JPH07103405B2 - 棒状焼結材の押抜き加工装置 - Google Patents
棒状焼結材の押抜き加工装置Info
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- JPH07103405B2 JPH07103405B2 JP3033610A JP3361091A JPH07103405B2 JP H07103405 B2 JPH07103405 B2 JP H07103405B2 JP 3033610 A JP3033610 A JP 3033610A JP 3361091 A JP3361091 A JP 3361091A JP H07103405 B2 JPH07103405 B2 JP H07103405B2
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- sintered material
- shaped sintered
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引張強さ及び伸び特性
に優れる棒状焼結材を得る押抜き加工装置に関するもの
である。
に優れる棒状焼結材を得る押抜き加工装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、防護物に射出する貫
通体が、棒状焼結材を縮径加工して製造されている。こ
の粉末成形材である棒状焼結材の縮径加工には、2頭又
は4頭のダイスを用いたスウエージング加工又は押切り
タツプを用いるのが一般的である。しかして、この加工
方法を引張強さT.S.100Kgf /mm2 程度の高強度
素材に適用する場合、加工荷重が大きいため、大がかり
な専用機が必要であり、大がかりな専用機を使用した場
合でも高い密度上昇が得られないという技術的課題があ
る。加えて、非連続的で間欠的な加工方法であるため、
寸法精度の大幅な改善は望めず、かつ、曲がりを生じ易
い。
通体が、棒状焼結材を縮径加工して製造されている。こ
の粉末成形材である棒状焼結材の縮径加工には、2頭又
は4頭のダイスを用いたスウエージング加工又は押切り
タツプを用いるのが一般的である。しかして、この加工
方法を引張強さT.S.100Kgf /mm2 程度の高強度
素材に適用する場合、加工荷重が大きいため、大がかり
な専用機が必要であり、大がかりな専用機を使用した場
合でも高い密度上昇が得られないという技術的課題があ
る。加えて、非連続的で間欠的な加工方法であるため、
寸法精度の大幅な改善は望めず、かつ、曲がりを生じ易
い。
【0003】更に、このような加工方法では、断面全体
に圧縮力が作用せず、中心部に半径方向の引張力が作用
するため、低延性で難加工性素材の場合には、大きな静
水圧作用が得られないこととも相まつて、加工中に半径
方向に延在するいわゆるモミワレが中心部に発生し易
い。これは、粉体を焼結した焼結体は、強度が高くもろ
いため、加工に際して割れを生じ易いことにも起因す
る。
に圧縮力が作用せず、中心部に半径方向の引張力が作用
するため、低延性で難加工性素材の場合には、大きな静
水圧作用が得られないこととも相まつて、加工中に半径
方向に延在するいわゆるモミワレが中心部に発生し易
い。これは、粉体を焼結した焼結体は、強度が高くもろ
いため、加工に際して割れを生じ易いことにも起因す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、固定部材3と、固定部材3によつてしゆう動案内さ
れる支柱13と、支柱13に固着されて固定部材3の一
側に配置され、次第に縮径するテーパ孔部14aを有す
るダイス14を固設した可動下板11と、固定部材3の
他側に配置して支柱13に固着した可動上板12と、固
定部材3と可動上板12との間に配置され、可動上板1
2及び可動下板11に往復移動を与えるシリンダ装置5
とを有し、ダイス14のテーパ孔部14aの小径端部よ
りも大径をなすように粉体を焼結してなり、ダイス14
に対して長尺で外周面に液状潤滑剤22を塗布した棒状
焼結材21を用いる棒状焼結材の押抜き加工装置であつ
て、棒状焼結材21の一端部をダイス14のテーパ孔部
14a内に挿入し、他端部を固定部材3に当接させると
共に、シリンダ装置5によつて可動下板11を移動さ
せ、ダイス14のテーパ孔部14aを棒状焼結材21の
一端部から次第に通過させ、押抜き加工によるひずみ硬
化を棒状焼結材21に与えることを特徴とする棒状焼結
材の押抜き加工装置である。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、固定部材3と、固定部材3によつてしゆう動案内さ
れる支柱13と、支柱13に固着されて固定部材3の一
側に配置され、次第に縮径するテーパ孔部14aを有す
るダイス14を固設した可動下板11と、固定部材3の
他側に配置して支柱13に固着した可動上板12と、固
定部材3と可動上板12との間に配置され、可動上板1
2及び可動下板11に往復移動を与えるシリンダ装置5
とを有し、ダイス14のテーパ孔部14aの小径端部よ
りも大径をなすように粉体を焼結してなり、ダイス14
に対して長尺で外周面に液状潤滑剤22を塗布した棒状
焼結材21を用いる棒状焼結材の押抜き加工装置であつ
て、棒状焼結材21の一端部をダイス14のテーパ孔部
14a内に挿入し、他端部を固定部材3に当接させると
共に、シリンダ装置5によつて可動下板11を移動さ
せ、ダイス14のテーパ孔部14aを棒状焼結材21の
一端部から次第に通過させ、押抜き加工によるひずみ硬
化を棒状焼結材21に与えることを特徴とする棒状焼結
材の押抜き加工装置である。
【0005】
【作用】外周面に液状潤滑剤を塗布した状態の棒状焼結
材を、固定部材とダイスのテーパ孔部との間にセツトす
る。次いで、シリンダ装置によつて可動下板と共にダイ
スを移動させ、一端が固定部材に当接する棒状焼結材を
ダイスのテーパ孔部に相対的に圧入させ、断面積を減少
させてテーパ孔部の小径端部から次第に押抜く。その
際、可動下板は、支柱が固定部材によつて案内されて可
動上板と一緒に移動する。このようにしてダイスを通過
した棒状焼結材にスエージ加工が施されるので、棒状焼
結材の機械的特性(例えば、引張強さ、伸び、衝撃値
等)を改善することができる。
材を、固定部材とダイスのテーパ孔部との間にセツトす
る。次いで、シリンダ装置によつて可動下板と共にダイ
スを移動させ、一端が固定部材に当接する棒状焼結材を
ダイスのテーパ孔部に相対的に圧入させ、断面積を減少
させてテーパ孔部の小径端部から次第に押抜く。その
際、可動下板は、支柱が固定部材によつて案内されて可
動上板と一緒に移動する。このようにしてダイスを通過
した棒状焼結材にスエージ加工が施されるので、棒状焼
結材の機械的特性(例えば、引張強さ、伸び、衝撃値
等)を改善することができる。
【0006】ダイスの通過に際し、非圧縮性の液状潤滑
剤を周囲に介在させた棒状焼結材は、摩擦力を大きく受
けることなく相対移動して縮径加工され、これによつて
押抜き加工によるひずみ硬化された製品が得られる。更
に、棒状焼結材の外周面に塗布した液状潤滑剤が、ダイ
スのテーパ孔部との間に介在することにより、摩擦力を
低減し、高強度材で起こり易い表面の肌荒れ及び焼付き
を防止できる。
剤を周囲に介在させた棒状焼結材は、摩擦力を大きく受
けることなく相対移動して縮径加工され、これによつて
押抜き加工によるひずみ硬化された製品が得られる。更
に、棒状焼結材の外周面に塗布した液状潤滑剤が、ダイ
スのテーパ孔部との間に介在することにより、摩擦力を
低減し、高強度材で起こり易い表面の肌荒れ及び焼付き
を防止できる。
【0007】このように、小径孔部から相対的に押出さ
れる棒状焼結材は、ダイスからの軸線方向の圧縮力を受
けることによつて大きな静水圧作用を受けて圧縮され、
テーパ孔部を通過して相対的押抜き加工によるひずみ硬
化を受けるため、高密度化及び高強度化が良好に得られ
る。すなわち、粉末成形材で気孔を有する棒状焼結材の
密度上昇が極めて良好に得られると共に、難加工性材料
からなる棒状焼結材の中心部にモミワレを生ずることが
良好に防止される。
れる棒状焼結材は、ダイスからの軸線方向の圧縮力を受
けることによつて大きな静水圧作用を受けて圧縮され、
テーパ孔部を通過して相対的押抜き加工によるひずみ硬
化を受けるため、高密度化及び高強度化が良好に得られ
る。すなわち、粉末成形材で気孔を有する棒状焼結材の
密度上昇が極めて良好に得られると共に、難加工性材料
からなる棒状焼結材の中心部にモミワレを生ずることが
良好に防止される。
【0008】更に、棒状焼結材の外周に介在させた液状
潤滑剤によつて、棒状焼結材とダイスとの間の摩擦力が
極めて小さいものとなるので、加工中の棒状焼結材内部
のひずみ分布の変動が小さく、製品の機械的特性におけ
る不均一性が著しく軽減される。なお、棒状焼結材は、
常温にて加工できる他、500℃程度までに加熱して温
間にて加工することもできる。
潤滑剤によつて、棒状焼結材とダイスとの間の摩擦力が
極めて小さいものとなるので、加工中の棒状焼結材内部
のひずみ分布の変動が小さく、製品の機械的特性におけ
る不均一性が著しく軽減される。なお、棒状焼結材は、
常温にて加工できる他、500℃程度までに加熱して温
間にて加工することもできる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図4は、本発明の1実施例に係る押
抜き加工装置を示す。図中において符号1は、固定枠体
を示し、固定下板2と固定部材である固定上板3とを4
本の支柱4にて連結して構成される。各支柱4の小径を
なす両端部には、それぞれナツト4aが螺合している。
この固定下板2の中央部には製品取り出し用の通孔2a
が形成され、また、固定上板3の固定下板2と対向する
内面中央部には、凹所を形成し、この凹所に圧入した支
持部材3aによつて当接面3bを形成している。
て説明する。図1〜図4は、本発明の1実施例に係る押
抜き加工装置を示す。図中において符号1は、固定枠体
を示し、固定下板2と固定部材である固定上板3とを4
本の支柱4にて連結して構成される。各支柱4の小径を
なす両端部には、それぞれナツト4aが螺合している。
この固定下板2の中央部には製品取り出し用の通孔2a
が形成され、また、固定上板3の固定下板2と対向する
内面中央部には、凹所を形成し、この凹所に圧入した支
持部材3aによつて当接面3bを形成している。
【0010】また、固定上板3の外面中央部には、複動
式のシリンダ装置5のシリンダ5aが固設され、シリン
ダ5aにしゆう動自在に嵌合するピストン5bによつて
上室5cと下室5dとを区画している。5eはロツドカ
バーを液密に挿通するピストンロツドであり、その突出
上端部が後記する可動上板12の下面に結合される。そ
して、このような固定下板2及び固定上板3の側面並び
にシリンダ5aの上端は、補強部材7に堅固に固着して
ある。
式のシリンダ装置5のシリンダ5aが固設され、シリン
ダ5aにしゆう動自在に嵌合するピストン5bによつて
上室5cと下室5dとを区画している。5eはロツドカ
バーを液密に挿通するピストンロツドであり、その突出
上端部が後記する可動上板12の下面に結合される。そ
して、このような固定下板2及び固定上板3の側面並び
にシリンダ5aの上端は、補強部材7に堅固に固着して
ある。
【0011】一方、10は可動枠体を示し、可動下板1
1と可動上板12とを2本の支柱13にて連結して構成
される。支柱13は、固定上板3をしゆう動自在に挿通
してガイドポストとしての機能、及び、可動下板11と
可動上板12とを連結してタイロツドとしての機能を併
有する。各支柱13の小径をなす両端部には、それぞれ
ナツト13aが螺合している。この可動下板11の中央
部には段面を介して接続する大径孔と小径孔とからなる
段付通孔11aが形成され、この段付通孔11aにダイ
ス14が圧入固着されている。ダイス14は、上部に位
置し、下方に向けて次第に縮径するテーパ孔部14a
と、テーパ孔部14aの下端に接続する小径孔部14b
とを有する。また、一方の支柱13の下降状態での上端
部は、補強部材7の筒状部13bにしゆう動自在に挿通
している。しかして、可動下板11は、支柱13が固定
上板3及び筒状部13bに案内されて上下動自在であ
る。
1と可動上板12とを2本の支柱13にて連結して構成
される。支柱13は、固定上板3をしゆう動自在に挿通
してガイドポストとしての機能、及び、可動下板11と
可動上板12とを連結してタイロツドとしての機能を併
有する。各支柱13の小径をなす両端部には、それぞれ
ナツト13aが螺合している。この可動下板11の中央
部には段面を介して接続する大径孔と小径孔とからなる
段付通孔11aが形成され、この段付通孔11aにダイ
ス14が圧入固着されている。ダイス14は、上部に位
置し、下方に向けて次第に縮径するテーパ孔部14a
と、テーパ孔部14aの下端に接続する小径孔部14b
とを有する。また、一方の支柱13の下降状態での上端
部は、補強部材7の筒状部13bにしゆう動自在に挿通
している。しかして、可動下板11は、支柱13が固定
上板3及び筒状部13bに案内されて上下動自在であ
る。
【0012】そして、シリンダ5aには、a位置、b位
置及びc位置を有する切り換え弁15、流量可変調節弁
16及びリリーフ弁17を介して液圧ポンプ18が接続
される。各19は作動液体を貯溜するリザーバであり、
20は圧力計である。
置及びc位置を有する切り換え弁15、流量可変調節弁
16及びリリーフ弁17を介して液圧ポンプ18が接続
される。各19は作動液体を貯溜するリザーバであり、
20は圧力計である。
【0013】次に、上記実施例の作用について説明す
る。棒状焼結材21は、金属粉体を焼結した粉末成形材
であり、引張強さT.S.100Kgf/mm2程度の
高強度材料(例えば、W−Ni−Fe焼結合金)にて形
成されている。この棒状焼結材21は、ダイス14のテ
ーパ孔部14aの小径端部及び小径孔部14bよりも若
干大径(具体的には、断面積で20〜30%程度大き
い)の棒状体をなし、ダイス14に対して充分に長尺で
ある。このような棒状焼結材21の外周面には、図4に
示すように液状潤滑剤22を薄膜をなすように予め塗布
してある。液状潤滑剤22は、粘性の高いゾル状の二硫
化モリブデン等である。
る。棒状焼結材21は、金属粉体を焼結した粉末成形材
であり、引張強さT.S.100Kgf/mm2程度の
高強度材料(例えば、W−Ni−Fe焼結合金)にて形
成されている。この棒状焼結材21は、ダイス14のテ
ーパ孔部14aの小径端部及び小径孔部14bよりも若
干大径(具体的には、断面積で20〜30%程度大き
い)の棒状体をなし、ダイス14に対して充分に長尺で
ある。このような棒状焼結材21の外周面には、図4に
示すように液状潤滑剤22を薄膜をなすように予め塗布
してある。液状潤滑剤22は、粘性の高いゾル状の二硫
化モリブデン等である。
【0014】先ず、切り換え弁15にa位置を採らせて
液圧ポンプ18によつて作動液体を上室5cに送り込ん
で下室5dをドレインし、可動枠体10を下降駆動す
る。この操作によつて可動下板11と固定上板3との間
を充分に拡大させ、この固定上板3の当接面3bと可動
下板11のダイス14のテーパ孔部14aとの間に棒状
焼結材21をセツトする。セツトが完了したなら、切り
換え弁15にb位置を採らせて両室5c,5dをドレイ
ンした後にc位置を採らせて可動枠体10を上昇駆動
し、可動下板11を上昇駆動する。これにより、上端が
当接面3bに当接する棒状焼結材21は、ダイス14の
テーパ孔部14aに相対的に圧入され、断面積を減少さ
せて小径孔部14bから次第に押抜かれる。このように
してダイス14を通過した棒状焼結材21には、スエー
ジ加工が施され、機械的特性(例えば、引張強さ、伸
び、衝撃値等)が改善される。
液圧ポンプ18によつて作動液体を上室5cに送り込ん
で下室5dをドレインし、可動枠体10を下降駆動す
る。この操作によつて可動下板11と固定上板3との間
を充分に拡大させ、この固定上板3の当接面3bと可動
下板11のダイス14のテーパ孔部14aとの間に棒状
焼結材21をセツトする。セツトが完了したなら、切り
換え弁15にb位置を採らせて両室5c,5dをドレイ
ンした後にc位置を採らせて可動枠体10を上昇駆動
し、可動下板11を上昇駆動する。これにより、上端が
当接面3bに当接する棒状焼結材21は、ダイス14の
テーパ孔部14aに相対的に圧入され、断面積を減少さ
せて小径孔部14bから次第に押抜かれる。このように
してダイス14を通過した棒状焼結材21には、スエー
ジ加工が施され、機械的特性(例えば、引張強さ、伸
び、衝撃値等)が改善される。
【0015】ダイス14の通過に際し、非圧縮性の液状
潤滑剤22を薄膜状に周囲に介在させた棒状焼結材21
は、摩擦力を大きく受けることなく相対移動して縮径加
工され、これによつて押抜き加工によるひずみ硬化が良
好になされた製品が得られる。更に、棒状焼結材21の
外周面に塗布した液状潤滑剤22がダイス14のテーパ
孔部14a及び小径孔部14bとの間に介在するので、
特にダイス14のテーパ孔部14aに位置する棒状焼結
材21には、可動下板11からの軸線方向の圧縮力が作
用すると共に、液状潤滑剤22を介した圧縮力を外周か
ら受けて、静水圧作用を受けた状態で圧縮され、高密度
化及び高強度化が促される。ダイス14の小径孔部14
bは、テーパ孔部14aによつて縮径加工された棒状焼
結材21の曲がりを抑制すると共に整形するように機能
する。
潤滑剤22を薄膜状に周囲に介在させた棒状焼結材21
は、摩擦力を大きく受けることなく相対移動して縮径加
工され、これによつて押抜き加工によるひずみ硬化が良
好になされた製品が得られる。更に、棒状焼結材21の
外周面に塗布した液状潤滑剤22がダイス14のテーパ
孔部14a及び小径孔部14bとの間に介在するので、
特にダイス14のテーパ孔部14aに位置する棒状焼結
材21には、可動下板11からの軸線方向の圧縮力が作
用すると共に、液状潤滑剤22を介した圧縮力を外周か
ら受けて、静水圧作用を受けた状態で圧縮され、高密度
化及び高強度化が促される。ダイス14の小径孔部14
bは、テーパ孔部14aによつて縮径加工された棒状焼
結材21の曲がりを抑制すると共に整形するように機能
する。
【0016】このように、小径孔部14bから相対的に
押出される棒状焼結材21は、可動下板11からの軸線
方向の圧縮力を受けるのみならず液状潤滑剤22を介し
た圧縮力を受け、大きな静水圧作用を受けて圧縮され、
テーパ孔部14aを通過して相対的押抜き加工によるひ
ずみ硬化を受けるため、高密度化及び高強度化が良好に
得られる。すなわち、粉末成形材で気孔を有する棒状焼
結材21の密度上昇が極めて良好に得られると共に、難
加工性材料からなる棒状焼結材21の中心部にモミワレ
を生ずることが良好に防止される。具体的には、焼結体
である棒状焼結材21内の大きな気孔が大きく圧縮され
て潰れ、混在する気孔の大きさが揃うと共に、気孔率を
0.5%以下に低下させることができ、機械的特性を改
善することができる。
押出される棒状焼結材21は、可動下板11からの軸線
方向の圧縮力を受けるのみならず液状潤滑剤22を介し
た圧縮力を受け、大きな静水圧作用を受けて圧縮され、
テーパ孔部14aを通過して相対的押抜き加工によるひ
ずみ硬化を受けるため、高密度化及び高強度化が良好に
得られる。すなわち、粉末成形材で気孔を有する棒状焼
結材21の密度上昇が極めて良好に得られると共に、難
加工性材料からなる棒状焼結材21の中心部にモミワレ
を生ずることが良好に防止される。具体的には、焼結体
である棒状焼結材21内の大きな気孔が大きく圧縮され
て潰れ、混在する気孔の大きさが揃うと共に、気孔率を
0.5%以下に低下させることができ、機械的特性を改
善することができる。
【0017】更に、棒状焼結材21の外周に薄膜状に介
在させた液状潤滑剤22によつて、棒状焼結材21とダ
イス14との間の摩擦力が極めて小さいものとなるの
で、高強度材で起こり易い表面の肌荒れ及び焼付きを防
止できると共に、加工中の棒状焼結材21内部のひずみ
分布の変動が小さくなり、製品の機械的特性における不
均一性が著しく軽減される。ダイス14を通過して押抜
き加工された製品は、固定下板2の通孔2aから挿入し
たクランプ工具23によつて先端部を挟持して曲がりを
抑制しながら通孔2aから取り出す。
在させた液状潤滑剤22によつて、棒状焼結材21とダ
イス14との間の摩擦力が極めて小さいものとなるの
で、高強度材で起こり易い表面の肌荒れ及び焼付きを防
止できると共に、加工中の棒状焼結材21内部のひずみ
分布の変動が小さくなり、製品の機械的特性における不
均一性が著しく軽減される。ダイス14を通過して押抜
き加工された製品は、固定下板2の通孔2aから挿入し
たクランプ工具23によつて先端部を挟持して曲がりを
抑制しながら通孔2aから取り出す。
【0018】ところで、押抜き加工が進行して可動下板
11と固定上板3との間が縮小したなら、一旦可動下板
11を下降駆動し、固定上板3の当接面3bと棒状焼結
材21の上端面との間に棒状焼結材21よりも小径の棒
状部材を介在させ、再度、可動下板11を上昇駆動す
る。これによつて棒状焼結材21の全てをダイス14を
通過させる。また、棒状焼結材21は、常温にて加工で
きる他、500℃程度までに加熱して温間にて加工する
こともできる。なお、図1のダイス14を固定したまま
で固定上板3を下降駆動し、棒状焼結材21をダイス1
4に押込み、直接に押抜き加工することも考えられる
が、その場合には、固定上板3の当接面3bの面圧が大
きく上昇し、棒状焼結材21に過大な圧縮力が作用する
傾向があるので望ましくない。
11と固定上板3との間が縮小したなら、一旦可動下板
11を下降駆動し、固定上板3の当接面3bと棒状焼結
材21の上端面との間に棒状焼結材21よりも小径の棒
状部材を介在させ、再度、可動下板11を上昇駆動す
る。これによつて棒状焼結材21の全てをダイス14を
通過させる。また、棒状焼結材21は、常温にて加工で
きる他、500℃程度までに加熱して温間にて加工する
こともできる。なお、図1のダイス14を固定したまま
で固定上板3を下降駆動し、棒状焼結材21をダイス1
4に押込み、直接に押抜き加工することも考えられる
が、その場合には、固定上板3の当接面3bの面圧が大
きく上昇し、棒状焼結材21に過大な圧縮力が作用する
傾向があるので望ましくない。
【0019】実際に、防護物に射出する貫通体用の材料
であるW−Ni−Fe焼結合金製の棒状焼結材21に押
抜き加工を施した。棒状焼結材21は、鉄及びニツケル
をバインダーとし、96%程度のタングステンを含む粉
末をゴム袋に入れ、静水圧加工にて成形した後、焼結し
て製作され、長さ800mm程度である。この加工前の棒
状焼結材21は、図5にaにて示すように、焼結ままで
は破断点の伸びEl.が20%以上、かつ、引張強さ
T.S.が100Kgf /mm2 以下で、特に伸びの品質に
バラツキが認められた。この棒状焼結材21に小径孔部
14bの直径が30mmのダイス14を使用して、上記の
装置によつて20%の断面減少率を与えるように押抜き
加工を施した。その結果、図5にbにて示すように、伸
びEl.が8〜13%で、引張強さT.S.が125Kg
f /mm2 以上の比較的品質のバラツキの少ない良好な性
質の製品が得られた。なお、防護物に射出する貫通体に
は、引張強さT.S.の向上と共に10%程度或いはそ
れ以上の伸びEl.特性が実際上求められている。ま
た、図5にcにて示す製品は、断面減少率を10%程度
与えたものであり、伸びEl.及び引張強さT.S.に
関する中間の特性が得られた。図5に、押抜き加工によ
る結果を実線Aにて示す。
であるW−Ni−Fe焼結合金製の棒状焼結材21に押
抜き加工を施した。棒状焼結材21は、鉄及びニツケル
をバインダーとし、96%程度のタングステンを含む粉
末をゴム袋に入れ、静水圧加工にて成形した後、焼結し
て製作され、長さ800mm程度である。この加工前の棒
状焼結材21は、図5にaにて示すように、焼結ままで
は破断点の伸びEl.が20%以上、かつ、引張強さ
T.S.が100Kgf /mm2 以下で、特に伸びの品質に
バラツキが認められた。この棒状焼結材21に小径孔部
14bの直径が30mmのダイス14を使用して、上記の
装置によつて20%の断面減少率を与えるように押抜き
加工を施した。その結果、図5にbにて示すように、伸
びEl.が8〜13%で、引張強さT.S.が125Kg
f /mm2 以上の比較的品質のバラツキの少ない良好な性
質の製品が得られた。なお、防護物に射出する貫通体に
は、引張強さT.S.の向上と共に10%程度或いはそ
れ以上の伸びEl.特性が実際上求められている。ま
た、図5にcにて示す製品は、断面減少率を10%程度
与えたものであり、伸びEl.及び引張強さT.S.に
関する中間の特性が得られた。図5に、押抜き加工によ
る結果を実線Aにて示す。
【0020】一方、小径孔部14bの直径が18mmのダ
イス14を使用して、同様の断面減少率を引抜き加工に
よつて与えた特性を図5に一点鎖線Bにて示す。引抜き
加工は、棒状焼結材21の先端を引張つてダイス14を
通過させる加工方法である。同図において、dは焼結ま
まの特性、eは引抜き加工後の特性、また、fは10%
程度の断面減少率を与えた特性をそれぞれ示す。しかし
て、引抜き加工によれば、押抜き加工による特性を示す
実線Aと比較して、伸びの低下が過度に得られると共
に、引張強さの向上に劣ることが分かる。これは、押抜
き加工の方が、加工時の静水圧を良好に作用させること
ができることに起因するものである。
イス14を使用して、同様の断面減少率を引抜き加工に
よつて与えた特性を図5に一点鎖線Bにて示す。引抜き
加工は、棒状焼結材21の先端を引張つてダイス14を
通過させる加工方法である。同図において、dは焼結ま
まの特性、eは引抜き加工後の特性、また、fは10%
程度の断面減少率を与えた特性をそれぞれ示す。しかし
て、引抜き加工によれば、押抜き加工による特性を示す
実線Aと比較して、伸びの低下が過度に得られると共
に、引張強さの向上に劣ることが分かる。これは、押抜
き加工の方が、加工時の静水圧を良好に作用させること
ができることに起因するものである。
【0021】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る棒状焼結材の押抜き加工装置によれば、簡
素な構造の押抜き加工装置によつて棒状焼結材に押抜き
加工が施され、その結果として、棒状焼結材に関する次
の効果が得られる。 (1)ダイスに対して長尺な棒状焼結材に対し、連続的
な加工を与えることができ、寸法精度の良好な改善が得
られる。 (2)棒状焼結材内部に押圧力のみならず大きな静水圧
が作用するため、粉末成形材の密度上昇が良好に得ら
れ、かつ、軸線方向にも圧縮力が作用し、中心部に軸線
方向の引張応力が発生しないため、低延性で難加工性素
材において、加工中に半径方向に延在して生ずる中心部
のモミワレの防止に有効である。しかも、この棒状焼結
材に作用する軸線方向の圧縮力は、一端が固定部材に当
接する棒状焼結材に対し、ダイスを移動させて付与され
るので、棒状焼結材に過大に作用することが抑制され
る。更に、テーパ孔部を通過して相対的な押抜き加工に
よるひずみ硬化を受けるため、高密度化及び高強度化が
良好に得られる。その結果、引張強さと伸び特性とが良
好に両立した棒状焼結材が得られる。
本発明に係る棒状焼結材の押抜き加工装置によれば、簡
素な構造の押抜き加工装置によつて棒状焼結材に押抜き
加工が施され、その結果として、棒状焼結材に関する次
の効果が得られる。 (1)ダイスに対して長尺な棒状焼結材に対し、連続的
な加工を与えることができ、寸法精度の良好な改善が得
られる。 (2)棒状焼結材内部に押圧力のみならず大きな静水圧
が作用するため、粉末成形材の密度上昇が良好に得ら
れ、かつ、軸線方向にも圧縮力が作用し、中心部に軸線
方向の引張応力が発生しないため、低延性で難加工性素
材において、加工中に半径方向に延在して生ずる中心部
のモミワレの防止に有効である。しかも、この棒状焼結
材に作用する軸線方向の圧縮力は、一端が固定部材に当
接する棒状焼結材に対し、ダイスを移動させて付与され
るので、棒状焼結材に過大に作用することが抑制され
る。更に、テーパ孔部を通過して相対的な押抜き加工に
よるひずみ硬化を受けるため、高密度化及び高強度化が
良好に得られる。その結果、引張強さと伸び特性とが良
好に両立した棒状焼結材が得られる。
【0022】(3)液状潤滑剤が棒状焼結材とダイス壁
との間に薄膜状に介在し、この間の摩擦を著しく軽減す
るので、加工中の棒状焼結材内部に発生するひずみ分布
の変動が小さく、製品の機械的特性における不均一性が
軽減される。 (4)焼結体である棒状焼結材内の大きな気孔が静水圧
によつて大きく圧縮されて潰れ、混在する気孔の大きさ
が揃うと共に、気孔率を良好に低下させることができ、
その結果機械的特性が向上する。
との間に薄膜状に介在し、この間の摩擦を著しく軽減す
るので、加工中の棒状焼結材内部に発生するひずみ分布
の変動が小さく、製品の機械的特性における不均一性が
軽減される。 (4)焼結体である棒状焼結材内の大きな気孔が静水圧
によつて大きく圧縮されて潰れ、混在する気孔の大きさ
が揃うと共に、気孔率を良好に低下させることができ、
その結果機械的特性が向上する。
【図1】 本発明の1実施例に係る押抜き加工装置を一
部切開して示す正面図。
部切開して示す正面図。
【図2】 同じく側面図。
【図3】 同じく一部切開して示す平面図。
【図4】 棒状焼結材を示す断面図。
【図5】 伸び−引張強さ特性を示す線図。
1:固定枠体,2:固定下板,2a:通孔,3:固定上
板(固定部材),3a:支持部材,3b:当接面,4:
支柱,5:シリンダ装置,5a:シリンダ,10:可動
枠体,11:可動下板,11a:段付通孔,12:可動
上板,13:支柱,,14:ダイス,14a:テーパ孔
部,14b:小径孔部,15:切り換え弁,18:液圧
ポンプ,21:棒状焼結材,22:液状潤滑剤。
板(固定部材),3a:支持部材,3b:当接面,4:
支柱,5:シリンダ装置,5a:シリンダ,10:可動
枠体,11:可動下板,11a:段付通孔,12:可動
上板,13:支柱,,14:ダイス,14a:テーパ孔
部,14b:小径孔部,15:切り換え弁,18:液圧
ポンプ,21:棒状焼結材,22:液状潤滑剤。
フロントページの続き (72)発明者 中尾 清隆 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日本 製鋼所内 (56)参考文献 特開 昭52−53756(JP,A) 特開 昭49−129063(JP,A) 特開 平4−26709(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 固定部材(3)と、固定部材(3)によ
つてしゆう動案内される支柱(13)と、支柱(13)
に固着されて固定部材(3)の一側に配置され、次第に
縮径するテーパ孔部(14a)を有するダイス(14)
を固設した可動下板(11)と、固定部材(3)の他側
に配置して支柱(13)に固着した可動上板(12)
と、固定部材(3)と可動上板(12)との間に配置さ
れ、可動上板(12)及び可動下板(11)に往復移動
を与えるシリンダ装置(5)とを有し、ダイス(14)
のテーパ孔部(14a)の小径端部よりも大径をなすよ
うに粉体を焼結してなり、ダイス(14)に対して長尺
で外周面に液状潤滑剤(22)を塗布した棒状焼結材
(21)を用いる棒状焼結材の押抜き加工装置であつ
て、棒状焼結材(21)の一端部をダイス(14)のテ
ーパ孔部(14a)内に挿入し、他端部を固定部材
(3)に当接させると共に、シリンダ装置(5)によつ
て可動下板(11)を移動させ、ダイス(14)のテー
パ孔部(14a)を棒状焼結材(21)の一端部から次
第に通過させ、押抜き加工によるひずみ硬化を棒状焼結
材(21)に与えることを特徴とする棒状焼結材の押抜
き加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3033610A JPH07103405B2 (ja) | 1991-02-02 | 1991-02-02 | 棒状焼結材の押抜き加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3033610A JPH07103405B2 (ja) | 1991-02-02 | 1991-02-02 | 棒状焼結材の押抜き加工装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04358007A JPH04358007A (ja) | 1992-12-11 |
| JPH07103405B2 true JPH07103405B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=12391230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3033610A Expired - Lifetime JPH07103405B2 (ja) | 1991-02-02 | 1991-02-02 | 棒状焼結材の押抜き加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07103405B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5244283B2 (ja) * | 1973-04-20 | 1977-11-07 | ||
| JPS5253756A (en) * | 1975-10-29 | 1977-04-30 | Ishikawajima Harima Heavy Ind | Moulding method for metal powder |
| JPH0723485B2 (ja) * | 1990-05-23 | 1995-03-15 | 株式会社日本製鋼所 | 焼結材の加工方法 |
-
1991
- 1991-02-02 JP JP3033610A patent/JPH07103405B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04358007A (ja) | 1992-12-11 |
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