JPH069718A - 塩素化ポリオレフイン類の製造法 - Google Patents

塩素化ポリオレフイン類の製造法

Info

Publication number
JPH069718A
JPH069718A JP19334992A JP19334992A JPH069718A JP H069718 A JPH069718 A JP H069718A JP 19334992 A JP19334992 A JP 19334992A JP 19334992 A JP19334992 A JP 19334992A JP H069718 A JPH069718 A JP H069718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloroform
polyolefin
chlorinated
chlorine
stabilizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19334992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3266321B2 (ja
Inventor
Masaji Kinosada
雅二 紀之定
Tetsuji Nishioka
哲二 西岡
Yoshifumi Masuda
敬文 増田
Ryozo Oda
亮三 織田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Kasei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kasei Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Kasei Kogyo Co Ltd filed Critical Toyo Kasei Kogyo Co Ltd
Priority to JP19334992A priority Critical patent/JP3266321B2/ja
Publication of JPH069718A publication Critical patent/JPH069718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3266321B2 publication Critical patent/JP3266321B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオレフインの塩素化をクロロホルムを溶
剤に使用して行う場合、クロロホルムの安定剤としてグ
アヤコ−ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ルを使用す
ることにより、反能率の上昇と副成する四塩化炭素の生
成を抑制し、製造された塩素化ポリオレフインの着色を
少なくする。 【構成】 ポリオレフインの塩素化にグアヤコ−ル、テ
ルピネオ−ル、シトロネロ−ルの少なくとも1種類をク
ロロホルムの重量に対して2〜200ppm使用する。この場
合塩素ガス吹込みをポリオレフインの溶解温度以上で開
始し、その後徐々に又は段階的に反応温度を下げ、塩素
化ポリオレフインの溶解温度以上で塩素ガスを導入して
塩素化ポリオレフインを製造する。かつ、ポリオレフイ
ンの塩素化反応終了後回収したクロロホルムに上記の安
定剤を少なくとも1種類、重量で2〜200ppm添加して再
使用に供するか又は貯蔵後再使用に供する。 【効果】 塩素化ポリオレフインの収率の向上、副生す
る四塩化炭素の抑制及び着色防止が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロロホルム溶剤中でポ
リオレフインを塩素化する際、エチルアルコ−ルを含有
せず、グアヤコ−ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ル
のうち少なくとも1種を安定剤としたクロロホルムを使
用する塩素化ポリオレフインの製造法に関し、主として
ポリオレフイン系素材の塗装における下塗剤、塗料のビ
ヒクル、コ−テイング剤、接着剤、印刷インキのバイン
ダ−等の分野に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来ポリオレフインの塩素化方法として
下記に示す多くの方法が提案されている。工業的に有用
な方法としては、例えば、(イ) 四塩化炭素等の有機溶剤
にポリオレフインを加熱溶解して塩素化する方法(有機
溶剤法)〔例えば、特公昭48−5795号、特公昭42−2279
号〕、(ロ) 少量の有機溶剤にポリオレフインを溶解し、
これを水に分散させるか、或は微粒子のポリオレフイン
を水に直接分散させて塩素化する方法(水懸濁法)〔例
えば、米国特許321384号、特公昭47−13780 号〕、(ハ)
微粒子のポリオレフインを塩素ガス又は塩素ガスと窒
素、塩化水素のような不活性ガスとの混合ガス中に加熱
下浮遊させて塩素化する方法(無溶剤法)〔例えば、西
ドイツ特許2262535 号、特公昭37−6641号〕等がある。
【0003】塩素化ポリオレフインはポリオレフイン系
素材の塗装における下塗り剤、塗料のビヒクル、コ−テ
イング剤、接着剤、印刷インキのバインダ−等に使用さ
れる。これらの用途においてはポリオレフインの均一塩
素化により、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ等
の溶剤に対して均一に溶解することが必要であり、この
点からすれば前記(イ),(ロ),(ハ) の方法の中で有機溶剤法
が最も有利な方法である。
【0004】有機溶剤法で塩素化反応時に使用される有
機溶剤としては四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロ
ルエチレン、メチルクロロホルム等のハロゲン化低級脂
肪族炭化水素、クロルベンゼン等のハロゲン化芳香族炭
化水素がある。これらの中で塩素に対して本質的に不活
性であるのは四塩化炭素だけであり、その他は置換反
応、付加反応により塩素と反応する。この点から工業的
に使用されているのは大部分四塩化炭素である。しかし
ながら、四塩化炭素は地球を取り巻くオゾン層を破壊す
る恐れがあるため、今後、国際的に規制され、工業的に
使用できなくなる。四塩化炭素以外の溶剤としてクロロ
ホルムを使用した例が幾つかある。(例えば、ドイツ特
許1070379 号、オランダ特許6411932 号)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】クロロホルムはポリオ
レフインの塩素化時の溶剤として有効な溶剤であるが、
四塩化炭素と比較して非常に分解しやすく、通常は安定
剤としてエチルアルコ−ルが0.5 〜1%含まれている。
ポリオレフインの塩素化時の溶剤にエチルアルコ−ルを
含有するクロロホルムを使用した場合、エチルアルコ−
ルを含有しないクロロホルムを使用した場合に比較し
て、ポリオレフインに対する塩素の反応率が低下すると
いう問題点がある。一方、ポリオレフインの塩素化時の
溶剤としてクロロホルムを使用すると、クロロホルムの
安定剤の有無及び安定剤の種類に拘らず、クロロホルム
がごく一部塩素化され、四塩化炭素が生成する。従つて
地球環境保護上に問題があり、四塩化炭素の生成をでき
るだけ抑制する必要がある。またクロロホルムを溶剤に
使用すると従来の四塩化炭素を溶剤とした場合より得ら
れた塩素化ポリオレフインの着色が強くなるという問題
点もある。
【0006】本発明はポリオレフインの塩素化をクロロ
ホルムを溶剤として行う場合、ポリオレフインに対する
塩素の反能率が、クロロホルム中に含まれている安定剤
に起因して低下せず、また四塩化炭素の生成を抑制し、
かつ製造された塩素化ポリオレフインの着色を少なくす
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明者等
が鋭意研究した結果、本発明の第1はクロロホルム溶剤
中でポリオレフインに塩素ガスを吹込み塩素化する際、
クロロホルムの安定剤としてグアヤコ−ル、テルピネオ
−ル、シトロネロ−ルのうち少なくとも1種類を安定剤
として、クロロホルムの重量に対して2〜200ppm、好適
には30〜100ppmを使用することを特徴とする塩素化ポリ
オレフインの製造法であり、その第2は上記第1に記載
の塩素化ポリオレフインの製造法において、塩素ガスの
吹込みをポリオレフインの溶解温度以上で開始し、その
後徐々に又は段階的に反応温度を下げ、かつ塩素化ポリ
オレフインの溶解温度以上で塩素ガスを導入する塩素化
ポリオレフインの製造法であり、その第3は前記第1に
記載のポリオレフインの塩素化反応終了後、回収したク
ロロホルムを再使用するに当りクロロホルムの安定剤に
前記発明1に記載の安定剤の少なくとも1種類を2〜20
0ppm、好適には30〜100ppm添加しクロロホルムの分解を
防止して再使用に供するか、又は貯蔵後再使用に供する
塩素化ポリオレフインの製造法を提供するものである。
【0008】本発明は上記の様にポリオレフインの塩素
化反応を行う際にグアヤコ−ル、テルピネオ−ル、シト
ロネロ−ルのうち、少なくとも1種類を安定剤として含
有するクロロホルムを溶剤として使用することにより、
安定剤としてエタノ−ルを含む汎用のクロロホルムを使
用した場合よりポリオレフインに対する塩素の反応性が
著しく高く、エタノ−ルを含有しないクロロホルムを使
用した場合と同等の反応性が得られる塩素化ポリオレフ
インの製造法であり、更に本発明は使用されるポリオレ
フインの溶解温度以上で塩素ガスの吹込みを開始し、そ
の後徐々に或は段階的に反応温度を下げ、塩素化ポリオ
レフインの溶解温度以上で塩素ガスを導入することによ
つて、四塩化炭素の生成量の少ない、しかも着色の少な
い塩素化ポリオレフインが製造される。また本発明は塩
素化終了後回収したクロロホルムにグアヤコ−ル、テル
ピネオ−ル、シトロネロ−ルのうち、少なくとも1種類
を安定剤として添加することにより、クロロホルムの分
解を阻止し、クロロホルムの貯蔵及び再使用を可能なら
しめる。
【0009】更に本発明を詳細に説明する。ポリオレフ
インを2〜200ppm、好適には30〜100ppmの微量で有効な
グアヤコ−ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ルの内、
少なくとも1種類以上を安定剤としたクロロホルム溶剤
に、更に少量の水を添加した溶剤に溶解温度以上でポリ
オレフインを溶解し、ラジカル触媒の存在下、或は不存
在化で塩素の吹込みを開始し、その後、徐々に又は段階
的に反応温度を下げ、かつ塩素化ポリオレフインの溶解
温度以上で塩素を通じる。次に、生成した塩化水素又は
塩酸を反応溶液から分離後、生成した塩素化ポリオレフ
インと微量の四塩化炭素とを含むクロロホルムを分離す
る。次に、クロロホルム中に含まれる四塩化炭素を蒸留
等により分離する。ここで得られたクロロホルムにグア
ヤコ−ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ルの内、安定
剤として少なくとも1種類を微量添加後再使用に供す
る。また長期の貯蔵も可能である。
【0010】本発明で得られた塩素化ポリオレフインは
トルエン、キシレン、ソルベントナフサ等の溶剤に溶解
して使用され、溶剤に対する均一溶解性から、産業上の
利用分野として特にポリオレフイン系素材の塗装におけ
る下塗り剤、塗料のビヒクル、コ−テイング剤、接着
剤、印刷インキのバインダ−等に使用される。
【0011】クロロホルムは分解しやすく、クロロホル
ムの安定剤としてはエタノ−ル、メタノ−ル等のアルコ
−ル類、ヘキサン、デカン等の鎖状飽和炭化水素類、シ
クロヘキサン、アミレン、ブタジエン、ペンタジエン、
クロロプレン等の不飽和炭化水素類、フエノ−ル類、ア
ミン類、ニトロアルカン類、エステル類、ニトリル類等
が知られている。一般の市販品としてはエタノ−ルを0.
5 〜1%含有しているものが大部分を占めている。しか
し、エタノ−ルを0.5 〜1%含有しているクロロホルム
をポリオレフインの塩素化時の溶剤に使用すると、ポリ
オレフインに対する塩素化を妨害し、得られた塩素化ポ
リオレフインの塩素含有量が安定剤を含まないクロロホ
ルムを使用した場合よりも低下する。本発明に使用され
るクロロホルム及び回収後再使用されるクロロホルムは
グアヤコ−ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ルの内、
少なくとも1種類を2〜200ppm含有するものである。安
定剤の量は2ppm 未満ではその効果がなく、200ppmを超
過すると実用の貯蔵において無意味であるだけでなくポ
リオレフインの塩素化を妨害する恐れがある。
【0012】本発明に使用されるポリオレフインはポリ
プロピレン、ポリエチレン、エチレン−ブロビレン共重
合体、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、天然ゴム、オレフイン系ゴム等のポリオレフイン類
である。
【0013】本発明における反応温度は均質に塩素化を
行う必要から使用するポリオレフイン又は、生成する塩
素化ポリオレフインの溶解温度以上で行う必要がある。
一方、クロロホルムの塩素化を抑制し、四塩化炭素の生
成量を低減するため及び着色を防止するためには低温で
反応する方が有利である。そこで、本発明においては使
用するポリオレフインの溶解温度以上で塩素ガスの吹込
みを開始する。生成する塩素化ポリオレフインの溶解温
度はその塩素含有量が高くなるほど低くなる。そのため
塩素化が進むに従って徐々に或は段階的に反応温度を下
げて塩素化する。通常、反応温度は40〜180 ℃で、180
℃を超過するとポリオレフインに付加した塩素が脱塩酸
反応により脱離し、着色及び塩素の反応性低下が著しく
なる。また40℃未満では塩素の反応性が低い。
【0014】本発明において、塩素化反応時にラジカル
発生剤又は光触媒を使用することが可能であるが、ラジ
カル発生剤又は光触媒の使用はポリオレフインに対する
反応性を高めると共にクロロホルムに対する塩素の反応
性も高くなり、また着色も多くなるため、特に比較的高
温下の反応ではその使用は避けるべきである。
【0015】本発明においてはクロロホルムと共に水を
添加して塩素化反応を行うことができる。水の使用目的
は副生する塩化水素を反応缶内で吸収し、操作を簡単に
すること及び着色防止である。水の添加量は1%以上添
加すれば着色防止効果があるが、望ましくは副生する塩
化水素を吸収する量で、通常は反応終了後の塩酸濃度が
10〜30%になるように添加する。また重金属イオンが混
入すると著しい反応性の低下を招くので、水はイオン交
換水又は蒸留水を使用することが望ましい。水を添加し
ない場合、反応終了後、窒素の吹込み又は減圧蒸留によ
り、反応溶液中に残存した副生塩化水素を除去し、ドラ
ムドライヤ−、ベント付き押出し機等で塩素化ポリオレ
フインと溶剤を分離する。水を添加した場合は反応液を
静置し、大部分の塩酸を分液除去し、水洗、中和、蒸留
等で残存の塩酸を除いた後、ドラムドライヤ−、ベント
付き押出し機等で塩素化ポリオレフインと溶剤とを分離
する。更に何れの場合においても分離した溶剤中に含ま
れる四塩化炭素を蒸留により除去し、回収クロロホルム
を得る。これに安定剤としてグアヤコ−ル、テルピネオ
−ル、シトロネロ−ルの内、少なくとも1種類以上を貯
蔵期間を勘案して2〜200ppm添加し、タンク等に貯蔵後
再使用する。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕 内容積が150 立のグラスライニングオ−
トクレ−ブにアイソタクチツクポリプロピレン(メルト
インデツクス:15):10.9kg、グアヤコ−ル含有量が10
0ppmであるクロロホルム:101.3kg 、イオン交換水:1
4.2kgを仕込んだ。強撹拌下、液温度を120 ℃に昇温
後、塩素ガスの導入を開始し、2時間掛けて液温度を11
0 ℃まで下げる間に4kgの塩素を吹込んだ。更に2時間
掛けて液温度を70℃まで下げる間に5.85kgの塩素を吹込
んだ。70℃で5分間撹拌した後、窒素ガスを導入し、未
反応の塩素ガスを除いた。撹拌を停止し、3時間静置
し、塩酸層を分離除去した。塩素化ポリプロピレンが溶
解しているクロロホルム層には着色が見られず、ガスク
ロマトグラフ分析を実施したところ、クロロホルムの塩
素化物である四塩化炭素の生成量は0.23kgであつた(ク
ロロホルムに対する塩素の反応率:1.1 重量%)。更
に、これより微量の塩酸、溶剤を除去し、塩素含有量:
30.7重量%の塩素化ポリプロピレン樹脂を得た(ポリプ
ロピレンに対する塩素の反応率:96.8重量%)。樹脂を
トルエンに溶解し、樹脂含有量、30重量%のトルエン溶
液とした。ガ−ドナ−法によるカラ−インデツクスは1
で透明であつた。
【0017】〔実施例2〕 〔実施例1〕において、グ
アヤコ−ル含有量が100ppmであるクロロホルムの代わり
にテルピネオ−ル含有量が100ppmであるクロロホルムを
使用した以外は〔実施例1〕と同様に実施した。塩素化
ポリプロピレンが溶解しているクロロホルム層には着色
が見られず、ガスクロマトグラフ分析を実施したとこ
ろ、クロロホルムの塩素化物である四塩化炭素の生成量
は0.22kgであつた(クロロホルムに対する塩素の反応
率:1.0 重量%)。更に、これより微量の塩酸、溶剤を
除去し、塩素含有量:30.8重量%の塩素化ポリプロピレ
ン樹脂を得た(ポリプロピレンに対する塩素の反応率:
97.3重量%)。樹脂をトルエンに溶解し、樹脂含有量:
30重量%のトルエン溶液とした。ガ−ドナ−法によるカ
ラ−インデツクスは1で透明であつた。
【0018】〔実施例3〕 〔実施例1〕において、グ
アヤコ−ル含有量が100ppmであるクロロホルムの代わり
にシトロネロ−ル含有量が50ppm であるクロロホルムを
使用した以外は〔実施例1〕と同様に実施した。塩素化
ポリプロピレンが溶解しているクロロホルム層には着色
が見られず、ガスクロマトグラフ分析を実施したとこ
ろ、クロロホルムの塩素化物である四塩化炭素の生成量
は0.22kgであつた(クロロホルムに対する塩素の反応
率:1.0 重量%)。更に、これより微量の塩酸溶剤を除
去し、塩素含有量:30.8重量%の塩素化ポリプロピレン
樹脂を得た(ポリプロピレンに対する塩素の反応率:9
7.3重量%)。樹脂をトルエンに溶解し、樹脂含有量:3
0重量%のトルエン溶液とした。ガ−ドナ−法によるカ
ラ−インデツクスは1で透明であつた。
【0019】〔比較例1〕 内容積が350 立のグラスラ
イニングオ−トクレ−ブにエタノ−ル含有量が0.5 重量
%であるクロロホルム:150 kg、イオン交換水150kg を
仕込み、1時間強撹拌した。撹拌を停止し、1時間静置
後、水層を分離除去した。更に新しいイオン交換水:15
0kg を入れ、同様に操作した。この水洗操作を3回繰り
返した。微量の水を含むクロロホルムを蒸留により脱水
し、エタノ−ルを含まないクロロホルム:110 kgを得
た。実施例1においてグアヤコ−ル含有量が100ppmであ
るクロロホルムの代わりに上記操作で得られたエタノ−
ルを含まないクロロホルムを使用した以外は実施例1と
同様に実施した。塩素化ポリプロピレンが溶解している
クロロホルム層には着色が見られず、ガスクロマトグラ
フ分析を実施したところ、クロロホルムの塩素化物であ
る四塩化炭素の生成量は0.24kgであつた(クロロホルム
に対する塩素の反応率:1.1 重量%)。更に、これより
微量の塩酸、溶剤を除去し、塩素含有量:30.7重量%の
塩素化ポリプロピレン樹脂を得た(ポリプロピレンに対
する塩素の反応率:96.8重量%)。樹脂をトルエンに溶
解し、樹脂含有量:30重量%のトルエン溶液とした。ガ
−ドナ−法によるカラ−インデツクスは1で透明であつ
た。
【0020】〔比較例2〕 〔実施例1〕において、グ
アヤコ−ル含有量が100ppmであるクロロホルムの代わり
にエタノ−ル含有量が0.5 %であるクロロホルムを使用
した以外は〔実施例1〕と同様に実施した。塩素化ポリ
プロピレンが溶解しているクロロホルム層には着色が見
られず、ガスクロマトグラフ分析を実施したところクロ
ロホルムの塩素化物である四塩化炭素の生成量は0.25kg
(クロロホルムに対する塩素の反応率:1.2 重量%)で
あつた。更に、これより微量の塩酸、溶剤を除去し、塩
素含有量:28.4重量%(ポリプロピレンに対する塩素の
反応率:87.0重量%)の塩素化ポリプロピレン樹脂を得
た。この樹脂をトルエンに溶解し、樹脂含有量:30重量
%のトルエン溶液とした。ガ−ドナ−法によるカラ−イ
ンデツクスは1で透明であつた。
【0021】〔比較例3〕 塩素ガスの導入の開始の液
温度を110 ℃とし、その後、液温度を下げずに一定温度
で9.85kgの塩素ガスを4時間で導入した以外は〔実施例
1〕と同様に操作した。塩素化ポリプロピレンが溶解し
ているクロロホルム層は淡褐色に着色しており、ガスク
ロマトグラフ分析を実施したところ、クロロホルムの塩
素化物である四塩化炭素の生成量は0.43kg(クロロホル
ムに対する塩素の反応率:2.0 重量%)であつた。更
に、これより微量の塩酸、溶剤を除去し、塩素含有量:
29.6重量%(ポリプロピレンに対する塩素の反応率:9
3.0重量%)の塩素化ポリプロピレン樹脂を得た。樹脂
をトルエンに溶解し、該樹脂含有量:30重量%のトルエ
ン溶液とした。ガ−ドナ−法によるカラ−インデツクス
は4であつた。
【0022】上記からあきらかなように〔実施例1〕に
示したグアヤコ−ル含有のクロロホルムを使用した本発
明の場合と〔比較例1〕における水洗により安定剤を除
去したクロロホルムを使用した場合とを比較すると、ポ
リプロピレンに対する塩素の反応率は何れも96.8%であ
り、四塩化炭素の生成量もほぼ同じである。一方、〔比
較例2〕のエタノ−ルを含有したクロロホルムを使用し
た場合にはポリプロピレンに対する塩素の反応率は87.0
%となり、〔実施例1〕と比較すると約10%も低下し
た。つまり、ポリオレフインの塩素化に際し、グアヤコ
−ル含有のクロロホルムの使用はエタノ−ル含有の汎用
的なクロロホルムを使用した場合より、塩素の反応性に
関して明らかに有利である。また〔比較例3〕に示した
従来の一定温度で塩素ガスを吹込む方法での四塩化炭素
の生成量が0.43kgに対し、〔実施例1〕に示した塩素ガ
スの吹込みに従つて液温度を徐々に下げる本発明の方法
での四塩化炭素の生成量は0.23kgで約半分に減少でき、
また本発明は着色も防止されている。これらに関しても
本発明は明らかに有用なポリオレフインの製造方法であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。 (a) ポリオレフインの塩素化反応を行う際に、安定剤と
してグアヤコ−ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ルの
内、少なくとも1種類を含むクロロホルムを使用するこ
とで汎用のエタノ−ルを含むクロロホルムを使用した場
合よりポリオレフインに対する塩素の反応性が著しく高
くなり、またエタノ−ルを除去したクロロホルムを使用
した場合と同等の反応性が得られる。
【0024】(b) 使用されるポリオレフインの溶解温度
以上で塩素ガスの吹込みを開始し、徐々に或は段階的に
反応温度を下げ、かつ塩素化ポリオレフインの溶解温度
以上で、塩素ガスを導入することにより四塩化炭素の生
成を抑制することができ、しかも、着色の非常に少ない
塩素化ポリオレフインが得られる。
【0025】(c) 塩素化終了後、回収したクロロホルム
にグアヤコ−ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ルの
内、少なくとも1種類を安定剤として添加することによ
り、クロロホルムの分解を防止しクロロホルムの長期の
貯蔵及び再使用が可能である。
【0026】(d) 本発明に使用する溶剤のクロロホルム
と共に少量の水を添加した場合は副生する塩化水素を反
応缶内で吸収することによつて、塩素化ポリオレフイン
の製造操作が簡単になり、更に生成した塩素化ポリオレ
フインの着色を防止する利点がある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明はポリオレフインの塩素化をクロロ
ホルムを溶剤として行う場合、ポリオレフインに対する
塩素の反率が、クロロホルム中に含まれている安定剤
に起因して低下せず、また四塩化炭素の生成を抑制し、
かつ製造された塩素化ポリオレフインの着色を少なくす
ることを目的とするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 織田 亮三 兵庫県高砂市曽根町2900番地 東洋化成工 業株式会社化成品研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロホルム溶剤中でポリオレフイン類
    (以下ポリオレフインと略称する)に塩素ガスを吹込み
    塩素化する際、クロロホルムの安定剤としてグアヤコ−
    ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ルのうち少なくとも
    1種類を安定剤として、クロロホルムに対して重量で2
    〜200ppmを使用することを特徴とする塩素化ポリオレフ
    インの製造法。
  2. 【請求項2】 塩素ガスの吹込みをポリオレフインの溶
    解温度以上で開始し、その後徐々に又は段階的に反応温
    度を下げ、かつ塩素化ポリオレフインの溶解温度以上で
    塩素ガスを導入する請求項1記載の塩素化ポリオレフイ
    ンの製造法。
  3. 【請求項3】 塩素化反応終了後回収したクロロホルム
    を再使用するに当り、クロロホルムの安定剤にグアヤコ
    −ル、テルピネオ−ル、シトロネロ−ルの少なくとも1
    種類を重量で2〜200ppm添加して再使用に供するか、又
    は貯蔵後再使用に供する請求項1記載の塩素化ポリオレ
    フインの製造法。
JP19334992A 1992-06-26 1992-06-26 塩素化ポリオレフイン類の製造法 Expired - Fee Related JP3266321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19334992A JP3266321B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 塩素化ポリオレフイン類の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19334992A JP3266321B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 塩素化ポリオレフイン類の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH069718A true JPH069718A (ja) 1994-01-18
JP3266321B2 JP3266321B2 (ja) 2002-03-18

Family

ID=16306427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19334992A Expired - Fee Related JP3266321B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 塩素化ポリオレフイン類の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3266321B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100558763C (zh) 2007-01-12 2009-11-11 北京化工大学 半水相法制备氯化聚丙烯的方法
WO2013046846A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 東洋紡株式会社 塩素化されたプロピレン含有重合体の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100558763C (zh) 2007-01-12 2009-11-11 北京化工大学 半水相法制备氯化聚丙烯的方法
WO2013046846A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 東洋紡株式会社 塩素化されたプロピレン含有重合体の製造方法
JP2013076014A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Toyobo Co Ltd 塩素化されたプロピレン含有重合体の製造方法
CN103189399A (zh) * 2011-09-30 2013-07-03 东洋纺株式会社 氯化的含丙烯聚合物的制造方法
KR101380019B1 (ko) * 2011-09-30 2014-04-02 도요보 가부시키가이샤 염소화된 프로필렌 함유 중합체의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3266321B2 (ja) 2002-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1297628C (en) Aromatic bromination of polystyrene using bromine as the reaction solvent
US5414166A (en) Process for the preparation of 1,1,1-trifluoro-2,2-dichloroethane
KR101709022B1 (ko) 고분자량 할로겐화 고무를 제조하기 위한 공통 용매 방법
JPS63303815A (ja) 4塩化バナジウムの安定化方法
US20060161029A1 (en) Production and purification processes
JP2839483B2 (ja) トリクロロメトキシベンゼンの製造方法
JPH069718A (ja) 塩素化ポリオレフイン類の製造法
US7164050B2 (en) Preparation of halo-olefin
JPH05230128A (ja) 塩素化ポリオレフイン類の製造法
US3919054A (en) Distillation of chloroxylenes
JPH10505329A (ja) 塩化アリルの精製
US3894923A (en) Process for preparing benzoyl chloride
CN1222504A (zh) 焦碳酸二叔丁酯的制备方法
EP0849253A1 (en) Process for producing benzoyl chlorides
KR19990087896A (ko) 모노-및/또는비스(모노-및/또는디-및/또는트리클로로메틸)벤젠의연속제조방법
US2106158A (en) Purifying chlorinated hydrocarbons
CA1104159A (en) Chlorination of meta-phenoxytoluene
JPH01149740A (ja) 4,4’−ジブロモビフェニルの製造方法
US4012306A (en) Production of highly soluble, solid, resinous, highly chlorinated alpha-olefinic hydrocarbon material
US4000052A (en) Method of preparing methylchloromethyltetrachlorobenzenes and di-(chloromethyl)-tetrachlorobenzenes
JPH04348108A (ja) 塩素化ポリオレフィンの製造法
JP4002314B2 (ja) 3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン −1,1−ジオキサイドの製造方法
US3405111A (en) Halogenation of organic compounds in halogenated acetonitrile solvents
NZ264871A (en) Process for the preparation of highly chlorinated paraffins
JP5250199B2 (ja) トリクロロメタンスルホニルクロライドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees