JPH07104676A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07104676A
JPH07104676A JP24941993A JP24941993A JPH07104676A JP H07104676 A JPH07104676 A JP H07104676A JP 24941993 A JP24941993 A JP 24941993A JP 24941993 A JP24941993 A JP 24941993A JP H07104676 A JPH07104676 A JP H07104676A
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JP
Japan
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electron
image forming
electron source
forming apparatus
space
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JP24941993A
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English (en)
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Yoshikazu Sakano
嘉和 坂野
Ichiro Nomura
一郎 野村
Tetsuya Kaneko
哲也 金子
Naohito Nakamura
尚人 中村
Kohei Nakada
耕平 中田
Yasue Sato
安栄 佐藤
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成に係る部材、とりわけ電子源へのゲ
ッタ材付着による影響を防止し、しかも、大面積の画像
形成装置であっても、装置内の真空度維持に優れれ、よ
って、長寿命で一層の画質向上が図られた画像形成装置
を提供することを目的とする。 【構成】 外囲器内に、基体(21)上に配置した電子
源(22)と、該電子源から放出される電子線の照射に
より画像を形成する画像形成部材(28)とを有する画
像形成装置において、該外囲器が、前記電子源(22)
と前記画像形成部材(28)とが配置された第一の空間
(A)と、複数のゲッタ(27)が配置された第二の空
間(B)とを有し、且つ、第一及び第二の両空間は開口
(31)にて連通していることを特徴とする画像形成装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子線を用いて画像形
成を行う画像形成装置に関し、特に、電子線を蛍光体に
照射することで画像表示を行う表示装置等の画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、フラットディスプレイ装置とし
て、液晶ディスプレイ装置、ELディスプレイ装置、プ
ラズマディスプレイ装置などが実用化されているが、視
野角、カラ−化、輝度などの点でいまだ不十分であり従
来の陰極線管(CRT)に代替できるような状況には至
っていない。
【0003】一方、コンピュ−タ−による情報処理の高
度化やテレビジョン放送の高画質化に伴い、高精細で大
画面のフラットディスプレイ装置に対するニ−ズは急速
に高まりつつある。
【0004】従来より、画像表示用として、電子線加速
型のフラットディスプレイ装置がいくつか提案されてい
る。例えば、米国特許第3408532号公報、同第3
935499号公報、特開昭56−28445号公報に
は、平面状の熱陰極電子源を有し、この電子源から電子
線を引き出し、蛍光体画素に対応する多数の孔部を設け
た制御電極群により、電子線を制御、加速して蛍光体に
照射し、所望の蛍光体画素を発光させるフラットディス
プレイ装置が開示されている。
【0005】また、フラットディスプレイ装置の電子源
として、上記熱陰極電子源に代えて冷陰極電子源を用い
ようとする試みも成されている。
【0006】従来より、知られている冷陰極電子源とし
ては、電界放出型(以下、FE型と略す)、金属/絶縁
層/金属型(以下、MIM型と略す)や表面伝導形電子
放出素子等がある。
【0007】FE型の例としてはW. P. Dyke&
W. W. Dolan、”Fieldemissio
n”、Advance in Electron Ph
ysics、8、89(1956)あるいはC.A.S
pindt、”PHYSICALProperties
of thin−film field emiss
ion cathodes with molybde
nium cones”、J.Appl.Phys.、
47、5248(1976)等が知られている。
【0008】MIM型の例としてはC. A. Mea
d、”The tunnel−emission am
plifier、J. Appl. Phys. 、32、6
46(1961)等が知られている。
【0009】表面伝導形電子放出素子の例としては、
M. I. Elinson、RadioEng. Elec
tron Pys. 、10、(1965)等がある。
【0010】表面伝導形電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導形電子放出素子としては、前記エリンソン等
によるSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの
[G. Dittmer:”Thin Solid Fi
lms”、9、317(192)]、In2O3/Sn
O2薄膜によるもの[M. Hartwell and
C. G. Fonstad:”IEEE Trans. E
D Conf. ”、519(1975)]、カーボン薄
膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、第1号、
22頁(1983)]等が報告されている。
【0011】上記の冷陰極電子源を用いたディスプレイ
装置の例として、電子源に前記表面伝導形電子放出素子
を用い、該素子からの電子線を加速し蛍光体に照射して
発光させ画像を表示させるディスプレイ装置を本出願人
は先に提案している(特開平3−261024号公
報)。
【0012】以上述べたディスプレ−装置はいずれも装
置内の真空排気を必要とするものであるが、この様なデ
ィスプレ−装置においては、通常、装置内の真空度を維
持する目的で、ゲッタ処理が行われる。一般にゲッタ
は、その一部が開放された金属管の内部に、例えばB
a、SrまたはMgなどの真空維持部材(以下、ゲッタ
材という)を入れたもので、直線形状、リング形状のも
のなどがある。このゲッタは、誘導加熱あるいは通電加
熱などによりフラッシュし、ゲッタ材をディスプレイ装
置内面に付着させることで、装置内の残留ガスをゲッタ
材で吸着し、装置内の真空度の維持を図るものである。
【0013】ディスプレイ装置内部の圧力は一般に、下
記式にて表される。 V・(dp/dt)=Q(t)−p・G(t) ここで、Vは装置内の空間体積、pはその空間の圧力、
Q(t)は装置内の構成部材より放出されるガス量、G
(t)はゲッタの排気速度である。充分な時間の経過の
後装置内の圧力はほぼ一定となり、その値はp=Q
(t)/G(t)で与えられる。ディスプレイ装置内の
構成部材から放出されるガス量は、該部材の表面積に比
例し、ゲッタの排気速度はフラッシュしたゲッタ材の表
面積に比例する。従って、より大面積のディスプレイ装
置においては、装置内の真空度を維持するためにはゲッ
タ材の付着面積を大きくする必要がある。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来、上記ゲッタ処理においては以下の様な問題点があっ
た。 (1).ゲッタ材をフラッシュした際、装置内に配置さ
れた電子源やその他の制御電極部材などの画像表示に係
る部材、特に、電子源部材にまでゲッタ材が付着する
と、表示画像の画質の劣化の原因となる。電子源の中で
も電界放出型電子放出素や、特に、表面伝導形電子放出
素子などの冷陰極電子源は、該素子の表面状態の変化が
電子放出性能に大きな影響を及ぼすため、ゲッタ材の該
素子表面への付着は好ましからざる影響を与える。従っ
て、ゲッタの設置位置は、上記問題が生じぬよう充分に
配慮されなければならない。 (2).また、ディスプレイ装置が大画面になるにつ
れ、装置の内表面積が増大し、よって、装置内の真空度
を充分に維持するためには、ゲッタ材の付着面積を増大
しなければならない。従って、ゲッタ材が、必要とされ
る装置内面に充分に行き渡るよう、ゲッタの配置場所及
びゲッタ材量など考慮されなければならないが、上述
(1)の問題もあって、ゲッタの適切な設置場所を確保
することは困難である。
【0015】即ち、本発明は、上述の問題点を解決しよ
うとするものであり、その目的は、画像形成に係る部
材、とりわけ電子源へのゲッタ材付着による影響を防止
し、一層の画質向上が図られた画像形成装置を提供する
ことにある。
【0016】更に本発明の目的は、大面積の画像形成装
置であっても、上記目的の他、装置内の真空度維持に優
れ、よって、長寿命で一層の画質向上が図られた画像形
成装置を提供することにある。
【0017】更に本発明の目的は、電子源として、とり
わけ電界放出型電子放出素子や、特に、表面伝導形電子
放出素子などの冷陰極電子源を用いた、一層の画質向上
が図られた画像形成装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、外囲器内に、基体上に配置した電子源と、該電子
源から放出される電子線の照射により画像を形成する画
像形成部材とを有する画像形成装置において、該外囲器
が、前記電子源と前記画像形成部材とが配置された第一
の空間と、複数のゲッタが配置された第二の空間とを有
し、且つ、第一、第二の両空間は開口にて連通している
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
【作用】即ち、本発明は、ゲッタを複数配置するため、
十分なゲッタ材の付着量と付着面積を得ることが可能と
なり、大画面の画像形成装置においても十分な真空度の
維持を図ることができる。
【0020】しかも、このような複数のゲッタの配置に
あたって、本発明は、画像形成装置の外囲器を、画像形
成に係るとりわけ電子源の配置空間と、ゲッタの配置空
間とを分離した外囲器としているので、ゲッタ材の殆ど
は前記第二の空間内壁に付着され、上述のように複数の
ゲッタ材を配し、多量のゲッタ材をフラッシュする場合
であっても、電子源部材への該ゲッタ材の付着を極力防
ぐことができ、よって、ゲッタ材の電子源部材への付着
に伴う画質劣化を防止することができる。また、上記両
空間は、開口にて連通しているので、外囲器内全空間に
おける残留ガスを前記ゲッタ材により吸着し得る。
【0021】また、本発明において、前記第二の空間内
表面積が、電子源表面及び画像形成部材表面を除く前記
第一の空間内表面積よりも大きいことは、画像形成に係
る部材(電子源、画像形成部材など)を配置した空間内
においては到底得られない十分なゲッタ付着面積を得る
ことができ、このことは、画像形成に係る空間内が、よ
り複雑な部材配置構成となった場合においても、画像形
成に係る部材表面へのゲッタ材付着を防止しつつかつ十
分なゲッタ付着面積を得る上で有効である。
【0022】また、上述の構成とする場合、特に、電子
源が配置された基体によって、前記第一、第二の両空間
に分離した構成とすることは、前記基体の裏面(電子源
の配置面に対して裏面)をゲッタ材付着のための広域面
として有効に活用できる上、装置構成の簡略化が図られ
る。また、このような配置構成を採ることは、電子源が
配置した基体には大気圧が加わらないため、該基体の厚
さを薄くすることができ、よって、該基体上に電子源な
どの画像形成に係る部材を作成する工程を容易にし、歩
留が向上しコストの一層の削減ができる。
【0023】また、本発明において、前記両空間を連通
する開口を複数設けることは、外囲器内全空間における
残留ガスをより効率良く前記ゲッタ材により吸着し得
る。
【0024】また、本発明の構成は、電子源が、電界放
出型電子放出素子や、特に、表面伝導形電子放出素子な
どの冷陰極電子源である場合に特に有効である。これは
先述したように電界放出型電子放出素子や、特に、表面
伝導形電子放出素子などの冷陰極電子源は、該素子の表
面状態の変化が電子放出性能に大きな影響を及ぼすた
め、ゲッタ材の該素子表面への付着を極力防止すること
が可能な本発明の構成は、これら電子源にとっては特に
有効な手段となる。
【0025】また、電子源が複数の電子放出素子を二次
元状に配置した電子源である場合、例えば、前記基体面
上に複数の電子放出素子が行列配置したような複雑な電
子源基板構成を有する場合などでは、複数のゲッタの配
置場所を確保し難く、しかも、該電子源基板表面以外の
ゲッタ材付着面を十分に確保するのは困難である。よっ
て、前記第二空間を別途設けることは、これら複数のゲ
ッタの配置場所、真空維持に十分なゲッタ材付着面積を
確保する上で有効な手段である。
【0026】次に、好ましい実施態様を挙げて、本発明
を詳述する。
【0027】
【実施例】まず、本発明の画像形成装置において好適に
用いられる電子源として、特に、表面伝導形電子放出素
子の基本的な構成と製造方法について以下に概説する。
【0028】本発明に係る表面伝導形電子放出素子の構
成、及び製法の特徴は、次の様なものがあげられる。 1)フォーミングとよばれる通電処理前の電子放出部形
成用薄膜は、微粒子分散体を分散し形成された微粒子か
らなる薄膜、あるいは、有機金属等を加熱焼成し形成さ
れた微粒子からなる薄膜等、基本的には、微粒子により
構成される導電性膜である。 2)フォーミングとよばれる通電処理後の上記電子放出
部形成用薄膜には、電子放出部が形成され、この電子放
出部、及び、電子放出部を含む上記薄膜とも基本的に
は、微粒子により構成される。
【0029】本発明に係る表面伝導形電子放出素子の基
本的な構成は、平面型及び垂直型の2つの構成が挙げら
れる。
【0030】まず、平面型表面伝導形電子放出素子につ
いて説明する。
【0031】図1の(a)、(b)は、それぞれ、本発
明に係る基本的な平面型表面伝導形電子放出素子の構成
を示す平面図及び断面図である。
【0032】図1において、1は絶縁性基板、5と6は
素子電極、4は電子放出部を含む薄膜、3は電子放出部
である。
【0033】絶縁性基板1としては、石英ガラス、Na
等の不純物含有量を減少したガラス、青板ガラス、青板
ガラスにスパッタ法等により形成したSiO2 を積層し
たガラス基板等、及びアルミナ等のセラミックス等があ
げられる。
【0034】対向する素子電極5、6の材料としては、
導電性を有するものであればどのようなものであっても
構わないが、例えば、Ni、Cr、Au、Mo、W、P
t、Ti、Al、Cu、Pd等の金属、或は合金及びP
d、Ag、Au、RuO2 、Pd- Ag等の金属、或は
金属酸化物とガラス等から構成されるの印刷導体、In
23 −SnO2 等の透明導電体及びポリシリコン等の
半導体材料等が挙げられる。
【0035】素子電極間隔L1は数百オングストローム
から数百マイクロメートルであり、素子電極の製法の基
本となるフォトリソグラフィー技術、即ち、露光機の性
能とエッチング方法等、及び、素子電極間に印加する電
圧と電子放出し得る電界強度等により設定されるが、好
ましくは、1マイクロメートルから10マイクロメート
ルである。
【0036】素子電極長さW1及び素子電極5、6の膜
厚dは、電極の抵抗値、多数配置された場合の電子放出
素子の配置上の問題より適宜設計され、通常は、素子電
極長さW1は、好ましくは、数マイクロメートルから数
百マイクロメートルであり、素子電極5、6の膜厚d
は、好ましくは、数百オングストロームから数マイクロ
メ−トルである。
【0037】絶縁性基板1上に設けられた対向する素子
電極5及び素子電極6間と、素子電極5、6上に設置さ
れた電子放出部を含む薄膜4は、電子放出部3を含む
が、図1の(b)に示された形態だけでなく、素子電極
5、6上には設置されない形態もある。即ち、絶縁性基
板1上に、電子放出部形成用薄膜、対向する素子電極
5、6の順に積層構成した形態もある。また、製法によ
っては、対向する素子電極5と素子電極6間全てが電子
放出部として機能する場合もある。この電子放出部を含
む薄膜4の膜厚は、好ましくは、数オングストロームか
ら数千オングストローム、特に好ましくは、10オング
ストロ−ムから200オングストロ−ムであるが、素子
電極5、6へのステップカバレージ、電子放出部3と素
子電極5、6間の抵抗値、電子放出部3の導電性微粒子
の粒径、さらには、後述する通電処理条件等によって適
宜設定される。また、その抵抗値は、10の3乗オ−ム
/□から10の7乗オーム/ □のシート抵抗値を示す。
【0038】電子放出部を含む薄膜4構成する材料の具
体例を挙げるならば、Pd、Ru、Ag、Au、Ti、
In、Cu、Cr、Fe、Zn、Sn、Ta、W、Pb
等の金属、PdO、SnO2 、In23 、PbO、S
23 等の酸化物、HfB2 、ZrB2 、LaB6
CeB6 、YB4 、GdB4 等の硼化物、TiC、Zr
C、HfC、TaC、SiC、WC等の炭化物、Ti
N、ZrN、HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導
体、カーボン、AgMg、NiCu、Pb、Sn等であ
り、微粒子からなる。
【0039】尚、ここで述べる微粒子膜とは、複数の微
粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒子
が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに
隣接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を
さす。
【0040】電子放出部3は、好ましくは、数オングス
トロームから数千オングストローム、特に好ましくは、
10オングストロ−ムから200オングストロ−ムの粒
径の導電性微粒子多数個からなるが、電子放出部を含む
薄膜4の膜厚及び後述する通電処理条件等の製法に依存
しており、適宜設定される。また、電子放出部3を構成
する材料は、電子放出部を含む薄膜4を構成する材料の
元素の一部あるいは全てを有する材料である。
【0041】一方、図2は、本発明に係る基本的な垂直
型表面伝導形電子放出素子の構成を示す図である。図2
中、11は絶縁性基板、15と16は素子電極、14は
電子放出部を含む薄膜、13は電子放出部、17は段差
形成部である。尚、電子放出部13は、段差形成部17
の厚さ、製法、及び電子放出部を含む薄膜14の厚さ、
製法などによって、その位置は変化し、図2に示された
位置に限られるものではない。
【0042】ここで、絶縁性基板11、素子電極15と
16、電子放出部を含む薄膜14、電子放出部13は、
前述した平面型表面伝導形電子放出素子と同様の材料で
構成されたものであるが、垂直型表面伝導形電子放出素
子を特徴付ける段差形成部17、電子放出部を含む薄膜
14について以下に詳述する。段差形成部17は、真空
蒸着法、印刷法、スパッタ法等で形成されたSiO2
の絶縁性材料で構成され、段差形成部17の厚さは、先
に述べた平面型表面伝導形電子放出素子の素子電極間隔
L1に対応し、数百オングストロームから数十マイクロ
メートルであり、段差形成部の製法、及び、素子電極間
に印加する電圧と電子放出し得る電界強度により設定さ
れるが、好ましくは、千オングストロームから10マイ
クロメートルである。
【0043】電子放出部を含む薄膜14は、素子電極1
5、16と段差形成部17作成後に形成するため、素子
電極15、16の上に積層され、場合によっては、素子
電極15、16との電気的接続を担う重なりの一部を除
いた所望の形状にされる。また、電子放出部を含む薄膜
14の膜厚は、その製法に依存して、段差部での膜厚と
素子電極15、16の上に積層された部分の膜厚では、
異なる場合が多く、一般に段差部分の膜厚が薄い。
【0044】以上述べた表面伝導形電子放出素子の製法
上の特徴は以下の通りである。その一例を図3の(a)
〜(c)に示す。図3中、2は電子放出部形成用薄膜
で、例えば微粒子膜が挙げられる。
【0045】以下、順をおって製造方法の説明を図1及
び図3に基づいて説明する。 1)絶縁性基板1を洗剤、純水および有機溶剤により十
分に洗浄後、真空蒸着法、スパッタ法等により素子電極
材料を堆積後、フォトリソグラフィー技術により該絶縁
性基板1の面上に素子電極5、6を形成する(図3の
(a))。 2)絶縁性基板1上に設けられた素子電極5と素子電極
6との間と、素子電極5と6を形成した絶縁性基板1上
に有機金属溶液を塗布して放置することにより、有機金
属薄膜を形成する。尚、有機金属溶液とは、前記Pd、
Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、Cr、Fe、Z
n、Sn、Ta、W、Pb等の金属を主元素とする有機
化合物の溶液である。この後、有機金属薄膜を加熱焼成
処理し、リフトオフ、エッチング等によりパターニング
し、電子放出部形成用薄膜2を形成する(図3の
(b))。尚、ここでは有機金属溶液の塗布法により説
明したが、これに限る物でなく、真空蒸着法、スパッタ
法、化学的気相堆積法、分散塗布法、ディッピング法、
スピンナー法等によって形成される場合もある。 3)つづいて、フォーミングと呼ばれる通電処理を、素
子電極5、6間に電圧を不図示の電源により、パルス状
あるいは高速の昇電圧によって行うと、電子放出部形成
用薄膜2の部位に構造の変化した電子放出部3が形成さ
れる(図3の(c))。この通電処理により電子放出部
形成用薄膜2を局所的に破壊、変形もしくは変質せし
め、構造の変化した部位を電子放出部3と呼ぶ。尚、先
に説明したように、電子放出部3は導電性微粒子で構成
されていることを本出願人らは観察している。
【0046】上記フォーミング処理の電圧波形の一例を
図4に示す。
【0047】図4中、T1及びT2は電圧波形のパルス
幅とパルス間隔であり、T1を1マイクロ秒〜10ミリ
秒、T2を10マイクロ秒〜100 ミリ秒とし、三角波の
波高値(フォーミング時のピーク電圧)は4V〜10V
程度とし、フォーミング処理は真空雰囲気下で数十秒間
程度で適宜設定した。
【0048】以上説明した電子放出部を形成する際に、
素子の電極間に三角波パルスを印加してフォーミング処
理を行っているが、素子の電極間に印加する波形は三角
波に限定することはなく、矩形波など所望の波形を用い
ても良く、その波高値及びパルス幅、パルス間隔等につ
いても上述の値に限ることなく、電子放出部が良好に形
成されれば所望の値を選択することが出来る。
【0049】(実施例1)以下に、上述した表面伝導形
電子放出素子を基板上に複数行列配置した電子源を用い
た、本発明の画像形成装置の第一の実施例について説明
する。
【0050】図5の(a)、(b)は、第一の実施例で
ある画像形成装置の概略断面図である。同図において、
21は絶縁性基板、22は行列配置された複数の上記平
面型表面伝導形電子放出素子である。また、24は該各
電子放出素子から放出される電子線の変調を行う変調電
極で、該各電子放出素子上に絶縁層23を介して積層さ
れる。尚、該変調電極24及び絶縁層23には、上記電
子放出素子の電子放出部上にそれぞれ、電子線が通過す
るための穴32が設けられている。また、28はメタル
バックが施された蛍光体(画像形成部材)、25及び2
6は外枠、30はフェ−スプレ−ト、29はリヤプレ−
トであり、外枠25、26、フェ−スプレ−ト30、リ
ヤプレ−ト29で外囲器を構成する。27はゲッタ、3
1は空間(A)及び(B)を連通する開口、33は外囲
器内を外部より真空排気するための排気管である。
【0051】本実施例の画像形成装置は、電子放出素子
22が配置された基板21により、外囲器内を(A)、
(B)二空間に分離し、空間(B)に複数のゲッタ27
を配設し、空間(A)に、画像形成に係る部材、とりわ
け、電子放出素子(電子源)22及び変調電極24等を
配設した構成を有することを特徴とするものである。次
に、上述の本実施例の画像形成装置の製造方法につい
て、以下に簡単に述べる。
【0052】まず、直径5mmの開口31を8ケ所に設
けた、大きさ280mm×300mm、厚さ1.5mm
のソ−ダガラス基板21を洗浄後、該基板21上に、図
3の(a)、(b)の工程によりフォ−ミング前の複数
の表面伝導形電子放出素子を行列状に形成した。
【0053】ここで、先述の図1及び図3に示される素
子電極5、6はNi材料にて形成し、素子電極間隔L1
を3ミクロンメ−タ、素子電極の幅W1を500ミクロ
ンメ−タ、素子電極の厚さdを1000オングストロ−
ムとした。また、電子放出部形成用薄膜2としては、有
機パラジウム含有溶液(奥野製薬(株)製、ccp−4
230)を素子電極5、6間に塗布した後、300℃で
10分間の加熱処理をし、パラジウムを主成分とする微
粒子(平均粒径70オングストロ−ム)からなる微粒子
膜を形成した。尚、該電子放出部形成用薄膜2の幅W2
は300ミクロンメ−タ、膜厚100オングストロ−ム
メ−タとし、そのシ−ト抵抗値は5×104 Ω/□であ
った。
【0054】次に、上記電子放出素子22上に絶縁層2
3を介して変調電極24を形成した。絶縁層23はSi
2 をスパッタ法により2ミクロンメ−トル厚に成膜
し、更にその上に、厚さ5000オングストロ−ムのA
u薄膜で且つ電子通過孔32を設けた変調電極24を形
成し、該変調電極24をマスクにして、前記絶縁層23
をエッチングし、該絶縁層23に電子通過孔32を形成
した。
【0055】以上のように電子源及び変調電極の形成さ
れた基板21を、厚さ4mmのソ−ダガラス材の外枠2
5と、あらかじめ2個の排気管33を低融点ガラスフリ
ットで溶融接着した厚さ4mmの外枠26とに挟み、更
にこれらに、図5の(b)のように9個のゲッタ27を
低融点ガラスフリットで溶融接着したリヤプレ−ト29
とフェ−スプレ−ト30とを位置合わせし、各接着面に
低融点ガラスフリットを塗布、410℃、10分間の加
熱を行い溶融封着した。尚、フェ−スプレ−ト30、リ
ヤプレ−ト29は、いずれも厚さ12mmのソ−ダガラ
スを用いた。
【0056】次に、排気管33を通じて、外囲器内を1
-6torr程度にまで真空排気し、各素子電極間に三
角波形(底辺1msec、周期10msec、波高値
(フォ−ミング時のピ−ク電圧)5V)の電圧パルスを
60sec間印加し、各素子の電子放出部形成用薄膜に
通電処理によるフォ−ミングを行い電子放出部を形成し
た後、排気管33を封じ切った。尚、電子放出部にはパ
ラジウムを主成分とする微粒子が分散配置されていた。
【0057】更に、9個のゲッタ27に通電し、Baを
主成分とするゲッタ材をフラッシュさせて、本実施例の
画像形成装置を完成させた。尚、一般にゲッタは、その
一部が開放された金属管の内部に、例えばBa、Srま
たはMgなどのゲッタ材を入れたもので、直線形状、リ
ング形状のものなどがある。このゲッタは、誘導加熱あ
るいは通電加熱などによりフラッシュし、ゲッタ材を配
置空間内壁に付着させることで、装置内の残留ガスをゲ
ッタ材で吸着し、装置内の真空度の維持を図るものであ
る。また、配置されるゲッタの個数は、本実施例の態様
に限らず、画像形成装置の大きさに応じて適宜決めら
れ、装置内の真空維持に必要なゲッタ材量が選定され
る。
【0058】以上の本実施例の画像形成装置を、各電子
放出素子に電子放出電圧を印加すると共に、変調電極に
変調信号に応じた電圧を印加し、更に、蛍光体に5kV
程度の電圧を印加することで輝度ムラのない画像表示が
可能でった。即ち、ゲッタ処理によって、ゲッタ材のほ
とんどは外囲器内の空間(B)内壁に付着され、とりわ
け、電子源部材及び変調電極部材への付着はほとんど生
ぜず、よって、ゲッタ材付着による画像形成に係る部材
の機能劣化を防止することができた。
【0059】更に、本実施例の画像形成装置において
は、(A)、(B)両空間は、電子源が配置された基板
21によって分離されており、よって、フェ−スプレ−
ト30上の画像表示面周囲の面積を大きくすることな
く、ゲッタ材付着面積を確保することができた。
【0060】更に、本実施例の画像形成装置は、電子源
が配置した基板21には大気圧が加わらないため、該基
板21の厚さを薄くすることができ、よって、該基板2
1上に電子源などの画像形成に係る部材を作成する工程
を容易にし、歩留が向上しコストの一層の削減ができ
た。
【0061】(実施例2)次に、本発明の画像形成装置
の第二の実施例について述べる。
【0062】第二の実施例は、電子源として複数の電界
放出型電子放出素子を用いた画像形成装置である。
【0063】まず、本実施例に係る電界放出型電子放出
素子の基本構成を図6を用いて説明する。
【0064】図6において、42、43は電圧印加のた
めの電極であり、45はその先端を鋭角にした電界電子
作用により電子を放出する電子放出部、44は該電極4
2及び43と電子放出部45を電気的に絶縁し、支持す
るための絶縁体である。このような構成を有する電界放
出型電子放出素子は、電極42、43間に所定の電圧を
印加することで、電子放出部45の鋭角先端部分に電界
が集中し、電子を放出する素子である。
【0065】本実施例においては、図6の基板41を厚
さ1.1mmのソ−ダガラス基板とし、該基板の洗浄
後、SiO2 膜をスパッタ法により5000オングスト
ロ−ムの厚さに成膜し、更に該SiO2 膜上に蒸着法
と、リフトオフ法を含むリソグラフィ−技術によって、
図6の電極42、43及び電子放出部45を厚さ300
0オングストロ−ムでAuにて形成した以外、上記第一
の実施例と同様に画像形成装置を作成した。
【0066】以上の本実施例の画像形成装置において
も、上記第一の実施例における画像形成装置同様の効果
が得られた。
【0067】尚、以上の実施例においては、変調電極を
電子放出素子上に配設した態様について述べたが、これ
に限られるものではなく、例えば、該変調電極を設け
ず、図7に示すように、基板51上に、行列状に配置さ
れた各電子放出素子54を、Y方向配線52とX方向配
線53とにそれぞれ結線55した、所謂、単純マトリク
ス配線と呼ばれる構成のものであっても良い。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、画像形成
に係る部材、とりわけ電子源へのゲッタ材付着による影
響を防止することができ、よって、一層の画質向上が図
られた画像形成装置を提供することができる。特にこの
効果は、電界放出型電子放出素子やとりわけ表面伝導形
電子放出素子といった、電子放出特性が素子部材表面状
態の変化に敏感に影響されやすい冷陰極電子源を用いる
場合には有効である。
【0069】更に本発明によれば、大面積の画像形成装
置であっても、上記効果に加え、装置内の真空度維持に
優れ、よって、長寿命で一層の画質向上が図られた画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面型の表面伝導形電子放出素子の構成を示す
概略図。
【図2】垂直型の表面伝導形電子放出素子の構成を示す
概略図。
【図3】表面伝導形電子放出素子の製造方法を説明する
ための図。
【図4】表面伝導形放出素子のフォ−ミングを行うため
の電圧波形の一例を示す図。
【図5】本発明の画像形成装置の構成を示す概略図。
【図6】電界放出型電子放出素子の構成を示す概略図。
【図7】電子放出素子の単純マトリクス配線の構成を示
す概略図。
【符号の説明】
1、11、21、41、51 素子基板 2 電子放出部形成用薄膜 3、13、45 電子放出部 4、14 電子放出部を含む薄膜 5、6、15、16 素子電極 42、43 電極 17 段差形成部材 22、54 電子放出素子 23、44 絶縁層 24 変調電極 25、26 外枠 27 ゲッタ 28 画像形成部材 29 リヤプレ−ト 30 フェ−スプレ−ト 31 開口部 32 電子通過孔 33 排気管 55 結線 52 Y方向配線 53 X方向配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 尚人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 中田 耕平 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 佐藤 安栄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外囲器内に、基体上に配置した電子源
    と、該電子源から放出される電子線の照射により画像を
    形成する画像形成部材とを有する画像形成装置におい
    て、該外囲器が、前記電子源と前記画像形成部材とが配
    置された第一の空間と、複数のゲッタが配置された第二
    の空間とを有し、且つ、第一及び第二の両空間は開口に
    て連通していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 外囲器内に、基体上に配置した電子源
    と、該電子源から放出される電子線の照射により画像を
    形成する画像形成部材とを有する画像形成装置におい
    て、該外囲器が、開口にて互いに連通した第一の空間と
    第二の空間とを有し、該第一の空間に前記電子源と前記
    画像形成部材とが配置され、且つ、ゲッタ材が、該第一
    の空間よりも該第二の空間の方に多く偏在していること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第二の空間内表面積が、前記第一の
    空間内の、電子源表面及び画像形成部材表面を除く表面
    積よりも大きい請求項1または2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第一、第二の両空間は、電子源が配
    置された前記基体によって分離されており、前記基体に
    は開口が設けられている請求項1または2に記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記開口を複数有する請求項1または2
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記電子源が、冷陰極電子源である請求
    項1または2に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記電子源が、複数の電子放出素子を前
    記基板上に二次元状に配置した電子源である請求項1ま
    たは2に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記電子源が、表面伝導形電子放出素子
    である請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記電子源が、電界放出型電子放出素子
    である請求項6または7に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像形成部材が、蛍光体である請
    求項1または2に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08250050A (ja) * 1995-02-28 1996-09-27 Inst For Advanced Eng 電界放出型表示素子
US10269341B2 (en) 2015-10-19 2019-04-23 Google Llc Speech endpointing

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JPH08250050A (ja) * 1995-02-28 1996-09-27 Inst For Advanced Eng 電界放出型表示素子
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