JPH07100337A - 水難溶性金属塩の処理方法 - Google Patents

水難溶性金属塩の処理方法

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JPH07100337A
JPH07100337A JP5251696A JP25169693A JPH07100337A JP H07100337 A JPH07100337 A JP H07100337A JP 5251696 A JP5251696 A JP 5251696A JP 25169693 A JP25169693 A JP 25169693A JP H07100337 A JPH07100337 A JP H07100337A
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solution
metal salt
acid
exchange membrane
soluble metal
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JP5251696A
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Masahiko Ito
正彦 伊藤
Yoshikazu Kawabata
良和 河端
Junichi Yamamoto
準一 山本
Fumio Hanada
文夫 花田
Takahisa Yamamoto
宜契 山本
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JFE Steel Corp
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 これまで廃棄されてきた水難溶性金属塩を再
使用可能な金属水酸化物および酸に変換できる方法を提
供すること。 【構成】 (A)水難溶性金属塩を溶解した溶液を調製
し、(B)この溶液とアルカリ水溶液とを接触させて上
記金属塩の金属の水酸化物を析出せしめ、(C)析出し
た金属水酸化物を含む溶液混合物を固液分離操作に付
し、(D)上記分離操作により分離された金属水酸化物
を回収し、(E)上記分離操作により分離された母液を
イオン交換膜を用いた電気透析に付して酸水溶液とアル
カリ水溶液を生成せしめ、そして(F)これらの水溶液
を回収することを特徴とする水難溶性金属塩の処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水難溶性金属塩から再利
用可能な金属水酸化物および酸水溶液に変換することの
できる水難溶性金属塩の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水難溶性金属塩は、例えば、金属工業に
おける精錬工程、ステンレス工業の洗浄工程、タンタル
や鉛の処理工程、半導体工業におけるエッチング工程な
どから排出される。このように排出された水難溶性金属
塩は、従来、そのまま、またはセメントで固化した後、
埋立地へ投棄されるなどして廃棄されていたものであ
る。ところが、水難溶性塩を形成する金属イオンにもア
ルミニウム、クロム、マンガン、銅、鉄、亜鉛、カドミ
ウム、バリウム、水銀、鉛などの陽イオンのように、ま
た、陰イオンの中にも弗素、シアンイオンのように毒性
の高いものが存在する。したがって、かかる毒性を有す
る物質を廃棄した場合には、水難溶性塩といえども、そ
のうちの微量は雨水、地下水などに溶け出し、地表水、
地下水中に混入することが考えられ、地球環境保全の面
から放置してはおけない重大な事態が危惧される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
まで廃棄されてきた水難溶性金属塩を再使用可能な金属
水酸化物および酸に変換できる方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
水難溶性金属塩を溶解した溶液を調製し、(B)この溶
液とアルカリ水溶液とを接触させて上記金属塩の金属の
水酸化物を析出せしめ、(C)析出した金属水酸化物を
含む溶液混合物を固液分離操作に付し、(D)上記分離
操作により分離された金属水酸化物を回収し、(E)上
記分離操作により分離された母液をイオン交換膜を用い
た電気透析に付して酸水溶液とアルカリ水溶液を生成せ
しめ、そして(F)これらの水溶液を回収することを特
徴とする水難溶性金属塩の処理方法が提供され、上記の
目的が達成される。
【0005】本発明において、水難溶性金属塩は、通
常、常温で水100gに対する溶解度が10g以下の金
属塩である。水難溶性金属塩の具体例を以下に挙げる。 (1)硫化物:硫化亜鉛、硫化アルミニウム、硫化アン
チモン、硫化カドミウム、硫化銀、硫化クロム、硫化ス
トロンチウム、硫化カリウム、硫化タングステン、硫化
チタン、硫化鉄、硫化銅、硫化ニッケル、硫化バナジウ
ムなど。 (2)塩化物:塩化銀、塩化水銀、塩化タリウム、塩化
亜鉛など。 (3)弗化物:弗化亜鉛、弗化アルミニウム、弗化イッ
トリウム、弗化イリジウム、弗化ウラン、弗化オスミウ
ム、弗化カドミウム、弗化カルシウム、弗化クロム、弗
化コバルト、弗化ジルコニウム、弗化水銀、弗化ナトリ
ウム、弗化ストロンチウム、弗化セリウム、弗化タング
ステン、弗化タンタル、弗化チタン、弗化鉄、弗化銅、
弗化トリウム、弗化鉛、弗化ニッケル、弗化バナジウ
ム、弗化ハフニウム、弗化パラジウム、弗化バリウム、
弗化ビスマス、弗化マグネシウム、弗化マンガン、弗化
モリブデン、弗化リチウムなど。 (4)臭化物:臭化銀、臭化白金など。 (5)ヨウ化物:ヨウ化銀、ヨウ化鉛など。 (6)硫酸塩:硫酸銀、硫酸カルシウム、硫酸イットリ
ウム、硫酸ガドリニウム、硫酸水銀、硫酸ストロンチウ
ム、硫酸タリウム、硫酸トリウム、硫酸鉛、硫酸ユーロ
ピウム、硫酸ランタンなど。
【0006】(7)リン酸塩:リン酸亜鉛、リン酸アル
ミニウム、リン酸カルシウム、リン酸銀、リン酸コバル
ト、リン酸水銀、リン酸水素バリウム、リン酸セリウ
ム、リン酸鉄、リン酸鉛、リン酸ニッケル、リン酸バリ
ウム、リン酸マグネシウム、リン酸リチウムなど。 (8)ヨウ素酸塩:ヨウ素酸カルシウム、ヨウ素酸銀、
ヨウ素酸水素カリウム、ヨウ素酸バリウムなど。 (9)臭素酸塩 臭素酸銀など。 (10)クロム酸塩:クロム酸銀、クロム酸鉛、クロム
酸バリウムなど。 (11)モリブデン酸塩:モリブデン酸カルシウム、モ
リブデン酸鉛など。 (12)シュウ酸塩:シュウ酸亜鉛、シュウ酸ウラニ
ル、シュウ酸カルシウム、シュウ酸銀、シュウ酸コバル
ト、シュウ酸水素カリウム、シュウ酸水素ナトリウム、
シュウ酸ストロンチウム、シュウ酸セリウム、シュウ酸
鉄、シュウ酸銅、シュウ酸ナトリウム、シュウ酸鉛、シ
ュウ酸ニッケル、シュウ酸バリウム、シュウ酸ビスマ
ス、シュウ酸マグネシウム、シュウ酸マンガン、シュウ
酸リチウムなど。
【0007】(13)その他:フタル酸塩;安息香酸
塩;マンデル酸塩;キレートタイプの難溶性塩、例えば
オキシネート、8−オキシキナルデート、ジチメルグリ
オキシメート、クペレート、1−ニトロソ−2−ナフト
レート、サルチルアルドキシメート、N−ベンゾイルフ
ェニルヒドロキシアミネート、ニオキシメート、キノキ
サリン−2,3−ジチオレート、トリス(2−チオピリ
ジン−N−オキサイド)、フルフリルアルドキシメー
ト、フラボネートなど。
【0008】本発明において水難溶性金属塩は単独の塩
であってもよいし、複数の塩の混合体であってもよい。
【0009】水難溶性金属塩の溶液を調製する前に金属
塩の溶解速度を大とするために、水難溶性塩を予め微粒
子にしておくことが好ましい。このときの微粒子の大き
さは水難溶性塩の種類、溶液を調製するときの温度およ
び時間などによって変わり得るが、一般的には1mm以
下、好ましくは0.5mm以下である。水難溶性塩を微
粒子化する方法は公知の方法が採用され特に制限はな
い。
【0010】水難溶性金属塩を溶解した溶液を調製する
方法として、加熱して溶解度を上昇させて水に溶解する
方法、錯体形成剤を用いて該金属塩を易溶性の錯化合物
に変化させ水に溶解する方法、有機あるいは無機の酸を
用いて該金属塩を水に溶解する方法、有機溶媒中に溶解
する方法などがある。これらの方法は水難溶性金属塩の
種類によって、単独であるいは組合わせて用いることが
できる。なかでも、無機の酸を用いて水難溶性金属塩を
水に溶解する方法が好ましい。
【0011】加熱により溶解度を上げて溶解する方法で
は、該金属塩の分解温度以下および溶液の沸点以下で加
熱することが好ましい。
【0012】錯体形成剤を用いて該金属塩を易溶性の錯
化合物に変化させて水に溶解する方法は、広範囲の金属
塩に用いられる方法である。錯体形成剤としては、弗化
カリウム、弗化ナトリウム、弗化アンモニウムなどの弗
素イオンを含む化合物、シアン化ナトリウム、シアン化
カリウムなどのシアンイオンを含む化合物およびアンモ
ニアなどを挙げることができる。
【0013】有機あるいは無機の酸を用いて水難溶性金
属塩を水に溶解する方法も広範囲の水難溶性金属塩に適
用できる方法である。用いられる酸としては、塩酸、硝
酸、弗酸、硫酸、燐酸、ギ酸、乳酸、酢酸、クエン酸、
などの有機および無機の酸を挙げることができる。また
これら酸の混合物を使用してもよい。
【0014】水難溶性塩の中にはアセトン、アルコール
などの有機溶剤に可溶なものもあるので、そのときは有
機溶剤に溶解させて溶液を調製することができる。
【0015】水難溶性金属塩を溶解した溶液を調製する
にあたつて、溶解速度を向上させるために攪拌すること
ができる。
【0016】水難溶性金属塩を溶解した溶液の濃度は金
属基準で、通常1〜25重量%、特には2〜20重量%
が好ましい。
【0017】以上のように調製された溶液とアルカリ水
溶液とを接触せしめ水難溶性金属塩の金属の水酸化物を
析出させる。使用できるアルカリとして水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金
属水酸化物さらにはテトラメチルアンモニウムヒドロオ
キサイド、アンモニアなどを例示することができる。
【0018】水溶液中のアルカリ濃度は、析出した金属
水酸化物の分離のしやすさおよび後工程で行われる電気
透析時の電流の流れやすさを考慮すると1〜40重量
%、特には3〜30重量%が好ましい。
【0019】水難溶性の金属塩を溶解した溶液とアルカ
リ水溶液とを接触するにあたっての量割合は通常、体積
比で1:10〜10:1であり、金属塩の当量数より
0.5から5%過剰にアルカリを加えるのが好ましい。
【0020】接触の温度は30〜100℃が好ましく、
50〜95℃が特に好ましい。この温度範囲であること
により、金属水酸化物の析出速度が適切で析出した金属
水酸化物の分離が容易となる。
【0021】接触させる方法として、水難溶性金属塩を
溶解した溶液を攪拌下にアルカリ水溶液中に投入しても
良いし、又その反対の操作を行ってもよい。
【0022】析出する水酸化物の分離を容易にするため
に凝集剤の使用が好ましい場合がある。凝集剤の例とし
て無機系凝集剤および水溶性の高分子凝集剤を挙げるこ
とができる。
【0023】水難溶性金属塩を溶解した溶液とアルカリ
水溶液を接触することにより、析出した固体の金属水酸
化物を含む溶液混合物が生成し、次にこの溶液混合物に
ついて固液分離する。
【0024】固液分離する方法は、従来公知の方法を用
いることができる。なかでも濾過による方法が好まし
い。濾過に先立って、固体粒子(金属水酸化物)の濃
度、固体粒子の大きさ、濾過抵抗、圧縮性、脱水性、液
の粘度を考慮し、最適の濾過方法を採用することができ
る。濾過の方法として、重力濾過、遠心濾過、加圧濾
過、真空濾過、圧搾濾過があり、この中で、濾過抵抗が
比較的小さい場合は真空濾過が、難濾過性の場合は加圧
濾過が好適に用いられる。使用できる濾過装置として
は、袋濾過器、ニュッチェ濾過器、凹板圧濾過器、濾板
濾枠濾過器、加圧薬状濾過器、回分式真空濾過器、連続
式真空濾過器、回分式遠心濾過器、自動回分式遠心濾過
器、連続式遠心濾過器などがある。
【0025】固液分離操作によって分離される金属水酸
化物の含水率は低いほど好ましく、金属水酸化物を基準
として通常95重量%以下、好ましくは80重量%以下
である。この金属水酸化物は必要に応じて洗浄操作が施
された後、回収され、例えば金属製造工場において再使
用される。
【0026】固液分離操作によって分離された母液は、
その中に水難溶性金属塩に由来するアニオン、場合によ
っては、水難溶性金属塩の水溶液を調製する際に用いら
れた酸に由来するアニオンおよびアルカリ水溶液に由来
するカチオンを含む。この母液をイオン交換膜を用いた
電気透析に付して、酸水溶液とアルカリ水溶液を発生さ
せる。この電気透析を行うに当って、バイポーラ膜、陰
イオン交換膜および陽イオン交換膜を組み合わせてなる
イオン交換膜電気透析装置を用いることが好ましい。
【0027】上記バイポーラ膜は従来公知のものが何ら
制限なく使用できる。例えばイオン交換基導入可能な高
分子フィルムの片方をカバーフィルムで被覆し、カバー
フィルムが接触していない方の表面をスルホン化してカ
チオン交換基を導入した後、カバーフィルムを剥離し、
剥離した表面にアニオン交換基を導入して調製されるバ
イポーラ膜(特開昭55−86821号および特開昭5
5−99927号参照)、アニオン交換膜とカチオン交
換膜との接触面を無機化合物で処理し、両膜を接合した
バイポーラ膜(特開昭59−47235号参照)などを
使用することができる。
【0028】陰イオン交換膜も特に限定されず、公知の
陰イオン交換膜を用いることが出来る。例えば、4級ア
ンモニウム基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミ
ノ基、さらにこれらのイオン交換基が複数混在した陰イ
オン交換膜を使用できる。この陰イオン交換膜は重合
型、縮合型、均一型、不均一型の区別なく、さらに補強
心材の有無を問わず、炭化水素系のものおよび弗素系の
ものを含めて材料・製造方法に由来する陰イオン交換膜
の種類、型式などの区別なく用いることができる。さら
に2N−食塩溶液を5A/dm2の電流密度で電気透析
し、電流効率が70%以上の実質的に陰イオン交換膜と
して機能するものであれば、一般に両性イオン交換膜と
称されるものであっても本発明の陰イオン交換膜として
使用できる。陰イオン交換膜は酸を透過させ易い傾向が
あるので、酸を透過させにくい陰イオン交換膜を使用す
ることが好ましい。また、電気透析により硝酸などの酸
化性の酸が生成するときは、耐酸化性の陰イオン交換膜
を使用するのが好ましい。
【0029】陽イオン交換膜も特に限定されず、公知の
陽イオン交換膜を用いることが出来る。例えば、スルホ
ン酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基、硫酸エステル
基、リン酸エステル基を有するもの、さらにこれらのイ
オン交換基の複数種類が混在した陽イオン交換膜を使用
できる。この陽イオン交換膜は、重合型、縮合型、均一
型、不均一型の区別なく、さらに補強心材の有無を問わ
ず、炭化水素系のものおよび弗素系のものを含めて材料
・製造方法に由来する陽イオン交換膜の種類、型式など
の区別なく如何なるものであってもよい。さらに2N−
食塩水溶液を5A/dm2の電流密度で電気透析し、電
流効率が70%以上の実質的に陽イオン交換膜として機
能するものであれば、一般に両性イオン交換膜と称され
るものであっても本発明の陽イオン交換膜として使用で
きる。高い水酸イオン濃度中でも安定で高電流効率、低
電気抵抗の膜が好ましい。
【0030】バイポーラ膜と、陰イオン交換膜および陽
イオン交換膜と組み合わせてなるイオン交換電気透析装
置は、公知のものが使用でき、三室式の電気透析槽が好
適に使用できる。
【0031】また、図1に三室式バイポーラ膜電気透析
槽の模式図を示す。三室式バイポーラ膜電気透析槽で
は、膜としてバイポーラ膜B、陰イオン交換膜Aおよび
陽イオン交換膜Cの3種類が使用され、室としてアルカ
リ室、酸室および塩室の三室が形成されている。ここで
陽イオン交換膜Cとバイポーラ膜Bの間の室1をアルカ
リ室、バイポーラ膜Bと陰イオン交換膜Aの間の室2を
酸室、陰イオン交換膜Aと陽イオン交換膜Cの間の室3
を塩室という。代表的な電極と膜との構成は、陽極−
(C−B−A)n−C−陰極である(ここでnは陽イオ
ン交換膜、バイポーラ膜、陰イオン交換膜の繰り返し積
層数である)。なお、バイポーラ膜の陰イオン交換体側
は陽極側に向けて、また陽イオン交換体側は陰極側に向
けて通常使用される。固液分離によって分離された母液
は塩室3に供給される。
【0032】電気透析を行うに当っては、塩室3、酸室
2、アルカリ室1のそれぞれの室に供給する液のタンク
を設けて、それぞれの室と液のタンクの間でそれぞれの
室に供給する液を循環させる方法を好適に採用すること
ができる。
【0033】更に塩室3内の溶液(塩室溶液)の塩濃度
が低い場合には、塩室溶液の循環系内に塩の濃縮用の電
気透析槽を別に設けて塩濃度を一定以上に保つことがで
きる。この電気透析槽で生じる脱塩液は前記金属水酸化
物の洗浄液として利用することができる。
【0034】生成した酸またはアルカリの水溶液を抜き
出す方法としては、下記に示す方法を好適に採用でき
る。 1. 酸室およびアルカリ室に初めに薄い酸またはアルカ
リ水溶液をそれぞれ仕込み、酸またはアルカリを生成さ
せ所定の濃度になったとき、所定量抜き出し、次に水を
補充して薄め、始めの酸またはアルカリ濃度にするバッ
チ式方法。 2. 酸室およびアルカリ室に予め所定濃度の酸またはア
ルカリ水溶液を仕込んでおき、通電時に通電電気量に応
じて連続的に水を添加することにより所定濃度の酸また
はアルカリ水溶液をオーバーフローさせる連続方法。
【0035】バイポーラ膜電気透析を行う時の各種液の
温度は、通常、5〜70℃、好ましくは20〜50℃の
範囲であることが好適である。また、電流密度は、特に
制限受けないが、一般には1〜30A/dm2、好まし
くは、3〜20A/dm2であることが好適である。
【0036】生成したアルカリ水溶液は、水難溶性の金
属塩を溶解した溶液と接触して該金属の水酸化物を析出
させるためのアルカリ水溶液として再使用することが好
ましい。また生成した酸水溶液は金属の洗浄、廃アルカ
リの中和などに使用することができる。
【0037】以上詳述した本発明の方法の一つの態様の
フローがわかりやすく図2に示されている。
【0038】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するために下記に
実施例及び比較例を挙げて説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
【0039】実施例1 弗化鉄(FeF3・3H2O)200gを1.8N−HF
水溶液1.20リットル中に溶解させた。次いで、1.8
N−KOH水溶液3.21リットルを加えて10分間5
0℃で持続し、その後20時間放置した。液をNo.5
Cの濾紙で濾過し、水酸化第二鉄128gを得た。又濾
液として、1.28N弗化カリウム溶液を得た。バイポ
ーラ膜電気透析槽は、図1に示すように、1対の陰陽極
間に、陽イオン交換膜(徳山曹達社製ネオセプタCM
X)とバイポーラ膜(ネオセプタBP−1)、陰イオン
交換膜(ネオセプタAMH)とが順番にそれぞれ6枚、
5枚、5枚(陽イオン交換膜、バイポーラ膜、陰イオン
交換膜の有効膜面積はいずれも1dm2、総膜面積はそ
れぞれ6、5、5dm2)配置され、アルカリ室、酸
室、塩室が形成されたフィルタープレス型バイポーラ膜
電気透析槽を用い、塩室には上記2.5リットルの弗化
カリウム溶液を、アルカリ室には0.1N−KOH水溶
液2リットルを酸室には0.1N−HF水溶液2リット
ルをそれぞれ6cm/secの線速度で供給、循環し
た。陽極室と陰極室はそれぞれ10%水酸化カリウム水
溶液5リットルを循環した。40℃、電流密度5A/d
2で3時間電気透析を行った。このときの電圧は2ボ
ルト/ユニットセルであった。その結果、アルカリ室か
らは水酸化カリウム水溶液2.2リットル(水酸化カリ
ウム2.44当量を含む)が、また酸室からは、2.2リ
ットル(弗酸2.44当量を含む)の弗酸水溶液が得ら
れた。
【0040】実施例2 弗化クロム(CrF3)131gを1.8N−HF水溶液
1.20リットルに溶解させた。次いで、1.8N−KO
H水溶液3.21リットルを加えて10分間60℃で持
続し、その後10時間放置した。液をNo.5Cの濾紙
で濾過し、濾液を得た。この中のKF濃度は1.28N
であった。バイポーラ膜電気透析槽は、図1に示すよう
に、1対の陰陽極間に、陽イオン交換膜(徳山曹達社製
ネオセプタCMH)とバイポーラ膜(ネオセプタBP−
1)、陰イオン交換膜(ネオセプタAMH)とが順番に
それぞれ6枚、5枚、5枚(陽イオン交換膜、バイポー
ラ膜、陰イオン交換膜の有効膜面積はいずれも1d
2、総膜面積はそれぞれ6、5、5dm2)配置され、
アルカリ室、酸室、塩室が形成されたフィルタープレス
型バイポーラ膜電気透析槽を用い、塩室には上記2.5
リットルの弗化カリウム溶液を、アルカリ室には0.1
N−KOH水溶液2リットルを、酸室には0.1N−H
F水溶液2リットルをそれぞれ6cm/secの線速度
で供給、循環した。陽極室と陰極室はそれぞれ10%水
酸化カリウム水溶液5リットルを循環した。電気透析
は、40℃、電流密度5A/dm2で3時間行った。こ
のときの電圧は2.2ボルト/ユニットセルであった。
その結果、アルカリ室からは水酸化カリウム水溶液2.
2リットル(水酸化カリウム2.50当量を含む)が、
また酸室からは、2.2リットル(弗酸2.50当量を含
む)の弗酸水溶液が得られた。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、従来廃棄されるばかり
であった水難溶性塩を、簡単な方法で金属の水酸化物と
酸に変換することができる。このように本発明は省資源
及び公害防止に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】三室式電気透析槽の模式図である。
【図2】本発明の一つの実施態様を示す図である。
【符号の説明】
1 アルカリ室 2 酸室 3 塩室 4 陽極 5 陰極 6 陽極室 7 陰極室 A 陰イオン交換膜 B バイポーラ膜 C 陽イオン交換膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C01G 30/00 31/00 37/00 41/00 C 43/00 E 45/00 49/02 B (72)発明者 河端 良和 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 山本 準一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 花田 文夫 山口県徳山市御影町1番1号 徳山曹達株 式会社内 (72)発明者 山本 宜契 山口県徳山市御影町1番1号 徳山曹達株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水難溶性金属塩を溶解した溶液を
    調製し、(B)この溶液とアルカリ水溶液とを接触させ
    て上記金属塩の金属の水酸化物を析出せしめ、(C)析
    出した金属水酸化物を含む溶液混合物を固液分離操作に
    付し、(D)上記分離操作により分離された金属水酸化
    物を回収し、(E)上記分離操作により分離された母液
    をイオン交換膜を用いた電気透析に付して酸水溶液とア
    ルカリ水溶液を生成せしめ、そして(F)これらの水溶
    液を回収することを特徴とする水難溶性金属塩の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 バイポーラ膜、陰イオン交換膜および陽
    イオン交換膜からなる電気透析装置により電気透析する
    請求項1に記載の処理方法。
  3. 【請求項3】 電気透析により生成したアルカリ水溶液
    を、水難溶性金属塩を溶解した溶液と接触させるアルカ
    リ水溶液として用いる請求項1または2いずれかに記載
    の処理方法。
  4. 【請求項4】 無機の酸を用いて水難溶性金属塩を溶解
    した溶液を調製する請求項1ないし3いずれかに記載の
    処理方法。
JP5251696A 1993-10-07 1993-10-07 水難溶性金属塩の処理方法 Pending JPH07100337A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059521A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Ebara Engineering Service Co Ltd 銅含有酸性廃液からの銅の除去回収方法及び装置
JP2012149001A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Kurita Water Ind Ltd シュウ酸インジウム水溶液からのシュウ酸イオンの回収装置、及びシュウ酸インジウム水溶液からのシュウ酸イオンの回収方法
KR20160142581A (ko) * 2015-06-03 2016-12-13 조범래 다성분계 금속용액으로부터 고선택성 금속 및 산 회수방법
KR20200025957A (ko) * 2018-08-31 2020-03-10 (주)성은 Metal Oxide 제조공정에서 발생되는 질산암모늄 폐기물을 이용한 비료의 제조방법

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