マイルドで取扱やすいという観点からアルコキシ基が特
に好ましい。該加水分解性基や水酸基は1個のケイ素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(a+bの
和)は1〜5個の範囲が好ましい。加水分解性基や水酸
基が反応性ケイ素基中に2個以上結合する場合には、そ
れらは同一であってもよく、異なっていてもよい。前記
反応性ケイ素基を形成するケイ素原子は1個でもよく、
2個以上であってもよいが、シロキサン結合等により連
結されたケイ素原子の場合には、20個程度まであって
もよい。特に一般式(5):
【0029】
【化20】
【0030】〔式中、R10、X、aは前記と同じ〕で表
される反応性ケイ素基が、入手容易の点から好ましい。
また上記一般式(4)におけるR9 およびR10の具体例
としては、たとえばメチル基、エチル基などのアルキル
基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニ
ル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキル基
や、R′がメチル基、フェニル基などである(R′)3
SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基等が挙げら
れる。これらの中ではメチル基が特に好ましい。かかる
一般式(1)で示される単位の具体例としては
【0031】
【化21】
【0032】等が挙げられる。そのなかでも
【0033】
【化22】
【0034】が好ましい。本発明の反応性ケイ素基を有
するイソブチレン系重合体は、少なくとも前記一般式
(1)で表される単位を有することを特徴とする重合体
であり、イソブチレンモノマー単位を主体とする数平均
分子量は通常500〜500,000、好ましくは1,
000〜50,000の重合体であって、1分子当り平
均して1個を超える。好ましくは1.05個以上、更に
好ましくは1.1個以上10個以下、特に好ましくは
1.1個以上5個以下の前記一般式(1)で表される単
位を有するものである。一般式(1)で表される単位は
重合体の側鎖として存在することが好ましいが、末端に
存在しても良い。数平均分子量が500未満ではイソブ
チレン単位の含有量が少なく、イソブチレン重合体とし
ての特性を発現し得ず、500,000を超えると重合
体は樹脂状となり、取扱いにくくなる。また、本発明の
重合体の主鎖中には実質的に不飽和結合が存在しないの
が、耐候性等の面から好ましい。
【0035】本明細書において、イソブチレン系重合体
とはイソブチレンを含有するカチオン重合性モノマーの
重合体を意味する。ここでイソブチレンを含有するカチ
オン重合性モノマーとは、イソブチレンのみからなるモ
ノマーに限定されるものではなく、イソブチレンの50
重量%(以下単に「%」と記す)以下をイソブチレンと
共重合し得るカチオン重合性モノマーで置換したモノマ
ーを意味する。イソブチレンと共重合し得るカチオン重
合性モノマーとしては、例えば炭素数3〜12のオレフ
ィン類、共役ジエン類、ビニルエーテル類、芳香族ビニ
ル化合物類、ビニルシラン類等が挙げられる。これらの
中でも炭素数3〜12のオレフィン類及び共役ジエン類
等が好ましいが、耐候性等が問題となる場合、共役ジエ
ン以外のオレフィンが好ましい。
【0036】前記イソブチレンと共重合し得るカチオン
重合性モノマーの具体例としては、例えばプロピレン、
1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3
−メチル−2−ブテン、ペンテン、4−メチル−1−ペ
ンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、ブタジエ
ン、イソプレン、シクロペンタジエン、メチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエー
テル、スチレン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、β−ピネ
ン、インデン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチル
ジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニル
ジメチルメトキシシラン、ビニルトリメトルシラン、ジ
ビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジ
ビニルジメチルシラン、1,3−ジビニル−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン、トリビニルメチル
シラン、テトラビニルシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
これらの中で、例えばプロピレン、1−ブテン、2−ブ
テン、スチレン、ブタジエン、イソプレン、シクロペン
タジエン等が好適である。これらイソブチレンと共重合
し得るカチオン重合性モノマーは、1種単独でイソブチ
レンと併用されてもよいし、2種以上で併用されてもよ
い。本発明で用いる1分子当り平均して1.0個を超え
る一般式(2):
【0037】
【化23】
【0038】〔式中、R4 は水素原子、メチル基又はエ
チル基を示す。R5 は炭素数1〜20までの2価の有機
基、R6 は水素原子または炭素数1〜10の1価の有機
基を示す。〕で表される単位を有することを特徴とする
不飽和基を有するイソブチレン系重合体としては従来公
知の製造方法で製造されるものを広く使用でき、また現
在未知の製造方法によって製造されるものであってもよ
い。本発明で用いられる、分子内にSi−H基を有する
反応性ケイ素化合物としては、特に限定されるものでは
ないが、代表的なものを示すと、例えば一般式(3):
【0039】
【化24】
【0040】〔式中、R7 およびR8 は、いずれも炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、炭素数7〜20のアラルキル基または(R′)3
iO−(R′は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であ
り、3個のR′は同一であってもよく、異なっていても
よい)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R7
またはR8 が2個以上存在するとき、それらは同一であ
ってもよく、異なっていてもよい。Xは水酸基または加
水分解性基を示し、Xが2個以上存在するとき、それら
は同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0,
1,2または3を、bは0,1または2をそれぞれ示
す。またm個の
【0041】
【化25】
【0042】におけるbは同一である必要はない。mは
0または1〜19の整数を示す。但し、a+(bの和)
≧1を満足するものとする。〕で表されることを特徴と
する反応性ケイ素化合物が挙げられる。を有するイソブ
チレン系重合体の製造法。上記Xで示される加水分解性
基としては、特に限定されず、従来公知の加水分解性基
が含有され、具体的には、例えば水素原子、ハロゲン原
子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート
基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ
基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等が挙げられ
る。これらの内では、水素原子、アルコキシ基、アシル
オキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、ア
ミノオキシ基、メルカプト基およびアルケニルオキシ基
が好ましく、加水分解性がマイルドで取扱やすいという
観点からアルコキシ基が特に好ましい。該加水分解性基
や水酸基は1個のケイ素原子に1〜3個の範囲で結合す
ることができ、(a+bの和)は1〜5の範囲が好まし
い。加水分解性基や水酸基が反応性ケイ素基中に2個以
上結合する場合には、それらは同一であってもよく、異
なっていてもよい。前記反応性ケイ素化合物を形成する
ケイ素原子は1個でもよく、2個以上であってもよい
が、シロキサン結合等により連結されたケイ素原子の場
合には、20個程度まであってもよい。特に一般式
(6):
【0043】
【化26】
【0044】〔式中、R8 、X、aは前記と同じ〕で表
される反応性ケイ素化合物が、入手容易の点から好まし
い。また上記一般式(4)におけるR7 およびR8 の具
体例としては、たとえばメチル基、エチル基などのアル
キル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フ
ェニル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキ
ル基や、R′がメチル基、フェニル基などである
(R′)3 SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基
等が挙げられる。これらの中ではメチル基が特に好まし
い。かかる一般式(3)で表される反応性ケイ素化合物
の具体例としては、
【0045】
【化27】
【0046】等が挙げられる。本発明における不飽和基
含有イソブチレン系重合体と反応性ケイ素化合物との反
応では、反応を効果的に行うために各種の触媒を加える
ことができる。用いる触媒としては、不飽和基とハイド
ロシランによるヒドロシリル化反応触媒として公知のも
のを広く用いることができる。また、現在未知の触媒で
あっても良い。上記反応触媒の例としては、H2 PtC
6 ・6H2 O、Pt(acac)2、RhCl(PP
3 3 、Pt−C、Ptメタル、RhCl3 、BP
O、AIBN等が挙げられる。
【0047】本発明に用いることのできる触媒の使用量
としては、イソブチレン系重合体中に含まれる不飽和基
に対して0.0000001当量以上100当量以下が
好ましい。さらに0.0000001当量以上0.01
当量以下が好ましい。本発明においては、反応溶媒とし
て反応に悪影響を与えないものを、適宜用いることがで
き、例えば脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン
化炭化水素等の炭化水素溶媒等が用いられる。この中で
もハロゲン化炭化水素が好ましく、塩素原子を有する塩
素化炭化水素がより好ましい。かかる脂肪族炭化水素の
具体例としては、ヘプタン、ペンタン、ヘキサン等を、
芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等を、またハロゲン化炭化水素の具体例としては、ク
ロロメタン、クロロエタン、塩化メチレン、1,1−ジ
クロロエタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン
等を例示できる。これらは、1種単独で、又は2種以上
混合して使用される。さらに、これらの溶媒と更に少量
の他の溶媒、例えば酢酸エチル等の酢酸エステルや、ニ
トロエタン等のニトロ基を有する有機化合物を併用して
もよい。
【0048】本発明の製造法を実施するに際しては、特
に制限がなく、従来の反応方法を広く適用できる。例え
ば、1つの容器に溶媒、不飽和基含有イソブチレン系重
合体、必要に応じて触媒、反応性ケイ素化合物等を順次
仕込んでいくバッチ法でもよいし、溶媒、不飽和基含有
イソブチレン系重合体、必要に応じて触媒、反応性ケイ
素化合物等をある系内に連続的に仕込みながら反応さ
せ、更に取出される連続法でもよい。さらに、溶媒と不
飽和基含有イソブチレン系重合体は別々に仕込んでもよ
いが、不飽和基含有イソブチレン系重合体の製造におけ
る反応後の反応溶液であってもよい。本発明の製造法に
おいて、反応温度としては+180〜−80℃程度が好
ましく、更に好ましくは120〜−30℃程度とするの
がよく、反応時間は、通常0.5分〜24時間程度、好
ましくは1分〜15時間程度である。このような製造法
により、イソブチレンモノマー単位を主体とする数平均
分子量が500〜500,000の重合体であって、1
分子当り平均して1個を超える一般式(1)で表される
単位を有するイソブチレン系重合体が製造される。
【0049】
【実施例】次に実施例を掲げて、本発明をより一層明ら
かにするが、実施例により本発明は何ら限定されるもの
ではない。 合成例1 100mlの耐圧ガラス製オートクレーブに攪拌用羽
根、三方コック及び真空ラインを取付けて、真空ライン
で真空に引きながら重合容器を100℃で1時間加熱す
ることにより乾燥させ、室温まで冷却後三方コックを用
いて窒素で常圧に戻した。その後、三方コックの一方か
ら窒素を流しながら、注射器を用いてオートクレーブに
水素化カルシウム処理により乾燥させた主溶媒である塩
化メチレン40mlを導入した。次いで蒸留、精製した
tert−ブトキシスチレン20m mol を添加した。次
に、酸化バリウムを充填したカラムを通過させることに
より脱水したイソブチレンが7g(125m mol )入っ
ているニードルバルブ付耐圧ガラス製液化ガス採取管を
三方コックに接続した後、容器本体を−70℃のドライ
アイス−アセトンバスに浸漬し、重合容器内部を攪拌し
ながら1時間冷却した。冷却後、真空ラインにより内部
を減圧にした後、ニードルバルブを開け、イソブチレン
を耐圧ガラス製液化ガス採取管から重合容器に導入し
た。その後三方コックの一方から窒素を流すことにより
常圧に戻し、更に攪拌下に1時間冷却を続け、重合容器
内を−30℃まで昇温した。
【0050】次に、TiCl4 3.2g(17m mol )
を注射器を用いて三方コックから添加して重合を開始さ
せ、60分経過した時点で予め0℃以下に冷却しておい
たメタノールを添加することにより、重合を完結させ
た。その後、反応混合物に濃塩酸を加え60℃で5時間
反応させた。その後未反応のイソブチレン、塩化メチレ
ン、tert−ブトキシスチレン及びメタノール等を留
去し、残ったポリマーを100mlのn−ヘキサンに溶
解後、中性になるまでこの溶液の水洗を繰返した。その
後、このn−ヘキサン溶液を20mlまで濃縮し、30
0mlのアセトンにこの濃縮溶液を注ぎ込むことにより
ポリマーを沈澱分離させた。このようにして得られたポ
リマーを再び100mlのn−ヘキサンに溶解させ、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、n−ヘキサン
を減圧留去することにより、イソブチレン系ポリマーを
3.6g得た。得られたポリマーの構造を1H−NMR
(300MHz)法により求めた。その結果、1分子中
に3.8個のフェニル基を有するフェノール基含有イソ
ブチレン系重合体を得た。得られたフェノール基含有イ
ソブチレン系重合体3.0gを100mlのガラス製4
口フラスコに仕込み30mlの乾燥トルエンに溶解し
た。さらに0.3gの4−Pentenoic Chl
orideと0.5gのピリジンを加え80℃で3時間
反応させた。反応終了後、中和、水洗、抽出、濃縮する
ことによりポリマーを得た。得られたポリマーの構造を
1H−NMR(300MHz)法により求めた。その結
果、1分子中に3.4個のアリル基を有する不飽和基含
有イソブチレン系重合体を得た。
【0051】実施例1 合成例1で得られた不飽和基含有イソブチレン系重合体
3.0gを100mlのガラス製4口フラスコに仕込み
30mlの乾燥トルエンに溶解した。さらに0.3gの
メチルジメトキシシランと1μlの10wt%の塩化白
金酸6水和物エタノール溶液を加え、80℃で3時間反
応させた。反応終了後、減圧脱揮、濃縮することにより
ポリマーを得た。得られたポリマーの構造を1H−NM
R(300MHz)法により求めた。その結果、1分子
中に3.3個のジメトキシメチルシリル基を有する反応
性ケイ素基含有イソブチレン系重合体を得た。
【0052】
【発明の効果】本発明の重合体は反応性ケイ素基を有す
る新規なイソブチレン系重合体であり、容易に得ること
ができる。こうして得られた重合体は、そのままで、も
しくはその反応性ケイ素基をさらに他のアルコキシシリ
ル基、ハイドロジエンシリル基等へ変換することによ
り、架橋硬化物の原料として用いることができる。ま
た、本発明のイソブチレン系重合体の製造法では、簡便
に1分子に平均して1個を超える反応性ケイ素基を導入
することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子当り平均して1.0個を超える一
    般式(1): 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、メチル基又はエチル基を示
    す。R2 は炭素数1〜20までの2価の有機基、R3
    水素原子または炭素数1〜10の1価の有機基を示す。
    Yは反応性ケイ素基を示す。〕で表される単位を有する
    ことを特徴とする、反応性ケイ素基を有するイソブチレ
    ン系重合体。
  2. 【請求項2】 イソブチレンモノマー単位を主体とする
    数平均分子量が500〜500,000の重合体であっ
    て、1分子当り平均して1個を超える一般式(1): 【化2】 〔式中、R1 、R2 、R3 、Yは前記に同じ。〕で表わ
    される単位を重合体中に有する請求項1記載のイソブチ
    レン系重合体。
  3. 【請求項3】 主鎖中に実質的に不飽和結合を有しない
    ことを特徴とする請求項1または2記載の重合体。
  4. 【請求項4】 1分子当り平均して1.0個を超える一
    般式(2): 【化3】 〔式中、R4 は水素原子、メチル基又はエチル基を示
    す。R5 は炭素数1〜20までの2価の有機基、R6
    水素原子または炭素数1〜10の1価の有機基を示
    す。〕で表される単位を有することを特徴とする不飽和
    基を有するイソブチレン系重合体を一般式(3): 【化4】 〔式中、R7 およびR8 は、いずれも炭素数1〜20の
    アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜
    20のアラルキル基または(R′)3 SiO−(R′は
    炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、3個のR′
    は同一であってもよく、異なっていてもよい)で示され
    るトリオルガノシロキシ基を示し、R7 またはR8 が2
    個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異
    なっていてもよい。Xは水酸基または加水分解性基を示
    し、Xが2個以上存在するとき、それらは同一であって
    もよく、異なっていてもよい。aは0,1,2または3
    を、bは0,1または2をそれぞれ示す。またm個の 【化5】 におけるbは同一である必要はない。mは0または1〜
    19の整数を示す。但し、a+(bの和)≧1を満足す
    るものとする。〕で表されることを特徴とする反応性ケ
    イ素化合物と反応させることを特徴とする請求項1記載
    の反応性ケイ素基を有するイソブチレン系重合体の製造
    法。
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