JPH07100846A - ゴム成形品の製造方法及び製造装置 - Google Patents
ゴム成形品の製造方法及び製造装置Info
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- JPH07100846A JPH07100846A JP5250776A JP25077693A JPH07100846A JP H07100846 A JPH07100846 A JP H07100846A JP 5250776 A JP5250776 A JP 5250776A JP 25077693 A JP25077693 A JP 25077693A JP H07100846 A JPH07100846 A JP H07100846A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形品の表面を被覆する樹脂フィルムの安全
性を高めたゴム成形品の製造方法の開示 【構成】 下金型1の成形用凹部3を耐熱性のある第1
のフッ素樹脂フィルム5によって覆い、この第1のフッ
素樹脂フィルム5の上に第2のフッ素樹脂フィルム6を
載せ、この第2の樹脂フィルム6の上に未加硫ゴム7を
重ね、下金型1に対向する上金型2とを加熱・加圧し
て、第2のフッ素樹脂フィルム6を下金型1の成形用凹
部3内に進入した栓体8の表面に付着させ、上金型1と
下金型2との型開き後に栓体8の第2のフッ素樹脂フィ
ルム6から第1のフッ素樹脂フィルム5を剥離させるこ
とを特徴とするゴム成形品の製造方法。
性を高めたゴム成形品の製造方法の開示 【構成】 下金型1の成形用凹部3を耐熱性のある第1
のフッ素樹脂フィルム5によって覆い、この第1のフッ
素樹脂フィルム5の上に第2のフッ素樹脂フィルム6を
載せ、この第2の樹脂フィルム6の上に未加硫ゴム7を
重ね、下金型1に対向する上金型2とを加熱・加圧し
て、第2のフッ素樹脂フィルム6を下金型1の成形用凹
部3内に進入した栓体8の表面に付着させ、上金型1と
下金型2との型開き後に栓体8の第2のフッ素樹脂フィ
ルム6から第1のフッ素樹脂フィルム5を剥離させるこ
とを特徴とするゴム成形品の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば薬壜等に装着さ
れる薬栓等のゴム成形品の製造方法に関し、さらに詳し
くは、表面にフッ素樹脂フィルムを付着したゴム成形品
において当該樹脂フィルムの表面に擦傷を発生させない
ゴム成形品の製造方法並びに金型に関するものである。
れる薬栓等のゴム成形品の製造方法に関し、さらに詳し
くは、表面にフッ素樹脂フィルムを付着したゴム成形品
において当該樹脂フィルムの表面に擦傷を発生させない
ゴム成形品の製造方法並びに金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薬栓の製造方法としては特公平2
−40491号の「医療用積層ゴム栓及びその製造方
法」が開示されている。
−40491号の「医療用積層ゴム栓及びその製造方
法」が開示されている。
【0003】この「医療用積層ゴム栓の製造方法」は、
「一工程で成形され、脚部長さが大きく、注射針の刺し
こみに適する安価で衛生的な医療用積層ゴム栓」を提供
することを目的とするものであり、「テトラフルオロエ
チレンとエチレンとを主成分とする共重合体厚さ0.0
02〜0.5mmのフィルム接着面を接着性改善処理す
るイ(工程と)、 予めブチルゴム、エチレンプロピレ
ンターポリマー、エピクロルヒドリンゴム、イソプレン
ゴム、ブタジェンゴム、溶液重合したスチレンブタジェ
ンゴムの単体又は複合体を架橋成形に適するに均一なる
配合物とするロ(工程と)、 脚部の成形窪を有する下
金型表面に所定の処理をしたフィルム、所定配合のゴ
ム、さらに上金型を位置し、両金型にて配合ゴムを加
熱、加圧して未加硫ゴムを上、下金型の両窪部内に圧入
し、下金型の窪部内にフィルム、ゴムを一緒に押し込
み、ゴム栓の成形、架橋、積層、接着を一度に一体成形
するハ(工程と)」からなることを特徴としている。ゴ
ムの成形後には「一個ずつカッティングし、アルカリ、
水にて洗浄して乾燥し、商品とする。」ものである。
「一工程で成形され、脚部長さが大きく、注射針の刺し
こみに適する安価で衛生的な医療用積層ゴム栓」を提供
することを目的とするものであり、「テトラフルオロエ
チレンとエチレンとを主成分とする共重合体厚さ0.0
02〜0.5mmのフィルム接着面を接着性改善処理す
るイ(工程と)、 予めブチルゴム、エチレンプロピレ
ンターポリマー、エピクロルヒドリンゴム、イソプレン
ゴム、ブタジェンゴム、溶液重合したスチレンブタジェ
ンゴムの単体又は複合体を架橋成形に適するに均一なる
配合物とするロ(工程と)、 脚部の成形窪を有する下
金型表面に所定の処理をしたフィルム、所定配合のゴ
ム、さらに上金型を位置し、両金型にて配合ゴムを加
熱、加圧して未加硫ゴムを上、下金型の両窪部内に圧入
し、下金型の窪部内にフィルム、ゴムを一緒に押し込
み、ゴム栓の成形、架橋、積層、接着を一度に一体成形
するハ(工程と)」からなることを特徴としている。ゴ
ムの成形後には「一個ずつカッティングし、アルカリ、
水にて洗浄して乾燥し、商品とする。」ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薬栓の製造方法は、上下の金型にて加熱、加圧すること
により、加硫ゴムを樹脂フィルムと共に下金型の成形窪
(キャビティ)に押し込むため、樹脂フィルムが下金型
のキャビティ開口縁部にて擦過傷を受けることとなる。
薬栓の製造方法は、上下の金型にて加熱、加圧すること
により、加硫ゴムを樹脂フィルムと共に下金型の成形窪
(キャビティ)に押し込むため、樹脂フィルムが下金型
のキャビティ開口縁部にて擦過傷を受けることとなる。
【0005】この樹脂フィルムの表面は、加熱された加
硫ゴムの熱と圧力により延伸してゆくので、上下の金型
を加熱・加圧すると、樹脂フィルム表面の擦過傷は加硫
ゴムがキャビティ内に進入するにしたがって広がってゆ
き、キャビティの内壁面にコーティングされた離型剤が
この擦過傷内に進入することとなる。
硫ゴムの熱と圧力により延伸してゆくので、上下の金型
を加熱・加圧すると、樹脂フィルム表面の擦過傷は加硫
ゴムがキャビティ内に進入するにしたがって広がってゆ
き、キャビティの内壁面にコーティングされた離型剤が
この擦過傷内に進入することとなる。
【0006】次に、加硫ゴムがキャビティ内に進入した
後放冷により冷却されると、今度は樹脂フィルムが収縮
するため、擦過傷内に進入した離型剤が樹脂フィルムの
表面に封じ込められることとなる。
後放冷により冷却されると、今度は樹脂フィルムが収縮
するため、擦過傷内に進入した離型剤が樹脂フィルムの
表面に封じ込められることとなる。
【0007】このため、成形後に脚部を樹脂フィルムで
覆ったゴム栓をカッティングし、洗浄してもキャビティ
から転移した離型剤がなかなかとれないという問題があ
る。
覆ったゴム栓をカッティングし、洗浄してもキャビティ
から転移した離型剤がなかなかとれないという問題があ
る。
【0008】さらに、上下の金型の加熱・加圧の度に樹
脂フィルムが加硫ゴムにおされて延伸するときに、樹脂
フィルムと接触する下金型のキャビティ開口縁部がこす
れて摩耗しやすい問題がある。また、このような金型の
表面が鉄であると、加熱・加圧の繰り返しによって発錆
しやすいため、金型の表面には防錆用の硬質クロムがメ
ッキされているが、樹脂フィルムの延伸の繰り返しによ
り微量ながらクロムが樹脂フィルムの擦過傷内に入り込
むことが懸念される。
脂フィルムが加硫ゴムにおされて延伸するときに、樹脂
フィルムと接触する下金型のキャビティ開口縁部がこす
れて摩耗しやすい問題がある。また、このような金型の
表面が鉄であると、加熱・加圧の繰り返しによって発錆
しやすいため、金型の表面には防錆用の硬質クロムがメ
ッキされているが、樹脂フィルムの延伸の繰り返しによ
り微量ながらクロムが樹脂フィルムの擦過傷内に入り込
むことが懸念される。
【0009】
【発明の目的】そこで、本発明にかかるゴム成形品の製
造方法は、このような問題に鑑みてなされたものであ
り、薬液とゴムとの接触を回避し、樹脂フィルムにキャ
ビティの離型剤が付着せず、金型のキャビティ開口縁部
が摩耗し難く、クロムが樹脂フィルムに入り込む懸念を
払拭したゴム成形品の製造方法を提供することを目的と
する。
造方法は、このような問題に鑑みてなされたものであ
り、薬液とゴムとの接触を回避し、樹脂フィルムにキャ
ビティの離型剤が付着せず、金型のキャビティ開口縁部
が摩耗し難く、クロムが樹脂フィルムに入り込む懸念を
払拭したゴム成形品の製造方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1のゴム成形品の製造方法は、下金
型の成形用凹部を耐熱性のある第1の樹脂フィルムによ
って覆い、次にこの第1の樹脂フィルムの上にこの第1
の樹脂フィルムに対して摩擦抵抗が少なく且つ付着しに
くくしかも耐熱性のある第2の樹脂フィルムを載せ、こ
の第2の樹脂フィルムの上に未加硫ゴムを重ね、前記下
金型に対向する上金型と前記下金型とを加熱・加圧し
て、前記第2の樹脂フィルムを前記下金型の凹部内に進
入した成形体の表面に付着させ、上金型と下金型との型
開き後に前記成形体の前記第2の樹脂フィルムから前記
第1の樹脂フィルムを剥離させることを特徴とする。
に、本発明の請求項1のゴム成形品の製造方法は、下金
型の成形用凹部を耐熱性のある第1の樹脂フィルムによ
って覆い、次にこの第1の樹脂フィルムの上にこの第1
の樹脂フィルムに対して摩擦抵抗が少なく且つ付着しに
くくしかも耐熱性のある第2の樹脂フィルムを載せ、こ
の第2の樹脂フィルムの上に未加硫ゴムを重ね、前記下
金型に対向する上金型と前記下金型とを加熱・加圧し
て、前記第2の樹脂フィルムを前記下金型の凹部内に進
入した成形体の表面に付着させ、上金型と下金型との型
開き後に前記成形体の前記第2の樹脂フィルムから前記
第1の樹脂フィルムを剥離させることを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項2のゴム成形品の製
造方法は、請求項1のゴム成形品の製造方法であって、
前記成形体は壜の口内に挿入されるゴム栓であり、前記
下金型はゴム栓のうちの壜の口に挿入される脚部を形成
する凹部を有し、前記上下の金型による加熱・加圧工程
において前記脚部の表面に第2の樹脂フィルムを付着さ
せ、前記加熱・加圧工程の後にこの脚部の第2の樹脂フ
ィルムと前記第1の樹脂フィルムとを剥離させることを
特徴とする。
造方法は、請求項1のゴム成形品の製造方法であって、
前記成形体は壜の口内に挿入されるゴム栓であり、前記
下金型はゴム栓のうちの壜の口に挿入される脚部を形成
する凹部を有し、前記上下の金型による加熱・加圧工程
において前記脚部の表面に第2の樹脂フィルムを付着さ
せ、前記加熱・加圧工程の後にこの脚部の第2の樹脂フ
ィルムと前記第1の樹脂フィルムとを剥離させることを
特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項3のゴム成形品の製
造方法は、請求項1、請求項2のゴム成形品の製造方法
であって、前記下金型に前記第1の樹脂フィルムを着脱
可能に敷設し、前記上金型と下金型との加熱・加圧後に
より前記第2の樹脂フィルムを前記成形体に付着させ、
上下の金型の型開き後に前記第2の樹脂フィルムから第
1の樹脂フィルムから剥離させ、次の成形体の成形前に
下金型の成形用の凹部から突出する第1の樹脂フィルム
を前記凹部内に復帰させることを特徴とする。
造方法は、請求項1、請求項2のゴム成形品の製造方法
であって、前記下金型に前記第1の樹脂フィルムを着脱
可能に敷設し、前記上金型と下金型との加熱・加圧後に
より前記第2の樹脂フィルムを前記成形体に付着させ、
上下の金型の型開き後に前記第2の樹脂フィルムから第
1の樹脂フィルムから剥離させ、次の成形体の成形前に
下金型の成形用の凹部から突出する第1の樹脂フィルム
を前記凹部内に復帰させることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の請求項4のゴム成形品の
製造装置は、上下の金型の間に樹脂フィルムと未加硫ゴ
ムとを積層し、上下の金型を加熱・加圧して表面に樹脂
フィルムを付着させたゴム成形品の製造装置であって、
下の金型のパーティング面上に、成形用の凹部の内面を
被覆する第1の樹脂フィルムと、この第1の樹脂フィル
ムに対して付着しにくいとともに摩擦抵抗が少なく且つ
ゴム成形品の表面に付着する第2の樹脂フィルムとを重
ねて配設し、前記第1の樹脂フィルムを下金型の表面に
固定するフィルム固定手段を備えていることを特徴とす
る。
製造装置は、上下の金型の間に樹脂フィルムと未加硫ゴ
ムとを積層し、上下の金型を加熱・加圧して表面に樹脂
フィルムを付着させたゴム成形品の製造装置であって、
下の金型のパーティング面上に、成形用の凹部の内面を
被覆する第1の樹脂フィルムと、この第1の樹脂フィル
ムに対して付着しにくいとともに摩擦抵抗が少なく且つ
ゴム成形品の表面に付着する第2の樹脂フィルムとを重
ねて配設し、前記第1の樹脂フィルムを下金型の表面に
固定するフィルム固定手段を備えていることを特徴とす
る。
【0014】本発明の請求項5のゴム成形品の製造装置
は、請求項4のゴム成形品の製造装置であって、前記上
下の金型のうちの少なくとも下金型は、フッ素樹脂によ
り構成され、このフッ素樹脂からなる下金型の型合わせ
面に成形用の凹部が形成されていることを特徴とする。
は、請求項4のゴム成形品の製造装置であって、前記上
下の金型のうちの少なくとも下金型は、フッ素樹脂によ
り構成され、このフッ素樹脂からなる下金型の型合わせ
面に成形用の凹部が形成されていることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項6のゴム成形品の製造装置
は、請求項4のゴム成形品の製造装置であって、前記上
下の金型のうちの少なくとも下金型の成形用凹部の壁面
は、空気を吸引可能な多孔質部材により形成され、この
下金型の成形用凹部を形成する多孔質部材は空気吸引可
能なポンプ手段に接続されていることを特徴とする。
は、請求項4のゴム成形品の製造装置であって、前記上
下の金型のうちの少なくとも下金型の成形用凹部の壁面
は、空気を吸引可能な多孔質部材により形成され、この
下金型の成形用凹部を形成する多孔質部材は空気吸引可
能なポンプ手段に接続されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の請求項1にかかるゴム成形品の製造方
法によれば、上金型と下金型との加熱・加圧により流動
するゴムが下金型の成形用凹部内に進入するときに、第
1の樹脂フィルム及び第2の樹脂フィルムは流動するゴ
ムに押されて凹部内に延伸される。
法によれば、上金型と下金型との加熱・加圧により流動
するゴムが下金型の成形用凹部内に進入するときに、第
1の樹脂フィルム及び第2の樹脂フィルムは流動するゴ
ムに押されて凹部内に延伸される。
【0017】このとき、第1の樹脂フィルムと第2の樹
脂フィルムとの摩擦抵抗が非常に低く滑り易いので、成
形体を形成するゴムの表面に付着する第2の樹脂フィル
ムが下金型の凹部の内面によって擦傷されることがな
い。第1の樹脂フィルムと第2の樹脂フィルムとを分離
するときには、樹脂フィルム同士が接着しにくいので、
容易に分離可能となる。
脂フィルムとの摩擦抵抗が非常に低く滑り易いので、成
形体を形成するゴムの表面に付着する第2の樹脂フィル
ムが下金型の凹部の内面によって擦傷されることがな
い。第1の樹脂フィルムと第2の樹脂フィルムとを分離
するときには、樹脂フィルム同士が接着しにくいので、
容易に分離可能となる。
【0018】本発明の請求項2のゴム成形品の製造方法
によれば、請求項1の製造方法の作用に加えて、第1の
樹脂フィルムを、ゴムの成形後に第2の樹脂フィルムと
分離した後に、下金型の成形用の凹部内に第1の樹脂フ
ィルムを復帰させるので、次の成形品の成形を行なう場
合には、第1の樹脂フィルムの上に次の成形品のゴムの
表面に付着させる第2の樹脂フィルム及び未加硫ゴムを
載せれば、第1の樹脂フィルムの交換が必要になるま
で、次の成形品の加硫を行なうことが可能になる。
によれば、請求項1の製造方法の作用に加えて、第1の
樹脂フィルムを、ゴムの成形後に第2の樹脂フィルムと
分離した後に、下金型の成形用の凹部内に第1の樹脂フ
ィルムを復帰させるので、次の成形品の成形を行なう場
合には、第1の樹脂フィルムの上に次の成形品のゴムの
表面に付着させる第2の樹脂フィルム及び未加硫ゴムを
載せれば、第1の樹脂フィルムの交換が必要になるま
で、次の成形品の加硫を行なうことが可能になる。
【0019】本発明の請求項3のゴム成形品の製造方法
によれば、請求項1並びに請求項2の作用に加えて脚部
の表面に第2の樹脂フィルムを付着させるときに、第1
の樹脂フィルムによって凹部の内面を覆ってしまうの
で、脚部の表面に傷や汚れがつかず、ゴム栓としての安
全性が顕著に向上する。
によれば、請求項1並びに請求項2の作用に加えて脚部
の表面に第2の樹脂フィルムを付着させるときに、第1
の樹脂フィルムによって凹部の内面を覆ってしまうの
で、脚部の表面に傷や汚れがつかず、ゴム栓としての安
全性が顕著に向上する。
【0020】本発明の請求項4の製造装置によれば、請
求項1乃至請求項2の作用に加えて、第1の樹脂フィル
ムが疲労してきた場合には、下金型の凹部の第1の樹脂
フィルムを交換することができ、続けて安全な成形品を
製造できる。
求項1乃至請求項2の作用に加えて、第1の樹脂フィル
ムが疲労してきた場合には、下金型の凹部の第1の樹脂
フィルムを交換することができ、続けて安全な成形品を
製造できる。
【0021】本発明の請求項5のゴム成形品の製造装置
によれば、下金型の上にフッ素樹脂フィルムを載せて未
加硫ゴムの加熱加圧を行なうと、ゴムの成形が行なわれ
てゴム成形品の表面にフッ素樹脂フィルムが付着する
が、フッ素樹脂フィルムが延伸するときに、下金型のフ
ッ素樹脂とのすべりが良好であるので、延伸するフッ素
樹脂に傷がつくことが非常に少なくなる。成形後に型開
きしてゴム成形品を取出すときにフッ素樹脂同士である
ので容易にゴム成形品が下金型より外れる。
によれば、下金型の上にフッ素樹脂フィルムを載せて未
加硫ゴムの加熱加圧を行なうと、ゴムの成形が行なわれ
てゴム成形品の表面にフッ素樹脂フィルムが付着する
が、フッ素樹脂フィルムが延伸するときに、下金型のフ
ッ素樹脂とのすべりが良好であるので、延伸するフッ素
樹脂に傷がつくことが非常に少なくなる。成形後に型開
きしてゴム成形品を取出すときにフッ素樹脂同士である
ので容易にゴム成形品が下金型より外れる。
【0022】本発明の請求項6のゴム成形品の製造装置
によれば、下金型の成形用凹部の壁面を多孔質部材によ
り形成するので、二重に樹脂フィルムを積層して未加硫
ゴムを加硫させると、樹脂フィルムは成形用凹部の壁面
に沿って延伸される。ここで多孔質部材により空気を吸
引すると、樹脂フィルムが成形用凹部の壁面に付着する
ので、ゴム成形品を下金型から取り外しても成形用凹部
の壁面の樹脂フィルムが成形用凹部の壁面から剥離せ
ず、次からは成形品に付着させる樹脂フィルムと未加硫
ゴムのみを敷設すれば良いこととなる。
によれば、下金型の成形用凹部の壁面を多孔質部材によ
り形成するので、二重に樹脂フィルムを積層して未加硫
ゴムを加硫させると、樹脂フィルムは成形用凹部の壁面
に沿って延伸される。ここで多孔質部材により空気を吸
引すると、樹脂フィルムが成形用凹部の壁面に付着する
ので、ゴム成形品を下金型から取り外しても成形用凹部
の壁面の樹脂フィルムが成形用凹部の壁面から剥離せ
ず、次からは成形品に付着させる樹脂フィルムと未加硫
ゴムのみを敷設すれば良いこととなる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかるゴム成形品の
製造方法を図面に基づいて説明する。尚、この実施例の
製造方法を適用するゴム成形品としては、いわゆる凍結
乾燥製剤等を入れる薬壜のゴム栓が用いられており、こ
の製造方法は衛生上高い安全性を要求されるゴム栓にお
いて顕著な効果を発揮する。しかし、必ずしもこのよう
なゴム栓に限るものではなく、樹脂フィルムなどにより
被覆されるそのほかのゴム成形品にも適用できるもので
ある。
製造方法を図面に基づいて説明する。尚、この実施例の
製造方法を適用するゴム成形品としては、いわゆる凍結
乾燥製剤等を入れる薬壜のゴム栓が用いられており、こ
の製造方法は衛生上高い安全性を要求されるゴム栓にお
いて顕著な効果を発揮する。しかし、必ずしもこのよう
なゴム栓に限るものではなく、樹脂フィルムなどにより
被覆されるそのほかのゴム成形品にも適用できるもので
ある。
【0024】また、製造方法に用いられる樹脂フィルム
は、互いに重ねた時に摩擦抵抗が少なくしかも互いに付
着しにくい性質を有する樹脂フィルムが用いられてお
り、この実施例ではそのような樹脂フィルムの一例とし
てフッ素樹脂フィルムが用いられている。
は、互いに重ねた時に摩擦抵抗が少なくしかも互いに付
着しにくい性質を有する樹脂フィルムが用いられてお
り、この実施例ではそのような樹脂フィルムの一例とし
てフッ素樹脂フィルムが用いられている。
【0025】本実施例の製造方法の主たる特徴は、複数
枚のフッ素樹脂フィルムを重ねて未加硫ゴムの加熱・加
圧を行い、ゴム栓の表面から外層のフッ素樹脂フィルム
をはぎ取ることにある。従って、ゴム栓の製造方法とし
ては、ゴム栓の脚部すなわち薬壜の口の内部に圧入され
る部位と、ゴム栓のフランジ部すなわち薬壜の口の上端
面に密着する部位とを同時に一体成形する方法であって
もよいが、フランジ部と薬壜の口部上端面との密着性を
向上させるという見地から、一次工程において脚部を作
るための栓体を作り、二次工程で栓体の上に再度未加硫
ゴムを載せてインサート成形を行う二工程をへることに
より、フッ素樹脂フィルムの上端部をフランジ部内に挿
入する方法をとってもよい。
枚のフッ素樹脂フィルムを重ねて未加硫ゴムの加熱・加
圧を行い、ゴム栓の表面から外層のフッ素樹脂フィルム
をはぎ取ることにある。従って、ゴム栓の製造方法とし
ては、ゴム栓の脚部すなわち薬壜の口の内部に圧入され
る部位と、ゴム栓のフランジ部すなわち薬壜の口の上端
面に密着する部位とを同時に一体成形する方法であって
もよいが、フランジ部と薬壜の口部上端面との密着性を
向上させるという見地から、一次工程において脚部を作
るための栓体を作り、二次工程で栓体の上に再度未加硫
ゴムを載せてインサート成形を行う二工程をへることに
より、フッ素樹脂フィルムの上端部をフランジ部内に挿
入する方法をとってもよい。
【0026】本実施例の製造方法では一次成形用の金型
と二次成形用の金型とを用いる。
と二次成形用の金型とを用いる。
【0027】図1は、本実施例の製造方法に用いる一次
成形用の金型を示したものであり、符号1は下金型であ
り、符号2は上金型である。下金型1と上金型2とは上
下に配設され、下金型1にたいして上金型2が上下して
型の開閉を行ない、下金型1及び上金型2はともに加熱
することができるようになっている。また、図示しない
が、下金型1と上金型2は未加硫ゴムやフッ素樹脂フィ
ルム或は金型間に空気溜りができないように、空気を吸
引し得るケーシング内に配設されている。
成形用の金型を示したものであり、符号1は下金型であ
り、符号2は上金型である。下金型1と上金型2とは上
下に配設され、下金型1にたいして上金型2が上下して
型の開閉を行ない、下金型1及び上金型2はともに加熱
することができるようになっている。また、図示しない
が、下金型1と上金型2は未加硫ゴムやフッ素樹脂フィ
ルム或は金型間に空気溜りができないように、空気を吸
引し得るケーシング内に配設されている。
【0028】この実施例では、下金型1の型合わせ面に
は、凍結乾燥製剤用薬壜のゴム栓の脚部を形成する成形
用凹部3が設けられている。成形用凹部3の開口周縁部
3a及び内側の突起部の周縁部3bは丸く面取りされて
いる。成形用凹部3の外周側の壁面は、ゴム栓の脚部の
外周が外側に膨らむやや丸く滑らかな壁面とされ、成形
用凹部3の内側の突起部の周面には抜き勾配が設けられ
ている。下金型1を加熱するヒータは図示しないが下金
型1の下方に配設される。
は、凍結乾燥製剤用薬壜のゴム栓の脚部を形成する成形
用凹部3が設けられている。成形用凹部3の開口周縁部
3a及び内側の突起部の周縁部3bは丸く面取りされて
いる。成形用凹部3の外周側の壁面は、ゴム栓の脚部の
外周が外側に膨らむやや丸く滑らかな壁面とされ、成形
用凹部3の内側の突起部の周面には抜き勾配が設けられ
ている。下金型1を加熱するヒータは図示しないが下金
型1の下方に配設される。
【0029】上金型2は二次工程においてゴム栓をイン
サート成形するための一次工程用の栓体8(図2参照)
の上面部を形成するものであり、上金型2の型合わせ面
には、栓体8の上面部を形成する成形用凹部4が設けら
れている。上金型2のヒータは図示しないが上金型2の
上方に配設される。上金型2の成形用凹部4は栓体8の
上部を丸く縁どるように形成されている。
サート成形するための一次工程用の栓体8(図2参照)
の上面部を形成するものであり、上金型2の型合わせ面
には、栓体8の上面部を形成する成形用凹部4が設けら
れている。上金型2のヒータは図示しないが上金型2の
上方に配設される。上金型2の成形用凹部4は栓体8の
上部を丸く縁どるように形成されている。
【0030】この下金型1と上金型2とが開かれて一次
工程を開始する前には、下金型1の型合わせ面上に、第
1の樹脂フィルムとしてのフッ素樹脂フィルム5が載せ
られ、このフッ素樹脂フィルム5の上に第2の樹脂フィ
ルムとしてのフッ素樹脂フィルム6が載せられ、このフ
ッ素樹脂フィルム6の上に未加硫ゴムとしてのブチルゴ
ム7とが積層される。
工程を開始する前には、下金型1の型合わせ面上に、第
1の樹脂フィルムとしてのフッ素樹脂フィルム5が載せ
られ、このフッ素樹脂フィルム5の上に第2の樹脂フィ
ルムとしてのフッ素樹脂フィルム6が載せられ、このフ
ッ素樹脂フィルム6の上に未加硫ゴムとしてのブチルゴ
ム7とが積層される。
【0031】フッ素樹脂フィルム5を固定する手段とし
ては、図6に示すように、一次工程用の下金型1の型合
わせ面に、上面が型合わせ面と同じ高さとなりうるよう
に固定板19等を上下動可能に設け、固定板19の上下
により第1のフッ素樹脂フィルム5の固定を行なっても
よい。
ては、図6に示すように、一次工程用の下金型1の型合
わせ面に、上面が型合わせ面と同じ高さとなりうるよう
に固定板19等を上下動可能に設け、固定板19の上下
により第1のフッ素樹脂フィルム5の固定を行なっても
よい。
【0032】例えば、第1のフッ素樹脂フィルム5を下
金型1全面を覆うことができるシート幅を有するロール
とし、下金型1の左右両側あるいは前後両側に第1のフ
ッ素樹脂フィルム5のロールを配設し、このロールから
第1のフッ素樹脂フィルム5を繰り出して下金型1の型
合わせ面上に繰り広げ、固定板19を下金型1に対して
接近させて繰り広げた第1のフッ素樹脂フィルム5を固
定する構成が例示される。この場合、持ち上げた固定板
19と下金型1との間から、シート状の第1のフッ素樹
脂フィルム5を送りだしたり、固定したりするように構
成してもよい。
金型1全面を覆うことができるシート幅を有するロール
とし、下金型1の左右両側あるいは前後両側に第1のフ
ッ素樹脂フィルム5のロールを配設し、このロールから
第1のフッ素樹脂フィルム5を繰り出して下金型1の型
合わせ面上に繰り広げ、固定板19を下金型1に対して
接近させて繰り広げた第1のフッ素樹脂フィルム5を固
定する構成が例示される。この場合、持ち上げた固定板
19と下金型1との間から、シート状の第1のフッ素樹
脂フィルム5を送りだしたり、固定したりするように構
成してもよい。
【0033】第1の樹脂フィルム並びに第2の樹脂フィ
ルムを形成する高分子材料としては、耐熱性があり、摩
擦係数が低く付着しにくい性質を有するように、ポリテ
トラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンとエチ
レンを主成分とする共重合体、テトラフルオロエチレン
とパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体、
ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリエーテルイミド、ポリエチレンサルファイド
等が考えられる。本実施例ではフッ素樹脂フィルムが用
いられている。
ルムを形成する高分子材料としては、耐熱性があり、摩
擦係数が低く付着しにくい性質を有するように、ポリテ
トラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンとエチ
レンを主成分とする共重合体、テトラフルオロエチレン
とパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体、
ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリエーテルイミド、ポリエチレンサルファイド
等が考えられる。本実施例ではフッ素樹脂フィルムが用
いられている。
【0034】また、未加硫ゴムとしては、ブチルゴム
(IIR)、エチレンプロピレンターポリマー、エピク
ロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、ブタジェンゴム、
溶液重合したスチレンブタジェンゴムの単体又は複合体
等を挙げることができるが、この実施例ではブチルゴム
を用いる。
(IIR)、エチレンプロピレンターポリマー、エピク
ロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、ブタジェンゴム、
溶液重合したスチレンブタジェンゴムの単体又は複合体
等を挙げることができるが、この実施例ではブチルゴム
を用いる。
【0035】次に、本実施例のゴム栓の製造方法を説明
する。
する。
【0036】先ず、下金型1と上金型2とを開いて、下
金型1の型合わせ面に第1のフッ素樹脂フィルム5を載
せ、この第1のフッ素樹脂フィルム5の上に第2のフッ
素樹脂フィルム6を載せ、第2のフッ素樹脂フィルム6
の上に未加硫のブチルゴムシート7を載せる。第1のフ
ッ素樹脂フィルム5、第2のフッ素樹脂フィルム6、ブ
チルゴムシート7を下金型1に載せた状態で、下金型1
と上金型2とが配設されたケーシング内を空気圧の低い
低圧状態若しくは真空状態にして下金型1、フッ素樹脂
フィルム5、6、ブチルゴムシート7、上金型2の間に
滞留する空気を排出した後に、下金型1と上金型2とを
加熱・加圧する。
金型1の型合わせ面に第1のフッ素樹脂フィルム5を載
せ、この第1のフッ素樹脂フィルム5の上に第2のフッ
素樹脂フィルム6を載せ、第2のフッ素樹脂フィルム6
の上に未加硫のブチルゴムシート7を載せる。第1のフ
ッ素樹脂フィルム5、第2のフッ素樹脂フィルム6、ブ
チルゴムシート7を下金型1に載せた状態で、下金型1
と上金型2とが配設されたケーシング内を空気圧の低い
低圧状態若しくは真空状態にして下金型1、フッ素樹脂
フィルム5、6、ブチルゴムシート7、上金型2の間に
滞留する空気を排出した後に、下金型1と上金型2とを
加熱・加圧する。
【0037】加熱温度・加圧力・加圧時間は、二次工程
でこのブチルゴムシート7上に再度未加硫ゴムシートを
載せて結合させるために、完全に加硫してしまわない半
加硫状態の加熱温度・加圧力・加圧時間とする。
でこのブチルゴムシート7上に再度未加硫ゴムシートを
載せて結合させるために、完全に加硫してしまわない半
加硫状態の加熱温度・加圧力・加圧時間とする。
【0038】下金型1と上金型2との加熱・加圧により
未加硫のブチルゴムシート7は流動状態となり、流動す
るブチルゴムに加わる圧力によってフッ素樹脂フィルム
5、6が下金型1の成形用凹部3内に進入する。
未加硫のブチルゴムシート7は流動状態となり、流動す
るブチルゴムに加わる圧力によってフッ素樹脂フィルム
5、6が下金型1の成形用凹部3内に進入する。
【0039】加熱加圧により、フッ素樹脂フィルム5、
6はともに成形用凹部3の開口周縁部3a及び突起部の
周縁部3bにこすられるが、開口周縁部3a及び突起部
の周縁部3bが丸く滑らかに面取りされ、さらにフッ素
樹脂フィルム5、6の摩擦抵抗が少なく、耐熱性があっ
て延びる性質を有するために、フッ素樹脂フィルム5、
6が成形用凹部3の内壁面を覆うように延伸する。
6はともに成形用凹部3の開口周縁部3a及び突起部の
周縁部3bにこすられるが、開口周縁部3a及び突起部
の周縁部3bが丸く滑らかに面取りされ、さらにフッ素
樹脂フィルム5、6の摩擦抵抗が少なく、耐熱性があっ
て延びる性質を有するために、フッ素樹脂フィルム5、
6が成形用凹部3の内壁面を覆うように延伸する。
【0040】また、二重に積層されたフッ素樹脂フィル
ム5、6同士は互いに接着しにくく摩擦抵抗が非常に少
なく耐熱性を有するものであるから、下金型1に直接接
触する第1のフッ素樹脂フィルム5が成形用凹部3の開
口周縁部3a及び突起部の周縁部3bにて擦れても、第
2のフッ素樹脂フィルム6に擦傷が発生するおそれはま
ったくない。
ム5、6同士は互いに接着しにくく摩擦抵抗が非常に少
なく耐熱性を有するものであるから、下金型1に直接接
触する第1のフッ素樹脂フィルム5が成形用凹部3の開
口周縁部3a及び突起部の周縁部3bにて擦れても、第
2のフッ素樹脂フィルム6に擦傷が発生するおそれはま
ったくない。
【0041】下金型1と上金型2との加熱加圧により、
図2に示すように、栓体8が形成されたら、下金型1と
上金型2とを開いて、多数の栓体8が突出するゴムシー
ト9を下金型1から取り外す(図3参照)。このとき
に、図6に示すように下金型1の固定板19によって第
1のフッ素樹脂フィルム5が固定されているので、ゴム
シート9から第1のフッ素樹脂フィルム5が剥離され
る。尚、図6の符号20は第1のフッ素樹脂フィルム5
のロールであり、符号21はロール20を支持するシャ
フト22の軸受である。
図2に示すように、栓体8が形成されたら、下金型1と
上金型2とを開いて、多数の栓体8が突出するゴムシー
ト9を下金型1から取り外す(図3参照)。このとき
に、図6に示すように下金型1の固定板19によって第
1のフッ素樹脂フィルム5が固定されているので、ゴム
シート9から第1のフッ素樹脂フィルム5が剥離され
る。尚、図6の符号20は第1のフッ素樹脂フィルム5
のロールであり、符号21はロール20を支持するシャ
フト22の軸受である。
【0042】ここで、下金型1に残った第1のフッ素樹
脂フィルム5を、成形用凹部3の内面に復帰させると、
一次工程用の次の栓体8を作るときに、第2のフッ素樹
脂フィルム6のみを供給すればよいこととなる。下金型
1に固定された第1のフッ素樹脂フィルム5が疲労して
きた時には、下金型1の第1のフッ素樹脂フィルム5を
はずして下金型1に新たなものを固定する。
脂フィルム5を、成形用凹部3の内面に復帰させると、
一次工程用の次の栓体8を作るときに、第2のフッ素樹
脂フィルム6のみを供給すればよいこととなる。下金型
1に固定された第1のフッ素樹脂フィルム5が疲労して
きた時には、下金型1の第1のフッ素樹脂フィルム5を
はずして下金型1に新たなものを固定する。
【0043】一次工程で第2のフッ素樹脂フィルム6が
付着したゴムシート9は図示しない打抜装置に搬入し、
ゴムシート9から栓体8を打ち抜く。打ち抜いた栓体8
は、図4に示すように、二次成形用の下金型10の成形
用凹部11に保持させる。
付着したゴムシート9は図示しない打抜装置に搬入し、
ゴムシート9から栓体8を打ち抜く。打ち抜いた栓体8
は、図4に示すように、二次成形用の下金型10の成形
用凹部11に保持させる。
【0044】二次成形用の下金型10の成形用凹部11
の深さは、栓体8の脚部の外周面上部との間に隙間が形
成されるように、栓体8の脚部の深さより少し浅く形成
されているが、成形用凹部11の内面は、栓体8の脚部
外周面及び筒状部の内面が密着嵌合するように、栓体8
の脚部外周面及び筒状部の内面とほぼ同じ形状に形成さ
れている。二次成形用の上金型12は、下金型10の成
形用凹部11に切り取った栓体8の脚部を嵌着したとき
に、栓体8の上部にゴム栓13のフランジ部13aを形
成する円形状の成形用凹部14が形成されている。
の深さは、栓体8の脚部の外周面上部との間に隙間が形
成されるように、栓体8の脚部の深さより少し浅く形成
されているが、成形用凹部11の内面は、栓体8の脚部
外周面及び筒状部の内面が密着嵌合するように、栓体8
の脚部外周面及び筒状部の内面とほぼ同じ形状に形成さ
れている。二次成形用の上金型12は、下金型10の成
形用凹部11に切り取った栓体8の脚部を嵌着したとき
に、栓体8の上部にゴム栓13のフランジ部13aを形
成する円形状の成形用凹部14が形成されている。
【0045】尚、成形用凹部14の内面は栓体8の脚部
がぴったりと密着する状態で嵌合する形状に形成され、
さらに栓体8の脚部表面に付着されたフッ素樹脂フィル
ム6は摩擦抵抗が少ないので、二次成形時に栓体8を成
形用凹部14に装着しても栓体8の脚部の表面に延伸時
のような擦傷がつくことはない。
がぴったりと密着する状態で嵌合する形状に形成され、
さらに栓体8の脚部表面に付着されたフッ素樹脂フィル
ム6は摩擦抵抗が少ないので、二次成形時に栓体8を成
形用凹部14に装着しても栓体8の脚部の表面に延伸時
のような擦傷がつくことはない。
【0046】二次成形の下金型10の成形用凹部11に
栓体8を嵌着した後は、下金型10の型合わせ面上に、
2枚の未加硫ゴムシート15、16を積層する。未加硫
ゴムシート15、16には栓体8を形成するゴムと同種
のゴムが用いられており、この実施例ではブチルゴムが
用いられている。
栓体8を嵌着した後は、下金型10の型合わせ面上に、
2枚の未加硫ゴムシート15、16を積層する。未加硫
ゴムシート15、16には栓体8を形成するゴムと同種
のゴムが用いられており、この実施例ではブチルゴムが
用いられている。
【0047】下金型10の型合わせ面上に直接積層され
る未加硫ゴムシート15は、下金型10に保持された栓
体8が下金型10の型合わせ面から突出する高さより厚
い肉厚を有している。また、未加硫ゴムシート15に
は、下金型10に嵌着した栓体8を露呈させる円形の開
口部17が開口されている。この開口部17は栓体8の
周縁部に相似形の形状をしており、未加硫ゴムシート1
5が加硫された時に、栓体8の周縁部と下金型10の成
形用凹部11の開口周縁部とのすきま18に加硫された
ゴムが流れ込むようになっている。
る未加硫ゴムシート15は、下金型10に保持された栓
体8が下金型10の型合わせ面から突出する高さより厚
い肉厚を有している。また、未加硫ゴムシート15に
は、下金型10に嵌着した栓体8を露呈させる円形の開
口部17が開口されている。この開口部17は栓体8の
周縁部に相似形の形状をしており、未加硫ゴムシート1
5が加硫された時に、栓体8の周縁部と下金型10の成
形用凹部11の開口周縁部とのすきま18に加硫された
ゴムが流れ込むようになっている。
【0048】上の未加硫ゴムシート16は、下金型10
と上金型12による加熱・加圧のときに、主としてゴム
栓13の天面部13b及びフランジ部13aを形成する
もので、未加硫ゴムシート15の上に載せた時には栓体
8の上面部との間に少し隙間ができており、下金型10
と上金型12との加圧力が直接栓体8にかからないよう
になっている。
と上金型12による加熱・加圧のときに、主としてゴム
栓13の天面部13b及びフランジ部13aを形成する
もので、未加硫ゴムシート15の上に載せた時には栓体
8の上面部との間に少し隙間ができており、下金型10
と上金型12との加圧力が直接栓体8にかからないよう
になっている。
【0049】下金型10に栓体8を装着し、未加硫ゴム
シート15、16を位置合わせして載せた後には、下金
型10と上金型12との加熱加圧を行なう。尚、下金型
10と上金型12との加熱ヒータは図示しないが各々の
金型の外側に配設されている。
シート15、16を位置合わせして載せた後には、下金
型10と上金型12との加熱加圧を行なう。尚、下金型
10と上金型12との加熱ヒータは図示しないが各々の
金型の外側に配設されている。
【0050】下金型10と上金型12との加熱・加圧の
開始直後には、加圧力は先ず下の未加硫ゴムシート15
に加わり、栓体8がつぶれることなく、栓体8の周りに
ゴムが流動する。下金型10と上金型12との加熱・加
圧により栓体8の周りのすきま18に流動するゴムが満
たされると、栓体8の上面部に加圧力が加わって栓体8
の上面部にゴム栓13の天面部13bが形成される。こ
のときに、栓体8は半加硫状態であるので、加熱と加圧
を適当に行なって完全に加硫されることにより、栓体8
とフランジ部13とが完全に結合する。
開始直後には、加圧力は先ず下の未加硫ゴムシート15
に加わり、栓体8がつぶれることなく、栓体8の周りに
ゴムが流動する。下金型10と上金型12との加熱・加
圧により栓体8の周りのすきま18に流動するゴムが満
たされると、栓体8の上面部に加圧力が加わって栓体8
の上面部にゴム栓13の天面部13bが形成される。こ
のときに、栓体8は半加硫状態であるので、加熱と加圧
を適当に行なって完全に加硫されることにより、栓体8
とフランジ部13とが完全に結合する。
【0051】下金型10と上金型12との間にゴム栓1
3の形状が形成され、加硫されたゴムが固まったら、下
金型10と上金型12とを開いてゴム栓13が多数形成
されたシート状のゴムを取り外し、図示しない打抜装置
によりゴム栓13を切り取る。
3の形状が形成され、加硫されたゴムが固まったら、下
金型10と上金型12とを開いてゴム栓13が多数形成
されたシート状のゴムを取り外し、図示しない打抜装置
によりゴム栓13を切り取る。
【0052】本実施例にかかるゴム栓の製造方法では、
以上述べたように構成することにより、ゴム栓13の脚
部を被覆する樹脂フィルム(例えばテトラフルオロエチ
レン等のフッ素樹脂フィルム)に傷が発生せず、傷の中
に離型剤や摩耗したクロムの微粒子等が進入するおそれ
を解消することができる。
以上述べたように構成することにより、ゴム栓13の脚
部を被覆する樹脂フィルム(例えばテトラフルオロエチ
レン等のフッ素樹脂フィルム)に傷が発生せず、傷の中
に離型剤や摩耗したクロムの微粒子等が進入するおそれ
を解消することができる。
【0053】従って、本実施例のゴム栓の製造方法によ
れば、出来上がったゴム栓の安全性が著しく向上すると
共に、ゴム栓の歩留まりが向上し、さらにゴム栓の検査
効率を向上でき、金型のクロムメッキの摩耗が少なくな
り、ひいてはゴム栓の製造単価の低廉価をも促進でき
る。
れば、出来上がったゴム栓の安全性が著しく向上すると
共に、ゴム栓の歩留まりが向上し、さらにゴム栓の検査
効率を向上でき、金型のクロムメッキの摩耗が少なくな
り、ひいてはゴム栓の製造単価の低廉価をも促進でき
る。
【0054】尚、上記の第1の実施例において、一次工
程で栓体8の脚部の外周面上部に、円弧状断面若しくは
矩形状断面を持ちかつ栓体8の周回り方向に延びるリン
グ状の溝を形成し、一次工程の加硫後に、空気の吸引を
行なう等の方法により、この溝の壁面にフッ素樹脂フィ
ルムを貼着させ、二次成形のときにこの溝内にゴムを充
填させてゴム栓の脚部の外周面上部にベルト状のものを
形成し、シールとしての効果を向上させたり、外観上の
品質を向上させるようにしてもよい。
程で栓体8の脚部の外周面上部に、円弧状断面若しくは
矩形状断面を持ちかつ栓体8の周回り方向に延びるリン
グ状の溝を形成し、一次工程の加硫後に、空気の吸引を
行なう等の方法により、この溝の壁面にフッ素樹脂フィ
ルムを貼着させ、二次成形のときにこの溝内にゴムを充
填させてゴム栓の脚部の外周面上部にベルト状のものを
形成し、シールとしての効果を向上させたり、外観上の
品質を向上させるようにしてもよい。
【0055】(変形例の1)上記実施例では、第1の樹
脂フィルムをフッ素樹脂フィルムで構成しているが、第
1の樹脂フィルムのベースを例えばポリエチレンテレフ
タノール(PET)あるいはポリアミド等の耐熱性高分
子化合物により構成し、このベースの第2の樹脂フィル
ムに接触する面にフッ素樹脂のコーティング層を形成し
てもよい。
脂フィルムをフッ素樹脂フィルムで構成しているが、第
1の樹脂フィルムのベースを例えばポリエチレンテレフ
タノール(PET)あるいはポリアミド等の耐熱性高分
子化合物により構成し、このベースの第2の樹脂フィル
ムに接触する面にフッ素樹脂のコーティング層を形成し
てもよい。
【0056】また、二層式の樹脂フィルムを積層するに
あたり、第1の樹脂フィルムを厚肉に形成した場合に
は、一次工程でシート状に加硫されたゴムを下金型から
取出すときに、第1の樹脂フィルムが下金型1の成形用
凹部3から外れにくくなるので、疲労に対して丈夫にな
る。また逆に、第1の樹脂フィルムを薄肉に形成した場
合には、成形精度が向上し曲げに対する柔軟性が生じ、
交換が簡単になる。
あたり、第1の樹脂フィルムを厚肉に形成した場合に
は、一次工程でシート状に加硫されたゴムを下金型から
取出すときに、第1の樹脂フィルムが下金型1の成形用
凹部3から外れにくくなるので、疲労に対して丈夫にな
る。また逆に、第1の樹脂フィルムを薄肉に形成した場
合には、成形精度が向上し曲げに対する柔軟性が生じ、
交換が簡単になる。
【0057】また、第1実施例では、二次成形の下金型
10を従来の如く金属により形成しているが、下金型1
0自身を耐熱性高分子化合物のフッ素樹脂によって形成
することも考えられる。この場合下金型の型合わせ面に
は栓体8をぴったりと保持する凹部が形成される。尚、
もちろんこの場合において一次成形用の下金型1をフッ
素樹脂によって構成し、ゴムに付着する側のフッ素樹脂
フィルムが加熱加圧と同時に延伸することも有り得る。
10を従来の如く金属により形成しているが、下金型1
0自身を耐熱性高分子化合物のフッ素樹脂によって形成
することも考えられる。この場合下金型の型合わせ面に
は栓体8をぴったりと保持する凹部が形成される。尚、
もちろんこの場合において一次成形用の下金型1をフッ
素樹脂によって構成し、ゴムに付着する側のフッ素樹脂
フィルムが加熱加圧と同時に延伸することも有り得る。
【0058】あるいは、二次成形用の下金型10を従来
の如く金属により構成してその成形用凹部14にフッ素
樹脂をコーティングしてもよい。
の如く金属により構成してその成形用凹部14にフッ素
樹脂をコーティングしてもよい。
【0059】このように二次成形用の下金型10の成形
用凹部の表面をフッ素樹脂等の摩擦係数の少ない耐熱性
高分子化合物により形成すると、栓体8の着脱が容易で
あるとともに栓体8の脚部表面に傷がつく可能性がより
一層少なくなる。
用凹部の表面をフッ素樹脂等の摩擦係数の少ない耐熱性
高分子化合物により形成すると、栓体8の着脱が容易で
あるとともに栓体8の脚部表面に傷がつく可能性がより
一層少なくなる。
【0060】さらに、一次成形用の下金型1を空気の透
過可能な焼結金属などにより形成し、下金型1の型合わ
せ面に成形用の凹部を形成し、一次工程において下金型
1の型合わせ面に第1の樹脂フィルムを載せた後、加硫
ゴムの加圧と空気の吸引とを同時に行なって、成形用凹
部の内面に第1の樹脂フィルムを吸着してもよい。
過可能な焼結金属などにより形成し、下金型1の型合わ
せ面に成形用の凹部を形成し、一次工程において下金型
1の型合わせ面に第1の樹脂フィルムを載せた後、加硫
ゴムの加圧と空気の吸引とを同時に行なって、成形用凹
部の内面に第1の樹脂フィルムを吸着してもよい。
【0061】(第2の実施例)さらに、第1の実施例で
は、一次工程と二次工程とを経て成形を行なう際に、二
次工程時に栓体8と成形用凹部14の開口縁部とのあい
だに意図的にすきまを設け、このすきまにゴムを充填さ
せて、出来上がった栓体8の脚部外周面上部をゴムでお
おい、樹脂フィルムの上端部をゴムの中に封入したが、
二次工程時に栓体8の脚部の上部と成形用凹部14の開
口縁部とのあいだにすきまを設けずに、フランジ部の下
面に樹脂フィルムの切断した端部を臨ませる方法をとっ
た場合にも適用できるのは勿論である。
は、一次工程と二次工程とを経て成形を行なう際に、二
次工程時に栓体8と成形用凹部14の開口縁部とのあい
だに意図的にすきまを設け、このすきまにゴムを充填さ
せて、出来上がった栓体8の脚部外周面上部をゴムでお
おい、樹脂フィルムの上端部をゴムの中に封入したが、
二次工程時に栓体8の脚部の上部と成形用凹部14の開
口縁部とのあいだにすきまを設けずに、フランジ部の下
面に樹脂フィルムの切断した端部を臨ませる方法をとっ
た場合にも適用できるのは勿論である。
【0062】(第3の実施例)尚、第1の実施例では、
ゴム栓を一次工程と二次工程とをへて製造する方法を説
明したが、ゴム栓の脚部表面を被覆する樹脂フィルムに
延伸時の金型との擦傷をつけないために、樹脂フィルム
を二重に積層し、成形品の外側に位置する樹脂フィルム
を成形品の内側の樹脂フィルムからはぎ取る方法は、一
回の加硫でゴム栓の脚部とフランジ部とを形成して、脚
部表面及びフランジ部の下面に樹脂フィルムを張り付け
て被覆する方法にも適用できる。
ゴム栓を一次工程と二次工程とをへて製造する方法を説
明したが、ゴム栓の脚部表面を被覆する樹脂フィルムに
延伸時の金型との擦傷をつけないために、樹脂フィルム
を二重に積層し、成形品の外側に位置する樹脂フィルム
を成形品の内側の樹脂フィルムからはぎ取る方法は、一
回の加硫でゴム栓の脚部とフランジ部とを形成して、脚
部表面及びフランジ部の下面に樹脂フィルムを張り付け
て被覆する方法にも適用できる。
【0063】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかるゴム成形品の
製造方法によれば、第1の樹脂フィルムと第2の樹脂フ
ィルムとの摩擦抵抗が非常に低く滑り易いので、成形体
を形成するゴムの表面に付着する第2樹脂フィルムが下
金型の凹部の内面によって擦傷されることがない。第1
の樹脂フィルムと第2の樹脂フィルムとを分離するとき
には、樹脂フィルム同士が接着困難であるので、容易に
分離可能となる。
製造方法によれば、第1の樹脂フィルムと第2の樹脂フ
ィルムとの摩擦抵抗が非常に低く滑り易いので、成形体
を形成するゴムの表面に付着する第2樹脂フィルムが下
金型の凹部の内面によって擦傷されることがない。第1
の樹脂フィルムと第2の樹脂フィルムとを分離するとき
には、樹脂フィルム同士が接着困難であるので、容易に
分離可能となる。
【0064】従って、ゴム成形品を被覆する樹脂フィル
ムに傷が発生せず、傷の中に離型剤や摩耗したクロムの
微粒子等が進入するおそれを解消することができる。こ
れによって、出来上がったゴム栓の安全性が著しく向上
すると共に、ゴム栓の歩留まりが向上し、さらにゴム栓
の検査効率を向上でき、金型のクロムメッキの摩耗が少
なくなり、ひいてはゴム栓の製造単価の低廉価をも促進
できる。
ムに傷が発生せず、傷の中に離型剤や摩耗したクロムの
微粒子等が進入するおそれを解消することができる。こ
れによって、出来上がったゴム栓の安全性が著しく向上
すると共に、ゴム栓の歩留まりが向上し、さらにゴム栓
の検査効率を向上でき、金型のクロムメッキの摩耗が少
なくなり、ひいてはゴム栓の製造単価の低廉価をも促進
できる。
【0065】本発明の請求項2のゴム成形品の製造方法
によれば、請求項1の製造方法の作用・効果に加えて、
第1の樹脂フィルムを、ゴムの成形後に第2の樹脂フィ
ルムと分離した後に、下金型の成形用の凹部内に第1の
樹脂フィルムを復帰させるので、次の成形品の成形を行
なう場合には、第1の樹脂フィルムの上に次の成形品の
ゴムの表面に付着させる第2の樹脂フィルム及び未加硫
ゴムを載せれば、第1の樹脂フィルムの交換が必要にな
るまで、次の成形品の加硫を行なうことが可能になる。
によれば、請求項1の製造方法の作用・効果に加えて、
第1の樹脂フィルムを、ゴムの成形後に第2の樹脂フィ
ルムと分離した後に、下金型の成形用の凹部内に第1の
樹脂フィルムを復帰させるので、次の成形品の成形を行
なう場合には、第1の樹脂フィルムの上に次の成形品の
ゴムの表面に付着させる第2の樹脂フィルム及び未加硫
ゴムを載せれば、第1の樹脂フィルムの交換が必要にな
るまで、次の成形品の加硫を行なうことが可能になる。
【0066】本発明の請求項3のゴム栓の製造方法によ
れば、請求項1並びに請求項2の作用・効果に加えて脚
部の表面に第2の樹脂フィルムを付着させるときに、第
1の樹脂フィルムによって凹部の内面を覆ってしまうの
で、脚部の表面に傷や汚れがつかず、ゴム栓としての安
全性が顕著に向上する。
れば、請求項1並びに請求項2の作用・効果に加えて脚
部の表面に第2の樹脂フィルムを付着させるときに、第
1の樹脂フィルムによって凹部の内面を覆ってしまうの
で、脚部の表面に傷や汚れがつかず、ゴム栓としての安
全性が顕著に向上する。
【0067】本発明の請求項4の金型によれば、請求項
1乃至請求項2の作用に加えて、第1の樹脂フィルムが
疲労してきた場合には、下金型の凹部の第1の樹脂フィ
ルムを交換することにより、続けて安全な成形品を製造
することができる。
1乃至請求項2の作用に加えて、第1の樹脂フィルムが
疲労してきた場合には、下金型の凹部の第1の樹脂フィ
ルムを交換することにより、続けて安全な成形品を製造
することができる。
【0068】本発明の請求項5のゴム成形品の製造装置
によれば、下金型の上にフッ素樹脂フィルムを載せて未
加硫ゴムの加熱加圧を行なうと、ゴムの成形が行なわれ
てゴム成形品の表面にフッ素樹脂フィルムが付着する
が、フッ素樹脂フィルムが延伸するときに、下金型のフ
ッ素樹脂とのすべりが良好であるので、延伸するフッ素
樹脂に傷がつくことが非常に少なくなる。成形後に型開
きしてゴム成形品を取出すときにフッ素樹脂同士である
ので容易にゴム成形品が下金型より外れる。
によれば、下金型の上にフッ素樹脂フィルムを載せて未
加硫ゴムの加熱加圧を行なうと、ゴムの成形が行なわれ
てゴム成形品の表面にフッ素樹脂フィルムが付着する
が、フッ素樹脂フィルムが延伸するときに、下金型のフ
ッ素樹脂とのすべりが良好であるので、延伸するフッ素
樹脂に傷がつくことが非常に少なくなる。成形後に型開
きしてゴム成形品を取出すときにフッ素樹脂同士である
ので容易にゴム成形品が下金型より外れる。
【0069】本発明の請求項6のゴム成形品の製造装置
によれば、上記の作用効果に加えて二重に樹脂フィルム
を積層して未加硫ゴムを加熱加圧すると、樹脂フィルム
は成形用凹部の壁面に沿って延伸される。多孔質部材を
透して空気を吸引すると、樹脂フィルムが成形用凹部の
壁面に付着するので、ゴム成形品を下金型から取り外し
ても成形用凹部の壁面の樹脂フィルムが成形用凹部の壁
面から剥離せず、次からは成形品に付着させる樹脂フィ
ルムと未加硫ゴムのみを敷設すれば良いこととなる。
によれば、上記の作用効果に加えて二重に樹脂フィルム
を積層して未加硫ゴムを加熱加圧すると、樹脂フィルム
は成形用凹部の壁面に沿って延伸される。多孔質部材を
透して空気を吸引すると、樹脂フィルムが成形用凹部の
壁面に付着するので、ゴム成形品を下金型から取り外し
ても成形用凹部の壁面の樹脂フィルムが成形用凹部の壁
面から剥離せず、次からは成形品に付着させる樹脂フィ
ルムと未加硫ゴムのみを敷設すれば良いこととなる。
【図1】二次工程を経て成形するゴム栓の一次工程にお
いて、本発明の第1実施例のゴム栓の製造方法により、
フッ素樹脂フィルムを二重に下金型上に敷設した状態の
断面図。
いて、本発明の第1実施例のゴム栓の製造方法により、
フッ素樹脂フィルムを二重に下金型上に敷設した状態の
断面図。
【図2】図1の上下の金型を型締めして第1、第2の樹
脂フィルム及び未加硫ゴムを加熱・加圧した状態の断面
図。
脂フィルム及び未加硫ゴムを加熱・加圧した状態の断面
図。
【図3】図2の上下の金型を開いて下金型から栓体を形
成したゴムシートを剥離させた状態を示す断面図。
成したゴムシートを剥離させた状態を示す断面図。
【図4】二次工程を経て成形するゴム栓の二次工程直前
の状態の断面図。
の状態の断面図。
【図5】二次工程を経て成形するゴム栓の二次工程にお
いて、ゴム栓の完全な形状を形成する状態の断面図。
いて、ゴム栓の完全な形状を形成する状態の断面図。
【図6】図1に示す一次工程用の下金型の型合わせ面に
第1のフッ素樹脂フィルムを敷設し、固定板により固定
した状態の平面図。
第1のフッ素樹脂フィルムを敷設し、固定板により固定
した状態の平面図。
1 一次工程用の下金型 2 一次工程用の上金型 3 成形用凹部 4 成形用凹部 5 第1のフッ素樹脂フィルム 6 第2のフッ素樹脂フィルム 7 未加硫ゴムシート 8 栓体 9 ゴムシート 10 二次工程用の下金型 11 成形用凹部 12 二次工程用の上金型 13 ゴム栓 14 成形用凹部 15 未加硫ゴムシート 16 未加硫ゴムシート 17 開口部 18 栓体の脚部外周面上部と成形用凹部の開口縁部の
すきま 19 固定板 20 ロール 21 軸受 22 シャフト
すきま 19 固定板 20 ロール 21 軸受 22 シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 21:00 B29L 31:56 (72)発明者 平泉 裕一 東京都葛飾区東四つ木4−2−22 有限会 社上総硬質クローム内
Claims (6)
- 【請求項1】下金型の成形用凹部を耐熱性のある第1の
樹脂フィルムによって覆い、次にこの第1の樹脂フィル
ムの上にこの第1の樹脂フィルムに対して摩擦抵抗が少
なく且つ付着しにくくしかも耐熱性のある第2の樹脂フ
ィルムを載せ、この第2の樹脂フィルムの上に未加硫ゴ
ムを重ね、前記下金型に対向する上金型と前記下金型と
を加熱・加圧して、前記第2の樹脂フィルムを前記下金
型の凹部内に進入した成形体の表面に付着させ、上金型
と下金型との型開き後に前記成形体の前記第2の樹脂フ
ィルムから前記第1の樹脂フィルムを剥離させることを
特徴とするゴム成形品の製造方法。 - 【請求項2】請求項1のゴム成形品の製造方法であっ
て、 前記成形体は壜の口内に挿入されるゴム栓であり、前記
下金型はゴム栓のうちの壜の口に挿入される脚部を形成
する凹部を有し、前記上下の金型による加熱・加圧工程
において前記脚部の表面に第2の樹脂フィルムを付着さ
せ、前記加熱・加圧工程の後にこの脚部の第2の樹脂フ
ィルムと前記第1の樹脂フィルムとを剥離させることを
特徴とするゴム成形品の製造方法。 - 【請求項3】請求項1、請求項2のゴム成形品の製造方
法であって、 前記下金型に前記第1の樹脂フィルムを着脱可能に敷設
し、前記上金型と下金型との加熱・加圧後により前記第
2の樹脂フィルムを前記成形体に付着させ、上下の金型
の型開き後に前記第2の樹脂フィルムから第1の樹脂フ
ィルムを剥離させ、次の成形体の成形前に下金型の成形
用の凹部から突出する第1の樹脂フィルムを前記凹部の
壁面に付着させることを特徴とするゴム成形品の製造方
法。 - 【請求項4】上下の金型の間に樹脂フィルムと未加硫ゴ
ムとを積層し、上下の金型を加熱・加圧してゴムの表面
に樹脂フィルムを付着させたゴム成形品の製造装置であ
って、 前記樹脂フィルムは、成形用の凹部の内面を被覆する第
1の樹脂フィルムと、この第1の樹脂フィルムに対して
付着し難く且つ摩擦抵抗が少なくさらにゴム成形品の表
面に付着する第2の樹脂フィルムとで構成され、前記上
下の金型のうちの下金型は前記第1の樹脂フィルムを下
金型の型合わせ面に固定するフィルム固定手段を備えて
いることを特徴とするゴム成形品の製造装置。 - 【請求項5】請求項4のゴム成形品の製造装置であっ
て、 前記上下の金型のうちの少なくとも下金型は、フッ素樹
脂により構成され、このフッ素樹脂からなる下金型の型
合わせ面に成形用の凹部が形成されていることを特徴と
するゴム成形品の製造装置。 - 【請求項6】請求項4のゴム成形品の製造装置であっ
て、 前記上下の金型のうちの少なくとも下金型の成形用凹部
の壁面は、空気を吸引可能な多孔質部材により形成さ
れ、この下金型の成形用凹部を形成する多孔質部材は空
気吸引可能なポンプ手段に接続されていることを特徴と
するゴム成形品の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250776A JPH07115370B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | ゴム成形品の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250776A JPH07115370B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | ゴム成形品の製造方法及び製造装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8317403A Division JP2876310B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 擦傷を防止したゴム栓 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07100846A true JPH07100846A (ja) | 1995-04-18 |
| JPH07115370B2 JPH07115370B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=17212880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5250776A Expired - Lifetime JPH07115370B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | ゴム成形品の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07115370B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009234665A (ja) * | 2009-07-13 | 2009-10-15 | Nippon Foil Mfg Co Ltd | 包装材料の絞り成形方法 |
| KR102163593B1 (ko) * | 2020-07-08 | 2020-10-12 | 삼성의료고무주식회사 | 상부와 하부가 불소수지 필름으로 코팅된 고무전의 제조방법 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS595046A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Touritsu Kogyo:Kk | 医療,医薬用ゴム製品の製造方法 |
| JPH03136820A (ja) * | 1989-10-23 | 1991-06-11 | Nissho Corp | バイアル用ゴム栓の製造方法 |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP5250776A patent/JPH07115370B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS595046A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Touritsu Kogyo:Kk | 医療,医薬用ゴム製品の製造方法 |
| JPH03136820A (ja) * | 1989-10-23 | 1991-06-11 | Nissho Corp | バイアル用ゴム栓の製造方法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009234665A (ja) * | 2009-07-13 | 2009-10-15 | Nippon Foil Mfg Co Ltd | 包装材料の絞り成形方法 |
| KR102163593B1 (ko) * | 2020-07-08 | 2020-10-12 | 삼성의료고무주식회사 | 상부와 하부가 불소수지 필름으로 코팅된 고무전의 제조방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07115370B2 (ja) | 1995-12-13 |
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