JPH0698635B2 - 無機充填剤含有樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

無機充填剤含有樹脂成形品の製造方法

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JPH0698635B2
JPH0698635B2 JP2298387A JP2298387A JPH0698635B2 JP H0698635 B2 JPH0698635 B2 JP H0698635B2 JP 2298387 A JP2298387 A JP 2298387A JP 2298387 A JP2298387 A JP 2298387A JP H0698635 B2 JPH0698635 B2 JP H0698635B2
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雅彦 森谷
隆宣 藤田
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、無機充填剤含有樹脂成形品の製造方法に関す
る。
〈従来の技術〉 無機充填剤含有樹脂は建築材料、室内装飾用として広く
用いられている。
特に近来、大理石様の外観を呈するいわゆる人工大理石
の需要が特に洗面化粧台、台所流し、バスタブ、その他
サニタリー製品と称される用途において盛んになりつつ
ある。
これらの製造方法としては、アルミナ、アルミナ水和
物、炭酸カルシウム、石こう、大理石粉、酸化チタン等
の無機充填剤を不飽和ポリエステル樹脂プレポリマー、
またはメタクリル酸メチルの部分重合体いわゆるメタク
リレートシラップに混合し、重合開始剤を加えて、予め
形成された注型用の型枠内に注液し、加熱硬化するとい
う方法が採用されている。
しかし、この方法は、重合硬化時間が長く、効率の悪い
方法であり、生産性の向上が望まれている。
また、重合硬化時間が長く、無機充填剤が重合中に沈降
するため、成形品の外観や機械的特性、熱的特性等が部
分的に異なり、反り、ねじれ等の問題が生じる。
一般に、無機充填剤と不飽和ポリエステル樹脂プレポリ
マーやメタクリレートシラップとの重合性組成物とは、
比重が異なるため、無機充填剤の沈降による分散が不均
一になり易い。
この対策として、この無機充填剤の沈降を少なくするた
め、重合性組成物の液の粘度を操作できる範囲で、でき
るだけ上げたり、特開昭60-84364号公報にみられるよう
に無機充填剤粒子の分散性を良くするため、分散剤を添
加したり、無機充填剤の粒径を小さくしたり、特開昭59
-217664号公報に示されるような、成形方法を工夫する
方法が行なわれている。
更に、無機充填剤として、特に金属酸化物や水酸化物等
を用いたメタクリレートシラップの重合硬化を行なう場
合、充填剤による重合阻害が著しく、重合硬化時間が長
くなったり、途中で重合が停止してしまう等の現象が生
じることがある。
重合が不充分であると、残存する単量体のため、成形品
の耐熱性が低下したり、耐薬品性が劣ったり、クラック
等の欠陥を生じたりする。
更に残存単量体が多くなると、臭気の問題も生じて商品
価値を失うものとなる。
これらの改善のために、従来数種の重合開始剤系が提案
されている。
特公昭50-22586号公報には、マレイン酸ヘミパーエステ
ルの金属塩とメルカプタン系連鎖移動剤の系が、無機充
填剤としてアルミナ水和物を用いたとき、無機充填剤に
含有する水の重合阻害を改善することができるとして、
示されている。
また、特開昭53-81589号公報及び特開昭53-115768号公
報には、有機過酸化物と第3級アミンが常温においても
円滑に重合硬化ができることが示されている。
更に、特開昭60-103065号公報においては、有機過酸化
物と4級アンモニウム塩を重合開始剤系として用い、60
℃以下での温度で重合硬化する、有機過酸化物と第3級
アミンで問題となる、着色と変色を改良した方法が示さ
れている。
しかし、これらの方法は、無機充填剤による重合硬化が
不充分となる点は改善しているものの、着色、変色の問
題があったり、また重合硬化時間は、一般に数時間を要
しており、生産性の良い方法ではない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、無機充填剤含有樹脂成形品の製造する
に際し、重合硬化時間を短くすることで、生産性を向上
すると共に無機充填剤が重合中に沈降するのを少なく
し、成形品の外観や機械的特性、熱的特性の不均一性を
改良するところに有る。
また、重合硬化を型枠内で行わせる際に生じる収縮現象
による成形品の部分変形、特に表面状態不良を改良する
ところに有る。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、重合体を含む、または含まないビニル単量体
及び/またはビニリデン単量体及び無機充填剤から主と
してなる反応性原料を型枠内に注入し、加圧下で重合硬
化させることを特徴とする無機充填剤含有樹脂成形品の
製造方法である。
本発明においていうビニル単量体またはビニリデン単量
体とは、分子内に、重合可能な不飽和炭素結合が少なく
とも一つ含有する単量体をいい、かかる分子内に一つの
重合可能な不飽和炭素結合を含有するビニル単量体また
はビニリデン単量体としては、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アク
リル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ボ
ルニル、(メタ)アクリル酸フルフリル、(メタ)アク
リル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸アダマンタン
などに示される。
脂肪族アルコール、脂環式アルコール、複素環式アルコ
ール、芳香族アルコールあるいは、フェノール類とのア
クリル酸エステル及びメタクリル酸エステル類;アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、クロトニトリルなど
のビニルニトリル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
安息香酸ビニルなどのビニルエステル類;スチレン、α
−メチルスチレン、p−スチルスチレンなどの芳香族ビ
ニル化合物;2−クロルスチレン、4−ブロムスチレン、
(メタ)アクリル酸4−ブロモフェニル、(メタ)アク
リル酸2,4,6−トリブロモフェニルなどのハロゲン置換
芳香環を有する芳香族ビニル化合物、ハロゲン含有−ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル類;アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸などの
不飽和カルボン酸類及びその無水物;及び、フェニルマ
レイミド、シクロヘキシルマレイミド、オルトメチルフ
ェニルマレイミド、エチルマレイミド、ラクリルマレイ
ミドなどのイミド化物などが挙げられる。
また、かかるビニル単量体またはビニリデン単量体は、
単独あるいは混合して用いることができ、更に、他の共
重合可能な単量体を併用することもできる。
他の共重合可能な単量体の例としては、2−ヒドロキシ
ルエチル(メタ)クリレート、グリシジルメタクリレー
ト、ジアミノエチル(メタ)クリレート等の官能基を有
する単量体が挙げられる。
更には、成形品の強度や耐薬品性、耐熱性を向上させる
ため、分子内に二つ以上の重合可能な不飽和炭素結合を
含有するビニル単量体、またはビニリデン単量体を併用
することが好ましい。
かかる分子中に二つ以上の重合可能な不飽和炭素結合を
含有する多官能単量体としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、またはそれらのオリゴマー、他
の二価以上のアルコール、あるいはフェノール及びそれ
らのアルキレンオキサイド付加物とアクリル酸またはメ
タクリル酸とのエステル;及び前記の二価あるいは多価
アルコールとグリシジル基含有(メタ)アクリレートの
開環付加物;及び二塩基酸とグリシジル基含有(メタ)
アクリレートの開環付加物;さらにはアリールメタクリ
レート、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。
該多官能単量体は、全単量体中の0.1〜30重量%の範囲
で使用することが好ましい。
ビニル単量体またはビニリデン単量体は、単量体のまま
で無機充填剤と混合して反応性原料とすることもできる
が、重合硬化時間の短縮、無機充填剤の沈降防止及び取
扱いの容易さなどから重合体を溶存、含有させた通称シ
ロップで用いるのが好ましい。
この重合体の種類は、必ずしも用いる単量体と同種であ
る必要はなく、成形品の物性から選択し、用いる単量体
に溶解するものであればよい。
該シロップ中の重合体の含有率は、8〜40重量%程度で
ある。
40重量%を越えると粘度が高く、取扱いにくくなるので
好ましくない。
シロップを製造するには公知の方法でよく、例えば単量
体に重合開始剤等を加えて重合させ、適度な重合率のと
ころで重合を停止させる方法、単量体に重合体を所定量
溶解させる方法等がある。
本発明で用いる無機充填剤としては、種々の天然または
人工の充填剤が可能であるが、例としては、アルミナ、
石英、クリストバル石、及びトリジマイトのごときシリ
カ系物質、水酸化アルミ、水酸化マグネシウム、カルシ
ウムアルミネート水和物のごとき水和物、アルミン酸塩
類、アルミノ珪酸塩、石膏、螢石、カイアナイト、かん
らん石、珪灰石、燐灰石、方解石のごとき鉱物、鋳鉄、
亜鉛合金、アルミニウム、青銅及び鋼のごとき金属、並
びにガラス、陶磁器、スラグ及びコークスのごとき炭素
系物質等の人工物である。
本発明で用いる無機充填剤粒子としては、本発明の方法
では型枠内に加圧注入し、短時間に重合硬化するため従
来の製造方法では、沈降や、取扱いの点で問題となって
いた100μ以上の粒径の粒子を用いることができる。
一般には、1μ〜200μの粒径の無機充填剤が、取扱
い、外観の点で好適である。
無機充填剤の量としては、重合体を含む、または含まな
いビニル単量体及び/またはビニリデン単量体及び無機
充填剤から主としてなる反応性原料に対して、75〜30重
量%が好適である。
75重量%より多いと、反応性原料の粘度が高く、取扱い
が困難となり、また型枠内へ注入の際気泡の巻き込みを
生じ、外観が悪くなる。
また、30重量%より少ないと、外観がまだら状になるの
で好ましくない。
本発明において単量体を重合させるに用いられる重合開
始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、サクシニックパーオキサイドなどのジ
アシルパーオキサド:ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイト、ジクミルパーオキサ
イドなどのジアルキルパーオキサイド:t−ブチルパーオ
キシアセテート、t−ブチルパーオキシピバレート、t
−ブチルパーオキシベンゾエード、t−ブチルマレイン
酸ヘミパーエステルなどのパーオキシエステル:t−ブチ
ルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサ
イドなどのハイドロパーオキサイド:メチルエトンパー
オキサイドなどのケトンパーオキサイドなどの有機過酸
化物及び、2,2−アゾビスイソプチロニトリル、2,2−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ系
化合物が挙げられる。
かかる重合開始剤としては、重合体を含むまたは含まな
いビニル及び/またはビニリデン単量体に対し、0.01〜
10重量%の範囲で使用できる。
また、本発明においては、前記の重合開始剤の他、重合
促進剤、更に重合促進剤の補助的成分も使用することが
できる。
かかる重合促進剤としては、還元性物質が、また重合促
進剤の補助的成分としては、金属含有化合物、アミンま
たはアミン−ハロゲン化合物などがある。
重合促進剤である還元性物質としては、ラウリメルカプ
タン、オクチルメルカプタン、2−エチルヘキシルメル
カプタン、グリコールジメルカプトアセテート、グリコ
ールジメルカプトプロピオネートなどのメルカプタン
類:ジブチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿素などのチ
オ尿素類:トリメチルホスファイト、トリ−n−ブチル
ホスファイトなどの亜リン酸エステル類などが挙げられ
る。
また、重合促進剤の補助的成分の金属化合物としては、
鉄、銅、コバルト、ニッケル、スズ、アルミニウム、ア
ンチモンから選ばれた金属のナフテン酸のごとき有機酸
の塩、またはアセチルアセトン、フェニルアセチルアセ
トンなどの有機金属錯体、これら金属のアリル化合物が
挙げられる。
また、アミンまたはアミン−ハロゲン化合物としては、
一級アミン、二級アミン、三級アミンあるいはそれらの
ハロゲン化水素塩、ハロゲン化四級アンモニウムが挙げ
られる。
かかる重合促進剤及び重合促進剤の補助的成分は、混合
した原料液中の重合体を含むまたは含まないビニル単量
体及び/またはビニリデン単量体に対し、0.00001〜1
重量%の範囲で使用することができる。
本発明においては、重合硬化を迅速に完結するために、
重合開始剤と重合促進剤を併用する場合には、反応性原
料の一部に重合開始剤を含有させてなる原料液と、前記
反応性原料の残部に重合開始剤以外の重合促進剤を含有
させてなる原料液とを、型枠注入の直前に混合する方法
を採用するのがよい。
なお、重合促進剤の補助的成分は、いずれの原料液に入
れてもよい。
また、反応性原料には、必要に応じて、紫外線吸収剤、
熱安定剤、滑剤、離型剤、着色剤、界面活性剤やシラン
カップリング剤や官能性重合体などの分散剤を添加する
こともできる。
本発明において、重合開始剤を含有させてなる反応性原
料と重合開始剤以外の重合促進剤を含有させてなる反応
性原料との混合は、50℃以下の温度で短時間で行なう必
要がある。
このための混合方式としては、衝突混合器、ダイナミッ
クミキサー、スタティックミキサーなどを挙げることが
でき、かかる混合方式により反応性原料を均一に短時間
で混合することが可能で、無機充填剤の均一な分散、重
合硬化の均一性が可能となり、更に混合中の重合の進行
を防止することができる。
また、かかる混合装置への反応性原料の供給は、公知の
液体の送出装置を用いることができる。
例えば、ギヤポンプ、ピストンポンプ、アキシャルポン
プ、ダイヤフラムポンプ等の加圧定量送出装置あるいは
圧縮気体による加圧送出を用いることができ、かかる送
出装置により、上記混合装置に原料液を加圧しつつ定量
的に供給し、反応性原料を均一混合し、更に枠体に加圧
注入する。
本発明において、型枠への加圧注入は、上記の混合装置
を型枠に取り付け、直接連続的に加圧注入することもで
き、また混合装置から導管を通じて加圧注入することも
でき、更には、混合装置から送出された反応性原料を再
度、加圧して注入することもできる。
かかる加圧注入により、従来では、注液し難い気泡の巻
き込みのしやすい高粘度の反応性原料あるいは、高活性
の重合しやすい反応性原料においても、更には大型の成
形品を得る型枠を用いる場合においても、短時間で注入
することができる。
型枠内への反応性原料の注入圧力としては、少なくとも
10kg/cm2の圧力であることが望ましい。
注入速度は、注入圧力が高い程早く、有利であるが、あ
まりに高いと気泡の巻き込みが生じるため、たとえば反
応性原料の粘度が1〜200ポイズにおいては、圧力を100
〜150kg/cm2程度が好ましい。
型枠は金型、樹脂型、ゴム型、木型等が使用されるが、
精度、耐久性より金型が特に好ましい。
型枠の形状は、得るべき成形品の形状に合ったものを採
用する。
重合硬化時に、反応性液体は、収縮現象を生じるので、
型枠内を重合硬化期間中加圧することが望ましい。
型枠内の加圧は、型枠内の原料液が注入され充填される
空間容積を外力により縮小しうる型枠構造により、圧縮
する方法−即ち圧縮成形や射出圧縮成形において用いら
れる型内圧縮方法あるいは、型枠内の原料液に、外部よ
り圧縮空気などの圧縮された流体を導入する方法などが
特開昭56-146743号公報、特開昭58-201627号公報、特開
昭59-106939号公報、特開昭59-59427号公報、などに示
された公知の方法が挙げられる。
加圧条件としては、重合硬化中、型枠内の反応性原料を
1〜100kg/cm2の圧力で加圧することが好ましく、更に
は、10〜50kg/cm2の圧力にすることがより好ましい。
1kg/cm2未満の圧力においては、重合硬化における原料
液の収縮に対し、型枠の追従が充分できず、型枠の正確
な転写ができにくく、また単量体の沸騰が起きやすく、
100kg/cm2を越える圧力においては、成形品に歪みが残
りやすいため好ましくない。
本発明において、型枠内で加熱加圧することにより重合
硬化が均一に行なわれ、成形品の表面、内部共に泡、へ
こみ等の欠陥がなく、また重合収縮を補償し、型枠の表
面状態・形状が正確に反転され、精度が高く、且つ歪み
の少ない成形品を形成することができる。
重合硬化温度としては、50℃〜150℃とすることが好ま
しい。
この温度調節は、型枠内にヒーターを埋め込み加熱する
ヒーター加熱、空冷により冷却する方法、型枠にジャケ
ットあるいは熱媒の通る通路を付け温水または熱媒油を
通す方法等によって行なわれる。
重合時間は、重合開始剤と他の重合促進剤の種類、濃度
及び型枠の温度などの条件を選ぶことによって80分以
下、好ましくは15分以内、さらに好ましくは10分以下の
短時間で行なわれる。
〈発明の効果〉 本発明によれば、ビニル系重合体の無機充填剤含有樹脂
の成形品を短時間で効率良く製造できる。
また、無機充填剤の沈降による外観、機械的特性、熱的
性質の不均一性のない成形品を得ることができる。
さらに重合収縮によるへこみ等の外観欠陥のない優れた
成形体を得ることができる。
本発明方法は、特に大型成形品の製造も容易で、生産性
が良いことから、洗面化粧台、台所流し、バスタブ、そ
の他サニタリー用品等の製造に適している。
〈実施例〉 実施例1 (原シロップの調製) メタクリル酸メチル20kgにメタクリル酸メチル樹脂(ス
ミペックス −B MH 住友化学工業(株)製)5kgを
攪拌しながら混合溶解し、重合体含有率20%、粘度1ポ
イズの原シロップを得た。
(原料液Aの調製) 上記原シロップ1.8kgに、エチレングリコールジメタク
リレート0.2kg、t−ブチルパーオキシベンゾエート20k
gを加え、更にジブチルアミン塩酸塩をジエチレングリ
コール8重量%の濃度に溶解した液10gを加えて、均一
な溶液とし、更に平均粒径が120μのシリカ粉末3kgを除
々に加えて、均一に分散させ、原料液Aを調製した。
この原料液Aの粘度は、40ポイズであった。
(原料液Bの調製) 上記原シロップ2kgに、グリコールジメルカプトアセテ
ート10gを加え、更にナフテン酸銅(Cu含量10%)をメ
タクリル酸メチルに1重量%溶解した液、1gを加え、均
一な溶液とし、更に上記原料液Aで用いたのと平均粒径
120μのシリカ粉末3kgを除々に加えて、均一に分散さ
せ、原料液Bを調製した。
この原料液Bの粘度は、60ポイズであった。
(重合成形) 上記原料液A及びBをそれぞれ、ピストン・シリンダー
式ポンプを用い120kg/cm2に加圧しながら、14mmの距離
を隔てて対向する直径1.4mmのノズルを有する衝突混合
器に導き、該衝突混合器において、原料液A及びBを1:
1の重量比で加圧、混合しつつ、80℃にセットされた500
×500×10mmの型枠の中へ流し込んだ。
注入に要した時間は、約5秒であった。
流し込み終了後、型枠を密閉し、内部を徐々に加圧し10
kg/cm2に保ち、6分後、型枠内の原料液の温度が最高値
を示し、8分後型枠を開放し、硬化した成形体を得た。
成形体は、表面のへこみや充填剤の沈降、気泡の混入等
の欠陥がなく、光沢も良好であった。
実施例2 実施例1において用いた平均粒径120μのシリカ粉末の
代わりに、平均粒径15μの水酸化アルミニウムを用いる
以外は、実施例1と同様にして原料液の調製及び重合成
形を行なった。
実施例1と同様にして得た原料液A,Bの粘度は、それぞ
れ150ポイズ、180ポイズであった。
また、型枠内への流し込みは、約10秒を要し、流し込み
終了後、8分で原料液はピーク温度を示し、10分後、型
枠を開放し、成形体を得た。
得られた成形体は、実施例1と同じように欠陥がなく優
れた外観を有する重合体であった。
実施例3 (原料液Aの調製) 実施例1で調製した原シロップ1.8kgにエチレングリコ
ールジメタクリレート0.2kg、t−ブチルマレイン酸ヘ
ミパーエステル30g、ジブチルオクチルアミン塩酸塩16
g、アセチルアセトン−錫4gを加えて均一な溶液とし、
更に平均粒径5μの水酸化マグネシウム2.0kgを徐々に
加えて均一に分散させ原料液Aを調製した。
この原料液Aの粘度は、250ポイズであった。
(原料液Bの調製) 実施例1で調製した原シロップ2.0kgに、2−メルカプ
トエタノール20gを加えて均一な溶液とし、更に平均粒
径が5μの水酸化マグネシウム2.0kgを徐々に加えて、
均一に分散させ原料液Bを調製した。
この原料液Bの粘度は270ポイズであった。
(重合成形) 上記の原料液A及びBを用い、実施例1と同様にして、
重合成形を行なった。
型枠内への流し込みは、約15秒を要し、流し込み終了
後、5分で原料液はピーク温度を示し、10分後型枠を開
放して成形体を得た。
得られた成形体は、実施例1と同様に欠陥がなく優れた
外観を有していた。
実施例4 (原シロップの調製) メタクリル酸シクロヘキシル2.4kg、メタクリル酸メチ
ル1.4kg、スチレン0.2kg、アゾビスイソブチロニトリル
0.8gを混合し、反応容器内で攪拌しながら80℃に保っ
た。
内液の粘度が1ポイズになった時点で、冷却して反応を
停止させ、重合体を3重量%含む原シロップを得た。
(原料液Aの調製) 上記原シロップ1.8kgに、テトラエチレングリコールジ
メタクリレート0.2kg、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート40g、ジメチルオクチルアミン塩酸塩4gを加えて均
一な溶液とし、更に、平均粒径が15μの水酸化アルミニ
ウム3kgを徐々に攪拌しながら加えて均一に分散させ、
原料液Aを調製した。
この原料液Aの粘度は150ポイズであった。
(原料液Bの調製) 上記原シロップ2.0kgにグリコールジメルカプトプロピ
オネート20g、更にアセチルアセトン銅をメタクリル酸
メチルに0.1重量%溶解させた液5gを加え、均一な溶液
とし、更に平均粒径が15μの水酸化アルミニウム3kgを
徐々に攪拌しながら加えて、均一に分散させ、原料液B
を調製した。
この原料液Bの粘度は、170ポイズであった。
(重合成形) 上記原料液A及びBを用い、型枠として概寸法が直径60
0mm、深さ100mm、厚み10mmの洗面台の形状を有する型枠
を用いる他は、実施例1と同様にして、成形を行なっ
た。
型枠内への流し込みに約10秒を要し、流し込み終了後、
10分で原料液は、ピーク温度を示し、15分後型枠を開放
し、成形体を得た。
得られた成形体は、実施例1と同様に欠陥のない優れた
外観を有していた。
実施例5 (原料液Aの調製) 無水マレイン酸392g、イソフタル酸323g及びプロピレン
グリコール456gを加熱して得られた不飽和ポリエステル
をスチレン1770gに溶解した。この溶液2000gに、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート40g、ジメチルオクチルア
ミン塩酸塩4g、及びアセチルアセトン銅をスチレンに0.
1重量%溶解させた液5gを加え、均一な溶液とし、更に
平均粒子径が70μの水酸化アルミニウム3000gを徐々に
攪拌しながら加えて均一に分散させ原料液Aを調製し
た。
この原料液Aの粘度は、250ポイズであった。
(原料液Bの調製) N−シクロヘキシルマレイミド1030g、メタクリル酸メ
チル730g、テトラエチレングリコールジメチクリレート
240g及びグリコールジメチルカプトアセテート15gを混
合し、均一な溶液とし、更に、平均粒子径70μの水酸化
アルミニウムを3000gを、攪拌しながら徐々に加えて均
一に分散させ、原料液Bを調製した。
この原料液Bの粘度は、50ポイズであった。
(重合成形) 上記の調製した原料液A及びBを用いる他は実施例1と
同様にして、成形を行った。
型枠内への流し込みに約10秒を要し、流し込み終了後、
3分で原料液はピーク温度を示し、5分後型枠を開放
し、成形体を得た。
得られた成形体は、実施例1と同様に欠陥のない優れた
外観を有していた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合体を含む、または含まないビニル単量
    体及び/またはビニリデン単量体及び無機充填剤から主
    としてなる反応性原料を型枠内へ加圧注入し、加圧下で
    重合硬化させることを特徴とする無機充填剤含有樹脂成
    形品の製造方法。
  2. 【請求項2】型枠内へ少なくとも10kg/cm2の圧力で加圧
    注入することを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記
    載の製造方法。
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