JPH07102454B2 - 圧力容器の配管溶接構造 - Google Patents

圧力容器の配管溶接構造

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JPH07102454B2
JPH07102454B2 JP21343286A JP21343286A JPH07102454B2 JP H07102454 B2 JPH07102454 B2 JP H07102454B2 JP 21343286 A JP21343286 A JP 21343286A JP 21343286 A JP21343286 A JP 21343286A JP H07102454 B2 JPH07102454 B2 JP H07102454B2
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清 山内
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バブコツク日立株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧力容器の配管溶接構造、特に原子力プラン
トの圧力容器の配管溶接構造に関する。
〔従来の技術〕
原子力プラントの圧力容器1には、第2図に示す如く、
圧力容器1の外側と内側とを貫いて貫通配管2が設けら
れている。
従来、圧力容器1に短管4を介して貫通配管2を取付け
る場合、第3図に示すように、まず圧力容器1の内面に
耐食性金属の肉盛溶接部3を設け、次いで、圧力容器1
に貫通配管2を通すための穴を設け、その穴の上に短管
4を圧力容器1の内側から設定し、圧力容器1と短管4
とをシール溶接を行って溶接部5を設け、そして、短管
4の中に貫通配管2を挿入して、短管4と貫通配管2と
をシール溶接を行って溶接部6を設けた。
しかし、従来の配管溶接構造では、原子力プラントの運
転開始後、定期点検時等において前記の配管溶接構造部
分について非破壊検査を行う場合を作業性と、短管4ま
たは貫通配管2の改修を必要とする場合の作業性とにつ
いては、ほとんど考慮されていない。すなわち、原子力
プラントは一旦運転が開始されると、圧力容器1の内部
は高度に放射能化されるため、短管4や貫通配管2の溶
接部5及び6について、応力腐食割れなどの損傷の有無
を調査するには、圧力容器1の上蓋7を取外して炉内構
造物8を取出し、しかる後、遠隔操作によるカメラ又は
超音波深傷センサーを圧力容器1の底部にまで挿入して
検査を行う必要がある。
上記の溶接部5又は6に応力腐食割れなどの損傷が発見
された場合には、やはり、圧力容器1の上方から遠隔操
作で改修工事を行う必要がある。
このような作業を実施すれば、少なくとも2年は要する
と考えられ、原子力プラントの稼動率を著しく低下させ
ることになり、実質的には施工は不可能と考えられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術では、特に原子力プラントの圧力容器1の
内側から短管4及び貫通配管2を溶接により取付ける配
管溶接構造であるため、原子力プラントの運転開始後、
短管4及び貫通配管2の夫々の溶接部5,6について、応
力腐食割れ等の損傷の有無調査のために非破壊検査を行
う場合の作業や、損傷が発見されて改修工事を必要とす
る場合の作業を、高度に放射能化された圧力容器1の内
側から行う必要が生じ、これら作業が極めて困難になる
という問題があった。
本発明の目的は、この問題を解除した、これら作業を圧
力容器1の内側から行う必要のない圧力容器の配管溶接
構造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、原子力プラントの圧力容器の外側と内側と
を貫いて設けられる貫通配管が、前記圧力容器に短管を
介して溶接される圧力容器の配管溶接構造において、前
記圧力容器に設けられた穴の内側と、前記圧力容器の外
側の穴周辺部の全面に、予め耐食性金属の肉盛溶接部が
設けられ、次いで、前記穴に耐食性金属からなる短管が
挿入され、該短管と前記圧力容器とが該圧力容器の外側
でシール溶接により取付けられた後、前記短管内に耐食
性金属からなる前記貫通配管が挿入され、該貫通配管と
前記短管とが前記圧力容器の外側でシール溶接により取
付けられる構造であることを特徴とする圧力容器の配管
溶接構造を提供することにより達成される。
〔作用〕
原子力プラントの圧力容器1と短管4との溶接部9と、
短管4と貫通配管2との溶接部10とを、圧力容器1の外
側に設けることにより、これら溶接部9,10について、応
力腐食割れ等の損傷の有無調査のための非破壊検査を行
う場合の作業や、損傷が発見されて改修工事を必要とす
る場合の作業を、圧力容器1の外側から行うことを可能
にした。
また、圧力容器1の前記穴の内面に設けられた耐食性金
属の肉盛溶接部7は、前記穴と短管4との間で形成する
隙間の中へ、圧力容器内の酸素を含有する高温水が侵入
して前記穴の内面を腐食させることを防止する。
そして、圧力容器1の前記穴の外側周辺に設けられた耐
食性金属の肉盛溶接部8は、圧力容器1と短管4との溶
接を圧力容器1の外側で行う場合に、その溶接部9の溶
接品質を安定化させる。
〔実施例〕
本発明の実施例について、図表により説明する。第1図
は、本発明となる圧力容器1と、短管4と、貫通配管2
とで構成された配管溶接構造を示す。低合金鋼よりなる
圧力容器1の内面には溶接により耐食性金属の肉盛溶接
部3が設けられ、圧力容器1に貫通配管2を通すために
設けられた前記穴の内面にも、溶接により同様に耐食性
金属の肉盛溶接部7が設けられる。さらに、圧力容器1
の外側の前記穴周辺にも耐食性金属の肉盛溶接部8が設
けられる。
耐食性金属の肉盛溶接部3,7及び8は、全てニッケル基
合金あるいはステンレス鋼の溶接金属とする。ニッケル
基合金の溶接金属の場合、特開昭57−25300号公報に記
載の如く、溶接金属の安定化パラメーターが7以上の
高耐食性ニッケル基合金とする(=0.13×(Nb+2T
i)/C;Nb,Ti,Cは重量%を示す)。
次に短管4を前記穴に挿入し、圧力容器1の外側でシー
ル溶接を行い、溶接部9を設ける。
前記短管4は、特願昭57−166833号、 特願昭57−166834号、 特願昭57−166835号、 特願昭60−14623号公報記載のニオブ含有の高耐食性ニ
ッケル基合金からなり、溶接部9は溶接金属の安定化パ
ラメーターが7以上の高耐食性ニッケル基合金からな
る。
しかる後、短管4に貫通配管2を挿入し、圧力容器1の
外側で両管をシール溶接により溶接部10を設ける。貫通
配管2は上記のニオブ含有の高耐食性ニッケル基合金、
ないしは、例えばSUS316LCや遠心鋳造管CF−3Mの如きス
テンレス鋼からなる。溶接部10は溶接金属の安定化パラ
メーターが7以上の高耐食性ニッケル基合金からな
る。
上記の如く、本発明の実施例において、圧力容器1に設
けた耐食性金属の肉盛溶接部3,7及び8と、短管4、貫
通配管2夫々の溶接部9及び10とを、溶接金属の安定化
パラメーターが7以上の高耐食性ニッケル基合金に規
定したこと、そして、短管4の材料をニオブが含有のニ
ッケル基合金もしくはステンレス鋼に規定したことはす
べて、圧力容器内の酸素を含む高温水に対し、耐応力腐
食割れ性を保有する必要があるためである。
4.発明の効果 本発明によれば、原子力プラントの圧力容器1と短管4
との溶接部9、及び短管4と貫通配管2との溶接部10
が、圧力容器1の外側に設けられているので、これらの
溶接部周辺に応力腐食割れなどの損傷の有無を調査する
非破壊検査を行う場合の作業を、圧力容器の外側から実
施でき、かつ、また、これらの溶接部周辺に損傷が発見
され、改修工事を要する場合も圧力容器1の外側から改
修工事を実施することが出来る。
従って、第1表に示すように、前記非破壊検査あるいは
前記改修工事での放射線被曝線量が、従来の場合に比し
著しく軽減され、作業性も大巾に向上するので作業が集
中的に、かつ短期間で実施できることになり、原子力プ
ラントの稼動率の低下を防止し、コスト面でも著しい節
減が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による圧力容器と短管と貫通配管とから
なる配管溶接構造の部分断面図、第2図は原子力プラン
トの圧力容器の全体構成図、第3図は従来技術における
圧力容器と短管と貫通配管とからなる配管溶接構造の部
分断面図を示す。 1……圧力容器、2……貫通配管、 3……肉盛溶接部、4……短管、 7,8……肉盛溶接部、9,10……溶接部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子力プラントの圧力容器の外側と内側と
    を貫いて設けられる貫通配管が、前記圧力容器に短管を
    介して溶接される、圧力容器の配管溶接構造において、
    前記圧力容器に設けられた穴の内側と、前記圧力容器の
    外側の穴周辺部の全面に、予め耐食性金属の肉盛溶接部
    が設けられ、次いで、前記穴に耐食性金属からなる短管
    が挿入され、該短管と前記圧力容器とが該圧力容器の外
    側でシール溶接により取付けられた後、前記短管内に耐
    食性金属からなる前記貫通配管が挿入され、該貫通配管
    と前記短管とが前記圧力容器の外側でシール溶接により
    取付けられる構造であることを特徴とする圧力容器の配
    管溶接構造。
  2. 【請求項2】前記圧力容器の内面に耐食性金属の肉盛溶
    接部に設けられた前記圧力容器の外側と内側とを貫いて
    設けられた前記貫通配管が、前記圧力容器に前記短管を
    介して溶接により取付けられる配管溶接構造において、
    前記圧力容器に設けられた穴の内側と、前記圧力容器の
    外側の穴周辺部の全面に、予めニオブ含有の高耐食性ニ
    ッケル基合金(安定化パラメーターが7以上)による
    肉盛溶接部が設けられ、次いで前記穴に、ニオブ含有の
    高耐食性ニッケル基合金よりなる前記短管が挿入され、
    該短管と前記圧力容器とが該圧力容器の外側でシール溶
    接により取付けられて、安定化パラメーターが7以上
    の高耐食性ニッケル基合金からなる溶接部が設けられた
    後、前記短管内に前記貫通配管が挿入され、該短管と該
    貫通配管とが前記圧力容器の外側でシール溶接により取
    付けられて、安定化パラメーターが7以上の高耐食性
    ニッケル基合金からなる溶接部が設けられた構造である
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の圧力
    容器の配管溶接構造。
JP21343286A 1986-09-10 1986-09-10 圧力容器の配管溶接構造 Expired - Lifetime JPH07102454B2 (ja)

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