JPH0710847A - 新規なエステル化合物、これを含む混合液晶及び光スイッチング素子 - Google Patents

新規なエステル化合物、これを含む混合液晶及び光スイッチング素子

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JPH0710847A
JPH0710847A JP5150480A JP15048093A JPH0710847A JP H0710847 A JPH0710847 A JP H0710847A JP 5150480 A JP5150480 A JP 5150480A JP 15048093 A JP15048093 A JP 15048093A JP H0710847 A JPH0710847 A JP H0710847A
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JP
Japan
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phenyl
difluoro
pyrimidine
fluoro
liquid crystal
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Application number
JP5150480A
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English (en)
Inventor
Akihisa Yokoyama
明久 横山
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Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーモトロピックに安定な液晶状態を示し、
大きな自発分極を有すると共に、ベース液晶に混合した
場合に、室温近傍の広い温度範囲でスメクチックC相を
示しかつ高速応答が可能な混合液晶が得られるような、
液晶化合物を提供することである。 【構成】 下記一般式(1)で表される新規なエステル
化合物、特にその光学活性体を提供する。R1 、R2 は
それぞれ炭素数2〜18のアルキル基を示す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーモトロピックに安
定な液晶状態をとり得、液晶やエレクトロケミクロミズ
ムを利用するオプトエレクトロニクス関連素子の素材で
ある液晶材料として利用できる新規なエステル化合物、
これを含む混合液晶及び光スイッチング素子に関するも
のである。こうしたオプトエレクトロニクス関連素子と
しては、例えば、液晶テレビ等のディスプレイ用、光プ
リンターヘッド、光フーリエ変換素子、ライトバルブ等
がある。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶化合物が、表示材料として種
々の機器で応用され、時計、電卓、小型テレビ等に実用
化されている。これらは、ネマチック液晶材料を主成分
としたセルを用いており、TN型あるいはSTN型と呼
ばれる表示方式のものが採用されている。この場合のセ
ルは、液晶化合物の誘電異方性Δεと電場Eとの弱い相
互作用(ΔεE2 /2)に基づいて作動するので、電場
に対する応答速度が数msecと遅いという欠点を有し
ている。このため、テレビ用の表示画面にこのセルを用
いた場合、駆動方式として、画素ごとにスイッチング素
子を配置、付加したアクティブマトリクス方式が主とし
て用いられているため、大画面化を図る上で障害の1つ
になっている。しかし、1975年にR.B.Meye
r等によって合成された4−(4−n−デシルオキシベ
ンジリデンアミノ)ケイ皮酸−2−メチルブチルエステ
ル(DOBAMBC)を代表例とする強誘電性液晶が出
現し、N.A.Clark等が、強誘電性液晶を用いた
新しい表示方式を提案した(Applied Phys. Lett. 1980
,36,899)。この表示方式により、μsecオー
ダーの高速応答性と、電場を切っても液晶分子の配向が
変わらない特性(メモリー性)を有する液晶セルが可能
となった。これらの材料を用いた表示素子を使えば、ス
イッチング素子等を用いないマルチプレックス駆動によ
る、単純マトリクス方式による液晶テレビが可能となる
ので、アクティブマトリクス方式のものに比べ、生産
性、コスト、信頼性さらには大画面化等の点で、遙かに
有利になる。
【0003】このため、現在まで、多くの強誘電性液晶
材料が合成され、提案されてきた。これらの強誘電性液
晶材料を表示材料として用いる際には、幾つかの物性が
要求される。この中でも基本的な物性として、室温近傍
の広い温度範囲でスメクチックC相を示すこと、大きな
自発分極を有すること、化学的に安定していることが要
求される。しかし、初期の強誘電性液晶は、自発分極が
10nC/cm2 以下と小さく、また分子内にシッフ塩
基を持つものが多かったため、化学的に不安定であっ
た。
【0004】ところで、最近、化学的に安定なエステル
化合物において、大きな自発分極の発現が報告されてい
る。例えば、次式
【化3】 の化合物は、78.7°C〜103.3°Cの温度領域
でキラルスメクチックC相の、また103.3°C〜1
20.8°Cの温度領域でコレステリック相の液晶とな
るが、この液晶の83°Cにおける自発分極は、89n
C/cm2 である(特開昭61−43号公報)。
【0005】一方、キラルスメクチックC相を示す温度
を低くするために、2環の化合物が合成されている。例
えば、次式
【化4】 のビフェニル化合物は、昇温時に44°Cからキラルス
メクチックC相を示す(特開昭59−118744号公
報)。
【0006】更に、室温近傍で安定にキラルスメクチッ
クC相を示すフェニルピリミジン系化合物が報告されて
いる。例えば、次式
【化5】 の化合物は、40.7°C〜82.8°Cでキラルスメ
クチックC相の、82.8°C〜89.1°Cでスメク
チックA相の液晶となる(特開昭61−200973号
公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のエステ
ル化合物は、キラルスメクチックC相を呈する温度範囲
が高いという欠点を有している。また、上記のビフェニ
ル化合物は、キラルスメクチックC相を示す温度範囲は
室温に近いが、その温度範囲は狭く、約10°Cしかな
い。また、上記のフェニルピリミジン系化合物は、応答
速度が43°Cで1500μsecと遅く、自発分極が
かなり小さいものと推定される。
【0008】すなわち、高速応答性を要求される表示装
置等の液晶材料には、大きな自発分極を有すること、低
粘性を有すること、あるいは室温近傍を含む広い温度範
囲でキラルスメクチックC相を示すこと等の物性が要求
されるが、現在までのところ、これらの物性を充分満足
する材料は、未だないのが実情である。
【0009】本発明の課題は、化学的に安定しており、
サーモトロピックに安定な液晶状態を示し、大きな自発
分極を有する化合物を提供することである。また、本発
明の課題は、ベース液晶に混合した場合に、室温近傍の
広い温度範囲でスメクチックC相を示し、高速応答が可
能な混合液晶が得られるような液晶化合物を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(1)で表される新規なエステル化合物、特にその光学
活性体に係るものである。一般式(1)において、
R1 、R2 は、それぞれ炭素数2〜18のアルキル基を
示す。
【化6】
【0011】また、本発明は、前記の新規なエステル化
合物のうち少なくとも一種を含有していることを特徴と
する、混合液晶に係るものである。また、本発明は、前
記の新規なエステル化合物のうち少なくとも一種を構成
要素とすることを特徴とする、光スイッチング素子に係
るものである。
【0012】
【作用】本発明者は、強誘電性液晶化合物の不斉構造お
よび核構造について鋭意検討を進めた結果、不斉炭素上
にフッ素原子及びメチル基を置換基として有するエステ
ル構造のジフルオロフェニルピリミジン化合物が、サー
モトロピックに安定な液晶状態を示すこと、及び大きな
自発分極を有することを発見した。本発明者は、更に、
このジフルオロフェニルピリミジン化合物(エステル化
合物)をベース液晶に混合することにより、室温近傍の
広い温度範囲でスメクチックC相を示し、高速応答が可
能な混合液晶が得られることを発見し、本発明を完成し
た。
【0013】
【実施例】以下、本発明のエステル化合物を例示する。 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ブ
チルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ペ
ンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ヘ
キシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ヘ
プチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−オ
クチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ノ
ニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−デ
シルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ウ
ンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルブタノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ド
デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0014】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペ
ンタノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフ
ルオロ−4−ブチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペンタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ペンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペンタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘキシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペンタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘプチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペンタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
オクチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペンタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ノニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペンタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペンタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ウンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルペンタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ドデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0015】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘ
キサノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフ
ルオロ−4−ブチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ペンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘキシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘプチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
オクチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ノニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ウンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ドデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0016】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘ
プタノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフ
ルオロ−4−ブチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ペンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘキシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘプチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
オクチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ノニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ウンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ドデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0017】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオ
クタノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフ
ルオロ−4−ブチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオクタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ペンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオクタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘキシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオクタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘプチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオクタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
オクチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオクタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ノニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオクタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオクタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ウンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルオクタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ドデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0018】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノ
ナノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフル
オロ−4−ブチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノナノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ペ
ンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノナノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ヘ
キシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノナノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ヘ
プチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノナノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−オ
クチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノナノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ノ
ニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノナノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−デ
シルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノナノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ウ
ンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルノナノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ド
デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0019】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデ
カノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフル
オロ−4−ブチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデカノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ペ
ンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデカノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ヘ
キシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデカノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ヘ
プチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデカノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−オ
クチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデカノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ノ
ニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデカノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−デ
シルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデカノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ウ
ンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルデカノイルオキ
シ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ド
デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0020】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウ
ンデカノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジ
フルオロ−4−ブチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウンデカノイル
オキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4
−ペンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウンデカノイル
オキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4
−ヘキシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウンデカノイル
オキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4
−ヘプチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウンデカノイル
オキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4
−オクチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウンデカノイル
オキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4
−ノニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウンデカノイル
オキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4
−デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウンデカノイル
オキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4
−ウンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルウンデカノイル
オキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4
−ドデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0021】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルド
デカノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフ
ルオロ−4−ブチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルドデカノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ペンチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルドデカノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘキシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルドデカノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ヘプチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルドデカノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
オクチルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルドデカノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ノニルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルドデカノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
デシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルドデカノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ウンデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルドデカノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
ドデシルオキシ)フェニル〕ピリミジン
【0022】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘ
キサノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフ
ルオロ−4−(2−メチルブチルオキシ))フェニル〕
ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(3−メチルペンチルオキシ))フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(4−メチルヘキシルオキシ))フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(5−メチルヘプチルオキシ))フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(6−メチルオクチルオキシ))フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘキサノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(3,7−ジメチルオクチルオキシ))フェニル〕ピリ
ミジン
【0023】5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘ
プタノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフ
ルオロ−4−(2−メチルブチルオキシ))フェニル〕
ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(3−メチルペンチルオキシ))フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(4−メチルヘキシルオキシ))フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(5−メチルヘプチルオキシ))フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(6−メチルオクチルオキシ))フェニル〕ピリミジン 5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオ
キシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−
(3,7−ジメチルオクチルオキシ))フェニル〕ピリ
ミジン
【0024】上記一般式(1)の化合物は、次のように
して得られる。
【化7】
【0025】すなわち、フェノール1をカルボン酸2で
エステル化することにより、一般式(1)の化合物が得
られる。エステル化の方法としては、例えば、ジシクロ
ヘキシルカルボジイミドのような脱水縮合剤を用いるこ
とができる。また、カルボン酸2を、例えば塩化チオニ
ルのようなハロゲン化剤を用いて酸ハライドとし、塩基
の存在下、酸ハライドをフェノール1と反応させること
もできる。ここで用いたフェノール1は、次式のように
して得られる。
【0026】
【化8】
【0027】すなわち、まず2,3−ジフルオロフェノ
ールをアルキル化して得られるジフルオロベンゼン誘導
体にn−ブチルリチウムを作用させてリチオ体とした
後、このリチオ体をホウ酸トリメチルと反応させ、その
後酸加水分解してフェニルホウ酸誘導体を得る。これを
パラジウム触媒存在下に2,5−ジブロモピリミジンと
反応させることにより、ジフルオロフェニルピリミジン
誘導体とする。このジフルオロフェニルピリミジン誘導
体を、パラジウム触媒存在下に、4−メトキシメトキシ
ブロモベンゼンから得られたGrignard試薬と反応させる
ことにより、3環性化合物を得る。この3環性化合物の
保護基を脱保護することにより、フェノール1を得るこ
とができる。また、ここで用いたカルボン酸2は、次式
のようにして得られる。
【0028】
【化9】
【0029】すなわち、まず、2−メチル−1,2−エ
ポキシアルカンにアミン−フッ化水素錯体または四フッ
化ケイ素を作用させて、2−フルオロ−2−メチル−1
−アルカノールとする(特開平2−235828号公
報)。これを過マンガン酸カリウム等の酸化剤を用いて
酸化することにより、カルボン酸2を得ることができる
(特開平3−141241号公報)。
【0030】尚、上記一般式(1)で示した化合物中の
R1 、R2 のアルキル基の炭素数は、その化合物が液晶
状態をとり得る温度域等の物性に影響を持つものであ
り、目的によって適宜選定され得るものである。
【0031】以下、更に具体的な実施例について述べ
る。 (実施例1)5−〔4−(2−フルオロ−2−メチルヘ
プタノイルオキシ)フェニル〕−2−〔(2,3−ジフ
ルオロ−4−ヘキシルオキシ)フェニル〕ピリミジンを
合成し、その液晶性の評価を実施した。
【0032】2,3−ジフルオロフェノール7.00g
(53.8mmol)、無水炭酸カリウム8.92g
(64.6mmol)、ヨードヘキサン13.70g
(64.6mmol)、乾燥ジメチルスルホキシド30
mlをとり、室温で1晩攪拌した。蒸留水100mlを
加えた後、エーテルで抽出し、蒸留水、飽和塩化ナトリ
ウム水溶液でそれぞれ洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去して得られた油状物を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、無
色油状の3−ヘキシルオキシ−1,2−ジフルオロベン
ゼン10.14g(収率88%)を得た。
【0033】上で得た3−ヘキシルオキシ−1,2−ジ
フルオロベンゼン10.14g(47.4mmol)
を、乾燥テトラヒドロフラン80mlに溶解し、−78
°Cでn−ブチルリチウムのヘキサン溶液32ml
(1.62M、51.8mmol)を30分間かけて滴
下し、そのまま6時間半攪拌した。乾燥テトラヒドロフ
ラン20mlに溶解したホウ酸トリメチル7ml(6
1.6mmol)を滴下して加え、1晩かけて徐々に室
温まで昇温した。
【0034】2規定塩酸100mlを加えて1時間室温
で攪拌した後、エーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得
られた油状物を、エタノール50mlに溶解させ、2,
5−ジブロモピリミジン9.40g(39.5mmo
l)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0)0.47g(0.41mmol)、トルエン80
ml、2規定炭酸ナトリウム水溶液50mlを加えて、
6時間加熱還流した。エタノールを留去した後、エーテ
ルで抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得られた
粗結晶を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及びエ
タノールからの再結晶によって精製することにより、白
色結晶の5−ブロモ−2−(2,3−ジフルオロ−4−
ヘキシルオキシフェニル)ピリミジン6.26g(収率
43%)を得た。
【0035】フラスコに金属マグネシウム0.60g
(24.7mmol)をとり、乾燥テトラヒドロフラン
25mlに溶解した4−メトキシメトキシブロモベンゼ
ン5.27g(24.3mmol)を50℃で滴下し
て、Grignard試薬を調製した。この中へ、上で得た5−
ブロモ−2−(2,3−ジフルオロ−4−ヘキシルオキ
シフェニル)ピリミジン5.99g(16.1mmo
l)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0)0.32g(0.28mmol)、乾燥テトラヒ
ドロフラン30mlを加え、5時間加熱還流した。放冷
後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、テトラヒドロ
フランで抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得
られた粗結晶を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
及びエタノールからの再結晶によって精製することによ
り、白色結晶の5−(4−メトキシメトキシフェニル)
−2−(2,3−ジフルオロ−4−ヘキシルオキシフェ
ニル)ピリミジン2.02g(収率29%)を得た。
【0036】上で得た5−(4−メトキシメトキシフェ
ニル)−2−(2,3−ジフルオロ−4−ヘキシルオキ
シフェニル)ピリミジン2.00g(4.67mmo
l)、テトラヒドロフラン30ml、2−プロパノール
2ml、濃塩酸2mlをフラスコにとり、室温で4日間
攪拌した。ピリジン4ml、蒸留水50mlを加え、テ
トラヒドロフランで抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液
で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去して得られた粗結晶を、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー及びエタノールからの再結晶によって精製する
ことにより、白色結晶の5−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−(2,3−ジフルオロ−4−ヘキシルオキシ
フェニル)ピリミジン1.44g(収率80%)を得
た。
【0037】上で得た5−(4−ヒドロキシフェニル)
−2−(2,3−ジフルオロ−4−ヘキシルオキシフェ
ニル)ピリミジン1.19g(3.10mmol)、2
−フルオロ−2−メチルヘプタン酸0.51g(3.1
5mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド0.7
1g(3.45mmol)、4−ジメチルアミノピリジ
ン0.04g(0.33mmol)、乾燥ジクロロメタ
ン30mlをフラスコにとり、室温で1晩攪拌した。生
じた固体を濾過で除き、溶媒を留去して得られた粗結晶
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及びエタノー
ルからの再結晶によって精製することにより、5−〔4
−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオキシ)フ
ェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−ヘキシル
オキシ)フェニル〕ピリミジン1.23g(収率74
%)を得た。この理化学的性質を以下に示す。
【0038】
【表1】1 H−NMR(270MHz、TMS基準、σ値) σ 0.88 6H m σ 1.3〜2.2 16H m σ 1.74 3H d(J=20Hz) σ 4.15 2H t(J= 7Hz) σ 6.88 1H t−like(J= 9
Hz) σ 7.30 2H d(J= 9Hz) σ 7.66 2H d(J= 9Hz) σ 7.94 1H t−like(J= 9
Hz) σ 9.04 2H s IR(KBr法、cm-1) 2910、2840、1770、1745、1625、
1470、1430、1302、1205、1080
【0039】(液晶性の評価)ポリイミドを塗布してラ
ビング処理を施した透明電極付きガラス板からなる厚さ
3μmのセルに、上で得られた化合物を注入した。−2
°C/分の割合で降温しながらクロスニコルの偏光顕微
鏡で観察したところ、80°Cで等方性液体からキラル
スメクチックC相に変化し、61°Cで結晶化した。昇
温時、89°Cで結晶から等方相に変化した。また、7
5°Cで40Vpp、10Hzの三角波をかけて自発分
極を測定したところ、240nC/cm2 と非常に大き
かった。
【0040】(実施例2)5−〔4−(2−フルオロ−
2−メチルヘプタノイルオキシ)フェニル〕−2−
〔(2,3−ジフルオロ−4−オクチルオキシ)フェニ
ル〕ピリミジンを合成し、その液晶性の評価を実施し
た。
【0041】2,3−ジフルオロフェノール10.00
g(76.9mmol)、無水炭酸カリウム13.80
g(100.0mmol)、ヨードオクタン24.00
g(100.0mmol)、乾燥ジメチルスルホキシド
30mlをとり、室温で1晩攪拌した。蒸留水200m
lを加えた後、エーテルで抽出し、蒸留水、飽和塩化ナ
トリウム水溶液でそれぞれ洗浄した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去して得られた油状物を、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り、無色油状の3−オクチルオキシ−1,2−ジフルオ
ロベンゼン16.42g(収率88%)を得た。
【0042】上で得た3−オクチルオキシ−1,2−ジ
フルオロベンゼン16.01g(66.16mmol)
を、乾燥テトラヒドロフラン200mlに溶解し、−7
8°Cでn−ブチルリチウムのヘキサン溶液50ml
(1.62M、81.0mmol)を30分間かけて滴
下し、そのまま7時間攪拌した。乾燥テトラヒドロフラ
ン20mlに溶解したホウ酸トリメチル12ml(10
5.6mmol)を滴下して加え、1晩かけて徐々に室
温まで昇温した。
【0043】2規定塩酸100mlを加えて1時間室温
で攪拌した後、エーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得
られた油状物を、エタノール110mlに溶解させ、
2,5−ジブロモピリミジン13.09g(55.0m
mol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウ
ム(0)0.51g(0.44mmol)、トルエン1
00ml、2規定炭酸ナトリウム水溶液100mlを加
えて、5時間加熱還流した。エタノールを留去した後、
エーテルで抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得
られた粗結晶を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
及びエタノールからの再結晶によって精製することによ
り、白色結晶の5−ブロモ−2−(2,3−ジフルオロ
−4−オクチルオキシフェニル)ピリミジン9.27g
(収率42%)を得た。
【0044】フラスコに金属マグネシウム0.73g
(30.04mmol)をとり、乾燥テトラヒドロフラ
ン25mlに溶解した4−メトキシメトキシブロモベン
ゼン6.52g(30.04mmol)を50℃で滴下
して、Grignard試薬を調製した。この中へ、上で得た5
−ブロモ−2−(2,3−ジフルオロ−4−オクチルオ
キシフェニル)ピリミジン7.98g(20.0mmo
l)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0)0.49g(0.42mmol)、乾燥テトラヒ
ドロフラン50mlを加え、7時間加熱還流した。放冷
後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテルで抽
出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得られた粗結晶
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及びエタノー
ルからの再結晶によって精製することにより、白色結晶
の5−(4−メトキシメトキシフェニル)−2−(2,
3−ジフルオロ−4−オクチルオキシフェニル)ピリミ
ジン3.47g(収率38%)を得た。
【0045】上で得た5−(4−メトキシメトキシフェ
ニル)−2−(2,3−ジフルオロ−4−オクチルオキ
シフェニル)ピリミジン3.20g(7.02mmo
l)、テトラヒドロフラン40ml、2−プロパノール
5ml、6規定塩酸10mlをフラスコにとり、室温で
6日間攪拌した。中和後、エーテルで抽出し、飽和塩化
ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去して得られた粗結晶を、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー及びエタノールからの再結晶
によって精製することにより、白色結晶の5−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−(2,3−ジフルオロ−4−
オクチルオキシフェニル)ピリミジン2.57g(収率
89%)を得た。
【0046】上で得た5−(4−ヒドロキシフェニル)
−2−(2,3−ジフルオロ−4−オクチルオキシフェ
ニル)ピリミジン1.15g(2.79mmol)、2
−フルオロ−2−メチルヘプタン酸0.50g(3.0
9mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド0.7
0g(3.40mmol)、4−ジメチルアミノピリジ
ン0.03g(0.25mmol)、乾燥ジクロロメタ
ン20mlをフラスコにとり、室温で1晩攪拌した。生
じた固体を濾過で除き、溶媒を留去して得られた粗結晶
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及びエタノー
ルからの再結晶によって精製することにより、5−〔4
−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオキシ)フ
ェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−オクチル
オキシ)フェニル〕ピリミジン1.33g(収率86
%)を得た。この理化学的性質を以下に示す。
【0047】
【表2】1 H−NMR(270MHz、TMS基準、σ値) σ 0.90 6H m σ 1.2〜2.2 20H m σ 1.75 3H d(J=20Hz) σ 4.14 2H t(J= 7Hz) σ 6.86 1H t−like(J= 9
Hz) σ 7.28 2H d(J= 9Hz) σ 7.66 2H d(J= 9Hz) σ 7.94 1H t−like(J= 9
Hz) σ 9.04 2H s IR(KBr法、cm-1) 2910、2840、1765、1622、1470、
1430、1300、1205、1080
【0048】(液晶性の評価)ポリイミドを塗布してラ
ビング処理を施した透明電極付きガラス板からなる厚さ
3μmのセルに、上で得られた化合物を注入した。−2
°C/分の割合で降温しながらクロスニコルの偏光顕微
鏡で観察したところ、80°Cで等方性液体からキラル
スメクチックC相に変化し、52°Cで結晶化した。昇
温時、65°Cで結晶からキラルスメクチックC相に変
化した。また、60°Cで40Vpp、10Hzの三角
波をかけて自発分極を測定したところ、198nC/c
m2 と非常に大きかった。
【0049】(実施例3)5−〔4−(2−フルオロ−
2−メチルヘプタノイルオキシ)フェニル〕−2−
〔(2,3−ジフルオロ−4−デシルオキシ)フェニ
ル〕ピリミジンを合成し、その液晶性の評価を実施し
た。
【0050】2,3−ジフルオロフェノール10.00
g(76.9mmol)、無水炭酸カリウム13.81
g(100.1mmol)、ヨードデカン25.4g
(74.8mmol)、乾燥ジメチルスルホキシド30
mlをとり、室温で1晩攪拌した。蒸留水250mlを
加えた後、エーテルで抽出し、蒸留水、飽和塩化ナトリ
ウム水溶液でそれぞれ洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去して得られた油状物を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、無
色油状の3−デシルオキシ−1,2−ジフルオロベンゼ
ン19.52g(収率89%)を得た。
【0051】上で得た3−デシルオキシ−1,2−ジフ
ルオロベンゼン17.82g(66.0mmol)を、
乾燥テトラヒドロフラン150mlに溶解し、−78°
Cでn−ブチルリチウムのヘキサン溶液45ml(1.
62M、72.9mmol)を30分間かけて滴下し、
そのまま6時間半攪拌した。乾燥テトラヒドロフラン2
0mlに溶解したホウ酸トリメチル15ml(132.
0mmol)を滴下して加え、1晩かけて徐々に室温ま
で昇温した。
【0052】2規定塩酸100mlを加えて1時間室温
で攪拌した後、エーテルで2回抽出し、飽和食塩水で2
回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去して得られた油状物を、エタノール120mlに溶解
させ、2,5−ジブロモピリミジン13.11g(5
5.1mmol)、テトラキストリフェニルホスフィン
パラジウム(0)0.60g(0.52mmol)、ト
ルエン150ml、1.5規定炭酸ナトリウム水溶液1
00mlを加えて、5時間加熱還流した。エタノールを
留去した後、エーテルで抽出し、飽和塩化ナトリウム水
溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を留去して得られた粗結晶を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー及びエタノールからの再結晶によって精製
することにより、白色結晶の5−ブロモ−2−(2,3
−ジフルオロ−4−デシルオキシフェニル)ピリミジン
9.42g(収率40%)を得た。
【0053】フラスコに金属マグネシウム0.73g
(30.04mmol)をとり、乾燥テトラヒドロフラ
ン25mlに溶解した4−メトキシメトキシブロモベン
ゼン6.52g(30.04mmol)を50℃で滴下
して、Grignard試薬を調製した。この中へ、上で得た5
−ブロモ−2−(2,3−ジフルオロ−4−デシルオキ
シフェニル)ピリミジン8.54g(20.0mmo
l)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0)0.47g(0.30mmol)、乾燥テトラヒ
ドロフラン50mlを加え、7時間加熱還流した。放冷
後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテルで抽
出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得られた粗結晶
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及びエタノー
ルからの再結晶によって精製することにより、白色結晶
の5−(4−メトキシメトキシフェニル)−2−(2,
3−ジフルオロ−4−デシルオキシフェニル)ピリミジ
ン4.23g(収率44%)を得た。
【0054】上で得た5−(4−メトキシメトキシフェ
ニル)−2−(2,3−ジフルオロ−4−デシルオキシ
フェニル)ピリミジン4.00g(8.26mmo
l)、テトラヒドロフラン50ml、2−プロパノール
5ml、6規定塩酸10mlをフラスコにとり、室温で
6日間攪拌した。中和後、エーテルで抽出し、飽和塩化
ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去して得られた粗結晶を、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー及びエタノールからの再結晶
によって精製することにより、白色結晶の5−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−(2,3−ジフルオロ−4−
デシルオキシフェニル)ピリミジン2.90g(収率8
0%)を得た。
【0055】上で得た5−(4−ヒドロキシフェニル)
−2−(2,3−ジフルオロ−4−デシルオキシフェニ
ル)ピリミジン1.23g(2.80mmol)、2−
フルオロ−2−メチルヘプタン酸0.50g(3.09
mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド0.70
g(3.40mmol)、4−ジメチルアミノピリジン
0.03g(0.25mmol)、乾燥ジクロロメタン
20mlをフラスコにとり、室温で1晩攪拌した。生じ
た固体を濾過で除き、溶媒を留去して得られた粗結晶
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及びエタノー
ルからの再結晶によって精製することにより、5−〔4
−(2−フルオロ−2−メチルヘプタノイルオキシ)フ
ェニル〕−2−〔(2,3−ジフルオロ−4−デシルオ
キシ)フェニル〕ピリミジン1.38g(収率85%)
を得た。この理化学的性質を以下に示す。
【0056】
【表3】1 H−NMR(270MHz、TMS基準、σ
値) σ 0.90 6H m σ 1.2〜2.2 24H m σ 1.76 3H d(J=20Hz) σ 4.15 2H t(J= 7Hz) σ 6.86 1H t−like(J= 9
Hz) σ 7.30 2H d(J= 9Hz) σ 7.66 2H d(J= 9Hz) σ 7.94 1H t−like(J= 9
Hz) σ 9.04 2H s IR(KBr法、cm-1)2910、2840、178
0、1760、1620、1470、1430、130
2、1200、1080
【0057】(液晶性の評価)ポリイミドを塗布してラ
ビング処理を施した透明電極付きガラス板からなる厚さ
3μmのセルに、上で得られた化合物を注入した。−2
°C/分の割合で降温しながらクロスニコルの偏光顕微
鏡で観察したところ、83°Cで等方性液体からキラル
スメクチックC相に変化し、47°Cで結晶化した。昇
温時、53°Cで結晶からキラルスメクチックC相に変
化した。また、78°Cで30Vpp、100Hzの三
角波をかけて自発分極を測定したところ、262nC/
cm2 と非常に大きかった。
【0058】(実施例4) (混合液晶及び光スイッチング素子の作製)非光学活性
の液晶化合物3、4、5、6、7、8、9、10を下記
に示す割合で混合し、母体液晶混合物Aを作製した。
【0059】
【表4】
【0060】この母体液晶混合物Aは、以下に示す相転
移挙動を示した。ただし、Crは結晶相、Scはスメク
チックC相、SA はスメクチックA相、Nはネマチック
相、Iは等方相を示す。
【0061】
【表5】
【0062】母体液晶混合物Aは、不斉炭素を有する化
合物を含まないので、強誘電的な挙動は示さない。母体
液晶混合物Aと、実施例1の化合物とを下記に示す割合
で混合し、液晶混合物Bを作製した。
【0063】
【表6】
【0064】この液晶混合物Bは、以下に示す相転移挙
動を示した。ただし、Crは結晶相、Sc* はキラルス
メクチックC相、SA はスメクチックA相、Chはコレ
ステリック相、Iは等方相を示す。
【0065】
【表7】
【0066】ポリイミドを塗布してラビング処理を施し
た透明電極付きガラス板からなる厚さ2μmのセルに、
液晶混合物Bを注入した。等方性液体の状態からゆるや
かに降温し、コレステリック相を配向させた。更に温度
を下げ、スメクチックA相を経てキラルスメクチックC
相の状態にしたところ、良配向のセルが容易に得られ
た。このセルをクロスニコルの偏光顕微鏡で観察しなが
ら、セルに電界を印加すると、明瞭なスイッチング動作
が観測された。
【0067】このセルに、25°Cで30Vpp、10
0Hzの三角波をかけて自発分極を測定したところ、1
1.6nC/cm2 と大きかった。また、20Vppの
矩形波を印加し、透過光量をフォトダイオードで測定
し、光スイッチング動作を検出した。この結果、透過光
量が10%から90%まで変化するのに要する時間は、
51μsecと非常に高速であった。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のエステル化
合物は、サーモトロピックに安定な液晶状態をとり得、
大きな自発分極を有する。このエステル化合物を光学活
性でないベース液晶に混合することにより、室温近傍の
広い温度範囲でスメクチックC相を示し、大きな自発分
極を有し、高速応答が可能な強誘電性の混合液晶が得ら
れる。従って、本発明のエステル化合物及びこれを含有
する混合液晶は、オプトエレクトロニクス関連素子の素
材として、極めて優れた効果を奏するものである。
【0069】従って、本発明は、例えば、液晶テレビ等
のディスプレイ用、光プリンターヘッド、光フーリエ変
換素子、ライトバルブ等の、液晶やエレクトロケミクロ
ミズムを利用するオプトエレクトロニクス関連素子の素
材として、極めて有用な液晶材料を提供するものであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される新規なエス
    テル化合物。 【化1】 (一般式(1)において、R1 、R2 は、それぞれ炭素
    数2〜18のアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で表される光学活性体
    である、請求項1記載の新規なエステル化合物。 【化2】
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の新規なエステル化合物
    のうち少なくとも一種を含有していることを特徴とす
    る、混合液晶。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の新規なエステル化合物
    のうち少なくとも一種を構成要素とすることを特徴とす
    る、光スイッチング素子。
JP5150480A 1993-06-22 1993-06-22 新規なエステル化合物、これを含む混合液晶及び光スイッチング素子 Pending JPH0710847A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005330204A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Otsuka Pharmaceut Co Ltd 巨核球産生誘導剤

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