JPH0696586B2 - ヘキソ−スリン酸第一鉄塩及びその製造法並びにこれを含有する鉄供給剤 - Google Patents
ヘキソ−スリン酸第一鉄塩及びその製造法並びにこれを含有する鉄供給剤Info
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- JPH0696586B2 JPH0696586B2 JP6207787A JP6207787A JPH0696586B2 JP H0696586 B2 JPH0696586 B2 JP H0696586B2 JP 6207787 A JP6207787 A JP 6207787A JP 6207787 A JP6207787 A JP 6207787A JP H0696586 B2 JPH0696586 B2 JP H0696586B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なヘキソースリン酸第一鉄塩に関し、さら
に詳しくはヘキソースリン酸第一鉄塩、その製造法及び
これを含有する鉄供給剤に関する。
に詳しくはヘキソースリン酸第一鉄塩、その製造法及び
これを含有する鉄供給剤に関する。
鉄は生体内で酸素の運搬、酸化還元機構等に関与し、生
命を維持する為に必要な必須金属である。この鉄が欠乏
する食欲不振、不定愁訴、貧血、易疲労感、頭痛、労作
時息切れ、顔面蒼白等の症状を示すことが知られてお
り、鉄欠乏の原因としては鉄摂取の不足、鉄喪失の増
加、鉄需要の増加、吸収不全などが挙げられている。
命を維持する為に必要な必須金属である。この鉄が欠乏
する食欲不振、不定愁訴、貧血、易疲労感、頭痛、労作
時息切れ、顔面蒼白等の症状を示すことが知られてお
り、鉄欠乏の原因としては鉄摂取の不足、鉄喪失の増
加、鉄需要の増加、吸収不全などが挙げられている。
このような鉄欠乏症の治療としては、経口及び静注によ
る鉄供給剤の投与が効果的であることが知られており、
そして鉄は二価の第一鉄イオンの形態で十二指腸より吸
収される為、鉄供給剤としては、還元鉄、第一鉄イオン
が主として用いられている。具体的には、還元鉄、硫酸
第一鉄、コハク酸第一鉄、乳酸第一鉄などが知られてお
り、このうち、特に、硫酸第一鉄は安価で有効であるこ
とから、古くから使用されている。しかし、従来公知の
鉄供給剤には二価の第一鉄イオンが空気中の酸素によ
り、十二指腸において吸収されない三価の第二鉄イオン
へ酸化されるという問題があつた。
る鉄供給剤の投与が効果的であることが知られており、
そして鉄は二価の第一鉄イオンの形態で十二指腸より吸
収される為、鉄供給剤としては、還元鉄、第一鉄イオン
が主として用いられている。具体的には、還元鉄、硫酸
第一鉄、コハク酸第一鉄、乳酸第一鉄などが知られてお
り、このうち、特に、硫酸第一鉄は安価で有効であるこ
とから、古くから使用されている。しかし、従来公知の
鉄供給剤には二価の第一鉄イオンが空気中の酸素によ
り、十二指腸において吸収されない三価の第二鉄イオン
へ酸化されるという問題があつた。
したがつて、安全性に優れ、酸化されにくい鉄供給剤が
求められていた。
求められていた。
本発明者らは、生体内に存在する化合物の鉄塩に関して
鋭意検討した結果、新規化合物であるヘキソースリン酸
第一鉄塩がヘキソースリン酸アルカリ土類金属塩と中性
または酸性の第一鉄塩の反応により合成されること及び
このヘキソースリン酸第一鉄が鉄供給剤として有用であ
る事を見い出し、本発明を完成した。
鋭意検討した結果、新規化合物であるヘキソースリン酸
第一鉄塩がヘキソースリン酸アルカリ土類金属塩と中性
または酸性の第一鉄塩の反応により合成されること及び
このヘキソースリン酸第一鉄が鉄供給剤として有用であ
る事を見い出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、新規化合物であるヘキソースリン酸
第一鉄塩、その製造法及びこれらを含有する鉄供給剤を
提供するものである。
第一鉄塩、その製造法及びこれらを含有する鉄供給剤を
提供するものである。
従来、ヘキソースリン酸の金属塩としては、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウムな
どが知られており、例えばグルコース−1−リン酸カル
シウム塩の製造法として、グルコース−1−リン酸と水
酸化カルシウムを反応させる方法(特公昭43−10620)
等が知られている。本発明者らはヘキソースリン酸と水
酸化第一鉄を反応させてヘキソースリン酸第一鉄塩を合
成する方法を試みたが、純度良く合成することは困難で
あつた。この原因は二価の第一鉄イオンは、酸性及び中
性では酸素による酸化に対して比較的安定であるが、ア
ルカリ性では不安定である為によると考えられる。
ム、カリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウムな
どが知られており、例えばグルコース−1−リン酸カル
シウム塩の製造法として、グルコース−1−リン酸と水
酸化カルシウムを反応させる方法(特公昭43−10620)
等が知られている。本発明者らはヘキソースリン酸と水
酸化第一鉄を反応させてヘキソースリン酸第一鉄塩を合
成する方法を試みたが、純度良く合成することは困難で
あつた。この原因は二価の第一鉄イオンは、酸性及び中
性では酸素による酸化に対して比較的安定であるが、ア
ルカリ性では不安定である為によると考えられる。
そこで、本発明者らは、中性のアルカリ土類金属塩と中
性または酸性の第一鉄塩を反応させることにより、酸化
を抑制しながらヘキソースリン酸第一鉄塩が製造できる
事、及び該反応で副生する塩が水に対して難溶性である
ように第一鉄イオンのアイニオンを選択すれば、ヘキソ
ースリン酸第一鉄塩と副生する無機塩と容易に分離でき
る事、さらに合成されたヘキソースリン酸第一鉄塩が鉄
供給剤として有用である事を見い出した。
性または酸性の第一鉄塩を反応させることにより、酸化
を抑制しながらヘキソースリン酸第一鉄塩が製造できる
事、及び該反応で副生する塩が水に対して難溶性である
ように第一鉄イオンのアイニオンを選択すれば、ヘキソ
ースリン酸第一鉄塩と副生する無機塩と容易に分離でき
る事、さらに合成されたヘキソースリン酸第一鉄塩が鉄
供給剤として有用である事を見い出した。
本発明に係わるヘキソースリン酸第一鉄塩は、ヘキソー
スの一つ以上の水素基がリン酸基で置換されたリン酸エ
ステルの第一鉄塩であり、たとえばグルコース−1−リ
ン酸、グルコース−6−リン酸、グルコース−1,6−ジ
リン酸、フルクトース−6−リン酸、フルクトース−1,
6−ジリン酸などの第一鉄塩が挙げられ、このうち、鉄
供給剤としては、グルコース−1−リン酸第一鉄塩、グ
ルコース−6−リン酸第一鉄塩がコストのうえから特に
好ましい。
スの一つ以上の水素基がリン酸基で置換されたリン酸エ
ステルの第一鉄塩であり、たとえばグルコース−1−リ
ン酸、グルコース−6−リン酸、グルコース−1,6−ジ
リン酸、フルクトース−6−リン酸、フルクトース−1,
6−ジリン酸などの第一鉄塩が挙げられ、このうち、鉄
供給剤としては、グルコース−1−リン酸第一鉄塩、グ
ルコース−6−リン酸第一鉄塩がコストのうえから特に
好ましい。
出発原料であるヘキソースリン酸アルカリ土類金属塩の
アルカリ土類金属としては、バリウム、カルシウムなど
が挙げられるが、好ましくはバリウムである。このヘキ
ソースリン酸アルカリ土類金属塩は、ヘキソースリン酸
を水酸化アルカリ土類金属塩で中和して得られる。通常
0.5〜10重量%(以下単に「%」で示す)の水酸化アル
カリ土類金属塩水溶液に1〜20%のヘキソースリン酸を
滴下、混合し得られる。反応温度は−10〜70℃であり、
好ましくは10〜40℃である。
アルカリ土類金属としては、バリウム、カルシウムなど
が挙げられるが、好ましくはバリウムである。このヘキ
ソースリン酸アルカリ土類金属塩は、ヘキソースリン酸
を水酸化アルカリ土類金属塩で中和して得られる。通常
0.5〜10重量%(以下単に「%」で示す)の水酸化アル
カリ土類金属塩水溶液に1〜20%のヘキソースリン酸を
滴下、混合し得られる。反応温度は−10〜70℃であり、
好ましくは10〜40℃である。
他の出発原料である中性または酸性の第一鉄塩として
は、硫酸第一鉄、炭酸第一鉄、などが挙げられるが、好
ましくは硫酸第一鉄である。反応に用いる第一鉄塩のヘ
キソースリン酸アルカリ土類金属塩に対するモル比はリ
ン酸基に対して1モル以上であり、好ましくは1〜2モ
ルである。
は、硫酸第一鉄、炭酸第一鉄、などが挙げられるが、好
ましくは硫酸第一鉄である。反応に用いる第一鉄塩のヘ
キソースリン酸アルカリ土類金属塩に対するモル比はリ
ン酸基に対して1モル以上であり、好ましくは1〜2モ
ルである。
ヘキソースリン酸アルカリ土類金属塩と中性または酸性
の第一鉄塩を反応させる溶媒は水が好ましいが、反応を
妨害しない水溶性溶媒であれば共存していてもよい。通
常、ヘキソースリン酸第一鉄塩は、0.5〜10%のヘキソ
ースリン酸アルカリ土類金属水溶液に1〜50%の第一鉄
塩水溶液を滴下、混合して得られる。反応温度は−10〜
70℃であり、好ましくは10〜40℃である。
の第一鉄塩を反応させる溶媒は水が好ましいが、反応を
妨害しない水溶性溶媒であれば共存していてもよい。通
常、ヘキソースリン酸第一鉄塩は、0.5〜10%のヘキソ
ースリン酸アルカリ土類金属水溶液に1〜50%の第一鉄
塩水溶液を滴下、混合して得られる。反応温度は−10〜
70℃であり、好ましくは10〜40℃である。
上記反応において副生する無機塩は水に難溶性の硫酸バ
リウム、炭酸バリウム、炭酸カルシユウムなどであるこ
とが好ましく、これらであれば過により容易に除去で
きる。無機塩を除去した後のヘキソースリン酸第一鉄塩
の水溶液から、凍結乾燥などの方法、または水溶性溶媒
を添加し再沈後、沈殿を過乾燥するなどの方法によ
り、粉末状のヘキソースリン酸第一鉄塩を単離できる。
リウム、炭酸バリウム、炭酸カルシユウムなどであるこ
とが好ましく、これらであれば過により容易に除去で
きる。無機塩を除去した後のヘキソースリン酸第一鉄塩
の水溶液から、凍結乾燥などの方法、または水溶性溶媒
を添加し再沈後、沈殿を過乾燥するなどの方法によ
り、粉末状のヘキソースリン酸第一鉄塩を単離できる。
ヘキソースリン酸第一鉄塩は、鉄供給剤として有用であ
り、食品への添加物、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤な
どの形態で投与することができ、貧血の改善、予防等に
効果が認められる。なお、本発明はヘキソースリン酸第
一鉄塩の投与する形態によつて限定されるものではな
い。
り、食品への添加物、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤な
どの形態で投与することができ、貧血の改善、予防等に
効果が認められる。なお、本発明はヘキソースリン酸第
一鉄塩の投与する形態によつて限定されるものではな
い。
次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 Ba(OH)2・8H2O12.1g(0.0385モル)を900mlの水に溶解
し、この溶液に4重量%グルコース−6−リン酸水溶液
250g(0.0385モル)を加え25℃で30分間攪拌し中和す
る。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下で塩交
換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O10.7g
(0.0386モル)を100mlの水に溶解した溶液を加え25℃
で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。遠
心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青色
の水溶液にエタノール2000mlを加えると淡緑色の固体が
沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノールで
洗浄した後、減圧乾燥するとグルコース−1−リン酸第
一鉄塩・2H2O9.9gが得られた。元素分析、NMR、IRの分
析結果は以下の通りである。
し、この溶液に4重量%グルコース−6−リン酸水溶液
250g(0.0385モル)を加え25℃で30分間攪拌し中和す
る。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下で塩交
換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O10.7g
(0.0386モル)を100mlの水に溶解した溶液を加え25℃
で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。遠
心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青色
の水溶液にエタノール2000mlを加えると淡緑色の固体が
沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノールで
洗浄した後、減圧乾燥するとグルコース−1−リン酸第
一鉄塩・2H2O9.9gが得られた。元素分析、NMR、IRの分
析結果は以下の通りである。
元素分析(分子式C6H15O11PFeとして): Fe P C H 分析値 16.0 8.7 20.2 4.7 理論値 16.0 8.9 20.6 4.3 H−NMR(60MHz、D2O溶媒): δ 3.3〜3.5 b,2H 3.7〜4.0 b,4H 4.5〜4.6 b,1H 赤外線吸収スペクトル(KBr法): 波数(cm-1) 強度 帰属 3350 S O−H伸縮 2930 M C−H伸縮 2840 M C−H伸縮 1660 M 1150 S 1090 S 980 S 950 S 860 M 本品中に含まれる第一鉄イオンをKMnO4酸化還元法で定
量すると、14.6%であつた。
量すると、14.6%であつた。
実施例2 Ba(OH)2・8H2O12.1g(0.0385モル)を900mlの水に溶解
し、この溶液に4重量%グルコース−6−リン酸水溶液
250g(0.0385モル)を加え25℃で30分間攪拌し中和す
る。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下にて塩
交換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O10.7g
(0.0385モル)を100mlの水に溶解した溶液を加え25℃
で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。遠
心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青色
の水溶液にエタノール2000mlを加えると淡緑色の固体が
沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノールで
洗浄した後、減圧乾燥するとグルコース−6−リン酸第
一鉄塩・2H2O10.1gが得られる。元素分析結果は以下の
通りである。
し、この溶液に4重量%グルコース−6−リン酸水溶液
250g(0.0385モル)を加え25℃で30分間攪拌し中和す
る。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下にて塩
交換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O10.7g
(0.0385モル)を100mlの水に溶解した溶液を加え25℃
で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。遠
心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青色
の水溶液にエタノール2000mlを加えると淡緑色の固体が
沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノールで
洗浄した後、減圧乾燥するとグルコース−6−リン酸第
一鉄塩・2H2O10.1gが得られる。元素分析結果は以下の
通りである。
元素分析(分子式C6H15O11PFeとして): Fe P C H 分析値 16.3 9.0 21.2 4.1 理論値 16.0 8.9 20.6 4.3 本品中に含まれる第一鉄イオンをKMnO4酸化還元法で定
量すると14.2%であつた。
量すると14.2%であつた。
実施例3 Ba(OH)2・8H2O23.2g(0.0735モル)を1700mlの水に溶解
し、この溶液に5重量%グルコース−1,6−ジリン酸水
溶液250g(0.0368モル)を加え25℃で30分間攪拌し中和
する。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下にて
塩交換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O20.4
g(0.0735モル)を200mlの水に溶解した溶液を加え25℃
で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。遠
心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青色
の水溶液にエタノール4000mlを加えると淡緑色の固体が
沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノールで
洗浄した後、減圧乾燥するとグルコース−1,6−ジリン
酸第一鉄塩・3H2O12.4gが得られる。元素分析結果は以
下の通りである。
し、この溶液に5重量%グルコース−1,6−ジリン酸水
溶液250g(0.0368モル)を加え25℃で30分間攪拌し中和
する。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下にて
塩交換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O20.4
g(0.0735モル)を200mlの水に溶解した溶液を加え25℃
で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。遠
心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青色
の水溶液にエタノール4000mlを加えると淡緑色の固体が
沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノールで
洗浄した後、減圧乾燥するとグルコース−1,6−ジリン
酸第一鉄塩・3H2O12.4gが得られる。元素分析結果は以
下の通りである。
元素分析(分子式C6H16O15P2Fe2として): Fe P C H 分析値 21.8 11.9 13.8 3.0 理論値 22.3 12.4 14.3 3.2 本品中に含まれる第一鉄イオンをKMnO4酸化還元法で定
量すると17.2%であつた。
量すると17.2%であつた。
実施例4 Ba(OH)2・8H2O12.1g(0.0385モル)を900mlの水に溶解
し、この溶液に4重量%グルコース−6−リン酸水溶液
250g(0.0385モル)を加え25℃で30分間攪拌し中和す
る。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下にて塩
交換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O10.7g
(0.0385モル)を100mlの水に溶解した溶液を加え25℃
で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。遠
心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青色
の水溶液にエタノール2000mlを加えると淡緑色の固体が
沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノールで
洗浄した後、減圧乾燥するとフルクトース−6−リン酸
第一鉄塩・2H2O9.8gが得られる。元素分析結果は以下の
通りである。
し、この溶液に4重量%グルコース−6−リン酸水溶液
250g(0.0385モル)を加え25℃で30分間攪拌し中和す
る。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下にて塩
交換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O10.7g
(0.0385モル)を100mlの水に溶解した溶液を加え25℃
で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。遠
心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青色
の水溶液にエタノール2000mlを加えると淡緑色の固体が
沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノールで
洗浄した後、減圧乾燥するとフルクトース−6−リン酸
第一鉄塩・2H2O9.8gが得られる。元素分析結果は以下の
通りである。
元素分析(分子式C6H15O11PFeとして): Fe P C H 分析値 15.6 8.5 19.4 4.1 理論値 16.0 8.9 20.6 4.3 本品中に含まれる第一鉄イオンをKMnO4酸化還元法で定
量すると13.3%であつた。
量すると13.3%であつた。
実施例5 Ba(OH)2・8H2O23.2g(0.0735モル)を1700mlの水に溶解
し、この溶液に5重量%フルクトース−1,6−ジリン酸
水溶液250g(0.0368モル)を加え25℃で30分間攪拌し中
和する。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下に
て塩交換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O2
0.4g(0.0735モル)を200mlの水に溶解した溶液を加え2
5℃で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。
遠心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青
色の水溶液にエタノール4000mlを加えると淡緑色の固体
が沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノール
で洗浄した後、減圧乾燥するとフルクトース−1,6−ジ
リン酸第一鉄塩・3H2O12.1gが得られる。元素分析結果
は以下の通りである。
し、この溶液に5重量%フルクトース−1,6−ジリン酸
水溶液250g(0.0368モル)を加え25℃で30分間攪拌し中
和する。この水溶液を窒素置換した後、窒化雰囲気下に
て塩交換をおこなう。この水溶液に硫酸第一鉄・7H2O2
0.4g(0.0735モル)を200mlの水に溶解した溶液を加え2
5℃で30分間攪拌すると、白色沈殿のBaSO4が生成する。
遠心分離により白色沈殿を除去し、得られた透明な緑青
色の水溶液にエタノール4000mlを加えると淡緑色の固体
が沈殿する。窒素雰囲気下で、沈殿を過しエタノール
で洗浄した後、減圧乾燥するとフルクトース−1,6−ジ
リン酸第一鉄塩・3H2O12.1gが得られる。元素分析結果
は以下の通りである。
元素分析(分子式C6H16O15P2Fe2として): Fe P C H 分析値 21.8 11.9 13.8 3.0 理論値 22.3 12.4 14.3 3.2 本品中に含まれる第一鉄イオンをKMnO4酸化還元法で定
量すると18.5%であつた。
量すると18.5%であつた。
実施例6 SD系ラツト(雄性,6週令,体重350g前後,1群10匹)をグ
ルコース−1−リン酸第一鉄塩を配合あるいは非配合の
粉末飼料で10日間飼育したのち、同飼料で飼育を続けな
がら毎日1回頸静脈より体重の約1/200(約1.75ml)の
血液を20日間採決して実験的貧血状態を生ぜしめつつ、
随時赤血球数、ヘマトクリツト値、ヘモグロビン値の測
定を行なつた。その結果を第1図〜第3図に示す。
ルコース−1−リン酸第一鉄塩を配合あるいは非配合の
粉末飼料で10日間飼育したのち、同飼料で飼育を続けな
がら毎日1回頸静脈より体重の約1/200(約1.75ml)の
血液を20日間採決して実験的貧血状態を生ぜしめつつ、
随時赤血球数、ヘマトクリツト値、ヘモグロビン値の測
定を行なつた。その結果を第1図〜第3図に示す。
なお本実験に用いた飼料組成は次の通りである。
第1図〜第3図から明らかなように、グルコース−1−
リン酸第一鉄塩を加えると、貧血の予防効果が認められ
た。
リン酸第一鉄塩を加えると、貧血の予防効果が認められ
た。
実施例7 錠剤: 乳糖 80 % コーンスターチ 4 結晶セルロース 10 カルボキシメチルセルロース 3.5 グルコース−1−リン酸第一鉄塩 2.5 ヘマトクリツト値が30〜35%の貧血状態の26〜35才の女
性10名に上記組成の錠剤(1錠0.5g)を1日4錠1ケ月
間服用させたところ、1ケ月後のヘマトクリツト値が全
員35〜40%となり貧血状態を大巾に改善することができ
た。
性10名に上記組成の錠剤(1錠0.5g)を1日4錠1ケ月
間服用させたところ、1ケ月後のヘマトクリツト値が全
員35〜40%となり貧血状態を大巾に改善することができ
た。
実施例8 カプセル剤: 中鎖脂肪酸トリグリセライド 89.5% グルコース−1−リン酸第一鉄塩 10 天然トコフエロール 0.5 上記各成分をよく混合し、カプセル充填機で300mg宛充
填し、カプセル剤を調製した。このカプセル剤は1日3
粒宛服用する。
填し、カプセル剤を調製した。このカプセル剤は1日3
粒宛服用する。
実施例9 ドリンク剤: リンゴ酢 1.0% クエン酸 0.3 クエン酸ナトリウム 0.3 グラニユー糖 12.0 蜂蜜 3.0 エタノール 1.0 グルコース−1−リン酸第一鉄塩 1.0 ドリンク・フレーバー 0.3 ミネラルウオーター 81.1 上記、処方物を混合溶解し、均一なドリンク剤を得た。
試験例1 グルコース−1−リン酸第一鉄塩・2H2O(実施例1)、
グルコース−6−リン酸第一鉄塩・2H2O(実施例2)及
び硫酸第一鉄塩・7H2Oの1%水溶液を調製した。グルコ
ース−1−リン酸第一鉄塩・2H2O、グルコース−6−リ
ン酸第一鉄塩・2H2Oの1%水溶液のpHはそれぞれ6.8、
6.9であつた。硫酸第一鉄塩・7H2Oの1%水溶液は、NaO
H水溶液でpH6.8に調整した。各試料50mlを容量100mlの
密閉容器に入れ、25℃にて放置した。水溶液の外観及び
第一鉄イオンの含有量の経日変化を表1に示す。なお第
一鉄イオンの定量はKMnO4酸化還元法におこなつた。
グルコース−6−リン酸第一鉄塩・2H2O(実施例2)及
び硫酸第一鉄塩・7H2Oの1%水溶液を調製した。グルコ
ース−1−リン酸第一鉄塩・2H2O、グルコース−6−リ
ン酸第一鉄塩・2H2Oの1%水溶液のpHはそれぞれ6.8、
6.9であつた。硫酸第一鉄塩・7H2Oの1%水溶液は、NaO
H水溶液でpH6.8に調整した。各試料50mlを容量100mlの
密閉容器に入れ、25℃にて放置した。水溶液の外観及び
第一鉄イオンの含有量の経日変化を表1に示す。なお第
一鉄イオンの定量はKMnO4酸化還元法におこなつた。
この結果から明らかなようにヘキソースリン酸第一鉄塩
はpHが中性の水溶液において、空気酸化を受けにくい。
はpHが中性の水溶液において、空気酸化を受けにくい。
第1図ないし第3図は、いずれもラツトを実験的貧血状
態とした場合の血液成分の経日変化を示す図面で、この
うち、第1図は赤血球数、第2図はヘマトクリツト値、
第3図はヘモグロビン値の経日変化を示すものである。
態とした場合の血液成分の経日変化を示す図面で、この
うち、第1図は赤血球数、第2図はヘマトクリツト値、
第3図はヘモグロビン値の経日変化を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 健次 栃木県宇都宮市氷室町1022−53
Claims (3)
- 【請求項1】ヘキソースリン酸第一鉄塩。
- 【請求項2】ヘキソースリン酸アルカリ土類金属塩と、
中性若しくは酸性の第一鉄塩を反応させること特徴とす
るヘキソースリン酸第一鉄塩の製造法。 - 【請求項3】ヘキソースリン酸第一鉄塩を有効成分とし
て含有する鉄供給剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6207787A JPH0696586B2 (ja) | 1987-03-17 | 1987-03-17 | ヘキソ−スリン酸第一鉄塩及びその製造法並びにこれを含有する鉄供給剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6207787A JPH0696586B2 (ja) | 1987-03-17 | 1987-03-17 | ヘキソ−スリン酸第一鉄塩及びその製造法並びにこれを含有する鉄供給剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63227598A JPS63227598A (ja) | 1988-09-21 |
| JPH0696586B2 true JPH0696586B2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=13189648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6207787A Expired - Fee Related JPH0696586B2 (ja) | 1987-03-17 | 1987-03-17 | ヘキソ−スリン酸第一鉄塩及びその製造法並びにこれを含有する鉄供給剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0696586B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0951470B1 (en) * | 1996-12-31 | 2005-11-30 | Ajay Gupta | Method and pharmaceutical composition for iron delivery in hemodialysis and peritoneal dialysis patients |
| WO2006097122A1 (en) * | 2005-03-16 | 2006-09-21 | Gnosis S.P.A. | Ferrous fructose-1,6-diphosphate, use, composition and process for the obtainment thereof |
-
1987
- 1987-03-17 JP JP6207787A patent/JPH0696586B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63227598A (ja) | 1988-09-21 |
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