JPH07109149B2 - 過負荷保護装置付駆動装置 - Google Patents

過負荷保護装置付駆動装置

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JPH07109149B2
JPH07109149B2 JP6135782A JP13578294A JPH07109149B2 JP H07109149 B2 JPH07109149 B2 JP H07109149B2 JP 6135782 A JP6135782 A JP 6135782A JP 13578294 A JP13578294 A JP 13578294A JP H07109149 B2 JPH07109149 B2 JP H07109149B2
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裕治 竹尾
光裕 坂
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は過負荷保護装置付駆動装
置に関し、詳しくは、開口部の開口覆材、例えば車両の
サイドウインドのウインドガラスやサンルーフのルーフ
パネルの開閉における事故等を防止する過負荷保護装置
付駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、過負荷保護装置付駆動装置として
は、特開昭58−222792号公報に記載された装置
が知られている。この装置は、駆動手段により駆動され
て開口覆材が移動する時、駆動手段の負荷に基づいて、
駆動手段の過負荷の検出に用いられる比較値を学習して
メモリに記憶し、記憶した比較値と負荷とを比較するこ
とによって開口覆材の過負荷を検出するものである。そ
して、開口覆材の開閉を全開・全閉の途中で停止させ、
再び開閉させた場合には、静止摩擦力等による過電流が
流れることになるので、上記場合には、所定時間だけ過
負荷の検出を停止している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、過負荷の検出を停止する時間があるた
め、この間は過負荷の検出ができないという問題があ
る。例えば、開口覆材が超短周期で移動,停止を繰返し
ている最中に徐々に負荷が大きくなっていくときなど
は、過負荷を検出できない場合がある。 【0004】そこで、本発明は上記問題を鑑みてなされ
たものであって、開口覆材の開閉を全開・全閉の途中で
停止させ、再び開閉させた場合にも、適切に比較値を学
習して、過負荷を検出することができる過負荷保護装置
付駆動装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の過負荷保護装置付駆動装置は、図1に示すよ
うに、開口部を覆う開口覆材の開閉を行なう駆動手段
と、該駆動手段による上記開口覆材の開閉時の上記駆動
手段の負荷を検出する負荷検出手段と、上記駆動手段に
より駆動されて上記開口覆材が移動する時、上記検出さ
れた駆動手段の負荷に基づいて上記駆動手段の過負荷の
検出に用いられる比較値を学習する比較値学習手段と、
上記駆動手段により駆動されて上記開口覆材が移動する
時、上記検出された駆動手段の負荷の値と上記学習され
た比較値とを比較する比較手段と、該比較手段により上
記検出された駆動手段の負荷の値が上記比較値より大き
いと判断された時には、上記駆動手段の負荷を低減させ
る駆動負荷低減手段と、を備え、上記比較学習手段は、
上記駆動手段の起動時には、停止前に学習された比較値
に基づいて比較値の学習を行なうことを特徴とする。 【0006】 【作用】本発明の過負荷保護装置付駆動装置は次の如く
作用する。本発明の過負荷保護装置付駆動装置は、駆動
手段(M2)により開口部を覆う開口覆材(M1)の開
閉を行なうが、駆動手段(M2)により駆動されて開口
覆材(M1)が移動する時、負荷検出手段(M3)によ
り検出された駆動手段(M2)の負荷に基づいた値を比
較値学習手段(M4)により比較値として学習する。な
お、駆動手段(M2)の起動時には、停止時の比較値に
基づいて比較値の学習が行われる。そして、駆動手段
(M2)により駆動されて上記開口覆材(M1)が移動
する時、負荷検出手段(M3)により検出された駆動手
段(M2)の負荷の値と比較値学習手段(M4)により
学習された比較値との大小関係を比較手段(M5)によ
り比較し、比較の結果、学習された比較値より検出され
た駆動手段(M2)の負荷の値の方が大きいと判定され
た時には、駆動停止手段(M6)により駆動手段(M
2)の動作を強制的に負荷を低減させるよう働く。 【0007】 【実施例】次に本発明の過負荷保護装置付駆動装置の構
成を一層明らかにするために好適な実施例を図面と共に
説明することにする。図2は本発明一実施例の過負荷保
護装置付駆動装置の構成を示す概略構成図である。 【0008】図示するように、本実姉例の過負荷保護装
置付駆動装置は、車両サイドウインド(以下、単にウイ
ンドと呼ぶこともある)SWのウインドガラスWGの開
閉を行うものであり、ウインドレギュレータWR、ウイ
ンドレギュレータWRの駆動源としての直流モータ1、
オン状態の時に直流モータ1を正回転させる正回転リレ
ー2、オン状態の時に直流モータ1を逆回転させる逆回
転リレー3(正回転リレー2、逆回転リレー3は同時に
オン状態にされることはない)、直流モータ1にかかる
負荷を検出する負荷検出回路4、ウインドガラスWGの
移動位置Xを検出するウインドガラス位置センサ6、乗
員がウインドガラスWGの位置を決める時に操作される
ウインドガラス位置設定器8、ウインドガラスWGの開
閉を制御する電子制御装置(以下、単にECUと呼ぶ)
10等から構成されている。尚、本実施例の過負荷保護
装置付駆動装置は、イグニションスイッチIGを介して
車載のバッテリBATから電源を供給されている。ま
た、本実施例においては、サイドウインドSW、ウイン
ドレギュレータWR、直流モータ1、ウインドガラス位
置センサ6、ウインドガラス位置設定器8等を総称して
窓部12と呼ぶことにする。 【0009】負荷検出回路4は、抵抗器R1と差動増幅
器14とから構成されていて、直流モータ1を流れる負
荷電流Iを、抵抗器R1(抵抗器R1の値は微小)によ
り電圧に変換し、この抵抗器R1による電圧降下分の電
圧を差動増幅器14で増幅することにより検出する。ウ
インドガラス位置センサ6は、ポテンショメータ等とか
ら構成されていて、ウインドガラスWGの位置の移動を
電圧の変化として出力している。本実施例では、ウイン
ドガラスWGの位置が上昇してゆく毎にその出力電圧は
大きくなるように構成されている。 【0010】ウインドガラス位置設定器8は、スライド
式の可変抵抗器より構成されていて、乗員の設定するウ
インドガラスWGの位置に対応し、設定する位置が高い
程、高い電圧を発生するように構成されている。ECU
10は、周知のCPU30、ROM31、RAM32、
バックアップRAM33と、出力回路35、入力回路3
6等とをバス37により相互に接続した論理演算回路と
して構成されている。 【0011】出力回路35は、正回転ドライバ40、逆
回転ドライバ41に各々出力可能なように接続されてい
る。正回転ドライバ40、逆回転ドライバ41は、各
々、上述した正回転リレー2、逆回転リレー3に接続さ
れていて、ウインドガラスWGを上昇させる時には、出
力回路35は正回転ドライバ40への出力信号をハイレ
ベルとし、ウインドガラスWGを下降させる時には、出
力回路35は逆回転ドライバ41への出力信号をハイレ
ベルとする。これにより、ウインドガラスWGを上昇さ
せる時には、正回転リレー2はオン状態、逆回転リレー
3はオフ状態となって、直流モータ1の負荷(駆動)電
流Iは、正回転リレー2のメイク接点2aから直流モー
タ1へ、直流モータ1から逆回転リレー3のブレイク接
点3bへ、ブレイク接点3bから負荷検出回路4の抵抗
器R1へと流れて直流モータ1を正回転させる。(図2
において電流Iaとして示した)。逆に、ウインドガラ
スWGを下降させる時には、正回転リレー2はオフ状
態、逆回転リレー3はオン状態となって、直流モータ1
の負荷電流Iは、逆回転リレー3のメイク接点3aから
直流モータ1へ、直流モータ1から正回転リレー2のブ
レイク接点2bへ、ブレイク接点2bから抵抗器R1へ
と流れて直流モータ1を逆回転させる(図2において電
流Ibとして示した)。 【0012】一方、入力回路36には、上述した負荷検
出回路4の差動増幅器14、窓部12のウインドガラス
位置センサ6、ウインドガラス位置設定器8が、各々A
/D変換器42を介して接続されている。これにより、
ECU10は、差動増幅器14の検出する直流モータ1
の負荷電流I、ウインドガラス位置センサ6の検出する
ウインドガラスWGの移動位置X、ウインドガラス位置
設定器8の出力するウインドガラスWGの設定位置SP
等の各々の入力値に基づいてウインドガラスWGの移動
位置Xを好適に制御する。 【0013】次にECU10の動作を図3、図4及び図
5(A)ないし(C)に示すフローチャートを用いて説
明する。図3、図4、図5(A)ないし(C)に示すフ
ローチャートは、ECU10により実行される「過負荷
保護処理」を表している。まず、イグニションスイッチ
IGが投入されると、処理はステップ100から実行さ
れる。ステップ100では、RAM32に記憶される後
述される各種フラグ等の値を初期値に戻す所謂初期設定
が実行される。この初期設定が終わると処理はステップ
110に進む。ステップ110では、CPU30は、バ
ックアップRAM33に記憶されている挟み込み負荷F
(X)を読み込み、その読み込まれた挟み込み負荷F
(X)をRAM32に書き込む処理を実行する。この挟
み込み負荷F(X)を図6に示すグラフを用いて説明す
る。 【0014】図6に示すグラフは、ウインドガラス位置
センサ6の出力するウインドガラスWGの移動位置Xを
横軸に、直流モータ1に流れる負荷電流Iに基づく差動
増幅器14の出力するモータ負荷M(X)を縦軸にとっ
たものであり、実線U(X)はウインドガラス上昇時
の、破線D(X)はウインドガラス下降時の、移動位置
Xに対するモータ負荷M(X)のレベルを各々示してい
る(以下、実線U(X)を上昇負荷U(X)、破線D
(X)を下降負荷D(X)と呼ぶ)。また、一点鎖線F
(X)は、挟み込み負荷F(X)を表わしており、下降
負荷D(X)に所定値Z(Z>1)を掛けたものであ
る。これは、後述されるステップで上昇時のモータ負荷
M(X)と比較されるものである。 【0015】移動位置Xは、ウインドガラス位置センサ
6の出力する電圧をA/D変換器42にてA/D変換し
た値であり、ウインドガラスWGが全開状態で1、全閉
状態で100となるようにウインドガラスの位置を10
0分割したデジタル値Xとして表わされ、値Xが大きい
程ウインドガラスWGの位置が上にあることを示してい
る。 【0016】このグラフからも判るように、一般に、モ
ータ負荷M(X)のレベルは、ウインドレギュレータW
Rのギヤ効率等の違いによりウインドガラスWGの位置
により大きく変化する。また、下降負荷D(X)のグラ
フと上昇負荷U(X)のグラフとの形は良く似ている
が、レベルがずれている。この下降負荷D(X)と上昇
負荷U(X)の違いは、ウインドレギュレータWRの効
率は下降時と上昇時においてほぼ同じであっても、種々
な摩擦力、例えばウインドガラスWGとウインドSWの
ドアサッシ部のゴム材等との摩擦力やウインドガラスW
GとウインドレギュレータWRの重量等の影響を受ける
条件が下降時と上昇時とでは異なることに起因する。し
かしながら、このグラフよりウインドガラスWGの移動
位置Xに対する下降負荷D(X)のレベルがわかれば、
ウインドガラスSWに物が挟み込まれる等の過負荷が直
流モータ1に加わらない限り、上昇負荷U(X)のレベ
ルが推定できることがわかる。これにより、本実施例で
は、ウインドガラスWGが下降するときのウインドガラ
スWGの移動位置Xに対応した下降負荷D(X)を用い
てウインドの挟み込み負荷F(X)を決定し、この挟み
込み負荷F(X)をバックアップRAM33に記憶して
いるのである(後述されるステップで実行される)。こ
こで、ウインドガラスWGの移動位置Xが指等の小物が
挟まれない程度に閉まっている状態(移動位置X>F
E)では、図6のグラフに示す用に挟み込み負荷F
(X)の値を十分大きくしている。これは、ウインドガ
ラスWGが全閉状態に近づいて過負荷となったのを、誤
って、ウインドSWに物が挟み込まれたと判定しないた
めである。 【0017】尚、本実施例においては、挟み込み負荷F
(X)は、下降負荷D(X)に所定値Z(Z>1)を掛
けた値としているが、下降負荷D(X)に基づいた値な
らばどんな値では使用可能であり、例えば下降負荷D
(X)に所定値Z1(Z1>0)を加算した値としても
よく、更に下降負荷D(X)に所定値Zを掛けた値に所
定値Z1を加算した値としてもよい。 【0018】ステップ110における挟み込み負荷F
(X)をRAM32に書き込む処理が終了すると処理は
次のステップに進む。続くステップ120以降の処理
は、実際にウインドガラスWGの動作制御を行う処理で
ある。まず、ステップ120においては、ウインドガラ
ス位置設定器8、ウインドガラス位置センサ6、差動増
幅器14から各々出力されるウインドガラスWGの設定
位置SP、ウインドガラス移動位置X、直流モータ1の
モータ負荷M(X)の各々のアナログ信号をA/D変換
器42によりA/D変換し、そのA/D変換された値を
デジタル値として各々RAM32に記憶する処理が行わ
れる。ここで、設定位置SPは、上述した移動位置Xと
同様、ウインドガラスWG全開の位置で1、全閉の位置
で100となるよう設定されるデジタル値である。ま
た、モータ負荷M(X)は、ウインドガラスWGの移動
位置Xに対する直流モータ1の負荷レベルを示してい
て、直流モータ1の正転、逆転に係わらず、負荷電流I
が大きくなるに従ってその値も大きくなる。 【0019】続くステップ130では、乗員によりウイ
ンドガラス位置設定器8で設定された設定位置SPの変
化があるか否か、即ち、ステップ120において前回記
憶された設定位置SPと今回読み込まれた設定位置SP
との間に変化があるか否かが判定される。ここで、乗員
によりウインドガラス位置設定器8が操作されて、設定
位置SPに変化ありと判定された時には、後述される過
負荷フラグOFの値は値0にリセットされて(ステップ
140)、一方、設定位置SPに変化無しと判定された
時には直接、次のステップ150に進む。 【0020】ステップ150では、移動位置Xが乗員の
肢体の一部等をもはやウインドSWに挟み込めない程度
に十分閉っている位置FEよりも下にあるか否かを判定
している。これは、移動位置Xが位置FEより上に位置
していれば、物をウインドSWに挟むことはないからで
ある。ここで、移動位置X≦FEが成立した場合には、
現在ウインドガラスWGが下降中であるか否かが判定さ
れる(ステップ160)。この判定は、後述される処理
でウインドガラスWGが下降する時に値1にセットされ
る下降フラグDFの値を判定することにより行われる。 【0021】下降フラグDF=1の場合には、処理は下
降処理DRTに進み、DF=1でない場合には、処理は
上昇処理URTに進む。この下降処理DRT及び上昇処
理URTの行う処理を図7のグラフと共に説明する。図
7に示すグラフは、図6に示すグラフと同様のものであ
るが、ウインドガラスWGの下降及び上昇を全開・全閉
の途中で停止させ、再び下降及び上昇させたときの下降
負荷D(X)、上昇負荷U(X)、挟み込み負荷F
(X)を各々表わしたものである。ここで、下降を開始
する位置をDP、上昇を開始する位置をUPで各々表わ
し、以下、単に下降開始位置DP、上昇開始位置UPと
呼ぶ。 下降処理DRTでは、まず、下降時のモータ負
荷M(X)をウインドガラスWGの移動位置Xに対応す
る下降負荷レベルD(X)とする処理が行われる(ステ
ップ170)。続いて、移動位置Xが下降開始位置DP
から所定の移動量CWを減算した値より大きいか否かが
判定される(ステップ180)。移動位置X>DP−C
Wが成立と判定されると処理はステップ190に進み、
不成立と判定されると処理はステップ200に進む。 【0022】ステップ190では、ウインドガラスWG
が停止する直前の下降負荷D(DP+1)に所定値Zを
掛けたものを、ステップ200では、下降中の下降負荷
D(X)に所定値Zを掛けたものを、挟み込み負荷F
(X)としてバックアップRAM33に記憶する。これ
は以下の理由による。図7の下降負荷D(X)のグラフ
に示すように、移動位置X=DPの位置でウインドガラ
スWGが停止している状態〔下降負荷D(X)の値は零
レベル〕から、再度下降させた時には、直流モータ1に
はモータ起動電流や静止摩擦力等による過電流が流れる
ことにより、停止位置の下降負荷D(DP)に基づいて
挟み込み負荷F(X)を定めると過負荷レベルが相対的
に低くなって、誤動作等の原因となるからである。この
ため、ウインドガラスWGが安定して働き出すまでは、
即ち、モータ起動電流や静止摩擦力等の影響を受けない
移動位置X=DP−CWを過ぎるまでは、停止直前の下
降負荷D(DP+1)を用いて挟み込み負荷F(X)を
算出しているのである。これにより、移動位置Xの位置
が、下降開始位置DPから位置DP−CWまでの範囲で
は、挟み込み負荷F(X)の値は、図7のグラフに示す
ように一定値となる。尚、この下降起動時の挟み込み負
荷F(X)は、例えば下降負荷D(DP+1)とウイン
ドガラスが安定して動き出す下降負荷D(DP−CW)
とを結んだ直線を想定し、この想定された値に基づいて
設定すること等も考えられる。 【0023】一方、上昇処理URTでは、まず、移動位
置Xが上昇時の上昇開始位置UPに所定の移動量BWを
加算した値より小さいか否かを判定している(ステップ
210)。移動位置X<UP+BWが成立と判定される
と、ステップ215において、移動位置Xの下降負荷D
(X)にモータ起動時の過電流に基づいた所定負荷DW
を加算した値を挟み込み負荷F(X)とした後に、一
方、不成立と判定されると直接、処理はステップ220
に進む。これは以下の理由による。 【0024】図7の上昇負荷U(X)のグラフに示すよ
うに、移動位置X=UPの位置でウインドガラスWGが
停止している状態〔上昇負荷U(X)の値は零レベル〕
から、再度上昇させた時には、下降時と同様に、モータ
起動電流や静止摩擦力等による過電流が流れることによ
り、バックアップRAM33に記憶された挟み込み負荷
F(X)をこのままモータ負荷M(X)の比較対象とす
ると誤動作の恐れがあるからである。このため、ウイン
ドガラスWGが安定して動き出すまでは(UP<移動位
置X<UP+BW)、記憶された挟み込み負荷F(X)
に所定負荷DWを加算した値を挟み込み負荷F(X)と
して、比較の対象にしている。 【0025】ステップ220では、バックアップRAM
に記憶されている挟み込み負荷F(X)、あるいはステ
ップ210で算出された挟み込み負荷F(X)とウイン
ドガラスWG上昇時のモータ負荷M(X)との比較を行
っている。これは、上昇時のモータ負荷M(X)が、設
定された挟み込み負荷F(X)を超えた場合には、ウイ
ンドSWに腕や指等が挟み込まれたと判定するためのも
のである。ここで、モータ負荷M(X)>F(X)が成
立と判定されるとステップ230に進んだ後、不成立と
判定されるとこのまま、上昇処理URTを終える。 【0026】ステップ230では、ウインドSWに物が
挟み込まれた時の過負荷フラグOFを値1にセットし、
安全のために、挟み込みがあった移動位置Xからウイン
ドガラスWGの位置を所定の移動量AWだけ下降させる
ための位置をMP(以下、保護位置MPと呼ぶ)として
記憶する。上述した下降処理DRT、上昇処理URTが
終了すると、処理はステップ250に進む。尚、本実姉
例では、下降、上昇開始時の挟み込み負荷F(X)を設
定する期間を、各々ウインドガラスWGが所定量CW、
BWだけ移動する期間としたが、タイマ等を用いて、あ
るいはプログラム等により所定の遅延時間を設定して構
成することも考えられる。 【0027】続くステップ250では、過負荷フラグO
Fの値が判定される。即ち、過負荷フラグOF=1が成
立と判定されると、次の保護処理SRT(ステップ26
0ないし280)が実行される。この保護処理SRT
は、ウインドガラスWGの移動位置Xを、ステップ23
0において設定された保護位置MPまで下降させるため
の処理である。 【0028】まず、ステップ260では、移動位置Xと
保護位置MPとの比較がされる。ここで、移動位置X>
MPが成立と判定された場合には、処理はステップ27
0に進み、不成立と判定された場合には、処理はステッ
プ280に進む。ステップ270で行われる「ウインド
ガラス下降処理」は、ウインドガラスWGを下降させる
ための処理であり、ステップ280で行われる「ウイン
ドガラス停止処理」は、ウインドガラスWGを停止させ
るための処理である(詳しくは後述される)。このステ
ップ260ないし280の保護処理SRTは、乗員によ
りウインドガラス位置設定器8が操作されて、設定位置
SPが変化し過負荷フラグOFの値が0にリセットされ
るまで(ステップ130、140)実行され続ける。こ
れにより、ウインドガラスWGは、ウインドSWに物が
挟み込まれたと判定された位置から、所定量AWだけ下
降させられるのである。 【0029】一方、ステップ250において過負荷が検
出されていない場合には、過負荷フラグOF=1が不成
立と判定され、処理はステップ300以降に進み、ウイ
ンドガラスWGの移動位置Xを設定位置SPに一致させ
るための処理を行う。尚、上記ステップ150におい
て、移動位置X>FEが成立と判定された場合には、挟
み込みの心配がないことから、上述したステップ160
ないし280の処理を実行することなく、同じく処理は
ステップ300以降に進む。 【0030】まず、ステップ300では、移動位置Xと
設定位置SPとの大小関係が判定される。即ち、移動位
置X>SPと判定された時にはステップ270に、移動
位置X=SPと判定された時にはステップ280に、移
動位置X<SPと判定された時にはステップ310に、
処理は各々進む。このステップ270、280、310
の「ウインドガラス下降処理」、「ウインドガラス停止
処理」、「ウインドガラス上昇処理」を各々図5(A)
ないし(C)のフローチャートを用いて説明する。 【0031】「ウインドガラス下降処理」は図5(A)
のフローチャートに示す処理を実行する。まずステップ
350においては、下降フラグDFの値を判定してい
る。ここで下降フラグDF=1が成立と判定された時に
は既にウインドガラスWGは下降中であるとして、処理
は「RETURN」に抜け、不成立と判定された時には
ステップ360ないし380の処理を実行する。 【0032】ステップ360では、下降処理を開始する
として、上昇フラグUF、下降フラグDFの値を各々
0、1にセットする処理が行われる。この上昇フラグU
F、下降フラグDFは、各々値1がセットされた時は、
各々上昇中、下降中であることを示している。次に現移
動位置Xを下降開始位置DPとしてRAM32に記憶す
る処理が行われる(ステップ370)。続くステップ3
80では、直流モータ1を逆回転させてウインドガラス
WGを下降させるために、出力回路35を介して逆回転
ドライバ41の出力信号をハイレベルとする処理が行わ
れる。これにより、下降フラグDFの値が1の間は、ウ
インドガラスWGは下降を続ける。 【0033】「ウインドガラス停止処理」は図5(B)
のフローチャートに示す処理を実行する。即ち、ステッ
プ390では、移動位置Xが設定位置SPに至ったとし
て上昇フラグUF、下降フラグDFを各々値0にリセッ
トし、続くステップ400では、直流モータを1停止す
べく、出力開路35を介して正回転ドライバ40,逆回
転ドライバ41の出力信号をロウレベルとする処理が行
なわれる。これにより、直流モータ1は停止する。 【0034】「ウインドガラス上昇処理」は図5(C)
のフローチャートに示す処理を実行する。まずステップ
410においては、上昇フラグUFの値を判定してい
る。ここで、上昇フラグUF=1が成立と判定された時
には既にウインドガラスWGは上昇中であるとして、処
理は「RETURN」に抜け、不成立と判定された時に
はステップ420ないし440の処理を実行する。 【0035】ステップ420では、上昇処理を開始する
として、上昇フラグUF,下降フラグDFの値を各々
1,0にセットする処理が行なわれる。次に現移動位置
xを上昇開始位置UPとしてRAM32に記憶する処理
が行なわれる(ステップ430)。続くステップ440
では、直流モータ1を正回転させてウインドガラスWG
を上昇させるために、出力回路35を介して正回転ドラ
イバ40の出力信号をハイレベルとする処理が行なわれ
る。これにより、上昇フラグUFの値が1の間は、ウイ
ンドガラスWGは上昇を続ける。 【0036】上記ステップ300,270,280,3
10の処理を実行することにより、ウインドガラスWG
は設定位置SPまで下降もしくは上昇され、その設定位
置SPにおいて停止させられる。以上、詳細に説明した
本実施例の過負荷保護装置付駆動装置によると、ウイン
ドガラスWGが下降する毎に、移動位置Xに対応した下
降負荷D(x)に所定値Z(Z>1)を掛けたものを挟
み込み負荷F(x)としてバックアップRAM33に記
憶し、この記憶された挟み込み負荷F(x)を、ウイン
ドガラスWGが上昇する時に腕や指等を挟み込んだこと
を検出する比較値としている。これにより、直流モータ
1やウインドレギュレータWRあるいはサイドウインド
SWのドアサッシ部のゴム材等の経年変化等を十分に反
映した挟み込み負荷F(x)を、挟み込み検出の比較値
として用いることができる。この結果、直流モータ1や
ウインドレギュレータWRが経年変化を起こし、その特
性が変化することがあっても、あるいはゴム材等が経年
変化することによりその摩擦力が変化しても、常に、最
新の状態に応じて感度調整された挟み込み負荷F(x)
とモータ負荷M(x)とを比較することができ、挟み込
みの検出を常に正確に、感度よく行なうことができる。
従って、挟み込み検出の感度が低下したり、誤動作を起
こすといった不具合を発生させるといったこはなくな
る。また、本実施例では、ウインドガラスWGの下降起
動時の挟み込み負荷F(x)を、前回記憶されたウイン
ドガラスWGの停止前の挟み込み負荷F(x)を用いて
設定し、ウインドガラスWGの上昇起動時にモータ負荷
M(x)と比較される挟み込み負荷F(x)は、記憶さ
れた挟み込み負荷F(x)に直流モータ1の過電流に基
づいた所定値AWを加算した値としている。これによ
り、直流モータ1の起動電流や静止摩擦力等による直流
モータ1の過電流による誤動作や、挟み込みを検出の感
度の異常等を発生させることもなく、安定した挟み込み
検出・制御を行なうことができるという効果も有してい
る。 【0037】尚、本実施例においては、挟み込み負荷F
(x)をバックアップRAM33に記憶するように構成
したが、単にRAM32に記憶する様に構成してもよい
ことはもちろんのことであり、この場合には、イグニシ
ョンスイッチIGがオンされた時にウインドガラスWG
が全閉状態でない時の挟み込み負荷F(x)は、十分余
裕を持った挟み込み負荷F(x)をROM31に記憶し
ておき、この値を用いるように構成すること等が考えら
れる。また、この時、ウインドガラスWGが全閉状態の
時は、本実施例に示されるように、下降負荷D(x)を
用いて挟み込み負荷F(x)を設定し、次回からはウイ
ンドガラスWG上昇時のモータ負荷M(x)を用いて挟
み込み負荷F(x)を設定してもよい。これにより、バ
ックアップRAM33や、バックアップRAM33用電
源等を設けることなく簡易な構成とすることができる。 【0038】更に、本実施例では、ウインドガラスWG
の移動を行なう処理(ステップ300,270,28
0,310)にヒステリシスを設けることなく移動位置
xを決定するように構成したが、従来ウインドガラスの
位置決めに用いられているヒステリシス処理を行っても
何等差し支えない。 【0039】 【発明の効果】本発明の過負荷保護装置付駆動装置は、
駆動手段の起動時には、停止前に学習された比較値に基
づいて比較値の学習を行い、この比較値と駆動手段の負
荷との比較を行っている。これにより、例えば駆動手段
起動時に、開口覆材が閉じる時に腕や指等が挟み込まれ
た場合には、その挟み込みの検出は、駆動手段としての
例えばモータや開口覆材等の経年変化等を十分に反映し
た比較値に基づいて行なわれるという優れた効果を奏す
る。従って、開口覆材移動中は、過負荷、つまり挟み込
み等の検出を常に正確に、感度よく行なうことができる
という効果を有し、この結果、挟み込み検出の感度が低
下したり誤動作を起こすといった不具合を発生させると
いったことはない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の過負荷保護装置付駆動装置の基本的構
成を例示するブロック図である。 【図2】本発明一実施例の過負荷保護装置付駆動装置の
構成を示す概略構成図である。 【図3】ECU10により実行される「過負荷保護処
理」を示すフローチャートである。 【図4】ECU10により実行される「過負荷保護処
理」を示すフローチャートである。 【図5】(A),(B),(C)はECU10により実
行される「過負荷保護処理」を示すフローチャートであ
る。 【図6】各々移動位置xに対するモータ負荷M(x)を
例示するグラフである。 【図7】各々移動位置xに対するモータ負荷M(x)を
例示するグラフである。 【符号の説明】 1 直流モータ 2 正回転リレー 3 逆回転リレー 4 負荷検出回路 10 電子制御装置(ECU) 12 窓部 BAT バッテリ IG イグニションスイッチ R1 抵抗器 SW サイドウインド WG ウインドガラス WR ウインドレギュレータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.開口部を覆う開口覆材の開閉を行なう駆動手段と、 該駆動手段による上記開口覆材の開閉時の上記駆動手段
    の負荷を検出する負荷検出手段と、 上記駆動手段により駆動されて上記開口覆材が移動する
    時、上記検出された駆動手段の負荷に基づいて上記駆動
    手段の過負荷の検出に用いられる比較値を学習する比較
    値学習手段と、 上記駆動手段により駆動されて上記開口覆材が移動する
    時、上記検出された駆動手段の負荷の値と上記学習され
    た比較値とを比較する比較手段と、 該比較手段により上記検出された駆動手段の負荷の値が
    上記比較値より大きいと判断された時には、上記駆動手
    段の負荷を低減させる駆動負荷低減手段と、 を備え、上記比較学習手段は、上記駆動手段の起動時に
    は、停止前に学習された比較値に基づいて比較値の学習
    を行なうことを特徴とする過負荷保護装置付駆動装置。 2.上記比較手段は、上記駆動手段の起動時には、前回
    学習された比較値と起動時に検出された負荷の値とに基
    づいた値を比較値として用いる特許請求の範囲第1項記
    載の過負荷保護装置付駆動装置。
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