JPH07109747B2 - グラウン管用パネルフェースの表面処理装置 - Google Patents

グラウン管用パネルフェースの表面処理装置

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JPH07109747B2
JPH07109747B2 JP63160624A JP16062488A JPH07109747B2 JP H07109747 B2 JPH07109747 B2 JP H07109747B2 JP 63160624 A JP63160624 A JP 63160624A JP 16062488 A JP16062488 A JP 16062488A JP H07109747 B2 JPH07109747 B2 JP H07109747B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スピンコート法により、パネルフェースに均
一膜厚の透明導電膜等の被膜を形成するブラウン管用パ
ネルフェースの表面処理装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、ブラウン管のパネルフェースにスピンコート法を
用いて透明導電膜を被着させることはあまり知られてい
ない。
これは、一般にスピンコート法は、比較的軽量な平板基
板を1000rpm以上の高速回転で回転させ、処理液を塗布
する方法であり、ブラウン管の様に数kg〜数10kg重量を
有し、球面、非球面もしくはシリンドリカル形状を有す
る基板においては実施が困難であった。
一般的なスピンコートにおいては、比較的小さくかつ平
板な基板を用い1000rpm以上の高速回転で塗布を実施す
る為、基板周辺部に膜厚むら(干渉色)が発生しにく
い。
しかし、ブラウン管に実施する際には、高速回転により
発生する遠心力によりシャドウマスクのズレ等の問題が
生じる為100rpm以下の低速回転で行なう必要があり、か
つブラウン管は、非球面及びシリンドリカル等の凸形状
を有する為、塗布液が均一に伸びにくくパネル周辺に膜
厚むら発生等の問題が生じる。
[発明の解決しようとする課題] 従来のスピンコート法は、前述のような条件で実施する
為、ブラウン管フェースパネルに被膜を形成する際、パ
ネルフェース周辺に干渉色が発生するような問題点を有
していた。
スピンコート法によりパネルフェース周辺に干渉光が発
生する理由は、以下の原因によると考えられる。第7図
と第8図にパネルフェースにおける処理液の流れ方向を
示す。
(1)処理液は、一般にパネル5の回転により発生する
遠心力により外側に押し出されるが、低速回転になるに
従い遠心力が小さくなり、回転力による発生する液流れ
方向3に支配され、液が遠心力による液流れ方向2に伸
び難くなる。この為、周辺部であるパネルコーナー部7
に液溜りが発生し易くなる。
(2)処理液は、塗布後、徐々に乾燥し膜を形成する
が、パネルコーナー部7においては、回転による風の方
向4から力を受け、又周速が速くかつ側面からパネルフ
ェースへの風の方向6から力を受けるため、風量が多く
なり乾燥する速さが速くなる。
上記(1)(2)の理由により、パネルコーナー部7に
おいて発生した液溜りが乾燥速度の増加によりパネルフ
ェースより流れ落ちる前に乾燥し膜厚むらの発生に至
る。この膜厚むらは、パネルフェース中央部と比べ干渉
色差として目視で認められる。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、スピンコート法によりブラウン管のパネルフェース
に被膜を形成するブラウン管用パネルフェースの表面処
理装置において、該パネルの周囲にパネルフェースを囲
うように板状体が設けられており、該板状体の上面がパ
ネルフェースの延長面に沿って延在する曲面であること
を特徴とするブラウン管用パネルフェースの表面処理装
置を提供するものである。
[作用] 本発明において、表面処理装置は、パネルフェース上に
板および筒を具備することにより、パネルフェースに受
ける風を防止し、パネルコーナー部の液の乾燥速度を減
少させ、パネルコーナー部7で処理液の流れを促進し、
膜厚むら(干渉色)の発生を防止する。
[実施例] 以下本発明について、第1図〜第6図に示す実施例にも
とづき説明する。
8はブラウン管であり、スピナー装置11に焼きばめバン
ド12を介して設置されている。10はパネルフェースとほ
ぼ同じ曲率を有する円板10で、直径はパネル対角長に対
して0〜600m/m程度長い径を有し、好ましくは0〜100m
/mである。400m/m以上では、形状が過大となり作業面か
ら不向きである。円板10は、パネルフェースが球面の場
合は同じ球面の曲率を有するよう、又パネルフェースが
シリンドリカルの場合は全体をシリンドリカル形状に折
り曲げて、その形状を調整することができる。回転によ
り発生するパネル表面上の風は、パネル側面から廻り込
んでくる風と表面上の風が合成されたものであるが、こ
の円板を設置することによって、側面から廻り込んでく
る風を除去し、表面上の風の風量を減少させる効果があ
る。
9は円板の直径と同等の径を有する円筒で、パネルフェ
ースの頂部より高い高さがあればよく、即ちパネルコー
ナー部の高さより50mm以上の高さがあればよく、高けれ
ば高いほど好ましい。この円筒を設置することにより、
回転により発生する表面上の風を減少させる効果が生ず
る。円筒の高さが50mm未満の場合はこのような効果が得
られないため、不都合である。
又、第3図と第4図に示すように円板10を用いない場合
でも、ほぼ同等の効果が得られる。この場合、筒14は、
パネルの外周と同形状を有する筒になる。
さらに、円板および円筒又は筒を設置する場合、円板お
よび円筒又は筒とブラウン管の間には、パネルフェース
上の余分な液を流す為に、1〜2mm程度の隙間13を設け
ることが好ましい。この隙間が不十分だと、パネルフェ
ース上の余分な液は、パネルフェース外へ逃げられない
ため液溜りが発生し、膜厚むら(干渉色)が発生する。
円板10を用いる場合は、円板により液がパネルフェース
外へ円滑に流れ出るので隙間を設けなくても良い。
第5図と第6図に他の実施例を示す。
パネルフェースの1対角軸上の両端部にパネルフェース
上にわずかの隙間をおいて、底部がパネルフェースとほ
ぼ同じ曲率を有する板15を直立させスピナー装置11上に
固定する。板15は対角軸方向に長さ50cm、高さ50cmのも
のを使用している。高さはより低いものでもよく、パネ
ルコーナー部の風をさえぎるようなものであれば良い。
板15の下部とパネルフェースとの隙間は10〜20mmが好ま
しい。10mmより小さいと処理液が飛んで付着することが
あり、20mmより大きいとパネル側面から廻り込んでくる
風およびパネルフェース上の風の影響を減少させる効果
が小さくなる。板15とパネル側面との隙間13は2mmとし
ている。本実施例において、板15は2つの対角軸上の両
端に4つ設けても良く、又板15を回転台以外の基台上に
設けてブラウン管8だけが回転するようにしても良い。
さらに、板15を回転台上に設けてブラウン管8と板15の
周囲を筒で囲ってともに回転するようにしても良い。第
6図の1対角軸上に板15を設ける場合、パネルは上から
見て右回転であり、回転の接線方向に対して大きな角度
で交わる長辺の風が直接突き当たるコーナーに板15が設
けてあり、左回転の場合もう一方の対角軸上に板15を設
けるのが好ましい。又、パネルフェースが正方形の場合
板15を2つの対角軸上に設けるのが好ましい。
第1図〜第6図に示した実施例において、円板10、円筒
9、筒14、板15は酸性の処理液に腐食しない材質のもの
がよく、ステンレス、塩化ビニルなどが好ましい。処理
液はハロゲン化ケイ素、シランアルコキシドあるいはシ
リルイソシアネート等を用いて作ったシリカゾル溶液に
Fe,Co,Ni,Cu,Ag,Zn,Al,Inのハロゲン化物、硝酸塩ある
いは硫酸塩中より選んだ1種あるいは2種以上の化合物
を添加した帯電防止被膜用の溶液を使用した。処理液と
しては、アンチグレア用の溶液も使用でき、さらにはア
ンチグレアと帯電防止両用の溶液を用いても良い。
表1に本発明の3つの実施例と従来例との比較を示す。
ここでは、実施例および従来例とも透明帯電防止膜を形
成する場合のスピンコート法について示す。
実施例1〜3は、パネルフェースの干渉色が見られず、
パネルフェースの中心とコーナーでの膜厚の差はなかっ
た。従来のブラウン管のみの装置では、干渉色が見られ
パネルフェースの中心よりコーナーのほうが膜厚が厚か
った。
[発明の効果] 本発明による表面処理装置により、従来不可能であった
500rpm以下の低速回転でパネルコーナー部に干渉色のな
いブラウン管のスピンコートが可能になった。
一般に、コート膜は、膜厚が厚いほど膜強度(耐摩耗
性)が向上することが知られているが、逆に膜厚むらが
出易くなる傾向になる。よって、この装置は、膜厚を比
較的厚くぬる必要がある場合においては、特に大きな効
果が認められる。
基板形状においても、平板に比べ、非対称もしくは凹凸
形状を有し、もしくは、長方体の長辺の比較的長いもの
は、より干渉色が発生しやすいが、この場合においても
大きな効果が認められる。1000rpm以上の高速回転のス
ピンコートにおいては、端部の周速がより速くなり、干
渉色とは逆に膜ぎれなどの問題が生じるが、本発明にお
いては膜ぎれの発生を防ぐことができるという効果も有
する。
又、円筒を設けることにより、処理液が本発明の処理装
置を収納した塗布ブース内壁面に飛散しなくなり、装置
を保護するカバーとしても効果が認められ、メンテナン
スが非常に簡便になる。円筒内壁面に飛散した塗布液の
乾燥固形分の膜面上への落下による不良発生が、円筒を
取り換えることにより防止できかつ連続作業が可能とな
る。これは、腐食性のある処理液の場合はより効果的で
ある。以上、作業性の点においても優れた効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の実施例を示し、第1図と第2
図はパネルの周囲に円板と円筒を設けた装置の概略的な
断面図と平面図であり、第3図と第4図はパネルの周囲
に筒を設けた装置の概略的な第4図A−A′線の断面図
と平面図であり、第5図と第6図はパネルフェース上の
1対角軸上両端部に板を設けた装置の概略的な第6図B
−B′線の断面図と平面図であり、第7図と第8図は従
来例を示し、第7図はパネルフェース上の処理液がブラ
ウン管の回転により受ける各力の方向を示すパネルフェ
ースの平面図であり、第8図はパネルコーナー部の風の
方向を示すパネルコーナー部の部分拡大斜視図である。 5……パネル 7……パネルコーナー部 8……ブラウン管 9……円筒 10……円板 13……隙間 15……板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンコート法によりブラウン管のパネル
    フェースに被膜を形成するブラウン管用パネルフェース
    の表面処理装置において、該パネルの周囲にパネルフェ
    ースを囲うように板状体が設けられており、該板状体の
    上面がパネルフェースの延長面に沿って延在する曲面で
    あることを特徴とするブラウン管用パネルフェースの表
    面処理装置。
  2. 【請求項2】板状体の周囲に少なくともパネルフェース
    の頂部より高い位置まで筒状体が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のブラウン管用パネルの表面処
    理装置。
  3. 【請求項3】パネルの周囲に所望の隙間をおいて、少な
    くともパネルフェースの頂部より高い位置まで筒状体が
    設けられていることを特徴とするブラウン管用パネルフ
    ェースの表面処理装置。
  4. 【請求項4】パネルフェースの少なくとも1対角軸上の
    両端部にパネルフェース上にわずかの隙間をおいて、下
    部がパネルフェースとほぼ同じ曲率を有する板を直立さ
    せ、ブラウン管とともに回転するよう回転台上に固定し
    たことを特徴とするブラウン管用パネルフェースの表面
    処理装置。
  5. 【請求項5】ブラウン管を静止させた状態において、パ
    ネルフェースの少なくとも1対角軸上の両端部にパネル
    フェース上にわずかの隙間をおいて、下部がパネルフェ
    ースとほぼ同じ曲率を有する板を直立させ配置し、ブラ
    ウン管のみが回転するよう回転台以外の基台に該板を固
    定したことを特徴とするブラウン管用パネルフェースの
    表面処理装置。
JP63160624A 1988-06-30 1988-06-30 グラウン管用パネルフェースの表面処理装置 Expired - Fee Related JPH07109747B2 (ja)

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