JPH0697840B2 - スイツチング電源装置 - Google Patents

スイツチング電源装置

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JPH0697840B2
JPH0697840B2 JP8878187A JP8878187A JPH0697840B2 JP H0697840 B2 JPH0697840 B2 JP H0697840B2 JP 8878187 A JP8878187 A JP 8878187A JP 8878187 A JP8878187 A JP 8878187A JP H0697840 B2 JPH0697840 B2 JP H0697840B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスイツチング電源装置に係り、特に不安定な電
力消費状態を伴う負荷に電力を供給する電圧共振形のス
イツチング電源装置におけるスイツチング素子のオン・
オフ制御に関する。
〔従来の技術〕
マグネトロンに給電する電源装置は、米国特許第339634
2号明細書及び図面に記載されたように、昇圧トランス
としてリーケージトランスを用いて商用電源電圧の変動
に対してマグネトロンの陽極電流が一定となるように
し、また力率低下を防止するためにトランスの2次巻線
にコンデンサを直列に接続している。しかしこのような
電源装置は、昇圧トランスを商用電源の低い周波数で駆
動しているので、小型,軽量化が困難であつた。
このようなことから、高周波で昇圧トランスを駆動する
高周波のスイツチング電源装置が提案されている。その
一例としてスイツチング素子に並列にコンデンサを接続
した電圧共振形のスイツチング電源装置を第10図及び第
11図を用いて説明する。
第10図に示すスイツチング電源装置は、商用の交流電源
電圧を整流して直流電圧を発生する直流電源31、制御回
路32、この制御回路32によつてオン・オフ制御されるス
イツチングトランジスタ33、このスイツチングトランジ
スタ33と並列に接続されたダンパーダイオード34と共振
用コンデンサ35、前記スイツチングトランジスタ33、ダ
ンパーダイオード34及び共振用コンデンサ35の並列回路
を介して前記直流電源31にその1次巻線36aが接続され
る昇圧トランス36を備える。
このように構成されたスイツチング電源装置は、制御回
路32によつてスイツチングトランジスタ33がオン・オフ
制御され、スイツチングトランジスタ33のオン・オフに
よつてその1次巻線36aの電流が断続される昇圧トラン
ス36の2次巻線36bから負荷回路に電力を供給してい
る。
第11図はこのスイツチング電源装置の動作が定常状態に
あるときのスイツチングトランジスタ33とダンパーダイ
オード34の電圧及び電流波形を示している。ここでスイ
ツチングトランジスタ33は、t0〜t1,t2〜t3及びt4〜t5
の期間がオン状態、t1〜t2,t3〜t4の期間がオフ状態に
ある。スイツチングトランジスタ33がオン状態にあると
き、該スイツチングトランジスタ33にはトランス36の励
磁電流と負荷電流が第11図(2)のように流れる。そし
てt1,t3,t5のタイミングでスイツチングトランジスタ33
がオフ状態になるとトランス36に流れていた電流は共振
用コンデンサ35に流れ込み、トランス36の1次巻線36a
のインダクタンスと共振用コンデンサ35の直列共振作用
による振動電圧がスイツチングトランジスタ33に与えら
れる。この振動電圧はt2及びt4のタイミングで0と交差
するようになり、このタイミングでダンパーダイオード
34がオンして負方向の電流を流す。このような動作によ
つてスイツチング時の電圧,電流の重複を少なくするこ
とで損失の小さい電源装置としている。
このような電圧共振形のスイツチング電源装置において
共振特性を有効に利用するためには、スイツチングトラ
ンジスタ33をオンさせるオン信号を発生するタイミング
が正確でなければならない。このためスイツチングトラ
ンジスタの電圧が0となるのを検出して次のオン信号を
発生する方法や特開昭55−122479号公報に記載されたよ
うにダンパーダイオードの電流を検出して次のオン信号
を発生する方法が提案されている。
しかしながらこのようなオン信号発生方法は、マグネト
ロンのように不安定な負荷状態がある負荷に給電するス
イツチング電源装置においては次のような不具合が発生
する。この不具合を第12図〜第14図を用いて説明する。
第12図は前述したスイツチング電源装置でマグネトロン
38を駆動するようにした例で、昇圧トランス36の2次巻
線36bは倍電圧整流回路37を介して陽極電圧を発生する
ように接続され、3次巻線36cはフイラメントを駆動す
るように接続されている。
第13図はこのようにして給電されるマグネトロン38の陽
極電圧特性と陽極電流特性を示すもので、(1)は陽極
電圧特性、(2)は陽極電流特性である。実際の陽極電
圧及び陽極電流は脈動あるいは断続であるが、高周波の
スイツチング電源装置においては、この脈動及び断続周
期が極めて短かいので、これを平均化して示してある。
t0のタイミングで電源が投入されると、このときマグネ
トロン38のフイラメントの加熱が不十分なために陰極か
ら陽極へ電子ビームを飛ばすことができず、陽極電流は
0の状態にある。このような状態では、スイツチング電
源装置の高電圧出力系は無負荷状態であることからマグ
ネトロン38の陽極電圧は定常状態よりも高い状態とな
る。このような状態は、マグネトロン38のフイラメント
の加熱が進んで電子ビームが発生するようになるまで続
く(この状態を始動状態という)。フイラメントの加熱
が進んでtのタイミングになると、電子ビームが不安
定な状態で発生するようになり、これに伴つて陽極電流
が流れ始め、相応して陽極電圧も低下する(この状態を
臨界状態という)。そしてフイラメントの加熱が完了す
るtのタイミングになると、電子ビームの発生が安定
な状態となる(この状態を定常状態という)。通常の場
合、電源投入から定常状態に達するまでの時間は3秒前
後である。
次に、始動状態,臨界状態,定常状態におけるスイツチ
ング電源装置の動作状態を第14図を用いて説明する。第
14図において、(1)はスイツチングトランジスタ33の
電圧、(2)は電流を示している。
始動状態と定常状態は、電圧及び電流の大きさは相違す
るが、前述したような電圧及び電流特性を示す。しかし
ながら、臨界状態においては、マグネトロン38の陽極電
流が不規則に流れるために回路の共振作用が乱され、タ
イミングtにおけるように、本来ならばスイツチング
トランジスタ33の電圧が0レベルと交差しなければなら
ないときになつても0にならず、その後再び上昇してし
まうような異常現象が発生する。
従来のように、ダンパーダイオード34の電流やスイツチ
ングトランジスタ33の電圧の0点を検出してスイツチン
グトランジスタ33のオン開始タイミングを制御するもの
では、臨界状態において前述したような異常現象が発生
すると、スイツチングトランジスタ33のオン開始タイミ
ングが乱されて正常なスイツチング動作ができなくなつ
てしまう。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来の電圧共振形のスイツチング電源装置
は、その負荷が不規則に電力を消費すると正常なスイツ
チング動作ができなくなる問題があつた。
従つて本発明の目的は、負荷が不規則な電力消費を伴う
ものであつても安定な動作状態を維持することができる
スイツチング電源装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこの目的を達成するために、第1の発明は、ト
ランスの1次巻線に接続されたスイツチング素子のオン
・オフを制御する制御回路に、トランスの1次巻線に誘
起される振動電圧を検出するトランス電圧検出手段と、
このトランス電圧検出手段から出力される検出電圧に基
づいて、前記スイツチング素子の印加電圧が減少する極
性に向けて変化する領域において、該振動電圧が所定の
設定値に達するのを判別する判別手段と、前記判別手段
から出力される判別信号を遅延して前記スイツチング素
子のオン開始信号を発生する判別信号遅延手段を設けた
ことを特徴とする。
そして第2の発明は、トランスの1次巻線に接続された
スイツチング素子のオン・オフを制御する制御回路に、
トランスの1次巻線に誘起される振動電圧を検出するト
ランス電圧検出手段と、このトランス電圧検出手段から
出力される検出電圧を遅延する検出電圧遅延手段と、前
記スイツチング素子の印加電圧が減少する極性に向けて
変化する領域において前記検出電圧遅延手段から出力さ
れる遅延された検出電圧が、所定の電圧値に達するのを
検出して前記スイツチング素子のオン開始信号を発生す
るオン信号発生手段を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
第1の発明は、トランスの1次巻線に誘起される振動電
圧が0レベルと交差する以前の所定のタイミングを捉
え、このタイミングから所定時間後にこの振動電圧が0
レベルと交差するのを予測してスイツチング素子をオン
させる。従つて、振動電圧が0レベル付近において乱れ
て0レベルと交差しないような異常現象が発生しても、
スイツチング素子をオンさせる制御信号が確実に発生す
る。
そして第2の発明は、トランスの1次巻線に誘起される
振動電圧を遅延したものから実際の振動電圧が0レベル
と交差するタイミングを予測して検出するものであるた
め、遅延された振動電圧が0レベルと交差する以前の所
定の値に達するのを検出すれば良く、従つて実際の振動
電圧が0レベル付近において乱れてもその乱れの影響を
受けることがない。
〔実施例〕
実施例1 以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図により説明
する。
第1図に示すスイツチング電源装置は直流電源1の両端
に昇圧トランス6の1次巻線6aとスイツチング回路4が
直列に接続され、このスイツチング回路4と並列に共振
コンデンサ5が接続されている。そして、昇圧トランス
6の1次巻線6aの両端にはトランス電圧検出回路2が接
続され、トランス電圧検出回路2の出力側にはオン・オ
フ制御回路3が、さらにオン・オフ制御回路3の出力側
にはスイツチング回路4が接続されている。一方、昇圧
トランス6の出力側にはマグネトロン8の陽極電圧印加
用巻線6bとフイラメント給電用巻線6cがあり、陽極電圧
印加用巻線6bには高圧整流回路7が接続されている。こ
こでフイラメント用電源は、整流回路を追加しても良い
し、また別電源から供給してもよい。また、高圧整流回
路7は半波倍電圧整流方式を例示してあるが他の整流方
式でもよい。
次にこのように構成された回路の動作を第2図により説
明する。第2図の(1)はスイツチング回路4に流れる
電流を、同図(2)はスイツチング回路4に印加される
電圧と、トランス電圧の所定値を検出するためにスイツ
チング回路4のこの電圧と比較する入力電圧Einを、同
図(3)は比較結果の出力信号を、同図(4)は前記
(3)の出力信号を時間τだけ遅延させた信号を、同図
(5)はスイツチング回路をオン・オフ制御する駆動信
号をそれぞれ示す。
タイミングt0〜t1はスイツチング回路4がオンの期間で
あり、スイツチング回路4の電流は(1)のように上昇
していく。そしてt1のタイミングにおいてスイツチング
回路4をオフすると、スイツチング回路4に流れる電流
は0となり、印加される電圧は(2)のように振動波形
となる。さらに時間が経過してt2のタイミングになる
と、スイツチング回路4への印加電圧は0となるので、
このときにスイツチング回路4をターンオンさせればス
イツチング損失のほとんどない電源装置が得られる。
このようなスイツチング回路4のオン開始タイミングを
得るためにトランス電圧検出回路2とオン・オフ制御回
路3が機能する。これらの回路は直流電源1の電圧、つ
まりスイツチング電源の入力電圧Einと、スイツチング
回路4に印加される電圧を比較し、第2図の(3)のよ
うな信号を形成する。この信号は昇圧トランス6の1次
巻線6aに発生している振動電圧が0レベルと交差する以
前のタイミングで発生されるため、このままスイツチン
グ回路4を駆動する信号として使用することができな
い。そこで第2図の(2)に示すスイツチング回路4の
電圧が0レベルと交差するタイミングt2に時間合わせす
るため、(3)の信号を時間τだけ遅延させる。遅延さ
れた信号を(4)に示す。そして、この(4)の信号が
1から0へ向かう時間に同期させて、次のオン信号を発
生させるようにする。なお、オフのタイミングはオン開
始タイミングからの時間管理で決められる。
このような動作において、マグネトロン8の動作が臨界
状態にあり、共振条件が乱された場合の波形を第2図の
t4に示している。このときスイツチング回路4の電圧は
t4まで下がり続けるが、共振条件が乱されているためt4
を過ぎると点線で書いたように上昇して0レベルと交差
しない電圧波形となることがある。このような状態にお
いても本実施例の回路を用いればt4のタイミングで確実
にスイツチング回路4をターンオンさせることができ安
定な動作を持続できる。また、このときの問題点とし
て、スイツチング回路電圧が多少残つている状態なの
で、スイツチング回路4と並列に接続されている共振コ
ンデンサ5をスイツチング回路4で短絡することにな
り、スイツチング回路4に流れる電流はt4時には定常状
態と比べて大きな値となる。しかし、スイツチング回路
電圧が残つているとはいえ最小電圧付近でターンオンさ
せているため、このときのスイツチング回路電流もさほ
ど大きくならず、スイツチング素子を破壊することはな
い。
このように本実施例によれば、マグネトロン8の動作が
不安定な臨界状態のときであつても安定確実な動作を持
続することができる。
なお、第2図において(3)及び(4)の信号を逆極性
の信号として作り出してもよいが、この場合は(4)の
信号が0から1に向かうタイミングに同期させて次のオ
ン信号を発生させるようにする。
実施例2 他の実施例を第3図及び第4図により説明する。
第3図に示すスイツチング電源装置は、第1図に示した
回路と比較して電圧検出手段が変更されており昇圧トラ
ンス6に新たな巻線であるトランス電圧検出巻線6dが追
加されている。このトランス電圧検出巻線6dは、1次巻
線6aより少ない巻数に設定しておき、発生する電圧を小
さくしてオン・オフ制御回路3へ送るようにしている。
このようにしておけば、オン・オフ制御回路3では低耐
圧の部品が使用でき低コスト化も可能となる。そしこの
オン・オフ制御回路3は検出電圧を遅延した後に所定値
と比較してオン開始タイミングを得るように構成され
る。
次にこのように構成された回路の動作を第4図により説
明する。第4図の(1)はスイツチング回路電流を、同
図(2)はスイツチング回路電圧を、同図(3)はトラ
ンス電圧検出巻線6dに発生した検出電圧を、同図(4)
は上記検出電圧を時間τだけ遅延させた信号を、同図
(5)はスイツチング回路4を制御する駆動信号をそれ
ぞれ示す。
まず、トランス電圧検出巻線6dから得られる検出電圧に
ついて説明する。ここに発生する電圧は昇圧トランス6
の1次巻線6aに発生する電圧を巻数比分だけ小さくした
ものとなり、第4図(2)に示すスイツチング回路電圧
と同様な波形であつて第4図(3)のように0レベルを
中心とした交流波形となる。この交流波形が0レベルと
交差するタイミングとスイツチング回路電圧が0レベル
と交差するタイミングとの間には時間τだけの差がある
ため、この検出電圧を時間τだけ遅延させて第4図
(4)のようにし、この遅延された(4)の検出電圧が
正から負に向かつて0レベルと交差するタイミングに同
期させて次のオン信号を発生させる。
なお、第4図において(3)及び(4)の電圧を逆極性
として使用してもよい。ただしこのときは(4)の検出
電圧が負から正に向かつて0レベルと交差するタイミン
グに同期させて次のオン信号を発生させるようにする。
このような動作例は実施例4で説明する。
本実施例においても、t4時のように共振作用が乱されて
スイツチング回路電圧が0レベルに達しなくても、安定
確実なスイツチング動作を持続することができる。
実施例3 実施例2で述べたトランス電圧検出巻線6dをさらに有効
に活用した例が本実施例である。本実施例を第5図によ
り説明する。
第5図に示すスイツチング電源装置は第3図に示した回
路に補助電源形成回路9を追加したものである。スイツ
チング回路4を駆動するためのオン・オフ制御回路3は
電子部品で構成されているため、このオン・オフ制御回
路3を動作させるには、通常、5V〜20V程度の補助電源
が必要となる。この補助電源を形成する手段として、本
実施例はトランス電圧検出巻線6dで発生している交流電
圧を補助電源とするための補助電源形成回路9を設けた
ものである。つまり、トランス電圧検出巻線6dを補助電
源形成用降圧巻線と兼用することが本実施例である。
なお、第5図に示した回路の動作は実施例2で第4図を
使つて説明したものと同様なのでその説明を省略する。
実施例4 次に実施例の具体的な回路とその動作を第6図及び第7
図により説明する。
第6図に示すスイツチング電源装置は第5図に示した回
路構成において、オン・オフ制御回路3を抵抗3aと、コ
ンデンサ3bと、単安定マルチバイブレータ3cと、ドライ
ブ回路3dにより構成し、スイツチング回路4をスイツチ
ングトランジスタ4aと、ダンパーダイオード4bにより構
成し、補助電源形成回路9をダイオード9aと、コンデン
サ9bにより構成したものである。
このように構成された回路の動作を第7図を用いて説明
する。なおこの実施例は前述の実施例2,3に対して検出
電圧及び遅延された検出電圧を逆極性としているが、こ
れら補助電源形成回路9の影響によつて主回路の共振作
用が乱されるのを防止するための配慮であるから、主回
路の共振条件をそこなわない程度であれば、第4図の極
性を使用してもよい。
まず第7図の(1)はスイツチング回路電流を、同図
(2)はスイツチング回路電圧を、同図(3)は補助電
源電圧を、点線で検出電圧を、同図(4)は検出電圧を
遅延させた電圧を、同図(5)は駆動信号をそれぞれ示
す。
同図(3)に示す補助電源電圧は、トランス電圧検出巻
線6dより発生した交流電圧をダイオード9aで整流し、コ
ンデンサ9bで平滑して得たものであり、オン・オフ制御
回路3へ電圧を供給する。なお、補助電源形成回路9は
半波整流方式として示しているが他の整流方式でもよ
い。一方トランス電圧検出巻線6dで発生した交流電圧
は、オン・オフ制御回路3で抵抗3aとコンデンサ3bで時
間τだけ遅延され(4)のようになる。なおこの遅延回
路はインダクタンスとコンデンサを使つたり、アクテイ
ブ回路を使つたりする他の形式でもよい。遅延させられ
た検出電圧は、その後単安定マルチバイブレータ3cのA
端子に接続される。ここで単安定マルチバイブレータ3c
の動作について簡単に説明しておく。単安定マルチバイ
ブレータ3cのA端子は正方向エツジに、B端子は負方向
エツジに同期して発振動作を開始する。またQ端子は正
方向の、端子は負方向の出力パルスを発生するもので
ある。今ここで第7図(4)のような検出電圧が単安定
マルチバイブレータ3cのA端子に入ると、A端子では正
方向エツジに同期して、つまりt2とt4のタイミングにこ
の単安定マルチバイブレータ3c内で定められたパルス幅
だけ発振し、その出力をQ端子に発生させる。これが第
7図(5)の駆動信号に相当する。そして、この駆動信
号は次段のドライブ回路3dへ送られ、スイツチングトラ
ンジスタ4aを安全にドライブできるように電流あるいは
電圧増幅される。スイツチング回路4は、スイツチング
トランジスタ4aとダンパーダイオード4bで示している
が、スイツチングトランジスタのかわりに電界効果トラ
ンジスタ(FET)やサイリスタ、またはゲードターンオ
フサイリスタ(GTO)など他のスイツチング素子を使用
してもよいし、逆導通素子を使用すれば、ダンパーダイ
オード4bを削除することもできる。
なお、この実施例は検出電圧を遅延させたもので単安定
マルチバイブレータ3cを発振させているが、検出電圧で
単安定マルチバイブレータ3cを直接トリガして得られる
駆動信号を遅延してスイツチング回路4に与えるように
しても同様な効果が得られる。
実施例5 前述の実施例では、トランスの検出電圧が0レベルにな
つてからスイツチング回路電圧が0レベルになる時間ま
での補正手段として遅延回路を用いている。本実施例は
この遅延回路の遅延時間をスイツチング電源装置の入力
電圧に応じて変化させるものである。
まず遅延時間を変化させることの必要性について第8図
で説明する。第8図はスイツチング回路電圧波形を示し
ており、同図(1)はスイツチング電源の入力電圧が比
較的低い場合を、同図(2)は比較的高い場合をそれぞ
れ表わしている。入力電圧が比較的低い場合には、スイ
ツチング回路電圧の振動波形の周期はやや長めとなり、
入力電圧が比較的高くなるとこの振動波形の周期はやや
短かめとなる。ここで検出電圧が0レベルになつてから
スイツチング回路電圧が0レベルになる時間をそれぞれ
τとτで表わしているが、τ>τのような関係
となつている。そこで本実施例はこのタイミングのずれ
を補正するものである。本実施例を第9図を用いて説明
する。第9図は第6図の回路に遅延時間制御回路11を追
加したものである。この回路において入力電圧が上昇し
ていくと、遅延時間制御回路11内のトランジスタ11aの
コレクタ電流が増加し、第7図(4)の遅延された検出
電圧は全体的に上の方向へレベルシフトするように補正
される。するとこの電圧が0レベルと交差するタイミン
グは補正前よりも早くなり、早めにオン信号を発生させ
ることができる。
このように本実施例では、入力電圧が変化することによ
つてスイツチング回路4に印加される振動電圧の周期が
変動しても、それに応じた遅延時間を与えることで更に
安定確実なスイツチング動作をさせることができる。
なおこのような遅延時間の補正は、駆動信号を遅延して
タイミングを制御する場合にも有効である。
以上に述べた各実施例は臨界状態において不規則に動作
するマグネトロンを負荷とするものであるが、本スイツ
チング電源装置はマグネトロン以外の負荷にも使用でき
ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によるスイツチング電源装置は、負
荷が不規則に動作してもスイツチング回路を安定にオン
・オフ制御することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1の実施例のブロツク図、第2図は
第1図の動作説明図、第3図は本発明の第2の実施例の
ブロツク図、第4図は第3図の動作説明図、第5図は本
発明の第3の実施例のブロツク図、第6図は本発明の第
4の実施例の具体的な回路図、第7図は第6図の動作説
明図、第8図は本発明の第5の実施例の説明図、第9図
は本発明の第5の実施例を回路図、第10図は一般的な電
圧共振形スイツチング電源装置の回路図、第11図は第10
図の動作説明図、第12図は第10図でマグネトロンを負荷
にした一般的なスイツチング電源装置の回路図、第13図
は第12図のマグネトロンの動作説明図、第14図は第12図
のスイツチング電源装置の動作説明図である。 1……直流電源、2……トランス電圧検出回路、3……
オン・オフ制御回路、4……スイツチング回路、5……
共振コンデンサ、6……昇圧トランス、8……マグネト
ロン、6d……トランス電圧検出巻線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 靖夫 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 徳永 紀一 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 佐藤 正好 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−122479(JP,A)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、この直流電源に接続されたト
    ランスの1次巻線とスイツチング素子の直列回路と、前
    記トランスの1次巻線のインダクタンスとの共振作用に
    よつて振動電圧を発生する共振用コンデンサと、前記ス
    イツチング素子をオン・オフ制御する制御回路を備えた
    スイツチング電源装置において、前記制御回路に、前記
    トランスの1次巻線に誘起される振動電圧を検出するト
    ランス電圧検出手段と、前記トランス電圧検出手段から
    出力される検出電圧に基づいて、前記スイツチング素子
    の印加電圧が減少する極性に向けて変化する領域におい
    て、該振動電圧が所定の設定値に達するのを判別する判
    別手段と、前記判別手段から出力される判別信号を遅延
    して前記スイツチング素子のオン開始信号を発生する判
    別信号遅延手段を設けたことを特徴とするスイツチング
    電源装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記トラ
    ンス電圧検出手段は、前記トランスに設けた電圧検出用
    巻線を備えたことを特徴とするスイツチング電源装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項において、前記電圧
    検出用巻線は該制御回路に電源電圧を供給することを特
    徴とするスイツチング電源装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項において、前記判別
    信号遅延手段は、その遅延時間を直流電源電圧の大きさ
    に応じて変えることを特徴とするスイツチング電源装
    置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項において、前記トラ
    ンスはその出力巻線が整流回路を介してマグネトロンに
    接続されたことを特徴とするスイツチング電源装置。
  6. 【請求項6】直流電源と、この直流電源に接続されたト
    ランスの1次巻線とスイツチング素子の直流回路と、前
    記トランスの1次巻線のインダクタンスとの共振作用に
    よつて振動電圧を発生する共振用コンデンサと、前記ス
    イツチング素子をオン・オフ制御する制御回路を備えた
    スイツチング電源装置において、前記制御回路に、前記
    トランスの1次巻線に誘起動される振動電圧を検出する
    トランス電圧検出手段と、前記トランス電圧検出手段か
    ら出力される検出電圧を遅延する検出電圧遅延手段と、
    前記スイツチング素子の印加電圧が減少する極性に向け
    て変化する領域において前記検出電圧遅延手段から出力
    される遅延された検出電圧が、所定の電圧値に達するの
    を検出して前記スイツチング素子のオン開始信号を発生
    するオン信号発生手段を設けたことを特徴とするスイツ
    チング電源装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項において、前記トラ
    ンス電圧検出手段は、前記トランスに設けた電圧検出用
    巻線を備えたことを特徴とするスイツチング電源装置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第7項において、前記電圧
    検出用巻線は該制御回路に電源電圧を供給することを特
    徴とするスイツチング電源装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第6項において、前記検出
    電圧遅延手段は、その遅延時間を直流電源電圧の大きさ
    に応じて変えることを特徴とするスイツチング電源装
    置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第6項において、前記ト
    ランスはその出力巻線が整流回路を介してマグネトロン
    に接続されたことを特徴とするスイツチング電源装置。
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