JPH07105063B2 - 光学的情報記録媒体 - Google Patents
光学的情報記録媒体Info
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- JPH07105063B2 JPH07105063B2 JP63227015A JP22701588A JPH07105063B2 JP H07105063 B2 JPH07105063 B2 JP H07105063B2 JP 63227015 A JP63227015 A JP 63227015A JP 22701588 A JP22701588 A JP 22701588A JP H07105063 B2 JPH07105063 B2 JP H07105063B2
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Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光・熱等を用いて高速かつ高密度に情報を記
録再生する光学的情報記録媒体に関するものである。
録再生する光学的情報記録媒体に関するものである。
従来の技術 レーザー光をレンズ系によって収束させると直径がその
光の波長のオーダーの小さな光スポットを作ることがで
きる。したがって小さい出力の光源からでも単位面積あ
たりのエネルギー密度の高い光スポットを作ることが可
能である。これを情報の記録・再生に利用したものが光
学的情報記録媒体である。以下、「光記録媒体」あるい
は単に「媒体」と記述する。
光の波長のオーダーの小さな光スポットを作ることがで
きる。したがって小さい出力の光源からでも単位面積あ
たりのエネルギー密度の高い光スポットを作ることが可
能である。これを情報の記録・再生に利用したものが光
学的情報記録媒体である。以下、「光記録媒体」あるい
は単に「媒体」と記述する。
光記録媒体の基本的な構造は表面が平坦な基板上にレー
ザースポット光照射によって何らかの状態が変化する記
録薄膜層を設けたものである。信号の記録・再生は以下
のような方法を用いる。すなわち、平板状の媒体を例え
ばモーター等による回転手段や並進手段により移動さ
せ、この媒体の記録薄膜面上にレーザー光を収束し照射
する。記録薄膜はレーザー光を吸収し昇温する。レーザ
ー光の出力をある閾値以上に大きくすると記録薄膜の状
態が変化して情報が記録される。この閾値は記録薄膜自
体の特性の他に基材の熱的な特性・媒体の光スポットに
対する相対速度等に依存する量である。記録された情報
は記録部に前記閾値よりも十分低い出力のレーザー光ス
ポットを照射し、その透過光強度、反射光強度あるいは
それらの偏向方向等何らかの光学的特性が記録部と未記
録部で異なることを検出して再生する。
ザースポット光照射によって何らかの状態が変化する記
録薄膜層を設けたものである。信号の記録・再生は以下
のような方法を用いる。すなわち、平板状の媒体を例え
ばモーター等による回転手段や並進手段により移動さ
せ、この媒体の記録薄膜面上にレーザー光を収束し照射
する。記録薄膜はレーザー光を吸収し昇温する。レーザ
ー光の出力をある閾値以上に大きくすると記録薄膜の状
態が変化して情報が記録される。この閾値は記録薄膜自
体の特性の他に基材の熱的な特性・媒体の光スポットに
対する相対速度等に依存する量である。記録された情報
は記録部に前記閾値よりも十分低い出力のレーザー光ス
ポットを照射し、その透過光強度、反射光強度あるいは
それらの偏向方向等何らかの光学的特性が記録部と未記
録部で異なることを検出して再生する。
したがって、小さいレーザーパワーで状態が変化し、大
きな光学的変化を示す材料および構造が望まれる。
きな光学的変化を示す材料および構造が望まれる。
記録薄膜としてはBi、Teあるいはこれらを主成分とする
金属薄膜、Teを含む化合物薄膜が知られている。これら
はレーザー光照射により薄膜が溶融あるいは蒸発し小孔
を形成する穴開け型の記録を行い、この記録部とその周
辺部からの反射光あるいは透過光の位相が異なるために
干渉で打ち消しあって反射光量あるいは透過光量が変化
することを検出して再生を行う。また、他に相変化型と
呼ばれる。形状の変化を伴わずに光学的な変化をする記
録媒体がある。材料としてはアモルファスカルコゲン化
物薄膜、テルルおよび酸化テルルからなるTe−TeO2を主
成分とする酸化物系薄膜がある(例えば特公昭54−3725
号公報)。また、Te−TeO2−Pdを主成分とする薄膜も知
られている(例えば特開昭61−68296号公報)。これら
はレーザー光照射により薄膜の消衰係数あるいは屈折率
のうち少なくともいずれか1つが変化して記録を行い、
この部分で透過光振幅あるいは反射光振幅が変化するこ
とを検出して信号を再生する。光は波動であり振幅と位
相によって記述される。上記のように信号の再生は透過
光量あるいは反射光量の変化によって検出されるが、そ
の変化の原因としては膜自体の微少領域における透過光
振幅あるいは反射光振幅が変化する場合(振幅変化記
録)と、透過光あるいは反射光の位相が変化する場合
(位相変化記録)がある。なお以下で反射率というのは
光エネルギー(すなわち反射光振幅の2乗)の入射光に
対する出射光の比を言う。
金属薄膜、Teを含む化合物薄膜が知られている。これら
はレーザー光照射により薄膜が溶融あるいは蒸発し小孔
を形成する穴開け型の記録を行い、この記録部とその周
辺部からの反射光あるいは透過光の位相が異なるために
干渉で打ち消しあって反射光量あるいは透過光量が変化
することを検出して再生を行う。また、他に相変化型と
呼ばれる。形状の変化を伴わずに光学的な変化をする記
録媒体がある。材料としてはアモルファスカルコゲン化
物薄膜、テルルおよび酸化テルルからなるTe−TeO2を主
成分とする酸化物系薄膜がある(例えば特公昭54−3725
号公報)。また、Te−TeO2−Pdを主成分とする薄膜も知
られている(例えば特開昭61−68296号公報)。これら
はレーザー光照射により薄膜の消衰係数あるいは屈折率
のうち少なくともいずれか1つが変化して記録を行い、
この部分で透過光振幅あるいは反射光振幅が変化するこ
とを検出して信号を再生する。光は波動であり振幅と位
相によって記述される。上記のように信号の再生は透過
光量あるいは反射光量の変化によって検出されるが、そ
の変化の原因としては膜自体の微少領域における透過光
振幅あるいは反射光振幅が変化する場合(振幅変化記
録)と、透過光あるいは反射光の位相が変化する場合
(位相変化記録)がある。なお以下で反射率というのは
光エネルギー(すなわち反射光振幅の2乗)の入射光に
対する出射光の比を言う。
発明が解決しようとする課題 以上のような光記録媒体の中で穴開け型のものは反射率
変化は大きく取れ、位相変化記録であるため記録密度が
大きい記録が行えるが、きれいな穴を形成することが難
しく再生時のノイズが大きい。また、密着した保護構造
がとれず、いわゆるエアーサンドイッチ構造といわれる
複雑な中空構造をとる必要があり、製造が難しくコスト
高である。また、変形記録であるので消去書き換えが不
可能である。
変化は大きく取れ、位相変化記録であるため記録密度が
大きい記録が行えるが、きれいな穴を形成することが難
しく再生時のノイズが大きい。また、密着した保護構造
がとれず、いわゆるエアーサンドイッチ構造といわれる
複雑な中空構造をとる必要があり、製造が難しくコスト
高である。また、変形記録であるので消去書き換えが不
可能である。
これに比べて相変化型の記録媒体は形状変化を伴わない
ので簡単な構造がとれ製造が容易で低コストの媒体であ
るが、穴開け型の記録にくらべて記録密度が小さいとい
う課題がある。さらに、位相変化型の記録媒体である凹
凸ピットによる複製盤(オーディオディスク、ビデオデ
ィスク等)との互換が取りにくいという課題もある。
ので簡単な構造がとれ製造が容易で低コストの媒体であ
るが、穴開け型の記録にくらべて記録密度が小さいとい
う課題がある。さらに、位相変化型の記録媒体である凹
凸ピットによる複製盤(オーディオディスク、ビデオデ
ィスク等)との互換が取りにくいという課題もある。
課題を解決するための手段 基材上に、エネルギー線照射によって光学定数が変化す
る薄膜材料を設けて、変化の前後で入射した光の反射光
あるいは透過光の位相が変化しこの位相変化による全体
の反射光量あるいは透過光量の変化を検知する構成とす
る。さらに、その際に変化の前後で透過光振幅あるいは
反射光振幅は変化がない。あるいは小さい構成とする。
る薄膜材料を設けて、変化の前後で入射した光の反射光
あるいは透過光の位相が変化しこの位相変化による全体
の反射光量あるいは透過光量の変化を検知する構成とす
る。さらに、その際に変化の前後で透過光振幅あるいは
反射光振幅は変化がない。あるいは小さい構成とする。
作用 上記のような構成にすると光学的には凹凸による位相変
化記録と等価な記録が行える。従って、相変化記録であ
りながら記録密度の大きい記録が行なえ、凹凸ピットに
よる複製盤(オーディオディスク、ビデオディスク等)
との互換も取り易い。また、相変化記録は形状変化を伴
わず材料を選ぶことによって記録した状態をもとに戻
す、すなわち消去・書き換えも可能であり、書き換え型
の位相変化記録が実現できる。
化記録と等価な記録が行える。従って、相変化記録であ
りながら記録密度の大きい記録が行なえ、凹凸ピットに
よる複製盤(オーディオディスク、ビデオディスク等)
との互換も取り易い。また、相変化記録は形状変化を伴
わず材料を選ぶことによって記録した状態をもとに戻
す、すなわち消去・書き換えも可能であり、書き換え型
の位相変化記録が実現できる。
実施例 従来の相変化形光記録媒体の構造の一例を第3図に示
す。相変化記録材料はエネルギー線を照射して発熱昇温
させその相を変化させると複素屈折率が変化する。その
変化は一般的に屈折率と消衰係数が同方向に変化する。
アモルファス状態が結晶状態に変化すると一般に屈折率
と消衰係数が増大する。この様な記録薄膜の反射率は膜
厚t1に依存する。基材側から光を入射した場合の記録薄
膜の反射率Rは記録薄膜の光入射側の界面からの反射光
とその反対側の界面からの反射光の多量干渉の結果であ
る。膜厚t1を変化させると反射率は干渉の結果、波長と
屈折率によって決まる周期で増減するが膜厚が増加する
にしたがい吸収により光入射側と反対の界面に到達して
反射する光量が減少するため干渉の効果がなくなってい
く。その結果として干渉による増減が膜厚の増加にとも
ないしだいに減衰する曲線を描く。複素屈折率が大きく
なると屈折率の増加により干渉による膜厚周期が小さく
なると同時に消衰係数の増加により減衰する膜厚が小さ
い方向にシフトする。以上の結果、相変化した時の反射
率差ΔRも膜厚により変化するが一般には複素屈折率の
小さい相で反射率が極小になる膜厚で極大になる。一方
このような構成では反射光の位相の相変化の前後での変
化は小さい。従来相変化形の記録媒体はこの反射率が極
大になる膜厚で用いていた。従って記録状態の再生はこ
の反射率の差を検出することによってなされる。ミクロ
ンオーダーの微少な領域の記録再生の場合には、記録さ
れた部分の大きさと再生に用いる光ビームの大きさが同
じオーダーになる。例えば、波長800nm前後のレーザー
光をNA0.5程度のレンズ系で絞ると半値幅が約0.9μmの
ビームに絞れる。この様なビームを用いて強いパワーで
記録を行うと約0.5〜1μm前後の範囲が相変化をおこ
して記録状態となる。これを同じビームで読みだす場合
を考えると、読み出しビームの光強度は一般的にはガウ
ス分布あるいはそれに近い形状の分布をしており相変化
した記録状態よりも外側に広がっているため反射光量は
記録状態の反射率と回りの未記録状態の反射率にそれぞ
れの面積と光強度分布を加重して平均した値に比例す
る。したがって、読み出しビームの大きさに比べて十分
大きな範囲の記録状態の面積がないと十分な再生信号が
得られない。この大きさによって記録密度が制限され
る。
す。相変化記録材料はエネルギー線を照射して発熱昇温
させその相を変化させると複素屈折率が変化する。その
変化は一般的に屈折率と消衰係数が同方向に変化する。
アモルファス状態が結晶状態に変化すると一般に屈折率
と消衰係数が増大する。この様な記録薄膜の反射率は膜
厚t1に依存する。基材側から光を入射した場合の記録薄
膜の反射率Rは記録薄膜の光入射側の界面からの反射光
とその反対側の界面からの反射光の多量干渉の結果であ
る。膜厚t1を変化させると反射率は干渉の結果、波長と
屈折率によって決まる周期で増減するが膜厚が増加する
にしたがい吸収により光入射側と反対の界面に到達して
反射する光量が減少するため干渉の効果がなくなってい
く。その結果として干渉による増減が膜厚の増加にとも
ないしだいに減衰する曲線を描く。複素屈折率が大きく
なると屈折率の増加により干渉による膜厚周期が小さく
なると同時に消衰係数の増加により減衰する膜厚が小さ
い方向にシフトする。以上の結果、相変化した時の反射
率差ΔRも膜厚により変化するが一般には複素屈折率の
小さい相で反射率が極小になる膜厚で極大になる。一方
このような構成では反射光の位相の相変化の前後での変
化は小さい。従来相変化形の記録媒体はこの反射率が極
大になる膜厚で用いていた。従って記録状態の再生はこ
の反射率の差を検出することによってなされる。ミクロ
ンオーダーの微少な領域の記録再生の場合には、記録さ
れた部分の大きさと再生に用いる光ビームの大きさが同
じオーダーになる。例えば、波長800nm前後のレーザー
光をNA0.5程度のレンズ系で絞ると半値幅が約0.9μmの
ビームに絞れる。この様なビームを用いて強いパワーで
記録を行うと約0.5〜1μm前後の範囲が相変化をおこ
して記録状態となる。これを同じビームで読みだす場合
を考えると、読み出しビームの光強度は一般的にはガウ
ス分布あるいはそれに近い形状の分布をしており相変化
した記録状態よりも外側に広がっているため反射光量は
記録状態の反射率と回りの未記録状態の反射率にそれぞ
れの面積と光強度分布を加重して平均した値に比例す
る。したがって、読み出しビームの大きさに比べて十分
大きな範囲の記録状態の面積がないと十分な再生信号が
得られない。この大きさによって記録密度が制限され
る。
一方、穴開け形の場合には記録状態は凹凸の形状であり
周辺部と記録部からの反射光が干渉しあって反射光量が
変化することを利用している。従って周辺部と穴部での
反射光の位相差が(1±2n)πあるいは±λ/2n:整数、
π:円周率、λ:波長のとき最も反射光量変化が大き
い。また、読み出しビームの強度分布として穴部に入射
する強度と周辺部に入射する強度が等しいとき最も干渉
の効果が大きく、従って、反射光強度変化が大きい。す
なわち、読み出しビームの大きさよりも小さい記録状態
のときが再生信号が大きくとれる。
周辺部と記録部からの反射光が干渉しあって反射光量が
変化することを利用している。従って周辺部と穴部での
反射光の位相差が(1±2n)πあるいは±λ/2n:整数、
π:円周率、λ:波長のとき最も反射光量変化が大き
い。また、読み出しビームの強度分布として穴部に入射
する強度と周辺部に入射する強度が等しいとき最も干渉
の効果が大きく、従って、反射光強度変化が大きい。す
なわち、読み出しビームの大きさよりも小さい記録状態
のときが再生信号が大きくとれる。
以上から反射率変化記録よりも位相変化記録の方が高密
度な記録再生が出来ることがわかる。
度な記録再生が出来ることがわかる。
従って、相変化記録において位相変化を得ることが出来
れば凹凸記録並の記録密度が得られる。しかも反射率変
化は無いことあるいは小さいことが望ましい。相変化型
の記録膜材料を用いて上述のような位相変化型の光記録
媒体を構成するには、記録薄膜層の少なくとも片面に基
材あるいは保護層と使用するレーザー光の波長において
屈折率の異なる透明層を設けることによって実現でき
る。記録薄膜に接する材料の屈折率が変化すると各界面
での反射光が変化する。記録薄膜からの反射光は記録薄
膜の光入射側の界面からの反射光とその反対側の界面か
らの反射光の多重干渉の結果である。記録薄膜が十分薄
く記録薄膜の光入射側と反対の界面まで到達する光の大
きさが十分大きい場合には、未記録状態の光学定数の小
さいときは光入射側と反対の界面まで到達して反射され
る光が光入射側の界面からの反射光よりも大きく、記録
状態の光学定数の大きいときは逆に光入射側の界面から
の反射光が光入射側と反対の界面まで到達して反射され
る光よりも大きくなる条件が存在する。両者は光路長が
異なるため位相差を持っている。この位相差が大きけれ
ば干渉による打ち消しあいの結果、記録により光学定数
が変化した時に全体の反射光の位相が大きく変化するこ
とが可能になる。さらに両者の振幅の差が記録の前後で
ほぼ等しければ(もちろん大小関係は逆転するものであ
るが)反射光振幅の変化はほとんどないということが可
能である。
れば凹凸記録並の記録密度が得られる。しかも反射率変
化は無いことあるいは小さいことが望ましい。相変化型
の記録膜材料を用いて上述のような位相変化型の光記録
媒体を構成するには、記録薄膜層の少なくとも片面に基
材あるいは保護層と使用するレーザー光の波長において
屈折率の異なる透明層を設けることによって実現でき
る。記録薄膜に接する材料の屈折率が変化すると各界面
での反射光が変化する。記録薄膜からの反射光は記録薄
膜の光入射側の界面からの反射光とその反対側の界面か
らの反射光の多重干渉の結果である。記録薄膜が十分薄
く記録薄膜の光入射側と反対の界面まで到達する光の大
きさが十分大きい場合には、未記録状態の光学定数の小
さいときは光入射側と反対の界面まで到達して反射され
る光が光入射側の界面からの反射光よりも大きく、記録
状態の光学定数の大きいときは逆に光入射側の界面から
の反射光が光入射側と反対の界面まで到達して反射され
る光よりも大きくなる条件が存在する。両者は光路長が
異なるため位相差を持っている。この位相差が大きけれ
ば干渉による打ち消しあいの結果、記録により光学定数
が変化した時に全体の反射光の位相が大きく変化するこ
とが可能になる。さらに両者の振幅の差が記録の前後で
ほぼ等しければ(もちろん大小関係は逆転するものであ
るが)反射光振幅の変化はほとんどないということが可
能である。
つぎに、具体的な実施例を使って説明をする。
記録媒体の構成としては第1図に示すように基材1上に
透明な誘電体等の光学層3を設けその上に記録薄膜2を
設けさらにその上に透明な密着した保護層4を設ける。
この他に図には示さないが保護層を施さない構成でもよ
い。この場合は保護層の代わりに空気(屈折率1.0)を
考えると光学的には同等であり同じ効果が得られる。ま
た、第2図のように記録薄膜と保護層(あるいは空気
層)とのあいだにさらに透明な誘電体等の光学層3bを設
けた構成でもよい。透明層3,3a,3bには基材1、保護層
(あるいは空気層)4と屈折率の異なる材質を用いる。
透明な誘電体等の光学層3を設けその上に記録薄膜2を
設けさらにその上に透明な密着した保護層4を設ける。
この他に図には示さないが保護層を施さない構成でもよ
い。この場合は保護層の代わりに空気(屈折率1.0)を
考えると光学的には同等であり同じ効果が得られる。ま
た、第2図のように記録薄膜と保護層(あるいは空気
層)とのあいだにさらに透明な誘電体等の光学層3bを設
けた構成でもよい。透明層3,3a,3bには基材1、保護層
(あるいは空気層)4と屈折率の異なる材質を用いる。
これらの記録薄膜の厚さt1、透明光学層の厚さt2、t3を
適当を選ぶことによって位相変化の大きい媒体を得るこ
とができる。
適当を選ぶことによって位相変化の大きい媒体を得るこ
とができる。
基材としてはガラス・樹脂等の透明で平滑な平版を用い
る。
る。
保護層としては樹脂を溶剤に溶かして塗布・乾燥したも
のや樹脂板を接着したもの等が使える。
のや樹脂板を接着したもの等が使える。
記録薄膜材料としてはアモルファス・結晶間の相変化を
する材料たとえばSbTe系、InTe系、GeTeSn系、SbSe系、
TeSeSb系、SnTeSe系、InSe系、TeGeSnO系、TeGeSnAu
系、TeGeSnSb系、等のカルコゲン化合物を用いる。Te−
TeO2系、Te−TeO2−Au系、Te−TeO2−Pd系等の酸化物系
材料も使える。また、結晶−結晶間の相転移をするAgZn
系、InSb系等の金属化合物も使える。
する材料たとえばSbTe系、InTe系、GeTeSn系、SbSe系、
TeSeSb系、SnTeSe系、InSe系、TeGeSnO系、TeGeSnAu
系、TeGeSnSb系、等のカルコゲン化合物を用いる。Te−
TeO2系、Te−TeO2−Au系、Te−TeO2−Pd系等の酸化物系
材料も使える。また、結晶−結晶間の相転移をするAgZn
系、InSb系等の金属化合物も使える。
透明な光学層としてはSiO2、SiO、TiO2、MgO、GeO2等の
酸化物、Si3N4、BN、等の窒化物、ZnS、ZnTe、PbS等の
硫化物が使える。
酸化物、Si3N4、BN、等の窒化物、ZnS、ZnTe、PbS等の
硫化物が使える。
これらの材料を作る方法としては多元蒸着源を用いた真
空蒸着法やモザイク状の複合ターゲットを用いたスパッ
タリング法その他が使える。
空蒸着法やモザイク状の複合ターゲットを用いたスパッ
タリング法その他が使える。
比較例 記録薄膜として相変化材料であるTe49028Pd23の組成を
持つ3元化合物を用いる。蒸着法としてTe、TeO2、Pdの
3つの蒸発源を用いた電子ビーム蒸着法を用いる。ガラ
ス板上に上記組成のTe49028Pd23だけを蒸着したアモル
ファス状態の光学定数を測定したところ、波長830nmに
おいて複素屈折率n+kiが3.1+1.2iであった。これを3
00℃で5分間熱処理して結晶状態にすると3.9+1.6iに
変化する。
持つ3元化合物を用いる。蒸着法としてTe、TeO2、Pdの
3つの蒸発源を用いた電子ビーム蒸着法を用いる。ガラ
ス板上に上記組成のTe49028Pd23だけを蒸着したアモル
ファス状態の光学定数を測定したところ、波長830nmに
おいて複素屈折率n+kiが3.1+1.2iであった。これを3
00℃で5分間熱処理して結晶状態にすると3.9+1.6iに
変化する。
この膜をポリカーボネート樹脂板(PC、屈折率1.58)上
に蒸着しさらに同じ屈折率の材質の樹脂をコーティング
した第3図のような従来例の構成の場合の熱処理前後す
なわちアモルファス状態と結晶状態での反射率Rの変化
のおよび反射光の位相変化の膜厚依存性の計算値を第4
図(a)(b)に示す。
に蒸着しさらに同じ屈折率の材質の樹脂をコーティング
した第3図のような従来例の構成の場合の熱処理前後す
なわちアモルファス状態と結晶状態での反射率Rの変化
のおよび反射光の位相変化の膜厚依存性の計算値を第4
図(a)(b)に示す。
反射率の計算には各層の複素屈折率と膜厚からマトリッ
クス法で計算した。(例えば、久保田広著「波動光学」
岩波書店、1971年第3章参照)また、基材1と密着保護
層は3は無限大の膜厚をもつものとして(基材−空気界
面、密着保護層−空気界面の効果を無視)、反射率Rは
基材から入射した光の基材中に出射してくる比率として
もとめた。
クス法で計算した。(例えば、久保田広著「波動光学」
岩波書店、1971年第3章参照)また、基材1と密着保護
層は3は無限大の膜厚をもつものとして(基材−空気界
面、密着保護層−空気界面の効果を無視)、反射率Rは
基材から入射した光の基材中に出射してくる比率として
もとめた。
アモルファス状態と結晶状態の反射率差ΔRは膜厚35nm
および135nmで極大になり10%以上になるが位相変化は
殆どなくπ/4(λ/8)以下である。
および135nmで極大になり10%以上になるが位相変化は
殆どなくπ/4(λ/8)以下である。
実施例1 本発明の一実施例として第1図に示すようにポリカーボ
ネート樹脂板(PC、屈折率1.58)上に透明な光学層とし
てZnS(屈折率2.40)をエレクトロンビーム蒸着法で厚
さ97nm蒸着したうえに比較例にしめした方法で形成しさ
らに同じ基材と屈折率の材質の樹脂をコーティングした
第1図のような構成の場合の熱処理後すなわちアモルフ
ァス状態と結晶状態での反射率Rの変化のおよび反射光
の位相変化の膜厚依存性の計算値を第5図(a)(b)
に示す。
ネート樹脂板(PC、屈折率1.58)上に透明な光学層とし
てZnS(屈折率2.40)をエレクトロンビーム蒸着法で厚
さ97nm蒸着したうえに比較例にしめした方法で形成しさ
らに同じ基材と屈折率の材質の樹脂をコーティングした
第1図のような構成の場合の熱処理後すなわちアモルフ
ァス状態と結晶状態での反射率Rの変化のおよび反射光
の位相変化の膜厚依存性の計算値を第5図(a)(b)
に示す。
記録薄膜の膜厚が20nmのとき反射率変化が殆どなく反射
光の位相変化が約−π(−λ/2)得られることが示され
ている。
光の位相変化が約−π(−λ/2)得られることが示され
ている。
この計算結果をもとに以下の実験を行った。
基材に厚さ1.2mm・直径200mmのPC樹脂円板を用いこれを
真空中で回転させなが上記の方法でZnS薄膜を97nm蒸着
しさらに記録薄膜Te49028Pd23を同様に20nmの膜厚で蒸
着した。さらに同じPC樹脂円盤を紫外線硬化性の接着材
で張り付けて密着保護層を設けた。この円盤を回転させ
線速度5m/secの線速度で波長830nmの半導体レーザー光
を開口数0.5のレンズ系で絞って記録薄膜上に焦点をあ
わせて照射した。記録薄膜面上で8mWの出力で単一周波
数変調度50%で変調した光を反射して記録を行い、1mW
の連続出力を照射してその反射光をフォトディテクター
で検出して再生を行ったところ、第3図に示すような従
来例記録薄膜の膜厚135nmの構成に比べて周波数特性が
高域側に伸びることが確認された。
真空中で回転させなが上記の方法でZnS薄膜を97nm蒸着
しさらに記録薄膜Te49028Pd23を同様に20nmの膜厚で蒸
着した。さらに同じPC樹脂円盤を紫外線硬化性の接着材
で張り付けて密着保護層を設けた。この円盤を回転させ
線速度5m/secの線速度で波長830nmの半導体レーザー光
を開口数0.5のレンズ系で絞って記録薄膜上に焦点をあ
わせて照射した。記録薄膜面上で8mWの出力で単一周波
数変調度50%で変調した光を反射して記録を行い、1mW
の連続出力を照射してその反射光をフォトディテクター
で検出して再生を行ったところ、第3図に示すような従
来例記録薄膜の膜厚135nmの構成に比べて周波数特性が
高域側に伸びることが確認された。
実施例2 第2図に示すようにポリカーボネート樹脂板(PC、屈折
率1.58)上に透明な光学層としてZnS(屈折率2.40)を
エレクトロビーム蒸着法で厚さ76nm蒸着した上に実施例
1にしめした記録薄膜Te49028Pd23を実施例1にしめし
た方法で形成しさらにZnS層を130nm同様に蒸着し最後に
基材と同じ屈折率の材質の樹脂をコーティングした構成
の場合の熱処理前後すなわちアモルファス状態と結晶状
態での反射率Rの変化のおよび反射光の位相変化の膜厚
依存性の計算値を第6図(a)(b)に示す。
率1.58)上に透明な光学層としてZnS(屈折率2.40)を
エレクトロビーム蒸着法で厚さ76nm蒸着した上に実施例
1にしめした記録薄膜Te49028Pd23を実施例1にしめし
た方法で形成しさらにZnS層を130nm同様に蒸着し最後に
基材と同じ屈折率の材質の樹脂をコーティングした構成
の場合の熱処理前後すなわちアモルファス状態と結晶状
態での反射率Rの変化のおよび反射光の位相変化の膜厚
依存性の計算値を第6図(a)(b)に示す。
記録薄膜の膜厚が30nmのとき反射率変化が殆どなく反射
光の位相変化が約−π(−λ/2)得られることが示され
ている。
光の位相変化が約−π(−λ/2)得られることが示され
ている。
実施例3 第2図に示すようにポリカーボネート樹脂板(PC、屈折
率1.58)上に透明な光学層としてZnS(屈折率2.40)を
エレクトロンビーム蒸着法で厚さ120nm蒸着したうえに
比較例にしめした記録薄膜Te49028Pd23を比較例にしめ
した方法で形成しさらにZnS層を54nm同様に蒸着し最後
に基材と同じ屈折率の材質の樹脂をコーティングした構
成の場合の熱処理前後すなわちアモルファス状態と結晶
状態での反射率R変化のおよび反射光の位相変化の膜厚
依存性の計算値を第7図(a)(b)に示す。
率1.58)上に透明な光学層としてZnS(屈折率2.40)を
エレクトロンビーム蒸着法で厚さ120nm蒸着したうえに
比較例にしめした記録薄膜Te49028Pd23を比較例にしめ
した方法で形成しさらにZnS層を54nm同様に蒸着し最後
に基材と同じ屈折率の材質の樹脂をコーティングした構
成の場合の熱処理前後すなわちアモルファス状態と結晶
状態での反射率R変化のおよび反射光の位相変化の膜厚
依存性の計算値を第7図(a)(b)に示す。
記録薄膜の膜厚が120nmのとき反射率変化が殆どなく反
射光の位相変化が約π/2得られることが示されている。
射光の位相変化が約π/2得られることが示されている。
発明の効果 本発明によれば光学的には凹凸による位相変化記録と等
価な記録が行える。従って、相変化記録でありながら記
録密度の大きい記録が行え、凹凸ピットによる複製盤
(オーディオディスク、ビデオディスク等)との互換も
取り易い。また、相変化記録は形状変化を伴わず材料を
選ぶことによって記録した状態をもとに戻す、すなわち
消去・書き換えも可能であり、置き換え型の位相変化記
録が実現できる。
価な記録が行える。従って、相変化記録でありながら記
録密度の大きい記録が行え、凹凸ピットによる複製盤
(オーディオディスク、ビデオディスク等)との互換も
取り易い。また、相変化記録は形状変化を伴わず材料を
選ぶことによって記録した状態をもとに戻す、すなわち
消去・書き換えも可能であり、置き換え型の位相変化記
録が実現できる。
第1図は本発明の一実施例の構成を示す模式図、第2図
は本発明の他の実施例の構成を示す模式図、第3図は従
来例の構成を示す模式図、第4図は従来例の構成での反
射率変化と反射光の位相変化の記録薄膜の膜厚依存性を
示すグラフ、第5図は本発明の一実施例の反射率変化と
反射光の位相変化の記録薄膜の膜厚存性を示すグラフ、
第6図・第7図は本発明の他の実施例の反射率変化と反
射光の位相変化の記録薄膜の膜厚依存性を示すグラフで
ある。 1……基材、2……記録薄膜、3,3a,3b……透明層、4
……保護層。
は本発明の他の実施例の構成を示す模式図、第3図は従
来例の構成を示す模式図、第4図は従来例の構成での反
射率変化と反射光の位相変化の記録薄膜の膜厚依存性を
示すグラフ、第5図は本発明の一実施例の反射率変化と
反射光の位相変化の記録薄膜の膜厚存性を示すグラフ、
第6図・第7図は本発明の他の実施例の反射率変化と反
射光の位相変化の記録薄膜の膜厚依存性を示すグラフで
ある。 1……基材、2……記録薄膜、3,3a,3b……透明層、4
……保護層。
Claims (3)
- 【請求項1】基材上に、エネルギー線照射によって光学
的に検知し得る変化を生じる薄膜材料を設けた光学的情
報記録媒体であって、薄膜材料はエネルギー線照射によ
り光学定数が変化し、検知し得る変化が主として入射し
た光の反射光あるいは透過光の位相の変化によるもので
あることを特徴とする光学的情報記録媒体。 - 【請求項2】変化の前後で入射した光に対する透過光振
幅あるいは反射光振幅の変化が小さいことを特徴とする
請求項1記載の光学的情報記録媒体。 - 【請求項3】薄膜材料の少なくとも片面に基材と屈折率
の異なる透明層を設けたことを特徴とする請求項1また
は2記載の光学的情報記録媒体。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63227015A JPH07105063B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 光学的情報記録媒体 |
| DE68927731T DE68927731T2 (de) | 1988-09-09 | 1989-09-08 | Optischer Datenaufzeichnungsträger sowie zugehöriges Aufzeichnungs- und Wiedergabeverfahren |
| EP89309138A EP0360466B1 (en) | 1988-09-09 | 1989-09-08 | Optical information recording medium and information recording and reproducing method therefor |
| US07/865,640 US5249175A (en) | 1988-09-09 | 1992-04-09 | Optical information recording medium and information recording and reproducing method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63227015A JPH07105063B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 光学的情報記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0273537A JPH0273537A (ja) | 1990-03-13 |
| JPH07105063B2 true JPH07105063B2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=16854181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63227015A Expired - Lifetime JPH07105063B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 光学的情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07105063B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2897532B2 (ja) * | 1992-06-02 | 1999-05-31 | 日本電気株式会社 | 相変化型光ディスクの再生方法 |
| US5527661A (en) * | 1992-11-25 | 1996-06-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium |
| JP2812181B2 (ja) * | 1993-06-17 | 1998-10-22 | 日本電気株式会社 | 光学的情報記録媒体 |
| JP3284744B2 (ja) * | 1994-04-20 | 2002-05-20 | 松下電器産業株式会社 | 光学的情報記録媒体 |
| JP2655093B2 (ja) * | 1994-08-29 | 1997-09-17 | 日本電気株式会社 | 光ヘッドおよび光ディスク装置 |
| JP3138661B2 (ja) * | 1996-10-24 | 2001-02-26 | 日本電気株式会社 | 相変化型光ディスク |
-
1988
- 1988-09-09 JP JP63227015A patent/JPH07105063B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0273537A (ja) | 1990-03-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071113 Year of fee payment: 12 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081113 Year of fee payment: 13 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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