JPH07112628B2 - キーホール式片面溶接方法 - Google Patents

キーホール式片面溶接方法

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JPH07112628B2
JPH07112628B2 JP2406796A JP40679690A JPH07112628B2 JP H07112628 B2 JPH07112628 B2 JP H07112628B2 JP 2406796 A JP2406796 A JP 2406796A JP 40679690 A JP40679690 A JP 40679690A JP H07112628 B2 JPH07112628 B2 JP H07112628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速回転アーク溶接法
を適用したキーホール式片面溶接方法に関し、さらに詳
しくは断続的な仮付ビードの有る開先の片面溶接におけ
る裏ビード形状を、アークセンサすなわち、溶接電流や
アーク電圧からの情報に基づいて安定に制御するように
したキーホール式片面溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アーク直下にキーホールを形成しながら
片面溶接を行う従来のアーク溶接方法において、裏ビー
ド形状を制御するには、一般にバッキング法が使用さ
れ、さらにバッキング材に、例えばアーク光量を検出す
る光センサを取り付けて、溶接電流、電圧、溶接速度等
の溶接条件を制御するなどの方法をとっている(特公昭
62−36787号)。また、このようなセンサを設け
ない場合には、アーク電圧または溶接電流と裏ビードの
幅との間に予めある相関関係を求めておき、この相関に
基づき裏ビード幅を制御するという方法もある(特開昭
61−137676号、特開昭61−180677
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
光センサによる制御方法では、バッキング材及び光セン
サを溶接トーチと同期させて移動させるバッキング装置
が必要であり、このようなバッキング装置は複雑で、ま
たその設置が困難な場合がある。
【0004】一方、アーク電圧または溶接電流との相関
から裏ビード幅を制御する方法では、溶接条件や開先形
状、板厚その他種々の条件に応じた相関関係を全て把握
しておく必要があり、これらの変動要因の決定方法が難
しく、また開先状態に変動が生じた場合には(開先状
態、例えばルートギャップやルートフェースの変動は実
際の片面溶接ではしばしば起こり得る)、安定した裏ビ
ードの形状の制御は一層難しくなる。
【0005】一般に、裏ビードを良好に出すためには開
先状態を均一に保つ必要があるが、現実的には、ルート
ギャップ、ルートフェースが変化する場合が多い。そこ
で、通常は本溶接を行う前に開先を所定間隔で仮付溶接
する。
【0006】しかし、このような断続的な仮付溶接をし
た開先では仮付ビードの有る区間と無い区間が混在する
ため、それぞれの区間について溶接条件も当然に変わっ
てくる。上記の従来法はいずれも、仮付ビードの無い均
一な開先形状であることが当然の前提条件となってい
る。
【0007】そこで、本発明者らは断続的な仮付ビード
が存在するような開先に対しても、特別のセンサを使用
することなく、裏ビード形状の制御ができる技術の開発
に努めた。その結果、本出願人の特許出願に係る特開昭
64−15287号、特開昭62−248571号の技
術をさらに発展させることで解決できることがわかっ
た。すなわち、これらの特許公報は高速で回転するアー
ク自体をセンサとして利用し、このアークセンサにより
開先倣い制御を行う高速回転アーク溶接法を示している
が、この方法でキーホールを形成しながら片面溶接を行
うと、仮付ビードの個所ではアークの回転位置の前方点
f におけるアーク電圧が変化し、またアークの回転位
置の後方点Cr におけるアーク長の変化が、開先状態の
変動による裏ビード形状の変化に対応することが判明し
た。
【0008】本発明は、このような知見に基づいてなさ
れたもので、断続的な仮付ビードの有る開先に対し、特
別のセンサを用いることなくアークセンサの情報のみに
基づいて、安定した裏ビード形状の制御ができるキーホ
ール式片面溶接方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るキーホール式片面溶接方法は、アーク
直下にキーホールを形成しながら断続的な仮付ビードの
有る開先の片面溶接を行うアーク溶接方法において、高
速回転アーク溶接法を用い、その際トーチ高さ(ワイヤ
突出長とアーク長の和)を公知のACC制御法(溶接電
流が一定になるように、トーチ高さを制御する方法)を
用いて一定に保ちながら、アークの回転位置の後方点C
r におけるアーク長を、該Cr 点におけるアーク電圧及
び溶接電流の検出値より演算し、得られたアーク長が設
定値と等しくなるように溶接電流を制御するとともに、
仮付ビードの始端位置をアークの回転位置の前方点Cf
におけるアーク電圧が低下することで検知し、ほぼその
時から、好ましくはアークの中心が仮付ビードの始端に
到達した時から溶接電流を上げ、再びそのアーク電圧が
元に戻った時から溶接電流を下げ、その間トーチ高さを
一定に保つよう溶接電流を増加させることとしたもので
ある。
【0010】また、このCr 点におけるアーク電圧及び
溶接電流の検出値として、該Cr 点を中心に所定の位相
角φについて積分し平均化した値を用いることとし、さ
らにCr 点におけるアーク長が設定値と等しくなるよう
溶接電流を変化させるとき、トーチ高さ(ワイヤ突出長
とアーク長の和)が一定となるように、ワイヤ送給速度
も変化させ、同時に溶着断面積が一定となるように溶接
速度も変化させるものである。
【0011】
【作用】本発明の作用を図1〜図4により説明する。図
1は本発明のキーホール式片面溶接方法を示す断面側面
図、図2はその平面図、図3及び図4はそれぞれ図1の
A−A線断面図及びB−B線断面図である。図におい
て、1は溶接トーチ、2は溶接ワイヤ、3はアーク、
4,5は被溶接部材、6は開先、7は溶融池、8はキー
ホール、9は溶接ビード、10は裏ビード、11は仮付
ビードである。
【0012】図に示すように、高速回転アーク溶接法を
用いてキーホール8を形成しながら片面溶接を行うと、
アーク3は常に溶融池7の前方にあって高速回転する。
そして、アーク3は回転位置の前方点Cf においては破
線で示すように開先6側へ振れ、後方点Cr においては
溶融池7側へ振れるといった振動現象を呈する。このと
き仮付ビード11の無い区間では、裏ビード10の形状
は前述のように開先6の状態の影響を受け、ルートギャ
ップaやルートフェースbの大小によって裏ビード10
の形状が変化する。すなわち、開先6の状態の変動によ
って溶融池7がキーホール8を狭めたり広げたりする現
象を引き起こすのである。例えば、ルートギャップaが
小、またはルートフェースbが大であると、図1の破線
12で示すように溶融池7はキーホール8を狭める方向
に前進し、このためCr 点でのアーク長が短くなる。そ
して裏ビード幅は小さくなるか、もしくは形成されなく
なる。このようにアーク長が短くなるので、Cr 点での
溶接電流は上昇し、アーク電圧は低下する。また反対
に、ルートギャップaが大、またはルートフェースbが
小であると、図1の破線13で示すように溶融池7は逆
にキーホール8を広げる方向に後退し、上記とは逆の現
象となる。
【0013】故に、Cr 点におけるアーク電圧E(溶接
チップと母材間の電圧)と溶接電流Iを検出すれば裏ビ
ードの状態が検出できる。
【0014】図5に溶接進行方向に対するアークの回転
位置(Cf ,R,Cr ,L)の定義を示し、図6に開先
状態の変動によるアークの回転位置とアーク電圧Eとの
関係を示す。同図において、Aは開先状態が適正の場
合、Bはルートギャップが小、またはルートフェースが
大であるため、裏ビード不足の場合、Cはルートギャッ
プが大、またはルートフェースが小であるため、裏ビー
ド過大、出過ぎの場合である。すなわち、適正状態Aに
対して裏ビード不足Bになると、Cr 点でのアーク電圧
Eは低下し、逆に裏ビード過大Cになると、該Cr 点で
のアーク電圧Eは上昇する。
【0015】次に、本発明の制御方法としては、まずC
r 点でのアーク電圧Eと溶接電流Iを検出する。ただし
この場合、アーク長の変化を検知するため、ACC制御
法により溶接トーチ1の高さ(ワイヤ突出長とアーク長
の和)を一定に制御しながら行うことが必要である。被
溶接部材の凹凸、うねりなどの影響を受けないようにす
るためである。アーク電圧Eと溶接電流Iの検出は、図
5に示すように所定の位相角φの間で積分し(ノイズ成
分除去のため)、平均化する。位相角φは5°以上90
°以下である。次に、それらの検出値からアーク長を演
算し、その演算値が設定値と等しくなるように溶接電流
を変化させ、さらに、トーチ高さ(ワイヤ突出長とアー
ク長の和)が一定となるようにワイヤ送給速度も変化さ
せ、同時に溶着断面積が一定となるように、すなわち、
ワイヤ送給速度と溶接速度の比が一定となるように溶接
速度も変化させるのである。
【0016】さらに、溶接条件は仮付ビード11の有る
区間と無い区間では異なるため、仮付ビード11の個所
を検知する必要がある。そこで、図5に示すCf 点での
アーク電圧をモニターすると、アーク3が仮付ビード1
1に近づくとCf 点でのアーク電圧が低下する。また仮
付ビード11の終端でこのアーク電圧は元に戻る。図7
にアークの回転位置におけるアーク電圧波形を示す。す
なわち、仮付ビード11の無い区間では、実線14で示
すようにCf 点でのアーク電圧は多少高くなっている
が、Cf 点が仮付ビード11の始端16に接近してから
終端17までの間は、破線15で示すようにCf 点での
アーク電圧が低下する。
【0017】したがって、Cf 点でのアーク電圧の変化
で仮付ビード11の位置を検知できるが、この検知に続
いて仮付ビード11を溶融し、上述のように裏ビード1
0の形状を制御しなければならない。そのため、まず溶
接電流を上げるタイミングをCf 点がほとんど仮付ビー
ド11の始端16に到達した時点、好ましくはアーク3
の中心が始端16に達した時とし(このタイミングはア
ーク3の回転直径と溶接速度から求めることができ
る。)、次に溶接電流を下げるタイミングは、図7のア
ーク電圧波形が破線15から実線14に変わった時とす
る。そして、その間における溶接電流の増加量はACC
制御法によるトーチ高さが一定となるように増加する。
【0018】また、本発明においては従来のバッキング
法を用いなくとも実施できる。なお、従来のアークセン
サは開先倣い制御が目的であるため、Cf 点についての
情報のみに基づいて制御している。
【0019】
【実施例】図8は本発明のキーホール式片面溶接方法を
実施する装置の一実施例を示すブロック図である。
【0020】溶接ワイヤ2の先端のアーク3を回転させ
るには、偏心チップ方式(特公昭63−39346号)
と偏心回転機構式(特開昭62−104684号)とが
あり、ここでは後者の偏心回転機構式で示されている。
すなわち、溶接トーチ1の上部を自動調心玉軸受21に
より支持し、中間部に図示しない自動調心玉軸受を介し
て偏心回転機構(ギヤ機構)22を設け、モータ23に
より溶接トーチ1の下端が円運動を行うように高速で回
転させるものである。これにより溶接トーチ1の中心に
送給される溶接ワイヤ2の先端が円運動を行い、アーク
3が高速回転する。 溶接ワイヤ2すなわちアーク3の
回転位置(図5参照)はモータ23に取り付けたエンコ
ーダ24により検出されるようになっている。
【0021】溶接電源25は溶接トーチ1と一方の被溶
接部材4との間に接続されている。アーク3のアーク電
圧E及び溶接電流Iはそれぞれアーク電圧検出器26及
び溶接電流検出器27により検出され、それぞれ差動増
幅器28,29を介してCPU30に入力されるように
なっている。31,32はそれぞれアーク電圧の基準値
の設定器及び溶接電流の基準値の設定器であり、アーク
電圧検出器26と差動増幅器28,及び溶接電流検出器
27と差動増幅器29からのアーク電圧・溶接電流波形
信号、並びにエンコーダ24からの回転位置信号を得て
CPU30にて公知のアークセンサによる開先倣い制御
33とACC制御によるトーチ高さ制御34を行う。こ
の開先倣いのための制御回路及びトーチ高さ制御回路は
図示されていない。ただし、ここではCr 点におけるア
ーク長の変化を検知するため、つまり被溶接部材4,5
の凹凸、うねりなどにより溶接ワイヤ2の先端の高さを
一定に制御する必要があるため、ACC制御法によりト
ーチ高さを一定に制御している。
【0022】このようなトーチ高さ制御のもとで、エン
コーダ24からの回転位置信号がCPU30に入力され
ると、その回転位置信号に応じてアーク電圧E及び溶接
電流Iが検出され、Ecf判定器35により、まずCf
でのアーク電圧Ecfが所定のしきい値xより大きいかど
うか判定される。前述のように、アーク3が仮付ビード
11の始端16に近付くと、Cf 点でのアーク電圧Ecf
は低下する。またアーク3が仮付ビード11の終端17
より外れると、Cf 点でのアーク電圧Ecfは元に戻る。
したがって、Cf 点でのアーク電圧Ecfをモニターすれ
ばその変化が生じたときに、仮付ビード11の存在及び
位置を検知できる。その仮付ビード11の存在及び位置
の指標としてしきい値xを設定し、Ecf≧xならば、仮
付ビード11は存在しないため、溶接電流制御器36に
より溶接電流設定器32の設定値を変更することなくC
r 点でのアーク長lcrを後述するように一定に制御す
る。またEcf<xとなったときには、仮付ビード11が
有るため、次に再びEcf≧xとなるまでの間、トーチ高
さが一定となるように溶接電流設定器32の設定値を増
加変更し、この増加された溶接電流のもとで同じくCr
点でのアーク長lcrを一定に制御する。この溶接電流を
上げるタイミング及び下げるタイミングは前述したとお
りである。
【0023】Cr 点でのアーク長■crの制御は、以下の
ようにして行う。すなわち、Ecr積分器37及びIcr
分器38によりアーク電圧・溶接電流波形信号を、図5
に示すようにCr 点を中心とする位相角φの範囲で、ア
ーク3の1回転ごとに積分し、アーク電圧の積分値S
Ecr ,溶接電流の積分値SIcr を求める。そしてこの積
分値SEcr ,SIcr のそれぞれの平均値、すなわち
cr,Icrをlcr演算器39に入力し、以下の6式を解
くことにより、lcrを得る。
【0024】第9図を参照して、EcrとIcrの検出値及
びワイヤ送給速度Vf ,制御回路43により検出される
ワイヤ送給速度vf により、Cr 点でのアーク長lcr
次式より計算できる。
【0025】 Ecr=Va +VL …(1) VL =aLIa −bvf /Ia …(2) Va =Vo +Xlcr …(3) Vo =cIcr+d …(4) X=eIcr+f …(5) vf =gIa +hLIa 2 …(6) ここに、 VL :溶接ワイヤ突出し部での両端間の電圧降下 Va :アーク柱での電圧降下 L:ワイヤ突出長 Ia :溶接電流の平均値(電流計27より検出される溶
接電流を平均化した値) vf :ワイヤ送給速度 X:アークの電位傾度 a〜h:全て定数で、ワイヤ、シールドガスの種類によ
り実験で定められる。
【0026】以上の6式より求めたアーク長lcrがあら
かじめ設定された適正状態Aでの基準アーク長lcro
等しくなるように溶接電流Ia を変化させるのである。
すなわち、lcr>lcro のときは、lcr=lcro となる
まで、溶接電流Ia を減少し、lcr<lcro のときは、
cr=lcro となるまで、溶接電流Ia を増加させる。
このための比較器40及びlcro 設定器41が設けられ
ている。比較器40の出力はCPU30にフィードバッ
クされ、溶接電流Ia(36),ワイヤ送給速度v
f (43)及び溶接速度v(42)をそれぞれ制御する
のである。ここで、溶接電流Ia を変化させるとき、
(6)式においてワイヤ突出長Lが一定となるようにワ
イヤ送給速度vf も変化させ、かつ、ACCトーチ高さ
制御における電流基準値はこのIa を用いて常にトーチ
高さを一定に制御しておく。また、溶接電流Ia を変化
させるとき、溶着断面積(S=vf /v) が一定となる
ように溶接速度vも変化させるようにする。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、断続的な
仮付ビードの有る開先に対するキーホール式片面溶接に
おいて、高速回転アーク溶接法を適用し、アークセンサ
の情報のみに基づいてアークの回転位置の後方点Cr
のアーク長を一定に制御し、かつ前方点Cf でのアーク
電圧の変化により仮付ビードの位置を検知し、該仮付ビ
ードの個所ではトーチ高さが一定となるように溶接電流
を上げることにより、何ら特別のセンサを用いることな
く、安定した裏ビード形状の制御ができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキーホール式片面溶接方法を示す断面
側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】溶接進行方向に対するアークの回転位置をあら
わす説明図である。
【図6】開先状態の変動によるアークの回転位置とアー
ク電圧との関係を示すアーク電圧波形図である。
【図7】仮付ビードの有無によりCf 点でのアーク電圧
の変化をあらわしたアーク電圧波形図である。
【図8】本発明方法を実施する装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図9】アーク長を計算するために用いる説明図であ
る。
【符号の説明】
1 溶接トーチ 2 溶接ワイヤ 3 アーク 4 被溶接部材 5 被溶接部材 6 開先 7 溶融池 8 キーホール 9 溶接ビード 10 裏ビード 11 仮付ビード 23 モータ 24 エンコーダ 26 アーク電圧検出器 27 溶接電流検出器 28 差動増幅器 29 差動増幅器 30 CPU 35 Ecf判定器 36 溶接電流制御器 37 Ecr積分器 38 Icr積分器 39 lcr演算器 40 比較器 41 lcro 設定器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーク直下にキーホールを形成しながら
    断続的な仮付ビードの有る開先の片面溶接を行うアーク
    溶接方法において、高速回転アーク溶接法を用い、その
    際ACC制御法によりトーチ高さ(ワイヤ突出長とアー
    ク長の和)を一定に制御し、同時にアークセンサによる
    開先自動倣い制御を行いながら、アークの回転位置の後
    方点Cr におけるアーク長を、該Cr 点におけるアーク
    電圧及び溶接電流の検出値より演算し、得られたアーク
    長が設定値と等しくなるように溶接電流を制御するとと
    もに、アークの回転位置の前方点Cf におけるアーク電
    圧を検出することにより前記仮付ビードの位置を検知
    し、前記Cf 点におけるアーク電圧が低下したらほぼそ
    の時から溶接電流を上げ、前記Cf 点におけるアーク電
    圧が再び元に戻った時から溶接電流を下げ、その間トー
    チ高さを一定に保つように溶接電流を増加させることを
    特徴とするキーホール式片面溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記Cr 点におけるアーク長を演算する
    場合に前記Cr 点におけるアーク電圧及び溶接電流の検
    出値として、該Cr 点を中心に所定の位相角φについて
    積分し平均化した値を用いることを特徴とする請求項1
    記載のキーホール式片面溶接方法。
  3. 【請求項3】 演算により得られた前記Cr 点における
    アーク長が、設定値と等しくなるように、溶接電流を制
    御するとき、トーチ高さ(ワイヤ突出長とアーク長の
    和)が一定となるように、ワイヤ送給速度も変化させる
    ことを特徴とする請求項1または2記載のキーホール式
    片面溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記Cr 点における設定値と等しくなる
    ように溶接電流を変化させるとき、溶着断面積が一定と
    なるように溶接速度も変化させることを特徴とする請求
    項1もしくは2または3記載のキーホール式片面溶接方
    法。
  5. 【請求項5】 アーク長溶接電流を上げるタイミング
    を、高速回転アークの中心が前記仮付ビードの始端に到
    達した時としたことを特徴とする請求項1記載のキーホ
    ール式片面溶接方法。
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