JPH0711219U - すくい面を波形に形成したテーパ刃回転切削工具 - Google Patents
すくい面を波形に形成したテーパ刃回転切削工具Info
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- JPH0711219U JPH0711219U JP4257993U JP4257993U JPH0711219U JP H0711219 U JPH0711219 U JP H0711219U JP 4257993 U JP4257993 U JP 4257993U JP 4257993 U JP4257993 U JP 4257993U JP H0711219 U JPH0711219 U JP H0711219U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 すくい面を波形に形成したテーパ刃回転切削
工具における小径部の刃強度を向上させるとともに、良
好なびびり振動抑制性能が得られるようにする。 【構成】 一円錐面上において螺旋状に捩じれて設けら
れた外周刃18a〜18dのすくい面に略正弦曲線状の
波形の凹凸を成形するとともに、その波形の波長および
振幅を、一円錐面の大径側から小径側に向かうに従って
円錐面の直径に略正比例して漸減させた。
工具における小径部の刃強度を向上させるとともに、良
好なびびり振動抑制性能が得られるようにする。 【構成】 一円錐面上において螺旋状に捩じれて設けら
れた外周刃18a〜18dのすくい面に略正弦曲線状の
波形の凹凸を成形するとともに、その波形の波長および
振幅を、一円錐面の大径側から小径側に向かうに従って
円錐面の直径に略正比例して漸減させた。
Description
【0001】
本考案は、複数の外周刃が一円錐面上において捩じれているとともにすくい面 が波形に形成されたテーパ刃回転切削工具の改良に関するものである。
【0002】
一円筒面或いは円錐面上において螺旋状に捩じれているとともにその螺旋に沿 ってすくい面に波形の凹凸が形成されている複数の外周刃が、互いに波形の位相 をずらした状態で設けられている回転切削工具が知られている。特公昭47−1 0316号公報や米国特許第1,840,852号公報に記載されている切削工 具はその一例であり、このような切削工具によれば、外周刃のアキシャルレーキ が連続的に変化しているとともに波形の位相が互いにずれているため、びびり振 動が抑制されて重切削や高能率加工が可能になるとともに、優れた仕上げ面精度 が得られる。これらの回転切削工具の外周刃すくい面の波形は、螺旋に対して凹 凸が交互に連続して設けられることにより略正弦曲線状に形成されており、各波 形の波長および振幅は、外周刃全体に亘ってそれぞれ略一定とされている。
【0003】
しかしながら、外周刃が一円錐面上において螺旋状に捩じれて設けられている テーパ刃回転切削工具の場合、刃部の軸直角断面における直径が大径側から小径 側に向かうに従って次第に減少し、それに伴ってランド幅も狭くなるため、波形 の振幅が大径側から小径側まで一定であると、小径側では波形の谷底部における ランド幅が極端に小さくなって刃強度が低下するという問題があった。また、波 形の頂部と谷底部との間の工具軸心を中心とする振れ角度は小径側で大きく大径 側で小さいため、波形の位相ずれによって生じる軸直角断面での切れ刃の分割角 の差、すなわち不等分割の程度が小径側で大きく大径側で小さくなり、外周刃が 一円筒面上に設けられて分割角の差が略一定の適正値とされているものに比べて びびり振動の抑制性能が低下する。アキシャルレーキの変動幅も、大径側に比べ て小径側で大きくなり、切削性能の面で好ましくない。
【0004】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 すくい面を波形に形成したテーパ刃回転切削工具における小径部の刃強度を向上 させるとともに、良好なびびり振動抑制性能が得られるようにすることにある。
【0005】
かかる目的を達成するために、本考案は、一円錐面上において螺旋状に捩じれ ているとともにその螺旋に沿ってすくい面に波形の凹凸が形成されている複数の 外周刃が、互いに波形の位相をずらした状態で設けられているテーパ刃回転切削 工具において、前記波形を略正弦曲線状とし、その波長および振幅を前記一円錐 面の大径側から小径側に向かうに従って漸減させたことを特徴とする。
【0006】 なお、上記波形の波長および振幅は、前記一円錐面の直径に略正比例して変化 させることが望ましい。
【0007】
このようなテーパ刃回転切削工具においては、外周刃のすくい面が略正弦曲線 状の波形とされるとともに、その波長および振幅が一円錐面の大径側から小径側 に向かうに従って漸減させられているため、ランド幅が狭くなる小径側において も、波形の谷底部でランド幅が極端に小さくなることが回避されて刃強度が向上 する。また、波形の頂部と谷底部との間の工具軸心を中心とする振れ角度の工具 軸方向における変化が小さくなるため、位相ずれによる軸直角断面上の切れ刃の 分割角の差の変化も小さくなり、その分割角の差を適正な範囲内に維持すること により、切削の際のびびり振動抑制性能を向上させることができる。アキシャル レーキの変動幅についても、同様に工具軸方向における変化が小さくなり、良好 な切削性能が得られる。
【0008】 ここで、上記波形の波長および振幅を一円錐面の直径に略正比例して変化させ れば、上記振れ角度や分割角の差は直径寸法の変化に拘らず略一定となり、外周 刃各部におけるアキシャルレーキの変動幅も略一定に保つことができる。また、 外周刃の螺旋は、テーパが小さい場合には等リードでもよいが、テーパが大きい 場合には等ヘリックス角(等捩じれ角)とすることが望ましい。
【0009】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案の一実施例であるテーパ刃エンドミル10を軸心と直角な方向 から見た正面図である。テーパ刃エンドミル10は、フライス盤等に把持される シャンク12と先端側程小径となる円錐形状の刃部14とを同軸上に一体に備え ている。図2は刃部14の展開図であり、刃部14には、等ヘリックス角で4本 のねじれ溝16a,16b,16c,16d(以下、特に区別しない場合には単 にねじれ溝16という)が設けられることにより、4つの外周刃18a,18b ,18c,18d(以下、特に区別しない場合には単に外周刃18という)が一 円錐面上において螺旋状に形成されている。これらの外周刃18は、周方向にお いて等間隔で設けられているとともに、各々のすくい面20(図3などを参照) に滑らかな凹凸が形成されることにより一円錐面上で波形を成している。
【0010】 上記波形は所定の波長Lおよび振幅Aの略正弦曲線状を成しているとともに、 図2に例示する波長Ln ,Ln+1 ,Ln+2 および振幅An ,An+1 ,An+2 は、 大径側から小径側に向かうに従ってそれぞれ漸減させられており、Ln <Ln+1 <Ln+2 、およびAn <An+1 <An+2 の関係にある。特に本実施例においては 、上記波長Lおよび振幅Aが刃部14の円錐形状の直径に略正比例して変化させ られている。図3、図4、および図5は、直径D3,D2,D1がそれぞれ異な る軸方向各部における外周刃18aの同一尺度による断面図で、共に、ねじれ溝 16に直角で且つ波形の谷底部分における断面図である。各断面における波形の 頂部と谷底部との間の工具軸心Ot を中心とする振れ角度α3,α2,α1は、 振幅A3,A2,A1と直径D3,D2,D1との比が略同じであるため、α3 ≒α2≒α1となる。他の外周刃18b,18c,18dについても同様である 。
【0011】 因に、図9〜図11は、波長Lおよび振幅Aが一定の従来のテーパ刃エンドミ ルの外周刃断面図で、それぞれ上記図3〜図5に対応する図である。この場合、 振幅Aが軸心方向の位置に拘らず一定とされているため、波形の頂部と谷底部と の間の工具軸心Ot を中心とする振れ角度αが大径側から小径側に向かうに従っ て次第に大きくなり、α4<α5<α6となる。このため、図11に示す小径側 では、波形の谷底部におけるランド幅(角度β2に相当)が極端に小さくなり、 外周刃28の刃強度が低下するといった問題を生ずる。一方、本実施例のテーパ 刃エンドミル10においては、波形の振幅Aが円錐面の直径Dに略正比例して変 化しているため、対応する小径側の図5においても外周刃18aのランド幅に相 当する角度β1が大きく、適度な刃強度を確保できる。
【0012】 また、4つの外周刃18a,18b,18c,18dは、上記正弦曲線状を成 す波形の位相が工具軸方向においてそれぞれπ/2(=1/4ピッチ)ずつずら されている。図6、図7、および図8は、前記図3、図4、および図5と略同じ 位置における工具軸心Ot と直角な断面である。例えば直径がD3の図6におけ る各外周刃18a,18b,18c,18dの切れ刃22a3 ,22b3 ,22 c3 ,22d3 は、前記π/2の位相ずれにより波形の振幅A3に基づいて、工 具軸心Ot まわりの等角度間隔位置から周方向にずれた位置にある。図6では、 切れ刃22a3 が波形の谷底部であり、切れ刃22c3 が波形の頂部であり、切 れ刃22b3 および22d3 がそれぞれ振幅の中央である。このため、各切れ刃 相互間の工具軸心Ot まわりの分割角θab,θbc,θcd,θdaには、かかる位相 のずれにより大小の差ができ、θab=θbc<θcd=θdaの関係がある。この場合 、ねじれ溝16の螺旋のねじれ角をγとすると、最大分割角と最小分割角との差 は、例えばθcd−θab=α3/ cosγである。この大小関係は、軸直角断面の軸 心方向位置によって逐次変化し、周期的に入れ替わる。
【0013】 直径がD2の図7における切れ刃22a2 ,22b2 ,22c2 ,22d2 お よび分割角θab,θbc,θcd,θdaや、直径がD1の図8における切れ刃22a 1 ,22b1 ,22c1 ,22d1 および分割角θab,θbc,θcd,θdaについ ても同様であり、最大分割角と最小分割角との差はそれぞれα2/ cosγ,α1 / cosγである。ここで、本実施例では任意の断面における振れ角度α、例えば 前記α3,α2,α1が略等しいことから、それぞれの分割角間の差も略同じと なり、軸心方向における位置によってかかる分割角の差が殆ど変化しない。この ため、本実施例においては、図9〜図11の従来例のように、小径側ほど振れ角 度αが大きくなって分割角の差が増大し、びびり振動抑制性能が低下するという ような不都合を招くことがない。
【0014】 以上のように構成されたテーパ刃エンドミル10は、図示しないフライス盤等 にシャンク12が把持されて軸心まわりに回転駆動されることにより、前記4つ の外周刃18a,18b,18c,18dによって図示しない被削材に切削加工 を行う。その場合に、かかるテーパ刃エンドミル10の各外周刃18のすくい面 20は周方向に凹凸した波形を成しており、その外周刃18のアキシャルレーキ が連続的に変化しているとともに、その波形の位相が4つの外周刃18a,18 b,18c,18d間で互いにずらされているため、びびり振動等が抑制されて 切削性能が向上し、重切削や高能率切削が可能である。また、各外周刃18は一 円錐面上に形成されているため、切削性能の向上効果によって優れた仕上げ面精 度が得られる。
【0015】 一方、本実施例のテーパ刃エンドミル10は、上記すくい面20の波形が略正 弦曲線状にされるとともに、その波長Lおよび振幅Aが円錐面の大径側から小径 側に向かうに従って漸減させられているため、ランド幅が狭くなる小径側におい て波形の谷底部でのランド幅が極端に小さくなることが回避され、充分なランド 幅が確保されて外周刃18の刃強度が向上する。また、波形の頂部と谷底部との 間の工具軸心Ot を中心とする振れ角度αの軸心方向における変化が小さくなる ため、位相ずれによる軸直角断面上の切れ刃22の分割角の差の変化も小さくな り、その分割角の差を適正な範囲内に維持することにより、切削の際のびびり振 動抑制性能を向上させることができる。アキシャルレーキの変動幅についても、 工具軸方向における変化が小さくなり、良好な切削性能が得られる。特に本実施 例では、波形の波長Lおよび振幅Aが上記円錐面の直径に略正比例して変化して いるため、上記分割角の差およびアキシャルレーキの変動幅を略一定に保って最 も適正な値に維持できるため、優れたびびり振動抑制性能、切削性能を得ること が可能である。
【0016】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0017】 例えば、刃部14におけるテーパ角度や外周刃18の数およびねじれ方向、す くい面20の波形の波長Lや振幅Aなどは適宜設定できるし、複数の外周刃18 を軸心Ot まわりにおいて不等間隔で設けることもできる。
【0018】 また、各外周刃18における波形の位相ずれの方向を逆にしたり、外周刃18 a〜18dの周方向における順番を変更したりすることもできる。各外周刃18 の位相ずれは、必ずしも厳密にπ/2とする必要はないとともに、4つの外周刃 18の位相ずれが互いに同じである必要もない。
【0019】 また、軸端に切れ刃を有していないテーパ刃エンドミル以外のテーパ刃回転切 削工具や、切屑を分断するためのニックが逃げ面に設けられているものにも本考 案が同様に適用され得る。
【0020】 また、前記実施例では、外周刃18における波形の波長Lおよび振幅Aが円錐 の直径と略正比例して変化しているものであったが、必ずしも正比例させる必要 はなく、任意の2つの軸直角断面で波長Lおよび振幅Aを比較したときに、大径 側よりも小径側の方がそれぞれ小さくなっておれば良い。
【0021】 また、前記実施例では、等ヘリックス角とされた螺旋に沿って波形が形成され た場合であったが、等リードとされた螺旋に沿って波形が形成されている場合で あっても差支えない。
【0022】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図1】本考案の一実施例であるすくい面を波形に形成
したテーパ刃回転切削工具の正面図である。
したテーパ刃回転切削工具の正面図である。
【図2】図1のテーパ刃回転切削工具の外周刃を示す展
開図である。
開図である。
【図3】図1のテーパ刃回転切削工具の大径側部分にお
ける外周刃のねじれ溝と直角な断面図である。
ける外周刃のねじれ溝と直角な断面図である。
【図4】図1のテーパ刃回転切削工具の中間部分におけ
る外周刃のねじれ溝と直角な断面図である。
る外周刃のねじれ溝と直角な断面図である。
【図5】図1のテーパ刃回転切削工具の小径側部分にお
ける外周刃のねじれ溝と直角な断面図である。
ける外周刃のねじれ溝と直角な断面図である。
【図6】図3と略同じ軸方向位置における軸直角断面図
である。
である。
【図7】図4と略同じ軸方向位置における軸直角断面図
である。
である。
【図8】図5と略同じ軸方向位置における軸直角断面図
である。
である。
【図9】従来のテーパ刃回転切削工具の外周刃を示す断
面図で、図3に対応する図である。
面図で、図3に対応する図である。
【図10】従来のテーパ刃回転切削工具の外周刃を示す
断面図で、図4に対応する図である。
断面図で、図4に対応する図である。
【図11】従来のテーパ刃回転切削工具の外周刃を示す
断面図で、図5に対応する図である。
断面図で、図5に対応する図である。
10:テーパ刃エンドミル(テーパ刃回転切削工具) 18a,18b,18c,18d:外周刃 20:すくい面
Claims (2)
- 【請求項1】 一円錐面上において螺旋状に捩じれてい
るとともに該螺旋に沿ってすくい面に波形の凹凸が形成
されている複数の外周刃が、互いに波形の位相をずらし
た状態で設けられているテーパ刃回転切削工具におい
て、 前記波形を略正弦曲線状とし、その波長および振幅を前
記一円錐面の大径側から小径側に向かうに従って漸減さ
せたことを特徴とするすくい面を波形に形成したテーパ
刃回転切削工具。 - 【請求項2】 前記波長および振幅は、前記一円錐面の
直径に略正比例して変化している請求項1に記載のすく
い面を波形に形成したテーパ刃回転切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4257993U JPH0711219U (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | すくい面を波形に形成したテーパ刃回転切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4257993U JPH0711219U (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | すくい面を波形に形成したテーパ刃回転切削工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0711219U true JPH0711219U (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=12639988
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4257993U Pending JPH0711219U (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | すくい面を波形に形成したテーパ刃回転切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0711219U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002233909A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-08-20 | Osg Corp | 回転切削工具 |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP4257993U patent/JPH0711219U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002233909A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-08-20 | Osg Corp | 回転切削工具 |
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