JPH07108762B2 - 酸素の密封缶 - Google Patents
酸素の密封缶Info
- Publication number
- JPH07108762B2 JPH07108762B2 JP2409983A JP40998390A JPH07108762B2 JP H07108762 B2 JPH07108762 B2 JP H07108762B2 JP 2409983 A JP2409983 A JP 2409983A JP 40998390 A JP40998390 A JP 40998390A JP H07108762 B2 JPH07108762 B2 JP H07108762B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- water
- agent
- sealed
- generating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】登山や過激な運動、その他酸欠状
態になった時等、緊急に酸素吸入を要する時に開缶して
使用し、酸素を容易に補給するに効果のある酸素の密封
缶に関する。
態になった時等、緊急に酸素吸入を要する時に開缶して
使用し、酸素を容易に補給するに効果のある酸素の密封
缶に関する。
【0002】
【従来の技術】緊急に酸素吸入を必要とする時は酸素ボ
ンベから開栓して酸素を放出させこれを用いることが行
われているが、酸素の放出を永く持続させるためには酸
素ボンベとその圧縮率を大きくする必要があり、従って
持ち運びと取扱いに不便がある。
ンベから開栓して酸素を放出させこれを用いることが行
われているが、酸素の放出を永く持続させるためには酸
素ボンベとその圧縮率を大きくする必要があり、従って
持ち運びと取扱いに不便がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の実情に鑑み持ち
運び及び取扱いが容易で酸素の放出を永く続かせること
の出来る酸素の発生容器を提供すること。
運び及び取扱いが容易で酸素の放出を永く続かせること
の出来る酸素の発生容器を提供すること。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、内容積の約6
0%に水を満たした可搬可能な缶に酸素発生固形剤を投
入した後、缶を密封し、酸素発生固形剤と缶内の水との
反応により発生する酸素を、缶の空隙部に加圧状態で集
積収納した酸素の密封缶に関する。酸素発生固形剤は、
酸素発生剤としての過炭酸ナトリウム{Na2CO3・
3/2(H2O2)}の粉末と、中和剤としての酸性ピ
オリン酸カルシウム(CaH2P2O7)又はコハク酸
(C4H6O4)等の有機酸の粉末と、固化剤又は可溶
性賦形剤の粉末とを混合して錠剤に加圧成形したもので
ある。
0%に水を満たした可搬可能な缶に酸素発生固形剤を投
入した後、缶を密封し、酸素発生固形剤と缶内の水との
反応により発生する酸素を、缶の空隙部に加圧状態で集
積収納した酸素の密封缶に関する。酸素発生固形剤は、
酸素発生剤としての過炭酸ナトリウム{Na2CO3・
3/2(H2O2)}の粉末と、中和剤としての酸性ピ
オリン酸カルシウム(CaH2P2O7)又はコハク酸
(C4H6O4)等の有機酸の粉末と、固化剤又は可溶
性賦形剤の粉末とを混合して錠剤に加圧成形したもので
ある。
【0005】
【作用】過炭酸ナトリウム{Na2CO3・3/2(H
2O2)}が水に溶解すると次式の如く解離する。 Na2CO3・3/2(H2O2) → Na2CO3+3/2(H2O2) そして、H2O2は次式の如く解離して酸素を発生させ
る。 2H2O2 = 2H2O+O2 発生した酸素は、缶内の空隙部に加圧状態で集積され
る。水の量を缶の内容積の約60%としたのは、酸素を
集積させるための適度な容積をもった空隙部を缶内に確
保するためである。また、錠剤に加圧成形した酸素発生
固形剤を用いたのは、仮に酸素発生剤を粉末や粒の状態
で水に投入すると、水との反応が投入時から比較的短時
間の間に行なわれるので、缶を密封するまでの間に、発
生酸素の大部分が外部に逸散してしまうこととなるから
である。錠剤に加圧成形した酸素発生固形剤において
は、単位重量当たりの表面積が小さく、水との総接触面
積が粉末や粒体に比べて小さく、かつ、錠剤表面から徐
々に水と反応してゆくので、上記のような事態は生じ
ず、発生酸素の殆どが缶内に密封される。一方、密封缶
内における発生酸素により空隙部が所定の圧力に達し飽
和状態になると、酸素発生固形剤と水との反応は止ま
り、酸素発生固形剤の未反応部分が固形状のまま水中に
残存する。そして、使用時に缶を開缶すると、空隙部か
ら酸素が放出されると同時に、残存した酸素発生固形剤
の未反応部分が徐々に水と反応し、酸素を継続的に発生
させる。Na2CO3・3/2(H2O2)が解離して
発生するNa2CO3が水に溶解すると、水溶液は弱い
アルカリ性を呈するが、酸素発生固形剤に含まれる酸性
ピオリン酸カルシウム(CaH2P2O7)又はコハク
酸(C4H6O4)等の有機酸によって中和される。
2O2)}が水に溶解すると次式の如く解離する。 Na2CO3・3/2(H2O2) → Na2CO3+3/2(H2O2) そして、H2O2は次式の如く解離して酸素を発生させ
る。 2H2O2 = 2H2O+O2 発生した酸素は、缶内の空隙部に加圧状態で集積され
る。水の量を缶の内容積の約60%としたのは、酸素を
集積させるための適度な容積をもった空隙部を缶内に確
保するためである。また、錠剤に加圧成形した酸素発生
固形剤を用いたのは、仮に酸素発生剤を粉末や粒の状態
で水に投入すると、水との反応が投入時から比較的短時
間の間に行なわれるので、缶を密封するまでの間に、発
生酸素の大部分が外部に逸散してしまうこととなるから
である。錠剤に加圧成形した酸素発生固形剤において
は、単位重量当たりの表面積が小さく、水との総接触面
積が粉末や粒体に比べて小さく、かつ、錠剤表面から徐
々に水と反応してゆくので、上記のような事態は生じ
ず、発生酸素の殆どが缶内に密封される。一方、密封缶
内における発生酸素により空隙部が所定の圧力に達し飽
和状態になると、酸素発生固形剤と水との反応は止ま
り、酸素発生固形剤の未反応部分が固形状のまま水中に
残存する。そして、使用時に缶を開缶すると、空隙部か
ら酸素が放出されると同時に、残存した酸素発生固形剤
の未反応部分が徐々に水と反応し、酸素を継続的に発生
させる。Na2CO3・3/2(H2O2)が解離して
発生するNa2CO3が水に溶解すると、水溶液は弱い
アルカリ性を呈するが、酸素発生固形剤に含まれる酸性
ピオリン酸カルシウム(CaH2P2O7)又はコハク
酸(C4H6O4)等の有機酸によって中和される。
【0006】
【実施例】まず、容易に密封し得るアルミニウムの缶の
内容積の約60%相当量に水を入れておき、つぎに、缶
の水中に酸素発生固形剤を投入し、缶を密封する。缶内
で発生した酸素は水には殆ど溶解しないから、主とし
て、缶の空隙部に加圧状態で集積される。尚、缶の内面
は防錆コーティングすることが望ましい。水に対する酸
素の溶解度は気体共通の法則に従い次の如くである。
内容積の約60%相当量に水を入れておき、つぎに、缶
の水中に酸素発生固形剤を投入し、缶を密封する。缶内
で発生した酸素は水には殆ど溶解しないから、主とし
て、缶の空隙部に加圧状態で集積される。尚、缶の内面
は防錆コーティングすることが望ましい。水に対する酸
素の溶解度は気体共通の法則に従い次の如くである。
【0007】イ)圧力下溶解度 気体が水にとけるときは、温度だけでなく、加わる圧力
に関係する。ヘンリーの法則によれば、気体の溶解度は
一定体積・一定温度の水に溶解される気体の質量は、そ
の水と平衡状態にある気体の圧力に比例するから、酸素
と水との接触面の分圧が高ければ溶解速度が速まり、溶
解度が多くなる。しかし一定の温度の水に於いては、飽
和度以上には溶解しない。
に関係する。ヘンリーの法則によれば、気体の溶解度は
一定体積・一定温度の水に溶解される気体の質量は、そ
の水と平衡状態にある気体の圧力に比例するから、酸素
と水との接触面の分圧が高ければ溶解速度が速まり、溶
解度が多くなる。しかし一定の温度の水に於いては、飽
和度以上には溶解しない。
【0008】ロ)温度と溶解度 固体が水に溶ける場合、普通その溶解度は温度の上昇と
共に増加するが、気体は反対に温度の上昇により溶解度
は減少し、逆に温度が低下すると溶解度は増加する。従
って酸素も同様に水温が低ければ溶存酸素は多くなる。
密封缶中の酸素と水の関係も以上の法則にしたがう。次
に主として緊急に酸素を補給したい状態は人体の酸欠の
状況時に必要とする場合が多い。
共に増加するが、気体は反対に温度の上昇により溶解度
は減少し、逆に温度が低下すると溶解度は増加する。従
って酸素も同様に水温が低ければ溶存酸素は多くなる。
密封缶中の酸素と水の関係も以上の法則にしたがう。次
に主として緊急に酸素を補給したい状態は人体の酸欠の
状況時に必要とする場合が多い。
【0009】人の生命を維持するための呼吸量は血液10
0mLにつき約20mLの酸素を必要とする空気量で、成人一
人が一日に約3000KcaLのエネルギーを出すためには平均
600L(常温・常圧)の酸素が必要であると云われる。 従って1時間当り(600L)/24=25L 1分間当り(25L)/60=416mLとなる。 次に酸素濃度の減少による人体の異常状況を示すと次の
如くである。
0mLにつき約20mLの酸素を必要とする空気量で、成人一
人が一日に約3000KcaLのエネルギーを出すためには平均
600L(常温・常圧)の酸素が必要であると云われる。 従って1時間当り(600L)/24=25L 1分間当り(25L)/60=416mLとなる。 次に酸素濃度の減少による人体の異常状況を示すと次の
如くである。
【0010】
【表1】 本発明の密封缶に封入する酸素発生剤の配合は Na2CO3 3/2 H2O2 42.73% MnO2 4.27 CaH2P2O7 47.43 膨張黒鉛 5.57 上記配合の薬剤を製錠機にかけて錠剤とした酸素発生剤
をアルミニウム等の持ち運び可能な比較的小型の缶の内
容積の約60%に先づ水を満たしたものにこれを投入し酸
素が発生し始めたら缶を密封して酸素の缶詰とする。こ
の缶詰を上記人体に異常を生ずる様な酸欠を生じた緊急
時に開缶すれば直ちに酸素が放出され続いて酸素を発生
しこれが相当長時間続いて呼吸の安全を保つに役立つ。
をアルミニウム等の持ち運び可能な比較的小型の缶の内
容積の約60%に先づ水を満たしたものにこれを投入し酸
素が発生し始めたら缶を密封して酸素の缶詰とする。こ
の缶詰を上記人体に異常を生ずる様な酸欠を生じた緊急
時に開缶すれば直ちに酸素が放出され続いて酸素を発生
しこれが相当長時間続いて呼吸の安全を保つに役立つ。
【0011】 上記の酸素発生剤は発生役溶液は中和
されているが、残滓を生ずるので次の配合による酸素発
生剤は残滓を生せずPH6〜7となるための廃棄が容易
である。 その配合は NaCO3 3/2 H2O2 65.54% C4H6O4 25.50 可溶性澱粉 8.96 で同様製錠機にて錠剤にすれば取扱いが便利である。
尚、上記密封缶を2重蓋とし蓋と蓋の間に酸素発生剤を
収容し、使用直前に酸素発生剤が水中に落下するように
すれば剤の変質が少なく永く効力を保つことが出来る。
されているが、残滓を生ずるので次の配合による酸素発
生剤は残滓を生せずPH6〜7となるための廃棄が容易
である。 その配合は NaCO3 3/2 H2O2 65.54% C4H6O4 25.50 可溶性澱粉 8.96 で同様製錠機にて錠剤にすれば取扱いが便利である。
尚、上記密封缶を2重蓋とし蓋と蓋の間に酸素発生剤を
収容し、使用直前に酸素発生剤が水中に落下するように
すれば剤の変質が少なく永く効力を保つことが出来る。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以下に示す効果を有する。 (1)缶内における発生酸素により空隙部が所定の圧力
に達し飽和状態になると、酸素発生固形剤と水との反応
が止まり、酸素発生固形剤の未反応部分が固形状のまま
水中に残存する。そして、使用時に缶を開缶すると、空
隙部から酸素が放出されると同時に、残存した酸素発生
固形剤の未反応部分が徐々に水と反応し、酸素を継続的
に発生させる。したがって、本発明の酸素の密封缶は、
緊急時等において、迅速かつ継続的な酸素補給を可能と
し、しかも、持ち運び取り扱いにきわめて便利で、コス
ト的にも有利である。 (2)錠剤に加圧成形した酸素発生固形剤は、単位重量
当たりの表面積が小さく、水との総接触面積が粉末や粒
体に比べて小さく、かつ、錠剤表面から徐々に水と反応
してゆくので、投入時から缶を密封するまでの間におけ
る発生酸素の外部への散逸量が少なく、発生酸素を有効
に利用できる。 (3)酸素発生後の水溶液が、酸素発生固形剤に含まれ
る中和剤によって中和され、動植物に無害な中和溶液に
なり、しかも可溶性賦形剤を用いる場合には何らの残骸
も残さないので、使用後の廃液処理がきわめて容易であ
る。
に達し飽和状態になると、酸素発生固形剤と水との反応
が止まり、酸素発生固形剤の未反応部分が固形状のまま
水中に残存する。そして、使用時に缶を開缶すると、空
隙部から酸素が放出されると同時に、残存した酸素発生
固形剤の未反応部分が徐々に水と反応し、酸素を継続的
に発生させる。したがって、本発明の酸素の密封缶は、
緊急時等において、迅速かつ継続的な酸素補給を可能と
し、しかも、持ち運び取り扱いにきわめて便利で、コス
ト的にも有利である。 (2)錠剤に加圧成形した酸素発生固形剤は、単位重量
当たりの表面積が小さく、水との総接触面積が粉末や粒
体に比べて小さく、かつ、錠剤表面から徐々に水と反応
してゆくので、投入時から缶を密封するまでの間におけ
る発生酸素の外部への散逸量が少なく、発生酸素を有効
に利用できる。 (3)酸素発生後の水溶液が、酸素発生固形剤に含まれ
る中和剤によって中和され、動植物に無害な中和溶液に
なり、しかも可溶性賦形剤を用いる場合には何らの残骸
も残さないので、使用後の廃液処理がきわめて容易であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 内容積の約60%に水を満たした可搬可
能な缶に、酸素発生剤としての過炭酸ナトリウム{Na
2CO3・3/2(H2O2)}の粉末と、中和剤とし
ての酸性ピオリン酸カルシウム(CaH2P2O7)又
はコハク酸(C4H6O4)等の有機酸の粉末と、固化
剤又は可溶性賦形剤の粉末とを混合して錠剤に加圧成形
した酸素発生固形剤を投入した後、前記缶を密封し、前
記酸素発生固形剤と缶内の水との反応により発生する酸
素を、前記密封された缶の空隙部に加圧状態で集積収納
したことを特徴とする酸素の密封缶。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2409983A JPH07108762B2 (ja) | 1990-12-10 | 1990-12-10 | 酸素の密封缶 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2409983A JPH07108762B2 (ja) | 1990-12-10 | 1990-12-10 | 酸素の密封缶 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06263408A JPH06263408A (ja) | 1994-09-20 |
| JPH07108762B2 true JPH07108762B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=18519225
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2409983A Expired - Lifetime JPH07108762B2 (ja) | 1990-12-10 | 1990-12-10 | 酸素の密封缶 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07108762B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5845331U (ja) * | 1981-09-21 | 1983-03-26 | 株式会社白元 | 酸素発生容器 |
| JPS62167575A (ja) * | 1986-01-18 | 1987-07-23 | 松下電工株式会社 | 酸素発生装置 |
| JPH0454186Y2 (ja) * | 1988-04-28 | 1992-12-18 |
-
1990
- 1990-12-10 JP JP2409983A patent/JPH07108762B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06263408A (ja) | 1994-09-20 |
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