JPH07104280B2 - 米の食味評価方法 - Google Patents

米の食味評価方法

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JPH07104280B2
JPH07104280B2 JP17064387A JP17064387A JPH07104280B2 JP H07104280 B2 JPH07104280 B2 JP H07104280B2 JP 17064387 A JP17064387 A JP 17064387A JP 17064387 A JP17064387 A JP 17064387A JP H07104280 B2 JPH07104280 B2 JP H07104280B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は米の食味の総合評価値を科学的に測定する米の
食味評価方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、米の食味に関する総合評価は、炊飯した米につい
て複数の専門審査官が食味の総合評価に関する外観,香
り,味,粘り及び硬さ等の各比較項目を、評価の基準と
なる基準米のそれらと比較してどれだけ優れているか或
いは劣っているかを繰り返し試験しその平均値をとって
それらを総合的にまとめることによって、即ち所謂官能
試験により行われていた。しかしながら、この官能試験
は、人により個人差がある味覚に基づき行われるもので
あるため、たとえ複数の審査官による複数の評価結果の
平均をとったとしても、その評価値が時と場所を変えて
も不変な客観的且つ絶対的な値となるとは言えない。一
方、米の組成、理化学的性質を科学的に測定・分析値と
前記官能試験で得た食味の総合評価値との間の相関関係
を調べ、これにより、科学的手法によって各測定値から
米の食味の総合評価を行おうとする研究が進められてい
る。その結果、米を構成する成分のうち米の食味を総合
評価する上で最も重要なものが、米の澱粉質を構成する
アミロースとアミロペクチンの含有比率、蛋白質の含有
率及び水分の含有率等であることが判明している。
次に、米を構成する前記各成分の含有率の大小が米の食
味の総合評価にどのように影響するかを説明する。一般
的に、日本で食味の良い米として人気が高い銘柄は、コ
シヒカリとササニシキである。一例として、コシヒカ
リ、ササニシキを含む数種銘柄米の各標準精白度の白米
が含有する蛋白質の含有率と澱粉質に占めるアミロース
の含有比率を比較して表にすると次の第1表の通りとな
る。
なお、同一銘柄であれば各成分の含有率が表に示すもの
と常に同一であるというものではなく、栽培された産地
の土質及び水質といった地質条件並びに気温、日照時間
及び降雨量等の気象条件によっても各成分の含有率が微
妙に異なることは言うまでもない。
上記第1表より、コシヒカリとササニシキの食味が良い
とする主な要素が、他の一般銘柄米に比べて、蛋白質の
含有率が少ないことと、澱粉質に占めるアミロースの含
有比率が少ないことにあることが理解できる。
上述したように蛋白質の含有率及び澱粉質に占めるアミ
ロースの含有比率が米の食味に大きな影響を及ぼすこと
とは別に、白米の含水率も、炊飯時の米の粘度,硬度に
関連して食味に大きな影響を及ぼす。すなわち、白米の
含水率が15%程度の場合、炊飯時、釜の水中に浸漬して
も白米に亀裂が生じることなく完全な飯粒に炊き上がる
が、含水率が14%を割った白米の場合には、浸漬時の吸
水速度が速すぎて瞬間的に米粒に亀裂を生じ、間もなく
米粒内質に貫通亀裂を生じるため、その割れ目に吸水し
て割れ目から糊を涌出する。同様に、砕米も一気に吸水
するのでべたついた米飯に炊きあがり、しかも米飯が崩
れているため噛みごたえも粘りもない低食味の米飯とな
る。白米の含水率が14%を割ることの主な原因は、米の
収穫後の加工処理段階、特に乾燥作業での過剰乾燥と、
これに続く精米作業での砕米の発生と摩擦発熱に伴う乾
燥の進行と言える。したがって、含水率が14%を割り食
味が低下した白米としないためには、乾燥作業において
は、過剰乾燥とならないように乾燥機の機械操作が必要
であるし、また精米作業においては、部品の摩耗等によ
る砕米の発生あるいは摩擦発熱による過剰乾燥を誘起し
ないように精米機の管理及び調整が必要である。
なお、米の食味に大きな影響を及ぼす米の上記成分、す
なわち蛋白質、澱粉質、及び水分の各含有率の外、脂肪
質と脂肪酸の含有率の大小も、その含有率が低いほど米
の食味が良いとされるように、米の食味に影響を及ぼす
が、影響の度合いは前記3成分の含有率の大小による程
大きなものではないと言える。
通常、精米工場では、食味の良い単一銘柄米のみを大量
に確保することが困難なため、食味において差のある数
種類或いは数銘柄の米、例えば食味評価の上位ランク米
と低位ランク米とを混合して精米し、その混合比を適度
に調節することにより食味の安定した精白米の流通を図
ろうとしている。しかし、混合する米の数種銘柄の選定
と混合比の決定は、過去に調査したデータを基に勘に頼
って処理がなされているのが実情であり、科学的な裏付
けが全くないために、目標通りの食味の安定した精白米
とはならない場合も多く、消費者から苦情が提起される
ことが度々あった。
また一方、うるち米(一般白米)にモチ米を若干量加え
て炊飯すると、米飯の粘性が増大して食味が向上するこ
とが従来より経験的に知られているが、これを化学成分
の変化との関係で説明すると次のことが言える。澱粉質
はアミロースとアミロペクチンとによって構成されてお
り、澱粉質に占めるアミロースの含有比率が多くなる
と、前掲第1表に関連して説明した通り、米の食味は低
下する傾向となる。そこで、澱粉質に占めるアミロペク
チンの含有比率が78%程度である一般うるち米に、アミ
ロペクチンの含有比率がほぼ100%であるモチ米を若干
量添加して炊飯すれば、アミロペクチンの含有比率が多
い、すなわちアミロースの含有比率が少ない米の食味と
ほぼ同等に食味が向上するのである(アミロペクチン含
有比率がある程度を超すと、粘性が強くなり過ぎて米飯
として逆に食味を低下させることになる)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上述べたように、米の食味評価方法の1つである官能
試験によるときは客観性を欠き、ブラベンダーアミログ
ラフ、テクスチュロメーター、その他の物理的測定、並
びにヨウ素呈色比色法、ヨウ素電流滴定法、その他の科
学的測定法によるときは、測定に長時間を要すととも
に、熟練者でないと測定値にばらつきを生じるという問
題点があった。
本発明はこの点を解消しようとするものであり、従来、
米の外観,香り,味,粘り,硬さ等の各比較項目に基づ
き官能試験により求められていた米の食味の総合評価値
に相応する客観的な総合評価値を、誰でもが正確かつ迅
速に測定することのできる米の食味評価方法を提供する
ことを技術的課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、米に近赤外光を照射した際のその吸光
度と官能により求めた米の食味の総合評価値との関係か
ら食味評価係数を定め、試料米を加熱処理もしくは化学
処理することなく、これに近赤外光を照射してその吸光
度を測定し、この吸光度と前記食味評価係数とから前記
試料米の食味の総合評価値を得る米の食味評価方法にお
いて、 前記試料米をほぼ一定の大きさに粉砕した後に攪拌する
ことにより均質化してから、当該試料米による近赤外光
の吸光度を測定することを特徴とする米の食味評価方法
が提供される。
〔作用〕
異なる任意の試料米に対してそれぞれ近赤外光を照射し
たとき、各試料米間に吸光度の差が顕著に現われる波長
が見られる。本発明はこの吸光度特性を利用し、吸光度
の検出信号と、米に近赤外光を照射した際のその吸光度
と官能により求めた米の食味の総合評価値との関係を多
重回帰分析法により演算し求めた食味評価係数とに基づ
き、粉砕粒度がほぼ一定に揃えられるとともに攪拌する
ことにより均質化した当該試料米における食味の総合評
価値を演算し表示するものである。
試料米に照射される近赤外光が前記試料米に吸収される
のは分子を構成する原子の連鎖が熱エネルギーにより伸
縮振動および変角振動するために起こる現象であり、原
子の種類と連鎖状態により固有振動数が異なるために特
定の近赤外線の波長域で振動の大きさが変化し、熱吸収
特性を生じるためであり、粒子の大きさがほぼ一定であ
り、かつ粒度分布が平均的な試料においては、分子が均
一に粒子表面に表れ、近赤外光の照射によって原子の連
鎖構造の違いによる振動が正確に現われる。
〔発明の実施例〕
本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明による米の食味評価測定装置1を正面か
ら見たときの概略図である。キャビネット2の内部には
後述する近赤外分光分析装置3及び制御装置4が配設さ
れる。キャビネット2の前面パネルには、被測定試料米
を入れる試料容器を装着するための試料容器装着箱5、
該装置1の操作手順や演算結果等を可視表示する表示装
置6、操作用プッシュボタン7及びプリンター8等が配
設される。制御装置4は近赤外分光分析装置の光源と検
出器、表示装置6、操作用プッシュボタン7、プリンタ
ー8等に接続され、各種信号を処理するための入出力信
号処理装置4aと、入力装置(キーボード)9によって入
力される各銘柄米の価格、含有率換算数値、各種補正値
及び各種制御手順等を記憶する記憶装置4bと、演算装置
4cとからなる。
第2図は、キャビネット2の内部に配設される近赤外分
光分析装置3の一実施例の要部断面図である。図示され
る近赤外分光分析装置3はいわゆる反射式のものであ
り、光源10、反射鏡11、狭帯域通過フィルター12、積分
球13及び検出器(受光素子)14a,14bを有する。また、
積分球13の上部には採光窓15が開口されるとともに底部
を開口して測定部70が設けられ、測定部70に出し入れ自
在に設けた試料容器装着箱5には試料容器16が装着され
る。
次に、第3図〜第5図に基づいて試料粉砕装置について
説明する。試料粉砕装置17は定量供給部18、粉砕部19及
び分離部20から構成され、以下、定量供給部18から順に
説明する。本実施例の定量供給部18はいわゆる振動供給
装置からなり、すなわち、一端を排出部21として開口し
た供給樋22の他端部の樋底を投入ホッパー23下端の落下
口24に近接し、かつ水平状に設け、前記他端部は板ばね
25A,25Bで支えられるとともにバイブレーター26によっ
て振動を付与されるよう形成してある。
次に、粉砕部19であるが、供給樋22の排出部21の下方に
は下端を供給口28とする供給ホッパー27が設けられる。
供給ホッパー27の下方には上面をほぼ円形とした粉砕盤
29が設けられ、粉砕盤29の下面中央には、粉砕盤29の下
方に配設した整流子電動機30のシャフト31を嵌入するボ
ス32が形成される。一方、粉砕盤29上面の円周部には粉
砕翼33が多数等間隔に立設され(本実施例では12個)、
この粉砕翼33…は前記電動機30の駆動によって粉砕盤29
と共に高速回転する。15aは粉砕盤29をシャフト31に固
着するねじ部である。
粉砕盤29の周囲には粉砕翼33とわずかな間げきを介して
円筒状の有孔リング34が設けてあり、有孔リング34には
多数の孔34aが形成される。孔34aの大きさは所望する試
料の大きさによって選択するが、本実施例においては50
μmとする。さらに、有孔リング34の周囲には外周リン
グ35を設け、外周リング35と有孔リング34との間を集粉
路36に形成する。
次に、分離部20について説明する。分離部20は、主とし
てサイクロンセパレーター37からなる。すなわち、集粉
路36とサイクロンセパレーター37とは連絡風路38によっ
て互いに接線状に接続され、サイクロンセパレーター37
の下端は試料瓶39に気密状に臨ませてある。試料瓶39は
スプリング41によって下降可能な瓶載台40にセットされ
る。
サイクロンセパレーター37の近傍には布などからなるチ
ューブ状のフィルター42が、上部リング43と下部リング
44との間に吊るした状態に装着され、サイクロンセパレ
ーター37の内筒45と上部リング43とはU字状の連結パイ
プ46によって接続してある。また、下部リング44の下端
に接続して塵埃(じんあい)回収器47が着脱可能に、か
つ気密に設けられる。
次に、攪拌装置について説明する。第6図は試料瓶39の
拡大断面図、第7図は攪拌装置の側面図である。試料瓶
39は透明の樹脂製又はガラス製の有底円筒形の瓶48と樹
脂製の蓋(ふた)49とからなり、蓋49には瓶48の上縁を
嵌入する溝が周設されるとともに、蓋49の底部49aには
鎖50を介して金属製の攪拌ボール51が吊設してある。攪
拌ボール51は複数個でもよく、瓶48の底部に抵触する程
度に吊るしてある。
前記試料瓶39に試料を入れた後、攪拌するのが第7図に
示す攪拌装置52である。すなわち、台座53に立設した柱
脚54の上端に軸受部55を横設するとともに、軸受部55に
は低速回転用の電動機56のシャフトに直結した回転軸57
を貫通し、回転軸57の端部には複数の攪拌アーム58が回
転自在に固着される。各攪拌アーム58の端部付近は電動
機56の反対側へ曲折して試料瓶装着部59に形成される。
試料瓶装着部59としては種々の手段が用いられるが、例
えば、試料瓶39の上面と下面とを挾着すべく、係止片60
A,60Bを形成し、この係止片60Aと蓋49上面に形成した円
形の突起61とを係合させるとともに係止片60Bと瓶48の
底面に形成した円形の凹面62とを係合させる。さらに、
試料瓶装着部49にゴムバンド63を設け、このゴムバンド
63によって試料瓶39を固定してもよい。
以下、上記実施例における具体的作動について説明す
る。試料粉砕装置17のバイブレーター26を作動させ、投
入ホッパー23内に米粒を投入すると、落下口24付近の米
粒は、バイブレーター26によって振動する供給樋22内を
適量、かつ一定量ずつ排出部21側へ搬送され、排出部21
から順次、供給ホッパー27内に落下し、供給口28を経て
粉砕盤29上に供給される。
粉砕盤29は整流子電動機の駆動によって高速回転(10,0
00ppm異常)しており、粉砕盤29上に供給された米粒
は、遠心力で有孔リング34側へはじき飛ばされるととも
に、高速回転する粉砕翼33…の衝撃及びせん断力によっ
てたたきつぶされ、粉々に粉砕される。こうして、有孔
リング34の孔34aよりも小さく粉砕された粉状の米は、
孔34aから集粉路36内に漏出する。
ところで、高速回転する粉砕翼33…によって風が生じ、
この風によって、粉砕された米粉が有孔リング34の孔34
aから漏出するのが助長されるとともに、集糠路36内の
米粉を連絡風路38を経てサイクロンセパレーター37に搬
送する。
サイクロンセパレーター37内に搬送された米粉混じりの
風は、円すい部をうず巻状に流下し、失速した米粉をそ
の下端から試料瓶39内に落下させる。他方、これらの米
粉よりもさらに微細な米粉(例えば20μ以下程度)や塵
埃は、気流とともに内筒45、連絡パイプ46及び上部リン
グ43を経てフィルター42部に至り、フィルター42によっ
てろ過されて気流だけがフィルター42外に流出し、所望
する試料に対して不適当な超微細な米粉及び塵埃を下部
リング44から塵埃回収器47内へ落下させる。フィルター
42から流出した空気は、ガラリ等(図示せず)を介して
機外へ排風される。
こうして、試料瓶39内に約半分程度回収された20〜50μ
の米粉は全てが均一の粒度分布ではなく、比較的大きい
粒子と小さい粒子とが分かれて偏りがちである。そこ
で、この試料を攪拌するため、瓶載台40をスプリング41
に抗して押し下げ、試料瓶39を瓶載台40から取り外すと
ともに蓋49を締める。蓋49によって密閉した試料瓶39
を、攪拌アーム58の試料瓶装着部59に固定して電動機56
を起動する攪拌アーム58は100〜200rpmで回転し、試料
瓶39内の米粉を一定時間攪拌する。すなわち、試料瓶装
着部59は攪拌アーム58に対して曲折して設けられてお
り、攪拌アーム58の回転に伴って試料瓶39内の米粉は底
部と蓋部との間を流動するとともに、鎖50によって吊設
された攪拌ボール51の転動による攪拌作用を受け、20〜
50μの米粉がほぼ均一の粒度分布状態となる。
攪拌装置52によって攪拌を終えると、試料瓶39の蓋49を
外し、試料米を試料容器16内に充填する。試料米を充填
した試料容器16を試料容器装着箱5に装着し、この試料
容器装着箱5をキャビネット2内の近赤外分光分析装置
3の下端部に挿入して測定の基準が完了する。
近赤外分光分析装置3においては、光源10から発せら
れ、適当な光学系(図示せず)を通って平行光線となっ
た光は、狭帯域通過フィルター12を通過することにより
特定波長の近赤外単色光となった後、傾斜角度を自由に
変え得るように構成された反射鏡11によって、積分球13
の上部の採光窓15に向けて方向を変えられる。すなわ
ち、狭帯域通過フィルター12は、それぞれが異なる主波
長通過特性を有する任意複数個のフィルターからなり、
例えばこれらを回転円盤に取り付け、これを適当角度ず
つ回動させることによって、光源10と反射鏡11とを結ぶ
線上に所望のフィルターが位置するように順次選択・交
換できる構成とする。あるいは、角柱状の反射鏡を内部
に位置させ、その反射鏡の各面に対向する位置に複数個
のフィルターをそれぞれ位置させて角柱状に構成し、こ
れを回転可能とする構成としてもよい。
ここで、狭帯域通過フィルター12の物理的特性について
第8図に基づき説明すると、吸光度log I0/Iは、基準照
射光量(全照射光量)I0に対する試料米からの反射光量
Iの比の逆数の常用対数である。実線で示す曲線Aは前
掲第1表においてアミロースの含有率が21.4%の日本
晴、一点鎖線で示す曲線Bは含有率が19.9%のコシヒカ
リ、破線で示す曲線Cは含有率が23.2%のイシカリのと
きを示す。同図から、近赤外線の1900nm以下の短波長域
は低吸光度域であって、アミロースをはじめ、蛋白質、
水分など米を構成する各成分の含有量の多少に対する吸
光度差が微差であるが、波長1900nmを境として高吸光度
差として顕著に現われていることが容易に理解できる。
ここではこの現象を利用して米に含まれるアミロースの
含有率を測定するものであり、波長領域1900〜2500nmの
うち任意の波長帯の近赤外線を試料米に照射して得られ
る吸光度を、食味評価値に換算する食味評価係数で演算
して米の食味の総合評価値を求めるものである。
食味評価係数は、多数の試料について求めた官能試験法
による食味の総合評価値を基準に、この基準含有率と近
赤外分光分析装置の検出器からの吸光度測定値を信号処
理した値とを多重回帰分析プログラムを利用して求めて
ある。
例えば波長の異なる6個のフィルターλ=1940nm,λ
=2100nm,λ=2180nm,λ=2230nm,λ=2280nm,
λ=2310nmを使用したときに次の線型関係が成立する
ものとする。
Ta=F0+F1・X1a+F2・X2a+F3・X3a+F4・X4a+F5
・X5a+F6・X6a+C Taは試料米aを官能試験法により測定した食味の総合評
価値。
F0〜F6はこの多重回帰分析で求める係数値。
X1a〜X6aはλ〜λのフィルターの番号にそれぞれ
対応し、試料米aを近赤外分光分析装置で測定した吸光
度(log I0/I)。
Cは誤差項であり、ここではC=0とする。
試料aを第8図のAで示す日本晴と仮定すると、X1a=
0.61、X2a=0.60、X3a=0.56、X4a=0.53、X5a=0.
65、X6=0.67、であり、前記多重回帰式は Ta=F0+0.61F1+0.60F2+0.56F3+0.53F4+0.65F5+0.
67F6 となる。
同様にしてn個の試料米までの多重回帰式に吸光度を代
入して次に示す食味評価係数を得ることができる。
T=144.7+234.6X1+6371X2−1122X3+303.7X4−536.4
X5−4969X6 上記計算式において、F0=144.7,F1=234.6,F2=6371,F
3=−1122,F4=303.7,F5=−536.4,F6=−4969は、記憶
装置4bのROMに予め記憶されているか、または、試料の
測定に際し、入力装置9を介して制御装置4に入力され
る食味評価計算のための食味評価係数である。
したがって、狭帯域通過フィルター13の採光窓15を介し
て積分球の内部に入った前記近赤外単色光は測定部70、
したがって試料容器16内の試料米に真上から照射され
る。前記試料米からの拡散反射光は、積分球13の内壁に
反射しながら、最終的には測定部70を中心に対称な位置
に配設される一対の検出器14a,14bに到達し、これによ
り反射光の強度が測定される。なお、図示実施例では、
光学的な対称性を修正し、試料米からの反射光を効率よ
く受光するために、検出器14a及び検出器14bの2個が設
けられているが、その数は2個に限られることなく、1
個であっても又は3個以上の検出器であってもよく、ま
た、試料容器16及び試料容器装着箱5の底部を透明材で
形成するとともに試料米の直下に検出器を設け、試料米
からの透過光量を検出するように形成する場合もある。
このようにして、検出器14a,14bがキャッチした測定値
は制御装置4に連絡され記憶装置4b(RAM)にいったん
記憶される。以下、フィルター12の円盤を回転させ、各
フィルターによる測定を順次行い、各実測データは、記
憶装置4bにいったん記憶され、記憶装置4bに予じめ記憶
された食味評価係数によって演算され、表示装置6に表
示されるとともにプリンター8からハードコピーが打ち
出される。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、試料米をほぼ一定の
大きさに粉砕した後に攪拌することにより均質化してか
ら、近赤外分光分析装置により当該試料米の吸光度を測
定し、この測定値と食味評価係数とを演算して米の食味
の総合評価値を求めるようにしたので、測定に適した一
定の範囲内の大きさに粉砕された試料の粒子のうち比較
的大きいものと小さいものとが偏ることなく分布し、吸
光度の測定値にばらつきが少なくなり、測定精度が向上
して米の食味の総合評価値がより正確に求められ、実際
に米の食味を比較するうえで信頼できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の米の食味評価測定装置の概略正
面図、第2図は第1図の米の食味評価測定装置に用いら
れる近赤外分光分析装置の要部側断面図、第3図は試料
粉砕装置の一部破断面正面図、第4図は第3図の試料粉
砕装置の一部破断面平面図、第5図は同じく一部破断面
右側面図、第6図は粉砕した試料を入れる試料瓶の正断
面図、第7図は攪拌装置の側面図、第8図は銘柄の異な
る米に対する近赤外線照射波長と吸光度との関係を示す
グラフ(吸光度曲線)である。 1……米の食味評価測定装置、2……キャビネット、3
……近赤外分光分析装置、4……制御装置、5……試料
容器装着箱、6……表示装置、7……操作用プッシュボ
タン、8……プリンター、9……入力装置、10……光
源、11……反射鏡、12……狭帯域通過フィルター、13…
…積分球、14a,14b……検出器、15……採光窓、16……
試料容器、17……試料粉砕装置、18……定量供給部、19
……粉砕部、20……分離部、21……排出部、22……供給
樋、23……投入ホッパー、24……落下口、25A,25B……
板ばね、26……バイブレーター、27……供給ホッパー、
28……供給口、29……粉砕盤、30……整流子電動機、31
……シャフト、32……ボス、33……粉砕翼、34……有孔
リング、35……外周リング、36……集粉路、37……サイ
クロンセパレーター、38……連絡風路、39……試料瓶、
40……瓶載台、41……スプリング、42……フィルター、
43……上部リング、44……下部リング、45……内筒、46
……連結パイプ、47……塵埃回収器、48……瓶、49……
蓋、50……鎖、51……攪拌ボール、52……攪拌装置、53
……台座、54……柱脚、55……軸受部、56……電動機、
57……回転軸、58……攪拌アーム、59……試料瓶装着
部、60A,60B……係止片、61……突起、62……凹面、63
……ゴムバンド、70……測定部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】米に近赤外光を照射した際のその吸光度と
    官能により求めた米の食味の総合評価値との関係から食
    味評価係数を定め、試料米を加熱処理もしくは化学処理
    することなく、これに近赤外光を照射してその吸光度を
    測定し、この吸光度と前記食味評価係数とから前記試料
    米の食味の総合評価値を得る米の食味評価方法におい
    て、 前記試料米をほぼ一定の大きさに粉砕した後に攪拌する
    ことにより均質化してから、当該試料米による近赤外光
    の吸光度を測定することを特徴とする米の食味評価方
    法。
  2. 【請求項2】近赤外光の波長領域が1900〜2500nmである
    特許請求の範囲第(1)項記載の米の食味評価方法。
  3. 【請求項3】試料米から反射した光を受光して試料米に
    よる近赤外光の吸光度を測定する特許請求の範囲第
    (1)項または第(2)項記載の米の食味評価方法。
  4. 【請求項4】試料米を透過した光を受光して試料米によ
    る近赤外光の吸光度を測定する特許請求の範囲第(1)
    項または第(2)項記載の米の食味評価方法。
  5. 【請求項5】試料米から反射した光と試料米を透過した
    光とを受光して試料米による近赤外光の吸光度を測定す
    る特許請求の範囲第(1)項または第(2)項記載の米
    の食味評価方法。
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