JPH0710934U - グロー放電分解装置 - Google Patents
グロー放電分解装置Info
- Publication number
- JPH0710934U JPH0710934U JP4060293U JP4060293U JPH0710934U JP H0710934 U JPH0710934 U JP H0710934U JP 4060293 U JP4060293 U JP 4060293U JP 4060293 U JP4060293 U JP 4060293U JP H0710934 U JPH0710934 U JP H0710934U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glow discharge
- base
- substrate
- lid
- cylindrical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 筒状基体上の周方向および軸方向の膜厚およ
び膜質の均一化を図り、しかも作業性のよいa−Si感
光体用のグロー放電分解装置を提供する。 【構成】 真空容器2中に保持される筒状基体4の周面
にa−Si系膜を成膜するグロ−放電分解装置におい
て、高周波電源10の接地端子と導通した回転軸16b
を介して真空容器2の底体2bより基体4の回転を導入
すると共に、蓋体2cの下側に高周波電源10の接地端
子と導通した位置決め部材18および棒状体17を設
け、その棒状体17と摺擦する接触子を有する筒状体1
9を基体4の上方端に設けることにより、成膜に際して
基体上下の位置決めと導通とを同時に行なうことを特徴
とするグロー放電分解装置。
び膜質の均一化を図り、しかも作業性のよいa−Si感
光体用のグロー放電分解装置を提供する。 【構成】 真空容器2中に保持される筒状基体4の周面
にa−Si系膜を成膜するグロ−放電分解装置におい
て、高周波電源10の接地端子と導通した回転軸16b
を介して真空容器2の底体2bより基体4の回転を導入
すると共に、蓋体2cの下側に高周波電源10の接地端
子と導通した位置決め部材18および棒状体17を設
け、その棒状体17と摺擦する接触子を有する筒状体1
9を基体4の上方端に設けることにより、成膜に際して
基体上下の位置決めと導通とを同時に行なうことを特徴
とするグロー放電分解装置。
Description
【0001】
本考案は、アモルファスシリコン系光導電層を有する電子写真感光体をグロー 放電プラズマCVD法を用いて製作するための、グロー放電分解装置の改良に関 するものである。
【0002】
近年、アモルファスシリコン系光導電層を有する電子写真感光体が、その優れ た光感度特性や高い耐久性により、複写機や電子写真方式プリンタにおける市場 を拡大しつつある。
【0003】 このアモルファスシリコン(以下、a−Siと略す)感光体の製作には、真空 容器中でグロー放電プラズマにより原料ガスを分解して基体上にa−Si系光導 電層を成膜する、グロー放電分解装置が使用される。このような従来のグロー放 電分解装置1の構成例を、図7に縦断面図で示す。図7において、金属製の真空 容器2は筒状体2aと底体2bと蓋体2cとからなり、底体2bと蓋体2cは接 地されている。容器2の中央部には、感光体ドラムとなる筒状基体4が基体支持 体3aと3bに保持されてほぼ垂直に配置される。これら支持体3aと3bは、 基体4の延長部としてのダミーリングも兼ねている。基体4の内部には基体4を 所定の温度に加熱するためのヒーター5が設置されていて、図示しない外部の温 度制御手段と接続されている。また支持体3bには、容器2内の真空を保持しつ つ外部からの回転を導入するためにメカニカル真空シールとベアリングを内蔵し た回転導入端子6を介して、モーター等の回転駆動手段7が接続され、それによ り基体4を回転できるようになっている。容器2の内側には、基体4を取り囲む ように金属製の中空筒状電極8が設けられ、接地された底体2bおよび蓋体2c とは、セラミックやテフロン等の絶縁リング9、9’により絶縁されている。電 極8は容器2の筒状体2aと電気的に接続されており、高周波電源10からの高 周波電力がマッチングボックス11を介して印加される。また、電極8の内周面 には多数のガス噴出口12が設けられており、ガス供給口13から供給される原 料ガスが、電極8−基体4間のグロー放電空間に送り出される。成膜反応後の残 余ガスは、排気口14を通して、図示しない外部の真空ポンプにより排気される 。なお、図中の矢印は、これらのガスの流れを表わしている。
【0004】 この装置1によりa−Si感光体を製作するには、まず、容器2内に基体4を セットし、排気口14を通して真空ポンプにより容器2内を真空排気する。次い でヒーター5により基体4を所定の温度に加熱し、所定の流量に調整されたSi H4 等の成膜用ガスや、H2 あるいはHe等の希釈ガス、およびその他所望の特 性を得るための種々の不純物ガスからなる原料ガスを、ガス供給口13からガス 噴出口12を介して、所定のガス圧で電極8−基体4間に送り出す。それと共に 、高周波電源10からの高周波電力をマッチングボックス11を介して電極8に 印加すると、電極8−基体4間にグロー放電プラズマが発生し、原料ガスが分解 されて基体4上に光導電層や表面層などのa−Si系膜が成膜される。この成膜 中には、基体4は回転駆動手段7により自転し、a−Si系膜の膜厚および膜質 の均一化を図っている。そして、成膜終了後に基体4を取り出し、a−Si感光 体として使用する。
【0005】
上記のような従来の装置1では、成膜されるa−Si系膜の膜厚および膜質を 均一化するための基体の支持および回転を、基体下側の片方からのみ行なってい る。そのため、回転時に基体上端部の振れが発生して、電極と基体との放電間隔 が周方向で一定に保たれず、周方向に均一な膜が得られないという問題点があっ た。また、基体の電気的な接地状態が上下で異なるため、軸方向でもグロー放電 が一様とならず、均一な膜が得られないという問題点があった。
【0006】 このような問題点に対して、a−Si層の膜厚分布と電子写真特性の均一化を 目的として、特開昭60−176047号には、円筒状電極の長手方向の長さを 円筒状基体の長さより長くし、円筒状基体の両端を円筒状ダミー部で保持するこ とが開示されている。しかし、これは装置の大型化を招く上に、回転時の基体の 振れにより基体の周方向で均一な膜が得られないという問題点は、改善されてい なかった。
【0007】 上記のような基体の回転時の振れ対策としては、基体の支持および回転を基体 の上下でそれぞれ行なって基体の振れを抑制し、基体上下で接地状態が一様にな るようにする方法があり、次のような組合せがある。 イ)底体を介して回転を下から行ない、蓋体を介して上から回転を支持する。 ロ)蓋体を介して回転を上から行ない、底体を介して下から回転を支持する。 上記イ)の組合せでは、蓋体にも回転導入端子を設ける必要があるため、蓋体 の構造が複雑になり、蓋体の重量が増して作業性が悪化するという問題点がある 。また、基体を真空容器内にセットしたり成膜後に基体を取り出したりする際に 、基体上端と蓋体からの支持部材との嵌め合わせを調整せねばならず、これによ っても作業性が悪化するという問題点がある。さらに、回転導入端子には真空を 保持するためのシール部材が用いられているので、このシール部材と回転軸の接 触部からのこすれにより発生するゴミが基体へ落下して成膜不良を発生させたり 、シール部材からの真空漏れの要因が増えることにより、その点検や補修のため に装置の稼働率が低下するという問題点もある。
【0008】 一方、ロ)の組合せでは、蓋体に対して上記イ)に加えてさらに回転駆動手段 まで設けることになる。そのため、回転駆動手段を蓋体と一体に設けると蓋体の 重量がさらに増し、また蓋体に脱着可能に設けると煩雑な脱着作業が必要になる ので、いずれもイ)の問題点に加えてさらに作業性が悪化するという問題点があ る。
【0009】 本考案は、上記の問題点に対して、筒状基体上の周方向および軸方向の膜厚お よび膜質の均一化を図り、しかも作業性のよい、a−Si感光体用のグロー放電 分解装置を提供することを目的とする。
【0010】
本考案のグロー放電分解装置は、外側にグロー放電生成用電源を設け且つ内部 に被成膜用筒状基体と電極手段とを配設した筒状真空容器が、接地された蓋体と 底体を有し、上記基体と蓋体及び底体を電気的に導通させると共に、上記電源の 出力端子と接地端子とをそれぞれ電極手段と基体とに電気的に導通させて、基体 と電極手段との間にプラズマを発生せしめるグロー放電分解装置であって、前記 蓋体の下側に設けた導電性棒状体と摺擦する導電性接触子を備えた筒状体を上記 基体の上方端に配設し、前記棒状体と接触子と筒状体とを介して基体と前記電源 の接地端子とを電気的に導通させると共に、前記底体を貫通する回転軸を介して 基体と前記電源の接地端子とを電気的に導通させつつ底体下部に設けられた回転 駆動手段により基体を回転させることを特徴とするものである。
【0011】
以下、本考案のグロー放電分解装置を実施例に基づいて詳細に説明する。 〔例1〕 図1に、本考案のグロー放電分解装置15の実施例の概略構成を縦断面図で示 す。なお図1において、図7と同一箇所には同一符号を付す。筒状の金属製の真 空容器2は筒状体2aと底体2bと蓋体2cとからなり、底体2bと蓋体2cは 接地されている。容器2の中央部には、感光体ドラムとなる筒状基体4が、基体 支持体16により、下側から保持されてほぼ垂直に配置される。この支持体16 は、基体4の延長部としてのダミーリングも兼ねた筒状部16aと、底体2bを 介して高周波電源10の接地端子と導通した回転軸16bとからなっている。基 体4の内部には基体4を所定の温度に加熱するためのヒーター5が設置されてい て、図示しない外部の温度制御手段と接続されている。また支持体16の回転軸 16bには、回転導入端子6を介してモーター等の回転駆動手段7が底体2bを 貫通して接続され、それにより基体4が自転できるようになっている。容器2の 筒状体2aの内側には、基体4を取り囲むように金属製の中空筒状電極8が設け られ、接地された底体2bおよび蓋体2cとは、セラミックやテフロン等の絶縁 リング9、9’により絶縁されている。電極8は容器2の筒状体2aと電気的に 接続されており、高周波電源10の出力端子からの高周波電力がマッチングボッ クス11を介して印加される。また、電極8の内周面には多数のガス噴出口12 が設けられており、ガス供給口13から供給される原料ガスが、所定のガス圧で 電極8−基体4間のグロー放電空間に送り出される。成膜反応後の残余ガスは、 排気口14を通して図示しない外部の真空ポンプにより排気される。なお、図中 の矢印は、ガスの流れを表わしている。
【0012】 蓋体2cの下側には、本考案の特徴部分である導電性棒状体17と円板状の棒 状体位置決め部材18とが、蓋体2cを介して高周波電源10の接地端子と電気 的に導通して設置されている。一方、基体4の上方端には、内部に羽根状の導電 性接触子を有する筒状体19が設置されて、棒状体17と摺擦しつつ導通し、且 つ基体4と一体に回転するようになっている。また、この筒状体19は、支持体 16の筒状部16aと同じく、基体4の延長部としてのダミーリングも兼ねてい る。
【0013】 図2に、これら棒状体17と位置決め部材18および筒状体19の構造例を分 解斜視図で示す。筒状体19は、部分断面図でその内部の構造も一部示した。導 電性棒状体17は、つば状の頭部17aと棒状部17bと、棒状部17bの側面 に設けられた突起部17cとからなる。突起部17cは、この構造例では棒状部 17bの側面から棒状に突起するように設けられている。この棒状体17が嵌め 合わされる位置決め部材18のほぼ中央には、棒状体17の突起部17cと嵌合 する切欠き部18bを有する位置決め穴18aが設けられていて、棒状部17b を位置決め穴18aに挿入し、つば状頭部17aと位置決め部材18を密着させ たときに突起部17cと切欠き部18bとが嵌合して、棒状体17が固定される ようになっている。一方、筒状体19の内部には、棒状部17bと摺擦しつつ導 通をとるための複数の羽根状の導電性接触子19aが、棒状体17が挿入された ときに棒状部17bにバネ性を有して接触するように設けられている。棒状部1 7bと羽根状の導電性接触子19aとは、基体4の自転に伴って筒状体19が回 転する間も、両者の摺擦によって導通が保たれる。従って、棒状体17が位置決 め部材18および蓋体2cを介して接地と、また棒状体17が筒状体19と、さ らに筒状体19が基体4の上方端とそれぞれ接触しているので、これらの組合せ により、基体4上部と接地との導通が確保される。筒状体19の内部に設けられ る接触子19aには、上記の目的に適合するものであれば、例示した複数の羽根 状の他に、複数のブラシ状やワイヤ状、渦巻きバネ状などの種々の形状が採用で きる。
【0014】 図3(a)〜(c)には、棒状体17と蓋体2cとの導通をより確実に取るた めの構成例の要部概略図を示した。同図(a)は、棒状体17を蓋体2cに密着 させて導通を取るように、バネ性を有する導電性部材20を用いて、棒状体17 を位置決め部材18ごと蓋体2cに押し付けるようにする例である。その際、位 置決め部材18や導電性部材20の位置決めおよび真空の保持を兼ねた、導電性 の枠体21を設けるとよい。一方、同図(b)は、バネ性を有する導電性部材2 0を用いて、棒状体17および位置決め部材18と蓋体2cとの導通を取るよう にする例である。この際も、導電性の枠体21を設けるとよい。また、同図(c )は、棒状体17と蓋体2cとが直接に接触せず、枠体21と導電性部材20に より位置決め部材18の固定と導通を行ない、棒状体17の保持を行なうように する例である。この場合、棒状体17と位置決め部材18とは、両者の嵌合によ り固定される構造としてもよいし、棒状体17を位置決め部材18に固定する部 材を追加して設けてもよい。なお、これら導電性部材20や枠体21は必ずしも 必要なものではなく、また、この他にも導通を確保する目的で種々の構成を採る ことは、何ら差し支えない。
【0015】 このグロー放電分解装置15に基体4をセットする時には、容器2の蓋体2c を開けて基体支持体16に基体4を装着し、次いで基体4の上部に筒状体19を 取り付ける。そして位置決め部材18の位置を、筒状体19に棒状体17の棒状 部17bが挿入され且つ基体4の回転の中心が振れないように調整し、その上部 より棒状体17を、筒状体19に棒状体17の棒状部17bが挿入されるように 取り付けて、蓋体2cを閉じる。
【0016】 基体4をセットした後の成膜工程は、前記した従来の工程と同様に行なわれる 。すなわち、排気口14を通して真空ポンプにより容器2内を真空排気し、次い でヒーター5により基体4を所定の温度に加熱し、所定の流量に調整されたSi H4 等の成膜用ガスや、H2 あるいはHe等の希釈ガス、およびその他所望の特 性を得るためのIIIa族元素やVa 族元素あるいは炭素(C)や窒素(N)や酸素 (O)等を含有する種々の不純物ガスからなる原料ガスを、ガス供給口13から ガス噴出口12を介して、所定のガス圧で電極8−基体4間に送り出す。それと 共に、高周波電源10からの高周波電力をマッチングボックス11を介して電極 8に印加すると、電極8−基体4間にグロー放電プラズマが発生し、原料ガスが 分解されて基体4上に光導電層や表面層などのa−Si系膜が成膜される。この 成膜中に基体4は回転駆動手段7により自転するが、棒状体17と筒状体19に より、基体4上部の回転中心の位置決めが行なわれると共に接地との導通が確保 されるので、基体4の周方向および軸方向でのグロ−放電が安定し、a−Si系 膜の膜厚および膜質の均一化が行なえる。
【0017】 上述のように、本考案のグロ−放電分解装置によれば、真空容器の蓋体には回 転導入端子などの複雑な機構の部品が付加されず、棒状体と筒状体の取付けも大 気中で容易に行なえることから、作業性のよいグロ−放電分解装置となる。また 、基体上方に設けた棒状体と筒状体により、基体上部の回転中心の位置決めが行 なわれると共に接地との導通が確保されるため、基体の周方向および軸方向での グロ−放電が安定し、基体上に成膜されるa−Si系膜の膜厚および膜質の均一 化が行なえるので、均一な電子写真特性を持つa−Si感光体を作製できるグロ −放電分解装置となる。
【0018】 以下、具体的な実験例を述べる。 本考案のグロ−放電分解装置15に、表面を鏡面仕上げした直径30mm、長 さ300mmの筒状アルミ基体をセットし、表1の成膜条件で、注入阻止層、光 導電層、表面層を積層してa−Si感光体Aを作製した。
【0019】
【表1】
【0020】 このa−Si感光体Aの膜厚分布を光学式膜厚計を用いて測定したところ、膜 厚ムラが周方向で1%以下、軸方向で3%以下、全体でも5%以下と、良好な結 果であった。
【0021】 次に、電子写真特性として、以下の条件で帯電および光感度を測定した。帯電 は、表面電荷量0.2μC/cm2 の帯電条件での暗部表面電位を測定した。光 感度としては、暗部表面電位420Vに設定後、波長685nm、露光量0.4 5μJ/cm2 で露光を行なった後の明部表面電位を測定した。
【0022】 上記測定によるa−Si感光体Aの帯電は420V、光感度は20Vであり、 周方向および軸方向のムラは、それぞれ5%以下と良好な結果であった。
【0023】 〔例2〕 本考案のグロ−放電分解装置を、多数の基体に同時に成膜できる量産型成膜装 置に適用した例を、図4および図5に示す。図4は量産型グロ−放電分解装置2 2の概略構成を示す縦断面図であり、図5はその横断面図である。なお、図4お よび図5の装置22において、装置15と同一機能を有する箇所には同一符号を 付す。筒状の金属製の真空容器23は筒状の本体23aと蓋体23bとからなり 、それぞれ接地されている。この装置22においては、装置15における底体2 bに相当する部分が、真空容器23の底部として筒状の本体23aと一体に形成 されているが、本考案のグロ−放電分解装置における筒状真空容器の底体は、こ のような構成も含むものである。この容器23の内部には、感光体ドラムとなる 複数本の筒状基体4が、複数の基体支持体16により下側から保持されて、ほぼ 垂直に円状の配列で配置される。この支持体16は、各基体4の延長部としての ダミーリングも兼ねた筒状部16aと、筒状の本体23aの底部を介して高周波 電源10の接地端子と導通した回転軸16bとからなっている。各基体4の内部 には基体4を所定の温度に加熱するためのヒーター5が設置されていて、図示し ない外部の温度制御手段と接続されている。また各支持体16には、それぞれ回 転導入端子6を介して回転駆動手段7が筒状の本体23aの底部を貫通して接続 され、それにより各基体4が自転できるようになっている。この回転駆動手段7 は、各支持体16毎に独立に設けてもよいし、ギヤやベルトやチェーンなどを用 いて共通化してもよい。容器23の中央には、基体4の円状の配列の中心になる ように、金属製の中空筒状電極24が設けられ、接地された蓋体23bとは、セ ラミックやテフロン等の絶縁リング25により絶縁されている。電極24には、 高周波電源10の出力端子からの高周波電力がマッチングボックス11を介して 印加される。また、電極24の外周面には多数のガス噴出口26が設けられてお り、ガス供給口27から供給される原料ガスが、所定のガス圧で電極24−基体 4間のグロー放電空間に送り出される。成膜反応後の残余ガスは、排気口28を 通して図示しない真空ポンプにより排気される。なお、図中の矢印は、ガスの流 れを表わしている。蓋体23bの下側には、各基体4に対応して位置決め穴が設 けられたドーナツ板状の位置決め部材29が設けられ、棒状体17が、接地され た蓋体23bまたは筒状の本体23aと電気的に導通して各基体4の回転中心に 対応するように、各位置決め穴に設置されている。一方、各基体4の上方端には 、棒状体17と摺擦しつつ基体4と一体に回転する筒状体19が設置されていて 、筒状体19に棒状体17が挿入されることにより、各基体4の上部の位置決め および接地との導通を行なう。この筒状体19は、支持体16の筒状部16aと 同じく各基体4の延長部としてのダミーリングも兼ねている。
【0024】 この装置22に基体4をセットする時には、容器23の蓋体23bを開けて各 基体支持体16にそれぞれ基体4を装着し、次いで各基体4の上端にそれぞれ筒 状体19を取り付ける。そしてドーナツ板状の位置決め部材29を、各位置決め 穴が各基体4の回転中心に対応するようにセットして、棒状体17を各筒状体1 9に接触するように挿入した後、蓋体23bを閉じる。この装置22においても 、蓋体23bには回転導入端子などの複雑な機構の部品が付加されず、位置決め 部材29と棒状体17の取り付けも大気中で容易に行なえるので、作業性のよい 量産型グロ−放電分解装置となる。
【0025】 基体4をセットした後の成膜工程は、前記した従来の工程と同様に行なわれる 。すなわち、排気口28を通して真空ポンプにより容器23内を真空排気し、次 いでヒーター5により各基体4を所定の温度に加熱し、所定の流量に調整された SiH4 等の成膜用ガスや、H2 あるいはHe等の希釈ガス、およびその他所望 の特性を得るためのIIIa族元素やVa 族元素あるいはCやNやO等を含有する種 々の不純物ガスからなる原料ガスを、ガス供給口27からガス噴出口26を介し て、所定のガス圧で電極24−各基体4間に送り出す。それと共に、高周波電源 10の出力端子からの高周波電力をマッチングボックス11を介して電極24に 印加すると、電極24−各基体4間にグロー放電プラズマが発生し、原料ガスが 分解されて各基体4上に光導電層や表面層などのa−Si系膜が成膜される。こ の成膜中には、各基体4は回転駆動手段7により自転するが、棒状体17と筒状 体19により、各基体4上部の回転中心の位置決めが行なわれると共に接地との 導通が確保されるため、各基体4の周方向および軸方向でのグロ−放電が安定し 、a−Si系膜の膜厚および膜質の均一化が行なえる。
【0026】 また、このような量産型グロ−放電分解装置における位置決め部材29の取付 けについては、位置決め部材29を蓋体23bと直接には接触させず、筒状の本 体23aに固定するようにしてもよい。そのような量産型グロ−放電分解装置3 0の例を、図6に縦断面図で示す。図6において図4と同一箇所には、同一符号 を付している。この装置30においては、位置決め部材29は、筒状の真空容器 本体23aの上方内側に形成された顎部23cに載置されて固定され、この顎部 23cと筒状の本体23aを介して接地と導通している。また、棒状体17と接 地との導通をより確実にするために、バネ性を有する導電性部材31を用いて、 蓋体23bと棒状体17あるいは位置決め部材29とを導通させてもよい。
【0027】 以下、具体的な実験例を述べる。 本考案のグロ−放電分解装置22に、表面を鏡面仕上げした直径30mm、長 さ300mmの筒状アルミ基体計16本をセットし、表2の成膜条件で、注入阻 止層、光導電層、表面層を積層したa−Si感光体B1〜B16を作製した。
【0028】
【表2】
【0029】 これらのa−Si感光体B1〜B16の膜厚分布を光学式膜厚計を用いて測定 したところ、各感光体B1〜B16での膜厚ムラがそれぞれ周方向で1%以下、 軸方向で3%以下、全体でも5%以下と、良好な結果であった。
【0030】 次に、電子写真特性として、〔例1〕と同じ条件で帯電および光感度を測定し た。その結果、a−Si感光体B1〜B16の帯電は全て420±10V、光感 度は全て20±0.5Vであり、各感光体での周方向および軸方向のムラは、そ れぞれ5%以下と良好な結果であった。
【0031】 〔例3〕 図7に示した従来のグロー放電分解装置1に、表面を鏡面仕上げした直径30 mm、長さ300mmの筒状アルミ基体をセットし、表1と同じ成膜条件で、注 入阻止層、光導電層、表面層を積層したa−Si感光体Cを作製した。
【0032】 このa−Si感光体Cの膜厚分布を光学式膜厚計を用いて測定したところ、膜 厚ムラが周方向で5%、軸方向で15%、全体でも20%と、〔例1〕に比べて 劣る結果であった。
【0033】 また、電子写真特性として、〔例1〕と同じ条件で帯電および光感度を測定し たところ、帯電および光感度の中心値は〔例1〕とほぼ同様であったが、周方向 のムラが帯電、光感度共に5%、軸方向のムラが帯電で10%、光感度で20% と、いずれも〔例1〕に比べて劣る結果であった。
【0034】 〔例4〕 図8のように、本考案のグロ−放電分解装置22から棒状体17と位置決め部 材29を取り除き、各筒状体19を図7に示した基体支持体3aに替えた、量産 型グロ−放電分解装置32を用いて、〔例2〕と同様にしてa−Si感光体D1 〜D16を作製した。
【0035】 これらのa−Si感光体D1〜D16の膜厚分布を光学式膜厚計を用いて測定 したところ、各感光体D1〜D16での膜厚ムラがそれぞれ周方向で5%、軸方 向で20%、全体では30%と、いずれも〔例2〕に比べて劣る結果であった。 次に、電子写真特性として、〔例1〕と同じ条件で帯電および光感度を測定し たところ、a−Si感光体D1〜D16の帯電および光感度の中心値は〔例2〕 とほぼ同様であった。しかし、各感光体でのムラは、帯電が周方向で5%、軸方 向で12%、全体で20%であり、光感度が周方向で5%、軸方向で30%、全 体で50%であって、いずれも〔例2〕に比べて劣る結果であった。
【0036】
以上詳述したように、本考案により筒状基体上の周方向および軸方向の膜厚お よび膜質の均一化が図れ、しかも作業性のよいa−Si感光体用のグロー放電分 解装置を提供することができた。
【0037】 本考案の装置によれば、真空容器上部や蓋体に複雑な機構の回転導入端子を設 ける必要がないので、基体のセットや取り出しの作業性がよく、しかも装置の製 作コストも削減される。
【0038】 また本考案の装置によれば、真空容器上部や蓋体に複雑な機構の回転導入端子 を設ける必要がないので、装置稼働時に真空漏れの原因となる真空シール部が増 えず、信頼性の高い成膜装置となる。
【0039】 さらに本考案により、成膜時の回転による基体の振れが抑制されて基体周方向 の膜厚および膜質の均一化が行なえると共に、基体上下での接地との導通状態が 一様になることから基体軸方向の膜厚および膜質の均一化も行なえるので、均一 な電子写真特性を有するa−Si感光体が作製できるグロ−放電分解装置を提供 することができた。
【図1】本考案のグロー放電分解装置の概略構成を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】本考案の棒状体と筒状体の分解斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は本考案の棒状体と筒状体の構
成例を示す要部断面概略図である。
成例を示す要部断面概略図である。
【図4】本考案のグロー放電分解装置の他の実施例の概
略構成を示す縦断面図である。
略構成を示す縦断面図である。
【図5】本考案のグロー放電分解装置の他の実施例の横
断面図である。
断面図である。
【図6】本考案のグロー放電分解装置の他の実施例の概
略構成を示す縦断面図である。
略構成を示す縦断面図である。
【図7】従来のグロー放電分解装置の概略構成を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図8】従来のグロー放電分解装置の他の実施例の概略
構成を示す縦断面図である。
構成を示す縦断面図である。
2、23・・・真空容器 2b・・・・・底体 2c、23b・蓋体 4・・・・・・基体 8、24・・・電極 16・・・・・基体支持体 16b・・・・回転軸 17・・・・・導電性棒状体 18、29・・位置決め部材 19・・・・・筒状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/0248 H05H 1/46 9014−2G
Claims (1)
- 【請求項1】 外側にグロー放電生成用電源を設け且つ
内部に被成膜用筒状基体と電極手段とを配設した筒状真
空容器が、接地された蓋体と底体を有し、上記基体と蓋
体及び底体を電気的に導通させると共に、上記電源の出
力端子と接地端子とをそれぞれ電極手段と基体とに電気
的に導通させて、基体と電極手段との間にプラズマを発
生せしめるグロー放電分解装置であって、前記蓋体の下
側に設けた導電性棒状体と摺擦する導電性接触子を備え
た筒状体を上記基体の上方端に配設し、前記棒状体と接
触子と筒状体とを介して基体と前記電源の接地端子とを
電気的に導通させると共に、前記底体を貫通する回転軸
を介して基体と前記電源の接地端子とを電気的に導通さ
せつつ底体下部に設けられた回転駆動手段により基体を
回転させることを特徴とするグロ−放電分解装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060293U JPH0710934U (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | グロー放電分解装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060293U JPH0710934U (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | グロー放電分解装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0710934U true JPH0710934U (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=12585070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4060293U Pending JPH0710934U (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | グロー放電分解装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0710934U (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100877401B1 (ko) * | 2007-10-31 | 2009-01-07 | 김재일 | 대기오염물질 처리를 위한 플라즈마 장치 |
| JP2010013717A (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-21 | Canon Inc | 堆積膜形成装置 |
| JP2010031363A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-02-12 | Canon Inc | 堆積膜形成装置 |
| JP2010251008A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Denso Corp | プラズマ発生装置 |
| JP2011257657A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Canon Inc | 電子写真感光体の形成方法及び形成装置 |
| JP2013060626A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Canon Inc | 堆積膜形成方法 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP4060293U patent/JPH0710934U/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100877401B1 (ko) * | 2007-10-31 | 2009-01-07 | 김재일 | 대기오염물질 처리를 위한 플라즈마 장치 |
| JP2010031363A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-02-12 | Canon Inc | 堆積膜形成装置 |
| JP2010013717A (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-21 | Canon Inc | 堆積膜形成装置 |
| JP2010251008A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Denso Corp | プラズマ発生装置 |
| JP2011257657A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Canon Inc | 電子写真感光体の形成方法及び形成装置 |
| JP2013060626A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Canon Inc | 堆積膜形成方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2582553B2 (ja) | プラズマcvd法による機能性堆積膜形成装置 | |
| JPH0710934U (ja) | グロー放電分解装置 | |
| JPH067269B2 (ja) | グロ−放電法及び装置並びにそれにより作成された感光体デバイス | |
| JPH11319546A (ja) | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 | |
| US4418645A (en) | Glow discharge apparatus with squirrel cage electrode | |
| JPH08232070A (ja) | 堆積膜形成装置及びそれに用いられる電極 | |
| JP5398368B2 (ja) | 堆積膜成形装置および電子写真感光体の製造方法 | |
| JP2553331B2 (ja) | プラズマcvd法による堆積膜形成装置 | |
| JPS5889943A (ja) | プラズマcvd法 | |
| JPH06337534A (ja) | 電子写真感光体の製法 | |
| JP2768539B2 (ja) | 堆積膜形成装置 | |
| JP2620939B2 (ja) | グロー放電分解装置 | |
| JPS621872A (ja) | 堆積膜形成法 | |
| JP5852378B2 (ja) | 堆積膜形成方法および電子写真感光体の製造方法 | |
| JP2994658B2 (ja) | マイクロ波cvd法による堆積膜形成装置及び堆積膜形成方法 | |
| JP2551428B2 (ja) | グロ−放電分解装置 | |
| JP2010013717A (ja) | 堆積膜形成装置 | |
| JP2010168611A (ja) | 堆積膜形成装置 | |
| JP2558469B2 (ja) | グロ−放電分解装置 | |
| JPS6126365Y2 (ja) | ||
| JPH062153A (ja) | 堆積膜形成方法 | |
| JP2009108370A (ja) | 堆積膜形成装置 | |
| JP2009108385A (ja) | 堆積膜形成装置 | |
| JP2005068455A (ja) | 堆積膜形成方法及び装置 | |
| JPS63230881A (ja) | マイクロ波プラズマcvd法による機能性堆積膜形成装置 |