JPH07106473B2 - 粉末成形プレスの加圧制御方法および装置 - Google Patents

粉末成形プレスの加圧制御方法および装置

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JPH07106473B2
JPH07106473B2 JP21350790A JP21350790A JPH07106473B2 JP H07106473 B2 JPH07106473 B2 JP H07106473B2 JP 21350790 A JP21350790 A JP 21350790A JP 21350790 A JP21350790 A JP 21350790A JP H07106473 B2 JPH07106473 B2 JP H07106473B2
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武司 片桐
正生 山本
司 田嶋
志朗 白崎
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株式会社ヨシツカ精機
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は粉末成形方法に関し、特に段付状の成形品を得
るため粉末成形プレスの加圧制御方法および装置に関す
る。
(従来の技術) 従来のこの種の段付き状の成形品は、たとえば第16図に
示すようにして加圧成形される。すなわち、金型100内
に原料粉末101を充填する充填位置においては、金型10
0、第1,第2下パンチ104,105はエアシリンダによって上
昇した状態になっている(同図(a)参照)。つぎに、
上パンチ102の押し下げ力によって粉末101を介して第1,
第2下パンチ104,105に力が加わって下降し、図示しな
いストッパに当接して加圧が完了する。そしてその加圧
行程の間エアシリンダのエア圧を適切な大きさに設定す
ることによって、各段部111…の圧縮力を調整してい
た。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、加圧行程
で、同図(b)から(c)の状態になると上パンチ102
によって粉末の加圧が開始されるが、従来ではまず第1
下パンチ104と上パンチ102間の第1段部111の密度が上
昇し、それと同時に第1段部111の粉末が第2下パンチ1
05と上パンチ102間の第2段部112に落下する。上パンチ
102の加圧力が第1下パンチ104の充填力以上になると、
同図(d)に示すように上パンチ102と第1下パンチ104
が同時に下降する。さらに同図(e)に示すように上パ
ンチ102と第1,第2下パンチ104,105が下降してストッパ
に当り、加圧が完了するが、その前に第2段部112の粉
末が第3パンチ106と上パンチ102の間の第3段部113に
落下する。
このように、従来では加圧が進行するにつれて粉末が第
1段部111から第2段部112、さらに第3段部113に移動
しながら固まるため、第1段部111と第2段部112の隅角
部および第2段部112と第3段部113の角部にクラック11
4が発生する場合がある。
また、計算上の充填深さと異なり加圧量を調整する必要
があるため、良品を得るために時間と成形技術が必要で
あった。
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、段付き状の成形
品の各段部を均一に加圧し得る粉末成形方法を提供し、
もって成形品のクラックの発生を防止すると共に充填深
さ、およびエアシリンダのエア圧の調整を無くして設定
の容易化を図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明にあっては金型のダ
イ孔内に充填された粉末を上下から加圧するための上下
パンチの内の少なくとも下パンチを複数の下分割パンチ
に分割し、前記ダイ孔内に粉末を充填する際、前記金型
上面から各下分割パンチまでの粉末の充填深さの比率
を、成形されるべき段付き成形品の各段部の高さ寸法の
比率と略同一比率に設定し、前記複数の粉末部分を上パ
ンチと複数の下分割パンチによって同時に圧縮して段付
き成形品の各段部を成形する粉末成形プレスの加圧制御
方法であって、 粉末の加圧開始から加圧完了までの全加圧行程中、各粉
末部分の圧縮量の時間に対する変化の割合である圧縮速
度の比率が、最終的な成形品の各段部の高さ寸法の比率
と略同一比率となるように、上パンチと各下分割パンチ
の移動速度を制御して、全加圧行程中、常に上パンチと
各下分割パンチ間に挟まれた複数の粉末部分を同一の圧
縮度に維持することを特徴とする。
また、上方に開口する大径孔部と、下方に開口する小径
孔部と、大径孔部と小径孔部との境界の段差部と、を有
するダイ孔を備えた金型と、大径孔部に挿入される上パ
ンチと、小径孔部に挿入される下パンチと、を備え、前
記ダイ孔内に粉末を充填する際、前記金型上面からダイ
孔の段差部までの充填深さと、金型上面から下パンチま
での充填深さの比率を、成形すべき段付き成形品の各段
部の高さ寸法の比率と同一比率に設定し、前記ダイ孔内
に充填された粉末の内、前記上パンチとダイ孔内周の段
差部間に挟まれる粉末部分を前記上パンチと段差部によ
って圧縮し、上パンチと下パンチによって挟まれる粉末
部分を上パンチと下パンチによって圧縮して段付き成形
品の各段部を成形する粉末成形プレスの加圧制御方法で
あって、 粉末の加圧開始から加圧完了までの全加圧行程中、上パ
ンチとダイ孔の段差部で挟まれる粉末部分の圧縮量の時
間に対する変化の割合である圧縮速度と、上パンチと下
パンチで挟まれる粉末部分の圧縮量の時間に対する変化
の割合である圧縮速度との比率が、最終的な成形品の各
段部の高さ寸法の比率と同一比率となるように、金型,
上パンチおよび下パンチの移動速度を制御して、全加圧
行程中常に、上パンチとダイ孔の段差部間に挟まれた粉
末部分と、上パンチと下パンチ間に挟まれた粉末部分を
同一の圧縮度に維持することを特徴とする。
また、本発明の粉末成形プレスの加圧制御装置は、粉末
が充填されるダイ孔を備えた金型と、前記ダイ孔内の粉
末を上方から加圧するための上パンチと、前記ダイ孔内
の粉末を下方から加圧する複数の下分割パンチに分割さ
れた下パンチと、前記上パンチを駆動する上ラムと、前
記金型を駆動する下ラムと、前記下分割パンチを駆動す
る流体圧シリンダと、前記下分割パンチの位置を検出す
る位置検出手段と、前記流体圧シリンダに圧力流体を供
給する圧力源と、該圧力源から供給される圧力流体の流
量を制御して下分割パンチの移動速度を制御する流量制
御弁と、加圧工程中の各下分割パンチの制御目標速度
を、該制御目標速度と上パンチの下降速度との速度差が
成形すべき段付き成形品の各段部の高さ寸法比率と同一
比率となるように予め設定し、前記位置検出手段によっ
て前記各下分割パンチの位置を遂次検出して下分割パン
チの実際の速度を演算し、前記設定された制御目標速度
との偏差を解消するように流量制御弁に補正信号を発し
て各下分割パンチの下降速度を制御する制御手段と、を
備えたことを特徴とする。
(作用) 上記構成の粉末成形プレスの加圧制御方法によれば、少
なくとも下パンチを複数に分割するか、ダイ孔内に段差
部を設けることにより、ダイ孔内に充填された粉末を、
複数の粉末部分毎に所定の速度で軸方向に圧縮するもの
で、圧縮開始から完了までの圧縮行程中の、各粉末部分
の圧縮量の時間に対する変化の割合である圧縮速度の比
率を、常に、成形すべき段付き成形品の各段部の高さ寸
法比率と同一比率となるように制御したので、加圧行程
のどの段階においても粉末の圧縮度が均等に維持され、
各粉末部分間の粉末の移動はない。
また、本発明の粉末成形プレスの加圧制御装置によれ
ば、位置検出手段と制御手段によって、加圧工程中の各
下分割パンチの移動速度が、常に所定の制御目標速度に
制御されている。したがって、上パンチと各下分割パン
チとによって挟まれる粉末部分は、常に成形すべき段付
き成形品の各段部の高さ寸法比率と同一比率で圧縮され
ることになる。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。ま
ず、第1図(e)に示すような2段階に絞った成形品W
を成形する場合を例にとって説明する。成形品Wは大,
中,小の円板を同軸的に積み重ねたような円柱状の製品
で、大径側から小径側に向って第1,第2,第3段部W1,W2,
W3を有している。
成形にあたっては、上パンチ4と、下パンチ10とによっ
て金型としてのダイ1内に充填された粉末3を圧縮する
ことにより行なわれるが、この実施例では上パンチ4の
下動と共にダイ1も下動させるウィズドロアル方式によ
り行なわれる。そして、下パンチ10は同心的に嵌合され
る下分割パンチとしての第1,第2,第3下パンチ11,12,13
に分割構成されている。第1下パンチ11は最も外側に位
置し、上パンチ4との間で粉末部分を軸方向に圧縮して
成形品Wの第1段部W1を成形する。第2下パンチ12は中
間に位置し、上パンチ4との間で粉末部分を軸方向に圧
縮して成形品Wの第2段部W2を成形する。第3下パンチ
13は中心に位置し、上パンチ4との間の粉末部分を軸方
向に圧縮して第3段部W3を成形するようになっている。
そして、粉末成形の場合には、一般的に圧縮量は上下寸
法にして1/2程度圧縮するので、説明を簡略化するため
に、成形品Wの寸法関係を、第3段部W3の高さ寸法を3
h、第2段部W2の高さ寸法を2h、第1段部W1の高さ寸法
をhとすると、圧縮すべき粉末の充填深さは、第1図
(a)に示すように、第3パンチ13を基準にしてダイ上
面1Aまでの深さを6hとし、第1下パンチ11までの深さを
4hとし、第2下パンチ12までの深さを2hにそれぞれ設定
しておく。ダイ上面1Aを基準にすると、第1下パンチ11
までの充填深さは2h、第2下パンチ12までの充填深さは
4h、第3下パンチ13までの充填深さは6hで、その比率は
成形品Wの各段部W1,W2,W3の高さ寸法の比率1:2:3と同
一比率となっている。そして第1図(b)に示すよう
に、上パンチ4を下降させダイ上面1Aに達した時点また
は少しダイ1内に入って加圧が開始された時点から、第
3下パンチ13を固定した状態で上パンチ4を3hだけ下降
させ、第1下パンチ11を2hだけ下降させ、第2下パンチ
12と1hだけ下降させる。ダイ1は上パンチ4による一次
上加圧が終了した時点から上パンチ4と共に下降させる
ようになっている。
そして、この実施例の場合には、上パンチ4と第1,第2
下パンチ11,12の速度比を、最終的な各段部W1,W2,W3
圧縮量の比率と同一の比率に設定してある。すなわち第
1段部W1は最終的に1hだけ圧縮され、第2段部W2は最終
的に2hだけ圧縮され、第3段部W3は最終的に3hだけ圧縮
されることになるから、上パンチ4の速度をVA、第1下
パンチ11の速度をVB、第2下パンチ12の速度をVCとする
と、 VA:VB:VC=3:2:1 となるように設定した。
もっとも、この速度比は、完全に同一とする場合だけで
なく、最適な加圧状態となるように所定量調整すること
が可能である。
ここでVCを基準にしてvとすると、VA=3v、VB=2v、VC
=vとなり、t[s]後の各段部の圧縮量は、第1段部
W1は(VA−VB)×t=vt、第2段部W2は(VA−VC)×t
=2vt、第3段部W3はVA×t=3vtとなる。すなわち、上
記v,2v,3vが、各段部W1,W2,W3に対応する粉末部分の圧
縮量の時間に対する変化の割合である圧縮速度であり、
各段部W1,W2,W3の高さ寸法の比率1:2:3と同一比率とな
っている。
そして、このときの圧縮度をみると、第1段部W1はvt/
(6h−4h)=vt/2h、第2段部W2は2vt/(6h−2h)=2vt
/4h=vt/2h、第3段部W3は3vt/6h=vt/2hとなり、圧縮
度がすべて同一となる。したがって、加圧開始時点から
加圧完了に至るまでの全加圧行程において第1,第2,第3
段部W1,W2,W3のすべてが均一な密度に加圧されることに
なり、従来のように各段部W1,W2,W3の加圧状態の違いに
よる粉末の移動がなく、均一な組織の圧粉体を成形する
ことができる。
また、このように均一に加圧できるので、各段部W1,W2,
W3の充填深さも基本的には計算値でよく、設定が簡単に
なる。
第2図(a)乃至(c)は本発明の他の実施例の加圧方
法を示すもので、この例はダイ1を固定した両圧方式の
場合である。成形品W′としては、上記実施例と異なり
第1段部W1′と第2段部W2′のみの2段の円柱状成形品
で、第1,第2下パンチ11′,12′と上パンチ4によって
圧縮成形される。
この場合には、各パンチの速度を、上パンチ4をVA′、
第1下パンチ11′をVB′、第2下パンチ12′をVC′とす
ると、 VA′:VB′:VC′=1:0:1 の割合に設定し、やはり上パンチ4がダイ1のダイ上面
1Aに達した時点または少し入りこんだ時点、すなわち加
圧が開始された時点から加圧が完了する全加圧行程中に
おいて、上記速度比で制御すればよい。
この実施例も1/2だけ圧縮するものとし、第1段部W1
の成形品の高さをh、第2段部W2′の高さを2hとする
と、充填深さは第1段部W1′が2h、第2段部W2′が4hで
あり、速度をVA′=VC′=vとすると、加圧開始点から
t[s]後の圧縮度は第1段部W1′がvt/2h、第2段部W
2′が2vt/4h=vt/2hと、常に一定の圧縮度で加圧される
ことになる。
第3図(a)乃至(c)は、本発明のさらに他の実施例
の加圧方法を示すもので、ウィズドロアル方式でもダイ
1が段付きの場合を示している。この実施例においても
成形品W″として一段の段付きタイプについて説明する
と、下パンチ10″は1つであり、下パンチ10″と上パン
チ4の間で第2段部W2″が圧縮される。そして、ダイ1
の段部1Bと上パンチ4との間で第1段部W1″が圧縮され
ることになる。
この場合には、上パンチ4の速度をVA″、ダイ1の速度
をVB″、下パンチ10″の速度をVC″とすると、 A″:B″:C″=2:1:0(固定) の割合に設定すればよい。
この実施例においても1/2だけ圧縮するものとし、第1
段部W1″の成形品の高さをh、第2段部W2″の高さを2h
とすると、充填深さは第1段部W1″が2h、第2段部W2
が4hであり、速度をVA″=2v、VB″=vとすると、加圧
開始点からt[s]後の圧縮度は、第1段部W1″が
(VA″−VB″)t/2h=vt/2h、第2段部W2″が(VA″−V
C″)t/4h=2vt/4h=vt/2hとなり、常に一定の圧縮度で
均等に加圧することができる。
上記各実施例では成形品の上面は平坦面となっている
が、上面も段付き形状として上パンチを第1図に示すよ
うな下パンチと同様に分割構成として加圧制御するよう
にしてもよい。さらに、第3図に示すような段付きのダ
イ1を用いて第1図及び第2図の加圧制御を行なっても
よいし、種々の加圧制御を行なうことができる。
次に、第4図乃至第13図には本発明の粉末成形プレスの
加圧制御装置の具体的な装置構成を示している。この装
置は上記したいずれの加圧方法にも適用できるが、第1
図に示す成形品Wを加圧成形する場合に好適なものであ
る。
Tはツールセットを示すもので、概略ダイ孔2を有する
ダイ1と、このダイ孔2内に充填される原料粉末3を加
圧するための上パンチ4および下パンチ10を備えてい
る。上パンチ4は上部ラム5に取付けられ、上部ラム5
の上下動によって上パンチ4をダイ孔2内に挿入して粉
末3を加圧する。
下パンチ10はコアロッド6を中心として同心的に嵌合さ
れる第1下パンチ11と、第2下パンチ12と、第3下パン
チ13とから構成されており、第1下パンチ11は第1パン
チアダプタ21を介して可動の第1パンチプレート31に固
定されている。
さらに第2下パンチ12は第2パンチアダプタ22を介して
第2パンチプレート32に固定され、第3パンチ13は第3
パンチアダプタ23を介してプレス本体7に固定される固
定プレート33に固定されている。
そしてダイプレート30および引き下げヨーク34を連結す
るロッド8が第1,第2パンチプレート31,32および固定
プレート33にブッシュ9を介して挿し通され、各プレー
ト31,32,33が互いに平行状態で相対的に往復移動するよ
うになっている。第1,第2パンチ11,12は第1,第2油圧
シリンダ40,50により作動されるもので、第1,第2油圧
シリンダ40,50はそれぞれ直列に配置され、第1,第2パ
ンチプレート31,32に第1,第2下パンチ11,12と同軸的に
作動連結されている。
第1油圧シリンダ40は、第1パンチプレート31と第2パ
ンチプレート32の間に配置され、第2油圧シリンダ50は
固定プレート33と第2パンチプレート32の間に配置され
各油圧シリンダ40,50は柱60,60を介して連結されてい
る。
第1,第2油圧シリンダ40,50は中心軸線に沿って貫通孔4
4,54を有するドーナツ形状で、ダイ1に近い前段の第1
油圧シリンダ40の貫通孔44を通じて後段の第2パンチプ
レート32に第2パンチ12が固定されている。この実施例
では第2パンチアダプタ22を貫通孔44に液密状態にて往
復動自在に挿入されている。
第1油圧シリンダ40は、シリンダチューブ41と、シリン
ダチューブ41内に挿入されるピストン42とを有し、ピス
トンロッド43が第1パンチプレート31に連結されてい
る。
第2油圧シリンダ50も、シリンダチューブ51と、ピスト
ン52とから成り、ピストンロッド53の一端が第2パンチ
プレート32に連結されている。
一方、第3パンチ13は第3パンチアダプタ23を介して固
定プレート33に固定されるが、第3パンチアダプタ23は
第2油圧シリンダ50の貫通孔54に液密状態にて往復動自
在に挿入されると共に、第2パンチアダプタ22の貫通孔
221内にも摺動自在に挿入されている。さらに、第3パ
ンチアダプタ23内部にも貫通孔231が設けられ、この貫
通孔231にコアロッド6およびコアロッドホルダ6Aが挿
入されている。
第11図乃至第13図は第1図のプレスにおける各成形工程
を示すもので、第11図は充填工程を示しており、上部ラ
ム5が上昇して上パンチ4はダイ孔2上方にあり、ダイ
プレート30は引き下げヨーク34、下部ラム35により充填
位置にある。さらに、第1下パンチ11、第2下パンチ12
は第1,第2油圧シリンダ40,50により充填位置にある。
第12図は、上パンチ4が下降して粉末を加圧しながら、
第1,第2下パンチ11,12も規定位置で加圧が完了した位
置である。
第13図は、上パンチ4が上昇すると共にダイプレート30
および第1,第2下パンチ11,12が下降して成形品を抜き
出した抜き出し完了位置である。
これらの作動は、例えば第15図に示すように、リニアセ
ンサ等の位置検出手段71と、コンピュータ72と、油圧流
量調整弁73と、油圧源回路77との組合せにより構成され
る駆動制御手段70により制御される。
すなわち、上パンチ4については上部ラム5により駆動
され、プレス本体側のカムあるいは油圧シリンダによっ
て決まっている。また、ダイプレート30についても引下
げヨーク34を駆動する下部ラム35によって駆動され、プ
レス本体側のカムあるいは油圧シリンダ等によって制御
される。本実施例にあっては、第1,第2油圧シリンダ4
0,50の速度を制御することにより、上パンチ4との相対
的な速度を決定している。
そして、位置検出手段71は、第1パンチプレート31およ
び第2パンチプレート32の位置をそれぞれ検出するもの
で、固定プレート33と第1パンチプレート31間、および
固定プレート33と第2パンチプレート32間に取付けら
れ、第1,第2パンチプレート31,32の固定プレート33に
対する位置を電気信号に変換して検出するようになって
いる。
一方、コンピュータ72は、上記位置検出手段71,71から
の検出信号から第1下パンチ11および第2下パンチ12の
位置および速度を遂次演算する演算部74と、成形品Wの
段部W1…の寸法および充填される粉末の充填深さから予
じめ計算された第1,第2パンチ11,12の目標速度を入力
し記憶するメモリ75と、目標速度と演算された速度とを
比較して偏差を解消するべく、第1,第2油圧シリンダ4
0,50用の流量制御弁73に補正信号を発する比較部76と、
を備えている。
このように、第1,第2下パンチ11,12を油圧駆動とし
て、各第1,第2油圧シリンダ40,50の速度を上パンチ4
の速度に対して一定の比率となるように比例制御するこ
とにより、極めて簡単な構成で本発明の加圧制御を実現
することができる。メモリ75に記憶される第1,第2油圧
シリンダ40,50の速度は定速に限るものではなく、あく
までも上パンチ4すなわち上部ラム5の速度に対して一
定の比率となるように決められ、カムを用いたメカプレ
スのような場合には上部ラム5と同様の正弦波的な速度
パターンとして記憶しておく必要がある。
もっとも、メカプレスに限定されるものではなく、油圧
プレスについても同様に適用できるもので、油圧プレス
の場合には上部ラム5および下部ラム35の移動速度も、
第1,第2油圧シリンダ40,50の移動速度と関係づけて制
御すればよい。
尚、上記実施例では段部は全て凸状に形成した例を示し
ているが、第14図に示すように凹状の段部を有する成形
品についても同様にして成形することができる。尚、本
発明が適用される具体的な装置構成としては、第4図乃
至第13図に示したようなドーナッツ状の油圧シリンダを
使用するものに限定されるものではなく、たとえば、第
17図に示すように、油圧シリンダ200,201を並列に並べ
たツールセット202や、その他種々の構成のツールセッ
トに適用することができる。
また油圧シリンダや空気圧シリンダ等の流体圧シリンダ
に限らず、速度制御が可能な駆動機構、たとえばボール
ねじやクランク機構、あるいはドグル機構等、公知の種
々の駆動機構を用いることができる。
(発明の効果) 本発明は以上の構成および作用を有するもので、段付き
の成形品の各段部を圧縮する速度を最終的な各段部の圧
縮寸法比と同一比率となるように制御したので、加圧行
程のどの時点でも各段部の圧縮度を均等になり、従来の
ように各段部の圧縮度の差による各段部間の粉末の移動
を防止することができ、各段部が均等に加圧されてクラ
ックの発生も防止することができる。
また、各段部を均一に圧縮できるので、粉末の移動を考
慮することなく、粉末の充填深さを容易に設定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る粉末成形プレスの加圧
制御方法をウィズドロアル方式に適用した場合の加圧行
程と成形品の一例を示す縦断面図、第2図(a)乃至
(c)は本発明を両押しタイプに適用した加圧行程を示
す要部縦断面図、第3図は本発明をウィズドロアル方式
に適用したものでダイが段付きの場合の加圧行程を示す
要部縦断面図、第4図は第1図の加圧制御がなされる粉
末成形プレスのツールセットを示す縦断面図、第5図は
第4図のV−V線断面図、第6図は第4図のVI−VI線断
面図、第7図は第4図のVII−VII線断面図、第8図は第
4図のVIII−VIII線断面図、第9図は第4図のIX−IX線
断面図、第10図は第4図のX−X線断面図、第11図乃至
第13図は第4図のダイセットの加圧行程を示しており、
第11図は充填時、第12図は加圧完了時、第13図は抜き取
り時の縦断面図、第15図は第4図の各パンチの制御ブロ
ック図、第14図は凹状の段付き成形品を示す縦断面図、
第16図(a)〜(e)は従来の粉末成形プレスの加圧制
御方法の各行程を示す要部縦断面図、第17図は本発明が
適用される一般的な並列シリンダタイプのツールセット
を示すもので、同図(a)は同図(b)のA−A線断面
図、同図(b)は平面図、同図(c)は他のシリンダの
配置構成例を示す平面図である。 符号の説明 1……ダイ、2……ダイ孔 3……粉末、4……上パンチ 5……上部ラム、6……コアロッド 10……下パンチ、11……第1下パンチ 12……第2下パンチ、13……第3下パンチ 35……下部ラム 31,32……第1,第2パンチプレート 33……固定プレート、30……ダイプレート 40,50……第1,第2油圧シリンダ 70……駆動制御手段、71……位置検出手段 73……流量制御弁、74……演算部 75……メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型のダイ孔内に充填された粉末を上下か
    ら加圧するための上下パンチの内の少なくとも下パンチ
    を複数の下分割パンチに分割し、 前記ダイ孔内に粉末を充填する際、前記金型上面から各
    下分割パンチまでの粉末の充填深さの比率を、成形され
    るべき段付き成形品の各段部の高さ寸法の比率と略同一
    比率に設定し、 前記複数の粉末部分を上パンチと複数の下分割パンチに
    よって同時に圧縮して段付き成形品の各段部を成形する
    粉末成形プレスの加圧制御方法であって、 粉末の加圧開始から加圧完了までの全加圧行程中、各粉
    末部分の圧縮量の時間に対する変化の割合である圧縮速
    度の比率が、最終的な成形品の各段部の高さ寸法の比率
    と略同一比率となるように、上パンチと各下分割パンチ
    の移動速度を制御して、全加圧行程中、常に上パンチと
    各下分割パンチ間に挟まれた複数の粉末部分を同一の圧
    縮度に維持することを特徴とする粉末成形プレスの加圧
    制御方法。
  2. 【請求項2】上方に開口する大径孔部と、下方に開口す
    る小径孔部と、大径孔部と小径孔部との境界の段差部
    と、を有するダイ孔を備えた金型と、 大径孔部に挿入される上パンチと、 小径孔部に挿入される下パンチと、を備え、 前記ダイ孔内に粉末を充填する際、前記金型上面からダ
    イ孔の段差部までの充填深さと、金型上面から下パンチ
    までの充填深さの比率を、成形すべき段付き成形品の各
    段部の高さ寸法の比率と同一比率に設定し、 前記ダイ孔内に充填された粉末の内、前記上パンチとダ
    イ孔内周の段差部間に挟まれる粉末部分を前記上パンチ
    と段差部によって圧縮し、上パンチと下パンチによって
    挟まれる粉末部分を上パンチと下パンチによって圧縮し
    て段付き成形品の各段部を成形する粉末成形プレスの加
    圧制御方法であって、 粉末の加圧開始から加圧完了までの全加圧行程中、上パ
    ンチとダイ孔の段差部で挟まれる粉末部分の圧縮量の時
    間に対する変化の割合である圧縮速度と、上パンチと下
    パンチで挟まれる粉末部分の圧縮量の時間に対する変化
    の割合である圧縮速度との比率が、最終的な成形品の各
    段部の高さ寸法の比率と同一比率となるように、金型,
    上パンチおよび下パンチの移動速度を制御して、全加圧
    行程中、常に上パンチダイ孔の段差部間に挟まれた粉末
    部分と、上パンチと下パンチ間に挟まれた粉末部分を同
    一の圧縮度に維持することを特徴とする粉末成形プレス
    の加圧制御方法。
  3. 【請求項3】粉末が充填されるダイ孔を備えた金型と、 前記ダイ孔内の粉末を上方から加圧するための上パンチ
    と、 前記ダイ孔内の粉末を下方から加圧する複数の下分割パ
    ンチに分割された下パンチと、 前記上パンチを駆動する上ラムと、 前記金型を駆動する下ラムと、 前記下分割パンチを駆動する流体圧シリンダと、 前記下分割パンチの位置を検出する位置検出手段と、 前記流体圧シリンダに圧力流体を供給する圧力源と、 該圧力源から供給される圧力流体の流量を制御して下分
    割パンチの移動速度を制御する流量制御弁と、 加圧行程中の制御すべき各下分割パンチの目標速度を、
    該目標速度と上パンチの下降速度との速度差が成形すべ
    き段付き成形品の各段部の高さ寸法比率と同一比率とな
    るように予め設定し、前記位置検出手段によって前記各
    下分割パンチの位置を遂次検出して下分割パンチの実際
    の速度を演算し、前記設定された目標速度との偏差を解
    消するように流量制御弁に補正信号を発して各下分割パ
    ンチの下降速度を制御する制御手段と、を備えたことを
    特徴とする粉末成形プレスの加圧制御装置。
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