JPH0694570A - 光ケーブルの異常検知方法 - Google Patents

光ケーブルの異常検知方法

Info

Publication number
JPH0694570A
JPH0694570A JP24081292A JP24081292A JPH0694570A JP H0694570 A JPH0694570 A JP H0694570A JP 24081292 A JP24081292 A JP 24081292A JP 24081292 A JP24081292 A JP 24081292A JP H0694570 A JPH0694570 A JP H0694570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brillouin
optical cable
spectrum
optical fiber
distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24081292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3139725B2 (ja
Inventor
Tsuneo Horiguchi
常雄 堀口
Toshio Kurashima
利雄 倉嶋
Yahei Oyamada
弥平 小山田
Mitsuo Kama
光男 鎌
Eiji Araki
栄次 荒木
Takaharu Yoshitomi
崇晴 吉冨
Yoshiaki Kato
義明 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP04240812A priority Critical patent/JP3139725B2/ja
Publication of JPH0694570A publication Critical patent/JPH0694570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3139725B2 publication Critical patent/JP3139725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光ファイバで発生した後方ブリルアン散乱光
スペクトルのパラメータの特徴を測定することにより、
前記光ファイバを収容した光ケーブルの異常を検知する
方法を提供する。 【構成】 光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散
乱光のスペクトルの分布を測定するステップS1と、光
ファイバの長さ方向に沿ったブリルアンスペクトル線幅
ΔF(z) の分布を計算するステップS2と、ブリルアン
スペクトル線幅ΔF(z) の分布における特異的に大きな
ΔF(z) を検索し、その値をΔFM,その位置をzMと
するステップS3と、位置zM近傍におけるΔF(z) の
値をΔFaとしたとき、ΔFaとの差が、ブリルアンス
ペクトル線幅の測定誤差よりも大きいか否かの判断結果
に基づいて、位置zMにおいて光ケーブルが異常である
か否かを判定するステップS4とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ケーブルの機械的特
性の異常を検知する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から光ファイバの異常検知方法とし
て光パルス試験法(OpticalTime Doma
in Reflectometry:OTDR)が知ら
れている。
【0003】OTDRは、光ファイバに入射した光パル
スが後方に散乱されて入射端に戻ってくる後方レーリ散
乱光のパワーを時間の関数として測定することにより、
光ファイバの破断位置および損失増加点を探索可能とす
るものである。
【0004】しかしながら、敷設光ケーブルに異常な張
力が加わり、光ケーブルに実装されている光ファイバに
大きな歪みが発生することにより、光ファイバが破断す
る直前の状態になっても、光ファイバの損失は変化しな
い。
【0005】したがって、従来OTDRではそのような
光ケーブルの異常を検知することはできなかった。
【0006】最近、後方レーリ散乱光ではなく、後方ブ
リルアン散乱光の周波数シフトが光ファイバに加わった
引っ張り応力とともに増大することに着目し、ブリルア
ン周波数シフトの増加から、光ファイバあるいは光ケー
ブルの異常点を探索する方法が開発された。
【0007】ブリルアン散乱とは、光と音波の非線形相
互作用であり、入射した光の周波数がシフトされて散乱
される現象である。
【0008】ところで、微弱なブリルアン散乱光を効率
良く受光するため、BOTDA(Brillouin
Optical Fiber Time Domain
Analysis)やBOTDR(Brilloui
n Optical Fiber Time Doma
in Reflectometry)の方法が報告され
ている。
【0009】BOTDAは、ブリルアン利得分光法を応
用するものであり、ポンプパルス光とプローブ連続光を
光ファイバに対向して入射する。このとき、ポンプパル
ス光により発生した後方ブリルアン散乱光の光パワー
を、プローブ光により増大させることができる。
【0010】一方、BOTDRは、コヒーレント受信等
の手段による高感度の受信により、微弱なブリルアン散
乱光を受信するものである。
【0011】それぞれの方法は、文献(信学論誌、B−
IVol.J73−B−I,No.2,pp.144−
152,1990;Technical Digest
of International Quantum
ElectronicsConference(IQ
EC’92),paper no.MoL4,pp.4
2−43,1992)に詳しい。
【0012】上記文献では100mの距離分解能が達成
されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たBOTDAやBOTDRを用いても、ブリルアン散乱
が、光と音波との非線形相互作用現象であり、音波の応
答は光に比べて遅いため、後方ブリルアン散乱光を利用
した応力(あるいは歪み)異常点の探索の距離分解能
は、約10mが限界であった。
【0014】したがって、10m以下の範囲で変化した
異常歪みの検知は難しかった。
【0015】例えば、光ケーブルを小さな半径で曲げた
とき、あるいは、海底光ケーブルに特有の現象である
が、海底光ケーブルの敷設時に潮流の影響によりできた
光ケーブルの輪が引き絞られていわゆるキンクになった
とき、光ケーブル内に撚られて実装されている光ファイ
バには、大きな引っ張り歪みと圧縮歪みが撚りのピッチ
と同じ約0.5mの周期で発生する。
【0016】しかるに、引っ張り歪みと圧縮歪みの極性
は反対でありその絶対値は同じであるため、距離分解能
10mで測定されたブリルアン周波数シフト(入射光の
光周波数からブリルアン散乱光スペクトルの中心周波数
を引いた値)は、それらの平均値となるため光ケーブル
が直線のとき値と変わらない。
【0017】その結果異常な光ケーブルの曲げを検知す
ることができないことになる。
【0018】そこで、本発明の目的とするところは、上
記状況に鑑み、10m以下の範囲で異常に変化した歪み
を検知可能とし、光ケーブルの異常点を探索する方法を
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
態様では、光ファイバで発生した後方ブリルアン散乱光
スペクトルのパラメータの特徴を測定することにより、
前記光ファイバを収容した光ケーブルの異常を検知する
方法であって、前記光ファイバの長さ方向に沿ったブリ
ルアン散乱光のスペクトルの分布を測定するステップ
と、前記光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアンスペ
クトル線幅ΔF(z) の分布を計算(zは位置座標)する
ステップと、前記ブリルアンスペクトル線幅ΔF(z) の
分布における特異的に大きなΔF(z) を検索し、その値
をΔFM,その位置をzMとするステップと、前記位置
zM近傍におけるΔF(z) の値をΔFaとしたとき、前
記ΔFMとΔFaとの差(ΔFM−ΔFa)が、ブリル
アンスペクトル線幅の測定誤差よりも大きいか否かの判
断結果に基づいて、前記位置zMにおいて前記光ケーブ
ルが異常であるか否かを判定するステップとを具備した
ことを特徴とする。
【0020】また、本発明の第2態様では、光ファイバ
で発生した後方ブリルアン散乱光スペクトルのパラメー
タの特徴を測定することにより、前記光ファイバを収容
した光ケーブルの異常を検知する方法であって、前記光
ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散乱光のスペク
トルの分布S(z,f) を測定(zは位置座標)するステッ
プと、前記ブリルアン散乱光のスペクトルの分布S(z,
f) の裾における周波数をfcとし、特異的に大きなS(z,
fc)を探索し、その値をSM,その位置をzMとするス
テップと、前記位置zM近傍におけるS(z,fc)の値をS
aとしたとき、前記SMとSaとの差(SM−Sa)
が、ブリルアンスペクトルの測定誤差よりも大きいか否
かの判断結果に基づいて、前記位置zMにおいて前記光
ケーブルが異常であるか否かを判定するステップとを具
備したことを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の第3態様では、光ファイ
バで発生した後方ブリルアン散乱光スペクトルのパラメ
ータの特徴を測定することにより、前記光ファイバを収
容した光ケーブルの異常を検知する方法であって、前記
光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散乱光のスペ
クトルの分布を測定するステップと、前記光ファイバの
長さ方向に沿ったブリルアンスペクトル線幅ΔF(z) の
分布を計算(zは位置座標)するステップと、前記ブリ
ルアンスペクトル線幅ΔF(z) の分布における特異的に
大きなΔF(z) を検索し、その値をΔFM,その位置を
zMとするステップと、前記位置zM近傍におけるΔF
(z) の値をΔFaとしたとき、前記ΔFaとの差(ΔF
M−ΔFa)が、ブリルアンスペクトル線幅の測定誤差
よりも大きいか否かの判断結果に基づいて、前記位置z
Mにおいて前記光ケーブルが異常であるか否かを判定す
るステップとを具備したことを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明は、従来のように後方ブリルアン散乱光
のスペクトルの中心周波数と入射光の周波数の差である
ブリルアン周波数シフトの増加から、歪みの異常を検知
するのではなく、上述した第1態様の手段によって、後
方ブリルアン散乱光のスペクトルの線幅の増加から、歪
みの異常を検知可能とする。
【0023】また、本発明は上述した第2態様の手段に
よって、ブリルアンスペクトルの裾の形状変化に着目す
ることにより、曲げ半径Rが小さいときにおいても、光
ケーブルの曲げによる異常、あるいはキンク発生を検知
することができる。
【0024】さらに、本発明は上述した第3態様の手段
によって、外装海底光ケーブルの場合には、ブリルアン
周波数シフトすなわち、入射光の光周波数からブリルア
ン散乱光スペクトルの中心周波数を引いた値の減少か
ら、外装海底光ケーブルにキンクが生じたことを検知す
る。
【0025】
【実施例】先ず、第1実施例について説明する。
【0026】図1(a),(b)は、それぞれら旋状に
撚られた光ファイバ3を実装した、真直状態の光ケーブ
ル1と、ループ状態の光ケーブル2を模式的に示したも
のである。
【0027】光ケーブル2が図1(b)の様にループ状
になったとき、あるいは曲げられたときは、光ケーブル
の中心軸(図中一点鎖線で示す)を通り紙面に垂直な曲
面(これを中立面と呼ぶ)を境として曲げ中心側にある
光ファイバ部分には負の歪みである圧縮歪みが生じ、曲
げ中心と反対側にある光ファイバ部分には正の歪みであ
る引っ張り歪みが発生する。
【0028】このとき、光ファイバに光を入射して測定
される後方ブリルアン散乱光のスペクトルを図2に示
す。
【0029】図2において、横軸は、周波数差=[入射
光周波数]−[後方ブリルアン散乱光周波数]である。
【0030】また、図においてaは光ケーブルが真直状
態にあるときのブリルアンスペクトルである。
【0031】入射光の波長が1550nmのとき、スペ
クトルaの中心周波数差は、約11GHzであり、スペ
クトルの半値全幅Δfは約40MHzである。
【0032】図1(b)において、中立面を境として曲
げ中心と反対側にある光ファイバ部分(引っ張り歪みが
発生した部分)からのブリルアン散乱光のスペクトル
は、図2に示すように、周波数差が増加する方向に移動
したbとなる。
【0033】一方、光ケーブルの中心軸を通る平面を境
として曲げ中心と同じ側にある光ファイバ部分(圧縮歪
みが発生した部分)からのブリルアン散乱光のスペクト
ルは、反対に周波数差が減少する方向に移動したcとな
る。
【0034】したがって、光ケーブルのループ全体から
の後方ブリルアン散乱光のスペクトルは、a,b,c等
を全て総合して得られる、dで示したスペクトルとな
る。aとdを比較することにより、以下のことがわか
る。
【0035】(1)、aとdの中心周波数差(これをブ
リルアン周波数シフトと呼ぶ)は同じであるため、ブリ
ルアン周波数シフトの増加から、光ケーブルの曲げを検
知することはできない。しかし、(2)、スペクトルの
線幅は、ΔfからΔF(>Δf)に増加するため、スペ
クトル線幅の増大から、光ケーブルのキンクあるいは異
常曲げを検知することが可能である。
【0036】図3は、外装海底光ケーブルの一部を半径
R=1mのループ状態とすることによりキンク模擬実験
を行ない、スペクトル線幅の変化を測定した結果を示し
たものである。
【0037】測定方法は、ブリルアン利得分光法の一種
であるBrillouin Optical Fibe
r Time Domain Analysis(BO
TDA)により行なった。このBOTDA4(図1参
照)はブリルアン散乱光のスペクトラム測定部に加え
て、後述するようなステップパラメータの抽出と判定と
をCPUの指令下に行なう計算部及び判定部を備えてい
るものとする。
【0038】このときの入射光パルス幅は、100ns
であり、距離分解能は原理上の限界である10mであ
る。
【0039】上記考察の通り、光ケーブルをループとし
た部分において、ブリルアンスペクトルの線幅が40M
Hzから80MHzに増大し、それを特徴量とすること
による光ケーブルの異常検知が可能であることが確認で
きた。
【0040】以上述べたことをフローチャートにまとめ
たものを、図7に示す。すなわち、ステップS1で、光
ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散乱光のスペク
トルの分布を測定する。
【0041】ステップS2で、光ファイバの長さ方向に
沿ったブリルアンスペクトル線幅ΔF(z) の分布を計算
する。但し、zは位置座標である。
【0042】ステップS3で、特異的に大きなΔF(z)
を検索し、その値をΔFM,その位置をzMとする。
【0043】ステップS4で、zM近傍におけるΔF
(z) の値をΔFaとしたとき、ΔFM−ΔFaは、ブリ
ルアンスペクトル線幅の測定誤差よりも大きいか否かを
判定す。それが大きいときはステップS5で、「位置z
Mにおいて光ケーブルは異常である」と判断する。それ
が小さいときはステップS6で、「位置zMにおいて光
ケーブルに異常なし」と判断する。
【0044】図4はループの曲げ半径Rとブリルアンス
ペクトルの線幅の関係の測定結果を示したものである。
【0045】図4において、光ケーブルの曲げ半径Rを
小さくしていくと、ブリルアンスペクトルの線幅の増加
量が少なくなることがわかる。
【0046】これは、Rが極端に小さくなると、光ケー
ブルのループ状になっている長さ、すなわち、異常な歪
みが発生している光ファイバの長さが、短くなってくる
ため、そこから散乱される光のパワーが、直線状態にあ
る光ケーブル内の光ファイバから散乱される光のパワー
と比べて相対的に小さくなるためである。
【0047】したがって、光ケーブルのループが極端に
引き絞られた場合には、ブリルアン線幅の増加からそれ
を検知することは難しくなる。
【0048】しかし、曲げ半径Rが小さいときには、光
ファイバには非常に大きな歪みが発生するため、パワー
は小さいが、ブリルアンスペクトルの裾に位置するブリ
ルアン散乱成分が存在する。
【0049】その様子を図5に示す。
【0050】図5において、実線および波線はそれぞれ
光ケーブルが真直状態および曲げ半径Rが極端に小さい
ループとなった状態のブリルアンスペクトルを測定した
ものである。
【0051】上述したように、ブリルアンスペクトルの
線幅(半値全幅)の変化は殆どないが、ブリルアンスペ
クトルの裾の形状は変化している。
【0052】したがって、ブリルアンスペクトルの裾の
形状変化に着目することにより、曲げ半径Rが小さいと
きにおいても、光ケーブルの曲げによる異常、あるいは
キンク発生を検知することができる。
【0053】以上述べたことをフローチャートにまとめ
たものを、図8に示す。すなわち、ステップS11で、
光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散乱光のスペ
クトルの分布S(z,f) を測定する。但しzは位置座標で
ある。
【0054】ステップS12で、S(z,f) の裾における
周波数をfcとし、特異的に大きなS(z,fc)を検索し、
その値をSM,その位置をzMとする。
【0055】ステップS13で、zM近傍におけるS
(z,fc)の値をSaとしたとき、SM−Saは、ブリルア
ンスペクトルの測定誤差よりも大きいか否かを判定す
る。それが大きいときは、ステップS14で、「位置z
Mにおいて光ケーブルに異常である」と判断する。それ
が小さいときはステップS15で、「位置zMにおいて
光ケーブルに異常なし」と判断する。
【0056】次に、第2実施例について説明する。
【0057】本実施例2は、実施例1で比較的検知が難
しかった、極端に引き絞られた光ケーブルループ(キン
ク)の検知を可能とする方法である。
【0058】図6は、実施例1の説明の中で述べた実験
で得られた、ブリルアン周波数シフトの分布を示したも
のである。
【0059】図中矢印Aは、初期光ケーブル形成部分を
示す。
【0060】実施例1の説明の中で考察した結果に反
し、ブリルアン周波数シフトは、光ケーブルのキンク形
成により変化しており、しかもその変化は減少であるこ
とがわかる。
【0061】この矛盾が生じた原因は、先の考察では、
光ケーブルの構成物は全て一体となって動き、かつ完全
弾性体であることを仮定していたからである。
【0062】しかし、鉄線が最外層に外装された海底光
ケーブルの半径は例えば3cmにもなるため、光ケーブ
ルの曲げ半径が1mのときには、外装鉄線の歪みは3%
にも達する。
【0063】このとき、鉄線はすでに弾性体ではなく塑
性状態となる。また、曲げられた内側の部分の鉄線は座
屈を起こし始める。
【0064】したがって、最早、光ケーブルの構成物は
一体ではなく、外装鉄線を施す前の光ケーブルは、ルー
プとなった部分において外装鉄線とルースの状態とな
る。
【0065】このとき、光ケーブル製造時の外装鉄線を
施す工程において発生しかつ残留した引っ張り歪みは緩
和するので、ブリルアン周波数シフトが減少するのであ
る。
【0066】光ケーブルの曲げ半径がさらに小さくなっ
ても、一旦ルースとなった部分は元には戻らないため、
最初に大きな曲げ半径でループとなった部分のブリルア
ン周波数シフトは減少したままである。
【0067】海底光ケーブルの場合、最初に形成される
ループの径は約3mであり、その部分の光ケーブル長さ
は、歪み分布測定の距離分解能とほぼ等しい10mであ
るため、上記ブリルアン周波数シフトの減少は測定可能
である。
【0068】すなわち、引き絞られた光ケーブルループ
(キンク)は、ブリルアン周波数シフトの増加ではなく
減少を特徴量とすることにより検知可能である。
【0069】以上述べたことをフローチャートにまとめ
たものを、図9に示す。すなわち、ステップS21で、
光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散乱光のスペ
クトルの分布を測定する。
【0070】ステップS22で、光ファイバの長さ方向
に沿ったブリルアン周波数シフトFb(z) の分布を計算
する。但しzは位置座標である。
【0071】ステップS23で特異的に小さなFb(z)
を検索し、その値をFbM,その位置をzMとする。
【0072】ステップS24でzM近傍におけるFb
(z) の値をFba としたとき、Fba−FbMは、ブリ
ルアン周波数シフトの測定誤差よりも大きいか否かを判
定する。それが大きいときは、ステップS25で、「位
置zMにおいて光ケーブルは異常である」と判断する。
それが小さいときはステップS26で、「位置zMにお
いて光ケーブルに異常なし」と判断する。
【0073】
【発明の効果】以上述べたことからわかるように、本発
明の効果は以下の通りである。
【0074】1)光ファイバに不均一に加わった応力に
より引き起こされた、後方ブリルアン散乱光のスペクト
ルの線幅の増加を特徴量とするため、数mという比較的
大きな曲げ径の場合でも、光ケーブルの曲げ、あるいは
キンクが発生したことを検知し、またその位置を知るこ
とができる。すなわち曲げ径が極端に小さくなり、光ケ
ーブルの伝送損失が増加する前に、光ケーブルの異常を
検知できる。
【0075】2)ブリルアン周波数シフトの局所的減少
を特徴量とするため、光ケーブルループが引き絞られる
ことにより、ループ部分の長さが歪み分布測定器の距離
分解能以下となっても、光ケーブルに異常曲げ、あるい
は、キンクの発生したことおよびその位置を知ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真直状態(a)とループ状態(b)の光ケーブ
ルを模式的に説明した図。
【図2】光ケーブルがループとなったときの、光ファイ
バのブリルアン散乱光スペクトルを示した図。
【図3】ブリルアンスペクトル線幅の分布の測定結果を
示した図。
【図4】光ケーブルループの曲げ半径とブリルアンスペ
クトル線幅の関係の実験結果を示す図。
【図5】直線状態と曲げ半径R=0.2mのときの光ケ
ーブルに実装された光ファイバのブリルアンスペクトル
測定結果を示した図。
【図6】ブリルアン周波数シフト分布の測定結果を示し
た図。
【図7】光ケーブルの異常検知のためのフローチャー
ト。
【図8】光ケーブルの異常検知のためのフローチャー
ト。
【図9】光ケーブルの異常検知のためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…光ケーブル 2…光ケーブル 3…光ファイバ 4…BOTDA
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌 光男 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 荒木 栄次 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 吉冨 崇晴 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 加藤 義明 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバで発生した後方ブリルアン散
    乱光スペクトルのパラメータの特徴を測定することによ
    り、前記光ファイバを収容した光ケーブルの異常を検知
    する方法であって、 前記光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散乱光の
    スペクトルの分布を測定するステップと、 前記光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアンスペクト
    ル線幅ΔF(z) の分布を計算(zは位置座標)するステ
    ップと、 前記ブリルアンスペクトル線幅ΔF(z) の分布における
    特異的に大きなΔF(z) を検索し、その値をΔFM,そ
    の位置をzMとするステップと、 前記位置zM近傍におけるΔF(z) の値をΔFaとした
    とき、前記ΔFMとΔFaとの差(ΔFM−ΔFa)
    が、ブリルアンスペクトル線幅の測定誤差よりも大きい
    か否かの判断結果に基づいて、前記位置zMにおいて前
    記光ケーブルが異常であるか否かを判定するステップと
    を具備したことを特徴とする光ケーブルの異常検知方
    法。
  2. 【請求項2】 光ファイバで発生した後方ブリルアン散
    乱光スペクトルのパラメータの特徴を測定することによ
    り、前記光ファイバを収容した光ケーブルの異常を検知
    する方法であって、 前記光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散乱光の
    スペクトルの分布S(z,f) を測定(zは位置座標)する
    ステップと、 前記ブリルアン散乱光のスペクトルの分布S(z,f) の裾
    における周波数をfcとし、特異的に大きいS(z,fc)を
    探索し、その値をSM,その位置をzMとするステップ
    と、 前記位置zM近傍におけるS(z,fc)の値をSaとしたと
    き、前記SMとSaとの差(SM−Sa)が、ブリルア
    ンスペクトルの測定誤差よりも大きいか否かの判断結果
    に基づいて、前記位置zMにおいて前記光ケーブルが異
    常であるか否かを判定するステップとを具備したことを
    特徴とする光ケーブルの異常検知方法。
  3. 【請求項3】 光ファイバで発生した後方ブリルアン散
    乱光スペクトルのパラメータの特徴を測定することによ
    り、前記光ファイバを収容した光ケーブルの異常を検知
    する方法であって、 前記光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン散乱光の
    スペクトルの分布を測定するステップと、 前記光ファイバの長さ方向に沿ったブリルアン周波数シ
    フトFb(z) の分布を計算(zは位置座標)するステッ
    プと、 前記ブリルアン周波数シフトFb(z) の分布における特
    異的に小さなFb(z)を検索し、その値をFbM,その
    位置をzMとするステップと、 前記位置zM近傍におけるSb(z) の値をFba とした
    とき、前記Fba とFbMとの差(Fba −FbM)
    が、ブリルアン周波数シフトの測定誤差よりも大きいか
    否かの判断結果に基づいて、前記位置zMにおいて前記
    光ケーブルが異常であるか否かを判定するステップとを
    具備したことを特徴とする光ケーブルの異常検知方法。
JP04240812A 1992-09-09 1992-09-09 光ケーブルの異常検知方法 Expired - Lifetime JP3139725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04240812A JP3139725B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 光ケーブルの異常検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04240812A JP3139725B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 光ケーブルの異常検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0694570A true JPH0694570A (ja) 1994-04-05
JP3139725B2 JP3139725B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=17065057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04240812A Expired - Lifetime JP3139725B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 光ケーブルの異常検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3139725B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4850084A (en) * 1987-03-17 1989-07-25 Nippon Cable System Inc. Structure for anchoring wire end
JPH11183135A (ja) * 1997-12-25 1999-07-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 分布型歪計測装置
CN103868673A (zh) * 2014-03-14 2014-06-18 南开大学 基于光纤拉曼散射效应的光缆识别定位方法及设备
JP2016020863A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 古河電気工業株式会社 光ファイバを用いた曲げ測定方法および曲げ測定装置
CN107588926A (zh) * 2017-10-30 2018-01-16 中光华研电子科技有限公司 一种超长光缆的故障监测系统及方法
JP2023014655A (ja) * 2021-07-19 2023-01-31 日本電信電話株式会社 光ファイバ撚り周期算出システム、光ファイバ撚り周期算出方法、光ファイバ撚り周期算出装置及び光ファイバ撚り周期算出プログラム
CN115753009A (zh) * 2022-11-01 2023-03-07 国网北京市电力公司 光缆健康状况确定方法、装置以及存储介质
CN119483733A (zh) * 2025-01-08 2025-02-18 西安众捷通信科技有限公司 一种光缆资源运维管理方法及系统

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4850084A (en) * 1987-03-17 1989-07-25 Nippon Cable System Inc. Structure for anchoring wire end
JPH11183135A (ja) * 1997-12-25 1999-07-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 分布型歪計測装置
CN103868673A (zh) * 2014-03-14 2014-06-18 南开大学 基于光纤拉曼散射效应的光缆识别定位方法及设备
JP2016020863A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 古河電気工業株式会社 光ファイバを用いた曲げ測定方法および曲げ測定装置
CN107588926A (zh) * 2017-10-30 2018-01-16 中光华研电子科技有限公司 一种超长光缆的故障监测系统及方法
JP2023014655A (ja) * 2021-07-19 2023-01-31 日本電信電話株式会社 光ファイバ撚り周期算出システム、光ファイバ撚り周期算出方法、光ファイバ撚り周期算出装置及び光ファイバ撚り周期算出プログラム
CN115753009A (zh) * 2022-11-01 2023-03-07 国网北京市电力公司 光缆健康状况确定方法、装置以及存储介质
CN119483733A (zh) * 2025-01-08 2025-02-18 西安众捷通信科技有限公司 一种光缆资源运维管理方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3139725B2 (ja) 2001-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2547143C2 (ru) Способ измерения длины электрического кабеля, который использует оптоволоконный элемент в качестве датчика
CN104220858B (zh) 用于检测线缆中的扭曲的方法、具有扭曲传感器的电缆和用于制造所述线缆的方法
US7543982B2 (en) Sensor and disturbance measurement method using the same
US9562827B2 (en) Measuring method of longitudinal distribution of bending loss of optical fiber, measuring method of longitudinal distribution of actual bending loss value of optical fiber, test method of optical line, manufacturing method of optical fiber cable, manufacturing method of optical fiber cord, and manufacturing method of optical fiber
JP3139725B2 (ja) 光ケーブルの異常検知方法
EP3066423A1 (en) Single-end brillouin optical distributed sensing device and method
CN103557973B (zh) 在役结构预应力原位检测系统及方法
CN110331974A (zh) 一种基于弱光纤光栅阵列的新型油田测井光缆
JP7468638B2 (ja) ブリルアン光センシング装置および光センシング方法
KR20010023019A (ko) 편광 모드 분산의 상승된 레벨을 나타내는 광섬유 식별 방법
JP5264336B2 (ja) 浸水検知モジュールおよびこれを用いた浸水検知方法
JP3935631B2 (ja) 光ファイバ歪計測装置及び方法
Alalibo et al. Investigation of the effect of bonding points on metal surface-mounted FBG sensors for electric machines
Pastor-Graells et al. Impact of the laser phase noise on chirped-pulse phase-sensitive OTDR
EP0245091A1 (en) Method of and apparatus for fiber optic sensing
JP3111685B2 (ja) 敷設による光ケーブルの歪み分布の測定方法
Brininstool Measuring longitudinal strain in optical fibers
CN115219082B (zh) 一种基于光纤光栅的温度自补偿全方位径向压力感知缆
JPH0643056A (ja) 圧力センサ用光ファイバケーブル
FR3007833A1 (fr) Cable optique de mesure de deformation et de temperature d'une structure, et procede de mesure associe
JPH0815054A (ja) 自己マイクロベンド型光ファイバ温度センサ
JP3031512B2 (ja) 光ファイバの歪み分布測定方法
Smith Tracking Fabry‐Perot Transmission Line through Multiple Free Spectral Ranges
JP3218983B2 (ja) 電磁界強度測定装置
Drabik et al. Measurement of the optical fiber elongation during cable tensioning: influence of the photoelastic effect on measurement results--correction factor

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071215

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 12