JPH0695086A - 高分子分散液晶表示素子 - Google Patents
高分子分散液晶表示素子Info
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- JPH0695086A JPH0695086A JP4243351A JP24335192A JPH0695086A JP H0695086 A JPH0695086 A JP H0695086A JP 4243351 A JP4243351 A JP 4243351A JP 24335192 A JP24335192 A JP 24335192A JP H0695086 A JPH0695086 A JP H0695086A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高分子分散液晶における電圧無印加時の散乱
効率を上げ、高輝度・高コントラストの投射型の表示が
得られる高分子分散液晶表示素子を得る。 【構成】 屈折率が1.35以下と小さいアクリレート
モノマを用いることにより、高分子マトリックスの屈折
率を1.47以下と小さくし、高分子マトリックスの屈
折率と液晶組成物の平均屈折率の差を0.14以上と大
きくとることにより、0FF状態の高分子分散液晶の散
乱効率を上げ、容易に且つ再現性良く高いコントラスト
の値を得る。
効率を上げ、高輝度・高コントラストの投射型の表示が
得られる高分子分散液晶表示素子を得る。 【構成】 屈折率が1.35以下と小さいアクリレート
モノマを用いることにより、高分子マトリックスの屈折
率を1.47以下と小さくし、高分子マトリックスの屈
折率と液晶組成物の平均屈折率の差を0.14以上と大
きくとることにより、0FF状態の高分子分散液晶の散
乱効率を上げ、容易に且つ再現性良く高いコントラスト
の値を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高分子分散液晶表示素
子に関するものである。
子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶の表示モ−ドを大別すると次の3つ
に分類できる。 1.偏光板を2枚用いる複屈折モ−ド 2.偏光板を1枚用いるゲスト−ホストモ−ド 3.偏光板を用いない散乱モ−ド 1及び2は偏光板を用いて表示を行なうため光の利用効
率が低く、実用化されている液晶表示素子においては、
10〜20%程度の光しか利用していないのが現状であ
る。一方表示素子の大画面化への要求が近年強くなって
きており、投影により100インチ以上の画面を得るこ
とのできる液晶プロジェクションテレビも上市されてい
る。
に分類できる。 1.偏光板を2枚用いる複屈折モ−ド 2.偏光板を1枚用いるゲスト−ホストモ−ド 3.偏光板を用いない散乱モ−ド 1及び2は偏光板を用いて表示を行なうため光の利用効
率が低く、実用化されている液晶表示素子においては、
10〜20%程度の光しか利用していないのが現状であ
る。一方表示素子の大画面化への要求が近年強くなって
きており、投影により100インチ以上の画面を得るこ
とのできる液晶プロジェクションテレビも上市されてい
る。
【0003】現在の液晶プロジェクションテレビには複
屈折モ−ドの1種である、TNモ−ドの液晶表示素子が
用いられているが、さきに述べたようにこの表示モ−ド
は光の利用効率が低いため投影を行なうためには光源の
強度を非常に強くする必要があり、またこのとき光吸収
に起因する発熱により液晶表示素子が劣化するという問
題があり、光の利用効率の高い液晶表示素子が求められ
ている。
屈折モ−ドの1種である、TNモ−ドの液晶表示素子が
用いられているが、さきに述べたようにこの表示モ−ド
は光の利用効率が低いため投影を行なうためには光源の
強度を非常に強くする必要があり、またこのとき光吸収
に起因する発熱により液晶表示素子が劣化するという問
題があり、光の利用効率の高い液晶表示素子が求められ
ている。
【0004】そこでさきに示した第3の表示モ−ドであ
る散乱モ−ドは偏光板を用いない表示モ−ドであるため
液晶表示素子での光のロスがほとんどなく、100%に
近い光の利用効率を達成することが可能であり、液晶プ
ロジェクションテレビへの適用が求められている。
る散乱モ−ドは偏光板を用いない表示モ−ドであるため
液晶表示素子での光のロスがほとんどなく、100%に
近い光の利用効率を達成することが可能であり、液晶プ
ロジェクションテレビへの適用が求められている。
【0005】散乱モ−ドはさらに次の2手法に分類する
ことができる。 1.動的散乱モ−ド 2.高分子分散モ−ド 動的散乱モ−ドは整列配向した誘電率が負(Δε<0)
のネマチック液晶中にイオン流を走行させることにより
多数のドメインを発生させ、このドメイン間の強い複屈
折性により散乱を起こさせるものである。この表示モ−
ドは液晶中にイオン剤を含むことが必要であるが、この
イオン剤により電極界面で電気化学反応が起こり、表示
素子が劣化するという問題点があり、実用化の可能性は
あまりないといえる。
ことができる。 1.動的散乱モ−ド 2.高分子分散モ−ド 動的散乱モ−ドは整列配向した誘電率が負(Δε<0)
のネマチック液晶中にイオン流を走行させることにより
多数のドメインを発生させ、このドメイン間の強い複屈
折性により散乱を起こさせるものである。この表示モ−
ドは液晶中にイオン剤を含むことが必要であるが、この
イオン剤により電極界面で電気化学反応が起こり、表示
素子が劣化するという問題点があり、実用化の可能性は
あまりないといえる。
【0006】高分子分散モ−ドは現在最も有望視されて
いるモ−ドである。図2(a)(b)は高分子分散モ−ドの
液晶表示素子の表示原理を説明する説明図で、(a)は散
乱状態、(b)は透過状態を表している。このモ−ドは透
明電極7間の高分子マトリックス1中に球状の液晶粒子
2を分散した構造をしており、液晶分子3は粒子2内部
で高分子マトリックス1壁面に沿った配向をしている
(図2(a))。このとき液晶粒子2の平均屈折率と高
分子マトリックス1の屈折率に差があるとき入射光4は
散乱することになる(散乱光5)。この高分子分散セル
に電圧を印加すると液晶がΔε>0の場合、液晶分子3
は高分子マトリックス1壁面の拘束から離れ、透明電極
7面に対し、垂直になる(図2(b))。高分子マトリ
ックス1の屈折率と液晶分子3の分子短軸方向の屈折率
が近接しているとき、入射光4は散乱することなく透過
することができる(透過光6)。このように高分子分散
モ−ドでは散乱状態と透過状態の間でON・OFFを行
なうことができ、これにより表示を行なうことができ
る。
いるモ−ドである。図2(a)(b)は高分子分散モ−ドの
液晶表示素子の表示原理を説明する説明図で、(a)は散
乱状態、(b)は透過状態を表している。このモ−ドは透
明電極7間の高分子マトリックス1中に球状の液晶粒子
2を分散した構造をしており、液晶分子3は粒子2内部
で高分子マトリックス1壁面に沿った配向をしている
(図2(a))。このとき液晶粒子2の平均屈折率と高
分子マトリックス1の屈折率に差があるとき入射光4は
散乱することになる(散乱光5)。この高分子分散セル
に電圧を印加すると液晶がΔε>0の場合、液晶分子3
は高分子マトリックス1壁面の拘束から離れ、透明電極
7面に対し、垂直になる(図2(b))。高分子マトリ
ックス1の屈折率と液晶分子3の分子短軸方向の屈折率
が近接しているとき、入射光4は散乱することなく透過
することができる(透過光6)。このように高分子分散
モ−ドでは散乱状態と透過状態の間でON・OFFを行
なうことができ、これにより表示を行なうことができ
る。
【0007】この高分子分散モ−ドの液晶表示素子(高
分子分散液晶:Polymer DispersedLiquid Crystal:以
下PDLCと呼ぶ)の作製過程は J.W.Doane らが Ap
pl.Phys.Lett., 48(4) 269 (1986)に記しているが、以
下のようであると考えられる。まず液晶組成物を高分子
マトリックス前駆体、例えばアクリレ−トモノマまたは
オリゴマに溶解する。重合が始まるとマトリックスへの
液晶組成物の溶解度が低下するので液晶組成物が徐々に
粒子状に析出し始める。さらに重合が進行するとマトリ
ックスの流動性が低下するので液晶粒子の成長は止ま
り、液晶粒子の生成が完了する。その結果、高分子マト
リックス中に液晶組成物が小滴の形で分散保持される
か、あるいは高分子マトリックスが3次元ネットワーク
を形成しその間に液晶組成物が連続層を形成する。
分子分散液晶:Polymer DispersedLiquid Crystal:以
下PDLCと呼ぶ)の作製過程は J.W.Doane らが Ap
pl.Phys.Lett., 48(4) 269 (1986)に記しているが、以
下のようであると考えられる。まず液晶組成物を高分子
マトリックス前駆体、例えばアクリレ−トモノマまたは
オリゴマに溶解する。重合が始まるとマトリックスへの
液晶組成物の溶解度が低下するので液晶組成物が徐々に
粒子状に析出し始める。さらに重合が進行するとマトリ
ックスの流動性が低下するので液晶粒子の成長は止ま
り、液晶粒子の生成が完了する。その結果、高分子マト
リックス中に液晶組成物が小滴の形で分散保持される
か、あるいは高分子マトリックスが3次元ネットワーク
を形成しその間に液晶組成物が連続層を形成する。
【0008】PDLCを現在液晶表示素子の駆動モ−ド
の中心になっている薄膜トランジスタ(Thin Film Tr
ansistor:以下TFTと呼ぶ)と組み合わせて用いるこ
とを考えたとき、PDLCへ次のような特性が求められ
る。 1.駆動電圧:10V以下(できれば5V以下が好まし
い。) 2.比抵抗ρ:1011Ω・cm以上 3.コントラスト比:100以上 4.応答速度:20ms以下(立ち上がり速度τR、立
ち下がり速度τD)
の中心になっている薄膜トランジスタ(Thin Film Tr
ansistor:以下TFTと呼ぶ)と組み合わせて用いるこ
とを考えたとき、PDLCへ次のような特性が求められ
る。 1.駆動電圧:10V以下(できれば5V以下が好まし
い。) 2.比抵抗ρ:1011Ω・cm以上 3.コントラスト比:100以上 4.応答速度:20ms以下(立ち上がり速度τR、立
ち下がり速度τD)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】PDLC材料構造とコ
ントラストの間には次のような相関がある。コントラス
トを高くするためには、電圧を印加しないとき(OFF
状態)のPDLCの散乱効率を高めることでOFF状態
の透過率を下げることが考えられる。従来、そのために
は、高分子マトリックス−液晶界面の存在確率を高く
し、かつセルギャップを厚くする方法が採られてきた。
PDLC作製手法の一つである重合法を用いた場合、高
分子マトリックス−液晶界面の存在確率を高めるために
は、高分子マトリックス−液晶組成物の相分離速度およ
び相分離の程度を重合時の温度や高分子マトリックスの
重合度で制御する方法が一般的であるが、この手法では
十分なコントラストの値が得られていない。また、セル
ギャップを厚くすると駆動電圧が高くなるためこの方法
には限界がある。
ントラストの間には次のような相関がある。コントラス
トを高くするためには、電圧を印加しないとき(OFF
状態)のPDLCの散乱効率を高めることでOFF状態
の透過率を下げることが考えられる。従来、そのために
は、高分子マトリックス−液晶界面の存在確率を高く
し、かつセルギャップを厚くする方法が採られてきた。
PDLC作製手法の一つである重合法を用いた場合、高
分子マトリックス−液晶界面の存在確率を高めるために
は、高分子マトリックス−液晶組成物の相分離速度およ
び相分離の程度を重合時の温度や高分子マトリックスの
重合度で制御する方法が一般的であるが、この手法では
十分なコントラストの値が得られていない。また、セル
ギャップを厚くすると駆動電圧が高くなるためこの方法
には限界がある。
【0010】この発明は前述の課題を解決するためのも
ので、PDLCにおける電圧無印加時の散乱効率を上
げ、高輝度・高コントラストの表示が得られる高分子分
散液晶表示素子を得ることを目的とする。
ので、PDLCにおける電圧無印加時の散乱効率を上
げ、高輝度・高コントラストの表示が得られる高分子分
散液晶表示素子を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の高分子分散液
晶表示素子は、一対の透明電極付き基板間に、誘電異方
性の正の液晶組成物が、高分子マトリクス中に分散保持
された構造をなし、上記高分子マトリックスの屈折率が
上記液晶組成物の常光屈折率(n0 )とほぼ一致するよ
うに形成されるもので、上記高分子マトリックスの屈折
率と液晶組成物の平均屈折率の差が0.14以上となる
ようにしたものである。
晶表示素子は、一対の透明電極付き基板間に、誘電異方
性の正の液晶組成物が、高分子マトリクス中に分散保持
された構造をなし、上記高分子マトリックスの屈折率が
上記液晶組成物の常光屈折率(n0 )とほぼ一致するよ
うに形成されるもので、上記高分子マトリックスの屈折
率と液晶組成物の平均屈折率の差が0.14以上となる
ようにしたものである。
【0012】そのため、高分子マトリックスの屈折率が
1.47以下とした。
1.47以下とした。
【0013】そして高分子マトリックスの構成要素とし
て屈折率が1.35以下のアクリレートモノマを用い
た。
て屈折率が1.35以下のアクリレートモノマを用い
た。
【0014】
【作用】この発明の高分子分散液晶表示素子において
は、高分子マトリックスと液晶組成物との屈折率差を大
きくとっているので、0FF状態のPDLCの散乱効率
を上げ、容易に且つ再現性良く高いコントラストの値が
得られる。
は、高分子マトリックスと液晶組成物との屈折率差を大
きくとっているので、0FF状態のPDLCの散乱効率
を上げ、容易に且つ再現性良く高いコントラストの値が
得られる。
【0015】高分子マトリックスの屈折率を1.47以
下と小さくしているので高分子マトリックスと液晶組成
物との屈折率差を大きくとれる。
下と小さくしているので高分子マトリックスと液晶組成
物との屈折率差を大きくとれる。
【0016】高分子マトリックスの構成要素として屈折
率が小さいアクリレートモノマを用いており、高分子マ
トリックスの屈折率を効果的に下げることができる。
率が小さいアクリレートモノマを用いており、高分子マ
トリックスの屈折率を効果的に下げることができる。
【0017】
【実施例】以下にこの発明を詳細に説明する。この発明
は、電圧を印加しないとき(OFF状態)のPDLCの
散乱効率が高分子マトリックス−液晶界面の存在確率だ
けでなく高分子マトリックスの屈折率と液晶の平均屈折
率の差の大きさにも依存することに着目し、高分子マト
リックスの屈折率と液晶の平均屈折率の差を大きくする
ことによってPDLCのOFF状態の散乱効率を高め、
PDLCの高コントラスト化を達成するものである。こ
こで、液晶の平均屈折率naveは、液晶組成物の常光屈
折率をno、異常光屈折率をneとすると、 nave ≡ (ne+2no)/3 で定義される値である。
は、電圧を印加しないとき(OFF状態)のPDLCの
散乱効率が高分子マトリックス−液晶界面の存在確率だ
けでなく高分子マトリックスの屈折率と液晶の平均屈折
率の差の大きさにも依存することに着目し、高分子マト
リックスの屈折率と液晶の平均屈折率の差を大きくする
ことによってPDLCのOFF状態の散乱効率を高め、
PDLCの高コントラスト化を達成するものである。こ
こで、液晶の平均屈折率naveは、液晶組成物の常光屈
折率をno、異常光屈折率をneとすると、 nave ≡ (ne+2no)/3 で定義される値である。
【0018】従来、高分子マトリックスの屈折率と液晶
の平均屈折率の差は0.13以下であり十分に大きい値
ではなく、この値を大きくすることでOFF状態の散乱
効率を高めることができる。高分子マトリックスの屈折
率と液晶の平均屈折率の差は大きい程OFF状態での散
乱効率は良くなると考えられ、良好なコントラスト値を
得るためには0.14以上であることが望ましい。一
方、この差の値の上限は液晶組成物と高分子マトリック
ス材料の組合せから0.20程度である。
の平均屈折率の差は0.13以下であり十分に大きい値
ではなく、この値を大きくすることでOFF状態の散乱
効率を高めることができる。高分子マトリックスの屈折
率と液晶の平均屈折率の差は大きい程OFF状態での散
乱効率は良くなると考えられ、良好なコントラスト値を
得るためには0.14以上であることが望ましい。一
方、この差の値の上限は液晶組成物と高分子マトリック
ス材料の組合せから0.20程度である。
【0019】高分子マトリックスの屈折率と液晶の平均
屈折率の差を拡大する1つの方法は、高分子マトリック
スの屈折率を従来の材料系より小さくすることである。
高分子マトリックスの屈折率は、より小さい方が液晶組
成物との屈折率の差が大きくなり、PDLCのOFF状
態での散乱効率は良くなるが、同時に高分子マトリック
スの屈折率と液晶の常光屈折率の差も大きくなりON状
態の透過率が下がり、投影画面の輝度が低下する。これ
らの兼ね合いよりマトリックス高分子の屈折率は1.4
0〜1.47であること、特にコントラストと投影画面
の輝度の面から1.43〜1.46であることが好まし
い。
屈折率の差を拡大する1つの方法は、高分子マトリック
スの屈折率を従来の材料系より小さくすることである。
高分子マトリックスの屈折率は、より小さい方が液晶組
成物との屈折率の差が大きくなり、PDLCのOFF状
態での散乱効率は良くなるが、同時に高分子マトリック
スの屈折率と液晶の常光屈折率の差も大きくなりON状
態の透過率が下がり、投影画面の輝度が低下する。これ
らの兼ね合いよりマトリックス高分子の屈折率は1.4
0〜1.47であること、特にコントラストと投影画面
の輝度の面から1.43〜1.46であることが好まし
い。
【0020】高分子マトリックスの屈折率は、屈折率の
小さいモノマもしくはオリゴマをマトリックス高分子前
駆体の一成分として用いることで小さくできる。従来、
PDLCに用いられるモノマ・オリゴマの屈折率は1.
4より大きい。従ってマトリックス高分子の屈折率を効
果的に下げるためには屈折率が1.35より小さいモノ
マ・オリゴマを用いることが好ましく、特に1.34以
下であることが望ましい。しかし、モノマ・オリゴマと
して用いることのできる化合物の屈折率の下限は1.2
6程度である。用いるモノマの例としては、 CH2=CHCOOCH2CF3 CH2=CHCOOCH(CF3)2 CH2=CHCOOCH2CF2CF3 CH2=CHCOOCH2(CF2)nH (nは4以上8
以下の整数) CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)nF (nは4以上8
以下の整数) CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)nCF(CF3)2 (nは2以上8
以下の整数) などがある。
小さいモノマもしくはオリゴマをマトリックス高分子前
駆体の一成分として用いることで小さくできる。従来、
PDLCに用いられるモノマ・オリゴマの屈折率は1.
4より大きい。従ってマトリックス高分子の屈折率を効
果的に下げるためには屈折率が1.35より小さいモノ
マ・オリゴマを用いることが好ましく、特に1.34以
下であることが望ましい。しかし、モノマ・オリゴマと
して用いることのできる化合物の屈折率の下限は1.2
6程度である。用いるモノマの例としては、 CH2=CHCOOCH2CF3 CH2=CHCOOCH(CF3)2 CH2=CHCOOCH2CF2CF3 CH2=CHCOOCH2(CF2)nH (nは4以上8
以下の整数) CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)nF (nは4以上8
以下の整数) CH2=CHCOOCH2CH2(CF2)nCF(CF3)2 (nは2以上8
以下の整数) などがある。
【0021】以下、この発明の実施例を示す。実施例
で、 CR:コントラスト=T100/T0 T0:印加電圧ゼロの時の光透過率 T100:印加電圧を増加させていき光透過率がほとんど
増加しなくなったとき の光透過率 である。
で、 CR:コントラスト=T100/T0 T0:印加電圧ゼロの時の光透過率 T100:印加電圧を増加させていき光透過率がほとんど
増加しなくなったとき の光透過率 である。
【0022】実施例1.アクリレ−ト系の紫外線重合性
組成物(モノマ成分:2,2,2−トリフルオロエチル
アクリレート(3FEA)および2−エチルヘキシルア
クリレート(2EHA)(3FEA/2EHA=20/
80),オリゴマ成分:アロニックスM−1200(モ
ノマ成分/オリゴマ成分=70/30),光重合開始
剤:ダロキュア1116,メルク社製)と液晶組成物
(E8,BDH社製)を均一に溶解し(液晶組成物/紫
外線重合性組成物=70/30)、ITO(Indium-tin
-oxide)電極を有するガラスセル(セルギャップ10μ
m)に注入後30℃に保温したプレート上で紫外線を照
射し、PDLC表示素子を得た。この系での高分子マト
リックスと液晶の平均屈折率の差は0.14であった。
このPDLC表示素子の印加電圧と光透過率の関係を測
定すると、 T0=0.82%、T100=74.40%、CR=91 と非常に良好であった。
組成物(モノマ成分:2,2,2−トリフルオロエチル
アクリレート(3FEA)および2−エチルヘキシルア
クリレート(2EHA)(3FEA/2EHA=20/
80),オリゴマ成分:アロニックスM−1200(モ
ノマ成分/オリゴマ成分=70/30),光重合開始
剤:ダロキュア1116,メルク社製)と液晶組成物
(E8,BDH社製)を均一に溶解し(液晶組成物/紫
外線重合性組成物=70/30)、ITO(Indium-tin
-oxide)電極を有するガラスセル(セルギャップ10μ
m)に注入後30℃に保温したプレート上で紫外線を照
射し、PDLC表示素子を得た。この系での高分子マト
リックスと液晶の平均屈折率の差は0.14であった。
このPDLC表示素子の印加電圧と光透過率の関係を測
定すると、 T0=0.82%、T100=74.40%、CR=91 と非常に良好であった。
【0023】比較例1.モノマ成分:2−エチルヘキシ
ルアクリレート(2EHA)、オリゴマ成分:アロニッ
クスM−1200(モノマ成分/オリゴマ成分=70/
30),光重合開始剤:ダロキュア1116,メルク社
製)、液晶組成物(E8,BDH社製)(液晶組成物/
紫外線重合性組成物=70/30)、23℃に保温した
プレート上で紫外線を照射し、PDLC表示素子を得
た。この系での高分子マトリックスと液晶の平均屈折率
の差は0.13であった。このPDLC表示素子は、 T0=1.14%、T100=75.83%、CR=66.
5 とOFF状態の透過率が高く、コントラストの値が不十
分であった。
ルアクリレート(2EHA)、オリゴマ成分:アロニッ
クスM−1200(モノマ成分/オリゴマ成分=70/
30),光重合開始剤:ダロキュア1116,メルク社
製)、液晶組成物(E8,BDH社製)(液晶組成物/
紫外線重合性組成物=70/30)、23℃に保温した
プレート上で紫外線を照射し、PDLC表示素子を得
た。この系での高分子マトリックスと液晶の平均屈折率
の差は0.13であった。このPDLC表示素子は、 T0=1.14%、T100=75.83%、CR=66.
5 とOFF状態の透過率が高く、コントラストの値が不十
分であった。
【0024】比較例2.モノマ成分:1H,1H,5H
ーオクタフルオロペンチルアクリレート、オリゴマ成
分:アロニックスM−1200(モノマ成分/オリゴマ
成分=90/10),光重合開始剤:ダロキュア111
6,メルク社製)、液晶組成物(E8,BDH社製)
(液晶組成物/紫外線重合性組成物=70/30)、4
5℃に保温したプレート上で紫外線を照射し、PDLC
表示素子を得た。この系での高分子マトリックスと液晶
の平均屈折率の差は0.21であった。このPDLC表
示素子の印加電圧と光透過率の関係から、 T0=0.70%、T100=53.39%、CR=76 であり、OFF状態の透過率は十分小さいがON状態の
透過率も小さく十分なコントラストの値が得られなかっ
た。
ーオクタフルオロペンチルアクリレート、オリゴマ成
分:アロニックスM−1200(モノマ成分/オリゴマ
成分=90/10),光重合開始剤:ダロキュア111
6,メルク社製)、液晶組成物(E8,BDH社製)
(液晶組成物/紫外線重合性組成物=70/30)、4
5℃に保温したプレート上で紫外線を照射し、PDLC
表示素子を得た。この系での高分子マトリックスと液晶
の平均屈折率の差は0.21であった。このPDLC表
示素子の印加電圧と光透過率の関係から、 T0=0.70%、T100=53.39%、CR=76 であり、OFF状態の透過率は十分小さいがON状態の
透過率も小さく十分なコントラストの値が得られなかっ
た。
【0025】図1の特性図に、高分子マトリックスの屈
折率と液晶の平均屈折率の差と、OFF状態の透過率お
よびON状態の透過率の関係を示した。○印の特性曲線
がOFF状態の透過率を、●印の特性曲線がON状態の
透過率を表している。図1より、屈折率差の拡大と共
に、OFF状態の透過率は小さくなるが、同時にON状
態の屈折率も小さくなることがわかる。
折率と液晶の平均屈折率の差と、OFF状態の透過率お
よびON状態の透過率の関係を示した。○印の特性曲線
がOFF状態の透過率を、●印の特性曲線がON状態の
透過率を表している。図1より、屈折率差の拡大と共
に、OFF状態の透過率は小さくなるが、同時にON状
態の屈折率も小さくなることがわかる。
【0026】実施例2.アクリレ−ト系の紫外線重合性
組成物(モノマ成分:2,2,3,3,3−ペンタフル
オロプロピルアクリレート(5FEA)および2−エチ
ルヘキシルアクリレート(2EHA)(5FEA/2E
HA=20/80),オリゴマ成分:アロニックスM−
1200(モノマ成分/オリゴマ成分=70/30),
光重合開始剤:ダロキュア1116,メルク社製)と液
晶組成物(E8,BDH社製)を均一に溶解し(液晶組
成物/紫外線重合性組成物=70/30)、ITO電極
を有するガラスセル(セルギャップ10μm)に注入後
32℃に保温したプレート上で紫外線を照射し、PDL
C表示素子を得た。高分子マトリックスの屈折率は1.
467であった。このPDLC表示素子は、 T0=0.79%、T100=73.4%、CR=93 で非常に良好であった。
組成物(モノマ成分:2,2,3,3,3−ペンタフル
オロプロピルアクリレート(5FEA)および2−エチ
ルヘキシルアクリレート(2EHA)(5FEA/2E
HA=20/80),オリゴマ成分:アロニックスM−
1200(モノマ成分/オリゴマ成分=70/30),
光重合開始剤:ダロキュア1116,メルク社製)と液
晶組成物(E8,BDH社製)を均一に溶解し(液晶組
成物/紫外線重合性組成物=70/30)、ITO電極
を有するガラスセル(セルギャップ10μm)に注入後
32℃に保温したプレート上で紫外線を照射し、PDL
C表示素子を得た。高分子マトリックスの屈折率は1.
467であった。このPDLC表示素子は、 T0=0.79%、T100=73.4%、CR=93 で非常に良好であった。
【0027】実施例3.アクリレ−ト系の紫外線重合性
組成物(モノマ成分:2,2,2−トリフルオロ1−ト
リフルオロメチルエチルアクリレート(6FEA)およ
び2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)(6F
EA/2EHA=20/80),オリゴマ成分:アロニ
ックスM−1200(モノマ成分/オリゴマ成分=70
/30),光重合開始剤:ダロキュア1116,メルク
社製)と液晶組成物(E8,BDH社製)を均一に溶解
し(液晶組成物/紫外線重合性組成物=70/30)、
ITO電極を有するガラスセル(セルギャップ10μ
m)に注入後30℃に保温したプレート上で紫外線を照
射し、PDLC表示素子を得た。モノマ成分に用いた6
FEAの屈折率は1.317であった。このPDLC表
示素子は、 T0=0.67%、T100=71.20%、CR=106 と非常に良好であった。
組成物(モノマ成分:2,2,2−トリフルオロ1−ト
リフルオロメチルエチルアクリレート(6FEA)およ
び2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)(6F
EA/2EHA=20/80),オリゴマ成分:アロニ
ックスM−1200(モノマ成分/オリゴマ成分=70
/30),光重合開始剤:ダロキュア1116,メルク
社製)と液晶組成物(E8,BDH社製)を均一に溶解
し(液晶組成物/紫外線重合性組成物=70/30)、
ITO電極を有するガラスセル(セルギャップ10μ
m)に注入後30℃に保温したプレート上で紫外線を照
射し、PDLC表示素子を得た。モノマ成分に用いた6
FEAの屈折率は1.317であった。このPDLC表
示素子は、 T0=0.67%、T100=71.20%、CR=106 と非常に良好であった。
【0028】実施例4.実施例1〜3の高分子分散液晶
をPoly−Si TFTを用いたアクティブマトリク
スセルに封入した表示素子に投影用光源と投影光学系を
組み合わせ、表示素子を透過する光をスクリーン上に投
影したところ、高コントラストで高輝度の表示が得られ
た。
をPoly−Si TFTを用いたアクティブマトリク
スセルに封入した表示素子に投影用光源と投影光学系を
組み合わせ、表示素子を透過する光をスクリーン上に投
影したところ、高コントラストで高輝度の表示が得られ
た。
【0029】実施例5.図3は、この発明の一実施態様
の液晶ライトバルブの模式断面図で、図中8はガラス基
板、9は透明電極、10は光導電体層、11は誘電体ミ
ラー、12は高分子分散液晶である。このライトバルブ
の作製方法を以下に記す。まず、ガラス基板8の表面に
ITOからなる透明電極9をスパッタ法により形成し
た。次に、この表面にアモルファスシリコンからなる光
導電体層10をプラズマCVD(Chemical Vapor Depos
ition )により形成した。アモルファスシリコンは高抵
抗を得るために小量のボロンをドーピングしてある。こ
の後、アモルファスシリコンの表面に、蒸着により誘電
体ミラー11を形成した。この積層基板とITOを蒸着
したガラス基板をスペーサーを挟んで張り合わせそこに
実施例1〜3の高分子分散液晶12を封入した。この液
晶ライトバルブに電圧を印加した状態で読み出し光を照
射したところ、最大70%以上の高い反射率を示した。
反射光をスクリーンに投影すると高コントラスト・高輝
度の表示が得られた。
の液晶ライトバルブの模式断面図で、図中8はガラス基
板、9は透明電極、10は光導電体層、11は誘電体ミ
ラー、12は高分子分散液晶である。このライトバルブ
の作製方法を以下に記す。まず、ガラス基板8の表面に
ITOからなる透明電極9をスパッタ法により形成し
た。次に、この表面にアモルファスシリコンからなる光
導電体層10をプラズマCVD(Chemical Vapor Depos
ition )により形成した。アモルファスシリコンは高抵
抗を得るために小量のボロンをドーピングしてある。こ
の後、アモルファスシリコンの表面に、蒸着により誘電
体ミラー11を形成した。この積層基板とITOを蒸着
したガラス基板をスペーサーを挟んで張り合わせそこに
実施例1〜3の高分子分散液晶12を封入した。この液
晶ライトバルブに電圧を印加した状態で読み出し光を照
射したところ、最大70%以上の高い反射率を示した。
反射光をスクリーンに投影すると高コントラスト・高輝
度の表示が得られた。
【0030】実施例6.実施例5のライトバルブに書き
込み光照射手段としてCRTを用いることにより、CR
Tの映像を高コントラスト・高輝度でスクリーンに投影
することができた。
込み光照射手段としてCRTを用いることにより、CR
Tの映像を高コントラスト・高輝度でスクリーンに投影
することができた。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明の高分子分散液
晶表示素子においては、液晶組成物が分散保持され高分
子マトリックスの屈折率と液晶組成物の平均屈折率の差
が0.14以上となるようにしたので、PDLC材料中
のコントラストを容易にかつ再現性良く高めることがで
き、高コントラスト・高輝度の投影表示を得ることが可
能になる。
晶表示素子においては、液晶組成物が分散保持され高分
子マトリックスの屈折率と液晶組成物の平均屈折率の差
が0.14以上となるようにしたので、PDLC材料中
のコントラストを容易にかつ再現性良く高めることがで
き、高コントラスト・高輝度の投影表示を得ることが可
能になる。
【0032】そして、高分子マトリックスの構成要素と
して屈折率が1.35以下と小さいアクリレートモノマ
もしくはオリゴマを用いることにより、高分子マトリッ
クスの屈折率を1.47以下と小さくし、容易に高分子
マトリックスと液晶組成物との屈折率差を大きくとれ
る。
して屈折率が1.35以下と小さいアクリレートモノマ
もしくはオリゴマを用いることにより、高分子マトリッ
クスの屈折率を1.47以下と小さくし、容易に高分子
マトリックスと液晶組成物との屈折率差を大きくとれ
る。
【図1】この発明に係わるPDLC表示素子の、液晶の
平均屈折率と高分子マトリックスの屈折率の差と透過率
の関係を示す特性図である。
平均屈折率と高分子マトリックスの屈折率の差と透過率
の関係を示す特性図である。
【図2】一般的なPDLCセルの表示原理を説明する説
明図である。
明図である。
【図3】この発明の一実施態様のPDLCを用いた液晶
ライトバルブの模式断面図である。
ライトバルブの模式断面図である。
1 高分子マトリックス 2 液晶粒子 3 液晶分子 7 透明電極 9 透明電極 12 高分子分散液晶
フロントページの続き (72)発明者 喜多 修市 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 加峯 茂行 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 増見 達生 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 一対の透明電極付き基板間に、誘電異方
性の正の液晶組成物が、高分子マトリクス中に分散保持
された構造をなし、上記高分子マトリックスの屈折率が
上記液晶組成物の常光屈折率(n0 )とほぼ一致するよ
うに形成される高分子分散液晶表示素子において、上記
高分子マトリックスの屈折率と液晶組成物の平均屈折率
の差が0.14以上となるようにしたことを特徴とする
高分子分散液晶表示素子。 - 【請求項2】 高分子マトリックスの屈折率が1.47
以下であることを特徴とする請求項第1項記載の高分子
分散液晶表示素子。 - 【請求項3】 高分子マトリックスの構成要素として屈
折率が1.35以下のアクリレートモノマを用いること
を特徴とする請求項第1項又は第2項記載の高分子分散
液晶表示素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4243351A JPH0695086A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 高分子分散液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4243351A JPH0695086A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 高分子分散液晶表示素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0695086A true JPH0695086A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17102544
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4243351A Pending JPH0695086A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 高分子分散液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0695086A (ja) |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP4243351A patent/JPH0695086A/ja active Pending
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