JPH069789A - 架橋ポリオレフィン成形体およびその製造方法 - Google Patents

架橋ポリオレフィン成形体およびその製造方法

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JPH069789A
JPH069789A JP4359893A JP4359893A JPH069789A JP H069789 A JPH069789 A JP H069789A JP 4359893 A JP4359893 A JP 4359893A JP 4359893 A JP4359893 A JP 4359893A JP H069789 A JPH069789 A JP H069789A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】アルケニルシランとオレフィンの共重合体とポ
リアルカジエンと触媒を接触処理してなる架橋ポリオレ
フィン成形体。および、アルケニルシランとオレフィン
の共重合体とポリアルカジエンと触媒からなる混合物を
加熱溶融成形し、成形物の変形温度以下に加熱処理す
る、あるいは成形物に放射線を照射することにより架橋
ポリオレフィン成形体を製造する方法。 【効果】耐溶剤性に優れしかも耐衝撃性に優れた架橋ポ
リオレフィン成形体を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は架橋ポリオレフィン成形
体およびその製造方法に関する。詳しくは特定の共重合
体とポリアルカジエンと触媒を接触処理してなる架橋ポ
リオレフィン成形体に関する。また、特定の共重合体と
ポリアルカジエンと触媒からなる成形物を加熱処理、あ
るいは放射線を照射して架橋ポリオレフィン成形体を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンの機械物性の改良、耐溶
剤性の改良、耐熱性の改良などの目的で架橋することは
広く行われている。架橋する方法としても既に種々の方
法が提案されており、2官能の単量体とラジカル発生剤
を混合して加熱溶融する方法、アルコキシシラン等の加
水分解性の基を有する単量体を共重合し成形ののち沸騰
水などで加水分解して架橋する方法(特開昭58-11724
4)、放射線を照射して架橋する方法などがよく知られて
いる。また本発明者らによって提案されたアルケニルシ
ランの共重合体を触媒で処理する方法などもある( 特願
平1-241911) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】架橋密度が小さい場合
でも耐熱性はかなり向上するが、構造物として架橋成形
物を利用するとか、高温での耐溶剤性を改良するには架
橋密度をさらに改良することが望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決して物性にすぐれた架橋ポリオレフィン成形体につ
いて鋭意検討し本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は、アルケニルシランとオレフ
ィンの共重合体とポリアルカジエンと触媒を接触処理し
てなる架橋ポリオレフィン成形体である。また、アルケ
ニルシランとオレフィンの共重合体とポリアルカジエン
と触媒からなる混合物を加熱溶融成形した後、成形物の
変形温度以下に加熱処理、あるいは成形物に放射線を照
射することを特徴とする架橋ポリオレフィン成形体の製
造方法である。
【0006】本発明においてアルケニルシランとしては
少なくとも一つのSi−H結合を有するものが好ましく
用いられ、例えば下記一般式(化1)で表される化合
物、
【0007】
【化1】H2C=CH-(CH2)n -SiHP R3-P (式中nは0〜12、pは1〜3、Rは炭素数1 〜12の炭
化水素残基。)が例示でき、具体的にはビニルシラン、
アリルシラン、ブテニルシラン、ペンテニルシラン、あ
るいはこれらのモノマーの一部のSi−H結合のHがク
ロルで置換された化合物などが例示できる。
【0008】またオレフィンとしては下記一般式(化
2)で示される化合物、
【0009】
【化2】H2C=CH-R (式中Rは水素または炭素数1 〜12の炭化水素残基。)
が例示でき、具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン
-1、ペンテン-1、ヘキセン-1、2-メチルペンテン、ヘプ
テン-1、オクテン-1などのα−オレフィンの他にスチレ
ンまたはその誘導体も例示される。
【0010】本発明においてオレフィンとアルケニルシ
ランの共重合体は、不活性溶媒を使用する溶媒法の他に
塊状重合法、気相重合法で製造することができる。また
製造するに用いる触媒としては遷移金属化合物と有機金
属化合物からなる触媒を用いるのが一般的であり、遷移
金属化合物としてはハロゲン化チタンが、有機金属化合
物としては有機アルミニウム化合物が好ましく用いられ
る。
【0011】具体的には四塩化チタンを金属アルミニウ
ム、水素或いは有機アルミニウムで還元して得た三塩化
チタンを電子供与性化合物で変性処理したものと有機ア
ルミニウム化合物、さらに必要に応じ含酸素有機化合物
などの電子供与性化合物からなる触媒系、或いはハロゲ
ン化マグネシウム等の担体或いはそれらを電子供与性化
合物で処理したものにハロゲン化チタンを担持して得た
遷移金属化合物触媒と有機アルミニウム化合物、必要に
応じ含酸素有機化合物などの電子供与性化合物からなる
触媒系、あるいは塩化マグネシウムとアルコールの反応
物を炭化水素溶媒中に溶解し、ついで四塩化チタンなど
の沈澱剤で処理することで炭化水素溶媒に不溶化し、必
要に応じエステル、エーテルなどの電子供与性の化合物
で処理し、ついでハロゲン化チタンで処理する方法など
によって得られる遷移金属化合物触媒と有機アルミニウ
ム化合物、必要に応じ含酸素有機化合物などの電子供与
性化合物からなる触媒系等が例示される(例えば、以下
の文献に種々の例が記載されている。Ziegler-Natta Ca
talysts and Polymerization by John Boor Jr(Academi
c Press),Journal of Macromorecular Science Reviews
in MacromolecularChemistry and Physics,C24(3) 355
-385(1984)、同C25(1) 578-597(1985)) 。
【0012】あるいは炭化水素溶剤に可溶な遷移金属触
媒とアルミノキサンからなる触媒を用いて重合すること
もできる。
【0013】ここで電子供与性化合物としては通常エー
テル、エステル、オルソエステル、アルコキシ硅素化合
物などの含酸素化合物が好ましく例示でき、さらにアル
コール、アルデヒド、水なども使用可能である。
【0014】有機アルミニウム化合物としては、トリア
ルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムハライ
ド、アルキルアルミニウムセスキハライド、アルキルア
ルミニウムジハライドが使用でき、アルキル基としては
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル
基などが例示され、ハライドとしては塩素、臭素、沃素
が例示される。また上記有機アルミニウムと水または結
晶水とを反応することで得られるオリゴマー〜ポリマー
であるアルミノキサンも利用できる。
【0015】ここでアルケニルシランとオレフィンの重
合割合としては架橋度を高くするという意味から、通常
アルケニルシランが 0.1〜30モル%程度、好ましくは0.
5 〜10モル%である。また他のオレフィンの重合体と混
合して用いる場合には1〜20モル%である。
【0016】重合体の分子量としては特に制限はない
が、成形物の物性を向上させる意味からは分子量はでき
るだけ高い方が、少ないアルケニルシラン含量でも架橋
度を高めることができる。また成形性という点では分子
量があまり高いと成形性が悪くなることから、好ましく
は 135℃のテトラリン溶液で測定した極限粘度が0.5 〜
10程度、特に好ましくは 1.0〜5.0 程度である。
【0017】ポリオレフィン(例えば、下記のような混
合して用いるポリオレフィンが使用できる。)にアルケ
ニルシランをグラフト重合して得たグラフト共重合体も
本発明の目的に使用可能であり、その場合、ポリオレフ
ィンにアルケニルシランをグラフトする方法としては特
に制限はなく、通常のグラフト共重合に用いる方法及び
条件が利用でき、通常は用いるポリオレフィンとアルケ
ニルシランをパーオキサイドなどのラジカル開始剤の存
在下にラジカル開始剤の分解温度以上に加熱することで
簡単にグラフト共重合することができる。
【0018】本発明においては必要に応じ以下のポリオ
レフィンを混合して用いることもできる。必要に応じ上
記共重合体と混合して用いるポリオレフィンとしては上
記一般式(化2)で示されるオレフィン、具体的にはエ
チレン、プロピレン、ブテン-1、ペンテン-1、ヘキセン
-1、2-メチルペンテン、ヘプテン-1、オクテン-1などの
α−オレフィンあるいは、スチレンまたはその誘導体の
単独重合体、相互のランダム共重合体、或いは、始めに
オレフィン単独、或いは少量の他のオレフィンと共重合
し、ついで2種以上のオレフィンを共重合することによ
って製造される所謂ブロック共重合体などが例示され
る。
【0019】これらのポリオレフィンの製造法について
は既に公知であり種々の銘柄のものが市場で入手可能で
ある。またアルケニルシランを用いない他は上記オレフ
ィンとアルケニルシランの共重合体の製造法と同様に行
うことでも製造可能である。
【0020】本発明においてポリアルカジエンとして
は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレ
ンなどが例示できるが他に、ポリブタジエンの末端にO
H基、カルボン酸基などを付加せしめたもの、あるいは
ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどと他のオレ
フィンとの共重合体、例えば、スチレン−ブタジエンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、あるいはエチ
レン−プロピレン−アルカジエン共重合体なども例示さ
れるが、特にポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリク
ロロプレン、ポリブタジエンの末端にOH基、カルボン
酸基をなどを付加せしめたもの、スチレン−ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどのアルカ
ジエン含量の多いものが好ましく利用される。
【0021】このポリアルカジエンのアルケニルシラン
とオレフィンの共重合体に対する使用割合としては、通
常アルケニルシランとオレフィンの共重合体 100重量部
に対し0.1 〜60重量部、好ましくは1.0 〜40重量部であ
る。これより少ないと改良効果が小さく、多いと剛性が
不良となり好ましくない。
【0022】上記アルケニルシランとオレフィンの共重
合体、ポリアルカジエンさらに必要に応じ混合されるポ
リオレフィンの混合方法としては特に制限はなく通常の
方法でパウダー状態で混合されそのまま利用されたり、
さらに溶融混練し造粒される。成形は下記の触媒との接
触に先立って行うか、あるいは成形と同時に触媒と接触
される。成形方法としては、射出成形、押出成形、プレ
ス成形などが例示される。ここで混合物中のアルケニル
シラン濃度としては0.01〜20モル%、好ましくは 0.1〜
10モル%になるように混合すると架橋点濃度の高い架橋
ポリオレフィンが得られる。
【0023】本発明において触媒としては、塩化ロジウ
ムのトリフェニルフォスフィン錯体などのロジウムの
塩、あるいはチタン酸エステルなどの以下の一般式(化
3)で示す周期律表IVB 族金属のアルコキシ化合物が好
ましく例示される。
【0024】
【化3】R1 n M(O-R2)4-n (式中R1 、R2 は、同じか異なる炭素数1 〜12の炭化
水素残基、nは0〜3の整数、Mはチタン、ジルコニウ
ム、ハフニウムから選ばれた金属。) 。
【0025】本発明においては、次いで上記成形物は触
媒と接触処理される。接触処理方法についても特に制限
はないが、上記成形物を触媒の溶液と接触するのが一般
的である。触媒の溶液に接触した後、溶液から取り出し
加熱することで架橋反応を促進することもできる。接触
処理温度としては、常温〜ポリマーの融点で行うのが一
般的であり、常温〜 100℃で触媒溶液と接触するのが好
ましい。溶媒の存在しない条件では通常50〜 160℃に加
熱するのが一般的である。また成形と同時に触媒と接触
する方法としては、混合の際に触媒を共存させたり、ア
ルケニルシランの共重合体を含有する混合物と、アルケ
ニルシランの共重合体を含有せずに触媒を含有する混合
物を予め作り、ついで両者を混合して加熱溶融して成形
することで行うことができる。
【0026】ここで利用される溶媒としては、具体的に
は炭素数1 〜20の炭化水素化合物、ハロゲン化炭化水素
化合物が利用でき、とくにハロゲン化炭化水素化合物、
芳香族炭化水素化合物が好ましく利用される。具体的に
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリ
クロロエタン、パークロロエタンなどが例示され通常
0.1〜10000ppmの触媒濃度となる様に溶解して利用され
る。
【0027】また加熱溶融成形して触媒と接触する場合
の触媒の使用割合としては全混合物中の触媒濃度が1〜
10000ppm、特に10〜5000ppm であるのが好ましい。また
混合物中のアルケニルシラン濃度としては0.01〜20モル
%、好ましくは 0.1〜10モル%になるように混合すると
架橋点濃度の高い架橋ポリオレフィン成形体が得られ
る。
【0028】上記アルケニルシランとオレフィンの共重
合体、ポリアルカジエンおよび触媒、さらに必要に応じ
混合されるポリオレフィンの加熱溶融混合方法としては
特に制限はなく通常の方法でパウダー状態で混合されそ
のまま成形されたり、触媒を含有するペレットと、アル
ケニルシランの共重合体を含有するペレット(アルケニ
ルシランの共重合体と触媒を同じペレットに含有せしめ
ると造粒時に架橋が進行し、成形性が不良となる。)を
製造しついで両者を混合して成形することができる。理
由は不明であるが、ポリアルカジエンが存在すると触媒
とアルケニルシランの共重合体を加熱溶融する際の架橋
の進行が抑えられ、加熱溶融成形が行い易い。成形方法
としては、射出成形、押出成形、プレス成形などが例示
されるが特に、押出成形、射出成形する場合に適用する
と効果的である。成形温度は特に限定はなくポリマーの
流動する温度で分解温度以下であればよく、通常の成形
温度で成形することができる。具体的には150 〜300 ℃
で行うのが一般的である。
【0029】本発明において、加熱溶融成形物はさらに
加熱処理することでより架橋を進行させることが可能で
ある。加熱温度としては、成形物が変形しない限り高温
である方が短時間の加熱処理で架橋密度の高い成形物と
するこができ好ましい。加熱温度としては、通常80〜17
0 ℃であり加熱時間としては数分〜数百時間である。プ
ロピレンとアルケニルシランの共重合体を用いた場合に
は155 ℃で1時間も加熱すると充分である。
【0030】本発明においてはまた加熱溶融成形物に放
射線を照射することでさらに架橋を進行させることも可
能である。ここで放射線とは、電子線、γ線、X線、紫
外線などが例示される。照射は、上記アルケニルシラン
の共重合体とポリアルカジエンと触媒の混合物から所望
の成形物に成形した後、照射される。線源としては透過
性の点からγ線、X線が好ましく、照射線量としては、
通常0.1 〜100Mrad 程度、好ましくは1 〜50Mrad程度で
ある。照射温度としては特に制限はなく、上記加熱溶融
成形によって架橋が一部進行しているので比較的高温で
行うことも可能であり、高温で行えば、照射後のラジカ
ルのクエンチが不要となる。通常常温〜170 ℃で行われ
る。
【0031】
【実施例】以下に実施例を示しさらに本発明を説明す
る。
【0032】実施例1 直径12mmの鋼球9kgの入った内容積4リットルの粉砕用
ポットを4個装備した振動ミルを用意する。各ポットに
窒素雰囲気下で塩化マグネシウム 300g、テトラエトキ
シシラン60mlおよびα, α, α−トリクロロトルエン45
mlを入れ、40時間粉砕した。こうして得た共粉砕物 300
gを5リットルのフラスコに入れ、四塩化チタン 1.5リ
ットルおよびトルエン 1.5リットルを加え、 100℃で30
分間撹拌処理し、次いで上澄液を除いた。再び四塩化チ
タン 1.5リットルおよびトルエン1.5 リットルを加え、
100℃で30分間撹拌処理し、次いで上澄液を除いた。そ
の後固形分をn-ヘキサンで繰り返し洗浄して遷移金属触
媒スラリーを得た。一部をサンプリングしてチタン分を
分析したところチタン分は 1.9wt%であった。
【0033】内容積5リットルのオートクレーブに窒素
雰囲気下トルエン40ml、上記遷移金属触媒 100mg、ジエ
チルアルミニウムクロライド 0.128ml、p-トルイル酸メ
チル0.06mlおよびトリエチルアルミニウム0.20mlを入
れ、プロピレン 1.5kg、ビニルシラン80gを加え、水素
0.5Nリットル圧入した後、75℃で2時間重合した。重合
後未反応のプロピレンをパージし、パウダーを取り出
し、濾過乾燥して 480gのパウダーを得た。
【0034】得られたパウダーは、135 ℃のテトラリン
溶液で測定した極限粘度(以下ηと略記する。)が2.35
であり、また示差熱分析装置を用い10℃/min で昇温或
いは降温することで融点及び結晶化温度を最大ピーク温
度として測定したところ融点156 ℃、結晶化温度 120℃
である結晶性のプロピレン共重合体であった。尚、元素
分析によればビニルシラン単位を 1.3wt%含有してい
た。
【0035】得られた共重合体300gにポリブタジエン(
日本ゼオン(株)製、Nipol BR1220商品名)100g を加
え、20mmφの押出機で混合し次いでプレス成形して厚さ
1mmの成形物を得た。この成形物を n−ブチルチタネー
トを10g /リットルになる様に溶解したトルエン溶液に
浸漬して含浸させ80℃で2時間処理した。ついで成形物
を溶液から取り出し、120 ℃で3時間処理した。この成
形物は、200 ℃でも全く変形せず、沸騰キシレンで12時
間抽出した抽出残分の割合は95%であり抽出後の成形物
の重量増加は15%に過ぎなかった。
【0036】また成形物について以下の物性を測定し
た。 曲げ剛性率:kg/cm2 ASTM
D747(23℃) 引張降伏強さ:kg/cm2 ASTM
D638(23℃) アイゾット( ノッチ付) 衝撃強度: kg・cm/cm ASTM
D256(20℃、−10℃) 曲げ剛性率は16500kg/cm2 、引張降伏強さは320kg/c
m2 、アイゾット衝撃強度はそれぞれ55、35kg・cm/cm
であった。
【0037】比較例1 ポリブタジエンを用いることなく実施例1と同様に成形
し架橋させたものを同様に評価したところ、成形物は 2
00℃でも変形しなかったが、沸騰キシレンで12時間抽出
した抽出残分の割合は94%であり抽出後成形物の重量増
加は95%であった。また成形物の物性は曲げ剛性率が20
400kg/cm2 、引張降伏強さは405kg/cm2、アイゾット衝
撃強度はそれぞれ8 、2kg・cm/cm であった。
【0038】実施例2 ビニルシランに変えアリルシラン1gを用いた他は実施
例1と同様に重合してアリルシラン含量0.25wt%のプロ
ピレンの共重合体を製造した。共重合体のηは1.85であ
り、融点 158℃、結晶化温度 115℃、沸騰n-ヘプタンで
6時間抽出した時の抽出残分の割合が96.8%であった。
このパウダー 500g を用い、ポリブタジエンにかえ、ス
チレンブタジエンゴム( 日本ゼオン(株)製、Nipol 15
07)100gを用いた他は実施例1と同様にして成形物を作
り、実施例1と同様に処理したところ、成形物の物性は
以下の通りであった。曲げ剛性率は16000kg/cm2 、引張
降伏強さは310kg/cm2 、アイゾット衝撃強度はそれぞれ
65、41kg・cm/cm であった。また成形物は、200 ℃でも
全く変形せず、沸騰キシレンで12時間抽出した抽出残分
の割合は92%であり抽出後の成形物の重量増加は35%に
過ぎなかった。
【0039】実施例3 実施例1で得た共重合体300gにポリブタジエン( 日本ゼ
オン(株)製、NipolBR1220商品名)100g を加え、20mm
φの押出機で混合し、一方別途用意した塩化ロジウムの
トリフェニルフォスフィン錯体を10000ppm含有するペレ
ット(市販のアイソタクチックポリプロピレン、三井東
圧化学(株)製、三井ノーブレンJHH−Gと塩化ロジ
ウムのトリフェニルフォスフィン錯体を溶融混合して製
造。)を100 :1で混合して小松製作所(株)製(FKS5
5-1 )の射出成形機で成形物を製造した。この成形物を
155℃で2時間加熱処理した。この成形物の物性は以下
の通りであった。曲げ剛性率は17000kg/cm2 、引張降伏
強さは320kg/cm2 、アイゾット衝撃強度はそれぞれ54、
39kg・cm/cm であった。
【0040】またこの成形物は、200 ℃でも全く変形せ
ず、沸騰キシレンで12時間抽出した抽出残分の割合は99
%であり抽出後の成形物の重量増加は18%に過ぎなかっ
た。なお射出成形したものは沸騰キシレンで12時間抽出
した抽出残分の割合は35%であり成形に全く問題はなか
った。
【0041】比較例2 ポリブタジエンを用いることなく実施例1と同様に成形
し架橋させたものを同様に評価したところ、成形物は 2
00℃でも変形しなかったが、沸騰キシレンで12時間抽出
した抽出残分の割合は94%であり抽出後成形物の重量増
加は95%であった。また成形物の物性は曲げ剛性率が20
500kg/cm2 、引張降伏強さは415kg/cm2、アイゾット衝
撃強度はそれぞれ8、2kg・cm/cm であった。
【0042】実施例4 実施例2で得た共重合体500gを用い、ポリブタジエンに
かえ、スチレンブタジエンゴム( 日本ゼオン(株)製、
Nipol 1507)100g を用いた他は実施例3と同様にして成
形物を作り、実施例3と同様に処理したところ、成形物
の物性は以下の通りであった。曲げ剛性率は16300kg/cm
2 、引張降伏強さは330kg/cm2 、アイゾット衝撃強度は
それぞれ62、45kg・cm/cm であった。
【0043】また成形物は、200 ℃でも全く変形せず、
沸騰キシレンで12時間抽出した抽出残分の割合は99%で
あり抽出後の成形物の重量増加は16%に過ぎなかった。
なお、γ線を照射する前の成形物の沸騰キシレンで12時
間抽出した抽出残分の割合は41%であり成形に全く問題
はなかった。
【0044】実施例5 実施例3で得た成形物にさらにγ線を5 Mrad/hで1Mrad
照射し後、物性を測定したところ曲げ剛性率は17100kg/
cm2 、引張降伏強さは340kg/cm2 、アイゾット衝撃強度
はそれぞれ52、38kg・cm/cm であった。
【0045】この成形物は、200 ℃でも全く変形せず、
沸騰キシレンで12時間抽出した抽出残分の割合は99%で
あり抽出後の成形物の重量増加は12%に過ぎなかった。
なお射出成形したものは沸騰キシレンで12時間抽出した
抽出残分の割合は35%であり成形に全く問題はなかっ
た。
【0046】比較例3 ポリブタジエンを用いることなく実施例5と同様に成形
し架橋させたものを同様に評価したところ、成形物は 2
00℃でも変形しなかったが、沸騰キシレンで12時間抽出
した抽出残分の割合は93%であり抽出後成形物の重量増
加は85%であった。また成形物の物性は曲げ剛性率が20
000kg/cm2 、引張降伏強さは410kg/cm2、アイゾット衝
撃強度はそれぞれ7 、2kg・cm/cm であった。
【0047】実施例6 実施例2で得た共重合体のパウダー 500g を用い、ポリ
ブタジエンにかえ、スチレンブタジエンゴム( 日本ゼオ
ン(株)製、Nipol 1507) 100gを用いた他は実施例5と
同様にして成形物を作り、実施例5と同様に処理したと
ころ、成形物の物性は以下の通りであった。曲げ剛性率
は16200kg/cm2 、引張降伏強さは320kg/cm2 、アイゾッ
ト衝撃強度はそれぞれ62、44kg・cm/cm であった。
【0048】また成形物は、200 ℃でも全く変形せず、
沸騰キシレンで12時間抽出した抽出残分の割合は98%で
あり抽出後の成形物の重量増加は15%に過ぎなかった。
なお、γ線を照射する前の成形物の沸騰キシレンで12時
間抽出した抽出残分の割合は41%であり成形に全く問題
はなかった。
【0049】
【発明の効果】本発明の成形体は、耐溶剤性に優れしか
も耐衝撃性に優れた架橋ポリオレフィン成形体であり工
業的に極めて価値がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/02 CES Z 7310−4F C08L 9/00 LBG 8218−4J 23/00 LDD 7107−4J //(C08L 23/00 9:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルケニルシランとオレフィンの共重合体
    とポリアルカジエンと触媒を接触処理してなる架橋ポリ
    オレフィン成形体。
  2. 【請求項2】アルケニルシランとオレフィンの共重合体
    とポリアルカジエンからなる成形物を触媒で接触処理し
    てなる架橋ポリオレフィン成形体。
  3. 【請求項3】アルケニルシランとオレフィンの共重合体
    とポリアルカジエンと触媒からなる混合物を加熱溶融成
    形した後、成形物の変形温度以下に加熱処理することを
    特徴とする架橋ポリオレフィン成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】アルケニルシランとオレフィンの共重合体
    とポリアルカジエンと触媒からなる混合物を加熱溶融成
    形した後、成形物に放射線を照射することを特徴とする
    架橋ポリオレフィン成形体の製造方法。
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