JPH07111484A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JPH07111484A
JPH07111484A JP5281202A JP28120293A JPH07111484A JP H07111484 A JPH07111484 A JP H07111484A JP 5281202 A JP5281202 A JP 5281202A JP 28120293 A JP28120293 A JP 28120293A JP H07111484 A JPH07111484 A JP H07111484A
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signal path
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detection
electric field
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JP5281202A
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Hiroshi Hagisawa
弘 萩沢
Kazuo Watanabe
一雄 渡辺
Kyoichi Takahashi
恭一 高橋
Kenji Takahashi
健司 高橋
Michio Waki
倫夫 脇
Tadashi Matsuoka
正 松岡
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. Transmission Power Control [TPC] or power classes
    • H04W52/04Transmission power control [TPC]
    • H04W52/06TPC algorithms
    • H04W52/08Closed loop power control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. Transmission Power Control [TPC] or power classes
    • H04W52/04Transmission power control [TPC]
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/24TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters
    • H04W52/245TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters taking into account received signal strength
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. Transmission Power Control [TPC] or power classes
    • H04W52/04Transmission power control [TPC]
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Transmitters (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線ゾーン(セル)方式の通信ネットで使用
される無線通信装置の電池寿命を延ばし、かつゾーン縮
小による周波数有効利用化を可能にする。 【構成】 受信信号の電界強度検出出力に基づいて無線
送信部における無線送信出力を可変制御する。 【効果】 送信出力が最適化され、これに伴い消費電力
と電波の不要放射もそれぞれ必要最小限に抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信装置、さらに
はデジタル制御方式の移動無線通信装置に適用して有効
な技術に関するものであって、たとえばゾーン選択方式
の携帯電話機いわゆるセルラーに利用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信装置、とくにセルラーなどの移
動無線通信装置では、無線ゾーン(セル)や通話チャン
ネル(通信周波数)などを伝送条件に応じて流動的に変
更することが行われる(たとえば、日経BP社刊行「日
経エレクトロニクス 1990年4月16日号 no.
497」121頁参照)。
【0003】この無線ゾーン(セル)や通話チャンネル
(通信周波数)の選択制御は受信電界強度に基づいて行
われる。したがって、セルラーなどの携帯無線電話機で
は、上記制御を常に適正に行うために、高精度の受信電
界強度検出機能が不可欠である。
【0004】図5は従来の無線通信装置の要部(受信
部)の概略構成を示したものであって、1はアンテナ、
2は受信信号の周波数変換などを行なうフロントエンド
・チューナー部(FE部)、3はFE部2にて周波数変
換された受信信号を復調のために多段増幅する中間周波
増幅部(IF部)、31〜35はそれぞれIF部3内の
増幅段を構成する増幅回路、4は復調部、5はIF部3
の増幅回路31〜35からそれぞれに取り出される検波
信号(i1〜i5)から受信電界強度を検出する信号強
度検出回路である。
【0005】検波信号(i1〜i5)は増幅回路(31
〜35)の増幅信号振幅に応じて変化する回路電流から
取り出され、互いに加算合成されて信号強度検出回路5
に入力される。信号強度検出回路5は、加算合成された
検波信号(i1+i2+i3+i4+i5)に平滑など
の処理を行なって直流レベルの受信電界強度検出電圧を
出力する。このようして得られる受信電界強度検出出力
に基づいて最適受信周波数サーチなどの各種制御が行な
われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0007】すなわち、上述した従来の無線通信装置で
は、受信信号を復調のために増幅する際の低NF(N
F:雑音指数)化と、受信電界強度検出ための広ダイナ
ミックレンジ化とが、互いに背反するという問題が生じ
る。
【0008】たとえば、図6の(A)に示すように、差
動増幅回路を構成するトランジスタ対の各エミッタにそ
れぞれ抵抗Reを挿入すると、図7の(A)に示すよう
に、比較的広いダイナミックレンジが得られる。しか
し、そのエミッタ抵抗Reは、それ自体が熱雑音等の雑
音を発生することもあり、増幅回路のNF(ノイズフェ
ギャー)を悪くしてしまう副作用がある。NFが悪い
と、増幅された受信信号に含まれるノイズレベルが高く
なって、その受信信号の復調に悪影響をもたらす。
【0009】一方、図6の(B)に示すように、エミッ
タ抵抗Reを外すとNFは良くなり、かつ増幅回路の増
幅率つまり感度が大きくなる反面、増幅回路の増幅率が
大きいことにより、比較的小さい入力信号によっても出
力信号レベルが飽和するようになり、その結果、図7の
(B)に示すように、増幅回路のダイナミックレンジが
狭くなって、強電界での電界強度検出能力が低下してし
まうこととなる。電界強度の検出能力が十分でないと、
その電界強度検出に基づく各種の制御を精度良く行なう
ことができない。
【0010】また、無線通信装置では、送信部とくに高
周波電力増幅部での消費電力が大きな割合を占める。し
たがって、その消費電力を低減させるためには、送信出
力をできるだけ小さく設定することが有効である。しか
し、送信出力を小さく設定した場合、移動運用などの場
面において一定の通信品質を安定的に確保することが困
難になるという背反が生じる、という問題点もあった。
【0011】本発明の第1の目的は、受信信号の復調等
を良好に行なわせるための低NF化を確保しつつ、その
受信信号の電界強度検出のダイナミックレンジを拡大さ
せて、その電界強度検出に基づく各種の制御を精度良く
行なわせる、という技術を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0014】すなわち、受信信号を増幅して復調部へ伝
達する第1の信号経路とは別に、上記受信信号を伝達す
る第2の信号経路を設け、第1の信号経路から取り出さ
れる検波信号と第2の信号経路から取り出される検波信
号とから受信電界強度を検出させるとともに、第1の信
号経路を通信品質優先の回路で構成し、第2の信号経路
を広ダイナミックレンジ優先の回路で構成する、という
ものである。
【0015】
【作用】上述した手段によれば、復調部へ伝達される受
信信号の増幅を低NFで行なわせながら、その受信信号
の電界強度検出を広ダイナミックレンジで行なわせるこ
とができる。
【0016】これにより、受信信号の復調等を良好に行
なわせるための低NF化および高感度化を確保しつつ、
その受信信号の電界強度検出のダイナミックレンジを拡
大させて、その電界強度検出に基づく各種の制御を精度
良く行なわせる、という目的が達成される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面を参照し
ながら説明する。
【0018】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0019】図1は本発明の技術が適用された無線通信
装置の要部(受信部)についての一実施例を示したもの
であって、1はアンテナ、2はフロントエンド・チュー
ナー部(FET部)、3はFET部2にて周波数変換さ
れた受信信号を復調のために多段増幅する中間周波増幅
部(IF部)、31〜35はそれぞれIF部3内の増幅
段を構成する増幅回路、4は復調部、5は信号強度検出
回路、61と62は上記IF部3とは別に上記受信信号
を多段増幅する増幅回路である。なお、IF部3の最後
段の増幅回路35はリミッタアンプである。
【0020】ここで、IF部3の増幅回路31〜35は
第1の信号経路100を構成する。また、IF部3とは
別の増幅回路61,62は第2の信号経路200を構成
する。
【0021】第1の信号経路100の前段側増幅回路3
1,32は、図6の(B)に示したような低NFおよび
感度優先の回路、つまり通信品質優先の回路で構成され
ている。一方、第2の信号経路100の増幅回路61,
62は、図6の(A)に示したような広ダイナミックレ
ンジ優先の回路で構成されている。
【0022】信号強度検出回路5は、第1の信号経路1
00の後段側増幅回路33,34,35からそれぞれに
取り出される検波信号(i3,i4,i5)と第2の信
号経路200の増幅回路61,62からそれぞれに取り
出される検波信号(i1,i2)とから受信電界強度を
検出する。
【0023】特に制限されないが、図1における第1の
信号経路100と第2の信号経路200とは、モノシリ
ック半導体集積回路装置として一つのシリコン半導体チ
ップ上に形成される。
【0024】図3は、第1の信号経路100と第2の信
号経路200をなす回路31,32,33,61,62
付近の詳細な回路図である。図1のフロントエンド・チ
ューナー部2から出力された信号(IN)は、直流カッ
ト作用をなす結合コンデンサC1を介して、半導体集積
回路装置の外部端子T1に供給される。外部端子T1に
は、第1の信号経路をなす初段増幅回路31と第2の信
号経路をなす初段増幅回路61との第1入力端子が結合
されている。
【0025】第1の信号経路をなす縦接接続の複数の増
幅回路は直結型の多段増幅回路を構成する。
【0026】初段増幅回路31は、差動増幅トランジス
タQ1,Q2と、かかる差動増幅トランジスタQ1,Q
2のそれぞれのコレクタと電源端子Vccとの間に設け
られたコレクタ負荷抵抗R2,R3と、定電流トランジ
スタQ3およびエミッタ抵抗R4とからなる差動増幅段
と、エッミタフォロワトランジスタQ4,Q5と、定電
流トランジスタQ6,Q7とエッミタ抵抗R5,R6と
からなるエッミタフォロワ出力段とから構成されてい
る。定電流トラジスタQ3とそのエミッタ抵抗R4とか
らなる定電流源、Q6とR5とからなるバイアス電流
源、およびQ7とR6とからなるバイアス電流源は、特
に制限されないが、共通のバイアス電圧Vrf1によっ
て動作させられる。かかるバイアス電圧Vrf1は、同
じ半導体集積回路装置内に設けられ、電源端子Vccに
供給される電源電圧によって動作させられる共通の基準
電圧源VRF1によって形成される。
【0027】図示の構成において、差動増幅トランジス
タQ1のベースと、Q2のベースとは、それぞれ、差動
入力の第1入力端子Iaと第2入力端子Ibを構成し、
エッミタフォロワトランジスタQ4のエッミタは、第1
入力端子Iaに対して逆相の信号を出力する第1出力端
子Oa構成し、Q5のエミッタは同相の信号を出力する
第2出力端子Obを構成する。
【0028】増幅回路31において、差動増幅トランジ
スタQ1,Q2は、図示のようにそのエミッタが、エミ
ッタ抵抗無しで直接に定電流源に接続されている。この
構成は、エミッタ抵抗に起因して発生するような雑音の
発生を排除でき、低雑音増幅を可能とする。すなわち、
良いNF(ノイズフェギャー)を得ることができる。
【0029】次段の増幅回路32は、その詳細を図示し
ないが、増幅回路31と同じ構成とされ、その第1入力
端子Ia、第2入力端子Ibが初段の増幅回路31の第
1出力回路Oa,Obにそれぞれ接続されている。
【0030】第3段目の増幅回路33は、増幅段33a
と、検波段33bとからなる。
【0031】増幅段33aは差動増幅回路構成をとり、
その第1入力端子Ia、第2入力端子Ibは、それぞれ
増幅回路32の第1出力端子Oa,Obに接続されてい
る。
【0032】ここで、多段増幅回路においては、良く知
られているように、初段増幅回路のNFが多段増幅回路
全体のNFにもっとも大きく影響し、後段の増幅回路に
なればなるほどそれぞれのNFによる全体のNFへの影
響が小さくなるものである。このNFへの影響の点と、
弱電界から強電界にわたる広い電界強度変化範囲での検
出特性の適切化の点との考慮のもとで、特に制限されな
いが、第3段目の増幅回路33における増幅段33a
は、差動増幅構成とされる点においてはその前段の増幅
回路31,32と同じであるが、後で説明する増幅段6
1aと同様に差動増幅トランジスタのエミッタ側にエミ
ッタ抵抗が設けられた構成にされる。
【0033】検波段33bは、その詳細を図示していな
いが、後で説明する増幅段61bと同様な構成とされる
ものであり、増幅段33aの出力を受け、出力端子DT
aに検波出力を出力する。
【0034】図1に示した増幅回路34は、図3の増幅
回路33と同様な構成にされ、その増幅段における第1
入力端子、第2入力端子がそれぞれ増幅回路33におけ
る増幅段の第1出力端子Oa,Obに接続される。
【0035】図3において、外部端子T3と回路の基準
電位点との間に設けられた第1バイパスコンデンサC
3、かかるコンデンサC3にその一端が接続されたバイ
アス抵抗R18、外部端子T2と回路の基準電位点との
間に設けられた第2バイパスコンデンサC2、かかるコ
ンデンサC2にその一端が接続されたバイアス抵抗R1
9、およびバイアス抵抗R1は、バイアス回路を構成し
ている。かかるバイアス回路の入力側、すなわちバイア
ス抵抗R18の他端と、バイアス抵抗R19の他端と
は、第4段目の増幅回路34の出力端子Oaと、Obと
にそれぞれ結合されている。これによって初段増幅回路
31の第1,第2入力端子Ia,Ibにバイアス電圧が
与えられ、多段差動増幅回路に直流負帰還型のバイアス
電圧が与えられることとなる。
【0036】第2の信号経路をなす複数の増幅回路も、
第1の信号経路のそれと同様に直結型の多段増幅回路を
構成している。
【0037】増幅回路61は、増幅段61aと、検波段
61bとからなる。
【0038】特に制限されないが、増幅段61aは、差
動増幅トランジスタQ8,Q9のエッミタと定電流トラ
ンジスタQ10のコレクタとの間にエミッタ抵抗R9,
R10が挿入されていることを除いて増幅回路31,3
2と実質的に同じ構成とされ、その第1入力端子Iaが
上記外部端子T1に結合され、その第2入力端子Ib
が、上記増幅回路31の第2入力端子Ibと共通のバイ
アス電圧を受けるようにされている。増設段61aは、
エミッタ抵抗R9,R10が設けられていることによっ
て、その信号増幅率が制限されるかわりに、広い入力ダ
イナミックレンジをもつことになる。
【0039】検波段61bは、図示のように、差動接続
トランジスタQ15,Q16と、定電流トランジスタQ
17とエミッタ抵抗とからなる。差動接続トランジスタ
Q15,Q16は、基準電圧源VRF3から基準電圧
(バイアス電圧)Vrf3が与えられる定電流トランジ
スタQ17と抵抗R14とからなる定電流源によって、
その動作電流が与えられる。
【0040】差動接続トランジスタQ15,Q16の内
の一方のトランジスタ、すなわちベースが増幅段61a
の第2出力端子Obをなすエミッタフォロワトランジス
タQ12のエミッタに結合されてなるトランジスタQ1
5は、検波入力トランジスタを構成しており、そのコレ
クタが検波段61bの出力端子DTaを構成している。
他方のトランジスタ、すなわち、そのベースが基準電圧
源VRF4に結合されているトランジスタQ16は、検
波レベル設定トランジスタを構成している。
【0041】基準電圧源VRF4から検波レベル設定ト
ランジスタQ16のベースに加えられる基準電圧Vrf
4は、増幅段61aの動作点、すなわち増幅段61aの
第1,第2入力端子Ia,Ibの間に入力信号が加わっ
ていない無信号時において、かかる増幅段61aの第
1,第2出力端子Oa,Obの出力電位に対し、検波ト
ランジスタQ15がオフ状態であるとともに検波レベル
設定トランジスタQ16がオン状態を維持し、かつ信号
入力時において、かかる増幅段61aの第2出力端子O
bの出力電位が正側へ電位上昇したとき、その正側への
電位上昇に比例して検波入力トランジスタQ15に電流
が流れ始めるようなレベルに実質的に等しいレベルにさ
れる。すなわち基準電圧Vrf4は、通常の差動増幅回
路に加えられるような差動トランジスタを平衡動作状態
に維持せしめるようにする一般的なバイアス電圧と異な
り、無信号時オフ状態の検波入力用トランジスタを信号
入力によりオン状態に移行せしめるように、比較的高レ
ベル側にオフセットが与えられたいわば臨界バイアス電
圧とされる。
【0042】臨界バイアス電圧を形成するための基準電
圧源VRF4は、その詳細は図示しないが、例えば電源
端子と基準電位端子間に直列接続された分圧抵抗からな
る抵抗分圧回路から構成される。図示の検波段61bに
おいて、検波入力トランジスタQ15と検波レベル設定
トランジスタQ16とは、通常の差動増幅トランジスタ
と同様に、その一方のトランジスタのベ−ス・エミツタ
間電圧の温度特性がその他方のトランジスタのにベ−ス
・エミツタ間電圧の温度特性によって補償され、その結
果、動作温度の変化に対してもその入力動作点の変化が
著しく少ないという特徴をもつ。これに応じて臨界バイ
アス電圧は、上述の抵抗分圧回路のような比較的簡単な
構成の回路によってそれを形成することができる。
【0043】なお、臨界バイアス電圧は、以下に説明す
るような他の構成によって形成することもできる。
【0044】すなわち、まず、差動増幅段61aの出力
動作点は、例えば、かかる差動増幅段の一対の出力Oa
−Ob間に直列接続された互いに等しい抵抗値の中点検
出用抵抗からなるような、出力中点検出回路によっても
検出可能である。かかる中点電圧に対し、オフセット電
圧は、抵抗に定電流を流すような方法によって形成する
ことができる。そこで、回路構成の複雑化が容れられる
なら、臨界バイアス電圧は、中点検出用抵抗からなる出
力中点検出回路と、その中点検出用抵抗の共通接続点に
所定定電流を流す定電流源との組合せからなるような回
路によって形成することはできる。しかし、このような
他の構成は、明らかに、回路の複雑化をもたらすので注
意が必要となる。
【0045】検波段61bは、増幅段61aの動作点
と、基準電圧Vref4との上述のような設定により、
増幅段61aの第2出力端子Obに現れる増幅信号の内
の正の半サイクルの期間にて、かかる増幅信号のレベル
に比例したレベルの電流をその検波出力端子DTaに流
すこととなる。これにより、検波出力端子DTaに流れ
る平均直流電流は、増幅信号のレベルに比例したレベル
になることになる。
【0046】第2の信号経路における次段の増幅回路6
2は、増幅回路61と同様に構成にされた増幅段62a
と、検波段62bとから構成され、その増幅段62aの
第1入力端子Ia、第2入力端子Ibは、その前段の増
幅回路61の第1出力端子Oa、第2出力端子Obにそ
れぞれ接続されている。
【0047】増幅段62aは、その図示しない電流源が
増幅段61aの電流源(Q10,R11)とともに、共
通の基準電圧源VRF2からの基準電圧Vrf2によっ
て動作させられる。増幅段62aは、その出力を受ける
他の回路がないことにより、信号導出用の出力端子は必
要とされていない。
【0048】検波段62bは、検波段61aとともに、
その定電流源が共通の基準電圧源VRF3からの基準電
圧Vrf3によって動作させられ、また、その検波に必
要な臨界レベルが前記レベルVrf4と共通にされてい
る。検波段62bの検波出力端子DTaは、他の検波段
の出力端子とともに信号強度検出回路5の入力端子DT
Iに共通接続されている。
【0049】特に制限されないが、この実施例では、第
2の信号経路をなす初段の増幅回路61の第1,第2入
力端子Ia,Ibは、第1の信号経路をなす増幅回路3
1の第1,第2入力端子Ia,Ibとそれぞれ直接結合
されている。これによって初段増幅回路61の第1,第
2入力端子には、第1の信号経路におけるバイアス回路
からバイアス電圧が与えられる。この場合、第1の信号
経路をなす各増幅回路は、それぞれの各差動増幅トラン
ジスタやコレクタ負荷抵抗の特性ばらつきによるオフセ
ツト電圧にかかわらずに、前述のような負帰還構成のバ
イアスによって、全体として適切なバイアス状態におか
れることとなる。これに対して、第2の信号経路をなす
増幅回路61の入力に加わるバイアス電圧は、明らかに
第1の信号経路における負帰還バイアスル−プから外れ
ており、負帰還動作による動作点の安定化は期待できな
い。しかしながら、この実施例では、第2の信号経路が
広いダイナミツクレンジをもつ構成であり、それに応じ
て第1の信号経路から得られるバイアス電圧の微小な入
力オフセツト電圧に対しては実質的に不感となる。この
ことの確認の結果として、上記のように、第1の信号経
路からのバイアス電圧を第2の信号経路のためのバイア
ス電圧としても利用するようにしている。この構成は、
他に取り得る構成、例えば第1の信号経路における負帰
還バイアス回路とは別に、第2の信号経路専用の負帰還
バイアス回路を設け、かつ第2の信号経路へ直流カット
をなす結合コンデンサを介して信号入力を行なうように
する場合に比べて、半導体集積回路装置の外に付加する
結合用コンデンサ、およびバイパス用コンデンサのよう
な外付け部品数をはるかに少なくできるという利点を伴
う。
【0050】第1の信号経路および第2の信号経路にお
ける各検波段の出力は、代表として示している検波段6
1bの構成から明らかなように電流成出力であり、単純
なワイヤード結合(配線接続)により合成(加算)でき
る。
【0051】この場合、外部端子T1に加わる入力信号
が微弱なレベルから順次増大されていったとき、最初に
第1の信号経路における第4段目の増幅回路34の増幅
出力がその最大振幅に達し、ついで第3段目の増幅回路
33の増幅出力が最大振幅に達し、さらに第2の信号経
路における第2段目の増幅回路62の増幅出力が最大振
幅に達するように、第1および第2の信号経路における
各増幅回路の動作電流および増幅率が予め適切に設定さ
れる。これによって、次のように、微弱電界強度から強
電界強度にわたる広い電界強度変化に対し円滑な電界検
出ができるようになる。
【0052】すなわち、まず、外部入力端子T1に加わ
る入力信号が微弱なレベルの場合、最も大きい増幅信号
は、第1の信号経路をなす第4段目の増幅回路34にお
ける増幅段に現れることになる。従ってこの場合、第3
段目の増幅回路33の増幅出力、および第2の信号経路
における第2段目以前の増幅回路61,62の増幅出力
が未だ小さいレベルであることに応じて、合成検波出力
は、第4段目の増幅回路34の検波出力によって主に決
まるようになる。
【0053】次に、外部端子T1に加わる信号のレベル
が少し大きくなることにより第4段目の増幅回路34の
増幅出力がほぼその最大振幅に達すると、かかる第4段
目の増幅回路34からの検波出力はその最大振幅に応じ
た一定値となる。この場合、第1の信号経路における第
3段目の増幅回路33の増幅出力が未だその最大振幅に
達していないなら、かかる第3段目の増幅回路33から
の検波出力が入力信号レベルに比例して変化することと
なる。このとき、第2の信号経路からの検波出力は未だ
そのレベルが比較的小さい。したがって、このときに
は、得られる合成検波出力は、実質的に、第4段目の増
幅回路34からの一定値の検波出力と、第3段目の増幅
回路33からの入力信号レベルに比例して変化される検
波出力との和になり、かかる第3段目の増幅回路の出力
によってそのレベルが変化させられることとなる。
【0054】第4,第3増幅回路34,33の増幅出力
がそれぞれ最大振幅レベルに達するように入力信号レベ
ルがさらに増大した場合には、第4,第3増幅回路3
4,33の一定値の検波出力と、第2の信号経路をなす
第2段目の増幅回路62からの入力信号レベルに比例し
たレベルの検波出力との和になり、かかる第2段目の増
幅回路62の出力によってそのレベルが変化させられ
る。
【0055】第2の信号経路をなす第2段目の増幅回路
62の出力までも最大振幅に達したなら、この場合は、
合成検波出力は、増幅回路34,33、および、62か
らのそれぞれの一定値の検波出力と、増幅回路61の入
力信号に比例したレベルの検波出力との和となり、かか
る回路61の検波出力に比例して変化させられることと
なる。
【0056】この実施例の場合、信号強度検出回路5
は、図3のように、pnpトランジスタQ17,Q1
8、およびエミツタ抵抗R15,R16からなるカレン
トミラー回路とその負荷抵抗R17とからなり、かかる
負荷抵抗R17において回路の基準電位点を基準電位と
する検波出力をその出力端子DTOに出力する。
【0057】なお、上の説明から明らかなように、総合
の検波出力は各検波段の出力を共通接続してなるワイヤ
ード加算回路によって得られる。したがって、回路の基
準電位点を基準電位とする必要の無い場合には、上記の
ワイヤード加算回路すなわち配線接続自体を図1の信号
強度検出回路5と見ても良い。
【0058】次に、全体の動作について説明する。
【0059】受信信号は、第1の信号経路100で増幅
伝達されて復調部4に与えられるとともに、その第2の
信号経路100とは別の第2の信号経路200にも分岐
される。
【0060】第1の信号経路100の増幅回路31〜3
5のうち、低NF化および高感度化を優先して構成され
た増幅回路31,32を除いた後段側増幅回路33,3
4,35からそれぞれに取り出される検波信号(i3,
i4,i5)と、第2の信号経路200の広ダイナミッ
クレンジを優先して構成された増幅回路61,62から
取り出される検波信号(i1,i2)は、互いに加算合
成されて信号強度検出回路6に入力される。
【0061】信号強度検出回路6は、加算合成された検
波信号(i1+i2+i3+i4+i5)に平滑などの
処理を行なって直流レベルの受信電界強度検出電圧を出
力する。この受信電界強度検出出力は、図示を省略する
が、最適受信周波数サーチなどの各種制御に使用され
る。
【0062】上述した無線通信装置では、第1の信号経
路100の前段側増幅回路31,32が低NFおよび高
感度化優先の回路であることにより、復調部へ伝達され
る受信信号の増幅を低NFかつ高感度で行なわせること
ができ、これにより受信信号の復調等を良好に行なわせ
ることができる。
【0063】一方、第2の信号経路200の増幅回路6
1,62が広ダイナミック優先の回路であることによ
り、その増幅回路61,62からの検波信号(i1,i
2)を用いて行なわれる受信電界強度検出は、図2に示
すように、広ダイナミックレンジで行なわせることがで
きる。
【0064】これにより、受信信号の復調等を良好に行
なわせるための低NF化および高感度化を確保しつつ、
その受信信号の電界強度検出のダイナミックレンジを拡
大させて、その電界強度検出に基づく各種の制御を精度
良く行なわせることができるようになる。
【0065】図4は本発明の第2の実施例を示す。
【0066】この第2の実施例では、受信電界強度検出
のためだけに使用される第2の信号経路200が、アッ
テネータ13と広ダイナミックレンジの増幅回路62に
よって構成されている。アッテネータ13は受信信号の
入力側に設けられている。これにより、受信電界強度検
出のダイナミックレンジはさらに拡大され、とくに強電
界側でのダイナミックレンジが大幅に拡大されるように
なる。
【0067】図8は本発明の無線通信装置をゾーン選択
方式の携帯無線電話機いわゆるセルラーに適用した場合
の実施例を示す。
【0068】同図に示す無線通信装置は、無線受信部R
X、無線送信部TX、受信信号の電界強度を検出する信
号強度検出回路5、この信号強度検出回路5の出力に基
づいて上記無線送信部TXにおける無線送信出力を可変
制御する論理制御部83、および電池85を主な電源供
給源とする電源回路84などを有し、図9の(A)及び
(B)に示すような無線ゾーン(セル)300による通
信ネットの中で使用される。
【0069】無線受信部RXは、アンテナ1から分波器
11を介して入力される受信信号を予備増幅する高周波
信号増幅部(RFフロントエンド)21、予備増幅され
た受信信号を可変周波数発生回路81から与えられる局
部発振周波数信号(ローカル信号)によって所定周波数
領域の中間周波信号(IF信号)に変換する周波数変換
部(ダウンバータ)22、変換されたIF信号を多段増
幅する中間周波増幅部(IF部)3、増幅されたIF信
号から変調信号成分を復調するFM検波部41、復調さ
れた変調信号成分から受話信号の復調処理およびデジタ
ル制御信号の弁別処理などを行うPCM復調部42、復
調処理された受話信号を増幅する低周波パワーアンプ4
3、および増幅された受話信号を音響再生するスピーカ
44などによって構成される。
【0070】無線送信部TXは、マイクロホン71から
低周波プリアンプ72を介して入力される送話信号をパ
ルス符号化するとともに、このパルス符号化された音声
信号で直交振幅変調を行なうPCM変調部73、このP
CM変調部73の出力信号で中間周波搬送波(ベースバ
ンドキャリア)を変調するFM変調部74、変調された
中間周波信号(IF信号)を緩衝増幅する増幅部(バッ
ファ)75、増幅されたIF信号を可変周波数発生回路
81から与えられる局部発振周波数信号(ローカル信
号)によって所定周波数領域の高周波信号に変換する周
波数変換部(アップバータ)76、変換された高周波信
号を電力増幅して分波器11からアンテナ1へ供給する
高周波電力増幅部77などによって構成される。この場
合、高周波電力増幅部77は、その送信出力が動作電源
電力とともに変化すべく可変制御されるように構成され
たものが使用されている。
【0071】受信信号の電界強度を検出する信号強度検
出回路は、上記無線受信部RXのIF部3をなす第1の
信号経路100、上記IF部3と別に上記受信信号を増
幅するIF部6による第2の信号経路200、上記第1
の信号経路100から取り出される検波信号(ia)と
第2の信号経路200から取り出される検波信号(i
b)とを加算合成するワイヤード加算回路51、および
加算合成された検波信号(ia+ib)に平滑などの処
理を行なって直流レベルの受信電界強度検出電圧を出力
する信号強度検出回路5などによって構成される。
【0072】この場合、第1の信号経路100は低NF
および高感度を優先した回路で構成され、第2の信号経
路200は広ダイナミックレンジを優先した回路で構成
されている。また、信号強度検出回路5の出力はAD変
換器52によりデジタル変換されて後述する論理制御部
83へ送られるようになっている。
【0073】論理制御部83はマイクロ回路化されたコ
ンピュータを用いて構成され、操作パネル82からの操
作情報、上記無線受信部RXにて弁別されたデジタル制
御信号、および上記信号強度検出回路5にて検出された
受信電界強度に基づき、無線ゾーン選択などのネット制
御および無線送信出力の最適化制御を行う。
【0074】可変周波数発生回路81はPLL(位相制
御ループ)を用いて構成され、水晶発振子(図示省略)
を周波数基準にして受信周波数および送信周波数を定め
る局部発振周波数信号(ローカル信号)を上記制御部8
3の制御下で発生する。
【0075】ここで、無線ゾーン選択と無線送信出力の
最適化制御については、受信電界強度を主な制御情報源
にして行うように構成されている。すなわち、上記信号
強度検出回路にて検出された受信電界強度の比較よって
無線ゾーンの選択を行うとともに、選択された無線ゾー
ンの基地局に対する無線送信出力を、その基地局から送
信された無線信号の受信電界強度に応じて増減させる制
御が行われる。つまり、上記信号強度検出回路5による
受信電界強度検出レベルが低い場合はそれに応じて無線
送信出力を増大させる一方、その受信電界強度検出レベ
ルが高い場合はそれに応じて無線送信出力を低減させる
ような制御が行われる。これにより、基地局から比較的
遠く離れている場合は、無線送信出力を増大させること
によって、所定の通信品質を確保することができる一
方、基地局に比較的近い場合は、無線送信出力を低減す
ることによって、送信のために費やされる電池85の消
耗を最小限に抑えることができるとともに、同一チャン
ネル(周波数)での混信妨害範囲が狭まることなどによ
る周波数の有効利用化をはかることができるようにな
る。
【0076】以上のように、図8に示した実施例の無線
通信装置は、移動運用などの場面において通信品質の安
定的な確保を困難にすることなく、無線通信装置の消費
電力を低減させ、電池を電源とした場合はその長寿命化
を可能にするものである。
【0077】さらに、図8に示した実施例の無線通信装
置では、上述した効果に加えて次のような効果も得るこ
とができる。
【0078】すなわち、アンテナ1からの無線受信信号
を増幅伝達する第1の信号経路100と、この第1の信
号経路100とは別に上記無線受信信号を伝達する第2
の信号経路200を設け、上記第1の信号経路100か
ら取り出される検波信号(ia)と第2の信号経路20
0から取り出される検波信号(ib)とから受信電界強
度を検出するとともに、第1の信号経路100を低NF
または感度優先の回路、つまり通信品質優先の回路で構
成し、第2の信号経路200を広ダイナミックレンジ優
先の回路で構成したことにより、受信電界強度の検出が
弱電界から強電界まで非常に広範囲にわたって正確に行
なわれる。これにより、その検出に基づく送信出力の可
変制御も広範囲にわたって適正に行わせることができ
る。したがって、図10の(C)に示すように、過不足
のない最適化された送信出力でもって、通信品質を安定
的に確保しつつ、電池の消耗を最小限にとどめ、かつ不
要な電波放射を抑制することが、きわめて確実に行える
ようになる。
【0079】図10の(A)、(B)及び(C)はそれ
ぞれ、アンテナからの受信入力と電界強度検出出力So
および、その電界強度検出出力Soに基づいて可変設定
される送信出力Poとの関係を示したものである。
【0080】同図において、図10の(A)は電界強度
検出の範囲すなわちダイナミックレンジが比較的狭い場
合、図10の(B)は電界強度検出の精度が部分的に悪
い(電界強度検出のリニアリティが悪い)場合、図10
の(C)は電界強度検出のダイナミックレンジおよび精
度が共に良好な場合をそれぞれ示す。
【0081】図10の(A)の場合は、たとえば無線ゾ
ーン内の基地局に接近して小電力(Ps)でも十分な通
信品質が確保できる場合において、実際の送信出力Po
は適正出力Psを大きく越えてしまい、その差分dP
(dP=Po−pS)が無駄な電池消耗と不要な電波放
射になってしまう。
【0082】図10の(B)の場合も、電界強度検出が
正確に行われない部分にて、受信入力と電界強度検出出
力Soとの間のかい離部分(dP)が、無駄な電池消耗
と不要な電波放射になってしまう。
【0083】図10の(C)の場合は、電界強度検出が
強電界から弱電界まで広範囲にわたって比較的正確に行
われていることにより、無線ゾーンの境界付近にあって
受信入力感度が弱い場合も、また無線ゾーン内の基地局
に接近して受信入力感度が非常に強い場合でも、それぞ
れに過不足のない最適な送信出力Poを可変設定するこ
とが可能である。
【0084】さらに、図10の(C)に示したような広
ダイナミックレンジの電界強度検出が正確に行えるとい
うことは、図9の(A)と(B)に示すように、無線ゾ
ーンのサイズ縮小化にも非常に有利である。
【0085】無線ゾーンのサイズいわゆるセルサイズ
は、小さいほど周波数利用効率を高めるのに有利であ
る。すなわち、1つの無線ゾーンの中で同時使用可能な
周波数(チャンネル)の数は一定に限られている。した
がって、図9の(A)のように、比較的広い無線ゾーン
では、その広い無線ゾーンの中で一定数の周波数(チャ
ンネル)を使用しなければならない。ところが、図9の
(B)に示すように、無線ゾーンを狭くすることができ
れば、その狭い無線ゾーンの中で同じ数の周波数(チャ
ンネル)を使用することができる。つまり、無線ゾーン
の広さが仮に1/4になれば、同一広さの地域で使用可
能な周波数(チャンネル)を4倍に増加させることがで
きる。このことは、有限資源である周波数の利用効率を
高める上できわめて重要なことである。
【0086】しかしながら、無線ゾーンを狭くした場合
には解決しなければならぬ大きな問題が生じる。
【0087】すなわち、無線ゾーンを狭くすると、受信
電界強度の変化度合いが非常に激しくなる。一般に、無
線信号の受信電界強度は、送信側からの距離の2乗にほ
ぼ逆比例するような形で変化する。送信側からの距離が
仮に1000mであった場合、そこから100m移動し
ても受信電界強度の変化はそれほど大きくなく、したが
って通信品質を保つための適正な送信出力の変化もそれ
ほどではない。ところが、送信側からの距離が仮に10
0mであった場合、そこから100m移動した場合の受
信電界強度の変化は非常に著しいものとなり、したがっ
て通信損失を保つための適正な送信出力も大幅に変化す
る。
【0088】このように、無線ゾーンを狭くすること
は、周波数(チャンネル)の利用効率を高める上できわ
めて重要かつ有効であるが、その場合に生じる受信電界
強度の著しい変化により、従来はその利点を十分に活か
すことができないでいた。
【0089】ここで、図10の(C)のように電界強度
検出が強電界から弱電界まで比較的正確に行われ、無線
ゾーンの境界付近にあって受信入力感度が弱い場合で
も、また無線ゾーン内の基地局に接近して受信入力感度
が非常に強い場合でも、それぞれに過不足のない最適な
送信出力Poを可変設定することができれば、図9の
(B)のように無線ゾーンを狭くした場合でも、適正な
送信出力による高効率の運用が実現されるようになる。
【0090】つまり、図8に示した本発明の無線通信装
置によれば、無線ゾーンを狭くすることによって周波数
(チャンネル)の利用効率を高めことも可能となる。
【0091】図11は本発明の無線通信装置をゾーン選
択方式の携帯無線電話機いわゆるセルラーに適用した場
合の別の実施例を示す。
【0092】図8に示した実施例との相違点に着目して
説明すると、図11に示した無線通信装置では、信号強
度検出回路5の出力に基づいて制御部83により制御さ
れる信号切換回路14と、この切換回路14を介して受
信部RXの高周波入力部21に介入するアッテネータ1
3とを有し、受信電界強度に応じて高周波利得を、高周
波増幅有り、高周波増幅無し、アッテネータ介入の3段
階で切り換えるようにしてある。アッテネータ13はイ
ンピーダンス整合を考慮した無誘導型の抵抗アッテネー
タが使用されている。
【0093】これにより、仮に高周波増幅部21が過大
入力信号によって抑圧現象を生じるような強電界域で
も、その電界強度の検出を正確に行わせて、適正な送信
出力を可変設定させることができる。この場合、制御部
83は、高周波利得の切換に伴う電界強度検出出力のレ
ベル変化を考慮して制御動作を行うように構成される。
【0094】図12は本発明の無線通信装置をゾーン選
択方式の携帯無線電話機いわゆるセルラーに適用した場
合のさらに別の実施例を示す。
【0095】この実施例では、第1の信号経路100と
第2の信号経路200にそれぞれ別々の信号強度検出回
路5a,5bを設け、電界強度検出出力を信号経路10
0,200ごとにデジタル化して制御部83へ送る。制
御部83では、演算テーブルROM53などを参照しな
がら、2つのデジタル化された信号強度検出出力をデジ
タル処理によって加算合成し、この合成結果に基づいて
送信出力などの制御を実施する。
【0096】図13は本発明の無線通信装置をゾーン選
択方式の携帯無線電話機いわゆるセルラーに適用した場
合のさらにまた別の実施例を示す。
【0097】この実施例では、第1の信号経路100と
第2の信号経路200がそれぞれに周波数変換部22,
221を有していて、アンテナ1からの受信入力を周波
数変換する前の段階から分離して別々に伝達するように
構成している。そして、第1の信号経路200の方は受
信装置としての性能を優先する回路で構成し、第2の信
号経路200の方は強電界域での受信電界強度検出精度
を優先する回路で構成し、両信号経路100,200か
らそれぞれに取り出される検波信号ia,ibが加算合
成されることにより、受信電界強度の検出を弱電界から
強電界まで広いダイナミックレンジにわたって高精度に
行わせるようにしている。
【0098】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえ
ば、受信部RXの構成方式は、図示した実施例ではシン
グルスーパーヘテロダイン方式となっていたが、ダブル
スーパヘテロダインあるいはトリプルスーバヘテロダイ
ン方式であってもよい。また、送信部TXの変調方式
は、SSB(シングル・サイド・バンド)あるいはスペ
クトル拡散変調方式であってもよい。
【0099】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である携帯
電話機(セルラー)に適用する場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、たとえば固定運用
される無線通信装置またはシステムにも適用できる。
【0100】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものの効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
【0101】すなわち、受信信号の復調等を良好に行な
わせるための低NF化あるいは高感度を確保しつつ、そ
の受信信号の電界強度検出のダイナミックレンジを拡大
させて、その電界強度検出に基づく各種の制御を精度良
く行なわせることができる、という効果が得られる。
【0102】また、移動運用などの場面において通信品
質の安定的な確保を困難にすることなく、無線通信装置
の消費電力を低減させ、電池を電源とした場合はその長
寿命化をはかることができる、という効果が得られる。
【0103】さらに、無線ゾーンの縮小による周波数の
有効利用化にも非常に適する、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用された無線通信装置の第1
の実施例を示すブロック回路図
【図2】図1に示した装置における受信電界強度検出の
ダイナミックレンジを示すグラフ
【図3】図1のブロック回路図の詳細を示す回路図
【図4】本発明の第2の実施例を示すブロック回路図
【図5】従来の無線通信装置の構成を示すブロック回路
【図6】(A)は広ダイナミック型の増幅回路 (B)は低NF型の増幅回路
【図7】(A)は図6(A)の増幅回路の入出力特性図 (B)は図6(B)の増幅回路の入出力特性図
【図8】本発明の無線通信装置をセルラーに適用した第
1の実施例を示すブロック回路図
【図9】(A)は広い無線ゾーン(セル)の状態を示す
図 (B)は狭い無線ゾーン(セル)の状態を示す図
【図10】(A)は電界強度検出のダイナミックレンジ
が狭い場合の送信出力の問題を説明するグラフ (B)は電界強度検出のリニアリティが悪い場合の送信
出力の問題を説明するためのグラフ (C)電界強度検出のダイナミックレンジが広くかつリ
ニアリティが良好な場合の送信出力を説明するためのグ
ラフ
【図11】本発明の無線通信装置をセルラーに適用した
第2の実施例を示すブロック回路図
【図12】本発明の無線通信装置をセルラーに適用した
第3の実施例を示すブロック回路図
【図13】本発明の無線通信装置をセルラーに適用した
第4の実施例を示すブロック回路図
【符号の説明】
RX 無線受信部 TX 無線送信部 1 アンテナ 11 分波器 13 アッテネータ 14 信号切換回路 2 フロントエンド・チューナー部 21,221 周波数変換部(ダウンバーター) 3 中間周波増幅部(IF部) 31,32 増幅回路(通信品質優先) 33〜34 増幅回路 35 増幅回路(リミッタアンプ) 4 復調部 41 検波部 42 PCM復調部 43 低周波パワーアンプ 44 スピーカ 5,5a,5b 信号強度検出回路 52,52a,52b AD変換器 6 中間周波増幅部(IF部) 61,62 増幅回路(広ダイナミックレンジ優先) 71 マイクロホン 72 低周波プリアンプ 74 PCM変調部 75 増幅部(バッファ) 76 周波数変換部(アップバーター) 77 高周波電力増幅部 81 可変周波数発生回路 82 操作パネル 83 論理制御部(CPU) 100 第1の信号経路 200 第2の信号経路 300 無線ゾーン(セル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 恭一 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 高橋 健司 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社日立 製作所AV機器事業部内 (72)発明者 脇 倫夫 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 松岡 正 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を増幅して復調部へ伝達する第
    1の信号経路と、この第1の信号経路とは別に上記受信
    信号を伝達する第2の信号経路と、第1の信号経路から
    取り出される検波信号と第2の信号経路から取り出され
    る検波信号とから受信電界強度を検出する信号強度検出
    回路とを備えるとともに、第1の信号経路を低NF優先
    の回路で構成し、第2の信号経路を広ダイナミックレン
    ジ優先の回路で構成したことを特徴とする無線通信装
    置。
  2. 【請求項2】 第2の信号経路の入力側にアッテネータ
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装
    置。
  3. 【請求項3】 無線受信部と無線送信部を有する無線通
    信装置であって、受信信号の電界強度を検出する信号強
    度検出回路と、この信号強度検出回路の出力に基づいて
    上記無線送信部における無線送信出力を可変制御する制
    御手段とを備えたことを特徴とする無線通信装置。
  4. 【請求項4】 アンテナからの無線受信信号を増幅伝達
    する第1の信号経路と、この第1の信号経路の伝達出力
    によって受信信号の復調を行う復調部と、上記第1の信
    号経路とは別に上記無線受信信号を伝達する第2の信号
    経路と、上記第1の信号経路から取り出される検波信号
    と第2の信号経路から取り出される検波信号とから受信
    電界強度を検出する信号強度検出回路と、この信号強度
    検出回路の出力に基づいて無線送信出力を可変制御する
    制御手段とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の
    無線通信装置。
  5. 【請求項5】 第1の信号経路は低NF優先の回路で構
    成され、第2の信号経路は広ダイナミックレンジ優先の
    回路で構成されていることを特徴とする請求項3または
    4に記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】 第1の信号経路から取り出される第1検
    波信号と第2の信号経路から取り出される第2検波信号
    をそれぞれにデジタル化するAD変換手段と、デジタル
    化された第1検波信号と第2検波信号に基づいて受信信
    号強度をデジタル演算処理するとともに、このデジタル
    演算処理によって得られた受信信号強度に基づいて無線
    送信出力の最適化制御を行う制御手段とを備えた請求項
    3から5のいずれかに記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 アンテナからの無線受信信号の入力レベ
    ルを減衰させるアッテネータと、そのアッテネータをア
    ンテナと第1および第2の信号経路との間に切り離し可
    能に介入させる切換手段と、この切換手段の切換動作を
    信号強度検出出力に基づいて制御する制御手段を備えた
    請求項3から6のいずれかに記載の無線通信装置。
  8. 【請求項8】 検出された受信電界強度に基づいて無線
    ゾーンの選択制御を行う制御手段を備えた請求項3から
    7のいずれかに記載の無線通信装置。
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