JPH0699670A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH0699670A
JPH0699670A JP4251308A JP25130892A JPH0699670A JP H0699670 A JPH0699670 A JP H0699670A JP 4251308 A JP4251308 A JP 4251308A JP 25130892 A JP25130892 A JP 25130892A JP H0699670 A JPH0699670 A JP H0699670A
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layer
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transfer sheet
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JP4251308A
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Inventor
Naoto Satake
直人 佐竹
Junichi Hiroi
順一 広井
Haruo Takeuchi
春夫 竹内
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドの磨耗を低減し放電破壊を防
止することのできる背面層を備えた熱転写シートを提供
する。 【構成】 基材フィルムの一方の面に記録剤層を形成
し、基材フィルムの他方の面にバインダーとしての樹脂
成分とともにスルホン酸ナトリウム基をもつアニオン系
界面活性剤を含有し表面抵抗率が109 〜1011Ω/cm
2 である背面層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに係り、特
にサーマルヘッドの耐久性向上に寄与し得る熱転写シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューターやワードプロセッ
サーの出力プリントを熱転写方式により印字する場合に
は、基材フィルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設け
た熱転写シートが使用されている。また、優れた連続階
調性を有し、カラー写真に匹敵するフルカラー画像を与
えるものとして昇華熱転写方式がある。
【0003】熱溶融転写方式あるいは昇華熱転写方式に
使用される熱転写シートは、基材フィルム上に、それぞ
れ熱溶融性インキからなる記録剤層あるいは昇華性染料
を含む記録剤層が形成されたものである。
【0004】このような熱転写シートを用いた印字、画
像形成は、記録剤層と被転写体とを重ね、基材フィルム
の背面からサーマルヘッドにより加熱することにより行
われる。
【0005】しかし、基材フィルムとしてプラスチック
フィルム等の熱に弱い材料を用いる場合、印字時にサー
マルヘッドが基材フィルムに粘着(スティッキング)し
てサーマルヘッドとの剥離およびスリップ性が損なわれ
たり、基材フィルムの破断等が発生する。また、熱転写
シート及び被転写体の帯電防止処理が不十分であると、
サーマルヘッドとの摩擦帯電、熱転写シートと被転写体
との剥離帯電等により、サーマルヘッドに放電破壊が発
生するという問題があった。
【0006】このため、基材フィルムの裏面に背面層を
形成することが行われている。背面層としては、(1)
例えば熱硬化性樹脂、高軟化点の熱可塑性樹脂等の耐熱
性の高い樹脂にシリコーン等をグラフトさせて滑性を付
与したもの、(2)樹脂にシリコーン系、フッ素系の滑
剤を添加して滑性を付与したもの、(3)耐熱性や滑性
の高い無機粒子や架橋樹脂粒子を含有させて表面を粗面
化させ、サーマルヘッドとの摩擦抵抗を低減したもの、
(4)帯電防止剤を塗布又は添加したり、帯電防止層や
金属薄膜層を有する構成としたもの等が提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
(1)の背面層では、使用する樹脂の耐熱性向上により
基材フィルムの溶融・軟化は防止されるが、スティッキ
ングを抑制するのに充分なまでの滑性は得られず、また
樹脂自体への滑性付与は背面層と基材フィルムとの密着
性を低下させ、背面層の剥離事故が発生するという問題
がある。また、上記(2)の背面層では、スティッキン
グは防止されるが、熱エネルギーが付与された部分(印
字部であり、滑剤がブリードアウトして滑性が高い)と
熱エネルギーが付与されない部分(非印字部)との滑性
の相違が大きく、印字による皺の発生がみられ、また、
記録剤層、特に昇華性染料を含む記録剤層から染料が背
面層に移行し記録剤層の保存性に影響するという問題も
ある。さらに、上記(3)の背面層により、熱転写シー
トとサーマルヘッドとの摩擦係数低減は可能であるが、
印字面の白抜けが生じたり、サーマルヘッドを著しく磨
耗させヘッドカス発生の原因となる。また、上記(4)
の背面層のうち、塗布型の帯電防止剤を塗布したもので
は、帯電防止効果は得られるものの、帯電防止剤を高い
濃度で塗布するため表面にヌメリ感やベタツキ感があ
り、さらに持続性に劣るという欠点があった。また、帯
電防止剤を含有する背面層では、背面層の表面にブリー
ドする帯電防止剤の割合が低く、所望の帯電防止効果を
得るためには帯電防止剤の添加量を多くする必要があ
り、このため耐熱性が低下するという問題がある。さら
に、帯電防止層や金属薄膜層を有する背面層では、良好
な帯電防止効果と耐熱性が得られるが、製造コストが高
くなるという問題がある。
【0008】また、リン酸エステル系等の界面活性剤は
滑性の高い滑剤として使用されているが、サーマルヘッ
ドから印加される熱により熱分解を起こす場合があり、
生成された分解物がサーマルヘッドの表面保護膜を変質
・腐食させたり、カスとなって付着するという問題もあ
った。
【0009】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、サーマルヘッドの磨耗を低減し放電破
壊を防止することのできる背面層を備えた熱転写シート
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は基材フィルムと、該基材フィルムの
一方の面に形成された記録剤層と、前記基材フィルムの
他方の面に形成された背面層とを有し、前記背面層はバ
インダーとしての樹脂成分とスルホン酸ナトリウム基を
もつアニオン系界面活性剤とを有するとともに、表面抵
抗率が109 〜1011Ω/cm2 であるような構成とし
た。
【0011】
【作用】背面層にバインダーとしての樹脂成分とともに
スルホン酸ナトリウム基をもつアニオン系界面活性剤が
含有され、背面層の表面抵抗率が109 〜1011Ω/cm
2 であり、上記アニオン系界面活性剤は、帯電防止剤と
しての作用と同時に滑剤としての作用を示し、熱転写シ
ートとサーマルヘッドとの摩擦帯電、あるいは熱転写シ
ートと被転写体との剥離帯電が防止され、また、スティ
ッキングが防止され、サーマルヘッドとの剥離およびス
リップ性が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の熱転写シートの一実施例の
概略断面図である。図1において、熱転写シート1は基
材フィルム2と、この基材フィルム2の一方の面に形成
された背面層3と、基材フィルム2の他方の面に形成さ
れた記録剤層4とを有し、上記の背面層3にはサーマル
ヘッド(図示せず)が接する。
【0013】本発明で用いる基材フィルム2としては、
従来の熱転写シートに使用されている種々の基材フィル
ムを挙げることができ、特に制限はない。基材フィルム
2の好ましい例としては、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)、1,4−ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレート(PCT)、セロハ
ン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フ
ッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラスチックフ
ィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織
布等が挙げられ、また、これらの複合体であってもよ
い。
【0014】このような基材フィルム2の厚さは、要求
される熱機械的強度、熱伝導性等を考慮して適宜決定す
ることができるが、一般に0.5〜50μm程度、好ま
しくは3〜10μm程度である。
【0015】背面層3は基材フィルムの背面(サーマル
ヘッドが接する面)に耐熱性、スリップ性および帯電防
止性を付与するものであり、バインダーとしての樹脂成
分、スルホン酸ナトリウム基をもつアニオン系界面活性
剤およびその他の必要な添加剤から形成される。そし
て、この背面層3の表面抵抗率は、109 〜1011Ω/
cm2 である。
【0016】背面層3に用いるバインダー樹脂として
は、例えばエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等のセ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリルアミ
ド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のビニル系
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコー
ン変性またはフッ素変性ウレタン等が挙げられる。これ
らの中では、例えば水酸基等の反応性基を有しているバ
インダー樹脂を使用し、架橋剤としてポリイソシアネー
ト等を併用して架橋樹脂層とすることが好ましい。
【0017】また、背面層3に含有されるスルホン酸ナ
トリウム基をもつアニオン系界面活性剤は、帯電防止剤
としての作用と同時に滑剤としての作用を示すものであ
る。アニオン系界面活性剤としては、アルキルスルホネ
ート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフ
ェート、ナトリウムアルカンスルホネート等が挙げら
れ、特に下記の一般式で示されるナトリウムアルカンス
ルホネート(SAS)系のものが好ましい。
【0018】
【化1】 上記の一般式において、R1 ,R2 は炭素数8〜30の
アルキル基を示す。上記のようなスルホン酸ナトリウム
基をもつアニオン系界面活性剤は、背面層3に5〜30
wt% 、好ましくは8〜15wt% 程度含有される。アニオ
ン系界面活性剤の含有量が5wt% 未満であると、背面層
の表面抵抗率が1011Ω/cm2 よりも高くなり、熱転写
シートとサーマルヘッドとの摩擦帯電、あるいは熱転写
シートと被転写体との剥離帯電が生じ、サーマルヘッド
の放電破壊が起きるので好ましくない。また、アニオン
系界面活性剤の含有量が30wt% を越えると、背面層3
の表面にヌメリ感、ベタツキ感がみられ、記録層4から
染料が背面層3に移行し、記録剤層4の保存性を低下さ
せるとともに耐熱性を低下させるので好ましくない。
【0019】また、背面層3に用いることのできる添加
剤としては、滑剤、充填剤等を挙げることができる。滑
剤としては、液体あるいは固体の各種界面活性剤、ワッ
クス系滑剤等、従来公知のものを用いることができる。
このような滑剤の添加量が多いと背面層3の耐熱性が損
なわれるが、本発明では上述のようにスルホン酸ナトリ
ウム基をもつアニオン系界面活性剤が滑剤としての作用
も示すため、所望のスリップ性を背面層3に付与しなが
らも背面層3に添加する滑剤の量を低減することができ
る。
【0020】充填剤としては、平均粒子径が0.5〜3
μm程度のものであり、層状構造を有する粘土鉱物、あ
るいは樹脂粒子等を用いることができる。具体的には、
カオリンクレー、タルク、雲母、パイロフィライト等の
粘土鉱物、ポリメチルメタクリレート粉末等を挙げるこ
とができる。このような充填剤の背面層3における含有
量は3〜15wt%が好ましい。充填剤の平均粒子径およ
び含有量が上記の範囲を下回る場合、加工時にブロッキ
ングを起こしたり、背面層3の表面に突出する充填剤の
数が少なくなり、サーマルヘッドとの接触面積が大きく
なって摩擦抵抗が増大してしまう。一方、充填剤の平均
粒子径および含有量が上記の範囲を上回る場合、印字画
像にムラ、白抜けが生じて画像品質が低下するととも
に、背面層3から脱落した充填剤がサーマルヘッドにカ
スとして付着するので好ましくない。 尚、本発明では
基材フィルム2と背面層3との間にプライマー層を設け
ることができる。このプライマー層は基材フィルム2に
対する背面層3の接着性を向上させるものであり、例え
ばガラス転移温度が50℃以上の線状飽和ポリエステル
樹脂等の接着性樹脂、あるいはこのような接着性樹脂と
上記のバインダー樹脂の混合物により形成することがで
きる。
【0021】本発明において、記録剤層4は熱溶融性イ
ンキからなる記録剤層あるいは昇華性染料を含む記録剤
層のいずれであってもよい。本発明において用いられる
熱溶融性インキは、着色剤とビヒクルからなり、更に必
要に応じて種々の添加剤を加えたものである。
【0022】着色剤としては、有機または無機の顔料あ
るいは染料のうち、記録材料として要求される着色濃度
を有し、光、熱、温度等により変褪色しないものが好ま
しい。また、加熱により発色するような物質や、被転写
体に塗布されている物質と接触することにより発色する
ような物質を用いることもできる。そして、着色剤は、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の他に、種々
の色の着色剤を使用することができる。
【0023】ビヒクルは、ワックスを主成分とし、その
他にワックスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロースおよび
ゴムの誘導体等との混合物が用いられる。また、熱溶融
性インキからなる記録剤層には、良好な熱伝導性および
溶融転写性を与えるために、熱伝導性物質を含有させる
ことができる。このような熱伝導性物質としては、カー
ボンブラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化
スズ、二硫化モリブデン等が挙げられる。
【0024】上記の熱溶融性インキを用いて基材フィル
ム上へ記録剤層を形成する方法としては、ホットメルト
コート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラ
ビアリバースコート、ロールコート等の公知の方法が挙
げられる。
【0025】熱溶融性インキからなる記録剤層4の厚さ
は、要求される印字濃度、熱感度等を考慮して適宜決定
することができ、通常、0.1〜30μm程度である。
また、このような記録剤層4の上に更にワックスからな
る表面層を形成してもよい。この表面層は、転写膜の一
部をなして被転写体に接する側の表面を形成して、転写
時の被転写体の印字部の目止め、地汚れ防止および熱溶
融性インキの被転写体に対する接着性向上の作用をな
す。表面層形成に用いられるワックスは、記録剤層で用
いられるワックスと同様のものである。
【0026】一方、昇華性染料を含む記録剤層の形成に
用いる染料としては、熱転写シートに用いられている従
来公知の昇華性染料であってよい。昇華性染料の具体的
な例としては、赤色染料として MS Red G 、Macrolex R
ed Violet R 、Ceres Red 7B、Samaron Red HBSL、Reso
lin Red F3BS等が挙げられ、黄色染料としてホロンブリ
リアントイエロー6GL 、PTY-52、Macrolex Yellow 6G等
が挙げられ、また、青色染料としてカヤセットブルー71
4 、ワクソリンブルーAP-FW 、ホロンブリリアントブル
ーS-R 、MSブルー100 等が挙げられる。
【0027】上記の昇華性染料を担持するためのバイン
ダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用で
き、例えばエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等のセ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系
樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。これらのバイ
ンダー樹脂の中では、セルロース系、アセタール系、ブ
チラール系およびポリエステル系が特に好ましい。
【0028】昇華性染料を含む記録剤層4の形成は、例
えば、適当な溶剤中に上記の昇華性染料、バインダー樹
脂、その他の必要な添加剤を加え、各成分を溶解または
分散させてインキを調製し、このインキを基材フィルム
上に塗布・乾燥させることにより行うことができる。こ
のような記録剤層4の厚さは0.2〜5μm程度が好ま
しく、また、記録剤層4中に含まれる昇華性染料の量は
5〜90重量%程度が好ましい。
【0029】次に、実験例を示して本発明を更に詳細に
説明する。 (実験例)まず、下記の構成物質からなり表1に示され
る組成である7種の背面層用インキI−1〜I−7を調
製した。
【0030】 背面層用インキI ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) … A 重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )… B 重量部 ・アニオン系界面活性剤(SAS系) (日鉱石油化学(株)製 アトレーAS-1000 ) … C 重量部 ・カオリンクレー(平均粒子径=3μm以下) ((株)ECC JAPAN製 Infilm 813) … D 重量部 ・滑剤(日本油脂(株)製 ノニオンOP-85R) … E 重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) … F 重量部
【0031】
【表1】 また、アニオン系界面活性剤、充填剤、滑剤を代えた下
記の6種の背面層用インキII〜VII を調製した。
【0032】 背面層用インキII ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) … 43重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )… 57重量部 ・アニオン系界面活性剤(SAS系) (共栄社油脂化学工業(株)製 デスタットP-540 ) … 8重量部 ・タルク(平均粒子径=1.8μm) (日本タルク(株)製 ミクロエースL-1 ) … 6重量部 ・滑剤(日光ケミカルズ(株)製 TS−30) … 15重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) … 900重量部 背面層用インキIII ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) … 43重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )… 57重量部 ・アニオン系界面活性剤(SAS系) (三洋化成(株)製 ケミスタット3033) … 15重量部 ・カオリンクレー(平均粒子径=0.6μm) (土屋カオリン(株)製 ASP-600 ) … 15重量部 ・滑剤(日本油脂(株)製 ユニスターH381R ) … 10重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) … 900重量部 背面層用インキIV ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) …29.5重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )…70.5重量部 ・アニオン系界面活性剤(SAS系) (日鉱石油化学(株)製 アトレーAS-4000 ) … 5 重量部 ・タルク(平均粒子径=2.2μm) (日本タルク(株)製 ミクロエースL-G ) … 10 重量部 ・滑剤(第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S )… 23 重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) …600 重量部 背面層用インキV ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) … 43 重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )… 57重量部 ・アニオン系界面活性剤 (ライオン(株)製 レオスタットP-200 ) … 10重量部 ・カオリンクレー(平均粒子径=3μm以下) (ECC JAPAN(株)製 Infilm 813) … 6重量部 ・滑剤(日本油脂(株)製 ノニオンOP-85R) … 30重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) … 900重量部 背面層用インキVI ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) … 43重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )… 57重量部 ・アニオン系界面活性剤(SAS系) (日鉱石油化学(株)製 アトレーAS-4000 ) … 20重量部 ・カオリンクレー(平均粒子径=0.3μm) (土屋カオリン(株)製 ASP-072 ) … 15重量部 ・滑剤(日本油脂(株)製 ユニスターH381R ) … 20重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) … 900重量部 背面層用インキVII ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) … 43重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )… 57重量部 ・アニオン系界面活性剤(SAS系) (日鉱石油化学(株)製 アトレーAS-4000 ) … 18重量部 ・ポリメチルメタクリレート粉末(平均粒子径=5μm) (綜研化学(株)製 MR-7G ) … 5重量部 ・滑剤(日本油脂(株)製 ユニスターH381R ) … 25重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) … 900重量部 更に、アニオン系界面活性剤を含有しない下記組成の背
面層用インキVIII,IXを調製した。
【0033】 背面層用インキVIII(比較) ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) …29.5重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )…70.5重量部 ・タルク(平均粒子径=1.8μm) (日本タルク(株)製 ミクロエースL-1 ) … 8 重量部 ・滑剤(第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S )… 20 重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) …600 重量部 背面層用インキIX(比較) ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) …89.5重量部 ・ポリイソシアネート (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD-750 )…70.5重量部 ・ポリメチルメタアクリレート粉末(平均粒子径=5μm) (綜研化学(株)製 MR-7G ) … 10 重量部 ・滑剤(第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S )… 25 重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) …600 重量部 また、下記の組成の記録剤層用のインキを調製した。
【0034】 記録剤層用のインキNo.1 ・パラフィンワックス … 10重量部 ・カルナバワックス … 10重量部 ・エチレン/酢酸ビニル共重合体 (住友化学(株)製 スミテート HC-10) … 1重量部 ・カーボンブラック (東海電極(株)製 シースト3) … 2重量部 記録剤層用のインキNo.2 ・分散染料(日本化薬(株)製 カヤセットブルー714 )… 4重量部 ・ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学(株)製 エスレック BX-1) … 4.3重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(混合比1:1) … 80重量部 ・イソブタノール … 10重量部 次に、上記の背面層インキおよび記録剤層用インキを用
い、厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム(東レ(株)製 ルミラー)の一方の面
に背面層を、他方の面に記録剤層を形成して、表2に示
される30種の熱転写シート(試料1〜試料30)を作
成した。
【0035】この場合、背面層は背面層用インキをワイ
ヤーバーコータで塗布(塗布量1.0g/m2 )し、温
風乾燥を行って形成した。熱溶融性インキからなる記録
剤層は、記録剤層用インキNo.1を130℃のホットメル
トによるロールコート法により塗布(塗布量4.0g/
m2 )して形成した。また、昇華性染料を含有する記録
剤層は、記録剤層用のインキNo.2をワイヤーバーコータ
で塗布(塗布量1.0g/m2 )し、温風乾燥を行って
形成した。
【0036】次に、上記のように作成した各熱転写シー
トについて、背面層の表面抵抗率を測定し、また下記の
条件で印字を行いサーマルヘッドの放電破壊、カス付着
の状態、スティッキング、皺の状態、記録剤層の保存
性、印字品質および背面層とPETフィルムとのブロッ
キング発生を評価した。評価結果を表2および表3に示
した。
【0037】 (試料1〜15の印字条件) ライン周期 : 12msec. パルス幅 : 3msec. プラテン圧 : 4kg 印字走行距離: 3km (試料16〜30の印字条件) ライン周期 : 16msec. パルス幅 : 8msec. プラテン圧 : 4kg 印字走行距離: 3km (評価方法) (1)表面抵抗率 三菱油化製ハイレスタIPを用いて、25℃、45%R
Hの条件で500V印加時の表面抵抗率を測定。
【0038】 (2)サーマルヘッドの放電破壊、ヘッドカス付着 上記の条件で印字した後のサーマルヘッドを顕微鏡で観
察。 (3)スティッキング、皺 上記の条件で印字した後、目視により判断。
【0039】(4)保存性(染料移行性) 昇華性染料を含有する記録剤層面と背面層とを合わせ、
200g/cm2の荷重をかけ60℃に保った状態で1日
放置し、背面層への染料の移行を評価。
【0040】(5)ブロッキング 背面層にPETフィルムを合わせ、200g/cm2 の荷
重をかけ60℃に保った状態で1日放置し、PETフィ
ルムへの背面層の接着度合を評価。
【0041】(6)印字品質 上記の条件で印字した後、印字ムラ、白抜けの発生状態
を観察。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】 表2および表3に示されるように、背面層にスルホン酸
ナトリウム基をもつアニオン系界面活性剤が含有され、
背面層の表面抵抗率が109 〜1011Ω/cm2の範囲に
ある熱転写シート(試料1〜3,6〜13、試料16〜
18,21〜28)を用いて印字した場合、サーマルヘ
ッドへの悪影響はほとんど見られなかった。特に、背面
層のアニオン系界面活性剤含有量が5〜30重量%であ
る場合(試料1〜3,7〜13、試料16〜18,22
〜28)は、顕著な効果が見られた。また、硬化剤とし
てポリイソシアネートを用いた場合、SAS系のアニオ
ン系界面活性剤を用いることにより、十分な帯電防止効
果が認められた(試料1と試料10の比較、試料16と
試料25の比較)。さらに、スルホン酸ナトリウム基を
もつアニオン系界面活性剤が滑剤としての作用もなし、
滑剤の添加量を低減することが可能であることも確認さ
れた(試料1と試料7の比較、試料16と試料22の比
較)。
【0044】尚、平均粒子径が3μmを越える充填剤を
用いた背面層用インキVII 、IX(比較)により形成され
た背面層を備える熱転写シート(試料13、15(比
較)、28,30(比較))では、サーマルヘッドへの
カス付着がみられた。一方、平均粒子径が0.5μmを
下回る充填剤を用いた背面層用インキVIにより形成され
た背面層を備える熱転写シート(試料12,27)で
は、ブロッキングが発生した。このことより、充填剤の
平均粒子径は0.5〜3μmの範囲にあることが好まし
いことが確認された。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば熱
転写シートとサーマルヘッドとの摩擦帯電、あるいは熱
転写シートと被転写体との剥離帯電が防止され、また、
スティッキングが防止され、サーマルヘッドとの剥離お
よびスリップ性が向上し、印字品質の良好な画像形成が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの一実施例の概略断面図
である。
【符号の説明】
1…熱転写シート 2…基材フィルム 3…背面層 4…記録剤層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムと、該基材フィルムの一方
    の面に形成された記録剤層と、前記基材フィルムの他方
    の面に形成された背面層とを有し、前記背面層はバイン
    ダーとしての樹脂成分とスルホン酸ナトリウム基をもつ
    アニオン系界面活性剤とを有するとともに、表面抵抗率
    が109 〜1011Ω/cm2 であることを特徴とする熱転
    写シート。
  2. 【請求項2】 前記背面層は硬化剤を含有することを特
    徴とする請求項1記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】 前記硬化剤はポリイソシアネートである
    ことを特徴とする請求項2記載の熱転写シート。
  4. 【請求項4】 前記背面層は充填剤を3〜15重量%含
    有し、該充填剤は層状構造を有し平均粒子径が0.5〜
    3μmの粘土鉱物であることを特徴とする請求項1乃至
    3記載の熱転写シート。
  5. 【請求項5】 前記背面層は前記アニオン系界面活性剤
    を5〜30重量%含有することを特徴とする請求項1乃
    至4記載の熱転写シート。
  6. 【請求項6】 前記アニオン系界面活性剤はナトリウム
    アルカンスルホネートであることを特徴とする請求項1
    乃至5記載の熱転写シート。
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