JPH0710836B2 - インドリン類の製造方法 - Google Patents

インドリン類の製造方法

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JPH0710836B2 JP22484286A JP22484286A JPH0710836B2 JP H0710836 B2 JPH0710836 B2 JP H0710836B2 JP 22484286 A JP22484286 A JP 22484286A JP 22484286 A JP22484286 A JP 22484286A JP H0710836 B2 JPH0710836 B2 JP H0710836B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はインドリン類の製造方法に関する。更に詳しく
はニトロベンゼン誘導体を水素還元することによるイン
ドリン類の製造方法に関する。
従来の技術 インドリン類及びそれを酸化して得られるインドール化
合物はトリプトファン、抗ヒスタミン剤、不整脈治療剤
等の医薬品及び農薬等の合成中間体として重要な原料で
ある。
インドリン類の合成については今までに多くの研究がな
されている。例えばActa.Chemica.Scand.,B28,134(197
4)では安価なo−ニトロトルエンから誘導される化合
物を鉄粉還元してインドリンを合成している。
発明が解決しようとする問題点 前記記載の方法は反応の結果副生する酸化鉄の取り扱い
及びその廃棄のわずらわしさにおいて必ずしも工業的に
適した方法とは言いがたい。又、化学的変化を受けやす
いスルホン酸エステル基を有するものに対しては、上述
の方法では好収率で対応するインドリン化合物を与えな
い。
問題点を解決する為の手段 本発明者らは前記したような問題点を解決すべく鋭意研
究を重ねた結果本発明に至ったものである。即ち本発明
は式(I) 〔式(I)においてR1は水素、メチル基、−CH2Cl,−CH
2Br又は−CH2OSO2R3(R3はフエニル基、置換フエニル基
又はメチル基を表す)を、R2は−CH2Cl,−CH2Br又は−C
H2OSO2R3(R3は前記と同じ意味を表す)を、X及びYは
水素、ニトロ基、ハロゲン、C1〜4のアルキル基、C
1〜4のアルコキシ基又は水酸基から選ばれた同一又は
異なる基又は原子を表す。〕 で示されるニトロベンゼン誘導体を水素添加触媒及び無
機塩基の存在下に水素還元することを特徴とする式(I
I) 〔式(II)中、R1は前記と同じ意味を表しY′及びX′
は水素、アミノ基、ハロゲン、C1〜4のアルキル基、
1〜4のアルコキシ基又は水酸基から選ばれた同一又
は異なる基又は原子を表す〕 で示されるインドリン類の製造方法を提供する。
本発明は種々の置換基を有するインドリン類を合成する
にあたってニトロ基の還元反応とそれによる還元生成物
の閉環反応を一行程で行うものであり面倒な廃棄物の放
出もなく操作性が著しく向上し、しかも好収率で目的物
が得られるので本発明の方法は工業上の利用価値が極め
て大きい。
本発明の方法を詳細に説明する。
本発明の方法において式(I)のニトロベンゼン誘導体
の具体例としては 等が挙げられるがこの限りではない。
無機塩基としては、周期律表I,II,III族の金属水酸化
物、酸化物、炭酸塩が好ましくより好ましくはI,II族の
金属の炭酸塩、重炭酸塩であって特にナトリウム、カリ
ウム、カルシウムの炭酸塩、重炭酸塩が良い。以下に本
発明で用いられる無機塩基の具体例を示す。
NaOH,KOH,Ca(OH)2,Ba(OH)2,LiOH,LiCO3,Na2CO3,K2C
O3,KHCO3,CaCO3,BaCO3,MgCO3,MgO,CaO,BaO,Na2O,Al(O
H)3,NaHCO3等。
その使用量はニトロベンゼン誘導体に対して、通常0.5
モル乃至4モルである。これらは反応系に溶解していて
も懸濁していても本発明の製造方法を実施する上で支障
とならない。
本発明において水素添加触媒とは通常ニトロ基をアミノ
基に接触還元する際に用いられるものであって、特に限
定されないが、例えばCu,Ru,Pd,Pt,Rh,Niなどの金属ま
たはこれらの化合物を挙げることができる。
これらは単品で用いても良く、また活性炭、シリカ、ア
ルミナ、ケイソウ土、硫酸バリウム、等の固体表面に担
持させたものであってもよい。これらの還元触媒は1種
または2種以上混合して用いることが出来る。以下に具
体例を示す。
PtO2,Pt/C,Pd/C,ラネーニッケル,Ni/ケウソウ土、Pd/Ca
CO3,Rh/C,RuO2,Ru/C,Cu−CrO,Cu−Ba−CrO等 本発明の方法においては反応媒体を用いるのが好ましく
反応媒体としては、接触水素還元に一般に使用される溶
媒が用いられる。その具体例としてはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、ジクロルメタン、ジクロルエタン、
リグロイン、ヘキサン、メタノール、エタノール、プロ
パノール、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、CC
l4,THF,ジオキサン、DMF、クロルベンゼン等が挙げられ
る。
これらは単独であるいは2種以上の混合系で用いられ
る。
反応温度は通常−10℃から150℃の間で行われるが殊に
室温から100℃で行うのが好都合である。水素添加触媒
の使用量は、ニトロベンゼン誘導体に対して重量比で0.
01〜30%好ましくは、0.05%〜10%の範囲内で用いられ
る。反応終了後は、過等により触媒を分離する。回収
された触媒は再利用も可能である。又、反応における水
素圧は1〜20気圧で行われるが1〜5気圧でも充分に反
応は進行する。反応時間は触媒の種類、量、水素圧、反
応温度等の反応条件によって変わるが通常は1乃至10時
間である。このようにして得られたインドリン類は反応
混合物から公知の方法、例えば抽出、蒸留等の方法で容
易に分離される。
本発明の製造法によってえられたインドリン類は十分な
純度を有しているのでこのままインドール類等を製造す
るのに使用されるが必要な場合にはカラム精製等常法に
よって精製することも可能である。
実施例 本発明を実施例によって更に具体的に説明する。
実施例1. 反応器に2−(2−ニトロフエニル)−1,3−ビス(メ
タンスルホニルオキシ)プロパン191mg、炭酸カリウム1
20mg、PtO21〜3H2O20mg、ベンゼン5mlを加え、反応器内
を水素置換した後、水素圧2atmで室温撹拌を5時間行っ
た。その後反応液を過、液のベンゼンを留去し酢酸
エチル−ヘキサン系を展開剤としてカラム精製すること
により無色透明液体の3−メタンスルホニルオキシメチ
ルインドリンを収率80%で得た。そのNMR及びIR分析の
結果は次の通りであった。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ2.9(s,3H,SO2−CH3),δ3.55(br.s.,1H−NH−),
δ3.35〜3.75(m,3H,Ar−CH−CH2−N),δ4.2〜4.33
(d,2H,J=5Hz,−CH2−O−),δ6.5〜7.15(m,4H,Ar
−H) IR(neat) 3360,1615,1498,1470,1360,1080,960,760cm-1 実施例2. 反応器に2−(2−ニトロフエニル)−1,3−ビス(p
−トルエンスルホニルオキシ)プロパン101.2mg、炭酸
カリウム41mg、ベンゼン5ml、PtO21〜3H2O14mgを加え、
反応器内を水素置換した後、水素圧2atmで室温撹拌を3
時間行った。その後、実施例1と同様に操作することに
より無色透明液体の3−(p−トルエンスルホニルオキ
シメチル)インドリンを収率90%で得た。
その分析値は次の通りであった。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ2.41(s,3H,Ar2−CH3),δ3.4(s,1H,−NH−),δ
3.25〜3.75(m,3H,Ar−CH−CH2−N),δ4.05〜4.20
(m,2H,−CH2−O−),δ6.5〜7.85(m,8H,Ar−H) IR(neat) 3360,1615,1493,1466,1360,1180,1100,960,750,660cm-1 実施例3. 反応器に2−(2,6−ジニトロフエニル)−1−(メタ
ンスルホニルオキシ)エタン86.5mg、ベンゼン5ml、炭
酸カリウム75.2mg、PtO21〜3H2O10mgを加え、反応器内
を水素置換した後水素圧4atmで撹拌しながら昇温し、80
℃で5時間反応した。冷却後、実施例1と同様に操作し
薄茶色液体の4−アミノインドリンを収率70%で得た。
その分析結果は次の通りであった。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ2.6〜2.95(m,2H,Ar−CH2),δ3.3〜3.7(m,2H,−CH
2−N),δ3.4(s,3H,Ar−NH2,−NH−),δ5.9〜6.95
(m,3H,Ar−H) IR(neat) 3160〜3480,2840,1580〜1650,1460〜1510,1298,1157,10
55cm-1 実施例4. 反応器に2−(2−ニトロフエニル)−1,3−ジブロモ
プロパン110mgを実施例2と同様に操作し、薄茶色液体
の3−ブロモメチルインドリンを収率75%で得た。その
分析結果は次の通りであった。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ3.2〜3.8(m,6H,−CH2−Br,−CH2−N,−NH−,Ar−C
H),δ6.5〜7.2(m,4H,Ar−H) IR(neat) 3360,1617,1490,1470,1255,755cm-1 実施例5. オートクレーブに2−(2−ニトロ−4−クロル)−1,
3−ビス(メタンスルホニルオキシ)プロパン500mg、メ
タノール40ml、炭酸カリ220mg、5%Pt/C10mgを加え、
水素置換した後、水素圧7kg/cm2、反応温度50℃で4時
間反応させた。反応液から触媒をロ別し、ロ液のメタノ
ールを大部分留去し、酢酸エチル−ヘキサンを展開溶媒
としてカラム精製すると3−メタンスルホニルオキシメ
チル−6−クロルインドリンが305mg(90.4%)得られ
た。このものの分析結果は次の通りであった。1 H−NMR(CDCl3),δ3.0(s,3H,SO2CH3),δ3.35〜3.
81(m,3H,Ar−CH−CH2−N),δ4.2〜4.35(m,2H,CH2
−O),δ6.65〜7.2(m,3H,Ar−H) IR(neat) 3400,1610,1496,1350,1175,1175,960,845,
810cm-1 実施例6. オートクレーブに2−(2−ニトロ−6−クロルフエニ
ル)−1−メタンスルホニルオキシエタン200mg、メタ
ノール6ml、炭酸ソーダ95mg、5%Pt/C10mgを加え、水
素置換した後、水素圧6kg/cm2、反応温度40℃で4時間
反応させた。実施例5と同様に後処理すると、4−クロ
ロインドリンが92mg(84%)得られた。このものの分析
結果は次の通りであった。1 H−NMR(CDCl3) δ2.8〜3.12(m,2H,Ar−CH2),δ3.35〜3.67(m,2H,N
−CH2),δ6.4〜7.16(m,3H,Ar−H) IR(neat) 3390,1602,1580,1455,1290,1180,1060,920,765cm-1 実施例7〜18. 実施例1に準じた操作により表に示される原料及び反応
条件によって表に示される生成物を得た。
発明の効果 o−ニトロトルエン類から一工程で好収率で対応する置
換インドリン類を得ることが出来るようになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 〔式(I)においてR1は水素、メチル基、−CH2Cl,−CH
    2Br又は−CH2OSO2R3(R3はフエニル基、置換フエニル基
    又はメチル基を表す)を、R2は−CH2Cl,−CH2Br又は−C
    H2OSO2R3(R3は前記と同じ意味を表す)を、X及びYは
    水素、ニトロ基、ハロゲン、C1〜4のアルキル基、C
    1〜4のアルコキシ基又は水酸基から選ばれた同一又は
    異なる基又は原子を表す。〕 で示されるニトロベンゼン誘導体を水素添加触媒及び無
    機塩基の存在下に水素還元することを特徴とする式(I
    I) 〔式(II)中、R1は前記と同じ意味を表しY′及びX′
    は水素、アミノ基、ハロゲン、C1〜4のアルキル基、
    1〜4のアルコキシ基又は水酸基から選ばれた同一又
    は異なる基又は原子を表す〕 で示されるインドリン類の製造方法
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