JPH069416B2 - 既設送電線の送電容量増大方法 - Google Patents
既設送電線の送電容量増大方法Info
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- JPH069416B2 JPH069416B2 JP62180560A JP18056087A JPH069416B2 JP H069416 B2 JPH069416 B2 JP H069416B2 JP 62180560 A JP62180560 A JP 62180560A JP 18056087 A JP18056087 A JP 18056087A JP H069416 B2 JPH069416 B2 JP H069416B2
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- Non-Insulated Conductors (AREA)
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、最少限の設備投資により、既設送電線路の送
電容量を最大限に増大せしめることを可能ならしめる送
電容量増大方法に関するものである。
電容量を最大限に増大せしめることを可能ならしめる送
電容量増大方法に関するものである。
[従来の技術と問題点] 産業の発達に伴い、電力の需要が増大し、工業地帯の拡
充等に基く要請のみならず、一般民生地区における電気
機器の普及はめざましく、これらの需要地に送電する送
電線路の送電容量増大への要請は年々増している。一
方、上記需要に応えるために、送電線路を新設しようと
しても、線路構築に必要な土地の価格が高騰し、莫大な
設備投資が必要となる上、郊外の住宅地化の進展などが
災いして、線路設置の場所に難渋するといった問題もあ
る。
充等に基く要請のみならず、一般民生地区における電気
機器の普及はめざましく、これらの需要地に送電する送
電線路の送電容量増大への要請は年々増している。一
方、上記需要に応えるために、送電線路を新設しようと
しても、線路構築に必要な土地の価格が高騰し、莫大な
設備投資が必要となる上、郊外の住宅地化の進展などが
災いして、線路設置の場所に難渋するといった問題もあ
る。
このため、送電線路の新設に代えて、既設線路の送電容
量を増大せしめ、上記電力需要をなんとかて充たそうと
いう苦しい改善が種々試みられている。例示すれば、既
設線路の鉄塔を大型鉄塔に建て替え、電線の大サイズ化
を図る方法、電線を耐熱性の高い耐熱アルミ線により構
成し、送電々流を大きくして電線の温度が上昇してもこ
れに耐え得るようにする方法、さらには弛度抑制型電線
を用い前記温度上昇の際の熱膨脹による弛度低下を抑止
させる方法などなどがそれである。
量を増大せしめ、上記電力需要をなんとかて充たそうと
いう苦しい改善が種々試みられている。例示すれば、既
設線路の鉄塔を大型鉄塔に建て替え、電線の大サイズ化
を図る方法、電線を耐熱性の高い耐熱アルミ線により構
成し、送電々流を大きくして電線の温度が上昇してもこ
れに耐え得るようにする方法、さらには弛度抑制型電線
を用い前記温度上昇の際の熱膨脹による弛度低下を抑止
させる方法などなどがそれである。
しかしながら、上記大型鉄塔に建替えるにはすべての鉄
塔を大型化しなければ効果がなく、これには多大の設備
投資を要する上、建替え中は送電が完全に停止する。耐
熱アルミ線を使用する方法は、耐熱性を上昇させる技術
に限度があるし、電線の温度が高くなれば電線の弛度が
増大して、対地絶縁間隔が不十分となるおそれもある。
この弛度増加を救済しようとするものが弛度抑制型電線
の使用であるが、これにも当然限度があり、電流容量を
増加させるにしても、精々既設線の1.5倍位が限度で
ある。
塔を大型化しなければ効果がなく、これには多大の設備
投資を要する上、建替え中は送電が完全に停止する。耐
熱アルミ線を使用する方法は、耐熱性を上昇させる技術
に限度があるし、電線の温度が高くなれば電線の弛度が
増大して、対地絶縁間隔が不十分となるおそれもある。
この弛度増加を救済しようとするものが弛度抑制型電線
の使用であるが、これにも当然限度があり、電流容量を
増加させるにしても、精々既設線の1.5倍位が限度で
ある。
上記のように、既設線路を活用して送電容量を増大させ
ようとする従来の試みには、いずれにも問題があり、か
つ増大可能な容量にも限度がある。このため、設備投資
においてそれほど多大ではなく、しかも増大容量を一気
に数倍にできるような抜本的手段を待ち望む声が日増し
に高まりつつあった。
ようとする従来の試みには、いずれにも問題があり、か
つ増大可能な容量にも限度がある。このため、設備投資
においてそれほど多大ではなく、しかも増大容量を一気
に数倍にできるような抜本的手段を待ち望む声が日増し
に高まりつつあった。
[発明の目的] 本発明は、上記のような従来技術の欠点を解消し、既設
線路にほどほどの設備投資を行なうことにより、別途新
設の送電線路を追加建設したと同等あるいはそれを大き
く上まわる送電容量の増大を実現可能とする画期的方法
を提供しようとするものである。
線路にほどほどの設備投資を行なうことにより、別途新
設の送電線路を追加建設したと同等あるいはそれを大き
く上まわる送電容量の増大を実現可能とする画期的方法
を提供しようとするものである。
[発明の概要] すなわち、本発明は、既設線路における鉄塔間に新たな
鉄塔を建設し、鉄塔間の径間長を小さくし、鉄塔を大型
化することなく、そこに架設される電線の大サイズ化大
容量化を可能ならしめ、既設鉄塔の規模をそのまま踏襲
しつつ実に数倍にも及ぶ送電容量の増大を可能ならしめ
たものである。
鉄塔を建設し、鉄塔間の径間長を小さくし、鉄塔を大型
化することなく、そこに架設される電線の大サイズ化大
容量化を可能ならしめ、既設鉄塔の規模をそのまま踏襲
しつつ実に数倍にも及ぶ送電容量の増大を可能ならしめ
たものである。
[実施例] 以下に、本発明について実施例に基いて説明する。
第2図は、本発明により送電容量を増大せしめようとし
ている既設送電線路の構成を示す説明図である。T1お
よびT2は既設の鉄塔であり、該鉄塔T1およびT2の
径間長はSである。10′は前記既設鉄塔T1およびT
2間に架線されている既設電線であり、Dは既設電線1
0′の弛度、CLは当該既設電線10′の地上高、Hは
鉄塔の電線支持点の高さであり、CLが対地絶縁間隔を
保持し得るよう、高さHが設定されている。
ている既設送電線路の構成を示す説明図である。T1お
よびT2は既設の鉄塔であり、該鉄塔T1およびT2の
径間長はSである。10′は前記既設鉄塔T1およびT
2間に架線されている既設電線であり、Dは既設電線1
0′の弛度、CLは当該既設電線10′の地上高、Hは
鉄塔の電線支持点の高さであり、CLが対地絶縁間隔を
保持し得るよう、高さHが設定されている。
第2図において、電線の水平張力をT、電線の単位長さ
当りの重量をW、径間長をSとしたとき、弛度Dは(1)
式により定められる。
当りの重量をW、径間長をSとしたとき、弛度Dは(1)
式により定められる。
いま、電流容量を増大せしめるために、電線外径を2倍
にしたとする。このとき、電線の断面積は約4倍とな
る。従って、電線の単位長さ当りの重量も約4倍とな
る。
にしたとする。このとき、電線の断面積は約4倍とな
る。従って、電線の単位長さ当りの重量も約4倍とな
る。
ここで、第1図に示すように既設鉄塔T1およびT2の
径間長Sの中央位置に新しく鉄塔TNを建設する。この
ときの径間長は第1図に示すように約S/2ということ
になる。
径間長Sの中央位置に新しく鉄塔TNを建設する。この
ときの径間長は第1図に示すように約S/2ということ
になる。
上記3つの鉄塔T1,TN,T2間に前記外径2倍の電
線10を架線するものとする。このときの弛度Dを計算
式(1)により求めれば、 である。
線10を架線するものとする。このときの弛度Dを計算
式(1)により求めれば、 である。
従って、新設鉄塔TNの電線支持点高さを前記既設鉄塔
の支持点高さHに等しいものとすれば、電線の地上高C
Lを既設電線10′のそれと同一に維持することができ
る。実際には、新設鉄塔TNの建設を既設径間長Sの丁
度2等分位置につねに設定できるとき限らないが、中央
位置から多少のずれがあっても、新設鉄塔TNの電線支
持点の高さHNを若干高くしてやれば、十分に必要地上
高CLを確保することが可能である。
の支持点高さHに等しいものとすれば、電線の地上高C
Lを既設電線10′のそれと同一に維持することができ
る。実際には、新設鉄塔TNの建設を既設径間長Sの丁
度2等分位置につねに設定できるとき限らないが、中央
位置から多少のずれがあっても、新設鉄塔TNの電線支
持点の高さHNを若干高くしてやれば、十分に必要地上
高CLを確保することが可能である。
以上の通り、既設鉄塔の径間長を分割する位置に、当該
既設鉄塔とほぼ同等規模の鉄塔を新設してやれば、実質
的になんら問題なく一挙に4倍もの送電容量を有する電
線に張り替え得ることがわかる。
既設鉄塔とほぼ同等規模の鉄塔を新設してやれば、実質
的になんら問題なく一挙に4倍もの送電容量を有する電
線に張り替え得ることがわかる。
第1図の鉄塔T1,TN,T2間に前記4倍の送電容量
を有する電線10を架設した場合における、当該電線1
0の作用力について検討する。
を有する電線10を架設した場合における、当該電線1
0の作用力について検討する。
(1) 電線張力による作用力については、(2)式からわか
るように水平張力Tを同じくすれば既設電線10′と変
るところはない。
るように水平張力Tを同じくすれば既設電線10′と変
るところはない。
(2) 電線重量による作用力については、電線の単位長
さ当りの重量Wは4倍になるが、径間長は半分すなわち
S/2となるので、電線重量も1/2となる。従って、
単純に重量分担は増えることになるが、新設鉄塔TNの
高さを幾分高くして、新設鉄塔TNの重量分担比を高
め、同時に新設鉄塔TNの強度をやや大きくすること
で、この問題は簡単に解決できるから、この面での問題
点は容量に解消できるのである。のみならず、一般に、
トランス構造の鉄塔では、電線重量に起因する荷重耐力
は、鉄塔を小規模に改造することで解決できるのであ
り、既設鉄塔においても電線重量の増加は必ずしも大き
な問題とはならないのである。
さ当りの重量Wは4倍になるが、径間長は半分すなわち
S/2となるので、電線重量も1/2となる。従って、
単純に重量分担は増えることになるが、新設鉄塔TNの
高さを幾分高くして、新設鉄塔TNの重量分担比を高
め、同時に新設鉄塔TNの強度をやや大きくすること
で、この問題は簡単に解決できるから、この面での問題
点は容量に解消できるのである。のみならず、一般に、
トランス構造の鉄塔では、電線重量に起因する荷重耐力
は、鉄塔を小規模に改造することで解決できるのであ
り、既設鉄塔においても電線重量の増加は必ずしも大き
な問題とはならないのである。
(3) 一方、電線外径が大きくなると風圧荷重も大きく
なる。前記電線外径が2倍になれば、電線の単位長さ当
りの風圧荷重も2倍になるが、径間長が1/2になれ
ば、その荷重は既設鉄塔T1,T2において不変であ
り、新設鉄塔TNにおいても既設鉄塔と同等値であっ
て、なんら問題はない。
なる。前記電線外径が2倍になれば、電線の単位長さ当
りの風圧荷重も2倍になるが、径間長が1/2になれ
ば、その荷重は既設鉄塔T1,T2において不変であ
り、新設鉄塔TNにおいても既設鉄塔と同等値であっ
て、なんら問題はない。
以上によって明白なように、既設鉄塔T1,T2は、た
とえ本発明を適用しても従前の強度で十分対応可能であ
り、新設鉄塔TNについても既設鉄塔とほぼ同等の強度
であればよいことがわかるのである。
とえ本発明を適用しても従前の強度で十分対応可能であ
り、新設鉄塔TNについても既設鉄塔とほぼ同等の強度
であればよいことがわかるのである。
こうしてみると、本発明に係る方法によれば、つぎのよ
うなことがいえる。すなわち、本発明を適用するに必要
な費用は、新設鉄塔TNのための資材、そのための基
礎、碍子および張替え用の大サイズ電線であり、これを
概算してみても、既設送電線路と同規模の送電線路を新
設することを仮定した資材費の1.2倍以内に収まる。
線路新設の場合には、このほかに立地条件の選定や土地
の買収など別途新たな投資を必要とするが、仮にも既設
線路に並行して同規模の新設線路を建設できたとして
も、それによる容量増加は2倍増にしかならない。これ
が別系統での新設となれば、土地の高騰や線路選定とい
う困難をも伴うのである。本発明に係る方法をもってし
た場合、前記わずかな出費増はあるにしても、一気に送
電容量を4倍増とすることができるのであり、いわば同
規模新設線を3つ建築したことに匹敵するのである。上
は張替える電線サイズを線径で既設電線の2倍とした場
合をいうのであり、必要によりこれより線径を大きくす
ることは可能であるから、さらに送電容量の増大効率を
大きくできる可能性を含んでいるということができる。
まことに本発明の有する意義は画期的といい得るのであ
って、まさに瞠目に値するものがあるというべきであ
る。
うなことがいえる。すなわち、本発明を適用するに必要
な費用は、新設鉄塔TNのための資材、そのための基
礎、碍子および張替え用の大サイズ電線であり、これを
概算してみても、既設送電線路と同規模の送電線路を新
設することを仮定した資材費の1.2倍以内に収まる。
線路新設の場合には、このほかに立地条件の選定や土地
の買収など別途新たな投資を必要とするが、仮にも既設
線路に並行して同規模の新設線路を建設できたとして
も、それによる容量増加は2倍増にしかならない。これ
が別系統での新設となれば、土地の高騰や線路選定とい
う困難をも伴うのである。本発明に係る方法をもってし
た場合、前記わずかな出費増はあるにしても、一気に送
電容量を4倍増とすることができるのであり、いわば同
規模新設線を3つ建築したことに匹敵するのである。上
は張替える電線サイズを線径で既設電線の2倍とした場
合をいうのであり、必要によりこれより線径を大きくす
ることは可能であるから、さらに送電容量の増大効率を
大きくできる可能性を含んでいるということができる。
まことに本発明の有する意義は画期的といい得るのであ
って、まさに瞠目に値するものがあるというべきであ
る。
以下に実施例を用いて本発明の効用について実証する。
いま、330mm2ACSRによる既設送電線を、本発明
に係る方法に基いて容量アップする場合を例にとる。
に係る方法に基いて容量アップする場合を例にとる。
330mm2ACSRの外径は25.3mm,単位長さ当り
の重量は1.32kg/mである。この外径を2倍にする
ものとすれば、外径50.6mmの電線に張替えることと
なる。
の重量は1.32kg/mである。この外径を2倍にする
ものとすれば、外径50.6mmの電線に張替えることと
なる。
本発明に係る方法によれば、径間長が大巾に縮小するテ
ンションメンバーとしての鋼心の必要がなくなる。そこ
で、第3図に示すような鋼心部分を中空心部1に形成
し、耐熱アルミ合金をもってなる扇形断面素線2,2を
撚合せて、断面占積率が90%となるようにした外径5
0mmの電線10を張替えるものとする。この電線10の 20℃における直流抵抗は0.0156Ω/kmであり、
既設電線330mm2ACSRのそれである0.0888
Ω/kmの18%に相当する数値となる。既設330mm2
ACSRの許容電流は約 700A、これに対し上記50mm径の扇形導体撚合せ電
線10の許容電流は3,400A以上となり、実に約
4.9倍の送電々流容量アップが達成可能となる。加え
るに鋼心を使用しない分だけ重量の軽減を図ることもで
き、すでにみた重量増大に由来する作用力を低減せしめ
る効果をも有するのである。
ンションメンバーとしての鋼心の必要がなくなる。そこ
で、第3図に示すような鋼心部分を中空心部1に形成
し、耐熱アルミ合金をもってなる扇形断面素線2,2を
撚合せて、断面占積率が90%となるようにした外径5
0mmの電線10を張替えるものとする。この電線10の 20℃における直流抵抗は0.0156Ω/kmであり、
既設電線330mm2ACSRのそれである0.0888
Ω/kmの18%に相当する数値となる。既設330mm2
ACSRの許容電流は約 700A、これに対し上記50mm径の扇形導体撚合せ電
線10の許容電流は3,400A以上となり、実に約
4.9倍の送電々流容量アップが達成可能となる。加え
るに鋼心を使用しない分だけ重量の軽減を図ることもで
き、すでにみた重量増大に由来する作用力を低減せしめ
る効果をも有するのである。
一方、送電線に大電流を流した場合、発熱に基く送電損
失をまねくが、上記50mm径の扇形導体撚合せ電線10
の抵抗値は、すでにみた通り小さく、このため、電線1
0の発熱による損失率は、既設330mm2ACSRと同
程度のものにすぎない。
失をまねくが、上記50mm径の扇形導体撚合せ電線10
の抵抗値は、すでにみた通り小さく、このため、電線1
0の発熱による損失率は、既設330mm2ACSRと同
程度のものにすぎない。
つぎに、架線張力Tおよび弛度Dについて検討する。
既設330mm2ACSRの架線張力Tは 2,000kg程度であるから、これと同じ張力をもって
新設50mm径電線10を架線するものとすれば、その応
力分担は、 となり、使用素線である耐熱アルミ合金の強度は16〜
17kg/mm2であるから、十分な安全性が確保できるこ
とは明らかであり、鋼心による補強がなくともなんら問
題はないのである。
新設50mm径電線10を架線するものとすれば、その応
力分担は、 となり、使用素線である耐熱アルミ合金の強度は16〜
17kg/mm2であるから、十分な安全性が確保できるこ
とは明らかであり、鋼心による補強がなくともなんら問
題はないのである。
ついで、弛度Dであるが、既設330mm2ACSRによ
る既設径間長は300mであったとし、その中央位置に
本発明に係る鉄塔TNを建設したとすればその径間長は
150mである。
る既設径間長は300mであったとし、その中央位置に
本発明に係る鉄塔TNを建設したとすればその径間長は
150mである。
すでに説明した(1)式により弛度Dを求めれば、 (イ)既設330mm2ACSRの場合: (ロ)新設50mm径電線の場合: となる。
新設50mm径電線の場合、素線に扇形断面素線を用い、
電線の密度増加があった分だけ僅かに弛度の増加はみら
れるが、これはすでに説明した通り、新設鉄塔TNの高
さを適切に設計することでなんら問題は生じないのであ
る。
電線の密度増加があった分だけ僅かに弛度の増加はみら
れるが、これはすでに説明した通り、新設鉄塔TNの高
さを適切に設計することでなんら問題は生じないのであ
る。
上記実施例は、電線の実効断面積を大きくとる意味で、
新設電線10として扇形断面素線を用いているが、これ
を従来の円形断面素線を用いた場合についてつぎに検討
する。
新設電線10として扇形断面素線を用いているが、これ
を従来の円形断面素線を用いた場合についてつぎに検討
する。
新設電線の外径4.5mm、その場合の撚線構成が円形断
面耐熱アルミ素線91本撚りであるとする。この電線の
20℃における直流抵抗は 0.0204Ω/km、従って許容電流は 3,000Aとなる。さらに、電線の単位当り重量は
4.017kg/m、架線張力T=2,000kgとすれ
ば、架線時の耐熱アルミ線に負荷される応力は1.38
kg/mm2となり、なんら問題はなく、弛度Dにしても
5.65mであって、既設線の場合より地上高の確保が
容易となるという結果にすらなる。
面耐熱アルミ素線91本撚りであるとする。この電線の
20℃における直流抵抗は 0.0204Ω/km、従って許容電流は 3,000Aとなる。さらに、電線の単位当り重量は
4.017kg/m、架線張力T=2,000kgとすれ
ば、架線時の耐熱アルミ線に負荷される応力は1.38
kg/mm2となり、なんら問題はなく、弛度Dにしても
5.65mであって、既設線の場合より地上高の確保が
容易となるという結果にすらなる。
そして、この場合の電流容量増加は4.0倍以上を可能
とし、本発明の効用は十分に実証されるのである。
とし、本発明の効用は十分に実証されるのである。
[発明の効果] 以上詳記の通り、本発明に係る方法をもってすれば、既
設の鉄塔の間とくにその中央位置に既設鉄塔とほぼ同規
模の鉄塔を建設するだけで、電線の送電容量を4倍以上
に増大することができるものであり、加えるに設備投資
の効率の面からみても、既設線路と同ルートに別途新設
線路を併設する場合と比較しても設備投資の実効におい
てほぼ半分以下、もしも新たに用地買収から始める場合
を比較すればはるかにコストパフォーマンスを低減でき
るものであり、今日の送電線業界の置かれている立場を
照し合わせるとき、本発明の有する意義は計り知れない
ほど大きなものがある。
設の鉄塔の間とくにその中央位置に既設鉄塔とほぼ同規
模の鉄塔を建設するだけで、電線の送電容量を4倍以上
に増大することができるものであり、加えるに設備投資
の効率の面からみても、既設線路と同ルートに別途新設
線路を併設する場合と比較しても設備投資の実効におい
てほぼ半分以下、もしも新たに用地買収から始める場合
を比較すればはるかにコストパフォーマンスを低減でき
るものであり、今日の送電線業界の置かれている立場を
照し合わせるとき、本発明の有する意義は計り知れない
ほど大きなものがある。
第1図は本発明に係る方法を実施した場合の構成を示す
説明図、第2図は既設線路の構成を示す説明図、第3図
は本発明において使用される電線の一例を示す端面図で
ある。 10:新設電線、 10′:既設電線、 T1,T2:既設鉄塔、 TN:新設鉄塔。
説明図、第2図は既設線路の構成を示す説明図、第3図
は本発明において使用される電線の一例を示す端面図で
ある。 10:新設電線、 10′:既設電線、 T1,T2:既設鉄塔、 TN:新設鉄塔。
Claims (3)
- 【請求項1】既設鉄塔間に別な鉄塔を新設し、それによ
り各鉄塔間の径間長を縮小して、縮小された径間に既設
送電線よりも大サイズの送電線を架設する既設送電線の
送電容量増大方法。 - 【請求項2】新設鉄塔の高さを既設鉄塔より高くする特
許請求の範囲第1項記載の送電容量増大方法。 - 【請求項3】張替える大サイズ送電線として、鋼心を省
略しかつ扇形断面素線により構成される電線を用いる特
許請求の範囲第1または2項記載の送電容量増大方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62180560A JPH069416B2 (ja) | 1987-07-20 | 1987-07-20 | 既設送電線の送電容量増大方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62180560A JPH069416B2 (ja) | 1987-07-20 | 1987-07-20 | 既設送電線の送電容量増大方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6426321A JPS6426321A (en) | 1989-01-27 |
| JPH069416B2 true JPH069416B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=16085414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62180560A Expired - Lifetime JPH069416B2 (ja) | 1987-07-20 | 1987-07-20 | 既設送電線の送電容量増大方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH069416B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115764698B (zh) * | 2022-12-02 | 2024-08-27 | 福建永福电力设计股份有限公司 | 一种架空输电线路并线方法 |
-
1987
- 1987-07-20 JP JP62180560A patent/JPH069416B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6426321A (en) | 1989-01-27 |
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