JPH07100153A - デンタルフロス - Google Patents

デンタルフロス

Info

Publication number
JPH07100153A
JPH07100153A JP24804893A JP24804893A JPH07100153A JP H07100153 A JPH07100153 A JP H07100153A JP 24804893 A JP24804893 A JP 24804893A JP 24804893 A JP24804893 A JP 24804893A JP H07100153 A JPH07100153 A JP H07100153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dental floss
solid
hollow
yarn
hollow fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24804893A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Aoyanagi
重郎 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKI BUSSAN KK
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
KOKI BUSSAN KK
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOKI BUSSAN KK, Toyobo Co Ltd filed Critical KOKI BUSSAN KK
Priority to JP24804893A priority Critical patent/JPH07100153A/ja
Publication of JPH07100153A publication Critical patent/JPH07100153A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C15/00Devices for cleaning between the teeth
    • A61C15/04Dental floss; Floss holders
    • A61C15/041Dental floss

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Brushes (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デンタルフロスの糸が歯の表面のプラークを
除去するのに十分な繊維強度および耐久性を有し、かつ
歯と歯の隙間に入り込んでも異物感を伴わない柔軟性を
有するデンタルフロスを提供する。 【構成】 デンタルフロスの糸が中実糸および中空糸よ
りなることを特徴とする特徴とするデンタルフロス。 【効果】 虫歯や歯周病の予防に対して優れた効果を発
現でき、耐久性も十分である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なデンタルフロス
の糸を有してなるデンタルフロスに関するものである。
【0002】さらに詳述すれば本発明は、デンタルフロ
スの糸が中実糸および中空糸より構成され、用途に応じ
て該デンタルフロスの糸のうち中空糸の中空部に予め歯
磨剤の少なくとも1成分を入れてなるデンタルフロスに
関するものである。
【0003】
【従来の技術】現在の歯科医療技術の進歩にも拘らず、
一旦、虫歯にかかると患部を削りとり、そこに金属等の
詰物をしてさらに虫歯が広がらないように治療するしか
なく、永久歯の場合、決して治療により元の健康な歯の
状態に戻すことができないのが現状である。また虫歯同
様に歯肉炎および歯周炎による歯周病(いわゆる歯槽膿
漏)の場合にも、あまり放置すると治療により直せなく
なり、歯そのものが抜けてしまう。近年、虫歯および歯
周病の研究が進むにつれ、こうした原因は、歯の表面に
付着する食べ物のかす等が寝ている間に細菌の集団(以
下、単にプラークともいう)により分解され腐食するこ
とで、酸性状態になり歯の表面のエナメル質が侵蝕され
て脆くなったり、エナメル質成分が分解されて虫歯にな
るか、あるいはプラークが歯と歯茎の間に侵入し該プラ
ークが出す様々な有害な物質によって歯や歯茎が侵され
て炎症を起こし歯周病になるものである。
【0004】したがって、現在、虫歯や歯周病に対する
歯科医療技術の研究開発が盛んに行われており、例え
ば、抗生物質を歯や歯茎にぬったり、あるいは飲んだり
することである種の細菌を除けることが分かってきてい
る。しかしながら、こうした薬を口内で作用させ細菌を
効果的に除くには薬を長く口内にとどめておく必要があ
るが、唾液等で流されてしまい、長期間作用させること
は困難であるという問題がある。また仮に頻繁に適用し
たとしても、今度はこうした過度の使用による薬の副作
用の影響が問題となるなど、今だ十分な虫歯や歯周病に
対する効果的な治療薬は出来ていないのが現状である。
【0005】したがって、歯の治療に関しては、完全な
治療技術は確立されておらず、こうした現状において
は、日頃から歯磨きにより食べ滓や上記虫歯や歯周病の
原因とされる細菌を歯の表面等から掻き落として取り除
く予防手段を講ずることが最も効果的な対策である。
【0006】こうした歯磨き用具としては、歯ブラシと
歯磨剤(練歯磨、水歯磨、潤製歯磨、粉歯磨または固形
歯磨等)が最も一般的に用いられている。該歯磨剤中に
は、歯の表面に付着した煙草のヤニや着色等を落とす
研磨剤(炭酸カルシウム等)、歯磨剤に湿り気を与え
るための湿潤剤(グリセリンなど)、口の中に歯磨剤
を拡散させるための発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウムな
ど)、歯磨剤の中の粉と液体とを分離させないための
粘結剤(アルギン酸ナトリウムなど)、口の中に爽快
感を与える香味剤(ペパーミントオイルなど)および
虫歯や歯周病を予防するための薬剤(フッ化物、酵素
剤、殺菌剤、消炎剤等)等が含まれていて、歯磨きの効
果を高めることができる。
【0007】歯磨きに際しては、通常、歯ブラシの毛の
部分に該歯磨剤をつけて歯および歯茎をブラッシングす
るものであるが、該歯磨剤中には研磨剤が含まれてお
り、例えば、歯磨剤を歯ブラシ一杯に山盛りつけて力一
杯にブラッシングすると歯の表面からプラークを取り除
く等の洗浄効果だけでなく、さらに歯の表面までも削り
取ってしまい、一度削り取られた歯は再生ができないた
め好ましくないものである。したがって、歯磨剤は適量
を用いることが重要であるが、好ましくはこうした研磨
剤を用いることなく、物理的に歯ブラシの毛でブラッシ
ングすることにより歯の表面からプラークを取り除くこ
とが歯科学的にみても優れているといわれている。
【0008】また、一般に歯ブラシの毛でのブラッシン
グのみでは、歯と歯の隙間や歯茎付近等の歯の表面には
ブラシの毛が入り難くかったり、ブラッシングしにくか
ったりするため、歯と歯の隙間や歯茎付近に詰まってい
る食べ物のかすやプラーク等を完全に取り除くことは困
難である。
【0009】これらの問題点を解決するため、デンタル
フロスが、近年、開発された。このデンタルフロスは、
図1に一例の概略図を示すが、デンタルフロスの糸を歯
と歯の間に入れ上下させることによって、目的とする部
分のみを重点的に掃除でき、さらに、歯と歯の間や歯茎
付近に詰まっている食べ物のかすやプラーク等を効果的
に取り除くことができるものである。
【0010】現在のデンタルフロスの糸の多くは硬質の
ナイロン6製の中実糸(中実糸とは、中空糸に対応する
もので、糸の横断面、いわゆる円形状の断面の中心内部
まで高分子等の構成材料で充填されているものである)
の繊維を束ねたものであり、歯の表面からプラーク等を
取り除くのに必要な強度を持つためには一定の毛の太さ
にすることが必要であるが、あまり太い毛だと歯と歯の
間に入れた場合に異物間が強く残り、歯を磨く際に不快
感を伴う等の問題があった。
【0011】また、従来、デンタルフロスには歯磨剤が
含まれていないため、歯磨にデンタルフロスを用いたの
みでは口臭予防や虫歯や歯周病の予防等までの効果はな
く、さらに、デンタルフロスで歯を磨いても口の中に爽
快感を伴えないという欠点があった。
【0012】一方、中空糸としては、従来、微細孔を多
数有する高分子膜よりなるものが医療分野において、特
に人工臓器用素材として用いれ、人工心肺、人工腎臓等
の透析機に利用する例が数多く報告され、それらの一部
はすでに実用化されている。さらに、IC等の電子部品
の洗浄に用いられる純水または超純水の精製のために不
純物を濾過するための濾過用素材として用いたものとし
て濾過機に利用する例も数多く報告され、それらの一部
はすでに実用化されている。さらにこうした濾過技術か
ら一般家庭用の上水用浄水器にも該中空糸が不純物を濾
過するための濾過用素材として利用されるに至ってい
る。
【0013】しかしながらこうした中空糸の利用は、い
ずれも所望物質と不純物との粒子等の大きさの違いに着
目し、所望物質と不純物との大きさの中間の孔径を有す
る多孔性高分子膜よりなる中空糸を用いて所望物質と不
純物とを分離、濾過するものであった。
【0014】従って、今日までに高分子膜よりなる中空
糸を従来の分離、濾過材に利用するのではなく、歯科医
療具の分野であるデンタルフロスの糸の構成部材として
中実糸と中空糸を組合せて使用する例およびデンタルフ
ロスに歯磨剤が含まれている例は報告されていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、デンタルフロスの糸が歯の表面のプラーク等を除
去するのに十分な繊維強度および耐久性を有し、かつ歯
と歯の隙間に入っても異物感を伴わない程度に柔軟性を
有するものであることを特徴とするデンタルフロスを提
供することである。
【0016】さらに本発明の目的は、一般の家庭用デン
タルフロスおよび/または短期的な用途に供する使い捨
て用デンタルフロス(主に一回限り使用のもの)におい
て、別途歯磨剤を用意することなく、口臭予防、歯肉炎
の予防、歯槽膿漏の予防、虫歯の発生進行の予防、出血
の防止、歯石の除去、歯垢の沈着予防・除去および/ま
たはタバコのやにの除去等の効能が十分に得られ、デン
タルフロスの糸が歯の表面のプラークを除去するのに必
要なだけの繊維強度および耐久性を有し、かつ歯と歯の
隙間に入っても異物感を伴わない程度に柔軟性を有する
ものであるデンタルフロスを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、歯の表
面、特に歯と歯の隙間や歯茎付近等のブラッシングしに
くい部分のプラークを効果的に除去でき、口臭予防等の
効能が十分に得られるデンタルフロスに関して鋭意検討
した結果、デンタルフロスの糸を十分な繊維強度を有す
る中実糸と歯と歯の隙間に入り込んでも不快感を伴わな
い柔軟性を有する中空糸とを併用することで、デンタル
フロスの糸として一般に用いられている同径の中実糸か
らなる繊維(例えばナイロン製繊維)とほぼ同程度の耐
久性並びに強度を維持でき、また該中空糸の内部空間に
予め歯磨剤を充填できることから、該中空糸の中空部分
に目的に応じて各種効能を有する歯磨剤を充填すること
により、上記諸目的を達成できることを知り、この知見
に基づき本発明を完成するに至った。
【0018】すなわち、本発明の目的は、デンタルフロ
スの糸が中実糸および中空糸よりなることを特徴とする
デンタルフロスにより達成できるものである。
【0019】本発明はまた、中空糸が外径1〜300μ
m、中空率10〜80%であるデンタルフロスを示すも
のである。本発明はまた、中空糸が多孔性膜であるデン
タルフロスを示すものである。本発明はまた、中空糸が
無孔性膜であるデンタルフロスを示すものである。さら
に、本発明は、中空糸の中空内部に歯磨剤が予め挿入さ
れてなるデンタルフロスを示すものである。本発明はさ
らに、中空糸の中空内部に歯磨剤の少なくとも1成分が
予め挿入されてなるデンタルフロスを示すものである。
本発明はさらに、中実糸と中空糸との使用本数の比率
が、1:9〜8:2であるデンタルフロスを示すもので
ある。さらに、上記糸において上記中実糸と中空糸が適
当数づつ相互に接着されている場合において、上記中実
糸が上記糸の外周に多く配置され、上記中空糸が上記糸
の内周に多く配置されているデンタルフロスを示すもの
である。さらに、上記糸において上記中実糸と中空糸が
適当数づつ相互に接着されている場合において、上記中
空糸が上記糸の外周に多く配置され、上記中実糸が上記
糸の内周に多く配置されているデンタルフロスを示すも
のである。さらに、上記糸が上記中実糸と中空糸を束ね
た状態にあるデンタルフロスを示すものである。
【0020】
【作用】以下、本発明を詳しく説明する。
【0021】本発明の中実糸および中空糸より構成され
る糸を用いたデンタルフロスの一実施態様を図1に示
す。図1において、デンタルフロス1は、デンタルフロ
スの柄2、糸3およびピック4からなる。
【0022】また、本発明のデンタルフロスは、図1に
示すもののほか、図2(a)および(b)に示すような
糸が脱着可能なもの(糸13の両端を柄13の先端に渡
した後ボタン15に巻き付け固定することによって、糸
13は脱着が可能となっている)またはデンタルフロス
の糸のみよりなるものでもよい。前者の場合、糸がデン
タルフロスの柄より取り外し、さらに新しい糸と交換で
きたり、自分の好みの糸の張り具合にすることができる
という利点がある。さらに、後者のようなデンタルフロ
スの場合は、糸のみより構成されているため、歯の周囲
に糸を回し、糸を上下させることによって歯の間隙のみ
ならず、歯の前面および/または後面に付着している食
べ滓やプラークをも同時に除去することができるという
点で望ましいものである。
【0023】さらに、本発明において使用される上記中
実糸と中空糸との配置関係に関しては、特に限定される
ものではない。例えば、糸3´の外周に中空糸6を多
く、また、内側には中実糸7を多く配置し、中空糸6及
び中実糸7を糊料8によって相互に接着するもの(図3
(a))、糸3´の外周に中実糸7を多く、また、内側
には中空糸6を多く配置し、中実糸7及び中空糸6を糊
料8によって相互に接着するもの(図3(b))、ほぼ
同本数づつ中実糸や中空糸を外周及び内周に配置し、こ
れらを糊料によって相互に接着するもの、および上記中
実糸と中空糸が糊料を用いずに適当本数づつ束ねられた
もの等が挙げられる。これらのうち、外周部に中空糸を
多数配置し、内側に中実糸を多数配置したものは、中空
糸が多孔性膜である場合、任意の歯磨剤を中空糸の内部
空間に予め充填することによって上記孔より歯磨剤が滲
出し歯の表面および歯と歯の間隙のプラークを効果的に
除去でき、好ましい。また、外周部に中実糸を多数配置
し、内側に中空糸を多数配置したものは、糸自身に十分
な繊維強度を持たせることができ、耐久性の面で望まし
い。
【0024】本発明において使用される糊料は、中実糸
同志、中空糸同志および中実糸と中空糸を相互に接着
し、毒性のないものであれば、特に限定されるものでは
ないが、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル、カゼイン、カゼインナトリウム、
繊維素グリコール酸ナトリウム(CMC)、繊維素グリ
コール酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウ
ム、デンプンリン酸エステルナトリウム、メチルセルロ
ース、ポリアクリル酸ナトリウム等が具体的に挙げられ
る。また、これらの糊料は、単一で使用されても良い
し、他の糊料と併用されても良い。さらに、上記糊料の
全使用量は、中実糸および中空糸の体積を足し合わせた
ものの5%以下、好ましくは0.05〜2%である。
【0025】本発明のデンタルフロスの糸に使用される
中実糸または中空糸の材料としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、芳香族ポリスルホン、芳香族ポ
リアミド、カーボネート−エチレンオキシド共重合体、
ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6
6、ナイロン68、ナイロン610、ナイロン613、
ナイロン7、ナイロン8、ナイロン9、ナイロン13ま
たはナイロン13,13のようなポリアミド、アクリル
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、アクリル
ニトリル−スチレン共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、メ
タアクリル樹脂、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、酢酸セルロ
ース、ポリジメチルシキロサン−ポリカーボネートブロ
ック共重合体、アクリロニトリル共重合体、再生セルロ
ース、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリサルフォン、ポリエーテルスルホン、エチレン
−ビニルアルコール共重合体等が挙げられる。また、中
実糸と中空糸の材料は、同一であっても良いし、また異
なるものでもよい。
【0026】次に、本発明に用いられる前記中実糸の外
径は、特に限定されるものでないが、好ましくは歯の表
面のプラークを除去するのに十分な繊維強度および耐久
性を有するものであることから、通常0.1〜100μ
m、好ましくは3〜60μmである。
【0027】同様に、本発明に用いられる前記中空糸の
外径は、歯と歯の隙間に入り込んでも不快感を伴わない
程度に柔軟性を有するものであればよいが、好ましくは
歯の表面のプラークを除去するのに十分な繊維強度およ
び耐久性を有し、かつ歯と歯の隙間に入り込んでも不快
感を伴わない程度に柔軟性を有するものであることか
ら、通常1〜300μm、好ましくは50〜200μm
である。
【0028】さらに前記中空糸の中空率は、中空糸の内
部空間を利用し、これに予め歯磨剤を挿入するか否か等
その使用態様により異なるが、通常10〜80%、好ま
しくは15〜65%である。
【0029】上記中空糸の場合の先端部の中空部を閉塞
する方法としては、特に限定されるものでなく、例え
ば、中空糸を形成した後に該中空糸の先端中空部に溶融
状態の別の高分子材料(例えばナイロン等)を付着させ
て閉塞し、任意の形状に成型加工する方法、または中空
糸を形成後、該中空糸の先端中空部を熱溶着して閉塞す
る方法等が挙げられる。
【0030】次に、本発明のデンタルフロスの糸に用い
られる中空糸は、使用用途に応じて、微細孔を多数有
する多孔性膜、または微細孔を有しない無孔性膜のい
ずれをも用いることができる。なお、多孔性膜の製造方
法としては、例えば、(1)延伸法:無孔性膜の中空糸
を熱処理後延伸し、さらに熱処理することで、多孔性膜
の中空糸を形成する方法、または(2)溶剤抽出法:中
空糸を成形する際に一緒に充填剤等を含有して成形し、
成形後に該充填剤のみを溶解しうる溶剤等を用いて抽出
分離することにより多孔性膜の中空糸を形成する方法等
が挙げられる。こうした方法により、後述する微細孔の
孔径および開孔率を任意に付与してなる中空糸を作製す
ることができるものである。
【0031】さらに多孔性膜の中空糸の微細孔の孔径
は、中空糸の内部空間に予め歯磨剤を挿入するかどうか
等その使用態様により適当な範囲は異なるが、通常0.
001〜3μm、好ましくは0.002〜0.1μmで
ある。また、同様に開孔率は、通常10〜80%、好ま
しくは、30〜60%である。ここで開孔率とは、前記
多孔性膜表面の単位面積当りの全表面積に対する微細孔
面積の占める割合(百分率、%)をいうものである。
【0032】こうして得られるデンタルフロスの糸のう
ち、特に中空糸が多孔性膜製である際には、中空糸の内
部空間に予め歯磨剤の少なくとも1成分を充填または浸
透等により適量を充填することができるものである。好
ましくは、デンタルフロスの糸のうち中空糸が多孔性膜
製のものであると、ブラッシング中に中空糸の側面部の
微細孔より歯磨剤の少なくとも1成分が外部に拡散され
るため、デンタルフロスの糸の側面部分を使い歯茎のマ
ッサージとプラークを取り除く働き、さらには歯の表面
および歯と歯の隙間から食べ滓やプラークを取り除く働
きの双方に効果的に歯磨剤が作用できるため好ましいも
のである。
【0033】上記中空糸の内部空間に予め充填する歯磨
剤としては、下記表1に示すような成分を、その効能を
勘案して任意に組み合わせたものであり、通常その成分
のうち少なくとも1つ効能(例えば口臭予防)を有する
成分が含まれているものであり、好ましくは、通常の歯
磨剤と同程度の各種効能を有する成分がバランスよく配
合されているものである。
【0034】
【表1】
【0035】なお上記表中の各成分による効能が有れば
○印を付し、効能が無ければブランクとした。
【0036】次に、本発明に用いられる中実糸と中空糸
の使用本数の比率は、一般的に使用されてるデンタルフ
ロス等、その使用目的に応じて任意に決定されるもので
はあるが、通常1:9〜8:2、好ましくは2:8〜
7:3である。
【0037】また中実糸および中空糸よりなるデンタル
フロスの糸の長さ、デンタルフロスの糸の強度等に関し
ては、特に限定されるものではなく、従来のデンタルフ
ロスに用いられているものと同じ範囲で構わない。
【0038】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明は、これら実施例のみに限定されるもので
ないことは言うまでもない。
【0039】実施例1 図1は、本発明の中実糸および中空糸から構成される糸
を用いたデンタルフロスの一実施態様を示す概略図であ
り、図3(a)は、本発明のデンタルフロスの糸の一実
施態様を示す糸の断面図である。
【0040】図1および図3(a)において、デンタル
フロス1は、デンタルフロスの柄2糸3、およびピック
4からなり、また、糸3は、中空糸6及び中実糸7より
構成されており、さらに、中空糸6及び中実糸7は糊料
8によって接着されている。この際、中実糸4には、超
高力ポリエチレン製(外径15μm)のものを用い、ま
た中空糸5には、三酢酸セルロース製の多孔性膜(孔径
0.002〜0.01μm、開孔率55%)の中空糸
(外径85μm、内径30μm)を用いた。また、糊料
8はカルボキシメチルセルロース(CMC)を用いた。
さらに、中空糸6および中実糸7は、それぞれ15本お
よび20本使用した。
【0041】続いて、歯医者等でよくみられる口の内部
の模型を用い、これの歯に当たる部分(人の歯と同一成
分である)にプラークを全面に付着させ、その後模型
は、人の口内と同じような環境下(温度約40℃、湿度
80%以上、さらに養分としてグルコース10mlおよ
び唾液10mlをはけで歯の表面に塗布して供給し
た)、3日間放置してプラークを培養し増殖させた。
【0042】上記プラークの増殖した歯を上記で得られ
たデンタルフロスを用いて、約5分かけて歯の表面や歯
と歯の間隙を磨き、その後水でうがいをし、よく口の中
を洗浄した。この際、歯と歯の隙間に糸を入れても、異
物感や不快感は感じなかった。ブラッシング後の歯の表
面のプラークの様子を観察するために、プラークや歯石
を取り除くために使うスケーラーで歯の表面を掻き、該
成分を顕微鏡により観察し、プラークの残存状態を調べ
た。これによると歯の表面及び歯と歯の隙間部分は共
に、ほぼ完全にプラークが除去できていた。
【0043】その後、同様の試験を継続し、デンタルフ
ロスの糸がへたるまで(デンタルフロスの糸が1箇所以
上切れるまで)使用して、耐久性を調べた結果、平均約
15回(サンプル数10個)であった。
【0044】比較例1 超高力ポリエチレン製の中空糸の代りに、すべて実施例
1と同じナイロン6製の中実糸を用いた以外は、実施例
1と同様にしてデンタルフロスを作製し、同様の試験を
行った。この結果、歯と歯の隙間に糸を入れると、異物
感や不快感を若干感じた(10例中該当7例)。また、
歯の表面、特に歯と歯の隙間部分は、実施例1と比較し
た場合、実施例1のデンタルフロスほどは、プラークは
完全には除去できていなかった。
【0045】その後、同様の試験を継続し、デンタルフ
ロスの糸がへたるまで(デンタルフロスの糸が1箇所以
上切れるまで)使用して、耐久性を調べた結果、平均約
6回(サンプル数10個)であった。
【0046】実施例2 実施例1で用いた三酢酸セルロース製の中空糸の内部を
エタノールで処理した後、この中空糸の内部空間に歯磨
剤(口臭防止剤ゼオライトを含む)を予め適量(3.2
g)挿入してある以外は、実施例1と同様にしてデンタ
ルフロスを作製し、同様の試験を行った。試験の結果、
歯と歯の隙間に糸を入れても、異物感や不快感は感じな
かった。また、歯の表面や歯と歯の隙間部分は共に、ほ
ぼ完全にプラークが除去できていた。また、歯磨後3時
間経過した時点で息を嗅いで見たが悪臭はなく(10例
中該当なし)、口臭の除去も十分にできており、使い捨
て用デンタルフロスとして十分に使用目的を達成できて
いることが確認された。
【0047】その後、同様の試験を継続し、デンタルフ
ロスの糸がへたるまで(デンタルフロスの糸が1箇所以
上切れるまで)使用して、耐久性を調べた結果、平均約
16回(サンプル数15個)であった。
【0048】比較例2 市販のナイロン6製の中実糸よりなるデンタルフロス
(予め実施例2と同様の歯磨剤を3g塗布しておいたも
ので、外径20μmで繊維強度は実施例2に比して約6
0%低いものである)を用いて実施例1と同様の試験を
行った。この際、うがいをしても歯磨剤が口の中に残っ
た感じがあり、また、歯と歯の隙間に糸を入れるも、異
物感や不快感を若干感じた。さらに、試験の結果、歯の
表面にも一部プラークが除去できていない部分が認めら
れ、歯と歯の隙間でもプラークは完全には除去できてい
なかった。また、歯磨後3時間経過した時点で息を嗅い
で見たが臭気があると判断できる場合もあり(10例中
8例が該当)、長期間の口臭予防効果も十分でないこと
が確認された。
【0049】
【発明の効果】本発明により、中実糸製のデンタルフロ
スの糸の長所である繊維強度および耐久性を維持したま
ま、さらに中空糸製のデンタルフロスの毛を併用するこ
とにより、中実糸の有する強度および耐久性を有したま
ま、中実糸製の糸だけでは困難とされていた歯と歯の隙
間のような狭い部分に入っても不快感を有すること無く
十分にプラークを除去できるため、虫歯や歯周病の予防
に極めて優れた効果を発現できるものである。
【0050】特に、(1回限りの使い捨てデンタルフロ
スを含め)デンタルフロスとして、予め中空糸製のブラ
シの毛の中空内部に目的により選択された歯磨剤を充填
することができるため、口臭予防、歯肉炎の予防、歯槽
膿漏の予防、虫歯の発生進行の予防、出血の防止、歯石
の除去、歯垢の沈着予防・除去および/またはタバコの
やにの除去等の効能を長時間に亘り十分に行なえ、なお
かつ中実糸製のデンタルフロスの毛と同等の耐久性を有
することができるため歯と歯の隙間のような狭い部分も
プラークの除去も十分にでき、虫歯や歯周病の予防に極
めて優れた効果を発現できるものであり、短期的な使用
形態(例えば使い捨てデンタルフロス)としても優れた
効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の中実糸および中空糸より構成
されるデンタルフロスの糸を用いたデンタルフロスの一
実施態様を示す概略図である。
【図2】図2(a)および(b)は、本発明の中実糸お
よび中空糸より構成されるデンタルフロスの糸を用いた
デンタルフロスの別態様を示す概略図である。
【図3】図3(a)および(b)は、本発明のデンタル
フロスの糸の断面を示す図である。
【符号の説明】
1、11…デンタルフロス 2、12…デンタルフロスの柄 3、3´、13…デンタルフロスの糸 4…ピック 6…中空糸 7…中実糸 8…糊料 15…ボタン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デンタルフロスの糸が、中実糸および中
    空糸よりなることを特徴とする特徴とするデンタルフロ
    ス。
  2. 【請求項2】 該中空糸が、外径1〜300μm、中空
    率10〜80%である請求項1に記載のデンタルフロ
    ス。
  3. 【請求項3】 該中空糸が、多孔性膜である請求項1ま
    たは2のいずれかに記載のデンタルフロス。
  4. 【請求項4】 該中空糸が、無孔性膜である請求項1ま
    たは2のいずれかに記載のデンタルフロス。
  5. 【請求項5】 該中空糸の中空内部に歯磨剤が予め挿入
    されてなる請求項1から4のいずれかに記載のデンタル
    フロス。
  6. 【請求項6】 該中空糸の中空内部に歯磨剤の少なくと
    も1成分が予め挿入されてなる請求項1から4のいずれ
    かに記載のデンタルフロス。
  7. 【請求項7】 該中実糸と中空糸との使用本数の比率
    が、1:9〜8:2である請求項1から6のいずれかに
    記載のデンタルフロス。
  8. 【請求項8】 該糸において該中実糸と中空糸が適当数
    づつ相互に接着されている場合において、該中実糸が該
    糸の外周に多く配置され、該中空糸が該糸の内周に多く
    配置されている請求項1から7のいずれかに記載のデン
    タルフロス。
  9. 【請求項9】 該糸において該中実糸と中空糸が適当数
    づつ相互に接着されている場合において、該中空糸が該
    糸の外周に多く配置され、該中実糸が該糸の内周に多く
    配置されている請求項1から7のいずれかに記載のデン
    タルフロス。
  10. 【請求項10】 該糸が該中実糸と中空糸を束ねた状態
    にある請求項1から7のいずれかに記載のデンタルフロ
    ス。
JP24804893A 1993-10-04 1993-10-04 デンタルフロス Pending JPH07100153A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24804893A JPH07100153A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 デンタルフロス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24804893A JPH07100153A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 デンタルフロス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07100153A true JPH07100153A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17172424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24804893A Pending JPH07100153A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 デンタルフロス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07100153A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011511667A (ja) * 2008-02-08 2011-04-14 コルゲート・パーモリブ・カンパニー デンタルフロス
JP2011512335A (ja) * 2008-02-08 2011-04-21 コルゲート・パーモリブ・カンパニー 組成物およびデバイス
US7997287B2 (en) 2007-02-06 2011-08-16 Dentek Oral Care, Inc. Dental flosser with tongue cleaner

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7997287B2 (en) 2007-02-06 2011-08-16 Dentek Oral Care, Inc. Dental flosser with tongue cleaner
JP2011511667A (ja) * 2008-02-08 2011-04-14 コルゲート・パーモリブ・カンパニー デンタルフロス
JP2011512335A (ja) * 2008-02-08 2011-04-21 コルゲート・パーモリブ・カンパニー 組成物およびデバイス
JP2014050728A (ja) * 2008-02-08 2014-03-20 Colgate Palmolive Co デンタルフロス
US9888988B2 (en) 2008-02-08 2018-02-13 Colgate-Palmolive Company Dental floss
US10130597B2 (en) 2008-02-08 2018-11-20 Colgate-Palmolive Company Compositions and devices

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4462136A (en) Dental implement for removing plaque and massaging gums
Bass The optimum characteristics of toothbrushes for personal oral hygiene
JP3335107B2 (ja) 歯垢除去材
US6340027B1 (en) Extensible polishing mono-filament dental floss
DE4442001A1 (de) Vorrichtung zur Reinigung von Zahn- oder Zahnersatzoberflächen
MX2013010295A (es) Dispositivo de limpieza interdental.
US20150000699A1 (en) Oral hygiene device and method of using the same
JP2000281548A (ja) 歯の美白用セット
JPH06125812A (ja) 歯ブラシ
GB2024630A (en) Tooth cleaner
KR101833425B1 (ko) 치아 및 잇몸의 예방 및 급성 치료를 위한 장치
Nayak et al. The relative effectiveness of plaque removal by the Proxabrush® and rubber cone stimulator
US6685474B2 (en) Aqueous slurries useful for cleaning teeth and methods related thereto
Morita et al. Comparison of 2 toothbrushing methods for efficacy in supragingival plaque removal The Toothpick method and the Bass method
JPH07100153A (ja) デンタルフロス
Hoover et al. Clinical evaluation of a light energy conversion toothbrush
JPH05192227A (ja) 歯ブラシ
US6475471B1 (en) System and method for applying oral fluid absorbing material to dental arches, with application in treatment of periodontal gum disease
Porciani et al. Whitening effect by stain inhibition from a chewing gum with sodium hexametaphosphate in a controlled twelve-week single-blind trial
JP2001247438A (ja) 歯の美白用組成物及び美白用セット
JPH05192355A (ja) 歯間部用小ブラシ
JPH05184605A (ja) デンタルフロス
JP2003183142A (ja) 歯牙の白色化方法及び歯牙白色化組成物
US20060289032A1 (en) Dental floss for treatment of periodontitis
EP1107706A1 (en) Extensible polishing mono-filament dental floss