JPH07112637B2 - 圧縮成形体の成形方法およびその成形装置 - Google Patents

圧縮成形体の成形方法およびその成形装置

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JPH07112637B2
JPH07112637B2 JP2415901A JP41590190A JPH07112637B2 JP H07112637 B2 JPH07112637 B2 JP H07112637B2 JP 2415901 A JP2415901 A JP 2415901A JP 41590190 A JP41590190 A JP 41590190A JP H07112637 B2 JPH07112637 B2 JP H07112637B2
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molded
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molding
molding die
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茂 半澤
木下寿治
勲 奥村
孝 大里
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉状物あるいは粒状物
等の被成形原料を成形型の内部に収容し、該成形型を上
下から押圧して前記被成形原料を所定形状の成形体に成
形する圧縮成形体の成形方法およびその成形装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、加熱炉に使用される棚板、あ
るいは炉材は、粉状物あるいは粒状物から成るセラミッ
クの被成形原料を成形型に入れて押圧することにより、
所定の形状の圧縮成形体として成形される。その後その
圧縮成形体は焼成される。
【0003】その圧縮成形方式としては、一般に、下型
および上型から構成される成形型の内部に被成形材料を
収容し、その成形型をプレス機により上下から圧縮する
方式がある。
【0004】ところが、この方式では、被成形原料に対
する圧縮度が高くないことから、酸化劣化しやすく、ま
た高温状況下で荷重により変形しやすい等という問題が
ある。 その対策として、プレス機に振動発生装置を取
り付け、成形型に対して高周波の微振動を与えるように
したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、成形型に対
して振動を与えるようにしたものの場合、どの程度の周
波数の振動が成形に有効かは良く判っていないというの
が実情であり、当業者においては経験的に成形仕上りの
良い振動発生装置を適宜見出だして用いるようにしてい
る。さらに、振動成分としては周波数の他に加速度があ
り、この加速度成分も考慮されていないというのが実情
である。なお、その振動発生装置としてはバイブレータ
や、ユーラスモータを用いることが多い。
【0006】しかしながら、成形体の厚みが一様に薄い
ような場合には、全体としてはある程度圧縮度は高め得
るものの、実際には表面部分のみが高密度化されるだけ
で、内部における圧縮度はさほど高くなく低密度である
という不具合を生じることが多い。その理由は、上記振
動発生装置を用いた場合、振動周波数が高いと、振動が
被成形原料の表面でしか伝播せず、この結果表面部のみ
高密度となり内部はさほど高密度化されないと考えられ
る。
【0007】また周波数が低くても被成形材料に与えら
れる加速度が低くては時間を長くかけても同理由により
内部までは高密度化されないと考えられる。特にその成
形体の厚みが厚い場合にはその圧縮度のばらつきは大き
く、変形および歪みの点での改善度は低い。また、図5
に示すように、成形体の表面形状を波形に成形するよう
な場合には、その表面部分の圧縮度はさほど上がず、該
表面部分が粗面状態となり酸化劣化の発生率が高く、総
じて、一様に高密度の成形体を成形するについて、これ
が確実でないという問題があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、被成形原料を圧縮成形するについて
全体的に一様でしかも高密度の成形体を得ることができ
る圧縮成形体の成形方法およびその成形装置を提供する
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮成形体の成
形方法は、粉状物あるいは粒状物等の被成形原料を成形
型の内部に収容し、該成形型を上下から押圧して前記被
成形原料を所定形状の成形体に圧縮成形するについて、
前記成形型の上部および下部のいずれか一方または双方
に、周波数が0.5〜100[Hz]で且つ加速度が5
〜30000[G]の振動を与えるようにしたところに
特徴を有する(請求項1の発明)。
【0010】本発明の圧縮成形体の成形装置は、粉末原
料あるいは粒状原料等の被成形原料を内部に収容する成
形型と、該成形型を上下から押圧するための一対の押圧
部材と、この一対の押圧部材のうちの一方または双方に
周波数が0.5〜100[Hz]で且つ加速度が5〜3
0000[G]の振動を与える振動発生装置とを備えて
成るところに特徴を有する(請求項2の発明)。
【0011】本発明の圧縮成形体の成形方法は、粉状物
あるいは粒状物等の被成形原料を成形型の内部に収容
し、該成形型を上下から押圧して前記被成形原料を所定
形状の成形体に圧縮成形するについて、前記成形型の上
部および下部のうちの一方また双方に、周波数が0.5
〜25[Hz]で加速度が2000〜30000[G]
の振動を与えるようにしたところに特徴を有する(請求
項3の発明)。
【0012】本発明の圧縮成形体の成形装置は、粉末原
料あるいは粒状原料等の被成形原料を内部に収容する成
形型と、該成形型を上下から押圧するための一対の押圧
部材と、この一対の押圧部材のうちの一方または双方に
取り付けられ周波数が0.5〜25[Hz]で且つ加速
度が2000〜30000[G]の振動を発生する振動
発生装置とを備えて成るところに特徴を有する(請求項
4の発明)。
【0013】本発明の圧縮成形体の成形方法は、粉状物
あるいは粒状物等の被成形原料を成形型の内部に収容
し、該成形型を上下から押圧して前記被成形原料を所定
形状の成形体に圧縮成形するについて、前記成形型の上
部および下部の一方に、周波数が25〜100[Hz]
で且つ加速度が5〜1500[G]の振動を与え、他方
に周波数が0.5〜25[Hz]で加速度が2000〜
30000[G]の振動を与えるようにしたところに特
徴を有する(請求項5の発明)。
【0014】本発明の圧縮成形体の成形装置は、粉末原
料あるいは粒状原料等の被成形原料を内部に収容する成
形型と、フレームに設けられ該成形型を上下から押圧す
るための一対の押圧部材と、この一対の押圧部材のうち
の一方に取り付けられ周波数が25〜100[Hz]で
且つ加速度が5〜1500[G]の振動を発生する第1
の振動発生装置と、前記一対の押圧部材のうちの他方に
取り付けられ周波数が0.5〜25[Hz]で且つ加速
度が2000〜30000[G]の振動を発生する第2
の振動発生装置とを備えて成る(請求項6の発明)。
【0015】この場合、一対の押圧部材は、フレームの
上部および下部にそれぞれ同一構成をなす取付手段を介
して付け替え可能に取り付けるようにしても良い(請求
項7の発明)。
【0016】また、上記第1の振動発生装置は、シリン
ダと、このシリンダの内部に設けられて所定方向にばね
力を受けそのばね力および空気圧により動作するピスト
ンと、このピストンによって打たれるアクチュエータと
を備えた構成としても良い(請求項8の発明)。
【0017】さらにまた、第2の振動発生装置は、シリ
ンダと、このシリンダの内部に設けられて所定方向に圧
縮ガスによる圧力を受けそのガス圧および油圧により動
作するピストンと、このピストンによって打たれるアク
チュエータとを備えた構成としても良い(請求項9の発
明)。
【0018】
【作用】請求項1および2の発明においては、成形型の
上部および下部のいずれか一方または双方に、周波数が
0.5〜100[Hz]で且つ加速度が5〜30000
[G]の振動が与えられるから、被成形原料が成形型内
の全域で活発に動かされるようになり、この結果、被成
形原料に含まれるエアの抜けが良くなり、被成形原料が
高密度に圧縮されるようになる。従って、全体的に一様
でしかも高密度に圧縮された成形体が確実に得られる。
【0019】請求項3および4の発明においては、成形
型の上部および下部のうちの一方また双方に、周波数が
0.5〜25[Hz]で加速度が2000〜30000
[G]の振動が与えられるから、被成形原料が成形型内
の全域でさらに活発に動かされるようになり、もって、
全体的に一様でしかも高密度に圧縮された成形体を確実
に得ることができることに加え、かなり厚みの厚い成形
体も良好に成形できる。 請求項5および6の発明にお
いては、成形型の上部および下部の一方に、周波数が2
5〜100[Hz]で且つ加速度が5〜1500[G]
の振動が与えられ、他方に周波数が0.5〜25[H
z]で加速度が2000〜30000[G]の振動が与
えられるから、それら異なる振動モードの相乗効果によ
りさらに大きな加速度が生じ、この場合も厚みの厚い成
形体を成形できる。
【0020】この場合、請求項7の発明においては、一
対の押圧部材を、フレームの上部および下部にそれぞれ
同一構成をなす取付手段を介して付け替え可能に取り付
けるようにしておくことで、第1の振動発生装置を取り
付けた押圧部材と、第2の振動発生装置を取り付けた押
圧部材とを上下入れ替えることができ、すなわち第1の
振動発生装置と、第2の振動発生装置とを上下入れ替え
ることができる。
【0021】また、請求項8の発明においては、第1の
振動発生装置を、シリンダと、このシリンダの内部に設
けられて所定方向にばね力を受けそのばね力および空気
圧により動作するピストンと、このピストンによって打
たれるアクチュエータとを備えた構成としておくこと
で、25〜100[Hz]で且つ加速度が5〜1500
[G]の振動を良好に発生させることが可能で、そして
その振動を発生させるについてこれを構造簡単にして達
成できる。
【0022】さらにまた、請求項9の発明においては、
第2の振動発生装置を、シリンダと、このシリンダの内
部に設けられて所定方向に圧縮ガスによる圧力を受けそ
のガス圧および油圧により動作するピストンと、このピ
ストンによって打たれるアクチュエータとを備えた構成
としておくことで、0.5〜25[Hz]で且つ加速度
が2000〜30000[G]の振動を良好に発生させ
ることが可能で、そしてその振動を発生させるについて
これを構造簡単にして達成できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1ないし図
8を参照しながら説明する。
【0024】図1には、本発明の成形装置を示してい
る。フレーム1の下部にはブラケット2、中間支持ベー
ス21aおよび支持柱3を介して固定ベース4が固定さ
れている。上記支持柱3と中間支持ベース21aとの間
には防振ゴム5が介在されている。上記ブラケット2に
は中間支持ベース21aを取り付けるための取付手段と
してボルト挿通孔が所定配置形にて形成され、中間ベー
ス21aにもこのボルト挿通孔と同配置形にてボルト挿
通孔が形成されており、それらのボルト挿通孔に通した
ボルト21cをナット締めすることにより中間ベース2
1aを着脱可能に取り付けている。
【0025】そして、固定ベース4には4個のエアシリ
ンダ6(2つのみ図示)を介してホルダ7が吊持されて
おり、このホルダ7には第2の振動発生装置8が上向き
に取り付けられている。また、固定ベース4の上部には
押圧部材9が防振ゴム10を介して取り付けられてい
る。この押圧部材9の下部には、前記第2の振動発生装
置8のアクチュエータ13(後述する)が連結されてい
る。
【0026】前記第2の振動発生装置8は、図2に示す
ように構成されている。すなわち、第2の振動発生装置
8は、シリンダ11と、ピストン12と、アクチュエー
タ13と、バルブ14と、プランジャ15とを有して構
成されている。シリンダ11の内部にピストン12が設
けられており、このピストン12は、これが下方へ移動
したときその下端面にガス室11e内の圧縮窒素ガスに
より上方へ圧力を受けるようになっている。また、シリ
ンダ11にはピストン作動室11aおよび弁室11bが
形成されている他に所定の油流路および油室が形成され
ている。
【0027】そして、給油口11cに高圧力(例えば1
20[キログラム/平方センチ])の油が供給されると
内部の油路を通って排油口11dから排出されるが、そ
の折り、ピストン12が下方へ移動され、そしてこれに
伴い油路形成パターンが切り替わり、さらにはバルブ1
4移動等によって、該ピストン12に圧縮窒素ガスのガ
ス圧の他に油圧が作用しこれが上方へ一気に動作する。
これにてアクチュエータ13が打たれ、これにて押圧部
材9に振動が与えられる。この第2の振動発生装置8に
おいては、油圧の調整(後述の各表参照)等により、
波数が0.5〜25[Hz]のうちのある周波数域の周
波数で且つ加速度が2000〜30000[G]のうち
のある加速度域の加速度の振動を発生するものであり、
周波数は本実施例では7〜8Hzとしている。なお
[G]は下記式にてあらわされる。
【0028】
【数1】 一方、図1に示したフレーム1の上部には横フレーム1
a,1aがそれぞれ固定されており、この横フレーム1
aには、計4か所(2か所のみ図示)にガイド軸受16
が固定されており、このガイド軸受16にはガイド軸1
7が上下方向に挿通されている。各ガイド軸17の上端
には可動ベース18が連結され、また該ガイド軸17の
各下端には枠状部材19が連結されている。そして、上
記可動ベース18には、ブラケット20を介して中間支
持ベース21bが吊持され、この中間支持ベース21b
には吊持軸22を介して下部支持ベース23が吊持され
ている。上記ブラケット20には中間支持ベース21b
を取り付けるための取付手段としてボルト挿通孔が所定
配置形にて形成され、中間ベース21bにもこのボルト
挿通孔と同配置形にてボルト挿通孔が形成されており、
それらのボルト挿通孔に通したボルト21dをナット締
めすることにより中間ベース21bを着脱可能に取り付
けている。
【0029】さらに、この下部支持ベース23には防振
ゴム24を介して押圧部材25が取り付けられている。
この押圧部材25上面には図3に示す配置にて4個の第
1の振動発生装置26が取り付け固定されている。
【0030】また前記横フレーム1a,1aには、エア
シリンダ27,27が固定されており、この各シリンダ
27のロッド27aは前記枠状部材19に連結されてお
り、もって、この各エアシリンダ27がそのロッド27
aを下方へ動作させると、枠状部材19、ガイド軸1
7、可動ベース18、ブラケット20、中間支持ベース
21b、吊持軸22、下部支持ベース23、押圧部材2
5および第1の振動発生装置26が一体に下方へ移動さ
れるようになっている。
【0031】上記第1の振動発生装置26は、図4に示
すように、シリンダ28内に、ピストン29を設けると
共に、リターンばね30を設け、さらにシリンダ28下
部にアクチュエータとしてのトップライナ31およびボ
ッタムライナ32を取着して構成されている。そして、
上記ボッタムライナ32が押圧部材25に取り付け固定
されている。
【0032】しかして、この第1の振動発生装置26に
おいては、エア入口28aから圧縮空気(例えば9.9
[キログラム/平方センチ]以下)が供給されると、内
部のピストン29がリターンばね30のばね力に抗して
を上方へ移動され、そして最上位置にいたる内部の通気
路が切り替えられることによりピストン29がばね力と
空気圧とによって下方へ移動する。この移動によってア
クチュエータとしてのトップライナ31およびボッタム
ライナ32が打たれ、もって押圧部材25に微振動を与
えるようになっている。この第1の振動発生装置26に
おいては、圧縮空気の供給制御や空気圧(後述の各表参
照)の調整あるいは該装置26の設置数などにより、
波数が25〜100[Hz]のうちのある周波数域の周
波数で且つ加速度が5〜1500[G]のうちのある加
速度域の加速度の振動を発生するものであり、周波数は
本実施例では50Hz程度としている。
【0033】また、図1において、成形型33は、下型
34と、枠型35と、上型36とから構成されており、
その内部には、炭化珪素、アルミナあるいはジルコニア
といったセラミックの粒状物あるいは粉状物の被成形原
料37を収容するようになっている。なお、この成形型
33の下型34は図5に示すように波状をなしている。
この成形型33は押圧部材9に配置される。
【0034】ここで、前記一方の押圧部材9および第2
の振動発生装置8を取り付けたところの中間支持ベース
21aはフレーム1下部に存するブラケット2に対して
取付手段(ボルト締め手段)を介して着脱可能に設けら
れ、また、他方の押圧部材25および第1の振動発生装
置26を取り付けたところの中間支持ベース21bもフ
レーム1上部に存するブラケット20に対して取り付け
手段を介して着脱可能に取り付けられ、なおかつ、上下
の取り付け手段が同一構成とされているから、一方の押
圧部材9および他方の押圧部材25は上記取り付け手段
を介して付け替え可能に構成されており、従って、第1
の振動発生装置26と第2の振動発生装置8とは上下入
れ替えが可能である。
【0035】さて、以上の構成の作用について述べる。
【0036】図1に実線で示す状態から、エアシリンダ
27を駆動して枠状部材19ひいては押圧部材25を降
下させ、二点鎖線で示すように上型36を上から押圧す
る。これにて成形型33は一対の押圧部材である押圧部
材25と押圧部材9とで押圧される。そして、この後、
下側の各エアシリンダ6を駆動してホルダ7ひいては第
2の振動発生装置8を介して押圧部材9を引き上げ、も
って、成形型33をいわゆる型締め状態に保持する。
【0037】そして、第2の振動発生装置8および第1
の振動発生装置26を駆動する。
【0038】これにて、第2の振動発生装置8が既述し
たように動作して押圧部材9に強めの振動が与えられる
と共に、第1の振動発生装置26がこれも既述したよう
に動作して押圧部材25に微振動が与えられる。
【0039】ここで、各第1の振動発生装置26のみを
駆動した場合には個々に50Hzといった微振動を発生
し、図6に示すように0.1秒間のうちに急峻な振動波
形群が5回ほど発生する。
【0040】また、前記第2の振動発生装置8は、これ
のみを駆動した場合には、図7に示すように、急峻な
波形は7〜8Hzの周波数で発生する。
【0041】しかして、本実施例のように、第1の振動
発生装置26と第2の振動発生装置8との双方を駆動す
ると、成形型33の上部に微振動が与えられ、下部に
めの振動が与えらることで、これら振動モードの相乗
により、これらの成形型33の振動系に極めて大きな加
速度がある周期で発生する。このときの成形型33の振
動のパターンを図8に示している。この図8からわかる
ようにほぼ20000Gの加速度が成形型33に作用す
る。なお、この加速度測定点は、図1に符号Pで示して
いる。
【0042】この結果、成形型33にはこの大きな加速
度がある周期で作用するから、被成形原料37が成形型
33内の全域で活発に動かされるようになり、この結
果、被成形原料37に含まれるエアの抜けが良くなり、
しかも上記強めの振動によって加圧力自体も大きくなる
ので、被成形原料37が高密度に圧縮されるようにな
る。従って、全体的に一様でなおかつ高密度に圧縮され
た成形体が得られる。
【0043】なお、この高密度が達成されるについては
次の現象が考えられる。すなわち、成形型33に収容さ
れた被成形原料37は粉状物あるいは粒状物をなすか
ら、その内部では一つ一つの粒状物がいわゆるブリッジ
構造となっていて、各粒状物間にはエアが存在する。し
かるにこのような状況にある被成形原料37を、仮に、
ある一定の圧力を加えて押圧する場合、そのブリッジ構
造がある圧力で潰されるが、そこで圧力の変動がないと
そのブリッジ構造の破壊度も小さい。
【0044】逆にそのブリッジ構造が破壊される過渡期
に大きな圧力(加速度)が作用するとブリッジ構造が大
きく破壊される。つまり上述したように本実施例では、
ある周期で大きな加速度が成形型33に作用するように
なるから、上記ブリッジ構造の破壊過渡期にその大きな
加速度が与えられ、もって、被成形材料の動き非常に活
発となって、エアの抜けが良くなり、成形体として高密
度の成形体が得られる。従って、成形体の厚みが厚い場
合でも圧縮度のばらつきを極めて小さくでき、高温状況
下での変形および歪みの発生防止に大いに寄与できる。
また、成形体の表面形状が波形といったように複雑な形
状をなす場合でも高密度の成形体が得られ、酸化劣化の
発生防止も図り得る。
【0045】なお、上記実施例では、第1の振動発生装
置26を4個設けたが、その個数および配置形態は、こ
れに限られるものではなく、本発明の第2の実施例を示
す図9のように変更しても良い。また、第1の振動発生
装置26と第2の振動発生装置8との配置関係は逆でも
良い。
【0046】表1、表2、表3および表4には、出願人
が実験したデータを示している。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】 表1および表2には、被成形原料を収容した成形型の上
部および下部のいずれか一方に各種モードの振動を与え
ることで被成形材料を圧縮成形し、その成形体を焼成し
た状態での、各種の測定結果を示している。また、表3
には成形型の上部および下部の双方に各種モードの振動
を与えて同様に被成形原料を圧縮成形し、その成形体を
焼成した状態での、各種の測定結果を示している。
【0051】具体的にいうと、この実験に使用した被成
形材料は、SiC粒子が97重量%、ベントナイトが2
重量%、セルロース系バインダが1重量%の混合物に対
して、水分を3〜5重量%を添加した後混練機にて混練
した坏土から成る。そして、上記SiC粒子の粒度分布
は、500〜3360ミクロンの粒子が約40重量%、
100〜500ミクロンの粒子が約20重量%、100
ミクロン以下の粒子が約40重量%としている。このよ
うな坏土を幅400ミリメートル・長さ350ミリメー
トルの平面形状の成形型に入れて、それぞれ任意の厚さ
に圧縮成形し、その成形体を1400℃にて焼成した。
【0052】この表の見方について述べると、振動発生
装置としては、前記第1の実施例で使用した第1の振動
発生装置と同様構成の第1の振動発生装置A〜F(それ
ぞれ若干仕様を異ならせている)と、同第1の実施例で
使用した第2の振動発生装置と同様構成の第2の振動発
生装置P〜S(それぞれ若干仕様を異ならせている)と
を用いた。なお、第1の振動発生装置は表中「第1」と
略称し、また第2の振動発生装置は表中「第2」と略称
している。
【0053】表において圧力(キログラム/平方センチ
メートル)は、第1の振動発生装置では作動空気圧を示
し、第2の振動発生装置では作動油圧を示し、周波数
(Hz)および加速度(G)は各振動発生装置にて発生
する振動のモードを示している。なお、加速度の測定
は、図3の押圧部材25上のT点にて行ない、解析には
株式会社小田測器社製FFTアナライザCF−350を
用い、センサとしてTEAC社製の加速度計508S、
同507LF、同507およびENDEVCO社製加速
度計7270A−200Kを用いた。
【0054】表に示す嵩密度(グラム/立方センチメー
トル)は、図10に示すような幅400ミリメートル・
長さ350ミリメートル・適宜厚みの焼成物Hをさらに
16分割して得たテストピースhの個々について嵩密度
を測定し、その平均値を示している。
【0055】また、大小差(グラム/立方センチメート
ル)は、上記各テストピースhの嵩密度の最大値から最
小値を差し引いたものである。
【0056】さらに、可能成形肉厚(ミリメートル)と
は、成形時間60秒以内で成形できる最大肉厚であり、
その欄中の「−」は最小肉厚である5ミリメートルの肉
厚成形体が得られなかったことを示す。また、表におけ
る成形時間(秒)は、その振動条件における表面荒れを
来さなず且つ最大肉厚の成形体を得るに必要な最長時間
である。
【0057】表における表面荒れの評価は、使用に支障
がある場合を「×」、支障がない場合を「○」にて示し
ている。そして、判定の評価は、嵩密度が2.65以上
で、大小差が0.05以下で、且つ成形時間が60秒以
下でしかも表面荒れの評価が「○」の場合を、良好とし
て「○」で示している。これ以外は不良で「×」で示し
ている。
【0058】これら表1、表2および表3の各判定の評
価「×」に該当する欄を見て理解できるように、加速度
如何にかかわらず、周波数が100[Hz]を越える
と、また0.2[Hz]以下となると判定の評価は不良
(「×」)であり、周波数如何にかかわらず加速度が4
[G]以下であると、また30000[G]を越える
と、評価判定は不良(「×」)である。つまり、周波数
が0.2[Hz]を越え(安全率をみて周波数が0.5
以上で)100[Hz]以下の範囲にあり、且つ加速度
が5[G]以上で30000[G]以下の範囲にあるモ
ードの振動を、成形型の上部および下部のうちの一方に
与えれば、この場合も、被成形原料が成形型内の全域で
活発に動かされるようになり、この結果、被成形原料に
含まれるエアの抜けが良くなり、被成形原料が高密度に
圧縮されるようになる。従って、全体的に一様でしかも
高密度に圧縮された成形体が確実に得られる。もって、
所期の目的を達成できる。
【0059】特に、成形型の上部および下部のうちの一
方に、周波数が0.5〜25[Hz]で加速度が200
0〜30000[G]の振動を与えるようにした場合、
各表から理解されるように、可能成形肉厚をかなり厚く
でき、また大小差もかなり低く抑えることができ、一層
優れた効果が得られる。そして該モードの振動を成形型
の上部および下部の双方に与えた場合にはさらに優れた
効果を奏する。
【0060】また、表3から理解されるように、成形型
の上部および下部の一方に、周波数が25〜100[H
z]で且つ加速度が5〜1500[G]の振動を与え、
他方に周波数が0.5〜25[Hz]で加速度が200
0〜30000[G]の振動を与える場合には、成形型
の上部および下部の一方のみに周波数が0.5〜25
[Hz]で加速度が2000〜30000[G]の振動
を与える場合に比して、可能成形肉厚をかなり厚くで
き、また大小差もかなり低く抑えることができるもので
ある。
【0061】その他、本発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施できるものである。
【0062】
【発明の効果】請求項1および2の発明によれば、被成
形原料を圧縮成形するについて全体的に一様でなおかつ
極めてに高密度の成形体を確実に得ることができる。
【0063】請求項3および4の発明によれば、全体的
に一様でしかも高密度に圧縮された成形体を確実に得る
ことができることに加え、かなり厚みの厚い成形体も良
好に成形できる。
【0064】請求項5および6の発明においては、成形
型の上部および下部の一方のみに周波数が0.5〜25
[Hz]で加速度が2000〜30000[G]の振動
を与える場合に比してさらに一層高密度でしかも厚みの
厚い成形体を成形できる。
【0065】請求項7の発明によれば、上記効果を得る
ことができるのに加え、第1の振動発生装置と、第2の
振動発生装置とを上下入れ替えることができる。
【0066】請求項8の発明によれば、周波数が25〜
100[Hz]で且つ加速度が5〜1500[G]の振
動を良好に発生させることが可能で、そしてその振動を
発生させるについてこれを構造簡単にして達成できる。
【0067】請求項9の発明によれば、周波数が0.5
〜25[Hz]で且つ加速度が2000〜30000
[G]の振動を良好に発生させることが可能で、そして
その振動を発生させるについてこれを構造簡単にして達
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す成形装置の縦断正
面図
【図2】第2の振動発生装置の縦断側面図
【図3】図1のA−A線の横断面図
【図4】第1の振動発生装置の側面図
【図5】成形型の縦断側面図
【図6】微振動モードを示す図
【図7】強めの振動モードを示す図
【図8】成形型に作用する振動モードを示す図
【図9】本発明の第2の実施例を示す図
【図10】実験に使用した成形焼成物の斜視図
【符号の説明】
6はエアシリンダ、8は第2の振動発生装置、9は押圧
部材、11はシリンダ、12はピストン、13はアクチ
ュエータ、16はガイド軸受、17はガイド軸、25は
押圧部材、26は第1の振動発生装置、28はシリン
ダ、29はピストン、30はリターンばね、31はトッ
プライナ(アクチュエータ)、32はボッタムライナ
(アクチュエータ)、33は成形型、37は被成形原料
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大里 孝 岐阜県可児市桜ケ丘5丁目74番地 (56)参考文献 特表 昭59−501352(JP,A) 特表 昭62−502973(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉状物あるいは粒状物等の被成形原料を
    成形型の内部に収容し、該成形型を上下から押圧して前
    記被成形原料を所定形状の成形体に圧縮成形するについ
    て、前記成形型の上部および下部のいずれか一方または
    双方に、周波数が0.5〜100[Hz]で且つ加速度
    が5〜30000[G]の振動を与えるようにしたこと
    を特徴とする圧縮成形体の成形方法。
  2. 【請求項2】 粉末原料あるいは粒状原料等の被成形原
    料を内部に収容する成形型と、該成形型を上下から押圧
    するための一対の押圧部材と、この一対の押圧部材のう
    ちの一方または双方に周波数が0.5〜100[Hz]
    で且つ加速度が5〜30000[G]の振動を与える振
    動発生装置とを備えて成る圧縮成形体の成形装置。
  3. 【請求項3】 粉状物あるいは粒状物等の被成形原料を
    成形型の内部に収容し、該成形型を上下から押圧して前
    記被成形原料を所定形状の成形体に圧縮成形するについ
    て、前記成形型の上部および下部のうちの一方また双方
    に、周波数が0.5〜25[Hz]で加速度が2000
    〜30000[G]の振動を与えるようにしたことを特
    徴とする圧縮成形体の成形方法。
  4. 【請求項4】 粉末原料あるいは粒状原料等の被成形原
    料を内部に収容する成形型と、該成形型を上下から押圧
    するための一対の押圧部材と、この一対の押圧部材のう
    ちの一方または双方に取り付けられ周波数が0.5〜2
    5[Hz]で且つ加速度が2000〜30000[G]
    の振動を発生する振動発生装置とを備えて成る圧縮成形
    体の成形装置。
  5. 【請求項5】 粉状物あるいは粒状物等の被成形原料を
    成形型の内部に収容し、該成形型を上下から押圧して前
    記被成形原料を所定形状の成形体に圧縮成形するについ
    て、前記成形型の上部および下部の一方に、周波数が2
    5〜100[Hz]で且つ加速度が5〜1500[G]
    の振動を与え、他方に周波数が0.5〜25[Hz]で
    加速度が2000〜30000[G]の振動を与えるよ
    うにしたことを特徴とする圧縮成形体の成形方法。
  6. 【請求項6】 粉末原料あるいは粒状原料等の被成形原
    料を内部に収容する成形型と、フレームに設けられ該成
    形型を上下から押圧するための一対の押圧部材と、この
    一対の押圧部材のうちの一方に取り付けられ周波数が2
    5〜100[Hz]で且つ加速度が5〜1500[G]
    の振動を発生する第1の振動発生装置と、前記一対の押
    圧部材のうちの他方に取り付けられ周波数が0.5〜2
    5[Hz]で且つ加速度が2000〜30000[G]
    の振動を発生する第2の振動発生装置とを備えて成る圧
    縮成形体の成形装置。
  7. 【請求項7】 一対の押圧部材は、フレームの上部およ
    び下部にそれぞれ同一構成をなす取付手段を介して付け
    替え可能に取り付けられていることを特徴とする請求項
    6記載の圧縮成形体の成形装置。
  8. 【請求項8】 第1の振動発生装置は、シリンダと、こ
    のシリンダの内部に設けられて所定方向にばね力を受け
    そのばね力および空気圧により動作するピストンと、こ
    のピストンによって打たれるアクチュエータとを備えて
    構成されていることを特徴とする請求項6記載の圧縮成
    形体の成形装置。
  9. 【請求項9】 第2の振動発生装置は、シリンダと、こ
    のシリンダの内部に設けられて所定方向に圧縮ガスによ
    る圧力を受けそのガス圧および油圧により動作するピス
    トンと、このピストンによって打たれるアクチュエータ
    とを備えて構成されていることを特徴とする請求項6記
    載の圧縮成形体の成形装置。
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