JPH07111409B2 - イオン活量測定用アナライザーの簡易チェック治具 - Google Patents

イオン活量測定用アナライザーの簡易チェック治具

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JPH07111409B2
JPH07111409B2 JP14920388A JP14920388A JPH07111409B2 JP H07111409 B2 JPH07111409 B2 JP H07111409B2 JP 14920388 A JP14920388 A JP 14920388A JP 14920388 A JP14920388 A JP 14920388A JP H07111409 B2 JPH07111409 B2 JP H07111409B2
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暢彦 天野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はスライド型イオン活量測定器具を用いて水性液
体試料、例えば酒類、飲用物、水道水、特に生物体液
(血液、尿、唾液等)中の特定のイオンの活量(または
濃度)をポテンシオメトリーで定量分析するアナライザ
ーの機能を検査する治具に関するものである。
(従来の技術) 液体試料を点着して、その中に含まれる特定イオンのイ
オン活量を測定することができるスライド型のイオン活
量測定器具が特公昭58−4981号、特開昭58−156848号、
特開昭58−211648号等に開示されている。
このスライド型イオン活量測定器具(以下、「スライ
ド」ということもある)は、特定イオンのイオン活量に
対応する電位を発生するイオン選択電極からなる少なく
とも1対のイオン選択電極対と、このイオン選択電極対
の両電極間を連絡するように配された多孔性ブリッジと
を有するもので、特定イオンのイオン活量が既知である
参照液および該イオンのイオン活量が未知である試料液
を前記イオン選択電極対の一方および他方の電極にそれ
ぞれ点着供給し、前記多孔性ブリッジの作用により両液
の界面を接触(液路)させて電気的導通を成立させると
両電極間には前記参照液と試料液との間に存在する前記
イオンのイオン活量の差に対応して電位差が生じるた
め、この電位差を測定すれば予め求めておいた検量線
(原理はネルンストの式による)に基づいて前記試料液
中の特定のイオンのイオン活量が求まるようになってい
る。
このようなスライド型イオン活量測定器具を用いてイオ
ン活量を測定するには、参照液および試料液の点着供給
と、電位差の測定とを行なう機能を備えたアナライザー
を使用することが好ましい。このようなアナライザーは
例えば米国特許第4,257,862号および特願昭59−12794号
(特開昭60−155961号公報)等に記載されている。この
種の従来のアナライザーは、参照液および試料液の点着
後、スライド型イオン活量測定器具を電位差測定部へ送
り、そこで電位測定用プローブを前記電極対の両電極に
それぞれ接触させて、該電極間の電位差を測定するよう
な構成になっている。
ところで、上記のような構成のアナライザーを製造、使
用するにあたっては、アナライザーが正常に作動する状
態になているか否かを検査することが必要となる。すな
わち、例えば製造者は出荷検査等を行なう必要がある
し、一方サービスマンやユーザーは、保守管理や測定値
確認のために上記検査を適宜行なう必要がある。
このような検査を簡単に行なうことができるように、本
出願人に簡易チェック治具が開発されている(特願昭62
−94551号、特開昭63−228056号公報)。
(発明が解決しようとする課題) 上記簡易チェック治具は、スライドとほぼ同じ外形寸法
を有しており、電位差測定と同じ操作を行なったとき
に、両電位測定用プローブを短絡させ又は電気抵抗を介
して両プローブを接続させるように構成されていた。こ
の簡易チェック治具を用いてアナライザーの検査を行な
うことにより、アナライザーの接触不良、断線等の有無
が確認される。
しかし、上記簡易チェック治具は、接触不良や断線等が
生じていたときにこれらの不良を発見することはできる
が、電位差測定を行なってイオン活量を測定したとき
に、アナライザーでそのイオン活量が正確に測定され、
該アナライザーから正確な測定値が出力されるか否か
は、上記簡易チェック治具で検査することはできず、た
とえばあらかじめイオン活量の既知の溶液を準備してお
いてスライドを用いてイオン活量を測定し、その測定値
が正確か否かを検査しなければならず、したがって、上
記簡易チェック治具は極めて限られた簡易的な検査を行
なうためにしか用いることができないという問題点があ
った。
本発明は上記問題点に鑑み、イオン活量が既知の溶液等
を準備しておかなくても、上記接触不良や断線等のみで
はなく、イオン活量を測定したときに正確な測定値が出
力されるか否かも簡単に検査することのできる、イオン
活量測定用アナライザーの簡易チェック治具を提供する
ことを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明のイオン活量測定用アナライザーの簡易チェック
治具のひとつは、特定イオンのイオン活量に対応する電
位を発生する少なくとも1対のイオン選択電極対と、こ
のイオン選択電極対の両電極間を連絡するように配され
た多孔性ブリッジとを有するイオン活量測定器具を用
い、所定位置に配置されたイオン活量測定器具のイオン
選択電極対の両電極にそれぞれ電位差測定用プローブを
接触させて該電極間の電位差を測定することによりイオ
ン活量を測定するアナライザーの機能を検査する簡易チ
ェック治具であって、 前記イオン活量測定器具に代えて前記所定位置に配置し
得る外形寸法を有する支持体と、 この支持体に取り付けられ、アナライザーのプローブが
接触する位置に配された対をなす電気良導体と、 この支持体に取り付けられ、試料液および参照液が浸透
した上記多孔性ブリッジによって導通したときの上記両
電極間に生ずる電位差と略等しい電位差を上記対をなす
電気良導体間に生じさせる電源とからなることを特徴と
するものである。
また、本発明の他の簡易チェック治具は、上記簡易チェ
ック治具が、上記両電極間に生じる電位差と略等しい電
位差を上記1対の電気良導体間に生じさせる電源を備え
ているものであるのに代え、上記両電極間に生じる電位
差および出力インンピーダンスと略等しい電位差および
出力インピーダンスを上記1対の電気良導体間に生じさ
せる電源を備えていることを特徴とするものである。
(作用) 上記のような外形寸法の支持対は、スライドに代えてア
ナライザーの電位差測定部にセットされうる。本発明の
簡易チェック治具を用いる際、上記の状態で電位差測定
の際と同様にプローブを移動させ治具の電気良導体に接
触させて、プローブ間にイオン活量測定時の電位差と略
等しい電位差を生じさせることにより、アナライザーの
接触不良や断線等の故障を発見できるとともに、アナラ
イザーで正確に測定され、かつ正確に出力されるか否か
も検査することができる。
また電位差のみでなく、出力インピーダンスもイオン活
量測定時と略同一な簡易チェック治具を構成することに
より、より正確にイオン活量測定の状態を模擬すること
ができ、より正確な検査を行なうことができる。
また上記簡易チェック治具を、たとえばイオン活量の高
濃度,中濃度,低濃度時の電位差をそれぞれ模擬した複
数個用意しておくことにより、アナライザーの測定系の
直接性等のチェックも可能となる。
(実施例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
まず初めに、本発明の簡易チェック治具が適用されるア
ナライザー、およびそれに用いられるスライド形イオン
活量測定器具について説明する。
第1図は上記アナライザーの一例を示すものであり、ま
た第2、3および4図はその要部を示すものである。第
1図に示されるようにアナライザー10の外面はカバ−11
で覆われており、このカバー11には、スライド型イオン
活量測定器具(スライド)20をセットしてそこに参照
液、試料液を点着するための開口12と、電位差測定済み
のスライド20を排出するための排出口13とが設けられて
いる。またこのアナライザー10には、スタートボタン1
4、イオン活量表示部15、イオン活量記録部16等が設け
られている。
第2、3および4図に示す機構は、上記開口12が設けら
れた部分の下側に配設されたものであり、平らな器具載
置台30と、この器具載置台30の両端に固定された1対の
側板31,31と、器具載置台30と平行に配されて側板31,31
を連結する6本のロッド32,32,33,33,34,34とを有して
いる。上記器具載置台30の中央部には液点着部30Aが設
けられ、またこの液点着部30Aをはさんで電位差側定部3
0Bと器具排出部30Cとが設けられている。この器具載置
台30は、上記液点着部30Aが前記開口12の真下に位置す
るようにして、カバー11内に配置されている。また上記
電位差測定部30Bにおいて器具載置台30には貫通孔35が
設けられ、この貫通孔35内には上下動可能な加熱板36が
組み込まれている。そして器具載置台30の表面と所定間
隔をおいて上記加熱板36と対向する位置には、スライド
押え板37が配設されている。一方器具排出部30Cにおい
て器具載置台30には、スライド排出孔38が設けられてい
る。このスライド排出孔38は前述のスライド20よりも大
きく形成され、傾斜した通路39および側板31の開口40を
介して、前記カバー11の排出口13と連結している。
器具載置台30の上には、スライドセット孔(貫通孔)41
を有する器具ホルダー42が配されている。この器具ホル
ダー42の両端部は前記1対のロッド32,32に摺動自在に
嵌装されており、したがって該器具ホルダー42は器具載
置台30上を矢印A、B方向に(すなわち液点着部30A、
電位差側定部30B、器具排出部30Cに順次移行できるよう
に)移動可能となっている。なお前記スライド押え板37
は、この器具ホルダー42が加熱板36の上まで移動できる
ように、該器具ホルダー42の厚さ以上器具載置台30の表
面から離して配置されている。一方器具載置台30の下に
は、ホルダー移動台43が配設されている。このホルダー
移動台43の両端部は前記1対のロッド33,33に摺動自在
に嵌装されており、したがってこのホルダー移動台43も
上記矢印A、B方向に移動可能となっている。このホル
ダー移動台43の下部には雌ネジ44(第4図参照)が取り
付けられていおり、この雌ネジ44は、上記ロッド33と平
行に配された駆動ネジ(雌ネジ)45に螺合されている。
この駆動ネジ45は、側板32に固定されたモータ46によ
り、歯車47,48を介して正逆回転されるようになってお
り、このように駆動ネジ45が回転されることによりホル
ダー移動台43は矢印A、B方向に移動する。ホルダー移
動台43の両端部にはそれぞれ、上方に突出した連結部材
49が設けられており、これらの連結部材49の後面(すな
わちホルダー移動台43が液点着部30A近傍にあるとき器
具排出部30C側を向く面)には磁石50が固定されてい
る。一方器具ホルダー42の両端部には下方に突出した連
結部材51が設けられており、この連結部材51には、上記
磁石50に対向する磁石52が固定されている。これら両磁
石50,52は、互いに吸着し合うように極性の向きが設定
されている。したがって前述のように駆動ネジ45が回転
されてホルダー移動台43が矢印A方向に移動するとき、
両磁石50,52が吸着し合った状態にされていれば、器具
ホルダー42はこのホルダー移動台43に牽引されて矢印A
方向に移動する。一方ホルダー移動台43が矢印B方向に
移動された場合、器具ホルダー42はホルダー移動台43に
押されて同様に矢印B方向に移動する。なおホルダー移
動台43の中央部には、プローブ移動手段としてのカム部
材53が設けられている。このカム部材53は上方に突出
し、器具排出部30C側が高く電位差測定部30B側が低くな
るように形成されたカム面53aを有している。
次に前記加熱板36周辺の構造について、第5、6図も参
照して説明する。なおこれら第5、6図はそれぞれ、第
3図に示すV−V線、VI−VI線に沿った部分の断面形状
を示すものである。電位差測定部30Bにおいて器具載置
台30の下面には、1対のプローブホルダー保持ロッド6
0,60が固定されている。これらの保持ロッド60,60は前
記加熱板36を間に挟むように配され、そして該保持ロッ
ド60,60には、プローブホルダー61が上下方向に摺動自
在に嵌装されている。なおプローブホルダー61は、各保
持ロッド60,60の下端に取り付けられた座金62,62によっ
て下方から受け止められている。また該プローブホルダ
ー61には、1対の加熱板保持ロッド63,63が上下方向に
摺動自在に挿通されており、これら保持ロッド63,63の
上端に前記加熱板36が固定されている。この加熱板36と
プローブホルダー61との間において保持ロッド63のまわ
りにはスプリング64が縮装されており、このスプリング
64により両者は互いに離間する方向に付勢されている。
なおこのように付勢されたプローブホルダー61は、加熱
板保持ロッド63,63の下端に取り付けられた座金65,65に
受け止められる。保持ロッド60,60および63,63の長さ
は、こうしてプローブホルダー61の下面が座金65,65お
よび上記座金62,62に受け止められた状態において、加
熱板36の上表面が器具載置台30の表面と整合するように
設定されている。またプローブホルダー61には1対のガ
イドロッド66,66の下端が固定されている。これらのガ
イドロッド66,66は加熱板36を間に挟むように配され、
それらの上端部は器具載置台30に設けられた貫通孔30d
から上方に突出可能となっている。そして該器具載置台
30とプローブホルダー61との間において、ガイドロッド
66のまわりにはスプリング67が縮装されている。したが
ってプローブホルダー61が下方から上方側に押される
と、該プローブホルダー61は前記ロッド60,60に沿って
加熱板36とともに上方に弾力的に移動し、このとき加熱
板36が上方から押さえられると、プローブホルダー61は
該加熱板36に対して弾力的に相対移動する。
また上記プローブホルダー61には一例として3対の電位
差測定用プローブ68a,68b,69a,69b,70a,70bが、上方に
向けて突設されている。プローブ68a,68b,69a,69bおよ
び70a,70bはそれぞれ、加熱板36に設けられた切欠きや
貫通孔を通って上方に突出可能となっている。すなわち
加熱板36とプローブホルダー61とがスプリング64の作用
で最も大きく離間している状態(第4図図示の状態)に
おいては、各プローブ68a〜70bの先端は加熱板36の内部
に位置するが、上述のようにプローブホルダー61が加熱
板36に対して相対移動すると、上記先端は加熱板36の表
面から上方に突出する。またプローブホルダー61の下部
には、前記ホルダー移動台43のカム部材53に対向する位
置において、ローラ71が取り付けられている。そして液
点着部30Aと電位差側定部30Bとの間において器具載置台
30には貫通孔72が設けられ、この貫通孔72の下側にはバ
ーコードセンサ73が取り付けられている。
イオン活量の測定を行なう際、器具ホルダー42は後述す
るようにしてホルダー移動台43と連結した状態となって
おり、そして公知の位置検出センサや駆動制御回路によ
ってモータ46が駆動制御され、該器具ホルダー42は液点
着部30Aに配置される。前述したようにこの状態では器
具ホルダー42がカバー11の開口12の真下に位置するの
で、該開口12を通してスライド20をこの器具ホルダー42
のスライドセット孔41内にセットする。
このスライド20は前述したように例えば特開昭58−2116
48号等に示される公知のものあるいは特願昭60−148564
号(特開昭62−9264号公報),特願昭60−180358号(特
開昭62−39757号公報特),実開昭60−204699号(実開
昭62−111655号公報)明細書に記載のものであるが、こ
こで第7図を参照して簡単に説明する。スライド20は3
種のイオン選択電極対101(同種イオン選択層を表面に
有し互いに電気的に分離されたイオン選択電極111およ
び112からなる)、102(同じく112および122からな
る)、103(同じく113および123からなる)、両面に接
着剤層を有する水不透性部材層200、綿および再生セル
ロース繊維製連続空隙含有不織布等からなる1対の多孔
性液体分配部材310,320を、プラスチックからなる上部
枠体400と下部枠体500との間に収容してなるものであ
る。
上部枠体400には1対の液供給孔410,420とこれら液供給
孔内を横切って延びる凹部450が設けられており、この
凹部内にはポリエチレンテレフタレート繊維紡糸等から
なる多孔性ブリッジ600が収容され、固定される。凹部4
50はブリッジ600が上部枠体400の上面より上に出ること
がないような深さとする。
イオン選択電極対101,102,103を挟んで上部枠体400下に
配される水不透性部材層200には液供給孔410,420と整合
する貫通孔(液体下降通路)210,220、イオン選択電極1
11,112,113,121,122,123のイオン選択層領域の一部とそ
れぞれ整合する貫通孔(液体上昇通路)211,212,213,22
1,222,223が設けられている。水不透性部材層200の下に
は貫通孔210,211,212,213と整合するように多孔性液体
分配部材310が配され、、貫通孔220,221,222,223と整合
するように多孔性液体分配部材320が配される。下部枠
体500にはこれら多孔性液体分配部材310,320を収容でき
る形状の凹部(液体水平通路)510,520が形成されてい
る。また、上部枠体400,水不透性部材層200、および下
部枠体500にはそれぞれ1対の貫通孔(空気抜き孔)43
0,440;230,.240;530,540が設けられ、このスライド20全
体を貫通する空気抜き孔を形成している。イオン選択電
極対101,102,103はイオン選択層を下向きにして配され
ており、これらの電極対の端子部は水不透性部材層200
に設けられた1対の切欠部250,260および下部枠体500に
設けられた1対の切欠部550,560からスライド下面に露
出している。
このようなスライド20において、例えばイオン選択電極
対101,102,103をそれぞれCl ,K ,Na 用のイオン選択
層を有するものとし、これらのイオン活量が既知である
参照液を液供給孔410に点着し、これらのイオン活量が
未知である試料液を液供給孔420に点着すれば、参照液
は液体下降通路210を経て多孔性液分配部材310内に浸透
して液体上昇通路211,212,213を通ってイオン選択電極1
11,112,113の各イオン選択層に到達し、一方、試料液は
液体下降通路220を経て多孔性液体分配部材320内に浸透
し液体上昇通路221,222,223を通ってイオン選択電極12
1,122,123の各イオン選択層に到達する。また、両液は
ブリッジ600の中央付近で液絡して電気的導通が生じ
る。この結果、イオン選択電極111および121の間、同11
2および122の間、同113および123間にそれぞれ参照液と
試料液との間のCl ,K ,Na の各イオン活量の差に対
応する電位差が発生するため、、切欠部550,560の下方
から電位測定用プローブを挿入して各イオン選択電極の
端子部と接触させ、各イオン選択電極対から生じる電位
差を測定すれば従来のスライドと同様に試料液中の前記
各イオン活量が測定できる。
上記スライド20は、上部枠体400を上側に向けて前記ス
ライドセット孔41内にセットされる。そして例えば二連
ピペット等を用いて、前記参照液と試料液とがそれぞれ
液点着孔410,420内に点着される。この点着が終了した
後スタートボタン14(第1図参照)が押されると、モー
タ46が駆動されホルダー移動台43は前記矢印A方向に移
動される。するとこのホルダー移動台43に牽引されて器
具ホルダー42も電位差測定部30B側に移動し、ストッパ9
0に当接して、セットされているスライド20が加熱板36
と向かい合う所定位置で停止する。モータ46はそれぞれ
以後も引き続き駆動し、ホルダー移動台43をさらに所定
距離だけ移動させる。このとき器具ホルダー42は移動し
得ないので前記両磁石50,52が引き離され、ホルダー移
動台43は単独で上記のように移動する。このようにホル
ダー移動台43が移動すると、そのカム部材53のカム面53
aがプローブホルダー61のローラ71に接するようにな
り、ホルダー移動台43の移動にともなってプローブホル
ダー61が上方に押し上げられる。すると先に述べたよう
に加熱板36が押し上げられ、該加熱板36は器具ホルダー
42に保持されていたスライド20を押え板37に押圧固定す
る。なおこのとき、プローブホルダー61の上昇にともな
ってガイドロッド66,66が器具載置台30上に突出し、器
具ホルダー42のガイド孔91,91内に進入して器具ホルダ
ー42を(すなわちスライド20)を所定位置に位置決めす
る。上記のようにスライド20を押え板37に押圧すると、
それ以降加熱板36の上昇は阻止されるが、プローブホル
ダー61はさらに所定長押し上げられ、それにより加熱板
36の表面からプローブ68a,68b,69a,69bおよび70a,70bが
上方に突出する。こうして突出したプローブ68a,68bは
スライド20の切欠部550,560の下方から挿入されて各々
イオン選択電極111,121と接触する。同様にしてプロー
ブ69a,69bも切欠部550,560の下方から挿入されてそれぞ
れイオン選択電極は112,122と接触し、またプローブ70
a,70bも切欠部550,560の下方から挿入されてそれぞれイ
オン選択電極113,123と接触する。
この状態でモータ46は停止され、次いで加熱板36によっ
てスライド20が所定温度に加熱される。その後所定時間
が経過したところで、上記プローブ69a〜70bに接続する
公知の電位差測定回路(図示せず)により、イオン選択
電極対101,102,103間の電位差がそれぞれ測定される。
先に述べた通り、これらの電位差を測定することによ
り、Cl ,K ,Na のイオン活量が測定される。こうし
て測定されたイオン活量は、前記表示部15において表示
されたり、あるいは記録部16において記録紙17に記録さ
れたりする(第1図参照)。なお電位差測定に供された
スライド20の前記バーコードがバーコードセンサ73によ
って読み取れら、上記イオン活量は、スライド20の識別
コードと共に表示あるいは記録される。
以上述べた電位差測定が終了すると、モータ46が前述の
場合とは逆方向に駆動される。それによりホルダー移動
台43は矢印B方向に移動される。するとカム部材53がプ
ローブホルダー61のローラ71から次第に離れるので、該
プローブホルダー61が下降する。するとまず各プローブ
69a〜70bがスライド20から離れ、ガイドロッド66,66が
器具ホルダー42のガイド孔91,91から下方に抜け、次い
で加熱板36もその表面が器具載置台30の表面と整合する
位置まで下降する。モータ46はそのままさらに駆動さ
れ、ホルダー移動台43が移動し続けるので、該ホルダー
移動台43の連結部材49が磁石50,52を介して連結部材51
を押し、器具ホルダー42も矢印B方向に移動されるよう
になる。したがって電位差測定済みのスライド20は、該
器具ホルダー42によって電位差測定部30Bから液点着部3
0A側に送り出される。モータ46は、器具ホルダー42が器
具排出部30C上に来るまで駆動される。器具ホルダー42
が器具排出部30C上に来ると、該器具ホルダー42に保持
されていたスライド20はスライド排出孔38内に落とされ
る。このスライド20は、前記通路39を通って排出口13か
ら排出される。次いでモータ46が逆転されて器具ホルダ
ー42は液点着部30Aに送られ、そこで停止して次回の点
着に備える。
次に本発明の簡易チェック治具について説明する。
第8図は本発明の簡易チェック治具の一実施例を分解し
て示した分解斜視図である。
この簡易チェック治具1は、支持体としての上マウント
2および下マウント3と、3組の対をなす電気良導体4
A,4B;5A,5B;6A,6Bと、電池7と3本の抵抗対8a,8b,8cか
ら構成されている。上マウント2と下マウント3はそれ
ぞれ前記スライド20の上部枠体400と下部枠体500とほぼ
同じ外形寸法とされ、例えばプラスチックから形成され
ている。ただし上マウント2にはその中央部がくり抜か
れており、電池7、抵抗体8a,8b,8cがそのくり抜き中に
配置されるように構成されている。電池7、抵抗体8a,8
b,8cは配線された後、図の上方から流し込んだプラスチ
ック等によりモールドされる。また、下マウント3に
は、6つの貫通孔3a,3b,3c,3d,3e,3fが設けられてい
る。これらの貫通孔3a,3b,3c,3d,3e,3fはそれぞれ、ス
ライド20の水不透性部材層200の貫通孔211,212,213,22
1,222,223と対応する位置に設けられている。なお、こ
れらマウント2,3として、各々上記上部枠体400の中央を
繰り抜いたもの、下部枠体500そのものを流用してもか
まわない。また金属良導体4A,4B;5A,5B;6A,6Bとして
は、錆びにくく耐久性の高いステンレス板、銅合金の表
面にすずメッキや金メッキを施したもの等が用いられ
る。
第9図は、第8図に示した電池7、3本の抵抗体8a,8b,
8cの配線を示した回路図である。
電池7の両端は、互いに直列に接続された抵抗体8a,8b
(+側が抵抗体8a)により接続されている。またこれら
の抵抗体8a,8bの接続点には抵抗体8cの一端が接続さ
れ、該抵抗体8cの他端は対をなす電気良導体4A,4B;5A,5
B;6A,6Bの一方4A,5A,6Aに接続されている。電気良導体
の他方4B,5B,6Bは、接地電位に保持されている。
第10図は、溶液中のナトリウムイオン活量(横軸)と、
スライド20(第7図参照)にこの溶液と参照液とを点着
したときに、該スライド20の両電極間に生じた電位(縦
軸)との関係を示したグラフである。
この図に示すようにイオン活量の濃度が上がるにつれて
電位差が直線的に上昇している。また、イオン活量の少
ない低濃度側では負電位が出力されている。
第8図に示し簡易チェック治具1は、イオン活量の大中
小により高濃度用,中濃度用,低濃度用の3種類が用意
される。
上記簡易チェック治具1(第8図参照)の電池7として
は、たとえば出力3Vのものが用いられる。また、高濃度
用の簡易チェック治具1の抵抗体8a,8b,8cのそれぞれ抵
抗値R1,R2,R3としては、たとえばR1=10MΩ,R2=20K
Ω,R3=10MΩのものが用いられる。また中濃度用とし
ては、たとえばR1=10MΩ,R2=1KΩ,R3=10MΩのもの
が用いられる。また低濃度用としては、たとえばR1=10
MΩ,R2=40KΩ,R3=10MΩのものが用いられ、かつ負
荷電位が出力されるように電池7の極性が第9図に示し
た回路図とは逆向きにされる。尚、抵抗体8a,8bは電池
7(3V)から適切な電位差を生成させるために用いられ
ており、抵抗体8cは、出力インピーダンスの調整のため
に用いらている。また、上記構成では電池7から抵抗体
8a,8bを経由して常に電流が流されることになるが、上
記例示の抵抗値をもった抵抗体を用いると、2年間程度
は十分に使用可能である。また使用しないときは電流を
流さないようにスイッチを設けてもよいことはもちろん
である。
上記構成の簡易チェック治具1は、アナライザー10を検
査する際、スライド20に代えて前述のスライドセット孔
41にセットされる。この場合、マウント2,3が前述のよ
うな外形寸法とされているので、簡易チェック治具1は
上記スライドセット孔41に緊密に収められる。なおこの
際簡易チェック治具1は、上マウント2を上側に向けた
状態でセットされる。次いでイオン活量測定時と同様に
スタートボタン14を押してホルダー移動台43を移動さ
せ、プローブホルダー61を上昇させる。それによりプロ
ーブ68a,68b,69a,69b,および70a,70bが上方に突出し、
プローブ68a,68bはマウント3の貫通孔3a,3dを通過し、
プローブ69a,69bは同様に貫通孔3b,3eを通過し、またプ
ローブ70a,70bは貫通孔3c,3fを通過しそれぞれ電気良導
体4A,4B;5A,5B;6A,6Bに接触する。そのためプローブ68a
と68b、プローブ69aと69b、そしてプローブ70aと70bと
の間に、イオン活量測定時と同様の電圧が印加される。
アナライザー10の電気回路がすべて正常な状態にあれ
ば、上記のようにプローブ間に電圧が印加されたとき、
この値が表示部15(第1図参照)に表示される。この表
示により被検者は、接触不良や断線等の有無、およびこ
のアナライザー10でイオン活量が正確に測定され表示さ
れるか等を検査することができる。また前述したように
イオン活量の高濃度,中濃度,低濃度等に対応して複数
の簡易チェック治具を用意しておいて上記のようにして
検査を行なうことにより、より正確に検査が行なわれ、
また測定系の直線性も確認することができる。
検査の終了した簡易チェック治具は、前述した電位差測
定時のスライド20と同様にして排出される。尚、上記実
施例では、スライド20を自動的に電位差測定部に送り、
また該電位差測定部から排出するように形成されたアナ
ライザー10を例に拳げて説明したが、本発明の簡易チェ
ック治具はこの種のアナライザーに限らず、スライド20
を手操作で電位差測定部に送り、また該電位差測定部か
ら排出するように構成したアナライザーにおいても利用
されうるものである。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の簡易チェック治具は、
スライドに代えてアナライザーの所定位置に配置され、
アナライザーのプローブが接触されたとき該プローブ間
にイオン活量の測定時と同様の電位差を生じさせるよう
にしたため、極めて簡単にアナライザの測定系の接触不
良、断線等、およびアナライザーにおける測定出力の正
確さを検検査することができ、アナライザー製造者やサ
ービスマンそしてユーザーにおける上記検査作業は、今
までになく容易で能率的ものとなる。
また、電位差のみでなく、出力インピーダンスもイオン
活量測定器時と略同一な簡易チェック治具を構成するこ
とにより、より正確にイオン活量測定の状態を模擬する
ことができ、より正確な検査を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の簡易チェック治具が適用されるアナラ
イザーの一例を示す斜視図、 第2、3および4図はそれぞれ、上記アナライザーの要
部を示す斜視図、平面図および側断面図、 第5図は第3図のV−V線に沿った部分の側断面図、 第6図は第3図のVI−VI線に沿った部分の側断面図、 第7図は上記のアナライザーにおいて用いられるスライ
ド型イオン活量測定器具の一例を示す分解斜視図、 第8図は、本発明の簡易チェック治具の一実施例を示す
分解斜視図、 第9図は、第8図に示した電池と抵抗体の配線を示した
回路図、 第10図は、溶液のイオン活量とスライドの電極間に生ず
る電位差との関係の一例を示したグラフである。 1……簡易チェック治具 2……上マウント、3……下マウント 4A,4B,5A,5B,6A,6B……電気良導体 7……電池 8a,8b,8c……抵抗体 10……アナライザー 20……スライド型イオン活量測定器具 68a,68b,69a,69b,70a,70b……電位差測定用プローブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定イオンのイオン活量に対応する電位を
    発生する少なくとも1対のイオン選択電極対と、このイ
    オン選択電極対の両電極間を連絡するように配された多
    孔性ブリッジとを有するイオン活量測定器具を用い、所
    定位置に配置された前記イオン活量測定器具の前記イオ
    ン選択電極対の両電極にそれぞれ電位差測定用プローブ
    を接触させて該電極間の電位差を測定することによりイ
    オン活量を測定するアナライザーの機能を検査する簡易
    チェック治具であって、 前記イオン活量測定器具に代えて前記所定位置に配置し
    得る外形寸法を有する支持体と、 この支持体に取り付けられ、前記プローブが接触する位
    置に配された対をなす電気良導体と、 この支持体に取り付けられ、試料液および参照液が浸透
    した前記多孔性ブリッジによって導通したときの前記両
    電極間に生ずる電位差と略等しい電位差を前記対をなす
    電気良導体間に生じさせる電源とからなるイオン活量測
    定用アナライザーの簡易チェック治具。
  2. 【請求項2】特定イオンのイオン活量に対応する電位を
    発生する少なくとも1対のイオン選択電極対と、このイ
    オン選択電極対の両電極間を連絡するように配された多
    孔性ブリッジとを有するイオン活量測定器具を用い、所
    定位置に配置された前記イオン活量測定器具の前記イオ
    ン選択電極対の両電極にそれぞれ電位差測定用プローブ
    を接触させて該電極間の電位差を測定することによりイ
    オン活量を測定するアナライザーの機能を検査する簡易
    チェック治具であって、 前記イオン活量測定器具に代えて前記所定位置に配置し
    得る外形寸法を有する支持体と、 この支持体に取り付けられ、前記プローブが接触する位
    置に配された対をなす電気良導体と、 この支持体に取り付けられ、試料液および参照液が浸透
    した前記多孔性ブリッジによって導通したときの前記両
    電極間に生ずる電位差および出力インピーダンスと略等
    しい電位差および出力インピーダンスを前記対をなす電
    気良導体間に生じさせる電源とからなるイオン活量測定
    用アナライザーの簡易チェック治具。
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