JPH0710978A - 含フッ素ポリエステル及びその製造法 - Google Patents

含フッ素ポリエステル及びその製造法

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JPH0710978A
JPH0710978A JP15208393A JP15208393A JPH0710978A JP H0710978 A JPH0710978 A JP H0710978A JP 15208393 A JP15208393 A JP 15208393A JP 15208393 A JP15208393 A JP 15208393A JP H0710978 A JPH0710978 A JP H0710978A
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信司 武田
Masami Yusa
正己 湯佐
Yasuo Miyadera
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フッ素含有量が多い新規な含フッ素ポリエステ
ル及びその製造法を提供する。 【構成】化1の一般式(I) 【化1】 〔ただし、式中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、nは6
〜12の整数である)を示し、これは二重結合を一個含
み、分枝していても良く、ベンゼン環の水素は適宜置換
基で置換されていても良く、Xは二価の有機基を示
す。〕で表わされる構成単位を有する含フッ素ポリエス
テル。 【効果】本発明で得られる含フッ素ポリエステルは、新
規化合物であり、低吸湿率、低誘電率、高透明性を有す
る高性能ポリエステルとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な含フッ素ポリエ
ステル及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からポリエステルは、高強度、高弾
性率、耐熱性、難燃性を備えた優れた材料として、繊
維、コート材等に応用されている。また、含フッ素ポリ
マーは、優れた耐熱性、耐薬品性、撥水撥油性、非粘着
性等の特異的な性質を生かし、高機能性ポリマーとし
て、その用途は広範囲に及んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ポリエステルには、耐吸湿性の向上等の高機能化の要求
が強くなされている。このような要求に答えるポリエス
テルとしては化9に示すように分子鎖中にヘキサフルオ
ロイソプロピリデン基を有するものや、分子鎖中の芳香
環にフッ素原子が直接結合したもの(JMS−Rev.
Macromol.Chem.Phys.,C29,3
65−429(1989))が提案されている。
【化9】 しかし、本発明者らの知見によれば、このようなポリエ
ステルでは、上記の要求を十分満足することができない
ものであることがわかった。そこで、本発明は、上記の
要求を十分に満足するものとして新規な含フッ素ポリエ
ステル及びその製造法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における新規な含
フッ素ポリエステルは、化10の一般式(I)
【化10】 〔ただし、化10中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、n
は6〜12の整数である)を示し、これは二重結合を1
個含み、分枝していても良く、ベンゼン環の水素は適宜
置換基で置換されていても良く、Xは二価の有機基を示
す。〕で表わされる構成単位を有するものである。上記
のベンゼン環に結合していても良い置換基としては低級
アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン等がある。
【0005】上記一般式(I)中のXとしては、アルキ
レン基、不飽和アルキレン基、フェニレン基、ナフタレ
ン基、化11の一般式(a)、化12の一般式(b)、
化13の一般式(c)で表わされる基があり、これらの
基中のベンゼン環の水素は適宜置換基で置換されている
ものが好ましい。
【化11】 〔ただし、化11中、Yは結合、−O−,−S−,−S
O2−,−C(=O)−,−CH2−,−C(CH3 )2
−,−CF2 −又は−C(CF3 )2 −を示す。〕
【化12】 〔ただし、化12中、Yは一般式(a)と同様であり、
2個のYは同一でも異なっていても良い。〕
【化13】 〔ただし、化13中、Yは一般式(a)と同様であり、
3個のYは同一でも異なっていても良い。〕 ベンゼン環に結合していても良い置換基としては、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン等がある。
【0006】この含フッ素ポリエステルは、さらに構成
単位として、化14の一般式(II)で表わされる構成単
位を有していても良い。
【化14】 〔ただし、化14中、Zは芳香環を含む二価の有機基で
あって前記の一般式(I)中の
【化15】 以外のもの、Z’は二価の有機基を示す。〕
【0007】一般式(II)において、Z及びX’として
は、アルキレン基、不飽和アルキレン基、フェニレン
基、ナフタレン基、前記した一般式(a)、一般式
(b)及び一般式(c)で表わされる基であって、これ
らの基中のベンゼン環の水素が適宜置換基で置換されて
いても良く、それらが好ましい。ベンゼン環に結合して
いても良い置換基としては、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、ハロゲン等がある。ZとX’は同一でも異な
っていても良い。一般式(I)で表わされる構成単位
は、一般式(I)で表わされる構成単位と一般式(II)
で表わされる構成単位の総計に対して1モル%以上含ま
れるのが好ましい。一般式(I)で表わされる構成単位
が少なすぎると含フッ素ポリエステルの耐吸湿性が低下
し易くなる。一般式(I)で表わされる構成単位は、さ
らに好ましくは10モル%以上、特に好ましくは20モ
ル%以上含まれる。
【0008】一般式(I)で表わされる含フッ素ポリエ
ステルは、化16の一般式 (III)
【化16】 〔ただし、化16中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、n
は6〜12の整数である)を示し、これは二重結合を1
個含み、分枝していても良く、ベンゼン環の水素は適宜
置換基で置換されていても良い。〕で表わされる含フッ
素ジヒドロキシ化合物及び化17の一般式(IV)
【化17】 (ただし、化17中Zは、一般式(I)のXと同じであ
る。)で表わされるジカルボン酸又は、そのエステル形
成性誘導体を含むジカルボン酸成分を反応させることに
より、製造することができる。
【0009】また、一般式(I)、(II)で表わされる
構成単位を含む含フッ素ポリエステルは、化18の一般
式(III)
【化18】 〔ただし、化18中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、n
は6〜12の整数である)を示し、これは二重結合を1
個含み、分枝していても良く、ベンゼン環の水素は適宜
置換基で置換されていても良い。〕で表わされる含フッ
素ジヒドロキシ化合物と、化19の一般式(IV)
【化19】 HO−Z−OH (IV) (ただし、化19中Zは、一般式(II)のZと同じであ
る。)で表わされる含フッ素ジヒドロキシ化合物と、化
20の一般式(V)
【化20】 (ただし、化20中Xは、一般式(I)のXと同じであ
る。)で表わされるジカルボン酸又は、そのエステル形
成性誘導体を含むジカルボン酸成分を反応させることに
より、製造することができる。
【0010】上記一般式(III) において、ベンゼン環
に結合していても良い置換基としては、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲン等がある。上記ジヒド
ロキシ化合物成分としては、一般式(III) で表わされ
るジヒドロキシ化合物を一般式(III) と一般式(IV)
の総和に対して1〜100モル%使用するのが好まし
く、さらに好ましくは10〜100モル%、特に好まし
くは20〜100モル%を使用するのが好ましい。
【0011】一般式(III) で表わされるジヒドロキシ
化合物としては、1 ,3−ビス(ヒドロキシメチル)−
5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3
−ビス(ヒドロキシメチル)−4−メチル−5−(パー
フルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−4−メトキシ−5−(パーフルオロ
ノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヒドロキシ
メチル)−2,4,6−トリフルオロ−5−(パーフル
オロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヒドロ
キシメチル)−4−クロロ−5−(パーフルオロノネニ
ルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−4−ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキ
シ)ベンゼン、1,2−ビス(ヒドロキシメチル)−4
−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−
ビス(ヒドロキシメチル)−4−メチル−5−(パーフ
ルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ビス(ヒド
ロキシメチル)−4−メトキシ−5−(パーフルオロノ
ネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ビス(ヒドロキシメ
チル)−3,4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオ
ロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ビス(ヒドロキ
シメチル)−4−クロロ−5−(パーフルオロノネニル
オキシ)ベンゼン、1,2−ビス(ヒドロキシメチル)
−4−ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベ
ンゼン、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)−3−(パ
ーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス
(ヒドロキシメチル)−2−メチル−5−(パーフルオ
ロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ヒドロキ
シメチル)−2−メトキシ−5−(パーフルオロノネニ
ルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−2,3,6−トリフルオロ−5−(パーフルオロ
ノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ヒドロキシ
メチル)−2−クロロ−5−(パーフルオロノネニルオ
キシ)ベンゼン、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)−
2−ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5−(パー
フルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(ヒドロキシメチル)−4−メチル−5−(パーフルオ
ロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヒドロ
キシメチル)−4−メトキシ−5−(パーフルオロヘキ
セニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−2,4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオ
ロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヒドロ
キシメチル)−4−クロロ−5−(パーフルオロヘキセ
ニルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−4−ブロモ−5−(パーフルオロヘキセニルオキ
シ)ベンゼン、1,2−ビス(ヒドロキシメチル)−4
−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2
−ビス(ヒドロキシメチル)−4−メチル−5−(パー
フルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ビス
(ヒドロキシメチル)−4−メトキシ−5−(パーフル
オロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ビス(ヒド
ロキシメチル)−3,4,6−トリフルオロ−5−(パ
ーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ビス
(ヒドロキシメチル)−4−クロロ−5−(パーフルオ
ロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ビス(ヒドロ
キシメチル)−4−ブロモ−5−(パーフルオロヘキセ
ニルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−3−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)−2−メチル−
5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,
4−ビス(ヒドロキシメチル)−2−メトキシ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−
ビス(ヒドロキシメチル)−2,3,6−トリフルオロ
−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(ヒドロキシメチル)−2−クロロ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−
ビス(ヒドロキシメチル)−2−ブロモ−5−(パーフ
ルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン等がある。これらの
化合物において、パーフルオロノネニル基とは、一般式
(I)におけるRfが−C9 F17のものであり、パーフ
ルオロヘキセニル基とは一般式(I)におけるRfが−
C6 F11のものであり、以下も同様である。上記に例示
した化合物において、パーフルオロノネニル基又はパー
フルオロヘキセニル基の代わりに、基−C10F19,基−
C12F23等を有する化合物も同様に例示することができ
る。
【0012】化21の一般式(III)
【化21】 〔ただし、化21中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、n
は6〜12の整数である)を示し、これは二重結合を1
個含み、適宜分岐していても良く、芳香環の水素は、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、フッ素、塩素又は臭
素で置換されていても良く、2個のヒドロキシメチル基
は、それぞれ芳香環にエーテル結合に対してオルト位、
メタ位又はパラ位に結合している。〕で表わされる含フ
ッ素ジヒドロキシ化合物は、化22の一般式(VI)
【化22】 〔ただし、化22中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、n
は6〜12の整数である)を示し、これは二重結合を1
個含み、適宜分岐していても良く、芳香環の水素は、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、フッ素、塩素又は臭
素で置換されていても良く、2個のカルボキシル基は、
それぞれ芳香環にエーテル結合に対してオルト位、メタ
位又はパラ位に結合している。〕で表わされる含フッ素
芳香族ジカルボン酸化合物を還元反応に供することによ
り、製造することができる。
【0013】上記還元反応は、例えば次のような方法で
行うことができる。前記含フッ素芳香族ジルカルボン酸
化合物をテトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、モノグライム、ジグライム等の有機溶剤に溶解
した溶液に、ボランを作用させて還元する方法がある。
ボランを作用させる方法としては、ボランをテトラヒド
ロフランのような有機溶剤に溶解させて、前記含フッ素
芳香族ジカルボン酸化合物の溶液に加える方法、三フッ
化ホウ素エーテル錯体と水素化ホウ素ナトリウムとを反
応させて発生したボランを前記フッ素芳香族ジカルボン
酸化合物の溶液に加える方法等、いずれの方法でも良
い。前記フッ素芳香族ジルカルボン酸化合物にボランを
作用させて還元する反応において、ボランは含フッ素芳
香族ジカルボン酸化合物に対して0.1〜30倍当量、
特に0.5〜5倍当量用いるのが好ましく、反応温度は
−80から80℃、特に−20℃〜50℃が好ましい。
さらに、反応時間は適宜決定されるが、通常2分〜7日
間、特に5分〜24時間が好ましい。このようにして得
られる一般式(I)で表わされる含フッ素ジヒドロキシ
化合物は、アルコールからの再結晶等により、精製する
ことができる
【0014】一般式(VI)で表わされるジカルボン酸と
しては、5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタ
ル酸、4−(パーフルオロノネニルオキシ)フタル酸、
2−(パーフルオロノネニルオキシ)テレフタル酸、4
−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソフ
タル酸、2,4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオ
ロノネニルオキシ)イソフタル酸、4−クロロ−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタル酸、4−ブ
ロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタル
酸、4−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)
フタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロノネニル
オキシ)フタル酸、3,4,6−トリフルオロ−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)フタル酸、4−クロロ
−5−(パーフルオロノネニルオキシ)フタル酸、4−
ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)フタル
酸、2−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)
テレフタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロノネ
ニルオキシ)テレフタル酸、2,3,6−トリフルオロ
−5−(パーフルオロノネニルオキシ)テレフタル酸、
2−クロロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)テレ
フタル酸、2−ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオ
キシ)テレフタル酸、5−(パーフルオロヘキセニルオ
キシ)イソフタル酸、4−(パーフルオロヘキセニルオ
キシ)フタル酸、2−(パーフルオロヘキセニルオキ
シ)テレフタル酸、4−メチル−5−(パーフルオロヘ
キセニルオキシ)イソフタル酸、4−メトキシ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、2,
4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオロヘキセニル
オキシ)イソフタル酸、4−クロロ−5−(パーフルオ
ロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、4−ブロモ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、4−
メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フタル
酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロヘキセニルオキ
シ)フタル酸、3,4,6−トリフルオロ−5−(パー
フルオロヘキセニルオキシ)フタル酸、4−クロロ−5
−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フタル酸、4−ブ
ロモ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フタル
酸、2−メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキ
シ)テレフタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロ
ヘキセニルオキシ)テレフタル酸、2,3,6−トリフ
ルオロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)テレフ
タル酸、2−クロロ−5−(パーフルオロヘキセニルオ
キシ)テレフタル酸、2−ブロモ−5−(パーフルオロ
ヘキセニルオキシ)テレフタル酸等がある。
【0015】また、前記した一般式(VI)で表わされる
芳香族ジカルボン酸は、例えば、特開昭50−1212
43号公報に記載の方法に準じて、ヒドロキシ−ジカル
ボキシベンゼンのジフェニルエステル、ジベンジルエス
テル等のエステルとフルオロプロペン3量体、テトラフ
ルオロエチレン5量体等のフルオロアルケンのオリゴマ
ーをプロトン受容体の存在下、非プロトン性有機触媒
中、室温附近又はその以下で塩基触媒の存在下に反応さ
せた後、反応生成物を単離し、該反応生成物を水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の塩基性化合物の存在下、
加水分解し、さらに適宜塩酸等の酸で処理することによ
り製造することができる。上記反応生成物及び最終生成
物は、適宜、洗浄、再結晶等の手段で精製される。
【0016】以上において、パーフルオロノネニル基と
しては、例えば、化23の式(イ)
【化23】 の基、化24の式(ロ)
【化24】 の基、化25の式(ハ)
【化25】 の基、化26の式(ニ)
【化26】 の基、化27の式(ホ)
【化27】 の基等があり、パーフルオロヘキセニル基としては、化
28の式(ヘ)
【化28】 の基、化29の式(ト)
【化29】 の基、化30の式(チ)
【化30】 の基等があり、パーフルオロデセニル基としては、化3
1の式(リ)
【化31】 の基等がある。また、一般式(I)又は一般式(III)
において、Rfは直鎖状のものでも分岐状のものでも良
いが、分岐状のものは立体構造が直鎖状のものよりもコ
ンパクトであるためポリエステルガラス転移温度が高く
なり易い。
【0017】化32の一般式(IV)
【化32】 HO−Z−OH (IV) (ただし、化32中、Zは一般式(II)のZと同じであ
る)で表わされるジヒドロキシ化合物としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジ
オール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジ
オール、1,10−デカンジオール、水素化ビスフェノ
ールA、ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物、
ジグロムネオペンチルグリコール、1,2−ジヒドロキ
シベンゼン、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,4−
ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキシナフタレ
ン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒド
ロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、
1,7−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキ
シナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,
7−ジヒドロキシナフタレン、3,3’−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテル、3,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、3,3’−ジヒドロキシジフェニルメタン、3,
4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルメタン、3,3’−ジヒドロキシジ
フェニルジフルオロメタン、3,4’−ジヒドロキシジ
フェニルジフルオロメタン、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルジフルオロメタン、3,3’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、3,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
3,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,3’−
ジヒドロキシジフェニルケトン、3,4’−ジヒドロキ
シジフェニルケトン、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルケトン、2,2−ビス(3−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−(3−4’−ジヒドロキシジフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−(3−4’−ジ
ヒドロキシジフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパン、1,3−ビス(3−ヒドロキシフェノキシ)ベ
ンゼン、1,4−ビス(3−ヒドロキシフェノキシ)ベ
ンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェノキシ)ベ
ンゼン、3,3’−(1,4−フェニレンビス(1−メ
チルエチリデン))ビスフェノール、3,4’−(1,
4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン))ビスフ
ェノール、4,4’−(1,4−フェニレンビス(1−
メチルエチリデン))ビスフェノール、2,2−ビス
(4−(3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−(4−ヒドロキシフェノキシ)
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(3−ヒドロ
キシフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(4−(4−ヒドロキシフェノキシ)フェ
ニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−(3−ヒド
ロキシフェノキシ)フェニル)スルフィド、ビス(4−
(4−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)スルフィド、
ビス(4−(3−ヒドロキシフェノキシ)フェニル)ス
ルホン、ビス(4−(4−ヒドロキシフェノキシ)フェ
ニル)スルホン等がある。
【0018】化33の一般式(V)
【化33】 (だだし、化33中、Xは一般式(I)のXと同じであ
る。)で表わされるジカルボン酸としては、1,2−ジ
カルボキシルエタン、1,3−ジカルボキシルプロパ
ン、1,4−ジカルボキシルブタン、1,5−ジカルボ
キシルペンタン、1,6−ジカルボキシルヘキサン、
1,7−ジカルボキシルヘプタン、1,8−ジカルボキ
シルオクタン、1,9−ジカルボキシルノナン、1,1
0−ジカルボキシルデカン、フマル酸、イタコン酸、5
−(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタル酸、4−
(パーフルオロノネニルオキシ)フタル酸、2−(パー
フルオロノネニルオキシ)テレフタル酸、4−メチル−
5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタル酸、4
−メトキシ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソ
フタル酸、2,4,6−トリフルオロ−5−(パーフル
オロノネニルオキシ)イソフタル酸、4−クロロ−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタル酸、4−ブ
ロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタル
酸、4−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)
フタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロノネニル
オキシ)フタル酸、3,4,6−トリフルオロ−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)フタル酸、4−クロロ
−5−(パーフルオロノネニルオキシ)フタル酸、4−
ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)フタル
酸、2−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)
テレフタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロノネ
ニルオキシ)テレフタル酸、2,3,6−トリフルオロ
−5−(パーフルオロノネニルオキシ)テレフタル酸、
2−クロロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)テレ
フタル酸、2−ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオ
キシ)テレフタル酸、5−(パーフルオロヘキセニルオ
キシ)イソフタル酸、4−(パーフルオロヘキセニルオ
キシ)フタル酸、2−(パーフルオロヘキセニルオキ
シ)テレフタル酸、4−メチル−5−(パーフルオロヘ
キセニルオキシ)イソフタル酸、4−メトキシ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、2,
4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオロヘキセニル
オキシ)イソフタル酸、4−クロロ−5−(パーフルオ
ロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、4−ブロモ−5−
(パーフルオロヘキセニルオキシ)イソフタル酸、4−
メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フタル
酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロヘキセニルオキ
シ)フタル酸、3,4,6−トリフルオロ−5−(パー
フルオロヘキセニルオキシ)イフタル酸、4−クロロ−
5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フタル酸、4−
ブロモ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)フタル
酸、2−メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキ
シ)テレフタル酸、4−メトキシ−5−(パーフルオロ
ヘキセニルオキシ)テレフタル酸、2,3,6−トリフ
ルオロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)テレフ
タル酸、2−クロロ−5−(パーフルオロヘキセニルオ
キシ)テレフタル酸、2−ブロモ−5−(パーフルオロ
ヘキセニルオキシ)テレフタル酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸3,3’−ジカルボキシルジフェニ
ルエーテル、3,4’−ジカルボキシルジフェニルエー
テル、4,4’−ジカルボキシルジフェニルエーテル、
3,3’−ジカルボキシルジフェニルメタン、3,4’
−ジカルボキシルジフェニルメタン、4,4’−ジカル
ボキシルジフェニルメタン、3,3’−ジカルボキシル
ジフェニルオロメタン、3,4’−ジカルボキシルジフ
ェニルオロメタン、4,4’−ジカルボキシルジフェニ
ルオロメタン、3,3’−ジカルボキシルジフェニルス
ルホン、3,4’−ジカルボキシルジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジカルボキシルジフェニルスルホン、
3,3’−ジカルボキシルジフェニルスルフィド、3,
4’−ジカルボキシルジフェニルスルフィド、4,4’
−ジカルボキシルジフェニルスルフィド、3,3’−ジ
カルボキシルジフェニルケトン、3,4’−ジカルボキ
シルジフェニルケトン、4,4’−ジカルボキシルジフ
ェニルケトン、2,2−ビス(3−カルボキシルフェニ
ル)プロパン、2,2−(3−4’−ジカルボキシルジ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−カルボキシル
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−カルボキシル
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−(3−
4’−ジカルボキシルジフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス(4−カルボキシルフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン、1,3−ビス(3−カルボキシル
フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−カルボキシ
ルフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−カルボキ
シルフェノキシ)ベンゼン、3,3’−(1,4−フェ
ニレンビス(1−メチルエチリデン))ビス安息香酸、
3,4’−(1,4−フェニレンビス(1−メチルエチ
リデン))ビス安息香酸、4,4’−(1,4−フェニ
レンビス(1−メチルエチリデン))ビス安息香酸、
2,2−ビス(4−(3−カルボキシルフェノキシ)フ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(4−カルボキ
シルフェノキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−(3−カルボキシルフェノキシ)フェニル)ヘキ
サフルオロプロパン、2,2−ビス(4−(4−カルボ
キシルフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、ビス(4−(3−カルボキシルフェノキシ)フェニ
ル)スルフィド、ビス(4−(4−カルボキシルフェノ
キシ)フェニル)スルフィド、ビス(4−(3−カルボ
キシルフェノキシ)フェニル)スルホン、ビス(4−
(4−カルボキシルフェノキシ)フェニル)スルホン等
がある。
【0019】前記一般式(III) で表わされる芳香族ジ
カルボン酸及び前記一般式(IV)で表わされる芳香族ジ
カルボン酸のアミド形成性誘導体とは、前記一般式
(V)で表わされるジアミンと反応してアミド結合を形
成し得る誘導体であり、上記芳香族ジカルボンのジクロ
ライド、ジブロマイド等の酸ハロゲン化物、該酸のジメ
チルエステル、ジエチルエステル等のジアルキルエステ
ル、該酸の酸無水物等がある 。
【0020】上記ジクロライドは、例えば、上記パーフ
ルオロアルケニルオキシイソフタル酸又は上記芳香族ジ
カルボン酸に塩化チオニルを反応させることによって高
収率で得ることができる。
【0021】上記ジメチルエステル、ジエチルエステル
等のジアルキルエステルは、酸触媒の存在下、それぞれ
メタノール、エタノール等のアルコールを上記パーフル
オロアルケニルオキシイソフタル酸又は上記芳香族ジカ
ルボン酸と反応させることにより得ることができる。前
記ジカルボン酸成分と前記ジヒドロキシ化合物成分の縮
合反応は、これらの成分を非プロトン性有機溶媒中、塩
酸トラップ材、活性化剤等の存在下又は不存在下に行う
ことができる。この場合、ジカルボン酸成分とジヒドロ
キシ化合物成分は等モル又はほぼ等モルで使用するもの
のが好ましく、各成分の添加順序は任意である。
【0022】上記非プロトン性有機溶媒の具体的な例と
しては、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルアミ
ド等のアミド系溶媒、ベンゼン、トルエン、アニソー
ル、ニトロベンゼン、ジクロロベンゼン、ベンゾニトリ
ル等の芳香族系溶媒、ジブチルエーテル、テトラヒドロ
フラン(THF)、ジオキサン、ジ(メトキシエチル)
エーテル等のエーテル系溶媒、クロロホルム等のハロゲ
ン化炭化水素系溶媒等が挙げられる。上記塩酸トラップ
剤は、縮合反応で生成する塩酸を中和するために用いる
もので、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリ
ン等の塩基を用いることが好ましく、塩酸トラップ剤
は、ジカルボン酸成分又はジヒドロキシ化合物に対し
て、0.8〜3倍当量用いるのが好ましく、特に1〜
1.5倍当量用いるのが好ましい。上記活性化剤、ジカ
ルボン酸成分を活性化するために用いる物でジシクロヘ
キシルカルボジイミド、ポリリン酸、イミダゾール等を
用いることが好ましい。活性化剤は、ジカルボン酸成分
又はジヒドロキシ化合物成分に対して、0.8〜3倍当
量用いるのが好ましく、特に1〜1.5倍当量用いるの
が好ましい。
【0023】本発明によるポリエステルを製造するため
のより具体的な方法としては、例えば、通常の溶液重縮
合法、界面重縮合法、直接重縮合法、溶融重縮合法等を
用いることができる。これらのうち、溶液重縮合法は、
まず、ジヒドロキシ化合物成分及び必要に応じて塩酸ト
ラップ剤を非プロトン性有機溶媒に溶解した後に、通常
−50〜+150℃程度、好ましくは、−20〜+80
℃で溶液を撹拌しながら、ジカルボン酸成分としてジ酸
クロライド、ジ酸ブロマイド等の酸ハロゲン化物を粉末
状あるいは非プロトン性有機触媒に溶解した溶液状で、
一度に又は徐々に添加して反応を行わせる。反応は直ち
に起こり、反応系の粘度が上昇していく。通常1〜72
時間撹拌を続ける。反応が終了した反応物は、そのまま
原液として成形に供することができる。また、メタノー
ル、水等で処理して、ポリマーを単離することができ
る。
【0024】界面重縮合法は、ジカルボン酸成分として
ジ酸クロライド、ジ酸ブロマイド等の酸ハロゲン化物と
ジヒドロキシ化合物成分をそれぞれお互いに混ざらない
溶媒中に溶解して行わせる。例えば、ジ酸クロライドを
四塩化炭素、クロロホルムベンゼン等に溶かし、一方ジ
ヒドロキシ化合物成分をアルカリ溶液に溶かし、これを
酸ハロゲン化物の溶液の上に加えると、界面層で直ちに
縮合が起こりポリマーが析出する。これを連続的に引き
出してゆくと、ポリマーが得られる。場合によっては、
反応系にテトラブチルアンモニウムブロマイドに代表さ
れるような相間移動触媒を用いても良い。
【0025】直接重縮合法は、ジカルボン酸成分とジヒ
ドロキシ化合物成分とを有機溶媒に溶解し、活性化剤と
して、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ポリリン酸、
イミダゾール等を加えて行わせる。
【0026】溶融重縮合法は、ジカルボン酸成分とし
て、ジ酸クロライド等の酸ハロゲン化物あるいは、ジカ
ルボン酸あるいはジカルボン酸エステルを用い、これに
ジヒドロキシ化合物成分を加え、かきまぜ機、窒素導入
管、蒸留用側管を備えた重合管中で50〜300℃に加
熱溶融して0.5〜24時間行わせる。この時、触媒と
して、カルシウム、マグネシウム、チタン、亜鉛等の化
合物を加えても良い。反応は温度を徐々に上げ、真空度
を徐々に高め、重縮合反応で生成するハロゲン化水素、
水、アルコールを留去させて目的のポリエステルを得
る。
【0027】本発明における含フッ素芳香族ポリエステ
ルは、ジメチルアセトアミド(DMAc)0.1g/d
lの濃度で溶解し、30℃で測定した還元粘度が0.0
1dl/g以上、特に0.04dl/g以上であるのが
好ましく、フィルム作製するときは特に0.1dl/g
以上であるのが好ましい。本発明における含フッ素ポリ
エステルは、優れた撥水性を示すが、このためには、前
記一般式(I)中のRfに基づくフッ素の含有量が10
重量%以上、特に15重量%以上であるのが好ましい。
本発明に係る含フッ素ポリエステルは、コーティング剤
として有用であり、また従来既知の溶液キャスト法等に
よって、フィルムとすることができる。
【0028】
【実施例】
合成例 5−(パーフルオロノネニルオキシ)イソフタル酸1
5.3g(0.025mol)を200ml四つ口フラ
スコに仕込み、THF30mlを加えて溶解させた。こ
こにボラン0.1molのTHF溶液100mlを滴下
した。窒素雰囲気下、−5℃で2時間、室温で14時間
反応させた。反応終了後、エーテル抽出し、メタメノー
ル/水混合溶媒から再結晶して、目的の1,3−ビス
(ジヒドロキシメチル)−5−(パーフルオロノネニル
オキシ)ベンゼンを得た。 (1)収量11.6g(収率79%) (2)融点143〜147℃ (3) 1H−NMRスペクトル(図1) (溶媒DMSO−d6 ,標準TMS) 7.14ppm(1H,aromatic,s) 6.85ppm(2H,aromatic,s) 5.37ppm(2H,OH,t) 4.50ppm(4H,CH2 ,d) (4)19F−NMRスペクトル(図2) (溶媒DMSO−d6 ,標準ベンゾトリフルオライド) 6.01(3F,CF3 ,d) −9.13(6F,CF3 ,s) −10.30(6F,CF3 ,d) −105.57(1F,CF,quart.) −107.80(1F,CF,quint.) (5)IR吸収スペクナトル(図3) 3200cm-1(O−H),1240cm-1(C−F) (6)元素分析値(%)
【0029】
【表1】 C H F O ──────────────────────────── 理論値 34.9 1.5 55.3 8.3 実測値 35.3 1.3 55.0 8.4 以上より、目的化合物であることを確認した。この化合
物の構造式は、次の通りである。
【化34】
【0030】実施例1 窒素導入用キャピラリーを備えた重合反応管に、1,3
−ビス(ヒドロキシメチル)−5−(パーフルオロノネ
ニルオキシ)ベンゼン1.00g(1.76mmol)
とテレフタル酸ジクロライド0.357g(1.76m
mmol)とを仕込み、250℃11時間反応させた。
反応物をTHFに溶解し、メタノール中に沈澱させ、濾
過、減圧乾燥して、ポリマー1を得た。得られたポリマ
ー1の収率及び分子量を表2に示す。
【0031】実施例2 撹拌装置を備えた50mlの三つ口フラスコに、1,3
−ビス(ヒドロキシメチル)−5−(パーフルオロノネ
ニルオキシ)ベンゼン1.00g(1.76mmol)
1MNaOH水溶液3.6mlとを入れ、50℃で撹拌
し、ここにテレフタル酸ジクロライド0.357g
(1.76mmmol)とテトラブチルアンモニウムブ
ロマイド15mgとをベンゼン6.2mlに溶解させた
溶液を加え、室温で撹拌した。反応物をTHFに溶解
し、蒸留水中に沈澱させ、濾過し、再びTHFに溶解
し、メタノール中に沈澱させ、濾過、減圧乾燥して、ポ
リマー2を得た。得られたポリマー2の収率及び分子量
を表2に示す。
【0032】実施例3 実施例1において、テレフタル酸ジクロライドを用いる
代わりに、イソフタル酸ジクロライド0.357g
(1.76mmol)を用いる以外は同様の方法によ
り、ポリマー3を得た。得られたポリマー3の収率及び
分子量を表2に示す。
【0033】実施例4 実施例1において、テレフタル酸ジクロライドを用いる
代わりに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジクロライ
ド0.445g(1.76mmol)を用いる以外は同
様の方法により、ポリマー3を得た。得られたポリマー
3の収率及び分子量を表2に示す。
【0034】実施例5 真空撹拌装置、窒素ガス導入管及び蒸留用側管を備えた
重合管に、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン1.00g
(1.76mmol)とテレフタル酸0.292g
(1.76mmmol)とを仕込んだ。これと別に、四
塩化チタン5%水溶液にアンモニア水を加えてpH8〜
9にし、生成した白色沈澱を濾過してチタン触媒を得
た。このチタン触媒4.8mgを先ほどの重合管に加
え、220℃1.5時間及び280℃1時間さらに0.
3mmHgまで減圧して280℃2時間反応させ、重合
反応に伴い生成する水を留去した。反応物をTHFに溶
解し、メタノール中に沈澱させ、濾過、減圧乾燥して、
ポリマー5を得た。得られたポリマー5の収率及び分子
量を表2に示す。
【0035】実施例6 真空撹拌装置、窒素ガス導入管及び蒸留用側管を備えた
重合管に、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン1.00g
(1.76mmol)とテレフタル酸ジメチルエステル
0.341g(1.76mmmol)とを仕込んだ。こ
こに、実施例5と同様にして得たチタン触媒4.8mg
を加え、150℃3h及び200℃8時間、さらに0.
3mmHgまで減圧して280℃6時間反応させ、重合
反応に伴い生成するメタノールを留去した。反応物をT
HFに溶解し、メタノール中に沈澱させ、濾過、減圧乾
燥して、ポリマー6を得た。得られたポリマー6の収率
及び分子量を表2に示す。
【0036】実施例7 真空撹拌装置、窒素ガス導入管及び蒸留用側管を備えた
重合管に、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン1.00g
(1.76mmol)とイソフタル酸0.292g
(1.76mmmol)とを仕込んだ。ここに、実施例
5と同様にして得たチタン触媒4.8mgを加え、20
0℃2h及び250℃7h、さらに0.3mmHgまで
減圧して250℃7時間反応させ、重合反応に伴い生成
する水を留去した。反応物をTHFに溶解し、メタノー
ル中に沈澱させ、濾過、減圧乾燥して、ポリマー7を得
た。得られたポリマー7の収率及び分子量を表2に示
す。
【0037】実施例8 真空撹拌装置、窒素ガス導入管及び蒸留用側管を備えた
重合管に、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5−
(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン1.00g
(1.76mmol)と5−(パーフルオロノネニルオ
キシ)イソフタル酸1.08g(1.76mmmol)
とを仕込んだ。ここに、実施例5と同様にして得たチタ
ン触媒4.8mgを加え、200℃1時間及び250℃
6時間、さらに0.3mmHgまで減圧して250℃7
時間反応させ、重合反応に伴い生成する水を留去した。
反応物をTHFに溶解し、メタノール中に沈澱させ、濾
過、減圧乾燥して、ポリマー8を得た。得られたポリマ
ー8の収率及び分子量を表2に示す。
【0038】比較例 真空撹拌装置、窒素ガス導入管及び蒸留用側管を備えた
重合管に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン0.59g(1.76mmol)
とイソフタル酸0.292g(1.76mmmol)と
を仕込んだ。ここに、実施例5と同様にして得たチタン
触媒4.8mgを加え、200℃、2時間及び250
℃、7時間、さらに0.3mmHgまで減圧して250
℃、7時間反応させ、重合反応に伴い生成する水を留去
した。反応物をTHFに溶解し、メタノール中に沈澱さ
せ、濾過、減圧乾燥して、ポリマー9を得た。得られた
ポリマー9の収率及び分子量を表2に示す。以上得られ
たポリマーの収率及び分子量を表2に、物性値を表3に
示す。また、図4に実施例1で得られたポリマー1の 1
H−NMRスペクトルを示す。
【0039】
【表2】 ──────────────────────────────────── 実施例 ポリマー アルコール成分 カルボン酸成分 収率 Mn1) (%) (X103) ──────────────────────────────────── 1 1 1,3-ビス(ヒドロキシ テレフタル酸 75 8.1 メチル)-5-(パーフル ジクロライド オロノネニルオキシ) ベンゼン 2 2 〃 テレフタル酸 35 5.4 ジクロライド 3 3 〃 イソフタル酸 80 6.7 ジクロライド 4 4 〃 2,6-ナフタレン 93 10.1 ジカルボン酸 ジクロライド 5 5 〃 テレフタル酸 40 11.0 6 6 〃 テレフタル酸 73 12.3 ジメチルエステル 7 7 〃 イソフタル酸 65 7.6 8 8 〃 5-(パーフルオロ 88 4.9 ノネニルオキシ) イソフタル酸 比較例 9 2,2-ビス(4-ヒドロキ イソフタル酸 95 15.2
シフェニル)ヘキサフ ルオロプロパン ──────────────────────────────────── 1)分子量は、GPC法のポリスチレン換算による。
【0040】
【表3】 ──────────────────────────────────── ポリマー IRスペクトルの 5%重量1) 接触
角2) 主な吸収位値(cm-1) 減少温度(℃)(Deg.) ──────────────────────────────────── 1 C−F(1244),C=O(1750) 368 105 2 C−F(1244),C=O(1750) 358 105 3 C−F(1240),C=O(1746) 390 102 4 C−F(1242),C=O(1744) 395 102 5 C−F(1244),C=O(1750) 362 105 6 C−F(1244),C=O(1750) 360 104 7 C−F(1240),C=O(1746) 392 102 8 C−F(1240),C=O(1748) 355 107 9 C−F(1246),C=O(1744) 398 88 ──────────────────────────────────── 1)5%重量減少温度は、熱重量分析(TGA)によ
る。昇温速度10℃/分。 2)接触角は、20℃でポリマー表面に対する水の接触
角である。
【0041】
【発明の効果】本発明で得られる含フッ素ポリエステル
は、新規化合物であり、低吸湿率、低誘電率、高透明性
を有する高性能ポリエステルとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例で得られた1,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−5−(パーフルオロノネルオキシ)ベンゼンの
1H−NMRスペクトル。
【図2】合成例で得られた1,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−5−(パーフルオロノネルオキシ)ベンゼンの
19F−NMRスペクトル。
【図3】合成例で得られた1,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−5−(パーフルオロノネルオキシ)ベンゼンの
IRスペクトル。
【図4】実施例1で得られたポリマー1の 1H−NMR
スペクトル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯佐 正己 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内 (72)発明者 宮寺 康夫 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化1の一般式(I) 【化1】 〔ただし、化1中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、nは
    6〜12の整数である)を示し、これは二重結合を1個
    含み、分枝していても良く、ベンゼン環の水素は適宜置
    換基で置換されていても良く、Xは二価の有機基を示
    す。〕で表わされる構成単位を有する含フッ素ポリエス
    テル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の一般式(I)で表わされる
    構成単位及び化2の一般式(II) 【化2】 〔ただし、化2中、Zは芳香環を含む二価の有機基であ
    って請求項1に記載の一般式(I)中の 【化3】 以外のもの、X’は二価の有機基を示す。〕で表わされ
    る構成単位を有する含フッ素ポリエステル。
  3. 【請求項3】化4の一般式(III) 【化4】 〔ただし、化4中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、nは
    6〜12の整数である)を示し、これは二重結合を1個
    含み、分枝していても良く、ベンゼン環の水素は適宜置
    換基で置換されていても良い。〕で表わされる含フッ素
    ジヒドロキシ化合物及び化5の一般式(V) 【化5】 (ただし、化5中、Xは二価の有機基を示す。)で表わ
    されるジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を含
    む酸成分を反応させることを特徴とする含フッ素ポリエ
    ステルの製造法。
  4. 【請求項4】化6一般式(III) 【化6】 〔ただし、化6中、Rfは−Cn F2n-1(ここで、nは
    6〜12の整数である)を示し、これは二重結合を1個
    含み、分枝していても良く、ベンゼン環の水素は適宜置
    換基で置換されていても良い。〕で表わされる含フッ素
    ジヒドロキシ化合物及び化7の一般式(IV) 【化7】 HO−Z−OH (IV) (ただし、化7中、Zは一般式(II)のZと同じであ
    る。)で表わされるジヒドロキシ成分並びに化8の一般
    式(V) 【化8】 (ただし、化8中、X’は二価の有機基を示す。)で表
    わされるジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を
    含む酸成分を反応させることを特徴とする含フッ素ポリ
    エステルの製造法。
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JP2006335677A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Nippon Shokubai Co Ltd パーフルオロアルケニル誘導体
JP2010529263A (ja) * 2007-06-08 2010-08-26 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ペルフルオロアルキル部分を含む撥水性及び撥油性付与エステルオリゴマー

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