JPH0699172B2 - セメント組成物 - Google Patents

セメント組成物

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JPH0699172B2
JPH0699172B2 JP28382687A JP28382687A JPH0699172B2 JP H0699172 B2 JPH0699172 B2 JP H0699172B2 JP 28382687 A JP28382687 A JP 28382687A JP 28382687 A JP28382687 A JP 28382687A JP H0699172 B2 JPH0699172 B2 JP H0699172B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はセメント組成物に関するものである。さらに詳
しくは特定のエチレン−第3級脂肪酸ビニルエステル−
酢酸ビニル共重合体エマルジョンをセメント組成物に混
入することにより柔軟性、接着性とその耐久性にすぐ
れ、コンクリート構造物の耐久性向上材として仕上材、
防水材、下地調整材、接着剤等に利用できるセメント組
成物に関する。
<従来の技術> セメントコンクリート構造物は古くから半永久的な耐久
性を持つものとして土木、建築分野で広く使用されてい
るが、近年コンクリート構築物の中性化、クラック、骨
材による塩害、アルカリ骨材反応などから早期にコンク
リートが劣化する問題がクローズアップされている。こ
れらの問題に対して耐久性向上保護材、改修材、補修材
がいろいろ検討されているが、それらの一つとしてコン
クリートのクラックに追随できるポリマーセメントモル
タルが期待されている。従来一般に公知のポリマーセメ
ントモルタルは接着性改良を主体に曲げ、引張強度およ
び水密性、気密性、摩耗性などを向上させるため、セメ
ントモルタルに合成樹脂エマルジョン合成ゴムラテック
スなどを混入したものであり、中でも合成樹脂エマルジ
ョンのうちエチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジ
ョンがセメントのなじみにすぐれ、さらに各種下地に対
する接着性がすぐれることから大量に使用されている。
しかしながらこれらのものはコンクリートのクラックに
追随できるような柔軟性や伸びを持つまでに至っていな
い。
特公昭47−33054号公報では、酢酸ビニル成分の含量60
−90重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョ
ンがセメントに対し樹脂固形分として2〜40重量%の割
合で混入せられてなる改質されたセメント製品が提示さ
れている。かかるセメント組成物では、クラックへの追
随性を付与することができず、特に低温時に皮膜の伸び
が著しく小さくなり使用に耐えない。
また、特公昭52−25406号公報では、エチレン含量が5
〜17重量%、炭素数が9〜10の分岐脂肪酸ビニルエステ
ル含量が2〜30重量%、酢酸ビニル含量が95〜53重量%
の範囲内にあって、かつ転移温度が15℃から−15℃の範
囲内にある共重合体の水性エマルジョンをセメント及び
必要に応じて充填剤及び水と混練してなるセメント組成
物の提案されている。
さらに特公昭55−19912号公報では、保護コロイドとし
て特定のポリビニルアルコールを用いたエチレン含量12
〜30重量%、第3級脂肪族モノカルボン酸エステルの含
量0.5〜30重量%、および残部が第一脂肪族モノカルボ
ン酸ビニルエステルからなる共重合体分散液をセメント
と混和して用いるセメントモルタル組成物の例示があ
る。
かかるエチレン−第3級脂肪酸ビニルエステル−酢酸ビ
ニル共重合体エマルジョンを用いてもクラック追随性が
劣り、低温時に皮膜の伸びが少ない等、十分な改良効果
は得られていない。
また特公昭57−43546号公報には、酢酸ビニル−エチレ
ン−ノルマルブチルアクリレート又は2−エチルヘキシ
アクリレート(50〜95/4〜49.5/0.5〜45重量%)共重合
体エマルジョンを固形分としてセメントに対し1〜30重
量%含有したセメント製品の提示がある。かかるセメン
ト製品についても、クラック追随性、低温時の皮膜の伸
び等については、ほとんど改善されておらず、本発明の
目的で、使用に耐えるものではない。
<発明が解決しようとする問題点> 上記の実状に鑑み、本発明が解決しようとする問題点、
すなわち本発明の目的は、セメント組成物を調製する
時、気泡の混入が少なくセメント硬化物がコンクリート
に追随出来る高柔軟性と伸び、さらにそれらの温度の影
響が小さく、またさらに付着力にすぐれるセメント組成
物を提供することにある。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、エチレン5〜30重量%、炭素数が9〜11の第
3級脂肪酸ビニルエステル30〜65重量%、酢酸ビニル15
〜55重量%の組成を有するエチレン−第3級脂肪酸ビニ
ルエステル−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを樹脂固
形分でセメント100重量部に対して40〜150重量部混入し
てなることを特徴とするセメント組成物に係るものであ
る。
本発明のエチレン−第3級脂肪酸ビニルエステル−酢酸
ビニル共重合体エマルジョンとは、エチレン5〜30重量
%、第3級脂肪酸ビニルエステル30〜65重量%、酢酸ビ
ニル15〜55重量%、であり、好ましくはエチレン10〜25
重量%、第3級脂肪酸ビニルエステル35〜60重量%、酢
酸ビニル20〜50重量%の組成を有する。
エチレン含有量5重量%未満、第3級脂肪酸ビニルエス
テル30重量%未満及び/又は酢酸ビニルが55重量%を越
える場合、共重合体エマルジョンをセメントに混和した
際、コンクリートのクラックに追随できる柔軟性を持つ
セメント硬化物が得られない。
またエチレンが30重量%を越えたり、第3級脂肪酸ビニ
ルエステルが65重量%を超えた場合及び/又は酢酸ビニ
ルが15重量%未満の場合、ポリマーの凝集力が弱くなる
ため、セメントと混和した際、コンクリートのクラック
に追随できなくなったり、付着力が低下したりするため
好ましくない。
本発明で用いられる第3級脂肪酸ビニルエステルとは、
炭素数が9〜11の分岐脂肪酸のビニルエステルで、一般
式 (式中でR1,R2およびR3は直鎖状のアルキル基)で表さ
れる化合物を示す。代表的化合物としては炭素数9〜11
個の合成脂肪酸であるバーサチック酸のビニルエステル
(具体的には、ベオバ 10、ベオバ 9、シエル化学
製)が例示される。本発明で用いるエチレン−炭素数9
〜11の第3級脂肪酸ビニルエステル−酢酸ビニル共重合
体エマルジョンを製造するに当たって、上記以外のビニ
ルエステル例えばプロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニ
ル等を上記共重合体ポリマー成分中の30重量%以下の量
で共重合することができる。
また塩化ビニルに代表されるハロゲン化ビニル、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、nブチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、メチル
(メタ)アクリレート等に代表される(メタ)アクリル
酸エステル類、クロトン酸エステル、イタコン酸エステ
ルなど共重合可能なモノマーを本発明の効果を阻害しな
い範囲で1種または2種以上を20重量%以下共重合する
こともできる。
また、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸(半エステルを含む)、マレイン酸(半エステルを
含む)等のカルボキシル基含有モノマー及びその無水
物、N−メチロールアクリルアミド、N−ヒドロキシメ
チロールアクリルアミド等のN−メチロール誘導体モノ
マー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基
含有モノマー、ジメチルアミノエチルメタクリレート、
ジメチルアミノプロピルアクリルアミド等のアミノ基含
有モノマーグシジル(メタ)アクリレート、アリルグリ
シジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー、アクリル
アミド、メタアクリルアミド、マレインアミド等のアミ
ド基含有モノマー、ビニルスルホン酸ソーダ、メタリル
スルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸等のスルホン基含有モノマー、さにジ
アリルフタレート、トリアクリレート、テトラアクリレ
ート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌ
レート、ジビニルベンゼン等多重合性ビニルモノマー等
の群から選ばれた1種又は2種以上を、耐水性、耐溶剤
性、耐候性、耐熱性等種々の他物性を向上させる目的で
0〜10重量%範囲で共重合することもできる。
本発明で用いるエチレン−第3級脂肪酸ビニルエステル
−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを製造する際に用い
る分散安定剤としては、保護コロイド、ノニオン系界面
活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤等の1
種又は2種以上を用いる事ができる。
使用できる保護コロイドとしては、部分ケン化ポリビニ
ルアルコール、完全ケン化ポリビニルアルコール、スル
ホン酸変性ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリ
ビニルアルコール、シラノール基含有ポリビニルアルコ
ール等のポリビニルアルコール類、ヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース等のセルロース誘導体が例示される。
また、ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピレンブロ
ックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル等があげられる。
アニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル
塩、アルキルベンゼンスルフォ酸塩、アルキルスルホコ
ハク酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸
塩、ポリオキシエチレンアルカリ硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルリン酸エステル等があげられる。
本発明で用いるエチレン−第3級脂肪酸ビニルエステル
−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを製造する際、用い
る重合開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナ
トリウム、過硫酸カリウム、過酸化水素等に代表される
水性ラジカル開始剤、有機パーオキサイド、アゾ化合物
等の油性ラジカル開始剤を用いることができる。
なお、重合に際しては上記重合開始剤に還元剤を併用す
るいわゆるレドックス触媒系とすることがより好まし
い。
その際用いる還元剤としてはロンガリット(ホルムアル
デヒドスルホキシレート)、チオ硫酸ナトリウム、亜硫
酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、Lアスコルビン酸
及びその塩、コハク酸及びその塩、第1硫酸鉄、塩化第
1銅等乳化重合で一般的に使用できるものなら使用可能
である。
また本発明で用いるエチレン−第3級脂肪酸ビニルエス
テル−酢酸ビニル共重合体を製造する方法としては、バ
ッチ重合法、連続重合法等、公知の手法であれば、いず
れでも可能であり、前述の骨格モノマー、変性モノマ
ー、分散安定剤、重合開始剤(レドックス触媒系の場
合、還元剤も含む)、等の種々原料、重合温度、反応時
間など最適条件を適宜選択することにより良好なエマル
ジョンが得られる。
本発明におけるセメント組成物は、前述のエチレン−第
3級脂肪酸ビニルエステル−酢酸ビニル共重合体エマル
ジョンをセメント100重量部に対し、樹脂固形分として4
0〜150重量部混入したものが好ましい。
樹脂固形分の混入量が40重量部未満のセメント組成物を
用いて施工した場合、後日発生するクラックに追随でき
る特性がなくなるため好ましくない。
樹脂固形分の混入量が150重量部を越えたセメント組成
物では、付着力が低下し、またコストアップとなるため
経済性が乏しくなる。
本発明におけるセメント組成物はセメントとエチレン−
第3級脂肪酸ビニルエステル−酢酸ビニル共重合体エマ
ルジョンのほかに一般にセメント組成物に用いられる山
砂、川砂、硅砂などの骨材、炭酸カルシウム、水酸化カ
ルシウム、石粉などの充填材、ガラス繊維、スチールフ
ァイバー、カーボンファイバー、プラスチックファイバ
ーなどの繊維状物質、流動化剤、減水剤、防水剤、消泡
剤など用途や作業性などによって混入することができ
る。
また本発明でのセメントとは普通ポルトランドセメン
ト、白色ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメ
ント、中庸熱ポルトランドセメント、アルミナセメント
および混合セメントなどの一般に土木、建築分野におい
て使用されるいづれのセメントも使用できる。
<実施例> 以下に示す実施例および比較例における各物性の測定は
次の如く行った。
(1)ゼロスパン伸び(mm) エマルジョンの樹脂固形分を粉体(ポルトランドセメン
ト/硅砂7号/硅砂8号=100/75/75重量比)のセメン
ト100重量部に対し樹脂固形分として70重量部になるよ
うに添加混練したモルタルをVカットされたスレート板
に塗厚2mm(wet)、幅50mmに塗りつけ2週間の気乾養生
を行う。
このものを引張速度2mm/分で引張試験を行い、モルタル
層にクラックが生じるまでの伸び(mm)をゼロスパン伸
びとして測定する。
伸びの大きいもの程コンクリートのクラックに対して追
随性があり、良好な結果と云える。
(2)付着力(kg・f/cm2) ゼロスパン伸びと同様にモルタルを調製し、モルタル板
(7×7×2cm)に厚2mm(wet)に塗りつけ、2週間の
気乾養生を行う。
このものに鉄製アタッチメント(4×4cm)をエポキシ
接着剤でセットし、建研式引張試験機で平面引張による
付着力を測定する。
付着力も高いもの程良好である。
(3)モルタルシートの伸び(%) エマルジョンの樹脂固形分とポルトランドセメントを重
量比で100/100になるように混練し、離型紙上に2mm(we
t)に塗りつけ、2週間の気乾養生を行いモルタルシー
トを作成した。このシートを幅10mmの短冊状に切断し、
引張速度200mm/分で−10℃23℃、60℃の温度で引張試験
を行う。
各温度水準で伸びの大きいもの程良好である。
実施例−1 錨型攪拌機を備えた5lステンレス製オートクレーブ中に
以下のものを仕込んだ。
ポリビニルアルコール(ケン化度88モル%、重合度170
0) ‥‥‥50g ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル(HLB=1
3.7) ‥‥‥‥‥‥‥‥20g イオン交換水 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥900ml 酢酸 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1ml 硫酸第一鉄 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0.02g 酢酸ビニル ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥600g バーサチック酸ビニルエステル(ベオバ 10、シェル化
学製) ‥‥‥‥‥‥600g エチレンでオートクレーブ中の空気を充分置換した後、
50℃に昇温し、エチレンを40kg/cm2まで昇温した。
その後、3%過硫酸アンモニウム水溶液400ml、3%ロ
ンガリット水溶液200mlを5時間にわたって添加し重合
させた。なお、重合中の重合温度は50℃になる様、冷却
水を流し調整した。
重合終了後のエマルジョンより主としてエチレンよりな
る未反応モノマーを除去し、製品エマルジョンを得た。
得られたエマルジョンは固形分50.0%、100メッシュ金
網で濾過できない粗大粒子は、15ppmと良好なエマルジ
ョンであった。
このエマルジョンを用い、前述の項目につき評価した結
果を表1に示した。
実施例−2 実施例−1で示したエチレン設定圧を40kg/cm2としたも
のを50kg/cm2に変更した。それ以外の条件は実施例−1
に同じである。
生成エマルジョンの物性は、固形分51.4%、粗大粒子18
ppmと良好なものであった。このエマルジョンを用い前
述の項目につき評価した結果を表−1に示した。
実施例−3 実施例−1で酢酸ビニル600g、ベオバ 10 600gを用い
たところを酢酸ビニル495g、ベオバ 10 705gに変更し
た。それ以外の条件は実施例−1に同じである。
生成エマルジョン物性は、固形分50.0%、粗大粗子17pp
mと良好なものであった。このエマルジョンを用いて前
述の項目につき評価した結果を表−1に示した。
比較例−1 実施例−1でベオバ 10を全く用いず、酢酸ビニル1200
gとし、他の条件を実施例−1と同一としてエマルジョ
ンを製造した。
得られたエマルジョンは、固形分50.1%、粗大粒子20pp
mと良好なエマルジョン状態を示した。
しかしながらベオバ 10を全く用いないこのエマルジョ
ンは、前述の項目を評価した結果、ゼロスパン伸び、及
び、モルタルシートの伸びとも著しく劣り使用に耐えな
いものと判断された。
比較例−2 比較例−1でエチレン設定圧を40kg/cm2から75kg/cm2に
変更し他の条件は比較例−1と同一とした。
得られたエマルジョンは固形分58.0%、粗大粒子35ppm
と良好なエマルジョン状態を示した。
この比較例−2では比較例−1で不充分であった性能を
エチレン共重合量を増加させることにより改良可能か否
かを検討したものである。
比較例−2の評価結果を表−1に示した。この結果、単
にエチレン共重合量を増加させただけでは、ゼロスパン
伸び及びモルタルシート伸び特性の改良効果が不充分で
ある。
比較例−3 実施例−1で酢酸ビニル600g、ベオバ 10 600gを用い
たとこを酢酸ビニル990g、ベオバ 10 210gに変更し
た。それ以外の条件は実施例−1と同様に行った。
生成エマルジョン物性は固形分50.1%、粗大粒子20ppm
と良好なエマルジョンが得られた。
この比較例−3はベオバ 10使用量が本発明のベオバ
10使用量下限以下の場合に、モルタル組成物として評価
にした際、ゼロスパン伸び、及び、モルタルシートの伸
びが特に低温の場合に不充分である事を示している。
比較例−4 実施例−2でベオバ 10 600gにかえ、2−エチルヘキ
シルアクリレート600gを用いた。それ以外の条件は実施
例−2に同じである。
生成エマルジョン物性は、固形分51.2%、粗大粒子300p
pmと、粗大粒子の多いエマルジョンとなった。
この比較例−4は、2−エチルヘキシルアクリレートを
ベオバ 10の代わりに用いベオバ 10と同様の効果が得
られるか否か検討したものであるが、表−1に示した評
価結果では、ゼロスパン伸び、モルタルシート伸びとも
著しく劣り使用に耐えないものとなった。
比較例−5 実施例−1でエチレンを全く用いず重合した。それ以外
の条件は実施例−1に同じである。
生成エマルジョンの物性は、固形分46.2%、粗大粒子25
ppmと良好なエマルジョンであった。
比較例−5では本発明の必須成分であるエチレンを全く
使用しない場合の例示をしている。すなわち表−1のモ
ルタル組成物の物性において、比較例−5では、ゼロス
パン伸び、及び、モルタルシート伸びとも不充分な性能
である。
比較例−6 実施例−1で酢酸ビニル600g、ベオバ 10 600g用いた
ところを酢酸ビニル113g、ベオバ 10 1087gに変更し
た。それ以外の条件は実施例−1に同じである。
生成エマルジョン物性は、固形分50.0%粗大粒子40ppm
と良好なエマルジョンであった。
比較例−6では、ベオバ 10使用量が、本発明のベオバ
10使用量の条件を越えた場合に樹脂骨格が柔軟になり
すぎるため、ゼロスパン伸び、モルタルシート伸びとも
性能低下することを示している。
<発明の効果> 前述の実施例および比較例の性能比較結果より、本発明
の目的であるセメント混入時にクラック追随性、低温時
の皮膜の伸び等を付与させるために、エチレン5〜30重
量%、炭素数が9〜11の第3級脂肪酸エステル30〜60重
量%、酢酸ビニル15〜55重量%のエチレン−第3級脂肪
酸ビニルエステル−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを
セメント組成物に混入することにより始めて達成できる
ことが明らかになった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:26) 2102−4G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5〜30重量
    %炭素数が9〜11の第3級 脂肪酸ビニルエステル‥‥‥‥30〜65重量% 酢酸ビニル‥‥‥‥‥‥‥‥‥15〜55重量%の組成を有
    するエチレン−第3級脂肪酸ビニルエステル−酢酸ビニ
    ル共重合体エマルジョンをセメント100重量部に対し、
    樹脂固形分で40〜150重量部混入してなることを特徴と
    するセメント組成物。
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