JPH0698519A - 誘導アクチュエータおよびその駆動方法 - Google Patents
誘導アクチュエータおよびその駆動方法Info
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- JPH0698519A JPH0698519A JP24368892A JP24368892A JPH0698519A JP H0698519 A JPH0698519 A JP H0698519A JP 24368892 A JP24368892 A JP 24368892A JP 24368892 A JP24368892 A JP 24368892A JP H0698519 A JPH0698519 A JP H0698519A
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- induction
- armature conductor
- actuator
- current
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁石を有せずに低コストで、単純な構造でメ
ンテナンスが容易であり、かつ、可動子が高剛性で、制
御性が比較的優れたアクチュエータとその駆動方法を提
供する。 【構成】 励磁巻線1,2と電機子導体3および前記励
磁巻線1,2と電機子導体3を貫通する磁心4で構成さ
れており、励磁巻線1,2との電磁誘導により電機子導
体3に流れる誘導電流と、励磁電流により生じる界磁に
より、駆動力が生じる誘導アクチュエータにおいて、2
個以上の励磁巻線1,2を有し、駆動力の方向が2方向
以上である。この誘導アクチュエータは、2個以上の励
磁巻線1,2の間で電流を切り替えることで、駆動方向
が制御される。
ンテナンスが容易であり、かつ、可動子が高剛性で、制
御性が比較的優れたアクチュエータとその駆動方法を提
供する。 【構成】 励磁巻線1,2と電機子導体3および前記励
磁巻線1,2と電機子導体3を貫通する磁心4で構成さ
れており、励磁巻線1,2との電磁誘導により電機子導
体3に流れる誘導電流と、励磁電流により生じる界磁に
より、駆動力が生じる誘導アクチュエータにおいて、2
個以上の励磁巻線1,2を有し、駆動力の方向が2方向
以上である。この誘導アクチュエータは、2個以上の励
磁巻線1,2の間で電流を切り替えることで、駆動方向
が制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアアクチュエータ
やこれに類するものに関するものである。
やこれに類するものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】リニアアクチュエータとして、ブラシ付
きの直流リニアモータ、ブラシレスリニアモータ、誘導
リニアモータ等をはじめ、電磁弁等のアクチュエータ等
があり、それぞれ長所と短所がある。ブラシ付きの直流
リニアモータは、制御性等優れた特徴を持つがブラシ等
の寿命等の問題がある。ブラシレスリニアモータは、高
推力が得られるものの、コギングトルクが大きく、また
永久磁石に要する費用が大きい。一方、電磁弁等のアク
チュエータは、構造もシンプルであり、比較的大きい推
力を得られるが、一方向の推力しか得られない場合が多
い。
きの直流リニアモータ、ブラシレスリニアモータ、誘導
リニアモータ等をはじめ、電磁弁等のアクチュエータ等
があり、それぞれ長所と短所がある。ブラシ付きの直流
リニアモータは、制御性等優れた特徴を持つがブラシ等
の寿命等の問題がある。ブラシレスリニアモータは、高
推力が得られるものの、コギングトルクが大きく、また
永久磁石に要する費用が大きい。一方、電磁弁等のアク
チュエータは、構造もシンプルであり、比較的大きい推
力を得られるが、一方向の推力しか得られない場合が多
い。
【0003】誘導リニアモータは、磁石を使用せず、ブ
ラシ等もなく、構造も比較的シンプルであるが、しかし
まだ、可動側には磁心と導体を含み、固定側には、多く
の巻線、ティースを有する磁心等を有している。
ラシ等もなく、構造も比較的シンプルであるが、しかし
まだ、可動側には磁心と導体を含み、固定側には、多く
の巻線、ティースを有する磁心等を有している。
【0004】最近、制御性のよいアクチュエータとし
て、ボイスコイルモータがHDDの磁気ヘッド駆動用ア
クチュエータとして使用されている。このアクチュエー
タは、推力むらがなく、高精度制御用に適している。し
かし、永久磁石を有し、費用が高いこと、可動部へリー
ド線がつながっていることや、可動部の剛性が得られに
くい等、問題も多い。リード線を有せず、高剛性の可動
子を有するボイスコイルモータとして、誘導ボイスコイ
ルモータ(電気学会回転機研究会資料RM−90−11
5)も考案されているが、このモータはやはり磁石を必
要とし、連続した推力が得られにくい。
て、ボイスコイルモータがHDDの磁気ヘッド駆動用ア
クチュエータとして使用されている。このアクチュエー
タは、推力むらがなく、高精度制御用に適している。し
かし、永久磁石を有し、費用が高いこと、可動部へリー
ド線がつながっていることや、可動部の剛性が得られに
くい等、問題も多い。リード線を有せず、高剛性の可動
子を有するボイスコイルモータとして、誘導ボイスコイ
ルモータ(電気学会回転機研究会資料RM−90−11
5)も考案されているが、このモータはやはり磁石を必
要とし、連続した推力が得られにくい。
【0005】従来のアクチュエータでは、磁石を有せず
に低コストで、単純な構造でメンテナンスが容易であ
り、かつ、可動子が高剛性であるアクチュエータとして
は、半閉磁路形単相交流リニアアクチュエータ(電学論
D,108巻 8号 昭63)が報告されているが、
一方向駆動であることにより、制御が難しい場合が多
い。また、特願平02−93125(特開平03−29
3955号)では、誘導ボイスコイルモータの界磁に電
磁石を用いたものがあるが、電磁石用の巻線即ち界磁巻
線を入力巻線以外に付ける場合は、巻線の数が増えるこ
と、さらに効率よく界磁磁束を発生させるためには、界
磁巻線を電機子導体の近くに配置しないといけない等、
構造面で問題がある。
に低コストで、単純な構造でメンテナンスが容易であ
り、かつ、可動子が高剛性であるアクチュエータとして
は、半閉磁路形単相交流リニアアクチュエータ(電学論
D,108巻 8号 昭63)が報告されているが、
一方向駆動であることにより、制御が難しい場合が多
い。また、特願平02−93125(特開平03−29
3955号)では、誘導ボイスコイルモータの界磁に電
磁石を用いたものがあるが、電磁石用の巻線即ち界磁巻
線を入力巻線以外に付ける場合は、巻線の数が増えるこ
と、さらに効率よく界磁磁束を発生させるためには、界
磁巻線を電機子導体の近くに配置しないといけない等、
構造面で問題がある。
【0006】このように、従来のアクチュエータでは、
磁石を有せずに低コストで、単純な構造でメンテナンス
が容易であり、かつ、可動子が高剛性で、制御性が比較
的優れたアクチュエータが殆どない。
磁石を有せずに低コストで、単純な構造でメンテナンス
が容易であり、かつ、可動子が高剛性で、制御性が比較
的優れたアクチュエータが殆どない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、磁石を有せ
ずに低コストで、単純な構造でメンテナンスが容易であ
り、かつ、可動子が高剛性で、制御性が比較的優れたア
クチュエータとその駆動方法を提供することを目的とし
てなされた。
ずに低コストで、単純な構造でメンテナンスが容易であ
り、かつ、可動子が高剛性で、制御性が比較的優れたア
クチュエータとその駆動方法を提供することを目的とし
てなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の誘導アクチュエ
ータは、励磁巻線、電機子導体および磁心で構成され、
励磁巻線は、界磁を発生させ、かつ電機子導体に電磁誘
導で誘導電流を流すためのものであり、電機子導体は、
励磁巻線との電磁誘導により誘導電流を流すもので、励
磁巻線により生じる前記界磁との間で、推力を生じさせ
るもので、或いは、電機子導体に流れる誘導電流で生じ
る界磁と励磁巻線に流れる電流との間で、推力を生じる
ものである。
ータは、励磁巻線、電機子導体および磁心で構成され、
励磁巻線は、界磁を発生させ、かつ電機子導体に電磁誘
導で誘導電流を流すためのものであり、電機子導体は、
励磁巻線との電磁誘導により誘導電流を流すもので、励
磁巻線により生じる前記界磁との間で、推力を生じさせ
るもので、或いは、電機子導体に流れる誘導電流で生じ
る界磁と励磁巻線に流れる電流との間で、推力を生じる
ものである。
【0009】磁心は電機子導体に界磁の磁束を集中させ
るものであり、かつ励磁巻線と電機子導体の間の電磁誘
導を効率よく行うため、励磁巻線により発生した磁束を
電機子導体に導き交鎖させるためのもので、前記の励磁
巻線や電機子導体を貫通している。励磁巻線は1個また
は2個以上であり、励磁巻線が2個以上である場合に
は、駆動方向が2方向以上となる。磁心は閉磁路を形成
する。
るものであり、かつ励磁巻線と電機子導体の間の電磁誘
導を効率よく行うため、励磁巻線により発生した磁束を
電機子導体に導き交鎖させるためのもので、前記の励磁
巻線や電機子導体を貫通している。励磁巻線は1個また
は2個以上であり、励磁巻線が2個以上である場合に
は、駆動方向が2方向以上となる。磁心は閉磁路を形成
する。
【0010】アクチュエータの可動側は、主に電機子導
体であるが、電機子導体を固定して、励磁巻線或いは励
磁巻線を固定した磁心を可動側としてもよい。
体であるが、電機子導体を固定して、励磁巻線或いは励
磁巻線を固定した磁心を可動側としてもよい。
【0011】電機子導体は、誘導電流を効率よく流すた
めに、電気抵抗が低いほどよく、銅、アルミニウムやこ
れらの合金であることが好ましく、形状としては、金属
環等の一体ものや、2片以上の金属片をボルト止め等で
組み合わせたもので閉電路を形成したものでもよく、さ
らには、導線を巻いたものやボビンに導線を巻いたもの
でもよい。この電機子導体は、動かそうとする負荷と一
体化したもので、同時に加工したもの等でもよいことは
言うまでもない。2片のアルミニウム片を組み合わせる
場合に、その接触抵抗が、酸化膜等で大きくなり、問題
となる場合には、その接触面に、ニッケルメッキや銅メ
ッキを施す等の表面処理を行い、接触抵抗を低くすると
よい。
めに、電気抵抗が低いほどよく、銅、アルミニウムやこ
れらの合金であることが好ましく、形状としては、金属
環等の一体ものや、2片以上の金属片をボルト止め等で
組み合わせたもので閉電路を形成したものでもよく、さ
らには、導線を巻いたものやボビンに導線を巻いたもの
でもよい。この電機子導体は、動かそうとする負荷と一
体化したもので、同時に加工したもの等でもよいことは
言うまでもない。2片のアルミニウム片を組み合わせる
場合に、その接触抵抗が、酸化膜等で大きくなり、問題
となる場合には、その接触面に、ニッケルメッキや銅メ
ッキを施す等の表面処理を行い、接触抵抗を低くすると
よい。
【0012】磁心は、電磁誘導を効率よく行うために
は、閉磁路であるとよい。磁心が閉磁路であると、誘導
電流が電機子導体に効率よく流れるので、一方向のみの
駆動力が必要な場合であれば1個の励磁巻線の場合でも
効果がある。
は、閉磁路であるとよい。磁心が閉磁路であると、誘導
電流が電機子導体に効率よく流れるので、一方向のみの
駆動力が必要な場合であれば1個の励磁巻線の場合でも
効果がある。
【0013】磁心は、透磁率が高い磁性材料を使用する
ことが必要であり、ケイ素鋼、鉄ニッケルや鉄コバルト
等の合金、ソフトフェライトそれにアモルファス磁性材
料等のように高透磁率の磁性材料でつくられたものであ
ることが好ましく、できれば、厚さが1mm以下の板状磁
性材料、直径が1mm以下の線状磁性材料、或は電気抵抗
率が50μΩcm以上である磁性材料や磁区細分化処理さ
れた磁性材料等のような低鉄損磁性材料であると、電磁
駆動方式および電磁発電方式の効率や高周波性能がよく
なるので好ましい。50μΩcm以上の電気抵抗率の磁性
材料は、ソフトフェライトや4%以上のSiを含む珪素
鋼板等である。厚さ1mm以上の板状磁性材料、直径が1
mm以上の線状磁性材料、或は電気抵抗率が50μΩcm以
下である磁性材料や磁区細分化処理されてない磁性材料
では、高周波で駆動すると材料内に渦電流が生じ、電力
損失である鉄損が増すだけでなく、制御性にも悪い影響
を与える。磁心は、これ等の磁性材料で、積み重ねてつ
くられたもの、巻いてつくられたもの、寸法の異なる磁
心材を交互に重ねる等したラップ磁心等でつくるとよ
い。
ことが必要であり、ケイ素鋼、鉄ニッケルや鉄コバルト
等の合金、ソフトフェライトそれにアモルファス磁性材
料等のように高透磁率の磁性材料でつくられたものであ
ることが好ましく、できれば、厚さが1mm以下の板状磁
性材料、直径が1mm以下の線状磁性材料、或は電気抵抗
率が50μΩcm以上である磁性材料や磁区細分化処理さ
れた磁性材料等のような低鉄損磁性材料であると、電磁
駆動方式および電磁発電方式の効率や高周波性能がよく
なるので好ましい。50μΩcm以上の電気抵抗率の磁性
材料は、ソフトフェライトや4%以上のSiを含む珪素
鋼板等である。厚さ1mm以上の板状磁性材料、直径が1
mm以上の線状磁性材料、或は電気抵抗率が50μΩcm以
下である磁性材料や磁区細分化処理されてない磁性材料
では、高周波で駆動すると材料内に渦電流が生じ、電力
損失である鉄損が増すだけでなく、制御性にも悪い影響
を与える。磁心は、これ等の磁性材料で、積み重ねてつ
くられたもの、巻いてつくられたもの、寸法の異なる磁
心材を交互に重ねる等したラップ磁心等でつくるとよ
い。
【0014】本発明の誘導アクチュエータを駆動し、制
御するには、2個以上の励磁巻線の間で、電流を切り替
えることで、駆動方向を制御するとよい。本発明の誘導
アクチュエータは、励磁巻線と電機子導体の位置で、駆
動方向が決定し、逆方向の推力を得ることが難しいの
で、2個以上の励磁巻線を配置し、それぞれの駆動方向
が異なるようにすれば、可動子の位置制御が容易にでき
る。駆動方向がそれぞれ異なる励磁巻線において、ある
方向に駆動するには、その方向に対応した励磁巻線Aに
電流を流し、他方の励磁巻線B等には電流を流さなく、
他方向に駆動するには、その方向に対応した励磁巻線B
に電流を流し、それ以外の励磁巻線A等には電流を流さ
ない。このように電流を流す励磁巻線を切り替えれば、
駆動方向が容易に制御できる。励磁巻線に流される電流
は、電磁誘導を効率よく生じせしめるためには一般に交
流がよく、交流の周波数を、励磁巻線と電機子導体との
間の電磁誘導を効率よく行える低周波数側限界周波数以
上にするとよい。交流は、正弦波、矩形波、三角波、パ
ルス波等どのような波形のものでもよい。
御するには、2個以上の励磁巻線の間で、電流を切り替
えることで、駆動方向を制御するとよい。本発明の誘導
アクチュエータは、励磁巻線と電機子導体の位置で、駆
動方向が決定し、逆方向の推力を得ることが難しいの
で、2個以上の励磁巻線を配置し、それぞれの駆動方向
が異なるようにすれば、可動子の位置制御が容易にでき
る。駆動方向がそれぞれ異なる励磁巻線において、ある
方向に駆動するには、その方向に対応した励磁巻線Aに
電流を流し、他方の励磁巻線B等には電流を流さなく、
他方向に駆動するには、その方向に対応した励磁巻線B
に電流を流し、それ以外の励磁巻線A等には電流を流さ
ない。このように電流を流す励磁巻線を切り替えれば、
駆動方向が容易に制御できる。励磁巻線に流される電流
は、電磁誘導を効率よく生じせしめるためには一般に交
流がよく、交流の周波数を、励磁巻線と電機子導体との
間の電磁誘導を効率よく行える低周波数側限界周波数以
上にするとよい。交流は、正弦波、矩形波、三角波、パ
ルス波等どのような波形のものでもよい。
【0015】
【実施例】〔実施例I〕図1に、本発明の誘導アクチュ
エータの一例を示す。図2は、図1のa−a断面図を示
す。固定側は、2個の励磁巻線1,2、磁心4、可動側
は、電機子導体3より構成される。励磁巻線1,2は絶
縁皮膜が施された導線を磁心4に巻いてつくられた巻線
である。磁心4は方向性電磁鋼板を積層したもので、閉
磁路を形成するもので、この磁心4を通る励磁巻線1,
2による磁束が、切断部無しに流れることができる。方
向性電磁鋼板の圧延方向は4aの方向である。磁心4の
部分4bは、励磁巻線1,2による界磁磁束が多く流
れ、駆動力が大きくなるようにするためのものである。
電機子導体3は、2個の銅片3a,3bよりできてお
り、それらの接触面3cは、半田付けされている。電機
子導体3の銅片3aは、負荷側と同一片になっている。
この誘導アクチュエータの励磁巻線1に交流電流を流す
と、この励磁巻線1に流される電流により同時に生じ
る、界磁と電機子導体3の誘導電流により、電機子導体
3は5の方向に駆動力が生じる。一方、励磁巻線2に電
流を流すと、電機子導体3は6の方向に動く。
エータの一例を示す。図2は、図1のa−a断面図を示
す。固定側は、2個の励磁巻線1,2、磁心4、可動側
は、電機子導体3より構成される。励磁巻線1,2は絶
縁皮膜が施された導線を磁心4に巻いてつくられた巻線
である。磁心4は方向性電磁鋼板を積層したもので、閉
磁路を形成するもので、この磁心4を通る励磁巻線1,
2による磁束が、切断部無しに流れることができる。方
向性電磁鋼板の圧延方向は4aの方向である。磁心4の
部分4bは、励磁巻線1,2による界磁磁束が多く流
れ、駆動力が大きくなるようにするためのものである。
電機子導体3は、2個の銅片3a,3bよりできてお
り、それらの接触面3cは、半田付けされている。電機
子導体3の銅片3aは、負荷側と同一片になっている。
この誘導アクチュエータの励磁巻線1に交流電流を流す
と、この励磁巻線1に流される電流により同時に生じ
る、界磁と電機子導体3の誘導電流により、電機子導体
3は5の方向に駆動力が生じる。一方、励磁巻線2に電
流を流すと、電機子導体3は6の方向に動く。
【0016】図3は、この誘導アクチュエータを駆動す
る制御回路である。交流電源7は、周波数50Hzで、電
流の大きさを調整できるようになっている。この電流
を、切り替えスウィッチ8で切り替え、励磁巻線1や2
に流す。スウィッチを9側に倒すと、励磁巻線1に電流
が流れ、電機子導体3は5の方向に駆動力が発生し、逆
にスウィッチ10側に倒すと、励磁巻線2に電流が流
れ、電機子導体3は6の方向に駆動力が発生する。
る制御回路である。交流電源7は、周波数50Hzで、電
流の大きさを調整できるようになっている。この電流
を、切り替えスウィッチ8で切り替え、励磁巻線1や2
に流す。スウィッチを9側に倒すと、励磁巻線1に電流
が流れ、電機子導体3は5の方向に駆動力が発生し、逆
にスウィッチ10側に倒すと、励磁巻線2に電流が流
れ、電機子導体3は6の方向に駆動力が発生する。
【0017】〔実施例II〕図4は、珪素鋼板をラップし
た閉磁路を形成している磁心14にした誘導アクチュエ
ータであり、図5は、図4のb−b断面図である。励磁
巻線11と12が巻かれた磁心14aと、電機子導体1
3がはまっている部分の磁心14bがあり、これらが部
分14cで、磁心を構成する電磁鋼板がラップしてい
る。電機子導体13はアルミニウム製金属環で負荷側と
一体化しており、同時加工したものである。この誘導ア
クチュエータは、磁心部分14aを積層し、励磁巻線1
1,12を巻き、他方、磁心部分14bを、電機子導体
13を貫通するように積層してつくられ、この部分の磁
心が完成時には、電機子導体13を貫通した状態になっ
ている。これらの、励磁巻線11と12が巻かれた磁心
部分14aと金属環の電機子導体13を貫通している部
分14bを、部分14cで、噛み合わせ、最終形状の誘
導アクチュエータをつくる。図1の場合と同様に、誘導
アクチュエータの励磁巻線11に交流電流を流すと、こ
の励磁巻線11に流される電流により同時に生じる、界
磁と電機子導体13の誘導電流により、電機子導体13
は15の方向に駆動力が生じる。一方、励磁巻線12に
電流を流すと、電機子導体13は16の方向に動く。
た閉磁路を形成している磁心14にした誘導アクチュエ
ータであり、図5は、図4のb−b断面図である。励磁
巻線11と12が巻かれた磁心14aと、電機子導体1
3がはまっている部分の磁心14bがあり、これらが部
分14cで、磁心を構成する電磁鋼板がラップしてい
る。電機子導体13はアルミニウム製金属環で負荷側と
一体化しており、同時加工したものである。この誘導ア
クチュエータは、磁心部分14aを積層し、励磁巻線1
1,12を巻き、他方、磁心部分14bを、電機子導体
13を貫通するように積層してつくられ、この部分の磁
心が完成時には、電機子導体13を貫通した状態になっ
ている。これらの、励磁巻線11と12が巻かれた磁心
部分14aと金属環の電機子導体13を貫通している部
分14bを、部分14cで、噛み合わせ、最終形状の誘
導アクチュエータをつくる。図1の場合と同様に、誘導
アクチュエータの励磁巻線11に交流電流を流すと、こ
の励磁巻線11に流される電流により同時に生じる、界
磁と電機子導体13の誘導電流により、電機子導体13
は15の方向に駆動力が生じる。一方、励磁巻線12に
電流を流すと、電機子導体13は16の方向に動く。
【0018】〔実施例 III〕図6は、E形磁心20aと
I形磁心20bをラップし、閉磁路を形成している磁心
20を用いた誘導アクチュエータである。磁心20のラ
ップ部分が20cであり、磁心20の中央部分の磁心に
励磁巻線17,18が巻かれ、銅環の電機子導体19も
磁心20に貫かれたようにセットされている。この場合
は、前もって巻かれた励磁巻線17,18と電機子導体
19を貫くように、E形磁心20aとI形磁心20bを
交互に積層およびラップし、磁心20をつくり、誘導ア
クチュエータを製作する。
I形磁心20bをラップし、閉磁路を形成している磁心
20を用いた誘導アクチュエータである。磁心20のラ
ップ部分が20cであり、磁心20の中央部分の磁心に
励磁巻線17,18が巻かれ、銅環の電機子導体19も
磁心20に貫かれたようにセットされている。この場合
は、前もって巻かれた励磁巻線17,18と電機子導体
19を貫くように、E形磁心20aとI形磁心20bを
交互に積層およびラップし、磁心20をつくり、誘導ア
クチュエータを製作する。
【0019】〔実施例IV〕図7は、実施例Iの場合の誘
導アクチュエータにおいて、励磁巻線2を除いたもので
ある。すなわち、磁心23は励磁巻線21が巻かれてお
り、また磁心23の一部が電機子導体22を貫通してい
る。励磁巻線21に電流を供給すると、電機子導体22
は24の方向に動く。この実施例は、一方向の駆動しか
必要ない場合の実施例である。
導アクチュエータにおいて、励磁巻線2を除いたもので
ある。すなわち、磁心23は励磁巻線21が巻かれてお
り、また磁心23の一部が電機子導体22を貫通してい
る。励磁巻線21に電流を供給すると、電機子導体22
は24の方向に動く。この実施例は、一方向の駆動しか
必要ない場合の実施例である。
【0020】〔実施例V〕図8は、実施例Iの誘導アク
チュエータに、3個の電機子導体を持たせたもので、カ
ーテン用のレール部分を誘導アクチュエータを兼ねさ
せ、カーテン開閉用のアクチュエータとしたものであ
る。無切断で長尺の方向性電磁鋼板積層磁心27を用
い、その両端に励磁巻線25,26が巻かれている。電
機子導体28a,28b,28cは、カーテン33のリ
ングを兼ねたものになっており、カーテンの開閉がスム
ーズにできるように、滑車31a,31b,31cが付
いている。なお、図中の符号32a,32bおよび32
cはカーテン33の吊り金具である。
チュエータに、3個の電機子導体を持たせたもので、カ
ーテン用のレール部分を誘導アクチュエータを兼ねさ
せ、カーテン開閉用のアクチュエータとしたものであ
る。無切断で長尺の方向性電磁鋼板積層磁心27を用
い、その両端に励磁巻線25,26が巻かれている。電
機子導体28a,28b,28cは、カーテン33のリ
ングを兼ねたものになっており、カーテンの開閉がスム
ーズにできるように、滑車31a,31b,31cが付
いている。なお、図中の符号32a,32bおよび32
cはカーテン33の吊り金具である。
【0021】〔実施例VI〕図9は、実施例Iの誘導アク
チュエータにおいて、励磁巻線と電機子導体間の電磁誘
導率を周波数を変化させて調べたものである。誘導率
は、電機子導体/(総電流励磁巻線数×励磁巻線電流)
である。誘導率が0.7である低周波数側限界周波数は
約1Hzであり、周波数10Hz以上1000Hz以下で、誘
導率がほぼ1になっている。従って、50Hzの交流で駆
動できる。
チュエータにおいて、励磁巻線と電機子導体間の電磁誘
導率を周波数を変化させて調べたものである。誘導率
は、電機子導体/(総電流励磁巻線数×励磁巻線電流)
である。誘導率が0.7である低周波数側限界周波数は
約1Hzであり、周波数10Hz以上1000Hz以下で、誘
導率がほぼ1になっている。従って、50Hzの交流で駆
動できる。
【0022】
【発明の効果】本発明の誘導アクチュエータは、励磁巻
線、電機子導体と磁心のみで駆動できるものであり、構
造がシンプルであり、直流リニアモータ等のような、ブ
ラシの寿命等の問題もなく、メンテナンス等が簡単であ
る。また、高価な永久磁石等を用いないので、比較的安
価である。特願平02−93125の誘導ボイスコイル
モータでの入力巻線と、電磁石用の巻線即ち界磁巻線を
本発明では共通にし、励磁巻線として実施したものであ
り、より構造が簡単であり、発明の効果が大きい。本発
明のひとつとして、閉磁路の磁心を使用した誘導アクチ
ュエータがあるが、閉磁路にしたために、半閉磁路の磁
心を使用するよりも、電機子導体に効率よく誘導電流を
流し、駆動力を発生できるので、効率面で改善でき、効
果がある。
線、電機子導体と磁心のみで駆動できるものであり、構
造がシンプルであり、直流リニアモータ等のような、ブ
ラシの寿命等の問題もなく、メンテナンス等が簡単であ
る。また、高価な永久磁石等を用いないので、比較的安
価である。特願平02−93125の誘導ボイスコイル
モータでの入力巻線と、電磁石用の巻線即ち界磁巻線を
本発明では共通にし、励磁巻線として実施したものであ
り、より構造が簡単であり、発明の効果が大きい。本発
明のひとつとして、閉磁路の磁心を使用した誘導アクチ
ュエータがあるが、閉磁路にしたために、半閉磁路の磁
心を使用するよりも、電機子導体に効率よく誘導電流を
流し、駆動力を発生できるので、効率面で改善でき、効
果がある。
【0023】本発明の誘導アクチュエータの可動部が電
機子導体である場合、可動子が金属環であるので、剛性
が高いこと、温度上昇による絶縁破壊、機械強度低下が
ないこと、負荷等と兼ねることができ、同時加工ができ
ること等利点が多い。
機子導体である場合、可動子が金属環であるので、剛性
が高いこと、温度上昇による絶縁破壊、機械強度低下が
ないこと、負荷等と兼ねることができ、同時加工ができ
ること等利点が多い。
【0024】制御性においても、磁石等によるコギング
トルクがないこと、励磁巻線を切り替えることで容易に
方向が変えられること等の長所がある。
トルクがないこと、励磁巻線を切り替えることで容易に
方向が変えられること等の長所がある。
【図1】実施例 Iの誘導アクチュエータの側面図であ
る。
る。
【図2】図1のa−a断面図である。
【図3】この誘導アクチュエータを駆動する制御回路の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】実施例 II の誘導アクチュエータの側面図であ
る。
る。
【図5】図4のb−b断面図である。
【図6】実施例 IIIの誘導アクチュエータの側面図であ
る。
る。
【図7】一方向駆動の誘導アクチュエータである実施例
IV を示す側面図である。
IV を示す側面図である。
【図8】カーテン開閉用アクチュエータに応用した実施
例 Vを示す側面図である。
例 Vを示す側面図である。
【図9】実施例Iの誘導アクチュエータにおける、励磁
巻線と電機子導体間の電磁誘導率の周波数特性を示す線
図である。
巻線と電機子導体間の電磁誘導率の周波数特性を示す線
図である。
1 励磁巻線 2 励磁巻線 3 電機子導体 4 磁心 5 電機子導体の駆動方向 6 電機子導体の駆動方向 7 交流電源 8 切り替えスウィッチ 11 励磁巻線 12 励磁巻線、 13 電機子導体 14 磁心 17 励磁巻線 18 励磁巻線 19 電機子導体 20 ラップ磁心 25 励磁巻線 26 励磁巻線 27 磁心 28a,28b,28c カーテンリングを兼ねた電機
子導体 29 電機子導体の駆動方向 30 電機子導体の駆動方向 31a,31b,31c 滑車 33 カーテン
子導体 29 電機子導体の駆動方向 30 電機子導体の駆動方向 31a,31b,31c 滑車 33 カーテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立木 武志 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内 (72)発明者 宮野 文彦 東京都港区新橋1−17−2 株式会社三協 精機製作所東京本社内
Claims (11)
- 【請求項1】 励磁巻線と電機子導体および、前記励磁
巻線と電機子導体を貫通する磁心で構成され、励磁巻線
との電磁誘導により電機子導体に流れる誘導電流と、励
磁電流により生じる界磁により、駆動力が生じるアクチ
ュエータにおいて、2個以上の励磁巻線を有し、駆動力
の方向が2方向以上であることを特徴とする誘導アクチ
ュエータ。 - 【請求項2】 可動部が電機子導体である請求項1記載
の誘導アクチュエータ。 - 【請求項3】 電機子導体が銅、アルミニウムやこれら
の合金である請求項1または2記載の誘導アクチュエー
タ。 - 【請求項4】 電機子導体が2個以上である請求項1,
2または3記載の誘導アクチュエータ。 - 【請求項5】 磁心が閉磁路である請求項1,2,3ま
たは4記載の誘導アクチュエータ。 - 【請求項6】 磁心に使用される材料を次のうち何れか
一つ以上とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
かに記載の誘導アクチュエータ。 a)厚さが1mm以下の板状磁性材料 b)直径が1mm以下の線状磁性材料 c)電気抵抗が50μΩcm以上の磁性材料 d)磁区細分化処理された磁性材料 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の誘導ア
クチュエータにおいて、2個以上の励磁巻線の間で、電
流を切り替えることで、駆動方向を制御する誘導アクチ
ュエータの駆動方法。 - 【請求項8】 流す電流を交流で行う請求項7記載の誘
導アクチュエータの駆動方法。 - 【請求項9】 励磁巻線と電機子導体および、前記励磁
巻線と電機子導体を貫通する磁心で構成され、励磁巻線
との電磁誘導により電機子導体に流れる誘導電流と、励
磁電流により生じる界磁により、駆動力が生じるアクチ
ュエータにおいて、励磁巻線が1個であり、磁心が閉磁
路である誘導アクチュエータ。 - 【請求項10】 請求項9記載の誘導アクチュエータに
おいて、流す電流を交流で行う誘導アクチュエータの駆
動方法。 - 【請求項11】 交流の周波数を、励磁巻線と電機子導
体との間の電磁誘導を効率よく行える低周波数側限界周
波数以上とする請求項8または10記載の誘導アクチュ
エータの駆動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24368892A JPH0698519A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 誘導アクチュエータおよびその駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24368892A JPH0698519A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 誘導アクチュエータおよびその駆動方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0698519A true JPH0698519A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17107511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24368892A Withdrawn JPH0698519A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 誘導アクチュエータおよびその駆動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0698519A (ja) |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP24368892A patent/JPH0698519A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991130 |