JPH069945A - 摩擦材 - Google Patents
摩擦材Info
- Publication number
- JPH069945A JPH069945A JP16950592A JP16950592A JPH069945A JP H069945 A JPH069945 A JP H069945A JP 16950592 A JP16950592 A JP 16950592A JP 16950592 A JP16950592 A JP 16950592A JP H069945 A JPH069945 A JP H069945A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction material
- binder
- phenol resin
- weight
- friction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 摩擦特性を確保しつつ、低周波ノイズの発生
を抑制する。 【構成】 基材繊維と、結合剤、添加剤の混合物を成形
して構成される摩擦材であって、マイカ、カオリン等の
鱗片状無機物を2〜40重量%を含み、結合剤として、
ストレートフェノールよりも耐熱性に優れた熱硬化性樹
脂が用いられている。鱗片状無機物と耐熱性に優れた熱
硬化性樹脂との両方の働きで、低周波ノイズの原因とな
るスティックスリップの発生を抑える。
を抑制する。 【構成】 基材繊維と、結合剤、添加剤の混合物を成形
して構成される摩擦材であって、マイカ、カオリン等の
鱗片状無機物を2〜40重量%を含み、結合剤として、
ストレートフェノールよりも耐熱性に優れた熱硬化性樹
脂が用いられている。鱗片状無機物と耐熱性に優れた熱
硬化性樹脂との両方の働きで、低周波ノイズの原因とな
るスティックスリップの発生を抑える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、産業用車両な
どのブレーキ、クラッチフェーシングに使用される摩擦
材に関し、特に低周波ノイズの発生率を低減した摩擦材
に係るものである。
どのブレーキ、クラッチフェーシングに使用される摩擦
材に関し、特に低周波ノイズの発生率を低減した摩擦材
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用のブレーキパッド等に使用
される摩擦材としては、制動力が大きくて耐摩耗性が良
好であること、温度圧力等の変化による制動力の変化が
小さく安定していること、水や油等に侵されず材料強度
が大きいことなどが求められている。
される摩擦材としては、制動力が大きくて耐摩耗性が良
好であること、温度圧力等の変化による制動力の変化が
小さく安定していること、水や油等に侵されず材料強度
が大きいことなどが求められている。
【0003】上記特性を比較的満足させる摩擦材とし
て、繊維基材、結合剤、固体潤滑剤や有機、無機の添加
剤とから構成されたものが一般的に使用されている。こ
のような摩擦材としてのブレーキパッドを用いたブレー
キ装置においては、ディスクブレーキの振動によりブレ
ーキ鳴きといわれる5000〜15000Hz程度の高
周波ノイズや、グロー音などと称する100〜1000
Hz程度の低周波ノイズなどの騒音が発生する場合があ
る。
て、繊維基材、結合剤、固体潤滑剤や有機、無機の添加
剤とから構成されたものが一般的に使用されている。こ
のような摩擦材としてのブレーキパッドを用いたブレー
キ装置においては、ディスクブレーキの振動によりブレ
ーキ鳴きといわれる5000〜15000Hz程度の高
周波ノイズや、グロー音などと称する100〜1000
Hz程度の低周波ノイズなどの騒音が発生する場合があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記低周波ノイズが発
生するのは、相手材としてのロータ表面に摩擦材の摩耗
成分や分解物が付着して被着膜が形成され、この被着膜
に起因してスティックスリップ、つまり摩擦材と相手材
との間における摩擦係数の瞬間的な変動が発生しやすく
なるためと考えられる。
生するのは、相手材としてのロータ表面に摩擦材の摩耗
成分や分解物が付着して被着膜が形成され、この被着膜
に起因してスティックスリップ、つまり摩擦材と相手材
との間における摩擦係数の瞬間的な変動が発生しやすく
なるためと考えられる。
【0005】このような低周波ノイズを抑える手段とし
ては、硬度の高いアブレッシブ剤を多量に添加して被着
膜を取り除く手段が考えられる。しかし、この手段では
相手材としてのロータを著しく摩耗させるなど、摩擦特
性が低下するという欠点がある。また、上記スティック
スリップは、摩擦材の静止摩擦係数が大きく動摩擦係数
が小さいほど、つまり静止摩擦係数と動摩擦係数との差
が大きいほど起こりやすいと考えられている。このた
め、鱗片状(マイカ状)無機物を添加することにより、
摩擦材の静止摩擦係数を小さくしてスティックスリップ
の発生を抑える手段も考えられる。しかしこの手段にお
いても、スティックスリップの発生を十分に抑えるため
には鱗片状無機物の添加量を多くしなければならず、こ
の場合摩擦材の耐摩耗性が低下するなど摩擦特性が低下
するという欠点がある。
ては、硬度の高いアブレッシブ剤を多量に添加して被着
膜を取り除く手段が考えられる。しかし、この手段では
相手材としてのロータを著しく摩耗させるなど、摩擦特
性が低下するという欠点がある。また、上記スティック
スリップは、摩擦材の静止摩擦係数が大きく動摩擦係数
が小さいほど、つまり静止摩擦係数と動摩擦係数との差
が大きいほど起こりやすいと考えられている。このた
め、鱗片状(マイカ状)無機物を添加することにより、
摩擦材の静止摩擦係数を小さくしてスティックスリップ
の発生を抑える手段も考えられる。しかしこの手段にお
いても、スティックスリップの発生を十分に抑えるため
には鱗片状無機物の添加量を多くしなければならず、こ
の場合摩擦材の耐摩耗性が低下するなど摩擦特性が低下
するという欠点がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、摩擦特性が十分に確保されつつ、低周波ノイズの発
生が抑制された摩擦材を提供することを目的とする。
で、摩擦特性が十分に確保されつつ、低周波ノイズの発
生が抑制された摩擦材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の摩擦材は、繊維基材、結合剤及び添加剤の混合物を
成形してなる摩擦材であって、鱗片状無機物を2〜40
重量%含み、かつ前記結合剤として、ストレートフェノ
ール樹脂よりも耐熱性に優れた熱硬化性樹脂が用いられ
ていることを特徴とする。
明の摩擦材は、繊維基材、結合剤及び添加剤の混合物を
成形してなる摩擦材であって、鱗片状無機物を2〜40
重量%含み、かつ前記結合剤として、ストレートフェノ
ール樹脂よりも耐熱性に優れた熱硬化性樹脂が用いられ
ていることを特徴とする。
【0008】この摩擦材は、繊維基材に添加材と結合剤
とが混合され、成形されて形成されている。そして各種
の添加剤が繊維基材中に分散保持され結合剤で硬化され
て一体化した成形体として構成されている。繊維基材と
しては、アラミド繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、
フェノール繊維などの有機繊維や、ガラス繊維、シリカ
繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維、ロックウ
ールなどの無機繊維や、銅繊維、スチール繊維などの金
属繊維を用いることができる。これらの繊維は、1種又
は2種以上用いることができる。
とが混合され、成形されて形成されている。そして各種
の添加剤が繊維基材中に分散保持され結合剤で硬化され
て一体化した成形体として構成されている。繊維基材と
しては、アラミド繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、
フェノール繊維などの有機繊維や、ガラス繊維、シリカ
繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維、ロックウ
ールなどの無機繊維や、銅繊維、スチール繊維などの金
属繊維を用いることができる。これらの繊維は、1種又
は2種以上用いることができる。
【0009】本発明の摩擦材では、結合剤としてストレ
ートフェノール樹脂よりも耐熱性に優れた熱硬化性樹脂
が用いられる。このストレートフェノール樹脂よりも耐
熱性に優れた熱硬化性樹脂とは、所定温度で所定時間加
熱した場合に、熱劣化による強度低下がストレートフェ
ノール樹脂よりも少ないものをいう。このような耐熱性
に優れた熱硬化性樹脂として、アルキルベンゼン変性フ
ェノール樹脂、エラストマー変性フェノール樹脂、アミ
ン変性ビスマレイミド樹脂、ビスマレイミド変性フェノ
ール樹脂、アルキルベンゼンカシュー変性フェノール樹
脂、シリコーン変性フェノール樹脂、ほう酸変性フェノ
ール樹脂等を挙げることができる。これらの熱硬化性樹
脂は、1種又は2種以上を用いることができる。
ートフェノール樹脂よりも耐熱性に優れた熱硬化性樹脂
が用いられる。このストレートフェノール樹脂よりも耐
熱性に優れた熱硬化性樹脂とは、所定温度で所定時間加
熱した場合に、熱劣化による強度低下がストレートフェ
ノール樹脂よりも少ないものをいう。このような耐熱性
に優れた熱硬化性樹脂として、アルキルベンゼン変性フ
ェノール樹脂、エラストマー変性フェノール樹脂、アミ
ン変性ビスマレイミド樹脂、ビスマレイミド変性フェノ
ール樹脂、アルキルベンゼンカシュー変性フェノール樹
脂、シリコーン変性フェノール樹脂、ほう酸変性フェノ
ール樹脂等を挙げることができる。これらの熱硬化性樹
脂は、1種又は2種以上を用いることができる。
【0010】上記結合剤としての熱硬化性樹脂の含有量
は、摩擦材全体の5〜20重量%とすることが好まし
い。この熱硬化性樹脂の含有量が5重量%よりも少ない
とライニングの強度、耐摩耗性が確保しにくく、20重
量%よりも多いと耐フェード性能が確保しにくい。添加
剤として添加される鱗片状無機物としては、マイカ、カ
オリン、タルク、バーミキュライト等を挙げることがで
きる。この鱗片状無機物は、摩擦材の静止摩擦係数を小
さくしてスティックスリップの発生を抑える。鱗片状無
機物の含有量が摩擦材全体の2重量%よりも少ないと、
摩擦材の静止摩擦係数を小さくする効果が十分に得られ
ない。また、鱗片状無機物の含有量が摩擦材全体の40
重量%よりも多いと、摩擦材の耐摩耗性が低下するなど
摩擦特性に影響がある。
は、摩擦材全体の5〜20重量%とすることが好まし
い。この熱硬化性樹脂の含有量が5重量%よりも少ない
とライニングの強度、耐摩耗性が確保しにくく、20重
量%よりも多いと耐フェード性能が確保しにくい。添加
剤として添加される鱗片状無機物としては、マイカ、カ
オリン、タルク、バーミキュライト等を挙げることがで
きる。この鱗片状無機物は、摩擦材の静止摩擦係数を小
さくしてスティックスリップの発生を抑える。鱗片状無
機物の含有量が摩擦材全体の2重量%よりも少ないと、
摩擦材の静止摩擦係数を小さくする効果が十分に得られ
ない。また、鱗片状無機物の含有量が摩擦材全体の40
重量%よりも多いと、摩擦材の耐摩耗性が低下するなど
摩擦特性に影響がある。
【0011】添加剤として添加される炭素質としては、
鱗状黒鉛、土状黒鉛の天然黒鉛や、コークス、カーボン
ブラック、カーボンファイバーなどの非晶質炭素を用い
ることができる。ここで、低周波ノイズの原因となる被
着膜の形成を抑えるためには、コークス、カーボンブラ
ック、カーボンファイバーなどの非晶質炭素を用いるこ
とが好ましい。これらの非晶質炭素は、結晶の成長度合
が大きい黒鉛質のものと比べて、相手材摺動面を活性化
しにくいので、相手材表面に摩擦材の摩耗成分や分解物
が付着して被膜状となることを抑制することができる。
しかも、非晶質炭素は、黒鉛とほぼ同程度の潤滑性があ
るので、摩擦材の耐摩耗性を低下させることがなく、摩
擦特性に影響を与えない。なお、結晶の成長度合が小さ
く非晶質の炭素質分が多い土状黒鉛を用いても、これら
の非晶質炭素とほぼ同等の効果を得ることができる。こ
れらの非晶質炭素及び土状黒鉛は、1種又は2種以上用
いることができ、また結晶が発達して非晶質の炭素質分
が極めて少ない鱗状黒鉛と組み合わせても用いることが
できる。
鱗状黒鉛、土状黒鉛の天然黒鉛や、コークス、カーボン
ブラック、カーボンファイバーなどの非晶質炭素を用い
ることができる。ここで、低周波ノイズの原因となる被
着膜の形成を抑えるためには、コークス、カーボンブラ
ック、カーボンファイバーなどの非晶質炭素を用いるこ
とが好ましい。これらの非晶質炭素は、結晶の成長度合
が大きい黒鉛質のものと比べて、相手材摺動面を活性化
しにくいので、相手材表面に摩擦材の摩耗成分や分解物
が付着して被膜状となることを抑制することができる。
しかも、非晶質炭素は、黒鉛とほぼ同程度の潤滑性があ
るので、摩擦材の耐摩耗性を低下させることがなく、摩
擦特性に影響を与えない。なお、結晶の成長度合が小さ
く非晶質の炭素質分が多い土状黒鉛を用いても、これら
の非晶質炭素とほぼ同等の効果を得ることができる。こ
れらの非晶質炭素及び土状黒鉛は、1種又は2種以上用
いることができ、また結晶が発達して非晶質の炭素質分
が極めて少ない鱗状黒鉛と組み合わせても用いることが
できる。
【0012】添加剤としては、上記鱗片状無機物や炭素
質の他に、カシューダスト、銅粉、硫酸バリウム、消石
灰、ラバーダスト、硫酸バリウム、珪藻土、ドロマイ
ト、炭酸カルシウム、二硫化モリブデン、炭酸マグネシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、アルミ
ナ、ケイ酸カルシウムなどが挙げられる。本発明の摩擦
材は、上記の繊維基材、添加剤、結合剤の所定量の混合
物を、バンバリーミキサー、ヘンシェルミキサー、ニー
ダあるいはV型ブレンダーなどで充分均一に混合し、こ
の混合物を型内に充填、押圧して予備成形を行い、予備
成形体を加熱加圧して結合剤を硬化させた後、熱処理す
る通常の方法で成形して形成することができる。
質の他に、カシューダスト、銅粉、硫酸バリウム、消石
灰、ラバーダスト、硫酸バリウム、珪藻土、ドロマイ
ト、炭酸カルシウム、二硫化モリブデン、炭酸マグネシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、アルミ
ナ、ケイ酸カルシウムなどが挙げられる。本発明の摩擦
材は、上記の繊維基材、添加剤、結合剤の所定量の混合
物を、バンバリーミキサー、ヘンシェルミキサー、ニー
ダあるいはV型ブレンダーなどで充分均一に混合し、こ
の混合物を型内に充填、押圧して予備成形を行い、予備
成形体を加熱加圧して結合剤を硬化させた後、熱処理す
る通常の方法で成形して形成することができる。
【0013】
【発明の作用及び効果】本発明の摩擦材は、鱗片状無機
物を特定量含み、かつ結合剤としてストレートフェノー
ル樹脂よりも耐熱性に優れた熱硬化性樹脂が用いられて
いる。この鱗片状無機物は、摩擦材の静止摩擦係数を小
さくし、その結果として摩擦材の静止摩擦係数と動摩擦
係数との差を小さくしてスティックスリップの発生を抑
えることができる。また、耐熱性に優れた熱硬化性樹脂
は、樹脂分解生成物が発生しにくく、相手材表面に付着
して被膜状となることが抑制されるので、スティックス
リップの発生を抑制することができる。
物を特定量含み、かつ結合剤としてストレートフェノー
ル樹脂よりも耐熱性に優れた熱硬化性樹脂が用いられて
いる。この鱗片状無機物は、摩擦材の静止摩擦係数を小
さくし、その結果として摩擦材の静止摩擦係数と動摩擦
係数との差を小さくしてスティックスリップの発生を抑
えることができる。また、耐熱性に優れた熱硬化性樹脂
は、樹脂分解生成物が発生しにくく、相手材表面に付着
して被膜状となることが抑制されるので、スティックス
リップの発生を抑制することができる。
【0014】このように、本発明の摩擦材では、鱗片状
無機物及び耐熱性に優れた熱硬化性樹脂の両者の働きに
より、スティックスリップの発生を抑えることができる
ので、従来のようにスティックスリップの発生を十分に
抑えるために鱗片状無機物を多量に添加する必要がな
い。このため、摩擦特性を十分に確保しつつ、低周波ノ
イズの発生を効果的に抑制することが可能となる。
無機物及び耐熱性に優れた熱硬化性樹脂の両者の働きに
より、スティックスリップの発生を抑えることができる
ので、従来のようにスティックスリップの発生を十分に
抑えるために鱗片状無機物を多量に添加する必要がな
い。このため、摩擦特性を十分に確保しつつ、低周波ノ
イズの発生を効果的に抑制することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。本実
施例はブレーキパッドに本発明を適用したものである。 (実施例1)表1にも示すように、アラミド繊維5重量
%、チタン酸カリウムウイスカ10重量%、ロックウー
ル10重量%、結合剤としてアルキルベンゼン変性フェ
ノール樹脂(A)8重量%、カシューダスト5重量%、
炭素質として鱗状黒鉛5重量%、銅粉末(平均粒径80
μm)20重量%、硫酸バリウム22重量%、消石灰5
重量%、マイカ5重量%、及びカオリン5重量%の組成
の混合物をV型ブレンダーで均一に混合した。なお、カ
シューダストとして、+40メッシュ:12%、+60
メッシュ:35%、+100メッシュ:30%、及び−
100メッシュ:23%の粒度分布をもち、中心粒子径
が約200μmのものを用いた。
施例はブレーキパッドに本発明を適用したものである。 (実施例1)表1にも示すように、アラミド繊維5重量
%、チタン酸カリウムウイスカ10重量%、ロックウー
ル10重量%、結合剤としてアルキルベンゼン変性フェ
ノール樹脂(A)8重量%、カシューダスト5重量%、
炭素質として鱗状黒鉛5重量%、銅粉末(平均粒径80
μm)20重量%、硫酸バリウム22重量%、消石灰5
重量%、マイカ5重量%、及びカオリン5重量%の組成
の混合物をV型ブレンダーで均一に混合した。なお、カ
シューダストとして、+40メッシュ:12%、+60
メッシュ:35%、+100メッシュ:30%、及び−
100メッシュ:23%の粒度分布をもち、中心粒子径
が約200μmのものを用いた。
【0016】この混合物を加圧して予備成形した後、金
型中で160℃で400kg/cm 2 の圧力で10分間
熱成形し、250℃で120分の熱処理をおこなって摩
擦材とした。 (実施例2)結合剤として、アルキルベンゼン変性フェ
ノール樹脂(A)の代わりにエラストマー変性フェノー
ル樹脂(B)を用いること以外は上記実施例1と同様に
して摩擦材を得た。
型中で160℃で400kg/cm 2 の圧力で10分間
熱成形し、250℃で120分の熱処理をおこなって摩
擦材とした。 (実施例2)結合剤として、アルキルベンゼン変性フェ
ノール樹脂(A)の代わりにエラストマー変性フェノー
ル樹脂(B)を用いること以外は上記実施例1と同様に
して摩擦材を得た。
【0017】(実施例3)結合剤として、アルキルベン
ゼン変性フェノール樹脂(A)8重量%の代わりに、ス
トレートフェノール樹脂(D)4重量%およびアミン変
性ビスマレイミド(C)4重量%を用いること以外は上
記実施例1と同様にして摩擦材を得た。 (実施例4)炭素質として、鱗状黒鉛の代わりに土状黒
鉛を用いること以外は上記実施例1と同様にして摩擦材
を得た。
ゼン変性フェノール樹脂(A)8重量%の代わりに、ス
トレートフェノール樹脂(D)4重量%およびアミン変
性ビスマレイミド(C)4重量%を用いること以外は上
記実施例1と同様にして摩擦材を得た。 (実施例4)炭素質として、鱗状黒鉛の代わりに土状黒
鉛を用いること以外は上記実施例1と同様にして摩擦材
を得た。
【0018】(実施例5)炭素質として、鱗状黒鉛の代
わりにカーボンブラックを用いること以外は上記実施例
1と同様にして摩擦材を得た。 (比較例)結合剤として、アルキルベンゼン変性フェノ
ール樹脂(A)の代わりにストレートフェノール樹脂
(D)を用いること以外は、上記実施例1と同様にして
摩擦材を得た。
わりにカーボンブラックを用いること以外は上記実施例
1と同様にして摩擦材を得た。 (比較例)結合剤として、アルキルベンゼン変性フェノ
ール樹脂(A)の代わりにストレートフェノール樹脂
(D)を用いること以外は、上記実施例1と同様にして
摩擦材を得た。
【0019】(低周波ノイズ発生率の測定)上記実施例
1〜5の摩擦材及び比較例の摩擦材について、低周波ノ
イズ発生率を調べた。これは、車速:20〜100km
/h、温度;40〜250℃、減速0.1〜0.8Gの
条件で測定し、(低周波ノイズ発生件数/制動回数)×
100の式で算出した。これらの結果を表1に示す。
1〜5の摩擦材及び比較例の摩擦材について、低周波ノ
イズ発生率を調べた。これは、車速:20〜100km
/h、温度;40〜250℃、減速0.1〜0.8Gの
条件で測定し、(低周波ノイズ発生件数/制動回数)×
100の式で算出した。これらの結果を表1に示す。
【0020】
【表1】 鱗状無機物としてのマイカ、カオリンをそれぞれ5重量
%含み、かつ結合剤として耐熱性に優れた熱硬化性樹脂
を用いた本実施例1〜5の摩擦材は、いずれも低周波ノ
イズ発生率が10〜25%となり、比較例のものと比べ
て大幅に低減した。これにより、耐熱性に優れた熱硬化
性樹脂を用いることにより、低周波ノイズの発生が大幅
に抑えられることがわかる。
%含み、かつ結合剤として耐熱性に優れた熱硬化性樹脂
を用いた本実施例1〜5の摩擦材は、いずれも低周波ノ
イズ発生率が10〜25%となり、比較例のものと比べ
て大幅に低減した。これにより、耐熱性に優れた熱硬化
性樹脂を用いることにより、低周波ノイズの発生が大幅
に抑えられることがわかる。
【0021】また、実施例1と実施例4、5とを比較す
るとわかるように、炭素質として鱗状黒鉛を用いるよ
り、土状黒鉛やコークス、カーボンブラック、カーボン
ファイバーなどの非晶質炭素を用いる方が、低周波ノイ
ズの発生をより効果的に抑えることができる。 (熱硬化性樹脂の耐熱性評価)上記実施例1で用いたア
ルキルベンゼン変性フェノール樹脂(A)と、上記実施
例3で用いたアミン変性ビスマレイミド樹脂(C)と、
他の耐熱性に優れた熱硬化性樹脂であるシリコーン変性
フェノール樹脂と、比較例で用いたストレートフェノー
ル樹脂と、アクリルゴム変性フェノール樹脂とについ
て、耐熱性を評価した。
るとわかるように、炭素質として鱗状黒鉛を用いるよ
り、土状黒鉛やコークス、カーボンブラック、カーボン
ファイバーなどの非晶質炭素を用いる方が、低周波ノイ
ズの発生をより効果的に抑えることができる。 (熱硬化性樹脂の耐熱性評価)上記実施例1で用いたア
ルキルベンゼン変性フェノール樹脂(A)と、上記実施
例3で用いたアミン変性ビスマレイミド樹脂(C)と、
他の耐熱性に優れた熱硬化性樹脂であるシリコーン変性
フェノール樹脂と、比較例で用いたストレートフェノー
ル樹脂と、アクリルゴム変性フェノール樹脂とについ
て、耐熱性を評価した。
【0022】上記各樹脂10重量%、ガラス繊維10重
量%、アラミド繊維5重量%、グラファイト10重量
%、及び硫酸バリウム65重量%の組成の混合物をV型
ブレンダーで均一に混合した。この混合物を加圧して予
備成形した後、金型中で160℃で200kg/cm2
の圧力で10分間熱成形し、200℃で5時間の熱処理
をおこなって各試材とした。
量%、アラミド繊維5重量%、グラファイト10重量
%、及び硫酸バリウム65重量%の組成の混合物をV型
ブレンダーで均一に混合した。この混合物を加圧して予
備成形した後、金型中で160℃で200kg/cm2
の圧力で10分間熱成形し、200℃で5時間の熱処理
をおこなって各試材とした。
【0023】上記各試材について、室温での曲げ強度
と、350℃で1時間、2時間、4時間、及び8時間加
熱した後の曲げ強度とを測定した。その結果を表2に示
す。なお、表2中、かっこ内の数値は、室温での強度を
100とした場合、各加熱時間後の強度を示す。
と、350℃で1時間、2時間、4時間、及び8時間加
熱した後の曲げ強度とを測定した。その結果を表2に示
す。なお、表2中、かっこ内の数値は、室温での強度を
100とした場合、各加熱時間後の強度を示す。
【0024】
【表2】 表2からも明らかなように、ストレートフェノール樹脂
やアクリルゴム変性フェノール樹脂と比べて、アルキル
ベンゼン変性フェノール樹脂、アミン変性ビスマレイミ
ド樹脂及びシリコーン変性フェノール樹脂は、室温強度
に対する加熱後の強度低下が著しく小さい。
やアクリルゴム変性フェノール樹脂と比べて、アルキル
ベンゼン変性フェノール樹脂、アミン変性ビスマレイミ
ド樹脂及びシリコーン変性フェノール樹脂は、室温強度
に対する加熱後の強度低下が著しく小さい。
【0025】また、アルキルベンゼン変性フェノール樹
脂、アミン変性ビスマレイミド樹脂及びシリコーン変性
フェノール樹脂は、350℃で4時間加熱後の強度が、
室温での強度を100とした場合に30以上であり、こ
れらの熱硬化性樹脂は本発明に好適に用いることができ
る。
脂、アミン変性ビスマレイミド樹脂及びシリコーン変性
フェノール樹脂は、350℃で4時間加熱後の強度が、
室温での強度を100とした場合に30以上であり、こ
れらの熱硬化性樹脂は本発明に好適に用いることができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維基材、結合剤及び添加剤の混合物を
成形してなる摩擦材であって、 鱗片状無機物を2〜40重量%含み、かつ前記結合剤と
して、ストレートフェノール樹脂よりも耐熱性に優れた
熱硬化性樹脂が用いられていることを特徴とする摩擦
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16950592A JPH069945A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 摩擦材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16950592A JPH069945A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 摩擦材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH069945A true JPH069945A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15887761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16950592A Pending JPH069945A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 摩擦材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH069945A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000049104A1 (fr) * | 1999-02-19 | 2000-08-24 | Otsuka Kagaku Kabushiki Kaisha | Materiau de friction |
| JP2009013238A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | East Japan Railway Co | 摩擦材及びブレーキ装置の制輪子 |
| JP2009275063A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-26 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 摩擦材 |
| US9604550B2 (en) | 2011-10-24 | 2017-03-28 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Seat drive device |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56103270A (en) * | 1980-01-22 | 1981-08-18 | Teijin Ltd | Friction material |
| JPH01272684A (ja) * | 1988-04-26 | 1989-10-31 | Aisin Chem Co Ltd | ブレーキ用無石綿摩擦材 |
| JPH0460225A (ja) * | 1990-06-26 | 1992-02-26 | Toyota Motor Corp | ブレーキパッド |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP16950592A patent/JPH069945A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56103270A (en) * | 1980-01-22 | 1981-08-18 | Teijin Ltd | Friction material |
| JPH01272684A (ja) * | 1988-04-26 | 1989-10-31 | Aisin Chem Co Ltd | ブレーキ用無石綿摩擦材 |
| JPH0460225A (ja) * | 1990-06-26 | 1992-02-26 | Toyota Motor Corp | ブレーキパッド |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000049104A1 (fr) * | 1999-02-19 | 2000-08-24 | Otsuka Kagaku Kabushiki Kaisha | Materiau de friction |
| US6355601B1 (en) | 1999-02-19 | 2002-03-12 | Otsuka Kagaku Kabushiki Kaisha | Friction material |
| JP2009013238A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | East Japan Railway Co | 摩擦材及びブレーキ装置の制輪子 |
| JP2009275063A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-26 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 摩擦材 |
| US9604550B2 (en) | 2011-10-24 | 2017-03-28 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Seat drive device |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN100572843C (zh) | 摩擦材料 | |
| US9656921B2 (en) | Friction material composition and friction material | |
| JP4204132B2 (ja) | 摩擦材 | |
| KR20020068290A (ko) | 비석면계 마찰재 | |
| JP2008179806A (ja) | ノンアスベスト摩擦材 | |
| JP7616804B2 (ja) | 摩擦対 | |
| KR100894134B1 (ko) | 비-석면계 마찰재 | |
| JP2003238700A (ja) | 非石綿系摩擦材 | |
| JPH0532956A (ja) | 摩擦材 | |
| JP3810684B2 (ja) | ブレーキ摩擦材 | |
| JPH069945A (ja) | 摩擦材 | |
| CN110678529A (zh) | 摩擦件 | |
| JP2807125B2 (ja) | 摩擦材 | |
| JPH1161105A (ja) | 摩擦材 | |
| JP4029026B2 (ja) | 非石綿系摩擦材 | |
| JPH069944A (ja) | 摩擦材 | |
| WO2015072444A1 (ja) | 摩擦材 | |
| CN115698219B (zh) | 摩擦副 | |
| JP2000290636A (ja) | 摩擦材 | |
| JPH0617031A (ja) | 摩擦材 | |
| JP2939604B2 (ja) | 摩擦材 | |
| JP2000265158A (ja) | 摩擦材 | |
| JP7707518B2 (ja) | 摩擦部材、摩擦材組成物、摩擦材及び車両 | |
| JPH08135701A (ja) | 摩擦材 | |
| JPH0854037A (ja) | 非石綿系摩擦材 |