JPH07110235B2 - 乳酸の製造法 - Google Patents
乳酸の製造法Info
- Publication number
- JPH07110235B2 JPH07110235B2 JP2262596A JP26259690A JPH07110235B2 JP H07110235 B2 JPH07110235 B2 JP H07110235B2 JP 2262596 A JP2262596 A JP 2262596A JP 26259690 A JP26259690 A JP 26259690A JP H07110235 B2 JPH07110235 B2 JP H07110235B2
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- hydrogen phosphate
- diammonium hydrogen
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は極めて光学純度の高いL−乳酸の製造法に関す
る。
る。
[従来技術およびその課題] L−乳酸、特に光学純度の高いL−乳酸は輸液などの医
薬品や食品添加剤の原料として、あるいは液晶材料など
光学活性を有する材料として有用である。またこれを重
合したポリ乳酸は生体適合性に優れた材料となる。
薬品や食品添加剤の原料として、あるいは液晶材料など
光学活性を有する材料として有用である。またこれを重
合したポリ乳酸は生体適合性に優れた材料となる。
従来、かかる乳酸の製造法としては、ラクトニトリルよ
り化学合成する方法などがあるが、光学純度の高い乳酸
を得るには発酵法によるのが好ましい。通常、乳酸の発
酵法では栄養源として酵母エキス、ペプトン、糖または
ホエーを用いる。しかしながら、かかる方法では、従
来、光学純度99.0%以上の乳酸を得ることはできなかっ
た。
り化学合成する方法などがあるが、光学純度の高い乳酸
を得るには発酵法によるのが好ましい。通常、乳酸の発
酵法では栄養源として酵母エキス、ペプトン、糖または
ホエーを用いる。しかしながら、かかる方法では、従
来、光学純度99.0%以上の乳酸を得ることはできなかっ
た。
本発明の目的は、光学純度99.0%以上の非常に高純度の
L−乳酸を製造する方法を提供するものである。また、
本発明の他の目的は乳酸の生産性を向上させることにあ
る。
L−乳酸を製造する方法を提供するものである。また、
本発明の他の目的は乳酸の生産性を向上させることにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、前記課題について鋭意検討を行ったとこ
ろ、意外なことに乳酸の発酵培地にリン酸水素二アンモ
ニウムを添加して発酵を行うことにより得られる乳酸の
光学純度が向上し、しかも乳酸菌の菌体濃度が高くなり
乳酸の生産性も向上するとを知見を得て本発明を完成す
るに至った。
ろ、意外なことに乳酸の発酵培地にリン酸水素二アンモ
ニウムを添加して発酵を行うことにより得られる乳酸の
光学純度が向上し、しかも乳酸菌の菌体濃度が高くなり
乳酸の生産性も向上するとを知見を得て本発明を完成す
るに至った。
すなわち、本発明はリン酸水素二アンモニウムを0.05重
量%以上かつ、0.5重量%未満含有する培地を用いてStr
eptococcus faecalisおよびEnterococcus duransから選
ばれた乳酸菌を培養し、L−乳酸を採取することを特徴
とする光学純度の高いL−乳酸の製造法を提供するもの
である。
量%以上かつ、0.5重量%未満含有する培地を用いてStr
eptococcus faecalisおよびEnterococcus duransから選
ばれた乳酸菌を培養し、L−乳酸を採取することを特徴
とする光学純度の高いL−乳酸の製造法を提供するもの
である。
本発明の製造法において培地には、リン酸水素二アンモ
ニウムが添加され、光学純度および生産性の向上がはか
られる。なお従来、pH緩衝剤として培地にリン酸カリウ
ム、リン酸ナトリウムを用いた例はあるが、本発明はこ
れらと異なりリン酸水素二アンモニウムを用いるもので
あって、pHの調整は水酸化ナトリウムなどを用いる。
ニウムが添加され、光学純度および生産性の向上がはか
られる。なお従来、pH緩衝剤として培地にリン酸カリウ
ム、リン酸ナトリウムを用いた例はあるが、本発明はこ
れらと異なりリン酸水素二アンモニウムを用いるもので
あって、pHの調整は水酸化ナトリウムなどを用いる。
リン酸水素二アンモニウムの培地中における含有量は、
0.05重量%以上、好ましくは0.1重量%以上0.5重量%未
満である。リン酸塩の添加量はこれより少ないと、充分
な光学純度の向上は得られない。
0.05重量%以上、好ましくは0.1重量%以上0.5重量%未
満である。リン酸塩の添加量はこれより少ないと、充分
な光学純度の向上は得られない。
その他の栄養源としては、乳酸菌の栄養源として従来公
知の栄養源ががいずれも使用でき、乳酸菌が発育し乳酸
を産生するものが使用菌株に応じて適宜選択される。
知の栄養源ががいずれも使用でき、乳酸菌が発育し乳酸
を産生するものが使用菌株に応じて適宜選択される。
例えば、炭素源としては、グルコース、マルトース、コ
ーンスターチ、廃糖みつ、コーンスティープリカー、ラ
クトースなどが用いられる。
ーンスターチ、廃糖みつ、コーンスティープリカー、ラ
クトースなどが用いられる。
また窒素源としては、ペプトン、ホエー、酵母エキスな
どが用いられる。
どが用いられる。
そのほか必要に応じて適宜の栄養源を用いてよい。
本発明の製造法に用いられる乳酸菌としては、Streptoc
occus faecalisおよびEnterococcus durans(例えばATC
C 6056、11576、19432)などが挙げられる。
occus faecalisおよびEnterococcus durans(例えばATC
C 6056、11576、19432)などが挙げられる。
培養法としては、固体培養法、液体培養法がいずれも用
いられてよい。培養を行うには、前記培地に乳酸菌を接
種し、例えば培地pH5.0〜8.0にて温度25〜40℃にて1〜
14日間保持する。得られた乳酸は常法により採取、精製
する。
いられてよい。培養を行うには、前記培地に乳酸菌を接
種し、例えば培地pH5.0〜8.0にて温度25〜40℃にて1〜
14日間保持する。得られた乳酸は常法により採取、精製
する。
なお、本発明ではリン酸水素二アンモニウムの代わりに
リン酸カリウム、リン酸ナトリウムを用いpH調整剤とし
てアンモニア水を用いてもよい。
リン酸カリウム、リン酸ナトリウムを用いpH調整剤とし
てアンモニア水を用いてもよい。
[実施例] つぎに本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例1 菌株:Enterococcus durans 培地組成: グルコース 8% ペプトン 0.5% 酵母エキス 0.5% リン酸水素二アンモニウム 0.05% 上記の液体培地に乳酸菌を接種し、攪拌(200rpm)しな
がら37℃にて3日間保持した。この間、6N−NaOHにより
てpH7.0に維持した。
がら37℃にて3日間保持した。この間、6N−NaOHにより
てpH7.0に維持した。
得られたL−乳酸の光学純度をHPLC法により測定したと
ころ99.8%であった。
ころ99.8%であった。
さらに、リン酸水素二アンモニウムの添加量をそれぞれ
0.1、0.2、0.5%とした以外は、上記と同様にして乳酸
の製造を行った。これらの結果を第1図のグラフに示
す。また、リン酸濃度と得られた乳酸の濃度との関係を
第2図に示す。
0.1、0.2、0.5%とした以外は、上記と同様にして乳酸
の製造を行った。これらの結果を第1図のグラフに示
す。また、リン酸濃度と得られた乳酸の濃度との関係を
第2図に示す。
[発明の効果] 本発明の乳酸の製造法によれば、光学純度99.0%以上の
L−乳酸を製造することができる。また、乳酸菌の菌体
濃度が高くなり乳酸の生産性が向上して培養時間も短縮
される。
L−乳酸を製造することができる。また、乳酸菌の菌体
濃度が高くなり乳酸の生産性が向上して培養時間も短縮
される。
第1図は培地中のリン酸水素二アンモニウムの濃度と得
られた乳酸の光学純度との関係を示すグラフ、第2図は
リン酸水素二アンモニウムと乳酸濃度、菌体濃度との関
係を示すグラフである。
られた乳酸の光学純度との関係を示すグラフ、第2図は
リン酸水素二アンモニウムと乳酸濃度、菌体濃度との関
係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】リン酸水素二アンモニウムを0.05重量%以
上かつ、0.5重量%未満含有する培地を用いてStreptoco
ccus faecalisおよびEnterococcus duransから選ばれた
乳酸菌を培養し、L−乳酸を採取することを特徴とする
光学純度の高いL−乳酸の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2262596A JPH07110235B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 乳酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2262596A JPH07110235B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 乳酸の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04141092A JPH04141092A (ja) | 1992-05-14 |
| JPH07110235B2 true JPH07110235B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=17377999
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2262596A Expired - Fee Related JPH07110235B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 乳酸の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07110235B2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP2262596A patent/JPH07110235B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04141092A (ja) | 1992-05-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |