JPH0711228A - シリコーン粘着剤組成物、粘着テープ及び粘着方法 - Google Patents

シリコーン粘着剤組成物、粘着テープ及び粘着方法

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JPH0711228A
JPH0711228A JP15016593A JP15016593A JPH0711228A JP H0711228 A JPH0711228 A JP H0711228A JP 15016593 A JP15016593 A JP 15016593A JP 15016593 A JP15016593 A JP 15016593A JP H0711228 A JPH0711228 A JP H0711228A
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元亮 岩淵
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勇 森泉
Mitsuhiro Takarada
充弘 宝田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シリコーンゴムに対する接着力、特に高温で
の接着力が改良されたシリコーン粘着剤組成物及びこれ
を用いた粘着テープ等を提供する。 【構成】(A)末端及び/又は側鎖に2個以上のビニル
基を有する鎖状のオルガノポリシロキサン及び/又は末
端にシラノール基を有し側鎖にビニル基を有し又は有し
ない鎖状のオルガノポリシロキサン、(B)トリオルガ
ノシロキシ単位及びSiO2単位からなり、前者対後者のモ
ル比が 0.5〜1.2 の範囲にあり、シラノール基を有する
オルガノポリシロキサン、(C)ケイ素原子に結合した
水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン、(D)B-O-Si結合を有する有機ケイ
素化合物及び(E)白金系触媒を含有してなる組成物。
末端にシラノール基を有する鎖状のオルガノポリシロキ
サン、(B)成分、(D)成分、有機過酸化物を含有し
てなる組成物。また、これを用いた粘着テープ等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーンゴムとの接
着力が改良されたシリコーン粘着剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコーン粘着剤として、(CH3)3
SiO0.5単位及びSiO2単位を有するポリシロキサンいわゆ
るMQレジンとジメチルシリコーン生ゴムの縮合物から
なるシリコーン粘着剤が知られている。この粘着剤は、
接着力、凝集力等を高める目的で過酸化物による架橋が
行われているが、シリコーンゴムとの接着力は十分とは
いえない。
【0003】過酸化物架橋は 180〜200 ℃といった高温
で行われるので、熱変形温度の低い基材への適用やエネ
ルギーコスト面で不利なため、アルケニル基含有オルガ
ノポリシロキサン、MQレジン及びSi-H基含有ポリシロ
キサンからなる低温硬化性付加型シリコーン粘着剤が提
案された(特開昭63-22886号公報参照)。この粘着剤は
種々の金属やテープ基材で安定した接着力を与えるが、
シリコーンゴムに対してはかなり接着性に劣るものであ
る。
【0004】さらに、シリコーンゴム組成物にシリコー
ン系粘着剤及びホウ酸メチル、ホウ酸プロピル、ホウ酸
ブチル、ホウ酸トリエチル等のホウ酸化合物からなる組
成物を成形・硬化して、粘着性シリコーン成形体を得る
方法が特開平2-269157号公報に開示されていて、これら
のホウ酸化合物はシリコーンゴムとシリコーン粘着剤と
の自己融着付与性を有していることが知られている。し
かし、これらのホウ酸アルキルをシリコーン粘着剤に添
加し、シリコーンゴムに貼付した場合、常温での接着性
には優れるものの、これらのホウ酸アルキルが耐熱性に
乏しいため 150℃以上の高温にさらすと凝集破壊を起こ
し、良好なシリコーン粘着剤組成物とはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような状況か
ら、本発明はシリコーンゴムに対する接着力、特に高温
での接着力が改良されたシリコーン粘着剤組成物及びこ
れを用いた粘着テープ等を提供しようとしてなされたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するため鋭意検討の結果、B-O-Si結合を有する有
機ケイ素化合物を含有せしめたシリコーン粘着剤組成物
が優れた特性を示し、付加型架橋、過酸化物架橋のいず
れにおいても課題を解決できる可能性があることを見出
し、さらにその他の成分についても検討を加えて本発明
に至った。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、(A)下記一
般式(1)で示されるオルガノポリシロキサン及び一般
式(2)で示されるオルガノポリシロキサンから選ばれ
る1種又は2種以上
【化3】 (但し、式中のR1はアルケニル性不飽和基を含まない一
価の炭化水素基、nは0〜3の整数、k、qはそれぞれ
0又は正の整数であるがn=0の時qは2以上の整数、
j、pは 100以上の整数) (B)R2 3SiO0.5 単位(但し、式中のR2は一価の炭化水
素基)及びSiO2単位からなり、R2 3SiO0.5 単位/SiO2
位のモル比が 0.5〜1.2 の範囲内にあるオルガノポリシ
ロキサン、(C)1分子中にケイ素原子に結合した水素
原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェン
ポリシロキサン、(D)B-O-Si結合を有する有機ケイ素
化合物及び(E)白金系触媒を含有してなるシリコーン
粘着剤組成物、
【0008】(a)下記一般式(3)で示されるオルガ
ノポリシロキサン、
【化4】 (但し、式中のR3は一価の炭化水素基、rは 100以上の
整数) (b)R4 3SiO0.5 単位(但し、式中のR4は一価の炭化水
素基)及びSiO2単位からなり、R4 3SiO0.5 単位/SiO2
位のモル比が 0.5〜1.2 の範囲内にあるオルガノポリシ
ロキサン、(d)B-O-Si結合を有する有機ケイ素化合物
及び(e)有機過酸化物を含有してなるシリコーン粘着
剤組成物、
【0009】また、支持体テープ上に前記のシリコーン
粘着剤組成物を用いた粘着層を設けてなるシリコーン粘
着テープ、さらには、このシリコーン粘着テープを用い
ることによりシリコーンゴムと支持体テープとを粘着す
る方法、にある。
【0010】以下に本発明について詳しく説明する。一
般に(A)成分もしくは(a)成分の如き高粘度のジオ
ルガノポリシロキサンと(B)、(b)成分であるMQ
レジンを混合もしくは反応させて得られた組成物によ
り、金属、プラスチック、紙、セラミックス等を粘着さ
せることができ、さらに(C)成分と(E)成分、ある
いは(e)成分で加硫(架橋)することにより、上記被
着体での凝集力も高めることができるが、シリコーンゴ
ムに対しては粘着力に乏しく、凝集力も弱くなる。そこ
で、本発明者らはシリコーンゴムに対する粘着力と凝集
力を改良するための検討を行い、B-O-Si結合を有する有
機ケイ素化合物を加えて加硫することにより、上記いず
れの加硫系においても優れた特性が得られることを見出
したのである。
【0011】すなわち、本発明のシリコーン粘着剤組成
物は、(A)成分の高粘度のオルガノポリシロキサン、
(B)成分の粘着性を付与するオルガノポリシロキサン
(MQレジン)、(C)成分のオルガノハイドロジェン
ポリシロキサン、(D)成分のB-O-Si結合を有する有機
ケイ素化合物及び(E)成分の白金系触媒を含有するも
の、あるいは(a)成分の高粘度のオルガノポリシロキ
サン、(b)成分のMQレジン、(d)成分のB-O-Si結
合を有する有機ケイ素化合物及び(e)成分の有機過酸
化物を含有するものである。
【0012】まず、(A)〜(E)成分を含有する組成
物について説明する。(A)成分のオルガノポリシロキ
サンとしては、下記一般式(1)で示されるオルガノポ
リシロキサン及び一般式(2)で示されるオルガノポリ
シロキサンの中から1種又は2種以上を選んで使用す
る。
【化5】
【0013】一般式(1)及び(2)中のR1はアルケニ
ル性不飽和基を含まない一価の炭化水素基であり、具体
的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の
アルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベ
ンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、クロロプロ
ピル基、トリフルオロプロピル基等のハロアルキル基な
どが例示され、1分子中のR1は全て同一でもよく、また
異なるものがあってもよいが、特に工業的にはメチル基
主体が好ましく、フェニル基も好ましい。k、qはそれ
ぞれ0又は正の整数で、n=0の時、qは2以上の整数
であるが、nが1以上3以下の時はqは0〜1000の整数
とすればよく、特に0〜20とすればよい。いずれにして
も、(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン中のSi-H基と架橋できるビニル基が1分子中に複数個
あれば使用可能である。
【0014】また、シロキサン鎖の長さについては、式
(1)及び式(2)中のj、pとして100 以上の整数で
あり、好ましくは 200〜100000である。j、pが 100未
満では粘着特性が悪く本発明の目的を達しえない。
(A)成分の粘度としては 20000センチポイズ以上、特
に 100万センチポイズ以上が好ましく、具体的には通常
シリコーン生ゴムと呼ばれる形態のオルガノポリシロキ
サンが好ましい。j、pが100 以上であればオイル状の
オルガノポリシロキサンも粘着特性的には使用可能であ
る。
【0015】(B)成分のオルガノポリシロキサンは加
硫後に粘着性を付与する成分であり、前記のとおりR2 3S
iO0.5 及びSiO2単位からなるものである。式中のR2は一
価の炭化水素基であるが、このほか少量のシラノール基
を含む。シラノール基は一価の炭化水素基と併存するこ
とが好ましい。一価の炭化水素基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基等のアルキル基、ビニル基、アリ
ル基等のアルケニル基などが例示され、1分子中のR2
全て同一でもよく、また異なるものがあってもよいが、
メチル基とビニル基が好ましく、特に全R2基中の95モル
%以上がメチル基であることが好ましい。また、R2 3SiO
0.5 単位/SiO2単位のモル比は 0.5〜1.2 であるが、特
に、0.65〜0.95の範囲内にあることが好ましい。この比
が 0.5未満では粘着力、タックが低下する場合があり、
1.2 を超えると凝集力が低下する場合がある。この
(B)成分は1種又は2種以上を選んで配合するが、そ
の配合量は(A)成分 100重量部(以下、重量部を部と
省略)に対し、(B)成分50〜250 部、特に 100〜200
部の範囲とすることが好ましい。
【0016】(C)成分のオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンは架橋剤として機能するもので、ケイ素原子
に結合している水素原子が(A)成分中のビニル基とヒ
ドロシリル化反応して架橋する。(C)成分としては1
分子中にケイ素原子に直接結合している水素原子を少な
くとも2個含有すれば特に限定はされないが、例えば下
記式で示されるものがあげられる。 (CH3)3SiO[Si(CH3)2O]a[SiH(CH3)O]bSi(CH3)3、(CH3)3Si
O[SiH(CH3)O]cSi(CH3)3、[SiH(CH3)O]d:環状シロキサ
ン、(CH3)2HSiO[Si(CH3)2O]eSiH(CH3)2 、(CH3)2HSiO[S
i(CH3)2O]f[SiH(CH3)O]gSiH(CH3)2 (但し、上記式中、a、b、c、e、f 及びg は2以上の整数、
d は3以上の整数を表す。) また、(CH3)2HSiO0.5 単位及び/又は(CH3)HSiO 単位を
含み、さらに(CH3)3SiO0.5単位、(CH3)2SiO 単位、(C6H
5)2SiO単位、(CH3)SiO1.5 単位、(C6H5)SiO1.5単位及び
SiO2単位から選ばれる少なくとも1種の単位を有するハ
イドロジェンポリシロキサンを使用することができる。
【0017】(C)成分は1種又は2種以上を選んで配
合するが、その配合量は(C)成分中のケイ素原子に直
接結合した水素原子の全原子数(モル数)(H)と
(A)成分中の全ビニル基のモル数(Vi)の比(H)
/(Vi)が 0.1〜15、特に1〜10の範囲になるように
配合することが好ましい。この比が 0.1未満になると架
橋密度が低くなって凝集力も低くなり、加熱すると
(A)成分のクラッキングにより粘着剤が発泡する場合
があり、15を超えるとタック及び粘着力が低くなると共
に水素ガスによる発泡が生じ易くなる場合がある。
【0018】(D)成分のB-O-Si結合を有する有機ケイ
素化合物は、被着体特にシリコーンゴムとの接着性を向
上させる成分で、シリコーンゴムと本発明のシリコーン
粘着剤を融着させるものである。(D)成分はB-O-Si結
合を有する有機ケイ素化合物であれば特に限定されるも
のではなく、単量体、オリゴマーあるいはポリマーが使
用され、例えば下記式(4) R5 a(R6O)bSiO(4-a-b)/2 ・・・(4) (式中のR5は一価の炭化水素基、R6は水素又は一価の炭
化水素基、a、bは0<a<4、0<b<4かつ0<a
+b≦4を満たす正数を表す。)で示されるオルガノシ
ランあるいはオルガノポリシロキサンとホウ酸の反応物
があげられる。
【0019】式中のR5としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基等
のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、
ビニル基、アリル基等のアルケニル基が例示され、R6
しては水素あるいはメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基、
イソプロペニル基等のアルケニル基が例示されるが、1
分子中のR5、R6の各々は全て同一である必要はない。ま
たホウ酸の水酸基と R6O基は特に合わせる必要はない
が、等モルあるいは R6O基過剰の方が本化合物の保存安
定性の面で好ましい。
【0020】具体的な化合物としては、 [(CH3)3SiO]3B、 [(CH3)3SiO]2BOH、 [HOSi(CH3)2O]3B、
[(C6H5)3SiO]3B、 [(CH3)3SiO]2BOSi(CH3)2OH、 [(C6H5)2HOSiO]3B、 [(C
6H5)2HOSiO]2BOH、 CH3SiO1.5・BO1.5、 C6H5SiO1.5・BO1.5、 (CH3)3SiO0.5・(C
H3)2SiO・BO1.5、 CH3SiO1.5・(CH3)2SiO・BO1.5、 CH3SiO1.5・SiO2・BO1.5、 n
-C4H9SiO1.5・BO1.5、 n-C5H11SiO1.5・BO1.5、 cyclopentyl-SiO1.5・BO1.5、 i-C
3H7SiO1.5・BO1.5、 i-C3H7SiO1.5・(CH3)2SiO・BO1.5、 cyclohexyl-SiO1.5・BO
1.5、 i-C3H7SiO1.5・CH3SiO1.5・BO1.5、 i-C4H9SiO1.5・BO1.5、 i-C4H9SiO1.5・CH3SiO1.5・BO1.5、 i-C4H9SiO1.5・(CH3)2S
iO・BO1.5 等が例示され、特にイソプロピル基、イソブチル基、フ
ェニル基等を有するシランとホウ酸の反応物、あるいは
長鎖シロキサンとホウ酸の反応物が加水分解しにくいた
め、外観上も好ましいものである。すなわち、高温高湿
下で粘着剤組成物を基材に塗工し架橋硬化するまでの間
に加水分解が起こりにくく、オルガノポリシロキサンに
不溶のホウ酸が生成しにくいためである。
【0021】(D)成分は1種又は2種以上を選んで配
合するが、その配合量は(A)成分100部に対し(D)
成分 0.3〜30部、特に 0.5〜20部とすることが好まし
い。0.3 部未満ではシリコーンゴムとの接着性に乏し
く、30部を超えるとオルガノポリシロキサンとの相溶性
に乏しく硬化後の粘着剤の外観が白濁する場合がある。
【0022】(E)成分の白金系触媒はヒドロシリル化
反応を促進する触媒で、金属白金でも白金化合物でもよ
い、具体的には塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィンと
の錯体、塩化白金酸とビニルシロキサンとの錯体等が例
示される。(E)成分は1種又は2種以上を選んで添加
するが、その添加量は前記(A)〜(D)成分の合計量
に対し1〜5000ppm 特に5〜2000ppm とすることが好ま
しい。1ppm 未満の添加量では架橋密度が低く凝集力が
低下する場合があり、5000ppm を超えるとタック及び粘
着力が低くなると共に可使時間が短くなる場合があり、
経済的にも不利になる。さらに、可使時間を長くする目
的で、各種のエチニル化合物、アミン化合物、リン化合
物等を付加反応(ヒドロシリル化反応)の抑制剤として
配合することができる。
【0023】一般に本発明の粘着剤組成物を得るには、
まず(A)成分と(B)成分を25℃〜150 ℃で1時間〜
48時間混合、反応させる。この際アルカリ縮合触媒、希
釈溶剤を用いてもよい。ついで得られた反応物に
(C)、(D)、(E)成分を混合する。
【0024】次に、(a)〜(e)成分を含有する組成
物について説明する。(a)成分は前記のとおり一般式
(3)
【化6】 で示されるオルガノポリシロキサンで、式中のR3は一価
の炭化水素基、rは 100以上の整数である。R3としては
(A)成分のR1の場合と同じ基及びアルケニル性基が例
示される。rが100 未満では粘着特性が悪く本発明の目
的を達しえない。(a)成分としては(A)成分と同様
20000センチポイズ以上、特に 100万センチポイズ以上
の生ゴムと呼ばれる形態のオルガノポリシロキサンが好
ましい。その他についても(A)成分の場合と同様の考
え方が適用される。
【0025】(b)成分のMQレジンとしては前記
(B)成分の場合と同じ範囲のものが使用される。ま
た、(d)成分のB-O-Si結合を有する有機ケイ素化合物
としては前記(D)成分の場合と同じ範囲のものが使用
され、この成分は(a)〜(e)成分を含有する組成物
においても(A)〜(E)成分を含有する組成物の場合
と同様に有効に作用する。
【0026】(e)成分は(a)成分及び(b)成分を
硬化させるための加硫剤であり、有機過酸化物であれば
特に限定されるものではない。これには、例えば過酸化
ベンゾイル、過酸化クミル、過酸化t-ブチルクミル、過
酸化t-ブチル、過酸化2,4-ジクロロベンゾイル、過酸化
t-ブチルイソブチレート、過酸化t-ブチルベンゾエー
ト、過酸化t-ブチル−2-エチルヘキサレート、2,2-ビス
過酸化t-ブチルオクタン、1,1-ビス過酸化t-ブチルシク
ロヘキサン、2,5-ジメチル−2,5-ジ過酸化ベンゾイルヘ
キサン等が挙げられる。(e)成分は1種又は2種以上
を選んで添加するが、その添加量は前記(a)〜(d)
成分の合計量に対し 0.5〜5重量%、特に1〜3重量%
とすることが好ましく、 0.5重量%未満の添加量では架
橋密度が低く凝集力が低下する傾向があり、5重量%を
超えるとタック及び粘着力が低くなると共に過酸化物の
分解残渣が残存しやすくなる場合がある。
【0027】一般に本発明の粘着剤組成物を得るには、
まず(a)成分と(b)成分を25℃〜150 ℃で1時間〜
48時間混合、反応させる。この際アルカリ縮合触媒、希
釈溶剤を用いてもよい。ついで得られた反応物に
(d)、(e)成分を混合する。
【0028】本発明の組成物は、無溶剤下あるいは溶剤
で希釈して使用される。塗工性改良や膜厚制御の目的
で、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタン、ヘキサメチルジシロキサン、オク
タメチルシクロテトラシロキサン、酢酸エチル、メチル
エチルケトン等の溶剤で希釈してもよい。
【0029】このようにして得られた本発明のシリコー
ン粘着剤組成物を、種々の基材に塗布し硬化させて粘着
層を形成させれば、シリコーンゴムを貼付することがで
き、優れた接着特性が得られる。この基材としては、例
えばポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
イミド、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
リフェニレンスルフィド等のプラスチックフィルム、和
紙、合成紙等の紙、布、グラスウール、金属箔などの種
々の材質のものが使用できる。(A)〜(E)成分を含
有する組成物の場合は硬化条件として 100〜130 ℃で1
〜3分間が、(a)〜(e)成分を含有する組成物の場
合は硬化条件として130 〜200 ℃で1〜15分間が一般的
に用いられる。
【0030】本発明のシリコーン粘着剤組成物によれ
ば、特に高温での凝集力の低下が抑えられ、シリコーン
ゴムへの接着に関しても優れた特性が得られる。これは
ホウ酸化合物のオルガノポリシロキサンへの自己融着性
によると共に、特にB-O-Si結合が熱的にも安定で加熱し
てもクラッキングしにくいためと考えられる。したがっ
て、本発明のシリコーン粘着剤組成物は耐熱性粘着テー
プやラベル等の用途に好適である。
【0031】
【実施例】
(実施例1)(CH3)3SiO0.5単位とSiO2単位とからなり、
そのモル比が0.75:1.0 であるメチルポリシロキサン 1
50部、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポ
リシロキサン(ビニル基含有量 0.001モル%、相対粘度
2.8) 100部及びトルエン 163部の混合物を 110℃で6
時間加熱攪拌した後、冷却して粘稠溶液を得た。この溶
液の固形分 100部に対し、平均組成式(CH3)3SiO[(CH3)H
SiO]38Si(CH3)3で示されるメチルハイドロジェンポリシ
ロキサン0.11部、[(CH3)2SiO]0.8(i-C4H9SiO1.5)0.1(BO
1.5)0.1 で示されるボロンシロキサン5部及び塩化白金
酸の 0.5%イソプロピルアルコール溶液5部を混合し
て、不揮発分60%のシリコーン粘着剤−1を得た。次
に、このシリコーン粘着剤−1を厚さ50μm、巾2.5cm
のポリイミドフィルムに乾燥膜厚が40μmになるように
塗工した後、 130℃で1分間加熱してポリイミド基材の
粘着テープを作成した。
【0032】(実施例2)(CH3)3SiO0.5単位とSiO2単位
とからなり、そのモル比が0.75:1.0 であるメチルポリ
シロキサン 110部、両末端ヒドロキシル基封鎖ジメチル
ポリシロキサン(相対粘度 2.8) 100部及びトルエン 1
45部の混合物を 110℃で5時間加熱攪拌した後、冷却し
て粘稠溶液を得た。この溶液の固形分 100部に対し、
[(CH3)2SiO]0.8(i-C4H9SiO1.5)0.1(BO1.5)0.1 で示され
るボロンシロキサン5部及び過酸化ベンゾイル2部を混
合して、不揮発分60%のシリコーン粘着剤−2を得た。
次に、このシリコーン粘着剤−2を実施例1と同様にし
て塗工し、 150℃で15分間加熱してポリイミド基材の粘
着テープを作成した。
【0033】(比較例1)実施例1のボロンシロキサン
を全く配合せずに、その他は実施例1と同様にしてシリ
コーン粘着剤−3を調製した。これを用いて実施例1と
同様にして粘着テープを作成した。
【0034】(比較例2)実施例2のボロンシロキサン
を全く配合せずに、その他は実施例2と同様にしてシリ
コーン粘着剤−4を調製した。これを用いて実施例2と
同様にして粘着テープを作成した。
【0035】以上のようにして得られた粘着テープにつ
いて、下記に示す方法でタック、粘着力、凝集力及び耐
熱性を測定した。結果を表1に示す。 〈タック〉粘着テープの粘着剤層を上にした状態で傾斜
角30°の斜面上に置き、助走距離10cmのところから鋼球
(JIS-G-4805のSUJ2)を転がして、粘着剤層10cmの範囲
内で止まる鋼球の最大の直径(インチ)で示した(傾斜
式ボールタック測定法)。測定条件は温度25±2 ℃、相
対湿度65±5 %。
【0036】〈粘着力〉粘着テープをシリコーンゴムシ
ート[信越化学工業(株)製、KE-951U ゴムコンパウン
ドを加熱加圧成形したもの]にローラー(厚さ約6mmの
ゴム層で被覆された重さ2000±50g の金属製)を用いて
圧着速度 300mm/分で1往復させることにより圧着し
た。25±2 ℃、65±5 %RH下に24時間放置後、島津製
作所(株)製オートグラフを用い 300mm/分の速度で 1
80°方向に引き剥した時の剥離力を測定した。
【0037】〈凝集力〉粘着力測定の試験片と全く同様
に(粘着面積は長さ、幅ともに25mm)貼り合わせ、この
粘着テープの下端に1kgの荷重をかけ、室温下に30分間
懸垂した後のズレ距離を読取顕微鏡で測定した。
【0038】〈耐熱性〉粘着力測定の試験片と全く同様
に(粘着面積は長さ、幅ともに25mm)貼り合わせ、 100
℃のオーブン中に2時間放置後、この粘着テープの下端
に1kgの荷重をかけ、室温下に30分間懸垂した後のズレ
距離を読取顕微鏡で測定すると同時に目視により外観の
変化を観察した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明によりシリコーンゴムに対する接
着力が改良された新規なシリコーン粘着剤組成物及びこ
れを用いた粘着テープ等が提供された。シリコーンゴム
は耐熱性が良好なことから高温で使用されることが多
く、このような時、本発明のシリコーン粘着剤組成物及
びこれを用いた粘着テープ等はシリコーンゴムに塗布
し、貼付けるのに好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 101 8413−4F 27/18 Z 8413−4F C09J 5/00 JGT 7/02 JKD JKE 183/04 183/05 (72)発明者 森泉 勇 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 宝田 充弘 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式(1)で示されるオルガ
    ノポリシロキサン及び一般式(2)で示されるオルガノ
    ポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上 【化1】 (但し、式中のR1はアルケニル性不飽和基を含まない一
    価の炭化水素基、nは0〜3の整数、k、qはそれぞれ
    0又は正の整数であるがn=0の時qは2以上の整数、
    j、pは 100以上の整数) (B)R2 3SiO0.5 単位(但し、式中のR2は一価の炭化水
    素基)及びSiO2単位からなり、R2 3SiO0.5 単位/SiO2
    位のモル比が 0.5〜1.2 の範囲内にあるオルガノポリシ
    ロキサン、(C)1分子中にケイ素原子に結合した水素
    原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェン
    ポリシロキサン、(D)B-O-Si結合を有する有機ケイ素
    化合物及び(E)白金系触媒を含有してなるシリコーン
    粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】(a)下記一般式(3)で示されるオルガ
    ノポリシロキサン、 【化2】 (但し、式中のR3は一価の炭化水素基、rは 100以上の
    整数) (b)R4 3SiO0.5 単位(但し、式中のR4は一価の炭化水
    素基)及びSiO2単位からなり、R4 3SiO0.5 単位/SiO2
    位のモル比が 0.5〜1.2 の範囲内にあるオルガノポリシ
    ロキサン、(d)B-O-Si結合を有する有機ケイ素化合物
    及び(e)有機過酸化物を含有してなるシリコーン粘着
    剤組成物。
  3. 【請求項3】支持体テープ上に請求項1又は請求項2に
    記載のシリコーン粘着剤組成物を用いた粘着層を設けて
    なるシリコーン粘着テープ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のシリコーン粘着テープを
    用いることによりシリコーンゴムと支持体テープとを粘
    着する方法。
  5. 【請求項5】B-O-Si結合を有する有機ケイ素化合物がホ
    ウ酸と下記一般式(4) R5 a(R6O)bSiO(4-a-b)/2 ・・・(4) (但し、式中のR5は一価の炭化水素基、R6は水素又は一
    価の炭化水素基、a、bは0<a<4、0<b<4かつ
    0<a+b≦4を満たす正数)で示されるオルガノシラ
    ン又はオルガノポリシロキサンとの反応物である請求項
    1又は請求項2に記載のシリコーン粘着剤組成物。
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